JP6451288B2 - モデル材インク、インクセットおよび3d造形物を製造する方法 - Google Patents
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Description
[1]光重合性モノマー、ポリマーおよび光重合開始剤を含有するインクジェット方式による3D造形用の光硬化性のモデル材インクであって、
前記ポリマーの分子量は5000以上30000以下であり、
前記光重合性モノマーと前記ポリマーとの間の溶解度パラメータの差は0.5(cal/cm3)1/2以上2.0(cal/cm3)1/2以下であり、
前記モデル材インクにおける、前記光重合性モノマーに対する前記ポリマーの質量比は、85/15以上60/40以下であることを特徴とする、モデル材インク。
[2]前記光重合性モノマーと前記ポリマーとの間のガラス転移温度の差は80℃以上であることを特徴とする、[1]に記載のモデル材インク。
[3]前記ポリマーのガラス転移温度は0℃以下であることを特徴とする、[1]または[2]に記載のモデル材インク。
[4]前記ポリマーは、ポリマー1モルあたり1モル当量以上の、光重合性の官能基を有することを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載のモデル材インク。
[5]前記ポリマーは、炭素数が4以上7以下の、二重結合を含む直鎖炭化水素からなる構成部分を含むことを特徴とする、[1]〜[4]のいずれかに記載のモデル材インク。
[6]前記ポリマーは、カーボネート基、エステル基およびエーテル基からなる群から選択される1または複数の官能基を有する構成部分を含むことを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載のモデル材インク。
[7]前記ポリマーはポリウレタンであることを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載のモデル材インク。
[8][1]〜[7]のいずれか1項に記載のモデル材インクと、硬化性のサポート剤インクとを含む、インクジェット法による3D造形用のインクセット。
[9]光硬化性のモデル材インクを硬化させてなるモデル材層が積層されてなる3D造形物を製造する方法であって、
インクジェットヘッドのノズルから前記モデル材インクを吐出してモデル材インクの部分を含むインク層を形成する工程、および
前記形成されたインク層に含まれるモデル材インクの部分に活性光線を照射してモデル材層を作製する工程を含み、
前記モデル材インクは[1]〜[7]のいずれかに記載のモデル材インクであることを特徴とする、3D造形物を製造する方法。
[10]インクジェットヘッドのノズルから硬化性のサポート材インクを吐出して、前記サポート材インクの部分を含む前記インク層を形成する工程と、
前記活性光線の照射の後に、前記サポート材インクが硬化してなるサポート材層を除去する工程とをさらに含む、
[9]に記載の3D造形物を製造する方法。
光重合性モノマーは、光を照射されて重合する光重合性基を有するモノマーである。光重合性モノマーは、活性光線を照射されることで重合および架橋して線状高分子となり、後述するポリマーとともに3D造形物を構成する。光重合性モノマーは、1種のモノマーでもよいし、複数の種類のモノマーを組み合わせてもよい。
ポリマーは、形成される3D造形物の降伏応力、伸びおよび耐衝撃性を高めることができる。ポリマーの重量平均分子量を5000以上とすると、光重合性モノマーとポリマーとが十分に相分離されるため、3D造形物の耐衝撃性がより高くなる。一方で、ポリマーの重量平均分子量を30000以下にすると、モデル材インクの粘度が高まりすぎないため、インクジェットヘッドのノズルからのインクの出射性を十分なものにすることができる。ポリマーは、1種のみでもよいし、2種以上を組みあわせて用いてもよい。3D造形物の高い耐衝撃性とインクの低い粘度を両立させる観点からは、ポリマーの重量平均分子量は5000以上20000以下であることが好ましく、7000以上15000以下であることがより好ましい。ポリマーは、同一の構成部分の繰り返しからなるホモポリマーでもよいし、2以上の異なる構成部分を含むコポリマーでもよい。
ポリマーが、ポリマー1モルあたり1モル当量以上の光重合性基を有すると、3D造形物の耐衝撃性をより高めることができる。これは、以下の理由によると考えられる。つまり、このようなポリマーを含有するモデル材インクに活性構成を照射すると、ポリマーと光重合性モノマーとの間にも共有結合が形成される。そのため、線状高分子の間にポリマーの粒子が入り込むことによる微細な相分離構造が形成されやすくなり、かつ、前記共有結合によりポリマーの粒子の界面強度が上がるためポリマーの粒子が分解しにくくなる。このようにして、微細な相分離構造が形成されるため、3D造形物の耐衝撃性がより高まる。ポリマーが有しうる光重合性基の例には、上記例示した光重合性基が含まれる。ポリマーが架橋剤としてふるまうことにより、ポリマーと光重合性モノマーと相溶することを防ぐ観点からは、ポリマーは、ポリマー1モルあたり1モル当量以上10モル当量以下の光重合性基を有することが好ましく、1モル当量以上4モル当量以下の光重合性基を有することが好ましい。光重合性基を有するポリマーは、1種のみでもよいし、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
ポリマーが分子内に光重合性モノマーと相溶な部分および非相溶な部分を有していると、3D造形物の耐衝撃性をより高めることができ、かつモデル材インクの粘度もよりインクジェット吐出に適した範囲に低下させることができる。これは、以下の理由によると考えられる。つまり、このようなポリマーを含有するモデル材インクに活性光線を照射すると、光重合性モノマーと非相溶な部分によって相分離構造が生じる一方で、光重合性モノマーと相溶な部分によってポリマーが線状高分子間に取り込まれやすくなるため、相分離構造がより微細になりやすい。相分離構造がより微細になると、応力も微分割されて拡散するため、3D造形物の特定の箇所のみに応力が集中しにくくなり、応力の集中による3D造形物の局所破壊も生じにくくなる。また、ポリマーが分子内に光重合性モノマーと相溶な部分を有することで、ポリマーと光重合性モノマーとが適度に相溶し、モデル材インクの粘度もより下げることができる。上記ポリマーは、1種のみでもよいし、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
光重合開始剤は、前記光重合性モノマーがラジカル重合性の官能基を有する化合物であるときは、光ラジカル開始剤であり、前記光重合性モノマーがカチオン重合性の官能基を有する化合物であるときは、光酸発生剤である。光重合開始剤は、1種のみでもよいし、2種以上を組みあわせもよいし、光ラジカル開始剤と光酸発生剤の両方を組み合わせであってもよい。
モデル材インクは、本発明の効果が得られる範囲において、増感剤、光重合開始剤助剤、重合禁止剤および剥離促進剤を含むその他の成分をさらに含んでいてもよい。これらの成分は、1種のみでもよいし、2種以上を組みあわせて用いてもよい。
モデル材インクは、インクジェット方式による3D造形用のサポート材インク(以下、単に「サポート材インク」ともいう。)とあわせてインクセットとしてもよい。インクセットは、モデル材インクとサポート材インクとを同時に梱包等して販売し、かつ一の3D造形物を形成するために使用できる形態であればよい。たとえば、モデル材インクとサポート材インクとを複数のインクカートリッジにそれぞれ独立に収容してもよいし、または複数のインク収容部を一体的に構成して、それぞれのインク収容部にモデル材インクおよびサポート材インクを収容したインクカートリッジとしてもよい。
本発明に係る3D造形物の製造方法は、上述のモデル材インクを用いるほかは、インクジェットヘッドのノズルから前記モデル材インクを吐出してモデル材インクの部分を含むインク層を作製する工程、および形成されたインク層に含まれるモデル材インクの部分に活性光線を照射する工程を含む、モデル材インクが硬化してなるモデル材を構成要素とする3D造形物の公知の製造方法と同様に行い得る。なお、インク層とは、吐出されたモデル材インクおよび任意に吐出された後述のサポート材インクによって形成される層をいう。インク層のうち、モデル材インクの部分に活性光線を照射することで、製造しようとする3D造形物を薄片状に微分割した各層であるモデル材層が作製される。モデル材層を積層することで、3D造形物が作製される。
モデル材インクは、製造しようとする3D造形物の各層においてモデル材が占める位置のデータに基づいて所定の位置に吐出されることで、インク層に含まれる前記モデル材インクの部分を形成する。モデル材インクは、基材上、すでに光を照射されて形成されたモデル材層上、または任意に形成されるサポート材層上に吐出される。それぞれのインク層に含まれるモデル材インクの部分は、後の工程で活性光線を照射されることで硬化し、モデル材層を形成する。
吐出されたモデル材インクは、光源から活性光線を照射して硬化させることができる。モデル材インクの硬化に用いることができる活性光線の例には、紫外線および電子線が含まれる。
本発明の製造方法は、硬化性のサポート材インクを吐出して、サポート材インクの部分を含む前記インク層を形成する工程を任意に含んでいてもよい。サポート材インクは、製造しようとする3D造形物の各層における、その後に形成されるモデル材を支持するためにサポート材を配置することが望ましい位置のデータに基づいて、所定の位置に吐出されることで、インク層に任意に含まれるサポート材インクの部分を形成する。サポート材インクは、その後、硬化して、サポート材層を形成する。サポート材層が積層されてなるサポート材は、製造中の3D造形物の空間部分を埋めて、製造中のモデル材層を重力方向下部から支える。これにより、サポート材は、モデル材層がまだ十分な強度を有していない部分から製造中の3D造形物が重力によって崩壊することを、防止することができる。
本発明の製造方法が上記サポート材インクを吐出する工程を有するとき、すべてのモデル材層およびサポート材層を形成した後に、サポート材が除去される。なお、本発明では、すべてのモデル材層およびサポート材層が形成された状態の3D造形物を、3D造形物前駆体ともいう。
4−1.3D造形システムの例
図1には、インクジェット法による3D造形システムの例の概要が示される。図1に示される3D造形システムは、インクジェット部1、演算制御部2、記憶装置3、入力装置4、出力装置5および表示装置6を有する。
図1に示す3D造形システムを用いる3D造形物の製造方法について、図2のフロー図を参照しながらより詳細に説明する。
1-1.モノマー組成物
表1に記載の光硬化性モノマーを表2に記載の組成に応じた量で混合し、モノマー組成物1〜9を調製した。
1−2−1.ウレタンポリマー1の調製
重量平均分子量が約2000のポリプロピレングリコールであるETERNACOLL UH−200、宇部興産社製(「ETERNACOLL」は同社の登録商標)と、ノルボルネンメタンイソシアネートとをモル比で1:1となるように混合し、トルエンおよび錫触媒をさらに加えた混合液を70℃に加熱した。4時間後に反応停止剤としてポリカーボネートジオールに対するモル比が4:1となる量のヒドロキシエチルアクリレートを加え2時間静置し、重量平均分子量が8500であり官能基当量が2であるウレタンポリマー1−1を得た。
反応停止剤をエタノールにした以外はウレタンポリマー1−1と同様にして、重量平均分子量が8500であり官能基当量が0であるウレタンポリマー1−2を得た。
ウレタンポリマー1−1とウレタンポリマー1−2とをモル比が1:1となる量で混合して、重量平均分子量が8500であり官能基当量が1であるウレタンポリマー1を得た。
ウレタンポリマー1−1およびウレタンポリマー11を調製する際の反応時間を、得られるポリマーの重量平均分子量が表3に記載の各数値になるように調整した以外はウレタンポリマー1と同様にして、ウレタンポリマー2〜5を得た。
ウレタンポリマー1−1およびウレタンポリマー11を調製する際に用いたポリプロピレングリコールを重量平均分子量が約3000であるETERNACOLL UH−300、宇部興産社製にし、得られるポリマーの分子量が16000になるように反応時間を調整した以外はウレタンポリマー1と同様にして、重量平均分子量が16000であり官能基当量が1であるウレタンポリマー6を得た。
ウレタンポリマー1−1およびウレタンポリマー11を調製する際に用いたポリプロピレングリコールを重量平均分子量が約1000であるプラクセル CD210、ダイセル化学工業社製(「プラクセル」は同社の登録商標)にし、得られるポリマーの分子量が8000になるように反応時間を調整した以外はウレタンポリマー1と同様にして、重量平均分子量が8000であり官能基当量が1であるウレタンポリマー7を得た。
ポリプロピレングリコールを重量平均分子量が約2000であるOD−X−102、DIC社製にした以外はウレタンポリマー11と同様にして、重量平均分子量が19000であり官能基当量が2でありエステル基を有する構成部分を含むウレタンポリマー8を得た。
ポリプロピレングリコールを重量平均分子量が約2000であるOD−X−102、DIC社製にした以外はウレタンポリマー11と同様にして、重量平均分子量が11000であり官能基当量が1でありエーテル基を有する構成部分を含むウレタンポリマー9を得た。
反応時間を、得られるポリマーの重量平均分子量が10000になるように調整した以外はウレタンポリマー1−2と同様にして、ウレタンポリマー11を得た。
その他のポリマーとして、以下の製品を用いた。
ウレタンポリマー10:UN−7600、根上工業社製
ブタジエンゴム:BAC−45、大阪有機化学社製(ブタジエンゴムジアクリレート)
イソプレンゴム:UC−102、クラレ社製(イソプレンゴムメタクリレート)
メタクリル酸メチルゴム:AA−6、東亜合成社製(ポリメタクリル酸メチル)
表2に記載のモノマー組成物、表3に記載のポリマーおよび開始剤であるDAROCUR TPO(BASF社製、「DAROCUR」は同社の登録商標、以下単に「TPO」ともいう。)を、表4〜表8に記載の組成に応じた量で、80℃に加温しながら攪拌しながら溶解させ、3Dインクを調製した。
以下の成分を以下の量で混合および溶解させてサポート材インクを作製した。
オクタデカノール 60質量部
ヘキサデカノール 40質量部
3−1.第1の3D造形物1〜57の製造
モデル材インク1を第1ヘッド(ピエゾヘッド512L、コニカミノルタIJ社製)に、サポート材インクを同様の型式の第2ヘッドに充填した。ステージを水平方向に走査しながら、第1ヘッドからモデル材インク1を、第2ヘッドからサポート材インク200をそれぞれ出射し着弾させ、UV光を照射して硬化させて、図9Aに示すように、モデル材層100およびサポート材層200を含む第1層を形成した。次いで垂直方向にヘッドと光源を上昇させ、形成した層上にモデル材インク1およびサポート材インクを着弾させて同様に硬化させ、図9Bに示すように第2層を積層した。第2層の形成を繰り返し、所定の厚みになった後、モデル材インク1およびサポート材インクを、形成した層上の第1層および第2層とは異なる位置に着弾させて同様に硬化させ、図9Cに示すように第3層を積層した。必要に応じてモデル材インク1およびサポート材インクを出射する位置を変更しながら第3層を積層する工程を繰り返し、図9Dに示すようなモデル材110およびサポート材210を有する3D造形物前駆体1を製造した。
第1の3D造形物1〜57と同様にして、図10に示す形状を有する第2の3D造形物1〜57を製造した。
4−1.相分離性
第1の3D造形物1〜57のそれぞれについて、500μm以上の粗大な相分離が見られるか否かを目視で確認した。粗大な相分離が見られない第1の3D造形物について、弾性値をARES-G2、ティー・エイ・インスツルメント社製を用いて測定し、tanΔのグラフにピーク(変曲点)が見られるか否かを調べた。2つのピークが見られた場合、ポリマーとモノマーおよび光重合開始剤とが相分離していて、3D造形物が2つのTgを有すると判断した。
○ :2つのシャープなピークが見られる
△ :2つのシャープではないピークが見られる
× :1つのピークしか見られない。
××:500μm以上の粗大な相分離が見られる
モデル材インク1〜57のそれぞれについて、3℃/分の昇温速度でインクを−20℃から100℃まで昇温させ、アントンパール社製のレオメータMCR102用いて、70℃でのインク粘度を測定した。インク粘度が20mPa・s以下であるとき、吐出ヘッドからの出射性がよく、3D造形物を製造できると判断した。
○:インク粘度が20mPa・s未満である
△:インク粘度が20mPa・s以上25mPa・s未満である
×:インク粘度が25mPa・s以上である
第1の3D造形物1〜57について、テンシロン万能試験機 RTF−2430型、エー・アンド・デイ社製を用いて、引張速度:20mm/min、チャック間距離:5cmで引張試験を行い、破断時の応力を測定した。
◎:破断時の応力が40MPa以上である
○:破断時の応力が30MPa以上40MPa未満である
△:破断時の応力が20MPa以上10MPa未満である
×:破断時の応力が10MPa未満である
第1の3D造形物1〜57について、テンシロン万能試験機 RTF−2430型、エー・アンド・デイ社製を用いて、引張速度:20mm/min、チャック間距離:5cmで引張試験を行い、破断時の伸びを測定した。
◎:破断時の伸びが15%以上である
○:破断時の伸びが10%以上15%未満である
△:破断時の伸びが5%以上10%未満である
×:伸びが5%未満で脆性破壊した
第2の3D造形物1〜57について、アイゾット衝撃試験機、安田精機製作所製にてハンマー5.5J、アイゾット試験モードで、JIS K7110に基づいて、破壊に要したエネルギー(kJ/m)を測定した。
◎:10kJ/m2以上で破壊された
○:5kJ/m2以上10kJ/m2未満で破壊された
△:2kJ/m2以上5kJ/m2未満で破壊された
×:2kJ/m2以下で破壊された
結果を表9〜表13に示す。
リプロピレングリコール4000、和光純薬社製を添加して常温での粘度が300CPになるように調整したモデル材インク3をパーフェクトリー3、エンビションテック社製に投入して、第2の3D造形物と同じ形状のネジ打ち部品を作成した。このネジ打ち部品の貫通孔に、トルクを0.58N、0.88N、1.2Nと変えて、座付なべタッピンねじBタイトM3×8mmを電動トルクドライバ−で挿入し、部品の破損状況を評価した。結果を表14に示す。
○ ネジ打ち部品が破損せず、ネジが空回りしない
× ネジ打ち部品が破損するか、またはネジが空回りする
2 演算制御部
3 記憶装置
4 入力装置
5 出力装置
6 表示装置
11 ステージ
12 インクジェット装置
13 モデル材インク用インクジェットヘッド
13a 配管
13b ポンプ
13c モデル材インクタンク
14 サポート材インク用インクジェットヘッド
14a 配管
14b ポンプ
14c サポート材インクタンク
15 膜厚調整用ローラ
16 光源
21 演算部
22 インク選択部
23 ステージ制御部
24 インクジェット制御部
25 ローラ制御部
26 光源制御部
Ma モデル材インク
S サポート材インク
100 モデル材層
110 モデル材
200 サポート材層
210 サポート材
Claims (10)
- 光重合性モノマー、ポリマーおよび光重合開始剤を含有するインクジェット方式による3D造形用の光硬化性のモデル材インクであって、
前記ポリマーの分子量は5000以上30000以下であり、
前記光重合性モノマーと前記ポリマーとの間の溶解度パラメータの差は0.5(cal/cm3)1/2以上2.0(cal/cm3)1/2以下であり、
前記モデル材インクにおける、前記光重合性モノマーに対する前記ポリマーの質量比は、85/15以上60/40以下であることを特徴とする、モデル材インク。 - 前記光重合性モノマーと前記ポリマーとの間のガラス転移温度の差は80℃以上であることを特徴とする、請求項1に記載のモデル材インク。
- 前記ポリマーのガラス転移温度は0℃以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のモデル材インク。
- 前記ポリマーは、ポリマー1モルあたり1モル当量以上の、光重合性の官能基を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモデル材インク。
- 前記ポリマーは、炭素数が4以上7以下の、二重結合を含む直鎖炭化水素からなる構成部分を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモデル材インク。
- 前記ポリマーは、カーボネート基、エステル基およびエーテル基からなる群から選択される1または複数の官能基を有する構成部分を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモデル材インク。
- 前記ポリマーはポリウレタンであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモデル材インク。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモデル材インクと、硬化性のサポート剤インクとを含む、インクジェット法による3D造形用のインクセット。
- 光硬化性のモデル材インクを硬化させてなるモデル材層が積層されてなる3D造形物を製造する方法であって、
インクジェットヘッドのノズルから前記モデル材インクを吐出してモデル材インクの部分を含むインク層を形成する工程、および
前記形成されたインク層に含まれるモデル材インクの部分に活性光線を照射してモデル材層を作製する工程を含み、
前記モデル材インクは請求項1〜7のいずれか1項に記載のモデル材インクであることを特徴とする、3D造形物を製造する方法。 - インクジェットヘッドのノズルから硬化性のサポート材インクを吐出して、前記サポート材インクの部分を含む前記インク層を形成する工程と、
前記活性光線の照射の後に、前記サポート材インクが硬化してなるサポート材層を除去する工程とをさらに含む、
請求項9に記載の3D造形物を製造する方法。
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