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JP6451193B2 - ハンドレールに形成されたマーク構造とその製造方法 - Google Patents

ハンドレールに形成されたマーク構造とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハンドレールに形成されたマーク構造とその製造方法に関する。
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに用いられるハンドレール上に、模様等を形成する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特公平3−53235号公報
本発明の一目的は、ハンドレールに形成された新規なマーク構造に関する技術を提供することである。
本発明の一観点によれば、
ハンドレールに形成された凹部と、
上面が前記ハンドレールの上面よりも低い位置に配置されて凹みが形成されるように前記凹部に埋め込まれ、20μm〜500μmの範囲内の厚さを有し、前記ハンドレールに溶着されているマークと
を有する、ハンドレールに形成されたマーク構造
が提供される。
本発明の他の観点によれば、
20μm〜500μmの範囲内の厚さを有するマークと、離型フィルムとの積層体を、ハンドレール上の所定位置に位置合わせする工程と、
前記積層体および前記ハンドレールに、熱および圧力を加えて、前記ハンドレールの上面の高さと前記離型フィルムの上面の高さとが揃うように前記積層体を前記ハンドレールに埋め込むとともに、前記マークを前記ハンドレールに溶着する工程と、
前記離型フィルムを剥す工程と
を有する、ハンドレールに形成されたマーク構造の製造方法
が提供される。
マークが溶着されていることにより、マークの剥がれを抑制できる。マーク上面がハンドレール上面よりも低い位置に配置されて形成された凹みにより、マークの汚れ、傷、摩耗等を抑制できる。マークの厚さを20μm〜500μmの範囲内の厚さとすることにより、摩耗寿命を延ばし、色写りを抑制できるとともに、溶着時のマークの滲みや形状の乱れを抑制できる。
図1(A)および図1(B)は、本発明の実施形態によるマーク構造の平面形状例を示す概略平面図であり、図1(A)は縦長の菱形のマーク形状例を示し、図1(B)は縦長の楕円形のマーク形状例を示す。 図2(A)〜図2(C)は、第1実施形態によるマーク構造の製造工程を概略的に示す断面図である。 図3は、第2実施形態によるマーク構造を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態によるマーク構造について説明する。エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに用いられるハンドレール(移動手摺)にマークが設けられた構造を「マーク構造(または、ハンドレールに形成されたマーク構造)」と呼ぶこととする。
図1(A)および図1(B)は、ハンドレール20に形成されたマーク構造100の平面形状の例を示す概略平面図である。ハンドレール20に、マーク10が溶着されることにより、実施形態によるマーク構造100が形成されている。
ハンドレール20は、幅が例えば75mm〜83mm程度であり、マーク10は、例えば、幅が55.0mm程度、長さが85.0mm程度の菱形形状や、幅が55.0mm程度、長さが71.5mm程度の楕円形状を有する。マーク10の色としては、背景となるハンドレール20の色と異なり目立つ色、例えば、青色のハンドレール20に対して黄色等が選択されている。ハンドレール20の周方向(移動方向)に沿って、複数のマーク10が、例えば約1m間隔で配置されている。マーク10の形状、大きさ、色、配置間隔等は、これらの例に限定されず、必要に応じて適宜変更することができる。このようなマーク10により、例えば、ハンドレール20の移動方向(つまり乗客コンベアの移動方向)が、乗り込む乗客にわかりやすくなるという効果が得られる。
マーク形状は、特に好ましくは、縦長の菱形形状または縦長の楕円形状である。図1(A)には、縦長の菱形形状のマーク10を例示し、図1(B)には、縦長の楕円形状のマーク10を例示する。例えば、マーク形状が菱形の場合には、縦が85.0mm、横が55.0mm(縦横比1.55)である。また例えば、マーク形状が楕円の場合には、縦が71.5mm、横が55.0mm(縦横比1.30)である。このように、マークを縦長の形状にすることにより、ハンドレールの進行方向をより判かりやすくすることができ、マークの面積が大きくなることにより視認性も向上する。マークの縦横比としては、1.2〜2.2が好ましい。
なお、実施形態によるマーク構造を一般的に表すために、「マーク構造100」という参照番号を用いる。以下に説明する第1実施形態のマーク構造と第2実施形態のマーク構造とを相互に区別するために、第1実施形態のマーク構造を「マーク構造110」、第2実施形態のマーク構造を「マーク構造120」という参照番号を用いて呼ぶこともある。
次に、図2(A)〜図2(C)を参照して、第1実施形態によるマーク構造について説明する。図2(A)〜図2(C)は、第1実施形態によるマーク構造の製造工程を概略的に示す断面図である。
図2(A)を参照する。マーク10を形成すべきハンドレール20を準備する。ハンドレール20は、工場における製造時のもの(乗客コンベアに未設のもの)であってもよいし、乗客コンベアに既設されたものであってもよい。
ハンドレール20は、少なくとも、乗客に掴まれる表側に露出した表層部分21が、溶着可能な材料、例えば熱可塑性樹脂や部分架橋樹脂等、より具体的には例えばウレタンやポリ塩化ビニル(PVC)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)や塩素化ポリエチレン(CPE)や熱可塑性エラストマー(TPE)等の熱可塑性樹脂やその部分架橋樹脂等で形成されている。溶着可能な材料層21の厚さは、後述のようなマーク10の溶着を行うために薄すぎない厚さ、例えば0.5mm以上であることが好ましい。なお、溶着可能な材料層21の厚さの上限は特に制限されないが、ハンドレールとしての実用的な厚さを考慮すると、例えば3mm程度である。ハンドレール20は、その他の構造については特に制限されず、公知の各種構造で形成されたものであってよい。なお、図2(A)等では、図示の煩雑さを避けるため、ハンドレール20の内部構造は省略している。以下、マーク10との溶着に関する説明において、説明の煩雑さを避けるために、ハンドレール20の溶着可能な材料層(表層部分)21を、単に、ハンドレール20と呼ぶこともある。
ハンドレール20は、マーク溶着作業の際に、裏側(C字断面形状の内側)で、支持部材40に支持される。支持部材40は、ハンドレール20が乗客コンベアの欄干に取り付けられていない状態でマーク溶着作業が行われる場合に、マーク10およびハンドレール20を介し溶着金型30と対向側に配置される金型(中子)として用意されたものであってもよいし、ハンドレール20が乗客コンベアの欄干に取り付けられた状態でマーク溶着作業が行われる場合に、ハンドレール20の案内部材であってもよい。
所定のマーク形状を有するマーク10と離型フィルム11とが積層された積層体12を、マーク10を下側(ハンドレール側)にして、ハンドレール20上のマークを形成すべき所定位置に位置合わせする。マーク10は、典型的には、ハンドレール20の幅方向中央部22に配置される。ハンドレール20の表面は、人の手による握りやすさを考慮して、幅方向中央部22が例えば曲率半径R250mm〜R950mm程度(より具体的には例えば曲率半径R600mm)でわずかに盛り上がった湾曲形状を有している。湾曲は、幅方向端部(肩部)23ではより厳しくなる。
マーク10は、ハンドレール20に溶着可能な材料、例えば熱可塑性樹脂や部分架橋樹脂等、より具体的には例えばウレタンやPVCやEVAやCPEやTPE等の熱可塑性樹脂やその部分架橋樹脂等で形成され、例えばハンドレール20(の表層部分21)と同一材料で形成することができる。マーク10の厚さは、後に詳述するように、20μm〜500μmの範囲内の厚さであることが好ましい。
離型フィルム11は、溶着時にマーク10が溶着金型30に付着しないように、マーク10と溶着金型30との間に介在するように配置される。離型フィルム11の材料は、離型性が高く、溶着時の熱(例えば160℃程度)に耐えるものならば特に制限されないが、例えば好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの耐熱樹脂フィルムや紙等である。また適宜表面を離型処理したものでもかまわない。離型フィルム11の厚さは、後に詳述するように、20μm〜300μmの範囲内の厚さであることが好ましい。
マーク10の母材と離型フィルム11の母材とが積層された積層母材から、例えばカッターやカッテイングマシン等により、所定のマーク形状で積層体12を切り抜くことにより、積層体12が準備される。
溶着金型30は、ハンドレール20の表側の面に沿った形状の成形面31を有する。つまり、溶着金型30の、ハンドレール20表面の幅方向中央部22に対向する部分32の曲率半径Rは、ハンドレール20表面の幅方向中央部22の曲率半径Rと等しく設定されており、この幅方向中央部32の曲率半径Rは、250mm〜950mmの範囲から(より具体的には例えば600mmとなるように)選択されている。
溶着金型30の内部には、幅方向中央部32の近傍に、つまり、マーク10の近傍に、ヒータ34が設けられている。ヒータ34の近傍に配置された熱電対35により温度を測定して、所定の温度となるように、ヒータ34を制御することができる。また、溶着金型30の内部には、必要に応じて、ハンドレール20表面の肩部23に対向する部分(肩部23の近傍)33に、冷却構造、例えば水冷または空冷を行うための冷却穴36を設けてもよい。
図2(B)を参照する。ヒータ34により加熱した溶着金型30を上方から押し付けることで、積層体12およびハンドレール20のR形状表面に、熱および圧力を加えて、積層体12をハンドレール20に埋め込むとともに、マーク10をハンドレール20に溶着する。溶着金型30の成形面31がハンドレール20の表面に沿った形状を有しているので、ハンドレール20の上面の高さと離型フィルム11の上面の高さが揃うように、積層体12がハンドレール20に埋め込まれて、ハンドレール20に、積層体12の形状に対応した凹部13が形成される。
なお、溶着金型30がハンドレール20に対し相対的に押し付けられればよいので、加圧の態様は、溶着金型30側をハンドレール20側に押し付ける態様であっても、ハンドレール20側を溶着金型30側に押し付ける態様であっても、それらのどちらか一方でも、両方が組み合わされた態様であっても、いずれでも構わない。
溶着時の加熱温度は、例えばハンドレール20(の表層部分21)およびマーク10がともにウレタン製である場合、例えば145℃〜175℃である。押し付け圧力は、例えば0.01MPa〜1MPa程度である。なお、溶着金型30の、マーク10から十分に離れて加熱が不要な部分(例えば、幅方向端部(肩部)33)は、冷却穴36による空冷または水冷で昇温を抑え、熱による変形を抑制してもよい。また、溶着後にハンドレール20から溶着金型30を離す際には、加熱された成形面31を冷却する必要があるが、冷却穴36による空冷または水冷で加熱面を冷却することにより、マーク溶着作業にかかる時間を短縮化することができる。
図2(C)を参照する。溶着金型30を取り外した後、離型フィルム11を剥し、凹部13内に、溶着されたマーク10を残す。離型フィルム11を剥す工程に伴い、マーク10の上面がハンドレール20の上面よりも離型フィルム11の厚さ分だけ低い位置に配置された凹み14が形成される。このようにして、ハンドレール20に形成された凹部13と、凹部13に埋め込まれたマーク10とを有するマーク構造100が完成する。
本実施形態によるマーク構造100では、ハンドレール20にマーク10が溶着埋設されていることにより、マーク10が剥がれ難くなっている。これにより、マーク10が例えば接着剤や粘着剤で接着されている場合と比べて、マーク10の使用寿命を大幅に延ばすことができる。
また、本実施形態によるマーク構造100では、凹み14により、マーク10が乗客の手等と接触しにくくなっている。これにより、凹み14が形成されていない場合(例えばハンドレールとマークの上面の高さが一致している場合)と比べて、マーク10に汚れや傷がつきにくく、マーク10の摩耗が抑えられ、マーク10の使用寿命を大幅に延ばすことができる。
マーク10の厚さは、前述のように、20μm〜500μmの範囲内の厚さであることが好ましい。本願発明者は、マーク10の厚さが20μm未満になると、マーク10の摩耗寿命が短く、例えば5年以上程度は望まれる実用的な寿命を達成することが難しいことを確認し、十分な摩耗寿命を得るためには、マークの厚さを20μm以上とすることが好ましいことを見出した。また、マーク10の厚さが20μm未満になると、ハンドレール20の色が透けて見える色写りを抑えることが難しいことも確認し、色写りを抑えるためにも、マークの厚さを20μm以上とすることが好ましいことを見出した。
さらに、本願発明者は、マーク10の厚さが600μm以上になると、溶着時にマーク10の縁部が滲み、マーク形状が乱れることを確認し、このような滲みや形状の乱れを十分に抑制するため、マーク10の厚さは、600μmよりもやや薄い厚さ以下、例えば500μm以下とすることが好ましいことを見出した。
なお、マークの厚さ条件に関するこのような特性は、典型的には例えばウレタン製のマークで確認されるが、他の樹脂材料製のマークについても傾向は同様である。
凹み14の深さは、離型フィルム11の厚さに対応する。離型フィルム11の厚さは、前述のように、20μm〜300μmの範囲内の厚さであることが好ましく、つまり、凹み14の深さは、20μm〜300μmの範囲内の深さであることが好ましい。離型フィルム11の厚さが、つまり凹み14の深さが、20μm未満となると、強度が弱くなって離型フィルム11が切れやすくなり、また、凹み14が浅くなりすぎてマーク10に汚れや傷がつきやすく、摩耗が生じやすくなる。このため、離型フィルム11の厚さ、および凹み14の深さは、20μm以上とすることが好ましい。
また、離型フィルム11の厚さが、つまり凹み14の深さが、300μm超となると、ハンドレール20の表面上の段差として許容できなくなり、また、ハンドレール20をローラで駆動する際にスリップが生じる可能性が高まる。このため、離型フィルム11の厚さ、および凹み14の深さは、300μm以下とすることが好ましい。
上述のように、ハンドレール20の表面には湾曲があるため、溶着時にマーク10の流れによる縁部の滲みが発生しやすく、また、溶着金型30の均一な圧着が難しく接着力のばらつきが発生しやすい。本実施形態では、溶着金型30の成形面31をハンドレール20の表面に沿った形状にすることで、圧着の均一性を高めることができる。また、離型フィルム11が積層された厚い積層体12の状態で圧着を行うことにより、例えばマーク10を単独で圧着する場合に比べて圧着力が高まり、離型フィルム11の厚さ分マーク10を押し込んで圧着することができ、マーク10の溶着および接着性が良好となる。離型フィルム11と積層した状態で溶着することで、マーク10を単独で溶着する場合に比べて、マーク10縁部の滲みが抑えられる効果もある。
次に、図3を参照して、第2実施形態によるマーク構造について説明する。図3は、第2実施形態によるマーク構造を概略的に示す断面図である。以下、主として第1実施形態によるマーク構造との違いについて説明する。
第2実施形態のマーク構造100(120)の、第1実施形態のマーク構造100(110)との違いは、凹み14あるいは凹部13の側面に、上方ほど開口が広がるようなテーパ15が形成されていることである。このようなマーク構造120は、例えば以下のようにして形成することができる。
マーク10と離型フィルム11との積層体12を、積層母材から所定のマーク形状に切り抜く際に、カッターの刃の角度を調整することにより、離型フィルム11側ほど広い面積となるように、端面にテーパを付けたカットを行う。第2実施形態では、端面にこのようなテーパを有する積層体12を準備する。
次に、第1実施形態で説明した工程と同様にして、ハンドレール20に積層体12を埋め込むとともにマーク10を溶着する。積層体12の端面に形成されたテーパ形状に対応して、側面に上方ほど開口が広くなるようなテーパ15を有する凹部13が形成される。さらに、離型フィルム11を剥すことにより、側面に上方ほど開口が広くなるようなテーパ15を有する凹み14が形成される。このようにして、第2実施形態によるマーク構造120が形成される。なお、第2実施形態でも、マーク10の好適な厚さ条件や、離型フィルム11の好適な厚さ条件等は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態のマーク構造120においても、凹み14によりマーク10の汚れ、傷、摩耗等が抑制されてマーク10の使用寿命を延ばせることは、第1実施形態のマーク構造110と同様である。第2実施形態のマーク構造120では、さらに、テーパ15により、凹み14にゴミが溜まりにくく(溜まったゴミが除かれやすく)なっている。また、テーパ15により、凹み14の側面とハンドレール20の上面とのなす角部がなだらか(鈍角)になっており、乗客が凹み14の角部に触れた場合の違和感の軽減が図られる。
なお、凹部13または凹み14のテーパ15は、側面全面が傾斜して形成されている構造に限定されず、例えば、凹み側面とハンドレール上面とが接する角部が丸められたような構造であってもよい。
以上説明したように、実施形態によるマーク構造では、マークが溶着されていることにより、マークの剥がれを抑制できる。マーク上面がハンドレール上面よりも低い位置に配置されて形成された凹みにより、マークの汚れ、傷、摩耗等を抑制できる。マークの厚さを20μm〜500μmの範囲内の厚さとすることにより、摩耗寿命を延ばし、色写りを抑制できるとともに、溶着時のマークの滲みや形状の乱れを抑制できる。
実施形態によるマーク構造の製造方法は、簡易であるため、ハンドレール製造工程の一部として未設のハンドレールに対して行うことができるだけでなく、乗客コンベアに既設されたハンドレールに対して行うこともできる。既設のハンドレールにマーク構造を形成する場合において、ハンドレールが乗客コンベアの欄干から取り外された状態で作業を行う態様に限らず、ハンドレールが乗客コンベアの欄干に取り付けられた状態で作業を行う態様としてもよい。
以上、実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 マーク
11 離型フィルム
12 積層体
13 凹部
14 凹み
15 テーパ
20 ハンドレール
21 溶着可能な材料層(表層部分)
22 (ハンドレールの)幅方向中央部
23 (ハンドレールの)幅方向端部、肩部
30 溶着金型
31 成形面
32 (溶着金型の)幅方向中央部
33 (溶着金型の)幅方向端部、肩部
34 ヒータ
35 熱電対
36 冷却穴
100,110,120 マーク構造

Claims (3)

  1. 20μm〜500μmの範囲内の厚さを有するマークと、離型フィルムとの積層体を、ハンドレール上の所定位置に位置合わせする工程と、
    前記積層体および前記ハンドレールに、熱および圧力を加えて、前記ハンドレールの上面の高さと前記離型フィルムの上面の高さとが揃うように前記積層体を前記ハンドレールに埋め込むとともに、前記マークを前記ハンドレールに溶着する工程と、
    前記離型フィルムを剥す工程とを有し、
    前記マークを前記ハンドレールに溶着する工程では、
    前記ハンドレールの表面の幅方向中央部に対向する部分の曲率半径Rが、前記ハンドレールの表面の幅方向中央部の曲率半径Rと等しく設定され、前記ハンドレールの表面の幅方向端部に対向する部分に冷却穴が設けられている、溶着金型を用い、
    前記ハンドレールの表面の幅方向中央部を加熱し、前記ハンドレールの表面の幅方向端部を前記冷却穴による空冷または水冷で昇温を抑え、
    前記ハンドレールの表層部分は、ウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、または熱可塑性エラストマーで形成されており、
    前記マークは、ウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、または熱可塑性エラストマーで形成されており、前記凹部における前記表層部分と直接接触して溶着されている
    ハンドレールに形成されたマーク構造の製造方法。
  2. 前記溶着金型の、前記ハンドレールの表面の幅方向中央部に対向する部分の曲率半径Rは、250mm〜950mmの範囲から選択されている請求項に記載の、ハンドレールに形成されたマーク構造の製造方法。
  3. 乗客コンベアに既設されたハンドレールに対して行われる、請求項1または2に記載の、ハンドレールに形成されたマーク構造の製造方法。
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