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JP6447417B2 - 車両用の蓋体開閉装置 - Google Patents

車両用の蓋体開閉装置 Download PDF

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JP6447417B2
JP6447417B2 JP2015166418A JP2015166418A JP6447417B2 JP 6447417 B2 JP6447417 B2 JP 6447417B2 JP 2015166418 A JP2015166418 A JP 2015166418A JP 2015166418 A JP2015166418 A JP 2015166418A JP 6447417 B2 JP6447417 B2 JP 6447417B2
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Description

本発明は車両用の蓋体開閉装置に関する。
特許文献1に従来の車両用の蓋体開閉装置(以下、単に蓋体開閉装置という。)が開示されている。この蓋体開閉装置は、車体に設けられた開口部と、開口部を開閉可能な蓋体との間に設けられている。具体的には、開口部内には、燃料補給口が配置されている。蓋体は、燃料補給の際に開閉されるフューエルリッドである。フューエルリッドは、開口部を塞ぐ閉鎖位置と、開口部を開放する開放位置と、閉鎖位置から開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置とに変位可能に車体に取り付けられている。
蓋体開閉装置は、ハウジングと、支持軸と、プッシュロッドと、フォロアとを備えている。支持軸はハウジングに一体で形成されており、軸方向で開口部を通過するように延びている。
プッシュロッドは軸心を中心として延びる円筒状をなしており、内部にコイルバネが設けられている。また、プッシュロッドの先端には、フューエルリッドに形成された開口に係合可能なリッド係止部が形成されている。プッシュロッドは支持軸に挿通されている。これにより、プッシュロッドは、支持軸に支持されつつ、軸方向において、開放位置に対応する第1位置と、閉鎖位置に対応する第2位置と、押込位置に対応する第3位置との間で往復動可能となっている。この際、プッシュロッドは、コイルバネによって第1位置に向けて付勢されている。また、プッシュロッドは、支持軸に支持されつつ、軸心周りで回動可能となっており、リッド係止部によってフューエルリッドを係止するラッチ位置と、フューエルリッドを係止しないアンラッチ位置とに変位可能となっている。フォロアは、プッシュロッドの基端に取り付けられている。フォロアの外周面には、複数の摺動子が形成されている。
また、ハウジングには、ロッド用カム部とフォロア用カム部とが形成されている。ロッド用カム部は、プッシュロッドが第1方向で往復動する際、プッシュロッドを上記のように軸心周りで回転させるように案内する。フォロア用カム部は、プッシュロッドと独立してフォロアを回転させるとともに、摺動子と係合してフォロアを係止可能となっている。
この蓋体開閉装置では、燃料補給作業が終了し、ユーザ等がフューエルリッドを開放位置から閉鎖位置に変位させると、第1位置にあるプッシュロッドでは、リッド係止部がフューエルリッドの開口内に侵入する。そして、プッシュロッドがフューエルリッドに押圧されて第2位置に変位する。この際、プッシュロッドがロッド用カム部に案内されて軸心周りで回転する。これにより、プッシュロッドはラッチ位置に変位し、リッド係止部がフューエルリッドを係止する。また、フォロアがフォロア用カム部によって回転し、摺動子がフォロア用カム部に係止される。このため、プッシュロッドは、第2位置から第1位置へ変位することが規制される。こうして、この蓋体開閉装置は、フューエルリッドを閉鎖位置で保持する。
一方、フューエルリッドを開放位置に変位させるに当たっては、ユーザ等が閉鎖位置にあるフューエルリッドを押し込んで押込位置に変位させる。これにより、プッシュロッドが第2位置から第3位置へ変位するとともに、フォロアがフォロア用カム部に案内されて回転する。このため、摺動子がフォロア係止部によって係止されなくなる。その結果、プッシュロッドは、コイルバネの付勢力によって、第3位置から第2位置を通過して第1位置へ変位する。この際、プッシュロッドがロッド用カム部に案内されて軸心周りで回転し、アンラッチ位置に変位する。このため、リッド係止部がフューエルリッドを係止しなくなる。こうして、この蓋体開閉装置では、第1位置に変位したプッシュロッドによって、フューエルリッドを開放位置に変位させることができる。
特開2014−173422号公報
しかし、上記従来の蓋体開閉装置において、蓋体を閉鎖位置で保持し、また蓋体を開放位置に変位させるに当たっては、各部品が複雑に作動する。このため、この蓋体開閉装置では、各部品に対して高い精度が要求される。また、各部品が複雑に組み付けられる必要があることから、高い組み付け精度も要求される。このため、この蓋体開閉装置では、各部品の製造時及び各部品の組み付け時に厳しい品質管理が必要となり、製造コストの低廉化が難しい。また、この蓋体開閉装置では、部品同士が摺動したり、衝突したりし易いことから、蓋体の開閉を繰り返すことにより、各部品に摩耗や欠け等が生じるおそれがあり、耐久性を向上させることも難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストの低廉化及び耐久性の向上を実現可能な車両用の蓋体開閉装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用の蓋体開閉装置は、車体に設けられた開口部と、前記開口部を開閉可能な蓋体との間に設けられる車両用の蓋体開閉装置であって、
前記蓋体は、前記開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記開口部を開放する開放位置と、前記閉鎖位置から前記開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置とに変位可能であり、
前記蓋体開閉装置は、前記車体に設けられたハウジングと、
前記開口部を通過するように延びる第1方向と平行な第1軸心を中心として延び、前記第1方向において、前記開放位置に対応する第1位置と、前記閉鎖位置に対応する第2位置と、前記押込位置に対応する第3位置との間で往復動可能であるとともに前記第1軸心周りで回動不能に前記ハウジングに支持される直動シャフトと、
前記第1軸心を中心として延び、前記第1方向において往復動可能であるとともに前記第1軸心周りで回動可能に前記直動シャフトに支持され、前記直動シャフトが前記第2位置又は前記第3位置にあれば前記蓋体を係止するラッチ位置に変位する一方、前記直動シャフトが前記第1位置にあれば前記蓋体を係止しないアンラッチ位置に変位する回動シャフトと、
前記直動シャフトを前記第1位置に向けて付勢する第1付勢手段と、
前記第1方向と直交する第2方向と平行な第2軸心周りで揺動可能に前記ハウジングに設けられるとともに前記直動シャフトに連結され、前記第1位置に対応する第4位置と、前記第2位置に対応する第5位置と、前記第3位置に対応する第6位置との間で変位可能なラッチと、
前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記ラッチが前記第5位置から前記第4位置へ揺動することを禁止する一方で前記ラッチが前記第5位置から前記第6位置へ揺動することを許容するブロック位置と、前記ラッチが前記第5位置から前記第4位置へ揺動することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
前記ハウジングに設けられ、前記ラッチが前記第6位置に揺動した場合に第1接続状態になるスイッチと、
前記ハウジングに設けられ、前記スイッチが前記第1接続状態になったことに起因して給電され、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる電動アクチュエータとを備えていることを特徴とする。
本発明の蓋体開閉装置では、蓋体が開放位置から閉鎖位置に変位すれば、直動シャフトが第1位置から第2位置に変位する。この際、回動シャフトも直動シャフトに支持されつつ、第1軸心周りで回動し、ラッチ位置に変位することで蓋体を係止する。また、直動シャフトが第1位置から第2位置に変位することにより、ラッチが第2軸心周りで揺動して第4位置から第5位置に変位する。そして、ポールがブロック位置に変位することにより、ラッチが第5位置から第4位置へ揺動することが禁止される。ここで、直動シャフトとラッチとは連結されているため、ポールによってラッチが第4位置へ揺動することが禁止されれば、直動シャフトは第1位置へ変位することができなくなる。このため、回動シャフトはラッチ位置を維持する。こうして、この蓋体開閉装置では、蓋体を閉鎖位置で保持する。
一方、蓋体が閉鎖位置から押込位置に変位すれば、直動シャフトが第2位置から第3位置に変位する。これにより、ラッチが第5位置から第6位置に揺動する。また、ラッチが第6位置に揺動することでスイッチが第1接続状態となる。そして、これに起因して電動アクチュエータは給電され、ポールをアンブロック位置に変位させる。このため、ラッチが第4位置へ揺動することが許容され、直動シャフトは第1付勢手段の付勢力によって第1位置へ変位する。また、直動シャフトが第1位置へ変位することにより、回動シャフトがラッチ位置からアンラッチ位置に変位する。これらのため、この蓋体開閉装置では、蓋体を開放位置に変位させることができる。
このように、この蓋体開閉装置では、第1軸心周りで回動不能な直動シャフトに対してラッチが連結されており、そのラッチの揺動の禁止又は許容をポールによって行う。このため、この蓋体開閉装置では、上記従来の蓋体開閉装置と比較して、構造を簡素化することができ、ラッチやポール等の精度がさほど高くなくても、蓋体を閉鎖位置で保持し、また蓋体を開放位置に変位させることが可能となっている。また、この蓋体開閉装置では、上記従来の蓋体開閉装置と比較して、部品同士が摺動したり、衝突したりし難いことから、蓋体の開閉を繰り返したとしても、各部品に摩耗や欠け等が生じ難い。
したがって、本発明の蓋体開閉装置では、製造コストの低廉化及び耐久性の向上を実現できる。
ポールをブロック位置に向けて付勢する第2付勢手段をさらに備えることが好ましい。また、電動アクチュエータは、ウォームギヤを回転駆動する電動モータと、ポールと同軸で回動可能にハウジングに支持され、ウォームギヤと噛合するとともに、ポールに当接及び離間可能な作用部が設けられたウォームホイールとを有していることが好ましい。そして、ウォームホイールは、電動モータが作動して回動することにより、作用部をポールに当接させ、ポールをアンブロック位置に変位させることが好ましい。
この場合には、ポールとウォームホイールとが同軸でハウジングに支持される構成により、蓋体開閉装置を小型化することができる。
車体には、電動アクチュエータとは別の電気部品が設けられることが好ましい。また、スイッチは、ラッチが第4位置に揺動した場合に第2接続状態になることが好ましい。そして、電気部品は、スイッチが第2接続状態になったことに起因して給電されることが好ましい。この場合には、蓋体開閉装置によって、電動アクチュエータへの給電と、電気部品への給電とを行うことが可能となる。
ハウジングには、1個のスイッチが設けられることが好ましい。そして、スイッチは、ラッチが第6位置に揺動した場合に第1接続状態になる一方、ラッチが第4位置に揺動した場合に第2接続状態になることが好ましい。この場合には、複数のスイッチを設ける場合と比較して、蓋体開閉装置を小型化することができる。また、部品点数を削減できるとともに、スイッチの組み付け作業の簡素化できることから製造コストを低廉化することができる。
ポールには、車体内から操作可能な解除操作部が設けられることが好ましい。そして、解除操作部の変位により、ポールがアンブロック位置に変位することが好ましい。この場合には、例えば、車体に設けられたバッテリの蓄電量不足等によって電動アクチュエータが作動しない状況であっても、解除操作部を操作することにより、電動アクチュエータの作動に依らずに閉鎖位置にある蓋体を開放位置に変位させることが可能となる。
車体には、車体に沿ってスライド可能に支持され、開口部を覆うカバー位置まで変位可能なスライド部材が設けられることが好ましい。また、蓋体開閉装置は、ハウジングに固定されるベース部材と、ベース部材に変位可能に支持され、直動シャフトが第1位置にあれば不検知位置に変位する一方、直動シャフトが第2位置又は第3位置にあれば検知位置に変位する検知部と、スライド部材の近傍に設けられ、検知部が不検知位置にあればスライド部材がカバー位置に変位することを規制する一方、検知部が検知位置にあればスライド部材がカバー位置に変位することを許容する規制部とをさらに備えていることが好ましい。
この場合には、蓋体が開放位置にある状態でスライド部材がカバー位置に変位することを規制できる。その結果、スライド部材と、開放位置にある蓋体との干渉を防止できる。このため、本発明の蓋体開閉装置を採用する車両の種類を多くすることが可能となる。
本発明の蓋体開閉装置では、製造コストの低廉化及び耐久性の向上を実現できる。
図1は、実施例の蓋体開閉装置が採用され、スライド部材がカバー位置まで変位した状態を示す車両の模式側面図である。 図2は、実施例の蓋体開閉装置が採用され、スライド部材と蓋体との干渉が防止されている状態を示す車両の模式側面図である。 図3は、実施例の蓋体開閉装置が採用され、蓋体が閉鎖状態から押込状態に変位した場合の車両を示している。図(A)は、開口部、蓋体及び蓋体開閉装置等を示す模式断面図である。図(B)は、ラッチ位置に変位した回動シャフトが蓋体を係止している状態を示す部分拡大断面図である。 図4は、実施例の蓋体開閉装置が採用され、蓋体が開放状態に変位した場合の車両を示している。図(A)は、開口部、蓋体及び蓋体開閉装置等を示す模式断面図である。図(B)は、アンラッチ位置に変位した回動シャフトが蓋体から離脱する状態を示す部分拡大断面図である。 図5は、実施例の蓋体開閉装置を前方から見た斜視図である。 図6は、実施例の蓋体開閉装置を後方から見た斜視図である。 図7は、実施例の蓋体開閉装置に係り、蓋体が開放位置にある場合における直動シャフト、回動シャフト、ラッチ、ポール、スイッチ及び電動アクチュエータ等を示す模式正面図である。 図8は、実施例の蓋体開閉装置に係り、ハウジング及び回動シャフトを示す後方からの斜視図である。 図9は、実施例の蓋体開閉装置に係り、直動シャフト及び回動シャフト等を示す分解斜視図である。 図10は、実施例の蓋体開閉装置に係り、蓋体が閉鎖位置にある場合における直動シャフト、回動シャフト、ラッチ、ポール、スイッチ及び電動アクチュエータ等を示す模式正面図である。 図11は、実施例の蓋体開閉装置に係り、蓋体が押込位置にある場合における直動シャフト、回動シャフト、ラッチ、ポール、スイッチ及び電動アクチュエータ等を示す模式正面図である。 図12は、実施例の蓋体開閉装置に係り、蓋体が押込位置にある場合においてポールがアンブロック位置に変位した状態を示す模式正面図である。 図13は、実施例の蓋体開閉装置に係り、ベース部材及び検知部等を示す分解斜視図である。 図14は、実施例の蓋体開閉装置に係り、規制部を示す分解斜視図である。 図15は、実施例の蓋体開閉装置に係り、ハウジングにベース部材及び検知部等が組み付けられる状態を示す斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例の蓋体開閉装置10は車両としての自動車1に採用されている。図2に示すように、自動車1の車体1Aには、開口部3が設けられている他、蓋体5が取り付けられている。また、車体1Aには、スライドドア7が取り付けられている。スライドドア7は本発明におけるスライド部材に相当する。
図1及び図2において、紙面左側が車体1Aの前側であり、紙面右側が車体1Aの後側である。また、紙面下側が車体1Aの下側であり、紙面上側が車体1Aの上側である。そして、紙面手前側が車体1Aの左側であり、紙面奥側が車体1Aの右側である。なお、図3以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、すべて図1及び図2に対応させて表示する。左右方向、前後方向及び上下方向は、互いに直交する関係にある。ここで、本実施例における左右方向が本発明における第1方向に相当する。同様に、前後方向が本発明における第2方向に相当している。
図2に示すように、開口部3は車体1Aの後方左側に設けられている。図3及び図4に示すように、開口部3内には照明部材8が設けられている他、給油口9が設けられている。照明部材8は本発明における電気部材に相当する。照明部材8はLED(Light Emitting Diode)等によって構成されており、開口部3内を照射可能となっている。照明部材8は、後述するコネクタ部112に電気的に接続されている。
蓋体5は、ヒンジ5Aを介して車体1Aに揺動可能に取り付けられている。これにより、蓋体5は、図3の実線で示すように、開口部3を塞ぐ閉鎖位置と、図4に示すように、蓋体5の後方が車体1Aの左側に揺動することにより、開口部3を開放する開放位置とに変位可能となっている。さらに、蓋体5は、図3の仮想線で示すように、開放位置とは反対側、すなわち、蓋体5の後方が閉鎖位置よりも車体1Aの右側に押し込まれる押込位置に変位可能となっている。また、蓋体5において、開口部3側となる面の後方、すなわち、蓋体5の右側面の後方には、開口部3側に向かって突出する被係止部5Bが設けられている。被係止部5Bには、同図の(B)に示すように、侵入口5Cが形成されている。なお、図3の(A)は、図1のA−A断面を示している。また、説明を容易にするため、図3及び図4では、蓋体開閉装置10等の各形状を簡略化して図示している。
図1及び図2に示すように、スライドドア7は、車体1Aの左側で前後方向にスライド可能に支持されている。スライドドア7Aの内部には、支持軸7Aを介してローラ7Bが回転可能に設けられている。スライドドア7は、ローラ7Bが車体1Aに形成されたレール(図示略)上を移動することにより、車体1Aに沿って前後方向にスライド可能となっている。これにより、スライドドア7は車室CRの開閉を行う。そして、スライドドア7Aは、図1に示すように、最大まで車体1Aの後方にスライドした状態であるカバー位置まで変位することにより、車外に対して車室CRを最大に開放する。ここで、スライドドア7Aがカバー位置まで変位した際には、閉鎖位置にある蓋体5の前後方向の約半分を外側から覆う状態となる。なお、スライドドア7は、他の構成により車体1Aに沿って前後方向にスライド可能となっていても良く、また、カバー位置まで変位した際に閉鎖位置にある蓋体5の全体を外側から覆う状態となっても良い。
図5に示すように、蓋体開閉装置10は、装置本体10Aと、スライド規制機構10Bとで構成されている。
装置本体10Aは、図7に示すハウジング11と、直動シャフト13と、回動シャフト15と、ラッチ17と、ポール19と、スイッチ21と、電動アクチュエータ23と、第1、2ねじりコイルバネ25、27と、図6に示す解除操作部29と、第1〜4電極31A〜31Dとを備えている。なお、図7では、説明を容易にするため、直動シャフト13等の各部品の形状を簡略化して図示している他、ハウジング11と、後述する検知レバー53とを仮想線で示している。図10〜図12についても同様である。
図15に示すように、ハウジング11は、装置本体10Aの前方に位置するカバー11Aと、装置本体10Aの後方に位置するハウジング本体11Bとで構成されている。図7に示すように、ハウジング本体11Bの内側には、収容部11Cが形成されている。図15に示すように、ハウジング11は、カバー11Aとハウジング本体11Bとが前後方向で互いに接合することによって形成されており、略矩形の箱状をなしている。
また、カバー11Aの外面、つまり、ハウジング11の前面となる箇所には、収容部11Cと連通するスリット110が形成されている。一方、図6に示すように、ハウジング本体11Bの外面、つまり、ハウジング11の後面となる箇所には、収容部11Cと連通する連通孔111が形成されている。また、ハウジング本体11Bの外面には、後方に向かって突出するコネクタ部112が形成されている。ハウジング本体11Bの左側面には、固定部113が形成されている他、シャフト孔114が形成されている。シャフト孔114の外周となる箇所には、シャフトカバー35が組み付けられている。
また、図8に示すように、収容部11Cには、前方に向かって延びる軸部115が形成されている。軸部115の前端には、案内突起115Aが形成されている。
図9に示すように、直動シャフト13は、左右方向と平行をなす第1軸心X1を中心として延びている。ここで、図3及び図4に示すように、左右方向は開口部3を通過するように延びることから、左右方向と平行な第1軸心X1も開口部3を左右方向に通過するように延びることとなる。
図9に示すように、直動シャフト13は、軸本体13Aと、連結軸13Bと、固定部13Cとを有している。軸本体13Aは、第1軸心X1を中心として左右方向に延びる円柱状をなしている。軸本体13Aには平面部130が形成されている。また、軸本体13Aの右端面は当接面131とされている。連結軸13Bは、平面部130に固定されており、軸本体13Aから前方に向かって延びている。つまり、連結軸13Bは、第1軸心X1と直交する方向に延びている。固定部13Cは、軸本体13Aの左端に形成されている。
図8に示すように、回動シャフト15は、第1軸心X1を中心として延びており、直動シャフト13の軸本体13Aを挿通可能な軸孔150が貫設されている。具体的には、回動シャフト15は、本体部15Aと、蓋体係止部15Bとで構成されている。本体部15Aは、円筒状をなしており、第1軸心X1を中心として左右方向に延びている。本体部15Aの外周面には、右端から左側に向かって螺旋状に延びる案内凹部151が形成されている。蓋体係止部15Bは、本体部15Aの左端に形成されており、本体部15Aと一体をなしている。蓋体係止部15Bは、本体部15Aの径方向、すなわち、第1軸心X1と直交する方向に延びる矩形の板状に形成されている。
直動シャフト13及び回動シャフト15は、以下のようにしてハウジング本体11Bに取り付けられている。すなわち、図7に示すように、直動シャフト13は、軸本体13Aの右端側を収容部11C内に配置する。これにより、連結軸13B及び当接面131が収容部11C内に配置される。この際、収容部11C内において、連結軸13Bがハウジング本体11Bの前方、つまり、紙面の手前側に向かって延びるように直動シャフト13を配置する。一方、固定部13Cを含む軸本体13Aの左端側は、図6に示すシャフト孔114及びシャフトカバー35内を通過して、ハウジング本体11Bの左側に突出する。
これに対し、回動シャフト15は、ハウジング本体11Bの左側から本体部15Aをシャフト孔114及びシャフトカバー35内に挿通する。この際、図8に示すように、案内凹部151内に軸部115の案内突起115Aを配置させる。このように、本体部15Aをシャフト孔114及びシャフトカバー35内に挿通することにより、図9に示すように、回動シャフト15の軸孔150内に直動シャフト13の軸本体13Aが挿通される。そして、直動シャフト13の固定部13Cにキャップ41が固定される。これにより、回動シャフト15が直動シャフト13に支持された状態となるとともに、双方が分離不可能な状態となる。
こうして、図7に示すように、直動シャフト13及び回動シャフト15がハウジング本体11Bに取り付けられ、直動シャフト13及び回動シャフト15はハウジング本体11Bに対して左右方向に往復動することが可能となっている。ここで、直動シャフト13は左右方向にのみ往復動する。これに対し、回動シャフト15は、左右方向に往復動する際に、図8に示すように、案内突起115Aが案内凹部151内を移動する。このため、回動シャフト15は、直動シャフト13と共に左右方向に移動するとともに、同図の破線矢印で示すように、第1軸心X1周りで直動シャフト13とは独立して回動するようになっている。
このように左右方向に往復動することで、直動シャフト13及び回動シャフト15は、第1位置と、第2位置と、第3位置とに変位する。第1位置は、図7に示すように、直動シャフト13及び回動シャフト15が収容部11C内を左側へ最も変位した位置であり、回動シャフト15がハウジング本体11Bの左側に最も突出した状態である。また、この第1位置では、回動シャフト15が第1軸心X1周りで回動することにより、蓋体係止部15Bがアンラッチ位置となる。このアンラッチ位置では、蓋体係止部15Bが上下方向に延びる状態となる。
第2位置は、図10に示すように、第1位置から直動シャフト13及び回動シャフト15が収容部11C内を右側へ変位した位置であり、第1位置に比べて回動シャフト15がハウジング本体11Bの右側に押し込まれた状態である。第3位置は、図11及び図12に示すように、直動シャフト13及び回動シャフト15が収容部11C内を右側へ最も変位した位置であり、第2位置よりも回動シャフト15がハウジング本体11Bの右側へ更に押し込まれた状態である。上記の第2位置及び第3位置では、回動シャフト15が第1軸心X1周りで回動することにより、蓋体係止部15Bがラッチ位置となる。このラッチ位置では、蓋体係止部15Bが前後方向に延びる状態となる(図3参照)。
ラッチ17は、ラッチ本体17Aと突出部17Bとを有している。ラッチ本体17は上下方向に延びる板状をなしている。ラッチ本体17Aの上端側には連結孔170が貫設されている。ラッチ本体17Aの下端側には、右方に向かって突出する第1当接片171と第2当接片172とが形成されている。第1当接片171と第2当接片172とは、一定の間隔を隔てて配置されている。
突出部17Bは、ラッチ本体17Aの下端側でラッチ本体17Aと一体をなしており、ラッチ本体17Aから前方に向かって突出している。また、突出部17Bには左側に向かって突出する凸部173が形成されている。凸部173の下方には、平坦をなすラッチ面174が形成されている。
ラッチ17は、収容部11C内において、直動シャフト13及び回動シャフト15よりも前方に配置されている。この際、ラッチ17は、連結孔170内に直動シャフト13の連結軸13Bを挿通することにより、直動シャフト13と連結されている。そして、ラッチ17は、直動シャフト13と連結された状態で、ハウジング本体11Bに設けられた軸部(図示略)に支持されている。これにより、ラッチ17は、前後方向に延びる第2軸心X2周りでハウジング本体11Bに揺動可能に支持されており、収容部11C内において、第4位置と、第5位置と、第6位置とに変位可能となっている。
ここで、第4位置とは、同図に示すように、ラッチ本体17Aの上端が収容部11C内を最も左側へ変位した状態である。ラッチ17は、直動シャフト13及び回動シャフト15が第1位置に変位しているときに、第4位置に変位する。第5位置とは、図10に示すように、第4位置に比べてラッチ本体17Aの上端が収容部11C内を右側へ変位した状態である。ラッチ17は、直動シャフト13及び回動シャフト15が第2位置に変位しているときに、第5位置に変位する。第6位置とは、図11及び図12に示すように、ラッチ本体17Aの上端が収容部11C内を最も右側へ変位した状態である。ラッチ17は、直動シャフト13及び回動シャフト15が第3位置に変位しているときに、第6位置に変位する。なお、直動シャフト13及び回動シャフト15における第1位置乃至第3位置における変位と、ラッチ17の第4位置乃至第6位置における変位との関係の詳細については後述する。
また、図7に示すように、ラッチ17とハウジング本体11Bとの間には、上記の第1ねじりコイルバネ25が設けられている。第1ねじりコイルバネ25は、コイル部(図示略)と第1アーム部25Aと第2アーム部25Bとからなる。コイル部はラッチ本体17Aに取り付けられている。第1アーム部25Aはハウジング本体11Bに係止されている。第2アーム部25Bはラッチ本体17Aに係止されている。これにより、同図の実線矢印で示すように、第1ねじりコイルバネ25は、ラッチ17をD1方向、すなわち、ラッチ17を第4位置に向けて付勢する。上記のように、ラッチ17は直動シャフト13と連結されているため、ラッチ17がD1方向に向けて付勢されることにより、連結軸13Bは、連結孔170の壁面によって左側に押圧される状態となる。これにより、直動シャフト13及び回動シャフト15は、ラッチ17を介して第1ねじりコイルバネ25によって第1位置に向けて付勢された状態となっている。この第1ねじりコイルバネ25が本発明における第1付勢手段に相当する。
ポール19は、略L字形状に形成されており、軸部19Aと係合部19Bと被作用部19Cとを有している。軸部19Aはポール19の略中央に位置しており、前後方向に延びている。係合部19Bは、軸部19と接続しており、軸部19Aから右上方に向かって延びている。係合部19Bの右端には係合面190が形成されている。被作用部19Cは、軸部19と接続しており、軸部19Aから左上方に向かって延びている。
ポール19は、軸部19Aの後端がハウジング本体11Bの連通孔111(図6参照)に挿通される。これにより、ポール19は、軸部19Aの軸心を第3軸心X3として、第3軸心X3周りでハウジング本体11Bに揺動可能に支持されている。この第3軸心X3は、第2軸心X2と平行である。そして、ポール19は、収容部11C内において、図7、図10及び図11に示すブロック位置と、図12に示すアンブロック位置とに変位可能となっている。
また、図7に示すように、ポール19とハウジング本体11Bとの間には、上記の第2ねじりコイルバネ27が設けられている。第2ねじりコイルバネ27は、コイル部(図示略)と第3アーム部27Aと第4アーム部27Bとからなる。コイル部は軸部19Aに取り付けられている。第3アーム部27Aは係合部19Bに係止されている。第4アーム部27Bはハウジング本体11Bに係止されている。これにより、同図の破線矢印で示すように、第2ねじりコイルバネ27は、ポール17をD3方向に向けて付勢する。つまり、第2ねじりコイルバネ27は、ポール19をブロック位置に向けて付勢する。この第2ねじりコイルバネ27が本発明における第2付勢手段に相当する。
スイッチ21は、スイッチ本体21Aと、スイッチ本体21Aの左側に向かって延びる切替レバー21Bとで構成されている。切替レバー21Bは、スイッチ本体21Aに対して揺動可能に設けられており、図10に示すOFF状態と、図11及び図12に示す第1接続状態と、図7に示す第2接続状態とに変位可能となっている。切替レバー21Bは、OFF状態に向けて付勢された状態でスイッチ本体21Aに設けられている。
図7に示すように、スイッチ21は、第1当接片171と第2当接片172との間に切替レバー21Bを配置させた状態で収容部11C内に収容されている。この際、スイッチ本体21Aには、図6に示す第1、2電極31A、31Bの各一端が接続されている。
図7に示すように、電動アクチュエータ23は、電動モータ23Aと、ウォームギヤ23Bと、ウォームホイール23Cとで構成されている。電動モータ23Aには公用品が採用されている。電動モータ23Aは収容部11Cの下方に配置されている。この際、電動モータ23Aには、図6に示す第3、4電極31C、31Dの各一端が接続されている。なお、上記の第1、2電極31A、31Bの各他端及び第3、4電極31C、31Dの各他端は、それぞれコネクタ部112内に露出する。
図7に示すように、ウォームギヤ23Bは電動モータ23Aに接続されている。これにより、ウォームギヤ23Bは、電動モータ21Aによって、収容部11C内で回転駆動されるようになっている。
ウォームホイール23Cには、接続部230と作用部231とが形成されている。接続部230は、ウォームホイール23Cの上下方向における略中央に位置している。作用部231は、ウォームホイール23Cの上端に形成されており、ウォームホイール23Cから後方に向かって延びている。
ウォームホイール23Cは、下端をウォームギヤ23Bに噛合させた状態で、接続部230をポール19の軸部19Aの前端に接続する。この際、作用部231をポール19の係合部19Bと被作用部19Cとの間に位置させる。これにより、ウォームホイール23Cは、収容部11C内においてポール19よりも前方に配置され、軸部19Aを介してハウジング本体11Bに対して揺動可能に支持されている。つまり、ウォームホイール23Cは、ポール19と同軸、すなわち、第3軸心X3周りで揺動可能にハウジング本体11Bに支持されている。これにより、ウォームホイール23Cは、第3軸心X3周りで同図の白色矢印で示すD5方向と、図12の白色矢印で示すD6方向とに揺動可能となっている。
また、図示を省略しているものの、ウォームホイール23Cには、ねじりコイルバネが設けられている。これにより、ウォームホイール23Cは、図7の白色矢印で示すD5方向に向けて付勢されている。なお、ウォームホイール23Cは、収容部11C内に設けられたストッパ部材(図示略)と当接することにより、揺動範囲が規制されている。なお、ポール19とウォームホイール23Cとについて、それぞれ別々でハウジング本体11Bに揺動可能に支持される構成としても良い。
これらのように、直動シャフト13等がハウジング本体11Bにそれぞれ取り付けられた後、図15に示すように、ハウジング本体11Bに対してカバー11Aが取り付けられる。また、図6に示すように、連通孔111を通じて解除操作部29がポール19の軸部19Aの後端に接続される。これにより、解除操作部29は、ポール19と接続された状態でハウジング本体11Bの外面に配置され、第3軸心X3周りで揺動可能となっている。こうして、装置本体10Aが完成する。なお、解除操作部29は、図示しない紐等に連結されている。ここで、解除操作部29を操作しない状態では、紐等は車室CR内の図示しないトリムカバーによって覆われている。
図5に示すように、スライド規制機構10Bは、ベース部材51と、検知レバー53と、第3ねじりコイルバネ55と、第1連結ピン57と、規制部59と、インナーケーブル61とを有している。検知レバー53が本発明における検知部に相当する。
図13に示すように、ベース部材51は、カバー11Aの外面の形状に沿って金属板がプレス加工されることによって形成されている。ベース部材51には、挿通孔51Aが形成されている他、バネ係止部51Bが形成されている。また、ベース部材51には、ネジ孔51C、51Dが形成されている。
検知レバー53は、略L字形状に形成されており、中央部53Aと、中央部から上方に向かって延びる第1先端部53Bと、中央部から左側に向かって延びる第2先端部53Cとを有している。中央部53Aには挿通孔530が形成されている。また、第2先端部53Cには、第1ケーブル接続部531が形成されている。第3ねじりコイルバネ55は、第1コイル部55Aと第5アーム部55Bと第6アーム部55Cとからなる。第5アーム部55Bは、第1コイル部55Aから右方向に向かって延びている。第6アーム部55Cは、第1コイル部55Aから左方向に向かって延びている。
これらの検知レバー53及び第3ねじりコイルバネ55は、第1連結ピン57によって、ベース部材51の前方からベース部材51に連結されている。具体的には、第1連結ピン57は、第3ねじりコイルバネ55の第1コイル部55Aに挿通された状態で、検知レバー53の挿通孔530とベース部材51の挿通孔51Aとに挿通されている。これにより、図7等に示すように、検知レバー53は、第1連結ピン57の軸心を第4軸心X4として、第4軸心X4周りで揺動可能となっている。また、図15に示すように、第3ねじりコイルバネ55では、第5アーム部55Bがベース部材51のバネ係止部51Bに係止されるとともに、第6アーム部55Cが検知レバー53の第2先端部53Cに係止される。さらに、第1ケーブル接続部531にはインナーケーブル61の一端が接続される。なお、検知レバー53の揺動についての詳細は後述する。
図14に示すように、規制部59は、ブラケット59Aと、規制レバー59Bと、接続プレート59Cと、第4ねじりコイルバネ59Dと、第2連結ピン59Eとを有している。
ブラケット59Aは、車体1Aの左側の形状に沿うように形成されており、前後方向に延びている。ブラケット59Aには、挿通孔590が形成されている他、バネ係止部591が形成されている。また、ブラケット59Aには車体1Aへの固定を行うための
固定孔592A、592Bが形成されている。
規制レバー59Bは略三角形状に形成されている。規制レバー59Bの上端には挿通孔593が形成されている。接続プレート59Cには、挿通孔594が形成されている他、第2ケーブル接続部595が形成されている。また、接続プレート59Cには右方向に向かって延びる係止片596が形成されている。接続プレート59Cは、係止片596が規制レバー59Bに係止されることにより、規制レバー59Bと一体化される。
第4ねじりコイルバネ59Dは、第2コイル部597と第7アーム部598と第8アーム部599とからなる。第7アーム部598は、第2コイル部597から後方に向かって延びている。第8アーム部599は、第2コイル部597から下方に向かって延びている。
これらの規制レバー59B、接続プレート59C及び第4ねじりコイルバネ59Dは、第2連結ピン59Eによって、ブラケット59Aの左側に連結されている。具体的には、第2連結ピン59Eは、第4ねじりコイルバネ59Dの第2コイル部597に挿通された状態で、接続プレート59Cの挿通孔594、規制レバー59Bの挿通孔593及びブラケット59Aの挿通孔590に挿通されている。これにより、図5に示すように、規制レバー59Bは接続プレート59Cと共に、第2連結ピン59Eの軸心を第5軸心X5として、第5軸心X5周りで許容位置と規制位置との間で揺動可能となっている。
また、第4ねじりコイルバネ59Dでは、第7アーム部598がブラケット59Aのバネ係止部591に係止される。一方、図示を省略するものの、第8アーム部599が規制レバー59Bに係止される。これにより、第4ねじりコイルバネ59Dは、規制レバー59BをD9方向、すなわち、許容位置に向けて付勢する。
ここで、規制レバー59BはD9方向に変位して許容位置となることにより、同図の実線で示すように、ほぼ前後方向に延びる状態、つまり、ブラケット59Aと略平行な状態となる。一方、規制レバー59Bは、D10方向に変位して規制位置となることにより、同図の仮想線で示すように、上下方向に延びる状態となる。つまり、規制レバー59Bは、規制位置となることでブラケット59Aに対して起立した状態となる。
また、第2ケーブル接続部595にはインナーケーブル61の他端が接続される。これにより、検知レバー53と、規制レバー59B及び接続プレート59Cとが連結される。このため、検知レバー53の揺動に合わせて、規制レバー59B及び接続プレート59Cは、上記のように第5軸心X5周りで揺動するようになっている。
図15に示すように、スライド規制機構10Bは、ベース部材51がハウジング11に固定されることにより、装置本体10Aに取り付けられる。具体的には、ベース部材51は、取付ネジ63A、63Bによって、カバー11Aの外面、つまり、ハウジング11の前面に取り付けられる。この際、同図の矢印で示すように、検知レバー53の第1先端部53Bは、一部がカバー11Aのスリット110から収容部11C内に侵入する。これにより、図7及び図10〜図12に示すように、第1先端部53Bは収容部11C内で直動シャフト13の当接面131に当接する。つまり、検知レバー53は、第1先端部53Bの一部を除いて、ベース部材51と共にカバー11Aの外面に位置することとなる。
また、ベース部材51がハウジング11の前面に取り付けられることにより、第4軸心X4は、第2、3軸心X2、X3と平行となる。そして、検知レバー53は、第4軸心X4周りで不検知位置と検知位置との間で揺動する。ここで、検知レバー53は、第3ねじりコイルバネ55の付勢力によって、図7に示すように、D7方向に向けて付勢されている。つまり、第3ねじりコイルバネ55の付勢力によって、検知レバー53は不検知位置に向けて付勢されている。こうして、蓋体開閉装置10が完成する。
この蓋体開閉装置10では、図3及び図4に示すように、装置本体10Aは車体1Aに取り付けられて、開口部3と蓋体5との間に配置されている。より詳細には、装置本体10Aは、開口部3に対して図6に示す固定部113をボルト(図示略)で固定することで取り付けられている。これにより、図3及び図4に示すように、装置本体10Aでは、ハウジング11を開口部3よりも内側で車体1A内に配置しつつ、回動シャフト15を開口部3内に突出させた状態となっている。また、装置本体10Aでは、コネクタ部112が照明部材8に接続される他、車体1Aに設けられた制御装置(図示略)に接続される。これにより、図7に示すスイッチ21は、制御装置を通じて電動モータ23Aと通電可能となっている他、制御装置を通じて照明部材8と通電可能となっている。
一方、図1及び図2に示すように、規制部59については、ブラケット59Aを車体1Aにおいて、スライドドア7の近傍となる所定の位置に固定する。この際、ブラケット59Aは、第5軸心X5が左右方向に延びるように車体1Aに固定される。つまり、第5軸心X5は第1軸心X1と平行である。こうして、規制部59は、スライドドア7の近傍で車体1Aに配置される。
この蓋体開閉装置10では、以下のように作動することにより、蓋体5を図1及び図3に示す閉鎖状態で保持すると共に、図2及び図4に示すように蓋体5を開放状態に変化させる。また、蓋体開閉装置10は、図2に示すように、スライドドア7と、開放位置にある蓋体5との干渉を防止する。まず、開放状態にある蓋体5を閉鎖状態で保持する場合を具体的に説明する。
蓋体5が開放位置にある状態では、図7に示すように、第1ねじりコイルバネ25の付勢力によって、ラッチ17がD1方向に付勢されている。これにより、ラッチ17は第4位置に変位しており、これに伴って、直動シャフト13及び回動シャフト15は第1位置に変位している。また、第2ねじりコイルバネ27の付勢力によって、ポール19がD3方向に付勢され、ブロック位置に変位している。このように、ラッチ17が第4位置に変位し、かつ、ポール19がブロック位置に変位している状態では、ポール19の係合部19Bは、ラッチ17の凸部173の上部に当接する。さらに、ウォームホイール23CがD5方向に付勢されており、作用部231とポール19の被係合部19Cとが離間している。
そして、ユーザ等により、開放位置にある蓋体5が閉鎖位置に向けて変位されるにつれて、回動シャフト15では、蓋体係止部15Bが被係止部5Bの進入口5Cから被係止部5B内へ徐々に進入する(図3の(B)参照。)。この際、回動シャフト15は、閉鎖位置に向かって変位する蓋体5に押圧される。このため、同図の実線矢印で示すように、回動シャフト15は直動シャフト13と共に第1位置から右方向に変位する。なお、図3の(B)で図示する状態は、被係止部5B内に蓋体係止部15Bが完全に進入した状態である。
こうして、蓋体5が開放位置から閉鎖位置に変位することにより、図10に示すように、直動シャフト13及び回動シャフト15は、第2位置に変位する。また第1位置から第2位置に変位する際に回動シャフト15は、第1軸心X1周りで、図3の(B)に示す破線矢印方向に回動する。このため、蓋体係止部15Bはラッチ位置に変位する。これにより、回動シャフト15が第2位置に変位した状態では、蓋体係止部15Bは被係止部5B内に係止され、進入口5Cから脱出不能となる。
さらに、直動シャフト13が第1位置から第2位置に向かって右方向に変位する際、直動シャフト13の連結軸13Bは、連結孔170の壁面を右側に押圧する。このため、図10に示すように、ラッチ17は、第1ねじりコイルバネ25の付勢力に抗しつつ、第2軸心X2周りでD2方向に揺動し、ラッチ本体17Aの上端が収容部11C内を右側に変位する。そして、直動シャフト13及び回動シャフト15が第2位置となることにより、ラッチ17は、第2軸心X2周りで第4位置から第5位置に変位する。
ここで、第4位置から第5位置に変位するに際して、ラッチ17では、突出部17Bの凸部173がポール19の係合部19Bを押圧して、係合部19Bを上方に押し上げる。このため、ポール19は第2ねじりコイルバネ27の付勢力に抗しつつ、D3方向とは反対のD4方向(図12参照)へ僅かに揺動する。そして、ラッチ17が第5位置に変位することで、凸部173が係合部19Bを押圧しなくなるため、ポール19は、第2ねじりコイルバネ27の付勢力によって再びD3方向に変位し、ブロック位置となる。このため、第5位置にあるラッチ17では、ラッチ面174がポール19の係合面190に当接する。これにより、ポール19は、ラッチ17が第1ねじりコイルバネ25の付勢力によってD1方向へ揺動すること禁止する。つまり、ブロック位置にあるポール19は、ラッチ17が第5位置から第4位置へ揺動することを禁止する。
こうして、ラッチ17が第5位置を維持することにより、直動シャフト13及び回動シャフト15は第2位置を維持する。このため、図3の(B)に示すように、蓋体係止部15Bはラッチ位置を維持する。これにより、装置本体10Aでは、回動シャフト15が閉鎖位置で蓋体5を保持し、蓋体5が閉鎖位置から開放位置に変位することを禁止する。
また、図10に示すように、ラッチ17が第5位置にある状態では、スイッチ21の切替レバー21Bがラッチ本体17Aの第1当接片171と第2当接片172とのいずれとも離間する。このため、蓋体5が閉鎖位置で保持されている状態では、スイッチ19はOFF状態となる。
さらに、この蓋体開閉装置10では、直動シャフト13及び回動シャフト15が第1位置から第2位置に変位することにより、検知レバー53では、第1先端部53Bが当接面131を通じて直動シャフト13に押圧される。このため、第3ねじりコイルバネ55の付勢力に抗して第1先端部53Bは収容部11C内で右側に回動する。これにより、検知レバー53は、同図の二点鎖線矢印で示すように、第4軸心X4周りでD8方向に揺動し、不検知位置から検知位置に変位する。
検知レバー53が検知位置に変位することにより、第2先端部53Cは、カバー11Aの外側で上方に回動する。そして、図5に示すように、インナーケーブル61によって、検知レバー53の検知位置への変位が規制部59に伝達される。このため、規制部59では、規制レバー59Bが第5軸心X5周りでD9方向に揺動して、許容位置に変位する。
こうして、蓋体5が閉鎖位置で保持されている状態では、ユーザ等がスライドドア7を操作すれば、図1に示すように、スライドドア7では、支持軸7Aとともにローラ7Bが規制部59の下方を通過しつつ、車体1Aの後方までレール上を移動する。このため、ユーザ等は、スライドドア7をカバー位置まで変位させることが可能となる。
一方、閉鎖状態にある蓋体5を開放状態に変位させるに当たっては、図3の(A)に示すように、ユーザ等が閉鎖状態にある蓋体5を車体の左方から押圧する。これにより、同図の仮想線で示すように、蓋体5の後方が閉鎖位置よりも車体1Aの右方に押し込まれ、蓋体5が押込位置に変位する。
蓋体5が押込位置に変位することにより、図11に示すように、回動シャフト15は、直動シャフト13と共に蓋体5に更に押圧され、第1ねじりコイルバネ25の付勢力に抗しつつ、一点鎖線矢印で示すように、第2位置から更に右方向に変位する。このため、直動シャフト13及び回動シャフト15は、第2位置から第3位置に変位する。
さらに、直動シャフト13が第2位置から右方向に変位する際にも、連結軸13Bは、連結孔170の壁面を右側に押圧する。このため、ラッチ17は、第1ねじりコイルバネ25の付勢力に抗しつつ、実線矢印で示すように第2軸心X2周りで更にD2方向に揺動し、ラッチ本体17Aの上端が収容部11C内を更に右側に変位する。そして、直動シャフト13及び回動シャフト15が第3位置となることにより、ラッチ17は、第2軸心X2周りで第5位置から第6位置に揺動する。
これにより、ラッチ17では、ラッチ面174が係合面190から離間する。つまり、ブロック位置にあるポール19は、上記のようにラッチ17が第5位置から第4位置へ揺動することを禁止する一方で、ラッチ17が第5位置から第6位置へ揺動することを許容する。
また、直動シャフト13及び回動シャフト15が第3位置に変位することにより、検知レバー53では、第1先端部53Bが当接面131を通じて直動シャフト13に更に押圧される。このため、第3ねじりコイルバネ55の付勢力に抗して第1先端部53Bは収容部11C内で更に右側に回動する。これにより、第2先端部53Cは、カバー11Aの外側で更に上方に回動する。つまり、蓋体5が押込位置に変位した状態では、検知レバー53は、検知位置を維持する。
そして、ラッチ17が第6位置に変位することにより、第1当接片171が切替レバー21Bを押圧し、切替レバー21Bの左端を下方に変位させる。これにより、スイッチ21はOFF状態から第1接続状態に切り替わる。そして、制御装置は、スイッチ21が第1接続状態となったことに起因して、電動モータ23Aに給電を行う。
具体的には、制御装置は、スイッチ21が第1接続状態から再びOFF状態に切り替わる、すなわち、蓋体5の後方が車体1Aの右側に押し込まれた状態が解消されることにより、電動モータ23Aに給電を行う。このように制御装置が電動モータ23Aへの給電を制御することにより、蓋体5が押込位置にある間は常に電動モータ23Aへの給電が行われるという事態を防止でき、電動アクチュエータ23の作動負荷を軽減することができる。なお、制御装置について、例えば、スイッチ21が第1接続状態になった後、直ちに電動モータ23Aに給電を開始する構成や、スイッチ21が第1接続状態になった時点で計時を開始し、所定時間が経過した後、電動モータ23Aに給電を行う構成等、使用状況に応じた制御を行わせることができる。
制御装置によって給電されることにより、電動モータ23Aは作動し、ウォームギヤ23Bを回転駆動させる。このため、図12に示すように、ウォームギヤ23Bと噛合するウォームホイール23Cは、ねじりコイルバネの付勢力に抗しつつ、同図の白色実線矢印で示すように、第3軸心X3周りでD6方向に揺動する。このため、ウォームホイール23Cの上端が収容部11C内で左側に変位する。これにより、ウォームホイール23Cの作用部231は、ポール19の被係合部19Cと当接しつつ、被係合部19Cを左側に押圧する。このため、ポール19は第2ねじりコイルバネ27の付勢力に抗しつつ、第3軸心X3周りで同図の破線矢印で示すD4方向に揺動し、アンブロック位置に変化する。これにより、係合部19Bはラッチ17から離間する。このため、図7の実線矢印で示すように、ラッチ17は第1ねじりコイルバネ25の付勢力によってD1方向に揺動し、第6位置から第5位置を通過して第4位置に復帰する。つまり、アンブロック位置にあるポール17は、ラッチ17が第5位置や第6位置から第4位置へ揺動することを許容する。
また、ラッチ17が第4位置に復帰する過程で、連結軸13Bが連結孔170の壁面によって左側に押圧される。このため、ラッチ17が第4位置に復帰すると同時に、直動シャフト13及び回動シャフト15は、同図の一点差線矢印で示すように、第3位置から第2位置を通過して第1位置に復帰する。
そして、第1位置に復帰することにより、回動シャフト15は、被係止部5B内で蓋体5を左側に押圧する。このため、図4の(A)に示すように、蓋体5は開放位置に変位する。また、第1位置に復帰することにより、回動シャフト15は、同図の(B)に示すように、第1軸心X1周りで破線矢印方向に回動する。このため、蓋体係止部15Bはアンラッチ位置に変位する。これにより、蓋体係止部15Bは被係止部5B内に係止された状態が解除される。このため、蓋体係止部15Bは、蓋体5が開放位置に変位する際に進入口5Cから脱出可能となる。こうして、蓋体5が開放位置となることにより、ユーザ等は給油口9を通じて自動車1に対する給油作業を行うことができる。
ここで、図7に示すように、ラッチ17が第4位置に変位することにより、第2当接片172が切替レバー21Bを押圧し、切替レバー21Bの左端を上方に変位させる。これにより、スイッチ21はOFF状態から第2接続状態に切り替わる。そして、制御装置は、スイッチ21が第2接続状態となったことに起因して、図4の(A)に示す照明部材8に給電を行う。このため、蓋体5が開放位置に変位している間は、照明部材8によって開口部3内が照射される。なお、制御装置について、例えば、蓋体5が開放位置に変位し、スイッチ21が第2接続状態に切り替わった後、所定時間が経過することにより、照明部材8への給電を終了するように構成等、使用状況に応じた制御を行わせることができる。
さらに、この蓋体開閉装置10では、図7に示すように、直動シャフト13及び回動シャフト15が第1位置に復帰することにより、検知レバー53は、第3ねじりコイルバネ55の付勢力によって、第4軸心X4周りで同図の二点鎖線矢印で示すD7方向に揺動し、不検知位置に変位する。このため、第1先端部53Bは、直動シャフト13に追従しつつ、収容部11C内で左側に回動する。一方、第2先端部53Cは、カバー11Aの外側で下方に回動する。このため、図5に示すように、インナーケーブル61が検知レバー53に牽引され、規制部59では、規制レバー59Bが第5軸心X5周りでD10方向に揺動して規制位置に変位する。
このため、図2に示すように、蓋体5が開放位置に変位している状態では、ユーザ等がスライドドア7を操作すれば、スライドドア7では、一定程度後方まで変位して車室CRを一定程度開放した際に支持軸7Aが規制レバー59Bに当接する。このため、スライドドア7は、これ以上後方に変位することができず、図1に示すようなカバー位置まで変位させることが不可能となる。これにより、この蓋体開閉装置10は、自動車1に対する給油作業中に、スライドドア7と、開放位置にある蓋体5とが干渉することが防止される。
また、蓋体開閉装置10では、解除操作部29に連結された紐等を通じて、ユーザ等が図6に示す解除操作部29を揺動させることにより、ポール19を図7に示すブロック位置から図12に示すアンブロック位置に変化させることも可能となっている。これにより、蓋体開閉装置10では、ユーザ等が解除操作部29を操作した際には、上記のように、電動アクチュエータ23を作動させることなく、直動シャフト13及び回動シャフト15を第1位置に変位させて蓋体5を開放位置に変位させることも可能となっている。
このように、この蓋体開閉装置10では、第1軸心X1周りで回動不能な直動シャフト13に対してラッチ17が連結されており、そのラッチ17の揺動の禁止又は許容をポール19によって行う。このため、この蓋体開閉装置では、従来の蓋体開閉装置と比較して、構造を簡素化することができ、ラッチ17やポール19等の精度がさほど高くなくても、蓋体5を閉鎖位置で保持し、また蓋体5を開放位置に変位させることが可能となっている。また、この蓋体開閉装置10では、従来の蓋体開閉装置と比較して、部品同士が摺動したり、衝突したりし難いことから、蓋体5の開閉を繰り返したとしても、各部品に摩耗や欠け等が生じ難くなっている。
したがって、実施例の蓋体開閉装置10では、製造コストの低廉化及び耐久性の向上を実現できる。
また、蓋体開閉装置10では、ポール19とウォームホイール23Cとが同軸でハウジング本体11Bに支持されている。このため、ハウジング11、ひいては、装置本体10Aを小型化することが可能となっている。
さらに、開口部3内には照明部材8が設けられている。そして、照明部材8は、ラッチ17が第4位置に変位してスイッチ21が第2接続状態に切り替わることで給電される。これにより、蓋体5が開放状態にある間は、開口部3内が照明部材8によって照射されるため、夜間等に自動車1の給油作業を行う場合であっても、その作業を容易に行うことが可能となっている。ここで、この蓋体開閉装置10では、電動アクチュエータ23への給電と、照明部材8への給電とを一つのスイッチ21で切り替えることが可能となっている。これにより、複数のスイッチを設ける場合と比較して、この蓋体開閉装置10では装置本体10Aの小型化が可能となっている。また、この蓋体開閉装置10では、部品点数を削減するとともに、スイッチ21の組み付け作業を簡素化することが可能となっている。
また、この蓋体開閉装置10では、装置本体10Aにスライド規制機構10Bが取り付けられている。これにより、この蓋体開閉装置10では、上記のように、蓋体5が開放位置にある状態でスライドドア7がカバー位置に変位することを規制でき、スライドカバー7と、開放位置にある蓋体5との干渉を防止することが可能となっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例では、蓋体開閉装置10の装置本体10Aが開口部3の蓋体5を閉鎖位置で保持したり開放位置に変位させたりしているが、これに限らず、装置本体10Aは、給電口やグローブボックス等の蓋体を閉鎖位置で保持したり開放位置に変位させたりしても良い。また、スライド部材はスライドドア7に限られず、スライド規制機構10Bは他のスライド部材が蓋体5と干渉することを防止しても良い。
また、第1ねじりコイルバネ25に代えて、第1位置に向けて直動シャフト13を直接付勢可能なコイルバネ等を第1付勢手段として採用しても良い。
さらに、実施例の蓋体開閉装置10を装置本体10Aのみで構成しても良い。この場合には、スライドドア7等のスライド部材を有さない車両の他、スライド部材と蓋体5との干渉が問題とならない車両に対しても蓋体開閉装置10を用いることができる。また、装置本体10Aのみで構成することにより、蓋体開閉装置10の製造コストをより低廉化することができる。
さらに、実施例では、一つのスイッチ21によって電動アクチュエータ23への給電と、照明部材8への給電とを切り替えている。しかし、これに限らず、ラッチ17が第6位置に変位した場合に第1接続状態となって電動アクチュエータ23の電動モータ23Aに給電を行うスイッチと、ラッチ17が第4位置に変位した場合に第2接続状態となって照明部材8に給電を行うスイッチとを別々に設ける構成としても良い。
また、電動モータ23Aへの給電回路の途中にスイッチ21が配置され、スイッチ21が第1接続状態にある間は、スイッチ21を経由して電動モータ23Aに給電を行うように構成しても良い。
本発明は例えば、自動車、バス、産業車両等の車両に利用可能である。
1A…車体
3…開口部
5…蓋体
7…スライドドア(スライド部材)
8…照明部材(電気部品)
10…蓋体開閉装置
11…ハウジング
13…直動シャフト
15…回動シャフト
17…ラッチ
19…ポール
21…スイッチ
23…電動アクチュエータ
23A…電動モータ
23B…ウォームギヤ
23C…ウォームホイール
25…第1ねじりコイルバネ(第1付勢手段)
27…第2ねじりコイルバネ(第2付勢手段)
29…解除操作部
51…ベース部材
53…検知レバー(検知部)
59…規制部
231…作用部
X1…第1軸心
X2…第2軸心

Claims (6)

  1. 車体に設けられた開口部と、前記開口部を開閉可能な蓋体との間に設けられる車両用の蓋体開閉装置であって、
    前記蓋体は、前記開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記開口部を開放する開放位置と、前記閉鎖位置から前記開放位置とは反対側に押し込まれる押込位置とに変位可能であり、
    前記蓋体開閉装置は、前記車体に設けられたハウジングと、
    前記開口部を通過するように延びる第1方向と平行な第1軸心を中心として延び、前記第1方向において、前記開放位置に対応する第1位置と、前記閉鎖位置に対応する第2位置と、前記押込位置に対応する第3位置との間で往復動可能であるとともに前記第1軸心周りで回動不能に前記ハウジングに支持される直動シャフトと、
    前記第1軸心を中心として延び、前記第1方向において往復動可能であるとともに前記第1軸心周りで回動可能に前記直動シャフトに支持され、前記直動シャフトが前記第2位置又は前記第3位置にあれば前記蓋体を係止するラッチ位置に変位する一方、前記直動シャフトが前記第1位置にあれば前記蓋体を係止しないアンラッチ位置に変位する回動シャフトと、
    前記直動シャフトを前記第1位置に向けて付勢する第1付勢手段と、
    前記第1方向と直交する第2方向と平行な第2軸心周りで揺動可能に前記ハウジングに設けられるとともに前記直動シャフトに連結され、前記第1位置に対応する第4位置と、前記第2位置に対応する第5位置と、前記第3位置に対応する第6位置との間で変位可能なラッチと、
    前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記ラッチが前記第5位置から前記第4位置へ揺動することを禁止する一方で前記ラッチが前記第5位置から前記第6位置へ揺動することを許容するブロック位置と、前記ラッチが前記第5位置から前記第4位置へ揺動することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
    前記ハウジングに設けられ、前記ラッチが前記第6位置に揺動した場合に第1接続状態になるスイッチと、
    前記ハウジングに設けられ、前記スイッチが前記第1接続状態になったことに起因して給電され、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる電動アクチュエータとを備えていることを特徴とする車両用の蓋体開閉装置。
  2. 前記ポールを前記ブロック位置に向けて付勢する第2付勢手段をさらに備え、
    前記電動アクチュエータは、ウォームギヤを回転駆動する電動モータと、
    前記ポールと同軸で回動可能に前記ハウジングに支持され、前記ウォームギヤと噛合するとともに、前記ポールに当接及び離間可能な作用部が設けられたウォームホイールとを有し、
    前記ウォームホイールは、前記電動モータが作動して回動することにより、前記作用部を前記ポールに当接させ、前記ポールを前記アンブロック位置に変位させる請求項1記載の車両用の蓋体開閉装置。
  3. 前記車体には、前記電動アクチュエータとは別の電気部品が設けられ、
    前記スイッチは、前記ラッチが前記第4位置に揺動した場合に第2接続状態になり、
    前記電気部品は、前記スイッチが前記第2接続状態になったことに起因して給電される請求項1又は2記載の車両用の蓋体開閉装置。
  4. 前記ハウジングには、1個の前記スイッチが設けられ、
    前記スイッチは、前記ラッチが前記第6位置に揺動した場合に前記第1接続状態になる一方、前記ラッチが前記第4位置に揺動した場合に前記第2接続状態になる請求項3記載の車両用の蓋体開閉装置。
  5. 前記ポールには、前記車体内から操作可能な解除操作部が設けられ、
    前記解除操作部の変位により、前記ポールが前記アンブロック位置に変位する請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用の蓋体開閉装置。
  6. 前記車体には、前記車体に沿ってスライド可能に支持され、前記開口部を覆うカバー位置まで変位可能なスライド部材が設けられ、
    前記蓋体開閉装置は、前記ハウジングに固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に変位可能に支持され、前記直動シャフトが前記第1位置にあれば不検知位置に変位する一方、前記直動シャフトが前記第2位置又は前記第3位置にあれば検知位置に変位する検知部と、
    前記スライド部材の近傍に設けられ、前記検知部が前記不検知位置にあれば前記スライド部材が前記カバー位置に変位することを規制する一方、前記検知部が前記検知位置にあれば前記スライド部材が前記カバー位置に変位することを許容する規制部とをさらに備えている請求項1乃至5のいずれか1項記載の車両用の蓋体開閉装置。
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