[go: up one dir, main page]

JP6468409B1 - ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物 - Google Patents

ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6468409B1
JP6468409B1 JP2018558786A JP2018558786A JP6468409B1 JP 6468409 B1 JP6468409 B1 JP 6468409B1 JP 2018558786 A JP2018558786 A JP 2018558786A JP 2018558786 A JP2018558786 A JP 2018558786A JP 6468409 B1 JP6468409 B1 JP 6468409B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass fiber
mass
composition
glass composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018558786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019049526A1 (ja
Inventor
貴庸 細川
貴庸 細川
宏幸 矢部
宏幸 矢部
忠史 栗田
忠史 栗田
貴史 野中
貴史 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority claimed from PCT/JP2018/027327 external-priority patent/WO2019049526A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6468409B1 publication Critical patent/JP6468409B1/ja
Publication of JPWO2019049526A1 publication Critical patent/JPWO2019049526A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【課題】低誘電率及び低誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減されたガラス繊維用ガラス組成物を提供する。【解決手段】ガラス繊維用ガラス組成物は、全量に対し、52.0〜59.5質量%の範囲のSiO2と、17.5〜25.5質量%の範囲のB2O3と、9.0〜14.0質量%の範囲のAl2O3と、0.5〜6.0質量%の範囲のSrOと、1.0〜5.0質量%の範囲のMgOと、1.0〜5.0質量%の範囲のCaOとを含み、F2及びCl2を合計で0.1〜2.5質量%の範囲で含む。

Description

本発明は、ガラス繊維用ガラス組成物、当該ガラス繊維用ガラス組成物から形成されるガラス繊維、及び、当該ガラス繊維を用いるガラス繊維強化樹脂組成物に関する。
ガラス繊維は、所望の組成を有するガラス繊維用ガラス組成物となるように調合されたガラス原料を溶融炉で溶融して溶融ガラス(ガラス繊維用ガラス組成物の溶融物)とし、該溶融ガラスを数十から数千個のノズルチップを形成したノズルプレートを有する容器(ブッシング)から吐出し、高速で巻き取ることにより引き伸ばしながら冷却し、固化して繊維状とする(以下、この操作を「紡糸」と言うことがある)ことにより製造されている。前記ブッシングは、例えば、白金等の貴金属により形成されている。
従来、ガラス繊維は、樹脂成形品の強度を向上させるために種々の用途で広く用いられおり、該樹脂成形品は、サーバー、スマートフォンやノートパソコン等の電子機器の筐体又は部品に用いられることが増えている。
一般に、ガラスは交流電流に対してエネルギーを熱として吸収するので、前記樹脂成形品を前記電子機器の筐体又は部品に用いると、該樹脂成形品が発熱するという問題がある。
ここで、ガラスに吸収される誘電損失エネルギーはガラスの成分及び構造により定まる誘電率及び誘電正接に比例し、次式(1)で表される。
W=kfv×εtanδ ・・・(1)
ここで、Wは誘電損失エネルギー、kは定数、fは周波数、vは電位傾度、εは誘電率、tanδは誘電正接を表す。式(1)から、誘電率及び誘電正接が大きい程、また周波数が高い程、誘電損失が大きくなり、前記樹脂成形品の発熱が大きくなることがわかる。
従来、ガラス繊維用ガラス組成物として、Eガラス組成物(ガラス繊維の全量に対し52.0〜56.0質量%の範囲のSiOと、12.0〜16.0質量%の範囲のAlと、合計で20.0〜25.0質量%の範囲のMgO及びCaOと、5.0〜10.0質量%の範囲のBとを含む組成)が最も汎用的に用いられている。一方で、前記誘電損失エネルギーを低減するために、Eガラス組成物よりもSiOの含有率を高める、又は、Bの含有率を高める等することで、Eガラス組成物より形成されるガラス繊維(Eガラス繊維)よりも低い誘電率及び低い誘電正接を備えるガラス繊維を形成可能とするガラス繊維用ガラス組成物が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2013−151416号公報 特開平10−167759号公報
しかしながら、近年、前記電子機器の筐体又は部品に用いられる交流電流の周波数が高まっていることを受けて、誘電損失エネルギーを低減するために、前記電子機器の筐体又は部品に用いられるガラス繊維に、より低い誘電率及びより低い誘電正接が求められている。
ここで、低誘電率及び低誘電正接を実現するために、ガラス繊維用ガラス組成物中のSiOの含有率を高めていくと、高温でのガラス繊維用ガラス組成物の粘性が高くなるため、溶融ガラスを得る温度(溶融温度)、及び、ガラス繊維用ガラス組成物を紡糸する温度(紡糸温度)が高くなり、安定したガラス繊維の紡糸(ガラス繊維製造)ができなくなるといった不都合があった。さらに、溶融炉やガラス繊維製造設備の寿命が短くなるといった不都合があった。
一方で、低誘電率及び低誘電正接を実現するために、ガラス繊維用ガラス組成物中のBの含有率を高めていくと、ガラス繊維中に分相が発生し易くなり、ガラス繊維の化学的耐久性が低下し、ガラス繊維の均質性が損なわれるといった不都合があった。
本発明は、かかる不都合を解消して、低誘電率・低誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減された、ガラス繊維用ガラス組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、当該ガラス繊維用ガラス組成物から形成されるガラス繊維、及び、当該ガラス繊維を用いたガラス繊維強化樹脂組成物を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、52.0〜59.5質量%の範囲のSiOと、17.5〜25.5質量%の範囲のBと、9.0〜14.0質量%の範囲のAlと、0.5〜6.0質量%の範囲のSrOと、1.0〜5.0質量%の範囲のMgOと、1.0〜5.0質量%の範囲のCaOとを含み、F及びClを合計で0.1〜2.5質量%の範囲で含むことを特徴とする。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物によれば、上述の範囲のSiO、B、Al、SrO、MgO、CaO、及び、F又はClを含むことで、低誘電率・低誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
なお、ここで、低誘電率を備えるとは、誘電率が、周波数10GHzにおいて4.6以下であることを意味する。また、低誘電正接を備えるとは、誘電正接が、周波数10GHzにおいて0.0024以下であることを意味する。また、高温での粘性が低減されるとは、1000ポイズ温度(溶融ガラスの粘度が1000ポイズ(100Pa・s)となる温度)が、1420℃以下となることを意味する。
また、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Zが、次式(2)を満たすことが好ましい。
50.0≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦80.0 ・・・(2)
前記X、Y及びZが上記式(2)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、より低い誘電率及びより低い誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
ここで、より低い誘電率を備えるとは、誘電率が、周波数10GHzにおいて4.5以下であることを意味する。また、より低い誘電正接を備えるとは、誘電正接が、周波数10GHzにおいて0.0020以下であることを意味する。
さらに、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Zが、次式(3)を満たすことがより好ましい。
56.5≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(3)
前記X、Y及びZが上記式(3)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び極めて低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
ここで、極めて低い誘電率を備えるとは、誘電率が、周波数10GHzにおいて4.3以下であることを意味する。また、極めて低い誘電正接を備えるとは、誘電正接が、周波数10GHzにおいて0.0019以下であることを意味する。
また、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Z、F及びClの合計含有率(質量%)Wが、次式(4)を満たすことが好ましい。
50.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦85.0 ・・・(4)
前記W、X、Y及びZが上記式(4)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、より低い誘電率及びより低い誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Z、F及びClの合計含有率(質量%)Wが、次式(5)を満たすことがより好ましい。
55.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(5)
前記W、X、Y及びZが上記式(5)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び極めて低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
本発明のガラス繊維は、前述の本発明のガラス繊維用ガラス組成物から形成される。すなわち、本発明のガラス繊維は、前述の本発明のガラス繊維用ガラス組成物に記載のガラス組成を備える。本発明のガラス繊維は、例えば、前述の本発明のガラス繊維用ガラス組成物を溶融し、得られた溶融物を1〜8000個のノズルチップ又は孔を形成したノズルプレートを有するブッシングから吐出し、高速で巻き取ることにより引き伸ばしながら冷却し、固化して繊維状に形成することで得ることができる。
本発明のガラス繊維強化樹脂組成物は、前述の本発明のガラス繊維を含む。本発明のガラス繊維強化樹脂組成物は、例えば、樹脂(熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂)、ガラス繊維、その他の添加剤を含むガラス繊維強化樹脂組成物において、ガラス繊維強化樹脂組成物全量に対して、10〜90質量%のガラス繊維を含む。
次に、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、52.0〜59.5質量%の範囲のSiOと、17.5〜25.5質量%の範囲のBと、9.0〜14.0質量%の範囲のAlと、0.5〜6.0質量%の範囲のSrOと、1.0〜5.0質量%の範囲のMgOと、1.0〜5.0質量%の範囲のCaOとを含み、F及びClを合計で0.1〜2.5質量%の範囲で含む。また、前記ガラス繊維用ガラス組成物によれば、上述の範囲のSiO、B、Al、SrO、MgO、CaO、及び、F又はClを含むことで、低誘電率・低誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、SiOの含有率が52.0質量%未満であると、該ガラス繊維用ガラス組成物から形成されるガラス繊維の機械的強度が大きく低下し、当該ガラス繊維が有する、ガラス繊維強化樹脂組成物における補強材としての機能が損なわれる。また、当該ガラス繊維が酸性環境下におかれた際に劣化し易くなる。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、SiOの含有率が59.5質量%超であると、高温での粘性が高くなる(すなわち、1000ポイズ温度が高くなる)ため、溶融温度及び紡糸温度が高くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。また、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、SiOの含有率が59.5質量%超であると、溶融炉やガラス繊維製造設備の寿命が短くなる。また、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、SiOの含有率が59.5質量%超であると、ガラス繊維中に分相が発生し易くなる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するSiOの含有率は、54.4〜59.2質量%が好ましく、55.2〜58.4質量%がより好ましく、55.6〜57.8質量%がさらに好ましく、56.0〜57.2質量%が特に好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、Bの含有率が17.5質量%未満であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接を十分に低減することができない。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、Bの含有率が25.5質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生を十分に抑制できない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するBの含有率は、17.8〜23.0質量%が好ましく、18.2〜22.8質量%がより好ましく、18.8〜22.7質量%がさらに好ましく、19.6〜22.6質量%がとりわけ好ましく、20.2〜22.5質量%が特に好ましく、20.8〜22.4質量%が殊に好ましく、21.4〜22.3質量%が極めて好ましく、21.8〜22.2質量%が最も好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、Alの含有率が9.0質量%未満であると、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生を十分に抑制できない。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、Alの含有率が14.0質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接を十分に低減することができない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するAlの含有率は、10.0〜13.6質量%が好ましく、10.4〜13.3質量%がより好ましく、10.8〜13.0質量%がさらに好ましく、11.1〜12.9質量%がとりわけ好ましく、11.5〜12.8質量%が特に好ましく、11.7〜12.7質量%が殊に好ましく、11.9〜12.6質量%が極めて好ましく、12.1〜12.5質量%が最も好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、SrOの含有率が0.5質量%未満又は6.0質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率、又は、誘電正接を十分に低減することができない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するSrOの含有率は、0.8〜5.5質量%が好ましく、1.2〜5.0質量%がより好ましく、1.8〜4.8質量%がさらに好ましく、2.4〜4.6質量%がとりわけ好ましく、2.8〜4.5質量%が特に好ましく、3.2〜4.4質量%が殊に好ましく、3.5〜4.3質量%が極めて好ましく、3.8〜4.2質量%が最も好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、MgOの含有率が1.0質量%未満であると、高温での粘性が高くなるため、溶融温度及び紡糸温度が高くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、MgOの含有率が5.0質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接を十分に低減できず、また、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生を十分に抑制できない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するMgOの含有率は、1.3〜4.6質量%であることが好ましく、1.5〜3.6質量%であることがより好ましく、1.7〜2.9質量%であることがさらに好ましく、1.9〜2.3質量%であることが特に好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、CaOの含有率が1.0質量%未満であると、高温での粘性が高くなるため、溶融温度及び紡糸温度が高くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、CaOの含有率が5.0質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接を十分に低減できず、また、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生を十分に抑制できない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するCaOの含有率は、1.3〜4.6質量%であることが好ましく、1.5〜3.6質量%であることがより好ましく、1.7〜2.9質量%であることがさらに好ましく、1.9〜2.3質量%であることが特に好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、F及びClの合計含有率が0.1質量%未満であると、高温での粘性が高くなるため、溶融温度及び紡糸温度が高くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。一方、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、F及びClの合計含有率が2.5質量%超であると、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生を十分に抑制できない。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するF及びClの合計含有率は、0.2〜1.9質量%であることが好ましく、0.3〜1.6質量%であることがより好ましく、0.4〜1.3質量%であることがさらに好ましく、0.5〜1.1質量%であることがとりわけ好ましく、0.6〜1.0質量%であることが特に好ましく、0.7〜0.9質量%であることが最も好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、Fを0.1〜2.5質量%の範囲で含むことが好ましく、0.2〜1.9質量%の範囲で含むことがより好ましく、0.3〜1.6質量%の範囲で含むことがさらに好ましく、0.4〜1.3質量%の範囲で含むことがとりわけ好ましく、0.5〜1.1質量%の範囲で含むことが特に好ましく、0.6〜1.0質量%の範囲で含むことが殊に好ましく、0.7〜0.9質量%の範囲で含むことが最も好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、Fを0.4質量%以上含む場合には、Clを実質的に含まなくてもよい(すなわち、Clの含有率が0.01質量%未満であってもよい)。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0〜6.0質量%の範囲でTiOを含んでもよい。本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がTiOを含む場合、TiOの含有率が6.0質量%超であると、TiOが溶け残り易くなり、ガラス繊維用ガラス組成物の溶融性が悪化する。また、ガラス繊維用ガラス組成物が不均一となり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がTiOを含む場合、誘電正接を低減するという観点からは、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するTiOの含有率は、4.5質量%以下であることが好ましく、3.0質量%以下であることがより好ましく、1.5質量%以下であることがさらに好ましく、0.5質量%以下であることが特に好ましい。一方、高温での粘性をより低減する、例えば、1000ポイズ温度を1400℃未満にするという観点からは、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するTiOの含有率は、0.5質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上であることがより好ましく、1.5質量%以上であることが好ましい。誘電正接の低減と高温での粘性の低減とを両立するという観点からは、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するTiOの含有率は、0.5〜4.5質量%であることが好ましく、1.0〜3.0質量%であることがより好ましく、1.5〜2.5質量%であることがさらに好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0〜3.0質量%の範囲でZnOを含んでもよい。本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がZnOを含む場合、ZnOの含有率が3.0質量%超であると、失透物が発生し易くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がZnOを含む場合、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対するZnOの含有率は、2.5質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0〜1.0質量%の範囲でFeを含んでもよい。本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がFeを含む場合、ガラス繊維中に含まれる気泡を抑制するという観点からは、Feの含有率を0.1〜0.6質量%とすることが有効である。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0〜1.0質量%の範囲でSnOを含んでもよい。本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物がSnOを含む場合、ガラス繊維中に含まれる気泡を抑制するという観点からは、SnOの含有率を0.1〜0.6質量%とすることが有効である。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、NaO、KO及びLiOの合計含有率が、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、1.0質量%未満であり、かつ、各成分の含有率が0.4質量%未満であれば、NaO、KO又はLiOを含むことが許容できる。ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、NaO、KO及びLiOの合計含有率が1.0質量%以上、又は、各成分の含有率が0.4質量%以上であると、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接が大幅に悪化する。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、ZrOの含有率が、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0.4質量%未満であれば、ZrOを含むことが許容できる。ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、ZrOの含有率が0.4質量%以上であると、失透物が発生し易くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、Crの含有率が、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、0.05質量%未満であれば、Crを含むことが許容できる。ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、Crの含有率が0.05質量%以上であると、失透物が発生し易くなり、安定したガラス繊維製造ができなくなる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、原材料に起因する不純物として、Ba、P、Mn、Co、Ni、Cu、Mo、W、Ce、Y、Laの酸化物を合計で、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、1.0質量%未満含み得る。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Zは、次式(6)を満たす。
42.0≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦83.0 ・・・(6)
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記X、Y及びZは、次式(7)を満たすことが好ましい。
50.0≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦80.0 ・・・(7)
前記X、Y及びZが上記式(7)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、より低い誘電率及びより低い誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記X、Y及びZは、次式(8)を満たすことがより好ましい。
56.5≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(8)
前記X、Y及びZが上記式(8)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び極めて低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記X、Y及びZは、次式(9)を満たすことがさらに好ましい。
61.0≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦65.0 ・・・(9)
前記X、Y及びZが上記式(9)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び最も低い誘電正接(すなわち、0.0018以下の誘電正接)を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記X、Y及びZは、次式(10)を満たすことが特に好ましい。
61.5≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦63.5 ・・・(10)
前記X、Y及びZが上記式(10)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、最も低い誘電率(すなわち、4.2以下の誘電率)及び最も低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、SrOの含有率(質量%)Z、及び、F及びClの合計含有率(質量%)Wは、次式(11)を満たす。
38.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦95.0 ・・・(11)
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記W、X、Y及びZは、次式(12)を満たすことが好ましい。
50.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦85.0 ・・・(12)
前記W、X、Y及びZが上記式(12)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、より低い誘電率及びより低い誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記W、X、Y及びZは、次式(13)を満たすことがより好ましい。
55.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(13)
前記W、X、Y及びZが上記式(13)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び極めて低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記W、X、Y及びZは、次式(14)を満たすことがさらに好ましい。
59.5≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦65.0 ・・・(14)
前記W、X、Y及びZが上記式(14)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び最も低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記W、X、Y及びZは、次式(15)を満たすことが特に好ましい。
60.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦61.8 ・・・(15)
前記W、X、Y及びZが上記式(15)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、最も低い誘電率(及び最も低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、SrOの含有率(質量%)Z、及び、Fの含有率(質量%)wは、次式(16)を満たす。
38.0≦ (w1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦95.0 ・・・(16)
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記w、X、Y及びZは、次式(17)を満たすことが好ましい。
50.0≦ (w1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦85.0 ・・・(15)
前記w、X、Y及びZが上記式(17)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、より低い誘電率及びより低い誘電正接を備え、分相の発生が抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記w、X、Y及びZは、次式(18)を満たすことがより好ましい。
55.0≦ (w1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(18)
前記w、X、Y及びZが上記式(18)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び極めて低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記w、X、Y及びZは、次式(19)を満たすことがさらに好ましい。
59.5≦ (w1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦65.0 ・・・(19)
前記w、X、Y及びZが上記式(19)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、極めて低い誘電率及び最も低い誘電正接(すなわち、0.0018以下の誘電正接)を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
また、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前記w、X、Y及びZは、次式(20)を満たすことが特に好ましい。
60.0≦ (w1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦61.8 ・・・(20)
前記w、X、Y及びZが上記式(20)を満たすことで、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、最も低い誘電率(及び最も低い誘電正接を備え、分相の発生がより確実に抑制され、かつ、高温での粘性が低減される。
なお、本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、前述した各成分の含有率の測定は、軽元素であるLiについてはICP発光分光分析装置を用いて、その他の元素は波長分散型蛍光X線分析装置を用いて行うことができる。
測定方法としては、初めにガラスバッチ(ガラス原料を混合して調合したもの)、又は、ガラス繊維(ガラス繊維表面に有機物が付着している場合、又は、ガラス繊維が有機物(樹脂)中に主に強化材として含まれている場合には、例えば、300〜600℃のマッフル炉で2〜24時間程度加熱する等して、有機物を除去してから用いる)を白金ルツボに入れ、電気炉中で1550℃の温度に6時間保持して撹拌を加えながら溶融させることにより、均質な溶融ガラスを得る。次に、得られた溶融ガラスをカーボン板上に流し出してガラスカレットを作製した後、粉砕し粉末化する。軽元素であるLiについてはガラス粉末を酸で加熱分解した後、ICP発光分光分析装置を用いて定量分析する。その他の元素はガラス粉末をプレス機で円盤状に成形した後、波長分散型蛍光X線分析装置を用いて定量分析する。これらの定量分析結果を酸化物換算して各成分の含有量及び全量を計算し、これらの数値から前述した各成分の含有率を求めることができる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物は、溶融固化後において前述の組成となるように調合されたガラス原料(ガラスバッチ)を溶融した後、冷却して固化することにより得ることができる。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物において、1000ポイズ温度は、1350〜1420℃の範囲であり、好ましくは、1360〜1410℃の範囲であり、より好ましくは、1370〜1408℃の範囲である。また、本発明のガラス繊維用ガラス組成物において、液相温度(溶融ガラスの温度を低下させたときに最初に結晶の析出が生じる温度)は、1000〜1220℃の範囲であり、好ましくは、1020〜1190℃の範囲であり、より好ましくは、1030〜1180℃の範囲である。また、本発明のガラス繊維用ガラス組成物において、1000ポイズ温度と液相温度との間の温度範囲(作業温度範囲)は、200℃以上であり、好ましくは、200〜400℃の範囲であり、より好ましくは、210〜360℃の範囲である。
本実施形態のガラス繊維用ガラス組成物から、本実施形態のガラス繊維を形成する際には、まず、前述のように調合したガラス原料を溶融炉に供給し、前記1000ポイズ温度以上の温度域、具体的には1450〜1550℃の範囲の温度で溶融する。そして、前記温度に溶融された溶融ガラスを、所定の温度に制御された、1〜8000個のノズルチップ又は孔から吐出し、高速で巻き取ることにより引き伸ばしながら冷却し、固化することによりガラス繊維が形成される。
ここで、1個のノズルチップ又は孔から吐出され、冷却・固化されたガラス単繊維(ガラスフィラメント)は、通常、真円形の断面形状を有し、3.0〜35.0μmの直径を有する。一方、前記ノズルチップが、非円形形状を有し、溶融ガラスを急冷する突起部や切欠部を有する場合には、温度条件を制御することで、非円形(例えば、楕円形、長円形)の断面形状を有するガラスフィラメントが得られる。ガラスフィラメントが楕円形又は長円形の断面形状を有する場合、断面形状の短径に対する長径の比(長径/短径)は、例えば、2.0〜10.0の範囲にあり、断面積を真円に換算したときの繊維径(換算繊維径)が3.0〜35.0μmの範囲にある。
本実施形態のガラス繊維は、通常、前記ガラスフィラメントが、10〜8000本集束されたガラス繊維束(ガラスストランド)の形状をとり、1〜10000tex(g/km)の範囲の重量を備える。
本実施形態のガラス繊維は、前記ガラスストランドにさらに種々の加工をして得られる、ヤーン、織物、編物、不織布(チョップドストランドマットや多軸不織布を含む。)、チョップドストランド、ロービング、パウダー等の種々の形態を取り得る。
本実施形態のガラス繊維は、ガラスフィラメントの集束性の向上、ガラス繊維と樹脂との接着性の向上、ガラス繊維と樹脂又は無機材料中との混合物中におけるガラス繊維の均一分散性の向上等を目的として、その表面を有機物で被覆されてもよい。このような有機物としては、デンプン、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、変性ポリプロピレン(特にカルボン酸変性ポリプロピレン)、(ポリ)カルボン酸(特にマレイン酸)と不飽和単量体との共重合体等を挙げることができる。また、本実施形態のガラス繊維は、これらの樹脂に加えて、シランカップリング剤、潤滑剤、界面活性剤等を含む樹脂組成物で被覆されていてもよい。また、本実施形態のガラス繊維は、上記の樹脂を含まず、シランカップリング剤、界面活性剤等を含む処理剤組成物で被覆されていてもよい。このような樹脂組成物又は処理剤組成物は、樹脂組成物又は処理剤組成物に被覆されていない状態の本実施形態のガラス繊維の質量を基準として、0.1〜2.0質量%の割合で、ガラス繊維を被覆する。なお、有機物によるガラス繊維の被覆は、例えば、ガラス繊維の製造工程において、ローラー型アプリケーター等の公知の方法を用いて樹脂溶液又は樹脂組成物溶液をガラス繊維に付与し、その後、樹脂溶液又は樹脂組成物溶液の付与されたガラス繊維を乾燥させることで行うことができる。また、織物の形態をとる本実施形態のガラス繊維を、処理剤組成物溶液中に浸漬し、その後処理剤組成物の付与されたガラス繊維を乾燥させることで行うことができる。
ここで、シランカップリング剤としては、アミノシラン(γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−N’−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン等)、クロルシラン(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、エポキシシラン(β−(3,4 −エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等)、メルカプトシラン(γ−クロロプロピルトリメトキシシランのような、γ−メルカプトトリメトキシシラン等)、ビニルシラン(ビニルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等)、アクリルシラン(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等)が挙げられる。これらを単独で使用、又は、2種類以上を併用することができる。
潤滑剤としては、変性シリコーンオイル、動物油(牛脂等)及びこの水素添加物、植物油(大豆油、ヤシ油、ナタネ油、パーム油、ひまし油等)及びこの水素添加物、動物性ワックス(蜜蝋、ラノリン等)、植物性ワックス(キャンデリラワックス、カルナバワックス等)、鉱物系ワックス(パラフィンワックス、モンタンワックス等)、高級飽和脂肪酸と高級飽和アルコールの縮合物(ラウリルステアレート等のステアリン酸エステル等)、ポリエチレンイミン、ポリアルキルポリアミンアルキルアマイド誘導体、脂肪酸アミド(例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等のポリエチレンポリアミンと、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸との脱水縮合物等)、第4級アンモニウム塩(ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のアルキルトリメチルアンモニウム塩等)が挙げられる。これらを単独で使用、又は、2種類以上を併用することができる。
界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。これらを単独で使用、又は、2種類以上を併用することができる。
ノニオン系界面活性剤としては、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックコポリマー、アルキルポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックコポリマーエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンキャスターオイルエーテル、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、グリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物が挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、アルキルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、高級アルキルアミン塩(酢酸塩や塩酸塩等)、高級アルキルアミンへのエチレンオキサイド付加物、高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとの縮合物、高級脂肪酸とアルカノールアミンとのエステルの塩、高級脂肪酸アミドの塩、イミダゾリン型カチオン性界面活性剤、アルキルピリジニウム塩が挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィン硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸ハライドとN−メチルタウリンとの反応生成物、スルホコハク酸ジアルキルエステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルアミノプロピオン酸アルカリ金属塩などのアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルベタインなどのベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤が挙げられる。
本実施形態のガラス繊維強化樹脂組成物は、前述の本実施形態のガラス繊維を含む。具体的には、本実施形態のガラス繊維強化樹脂組成物は、樹脂(熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂)、ガラス繊維、その他の添加剤を含むガラス繊維強化樹脂組成物において、ガラス繊維強化樹脂組成物全量に対して、10〜90質量%のガラス繊維を含む。また、本実施形態のガラス繊維強化樹脂組成物は、ガラス繊維強化樹脂組成物全量に対して、90〜10質量%の樹脂を含み、その他の添加剤を0〜40質量%の範囲で含む。
ここで、前記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレン/無水マレイン酸樹脂、スチレン/マレイミド樹脂、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、塩素化ポリエチレン/アクリロニトリル/スチレン(ACS)樹脂、アクリロニトリル/エチレン/スチレン(AES)樹脂、アクリロニトリル/スチレン/アクリル酸メチル(ASA)樹脂、スチレン/アクリロニトリル(SAN)樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリカーボネート、ポリアリーレンサルファイド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリアリールケトン、液晶ポリマー(LCP)、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアミノビスマレイミド(PABM)、熱可塑性ポリイミド(TPI)、ポリエチレンナフタレン(PEN)、エチレン/酢酸ビニル(EVA)樹脂、アイオノマー(IO)樹脂、ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン樹脂、ポリブチレン、ポリメチルペンテン、オレフィン/ビニルアルコール樹脂、環状オレフィン樹脂、セルロース樹脂、ポリ乳酸等を挙げることができる。本実施形態のガラス繊維強化樹脂組成物から得られるガラス繊維強化樹脂成形品は、高い引張強度、高い曲げ強度、高い曲げ弾性率、及び高い衝撃強さが求められる用途が多いことから、前記熱可塑性樹脂としては、これらの中でも、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、又はポリカーボネートが好ましく、ポリアミドがより好ましい。
具体的に、ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超高分子量ポリエチレンが挙げられる。
ポリプロピレンとしては、アイソタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン及びこれらの混合物が挙げられる。
ポリスチレンとしては、アタクチック構造を有するアタクチックポリスチレンである汎用ポリスチレン(GPPS)、GPPSにゴム成分を加えた耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、シンジオタクチック構造を有するシンジオタクチックポリスチレンが挙げられる。
メタクリル樹脂としては、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、脂肪酸ビニルエステルのうち一種(ただし、スチレン、脂肪酸ビニルエステルを除く)の単独重合体、又は、これらのうちの二種以上を共重合した共重合体(ただし、スチレンと、脂肪酸ビニルエステルとの二元共重合体を除く)が挙げられる。
ポリ塩化ビニルとしては、従来公知の乳化重合法、懸濁重合法、マイクロ懸濁重合法、塊状重合法等の方法により重合される塩化ビニル単独重合体、または、塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノマーとの共重合体、または、重合体に塩化ビニルモノマーをグラフト重合したグラフト共重合体が挙げられる。
ポリアミドとしては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリテトラメチレンセバカミド(ナイロン410)、ポリペンタメチレンアジパミド(ナイロン56)、ポリペンタメチレンセバカミド(ナイロン510)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン106)、ポリデカメチレンセバカミド(ナイロン1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ナイロン1012)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン116)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリキシレンアジパミド(ナイロンXD6)、ポリキシレンセバカミド(ナイロンXD10)、ポリメタキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリパラキシリレンアジパミド(ナイロンPXD6)、ポリテトラメチレンテレフタルアミド(ナイロン4T)、ポリペンタメチレンテレフタルアミド(ナイロン5T)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(ナイロン6T)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、ポリデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン10T)、ポリウンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、ポリドデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン12T)、ポリテトラメチレンイソフタルアミド(ナイロン4I)、ポリビス(3−メチル−4−アミノヘキシル)メタンテレフタルアミド(ナイロンPACMT)、ポリビス(3−メチル−4−アミノヘキシル)メタンイソフタルアミド(ナイロンPACMI)、ポリビス(3−メチル−4−アミノヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリビス(3−メチル−4−アミノヘキシル)メタンテトラデカミド(ナイロンPACM14)等の成分のうち一種もしくは二種以上の複数成分を組み合わせた共重合体やこれらの混合物を挙げることができる。
ポリアセタールとしては、オキシメチレン単位を主たる繰り返し単位とする単独重合体、及び、主としてオキシメチレン単位からなり、主鎖中に2〜8個の隣接する炭素原子を有するオキシアルキレン単位を含有する共重合体が挙げられる。
ポリエチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸またはその誘導体と、エチレングリコールを重縮合することにより得られる重合体が挙げられる。
ポリブチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸またはその誘導体と、1,4−ブタンジオールを重縮合することにより得られる重合体が挙げられる。
ポリトリメチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸またはその誘導体と、1,3−プロパンジオールを重縮合することにより得られる重合体が挙げられる。
ポリカーボネートとしては、ジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネート等の炭酸エステルとを溶融状態で反応させるエステル交換法により得られる重合体、又は、ジヒドロキシアリール化合物とホスゲンとを反応するホスゲン法により得られる重合体が挙げられる。
ポリアリーレンサルファイドとしては、直鎖型ポリフェニレンサルファイド、重合の後に硬化反応を行うことで高分子量化した架橋型ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンサルファイドサルフォン、ポリフェニレンサルファイドエーテル、ポリフェニレンサルファイドケトン等が挙げられる。
変性ポリフェニレンエーテルとしては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとポリスチレンとのポリマーアロイ、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとスチレン/ブタジエン共重合体とのポリマーアロイ、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとスチレン/無水マレイン酸共重合体とのポリマーアロイ、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとポリアミドとのポリマーアロイ、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとスチレン/ブタジエン/アクリロニトリル共重合体とのポリマーアロイ等が挙げられる。
ポリアリールケトンとしては、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)等が挙げられる。
液晶ポリマー(LCP)としては、サーモトロピック液晶ポリエステルである芳香族ヒドロキシカルボニル単位、芳香族ジヒドロキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、脂肪族ジヒドロキシ単位、脂肪族ジカルボニル単位等から選ばれる一種以上の構造単位からなる(共)重合体が挙げられる。
フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、フッ化エチレンプロピレン樹脂(FEP)、フッ化エチレンテトラフルオロエチレン樹脂(ETFE)、ポリビニルフロライド(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン/クロロトリフロオロエチレン樹脂(ECTFE)が挙げられる。
アイオノマー(IO)樹脂としては、オレフィンまたはスチレンと不飽和カルボン酸との共重合体であって、カルボキシル基の一部を金属イオンで中和してなる重合体が挙げられる。
オレフィン/ビニルアルコール樹脂としては、エチレン/ビニルアルコール共重合体、プロピレン/ビニルアルコール共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物、プロピレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物等が挙げられる。
環状オレフィン樹脂としては、シクロヘキセン等の単環体、テトラシクロペンタジエン等の多環体、環状オレフィンモノマーの重合体が挙げられる。
ポリ乳酸としては、L体の単独重合体であるポリL−乳酸、D体の単独重合体であるポリD−乳酸、またはその混合物であるステレオコンプレックス型ポリ乳酸が挙げられる。
セルロース樹脂としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート等を挙げることができる。
また、前記熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ(EP)樹脂、メラミン(MF)樹脂、フェノール樹脂(PF)、ウレタン樹脂(PU)、ポリイソシアネート、ポリイソシアヌレート、ポリイミド(PI)、ユリア(UF)樹脂、シリコーン(SI)樹脂、フラン(FR)樹脂、ベンゾグアナミン(BR)樹脂、アルキド樹脂、キシレン樹脂、ビスマレイドトリアジン(BT)樹脂、ジアリルフタレート樹脂(PDAP)等を挙げることができる。
具体的に、不飽和ポリエステル樹脂としては、脂肪族不飽和ジカルボン酸と脂肪族ジオールをエステル化反応させることで得られる樹脂が挙げられる。
ビニルエステル樹脂としては、ビス系ビニルエステル樹脂、ノボラック系ビニルエステル樹脂が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールM型エポキシ樹脂(4,4'−(1,3−フェニレンジイソプリジエン)ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスフェノールP型エポキシ樹脂(4,4'−(1,4−フェニレンジイソプリジエン)ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスフェノールZ型エポキシ樹脂(4,4'−シクロヘキシジエンビスフェノール型エポキシ樹脂)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、テトラフェノール基エタン型ノボラック型エポキシ樹脂,縮合環芳香族炭化水素構造を有するノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、キシリレン型エポキシ樹脂やフェニルアラルキル型エポキシ樹脂などのアラルキル型エポキシ樹脂、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、2官能ないし4官能エポキシ型ナフタレン樹脂、ビナフチル型エポキシ樹脂、ナフタレンアラルキル型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、フェノキシ型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ノルボルネン型エポキシ樹脂、アダマンタン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂等が挙げられる。
メラミン樹脂としては、メラミン(2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン)とホルムアルデヒドとの重縮合からなる重合体が挙げられる。
フェノール樹脂としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、メチロール型レゾール樹脂、ジメチレンエーテル型レゾール樹脂等のレゾール型フェノール樹脂、または、アリールアルキレン型フェノール樹脂等が挙げられ、この中の一種、もしくは、二種以上を組み合わせたものが挙げられる。
ユリア樹脂としては、尿素とホルムアルデヒドとの縮合によって得られる樹脂が挙げられる。
前記熱可塑性樹脂又は前記熱硬化性樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上組み合わせて用いてもよい。
前記その他の添加剤としては、ガラス繊維以外の強化繊維(例えば、炭素繊維、金属繊維)、ガラス繊維以外の充填剤(例えば、ガラスパウダー、タルク、マイカ)、難燃剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、流動性改良剤、アンチブロッキング剤、潤滑剤、核剤、抗菌剤、顔料等を挙げることができる。
本発明のガラス繊維強化樹脂組成物は、射出成形法、射出圧縮成形法、二色成形法、中空成形法、発泡成形法(超臨界流体も含む)、インサート成形法、インモールドコーティング成形法、押出成形法、シート成形法、熱成形法、回転成形法、積層成形法、プレス成形法、ブロー成形法、スタンピング成形法、インフュージョン法、ハンドレイアップ法、スプレイアップ法、レジントランスファーモールディング法、シートモールディングコンパウンド法、バルクモールディングコンパウンド法、プルトルージョン法、フィラメントワインディング法等の公知の成形法で成形して種々のガラス繊維強化樹脂成形品を得ることができる。
このような成形品の用途としては、例えば、電子機器筐体、電子部品(プリント配線基板)、車両外装部材(バンパー、フェンダー、ボンネット、エアダム、ホイールカバー等)、車両内装部材(ドアトリム、天井材等)、車両エンジン周り部材(オイルパン、エンジンカバー、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールド等)、マフラー関連部材(消音部材等)、高圧タンク等を挙げることができる。
なお、本実施形態のガラス繊維は、本実施形態のガラス繊維強化樹脂組成物以外にも、石膏やセメントといった無機材料の補強材としても好適に用いることができる。例えば、石膏(とりわけ、厚さ4〜60mmの石膏ボード)の補強材として用いられる場合、前記の範囲を備えるガラス繊維は、石膏の全質量に対して、0.1〜4.0質量%の範囲で含まれることができる。
次に本発明の実施例及び比較例を示す。
まず、溶融固化後のガラス組成が、表1又は表2に示された実施例1〜10及び比較例1〜9の各組成となるように、ガラス原料を混合し、ガラスバッチを得た。
次に、実施例1〜10又は比較例1〜9のガラス繊維用ガラス組成に対応するガラスバッチを、1550℃、6時間で溶融し、均質なガラスカレットを得た。次いで、80mm径の白金ルツボに入れ、1500℃、4時間溶融したものを、ルツボから取り出し、ガラスバルクを得た。次いで、得られたガラスバルクを、580℃、8時間で焼き鈍し、試験片を得た。
得られた試験片について、以下に示す方法で、誘電特性(誘電率及び誘電正接)、及び、分相特性を測定又は評価した。また、試験片作成過程で得られるガラスカレットを用いて、溶融特性(1000ポイズ温度、液相温度及び作業温度範囲)を測定又は算出した。評価結果を表1又は表2に示す。
[誘電特性の測定方法]
試験片を研磨し、80mm×3mm(厚さ1mm)の研磨試験片を作成した。次いで、得られた研磨試験片を、絶乾後、23℃、湿度60%の室内に24時間保管した。次いで、得られた研磨試験片につき、JIS C 2565:1992に準拠し、株式会社エーイーティー製空洞共振器法誘電率測定装置ADMS01Oc1を用いて、10GHzにおける誘電率(誘電定数Dk)及び誘電正接(散逸率Df)を測定した。
[分相特性の評価方法]
円盤状の試験片を、黒色の板と白色の板との境界上に静置し、試験片の上面から、試験片を通して、黒色の板と白色の板との境界面を観察した。試験片内に白濁(分相)が見られず、前記境界面が明確に観察できる場合に「◎」、試験片内にわずかに白濁が見られるが、前記境界面が明確に観察できる場合に「○」、試験片内の白濁により境界面が明確に観察できない場合に「×」と評価した。
[1000ポイズ温度の測定方法]
回転粘度計付高温電気炉(芝浦システム株式会社製)を用い、白金ルツボ中でガラスカレットを溶融し、回転式ブルックフィールド型粘度計を用いて溶融温度を変化させながら連続的に溶融ガラスの粘度を測定し、回転粘度が1000ポイズのときに対応する温度を測定することにより求めた。
[液相温度の測定方法]
ガラスカレットを粉砕し、粒径0.5〜1.5mmのガラス粒子40gを180×20×15mmの白金製ボートに入れ、1000〜1400℃の温度勾配を設けた管状電気炉で8時間以上加熱した後、該管状電気炉から取り出し、偏光顕微鏡で観察して、ガラス由来の結晶(失透)が析出し始めた位置を特定した。管状電気炉内の温度をB熱電対を用いて実測し、前記結晶が析出し始めた位置の温度を求めて液相温度とした。
[作業温度範囲の算出方法]
1000ポイズ温度と液相温度との差により、作業温度範囲を算出した。
表1に示されるように、実施例1〜10に表される、ガラス繊維用ガラス組成物全量に対し、52.0〜59.5質量%の範囲のSiOと、17.5〜25.5質量%の範囲のBと、9.0〜14.0質量%の範囲のAlと、0.5〜6.0質量%の範囲のSrOと、1.0〜5.0質量%の範囲のMgOと、1.0〜5.0質量%の範囲のCaOとを含み、F及びClを合計で0.1〜2.5質量%の範囲で含む、本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、低誘電率(4.6以下)及び低誘電正接(0.0024以下)を備え、高温での粘性が低減され(1000ポイズ温度が1420℃以下)、分相の発生が抑制されていた。
一方、表2に示されるように、比較例1のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率が、17.5質量%未満であり、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接が十分に低減されなかった。
また、比較例2のガラス繊維用ガラス組成物は、Bの含有率が、25.5%超であり、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生が十分に抑制されなかった。
また、比較例3のガラス繊維用ガラス組成物は、Alの含有率が、9.0質量%未満であり、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生が十分に抑制されなかった。
また、比較例4のガラス繊維用ガラス組成物は、Alの含有率が、14.0質量%超であり、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接が十分に低減されなかった。
また、比較例5のガラス繊維用ガラス組成物は、SrOの含有率が、0.5質量%未満であり、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電正接が十分に低減されなかった。
また、比較例6のガラス繊維用ガラス組成物は、SrOの含有率が、6.0質量%超であり、ガラス繊維用ガラス組成物の誘電率及び誘電正接が十分に低減されなかった。
また、比較例7のガラス繊維用ガラス組成物は、F及びClの合計含有率(実質的にFの含有率)が、0.1質量%未満であり、ガラス繊維用ガラス組成物の高温での粘性が十分に低減されなかった(1000ポイズ温度が1420℃超)。
また、比較例8のガラス繊維用ガラス組成物は、F及びClの合計含有率(実質的にFの含有率)が、2.5質量%超であり、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生が十分に抑制されなかった。
また、比較例9のガラス繊維用ガラス組成物は、SiOの含有率が、59.5%超であり、ガラス繊維用ガラス組成物における分相の発生が十分に抑制されなかった。
[実施例11]
溶融固化後のガラス組成が、実施例1と同一の組成となるように、ガラス原料を混合し、ガラスバッチを得た。前記ガラスバッチを白金ルツボに入れ、電気炉中、1550℃の温度に6時間保持して撹拌を加えながら溶融させることにより、均質な溶融ガラスを得た。次に、得られた溶融ガラスをカーボン板上に流し出してガラスカレットを作製した。
次に得られたガラスカレットを容器底部に1つの円形ノズルチップを有する小型の筒型白金製ブッシング内に入れ、所定の温度に加熱して溶融したのち、ノズルチップから吐出した溶融ガラスを所定の速度で巻き取ることにより引き伸ばしながら冷却固化して、真円状の円形断面を備え、繊維径13μmのガラス繊維(ガラスフィラメント)を得た。
実施例11より、本発明のガラス繊維用ガラス組成物からガラス繊維を形成可能なことが明らかである。

Claims (7)

  1. 全量に対し、52.0〜59.5質量%の範囲のSiOと、17.5〜25.5質量%の範囲のBと、9.0〜14.0質量%の範囲のAlと、0.5〜6.0質量%の範囲のSrOと、1.0〜5.0質量%の範囲のMgOと、1.0〜5.0質量%の範囲のCaOとを含み、F及びClを合計で0.1〜2.5質量%の範囲で含むことを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
  2. 請求項1に記載のガラス繊維用ガラス組成物において、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、及び、SrOの含有率(質量%)Zが下記式(1)を満たすことを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
    50.0≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦80.0 ・・・(1)
  3. 請求項2に記載のガラス繊維用ガラス組成物において、前記X、Y及びZが下記式(2)を満たすことを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
    56.5≦ (X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 ・・・(2)
  4. 請求項1〜3に記載のガラス繊維用ガラス組成物において、Bの含有率(質量%)X、Alの含有率(質量%)Y、SrOの含有率(質量%)Z、及び、F及びClの合計含有率(質量%)Wが下記式(3)を満たすことを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
    50.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦85.0 ・・・(3)
  5. 請求項4に記載のガラス繊維用ガラス組成物において、前記W、X、Y及びZが下記式(4)を満たすことを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
    55.0≦ (W1/8×X×Y)/(1000×Z1/2)≦66.0 (4)
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス繊維用ガラス組成物から形成されたガラス繊維。
  7. 請求項6に記載のガラス繊維を含む、ガラス繊維強化樹脂組成物。
JP2018558786A 2017-09-08 2018-07-20 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物 Active JP6468409B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017173114 2017-09-08
JP2017173114 2017-09-08
PCT/JP2018/027327 WO2019049526A1 (ja) 2017-09-08 2018-07-20 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6468409B1 true JP6468409B1 (ja) 2019-02-13
JPWO2019049526A1 JPWO2019049526A1 (ja) 2019-11-07

Family

ID=65356083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018558786A Active JP6468409B1 (ja) 2017-09-08 2018-07-20 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6468409B1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158387A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板用表面処理ガラスクロス及びプリプレグ
JP2020158364A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板
JP6927463B1 (ja) * 2020-04-10 2021-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2021205699A1 (ja) 2020-04-10 2021-10-14 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2021205698A1 (ja) 2020-04-10 2021-10-14 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
JPWO2020166518A1 (ja) * 2019-02-12 2021-12-16 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品
WO2022181334A1 (ja) 2021-02-24 2022-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2022181340A1 (ja) 2021-02-24 2022-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2024047988A1 (ja) 2022-08-29 2024-03-07 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物、及び、ガラス繊維強化樹脂組成物
KR102789678B1 (ko) * 2020-04-10 2025-04-01 니토 보세키 가부시기가이샤 유리섬유용 유리 조성물, 유리섬유, 유리섬유 직물 및 유리섬유 강화 수지 조성물

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11292567A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Nitto Boseki Co Ltd 低誘電率ガラス繊維
JP2000095540A (ja) * 1998-08-01 2000-04-04 Carl Zeiss:Fa ガラス又はガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物、及び該ガラス組成物で被覆されたガラスセラミックスの製造方法
JP2010508226A (ja) * 2006-10-26 2010-03-18 エイジーワイ ホールディングス コーポレイション 低誘電性グラスファイバー
CN104556710A (zh) * 2015-02-03 2015-04-29 重庆国际复合材料有限公司 一种异形玻璃纤维及其制备方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11292567A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Nitto Boseki Co Ltd 低誘電率ガラス繊維
JP2000095540A (ja) * 1998-08-01 2000-04-04 Carl Zeiss:Fa ガラス又はガラスセラミックスの施釉、琺瑯掛けもしくは装飾用の鉛及びカドミウムを含有しないガラス組成物、及び該ガラス組成物で被覆されたガラスセラミックスの製造方法
JP2010508226A (ja) * 2006-10-26 2010-03-18 エイジーワイ ホールディングス コーポレイション 低誘電性グラスファイバー
CN104556710A (zh) * 2015-02-03 2015-04-29 重庆国际复合材料有限公司 一种异形玻璃纤维及其制备方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12098254B2 (en) 2019-02-12 2024-09-24 Nitto Boseki Co., Ltd. Glass fiber-reinforced resin molded article
JP7410411B2 (ja) 2019-02-12 2024-01-10 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品
JPWO2020166518A1 (ja) * 2019-02-12 2021-12-16 日東紡績株式会社 ガラス繊維強化樹脂成形品
JP2020158387A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板用表面処理ガラスクロス及びプリプレグ
JP2020158364A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板
WO2020194772A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 表面処理ガラスクロス、プリプレグ及びプリント配線板
KR20210121121A (ko) 2019-03-27 2021-10-07 니토 보세키 가부시기가이샤 표면 처리 글래스 클로스, 프리프레그 및 프린트 배선판
US11958952B2 (en) 2019-03-27 2024-04-16 Nitto Boseki Co., Ltd. Surface-treated glass cloth, prepreg, and printed wiring board
KR102615334B1 (ko) * 2019-03-27 2023-12-20 니토 보세키 가부시기가이샤 표면 처리 글래스 클로스, 프리프레그 및 프린트 배선판
JP7320697B2 (ja) 2019-03-27 2023-08-04 日東紡績株式会社 表面処理ガラスクロス及びプリプレグ
KR20220167267A (ko) 2020-04-10 2022-12-20 니토 보세키 가부시기가이샤 유리섬유용 유리 조성물, 유리섬유, 유리섬유 직물 및 유리섬유 강화 수지 조성물
JP6927463B1 (ja) * 2020-04-10 2021-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
US11565967B2 (en) 2020-04-10 2023-01-31 Nitto Boseki Co., Ltd. Glass composition for glass fibers, glass fibers, glass fiber fabric, and glass fiber-reinforced resin composition
KR20220005096A (ko) 2020-04-10 2022-01-12 니토 보세키 가부시기가이샤 유리 섬유용 유리 조성물, 유리 섬유, 유리 섬유 직물 및 유리 섬유 강화 수지 조성물
WO2021205698A1 (ja) 2020-04-10 2021-10-14 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
KR102789678B1 (ko) * 2020-04-10 2025-04-01 니토 보세키 가부시기가이샤 유리섬유용 유리 조성물, 유리섬유, 유리섬유 직물 및 유리섬유 강화 수지 조성물
WO2021205699A1 (ja) 2020-04-10 2021-10-14 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
JP7560761B2 (ja) 2020-04-10 2024-10-03 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2022181340A1 (ja) 2021-02-24 2022-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2022181334A1 (ja) 2021-02-24 2022-09-01 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
JP7131733B1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-06 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2024047988A1 (ja) 2022-08-29 2024-03-07 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物、及び、ガラス繊維強化樹脂組成物
CN118715187A (zh) * 2022-08-29 2024-09-27 日东纺绩株式会社 用于玻璃纤维的玻璃组合物、玻璃纤维、玻璃纤维织物和玻璃纤维增强树脂组合物
KR20240131451A (ko) * 2022-08-29 2024-08-30 니토 보세키 가부시기가이샤 유리 섬유용 유리 조성물, 유리 섬유, 유리 섬유 직물, 및 유리 섬유 강화 수지 조성물
JP7460942B1 (ja) 2022-08-29 2024-04-03 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物、及び、ガラス繊維強化樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019049526A1 (ja) 2019-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6468409B1 (ja) ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びそれを用いるガラス繊維強化樹脂組成物
US11565966B2 (en) Glass composition for glass fiber, glass fiber, and glass fiber-reinforced resin composition using same
KR102403724B1 (ko) 유리 섬유 강화 수지 성형품
JP7410411B2 (ja) ガラス繊維強化樹脂成形品
JP2019052323A (ja) ガラス繊維強化樹脂成形品
KR102400041B1 (ko) 유리 섬유용 유리 조성물, 유리 섬유, 유리 섬유 직물 및 유리 섬유 강화 수지 조성물
WO2017171102A1 (ja) ガラス繊維強化樹脂組成物及び成形品
WO2019216443A2 (ja) ガラス繊維強化樹脂成形品
TW202302486A (zh) 玻璃纖維用玻璃組成物、玻璃纖維、玻璃纖維織物及玻璃纖維強化樹脂組成物
JP7131733B1 (ja) ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
TWI763203B (zh) 玻璃纖維用玻璃組成物、玻璃纖維、玻璃纖維織物及玻璃纖維強化樹脂組成物
JP7111283B1 (ja) ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
JP7560761B2 (ja) ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物及びガラス繊維強化樹脂組成物
WO2024047988A1 (ja) ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維、ガラス繊維織物、及び、ガラス繊維強化樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181109

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181109

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181231

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6468409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250