以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の屋根構造を、鉄骨軸組工法により構築された建物において具体化している。図1は建物10の構成を示す図、図2は建物本体12の平面図、図3は建物10の構成を示す分解斜視図である。なお、図1においては、(a)に建物10の斜視図を示し、(b)に建物10の平面図を示す。図2においては、(a)に建物10の間取りを示し、(b)に柱27,28の配置を示す。
図1(a)に示すように、建物10は、基礎11の上に設けられた建物本体12と、建物本体12の上に設けられた屋根13とを有している。建物本体12は、直方体状に形成されており、その長手方向が建物10の幅方向になる向きで設置されている。建物本体12においては、その長手方向に延びる一対の側面部のうち一方が建物正面(ファサード)を形成している。
屋根13は、片流れの水勾配を有する陸屋根(フラットルーフ)とされており、その屋根面は、建物正面側から奥側に向けて斜め下方に傾斜している。屋根面においては、建物正面側の端部が上端部になっているとともに、奥側の端部が下端部になっており、雨水等の水が屋根面に沿って建物10の奥側に向けて流下するようになっている。なお、図1(a)、図3においては、水勾配の角度を実際よりも大きくして図示してある。
図2(a)に示すように、建物本体12は、建物10の屋内空間を囲む外壁15と、その屋内空間を仕切る間仕切壁16とを有している。外壁15及び間仕切壁16は、石膏ボードや外装材等の壁面材と、スタッドやランナ等の壁下地とを有しており、壁面材が壁下地により支持されている。外壁15は、建物本体12のファサード面を形成した手前側外壁部15aと、奥側面を形成した奥側外壁部15bと、側面を形成した側方外壁部15c,15dとを有している。手前側外壁部15a及び奥側外壁部15bは、いずれも建物10の長手方向に延びており、側方外壁部15c、15dは、いずれも建物10の短手方向に延びている。間仕切壁16は、手前側外壁部15aと奥側外壁部15bとの間においてこれら外壁部15a,15bと平行に設けられており、側方外壁部15c、15dに掛け渡されていることで、屋内空間を前後に仕切っている。なお、手前側外壁部15aと奥側外壁部15bとは、間仕切壁16を挟んで対向する一対の対向壁部に相当する。
建物10は、コンビニエンスストア等の中規模店舗として使用されるものであり、店舗内への出入口が手前側外壁部15aに設けられている。建物10は、商品を販売するための売り場スペース18と、商品を保管することが可能なバックヤードスペース19とを有しており、売り場スペース18は、壁や柱が存在しない大空間とされている。屋内空間においては、間仕切壁16よりも手前側の空間が売り場スペース18とされ、間仕切壁16よりも奥側の空間がバックヤードスペース19とされている。なお、売り場スペース18には、商品陳列棚やレジカウンタ等が設置されている。
建物本体12においては、間仕切壁16が奥側外壁部15b寄りの位置に配置されていることで、売り場スペース18は、バックヤードスペース19よりも大きな空間になっている。この場合、売り場スペース18の奥行き寸法D1(例えば9.2m)は、バックヤードスペース19の奥行き寸法D2(例えば2m)よりも大きくなっている。
図1(a)、図2(b)、図3に示すように、建物本体12は、外壁15や間仕切壁16を支持している建物構造体21を有しており、この建物構造体21は、柱27,28や天井大梁29を含んで構成されている。柱27,28は、基礎11から上方に向けて延びた状態で立設されており、外壁15や間仕切壁16の内側空間において横並びに配置されている。外壁15及び間仕切壁16においては、壁下地が柱27,28や天井大梁29に固定されており、壁面材が柱27,28を覆い隠している。
柱27,28のうちラチス柱27は、複数の柱部とそれら柱部を連結するラチスとを含んで構成されたものであり、間柱28は、ラチス柱27の間に配置されたものである。なお、複数のラチス柱27のうち、建物本体12の奥側の出隅部に配置されたラチス柱27aは、奥側外壁部15bに沿って延びた部分と、側方外壁部15cに沿って延びた部分とを有しており、前後方向及び幅方向のいずれに対しても撓みにくい構成になっている。ラチス柱27aにおいては、外壁部15a,15bの交差位置、奥側外壁部15bの中間位置、及び側方外壁部15cの中間位置のそれぞれに柱部が配置されており、隣り合う柱部がラチスにより連結されている。
天井大梁29は、複数の柱27,28に掛け渡されていることでこれら柱27,28の上端部同士を連結している。天井大梁29は、上下方向に延びるウェブと、ウェブの上下に配置された一対のフランジとを有しており、H形鋼により形成されている。天井大梁29は、手前側外壁部15a、奥側外壁部15b、側方外壁部15c,15d及び間仕切壁16のそれぞれに対して設けられている。
建物構造体21は、手前側外壁部15aを支持している手前側構造部21aと、奥側外壁部15bを支持している奥側構造部21bと、側方外壁部15c,15dを支持している側方構造部21c,21dと、間仕切壁16を支持している間仕切構造部21eとを有している。これら構造部21a〜21eは、いずれも柱27,28及び天井大梁29を含んで構成されており、基礎11に立設された状態になっている。また、これら構造部21a〜21eは、それぞれの天井大梁29が連結されていることで一体化されている。間仕切構造部21eは、手前側構造部21aと奥側構造部21bとの間に設けられている。この場合、手前側構造部21aと奥側構造部21bとは、間仕切構造部21eを挟んで対向している。
図1(a)、図3に示すように、屋根13は、屋根ユニット31,32が建物本体12の上側に設置されることで構成されている。屋根ユニット31,32は、建物構造体21の上に載せられており、その建物構造体21により下方から支持されている。屋根ユニット31,32は、建物10の奥行き方向に沿って横並びに配置されており、これら屋根ユニット31,32のうち、手前側屋根ユニット31が奥側屋根ユニット32よりもファサード側に配置されている。手前側屋根ユニット31は売り場スペース18の上方に配置されており、奥側屋根ユニット32はバックヤードスペース19の上方に配置されている。
手前側屋根ユニット31は、手前側構造部21a及び間仕切構造部21eの上に設置されている。手前側屋根ユニット31は、手前側構造部21aと間仕切構造部21eとに掛け渡された状態になっており、手前側構造部21a及び間仕切構造部21eにより直接的に支持されている。この場合、手前側屋根ユニット31は、手前側外壁部15aと間仕切壁16とに掛け渡されていることにもなる。
一方、奥側屋根ユニット32は、奥側構造部21bの上に設置されている。奥側屋根ユニット32は、手前側屋根ユニット31と奥側構造部21bとに掛け渡された状態になっており、奥側構造部21bにより直接的に支持されているとともに、手前側屋根ユニット31を介して間仕切構造部21eにより間接的に支持されている。この場合、奥側屋根ユニット32は、手前側屋根ユニット31と奥側外壁部15bとに掛け渡されていることにもなる。
手前側屋根ユニット31及び奥側屋根ユニット32は、いずれも建物10の幅方向において横並びに複数ずつ設けられている。複数の手前側屋根ユニット31は、いずれも直方体状に形成されており、それぞれの長手方向が建物10の奥行き方向になる向きで設置されている。この場合、各手前側屋根ユニット31は、互いに平行に配置されていることになる。複数の奥側屋根ユニット32は、いずれも長方形のパネル状に形成されており、それぞれの長手方向が建物10の幅方向になる向きで設置されている。各奥側屋根ユニット32は、隣り合う手前側屋根ユニット31の境界部を建物幅方向に跨いだ状態になっている。
ちなみに、手前側屋根ユニット31及び奥側屋根ユニット32のいずれについても、建物10の幅方向において端部に配置されたものは、側方構造部21cの上にも載っており、その側方構造部21cによっても支持されている。
また、本実施形態では、図1(b)に示すように、7個の手前側屋根ユニット31と、2個の奥側屋根ユニット32とが使用されている。手前側屋根ユニット31は、全てが同じ長さ寸法(手前側構造部21aと間仕切構造部21eとに掛け渡すことが可能な長さ寸法)を有している一方で、2個の奥側屋根ユニット32は互いに異なる長さ寸法を有している。一方の奥側屋根ユニット32は、4個の手前側屋根ユニット31に掛け渡すことが可能な長さ寸法を有しており、他方の奥側屋根ユニット32は、3個の手前側屋根ユニット31に掛け渡すことが可能な長さ寸法を有している。
次に、手前側屋根ユニット31及び奥側屋根ユニット32の構成について、図1、図3、図4を参照しつつ説明する。図4は屋根フレーム37,38を示す斜視図であり、(a)に手前側屋根フレーム37を示し、(b)奥側屋根フレーム38を示す。
図1(a)、図3に示すように、屋根ユニット31,32は、屋根面を形成する屋根面材35,36と、これら屋根面材35,36を支持する屋根フレーム37,38を有している。屋根面材35,36は、金属材料により形成された折板材とされており、その折り目が水勾配に沿って延びる向きで屋根フレーム37,38の上に載せられている。手前側屋根ユニット31においては、その長手方向に沿って手前側屋根面材35の折り目が延びており、奥側屋根ユニット32においては、その短手方向に沿って奥側屋根面材36の折り目が延びている。この場合、屋根面材35,36は、同じ傾斜角度(水勾配)で設置されている。
屋根フレーム37,38は、建物構造体21の天井大梁29の上に載せられており、その天井大梁29に対して固定されている。屋根フレーム37,38のうち、手前側屋根ユニット31の手前側屋根フレーム37は、売り場スペース18を跨いだ状態で手前側構造部21aと間仕切構造部21eとに固定されている。ここで、手前側屋根フレーム37は、トラス構造を有しており、それによって、手前側屋根フレーム37の中間部分が下方に撓むということが生じにくくなっている。このため、売り場スペース18の大空間化を図ることが可能になっている。なお、屋根フレーム37,38は、互いに連結された状態で屋根構造部を構成するものである。
一方、奥側屋根ユニット32の奥側屋根フレーム38は、バックヤードスペース19を跨いで手前側屋根フレーム37と奥側構造部21bとに固定されている。ここで奥側屋根フレーム38は、トラス構造を有しておらず、トラス構造を有している手前側屋根フレーム37に比べて製造コストを低減できる。また、バックヤードスペース19の奥行き寸法D2は、トラス構造を有していない奥側屋根フレーム38であっても撓みが生じにくい大きさに設定されている。
なお、手前側屋根フレーム37がトラス構造部に相当し、手前側屋根ユニット31がトラス屋根ユニットに相当する。また、奥側屋根フレーム38が非トラス構造部に相当し、奥側屋根ユニット32がパネル屋根ユニットに相当する。さらに、間仕切構造部21eがトラス屋根ユニットを支持する連結支持部に相当し、奥側構造部21bがパネル屋根ユニットを支持するパネル支持部に相当する。加えて、手前側構造部21aと奥側構造部21bとが一対の対向構造部に相当し、手前側構造部21aが第1構造部に相当し、奥側構造部21bが第2構造部に相当する。
図4(a)に示すように、手前側屋根フレーム37は、複数の鋼材が組み合わされることで全体として直方体状に形成されている。手前側屋根フレーム37は、その長手方向に延びた長手トラス51と、その短手方向に延びた短手トラス52とを平面トラスとして有している。これらトラス51,52は、いずれも平行弦トラスとされており、上下一対の弦材55,56と、これら弦材55,56を連結している斜材57及び束材58とを有している。弦材55,56、斜材57及び束材58は、いずれも溝形鋼により形成されている。
手前側屋根フレーム37においては、長手トラス51と短手トラス52とが組み合わされることで立体トラスが形成されている。長手トラス51は、手前側屋根フレーム37の短手方向に並べて一対設けられており、これら長手トラス51は平面視で平行に延びている。一対の長手トラス51の間には、手前側屋根フレーム37の長手方向に並べられた複数の短手トラス52が配置されており、これら短手トラス52は、一対の長手トラス51を連結している。長手トラス51においては、その両端部のそれぞれに束材58が配置されており、これによって、手前側屋根フレーム37の四隅に束材58が配置されていることになる。
長手トラス51においては、上下一対の弦材55,56のうち下弦材56が、水平方向に延びている一方で、上弦材55は、下弦材56に対して傾斜していることで手前側屋根面材35と平行に延びている。短手トラス52においては、上下一対の弦材55,56がいずれも水平方向に延びている。
図4(b)に示すように、奥側屋根フレーム38は、全体として長方形のパネル状に形成されている。奥側屋根フレーム38は、鋼材により形成された横架材61と、この横架材61に取り付けられた合板等の構造面材62とを有している。
横架材61は、2つの溝形鋼を有しており、これら溝形鋼は、それぞれの溝部を向い合せた状態で、一方の溝形鋼の溝部内に他方の溝形鋼を入り込ませた状態でビス等により互いに固定されている。この場合、横架材61は、矩形筒状の長尺材になっている。横架材61は、奥側屋根フレーム38の短手方向に延びる向きで、奥側屋根フレーム38の長手方向において横並びに複数設けられている。横架材61は、手前側屋根フレーム37の短辺部の端部に配置された束材58の位置に合わせて設置されている。
構造面材62は、矩形状に形成された野地板であり、奥側屋根フレーム38の長手方向において横並びに複数設けられている。各構造面材62は、奥側屋根フレーム38の長手方向において手前側屋根フレーム37と同じ幅寸法を有しており、隣り合う横架材61に掛け渡された状態で設けられている。この場合、隣り合う構造面材62は、横架材61を介して接続されている。
奥側屋根フレーム38においては、横架材61が構造面材62から側方に突出しており、この突出部分61aは、奥側屋根フレーム38の短手方向において一端側にだけ設けられており、他端側においては横架材61が突出していない。この場合、横架材61の長さ寸法が構造面材62の幅寸法よりも大きくされている。
なお、例えば、3つの手前側屋根フレーム37に掛け渡される奥側屋根フレーム38においては、図のように、合計6つの束材58の位置に合わせて6つの横架材61が配置されている。この場合、隣り合う手前側屋根フレーム37の各束材58が集合した部分に対しては、2つの横架材61が互いの側面を重ね合わせた状態で配置されており、これら横架材61はボルト等の固定具により一体化されている。また、この場合、3つの構造面材62が、離間して隣り合う横架材61に掛け渡された状態になっており、一体化された2つの横架材61を介して間接的に接続されている。
また、屋根ユニット31,32は、屋根面材35,36の下側に設けられた屋根断熱材64,65を有している(図5参照)。屋根断熱材64,65は、ポリスチレンフォーム等の発泡系断熱材により板状に形成されており、屋根面材35,36の下面に重ねられた状態で設けられている。屋根断熱材64,65は、屋根面材35,36と屋根フレーム37,38との間に配置され、屋根面材35,36が屋根フレーム37,38にビス等により固定されることで、これら屋根面材35,36及び屋根フレーム37,38の両方に固定されている。
次に、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32との連結部分の構成について、図5〜図9を参照しつつ説明する。図5は図1(b)のA−A線断面図、図6はカバー部材72,73の構成を示す図、図7はスペーサ部材67の構成を示す図である。なお、図6においては、(a)に手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32との連結部分周辺の縦断面図を示し、(b)に(a)のB−B線断面図を示し、(b)では外側カバー部材72の図示を省略している。図7においては、(a)に奥側構造部21bに対するスペーサ部材67の分解斜視図を示し、(b)にスペーサ部材67の斜視図を示し、(a),(b)のいずれにおいても、手前側屋根フレーム37について短手トラス52及び斜材57の図示を省略している。
図5に示すように、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32との連結部分においては、奥側屋根ユニット32の横架材61の突出部分61aが手前側屋根ユニット31の束材58に連結されている。この束材58においては、横架材61との連結部分が、上弦材55との連結部分と下弦材56との連結部分との間に配置されている。また、横架材61の突出部分61aは、手前側屋根ユニット31の短手方向において束材58に横並びに配置されており、横架材61の側面部が束材58の側面部に重ねられた状態で、それら側面部がボルト等の固定具により連結されている。
奥側屋根ユニット32においては、横架材61及び構造面材62が奥側屋根面材36に平行に設けられており、横架材61は、手前側屋根ユニット31の長手トラス51の上弦材55と同じ傾斜角度を有している。ここで、横架材61は、その一端が束材58に連結される構成において、その他端がスペーサ部材67を介して奥側構造部21bの上に載せられており、それによって、奥側構造部21b及び間仕切構造部21eのいずれからも上方に離間した位置に配置されている。スペーサ部材67については後述する。
横架材61が上弦材55の下側において束材58に連結されていることで、手前側屋根フレーム37と奥側屋根フレーム38との各上面の境界部には段差が形成されている。この場合、手前側屋根ユニット31の屋根断熱材64と奥側屋根ユニット32の屋根断熱材65とは上下に離間しているが、この離間部分には中間断熱材69が設けられている。中間断熱材69は、屋根断熱材64,65と同様に、発泡系断熱材とされ、屋根断熱材64,65に連続的に設けられている。この場合、これら断熱材64,65,69により屋根13の断熱層が形成されている。
図6(a)に示すように、屋根13には、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36とが上下に重なったオーバーラップ部分71が形成されている。このオーバーラップ部分71においては、手前側屋根面材35の下側に奥側屋根面材36が入り込んだ状態になっており、それによって、屋根面材35,36において段差が形成されている。手前側屋根ユニット31においては、手前側屋根面材35が手前側屋根フレーム37及び屋根断熱材64よりも奥側に突出しており、奥側屋根ユニット32においては、奥側屋根フレーム38の横架材61が奥側屋根フレーム38、屋根断熱材65及び構造面材62よりもファサード側に突出している。この場合、手前側屋根面材35の突出寸法が横架材61の突出部分61aの突出寸法よりも大きくなっており、これに起因して、オーバーラップ部分71が形成されることになる。
オーバーラップ部分71においては、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36との間の隙間から雨水等の水が屋内側に浸入することが懸念されるが、これに対して、オーバーラップ部分71に対しては、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36との離間部分を屋外側から覆う外側カバー部材72と、外側カバー部材72の内側にて屋根面材35,36の離間部分を塞ぐ内側カバー部材73とが設けられている。外側カバー部材72は、手前側屋根面材35の上面と奥側屋根面材36の上面とに掛け渡された状態で設けられており、屋根面材35,36のそれぞれにビス等により固定されている。
内側カバー部材73は、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36との間に設けられており、手前側屋根面材35の下面と奥側屋根面材36の上面とに掛け渡された状態で、それら屋根面材35,36のそれぞれにビス等により固定されている。
図6(b)に示すように、屋根面材35,36においては、下方に向けて開放された溝部を有する山部75と、上方に向けて開放された溝部を有する谷部76とが交互に並べて配置されている。手前側屋根面材35と奥側屋根面材36とは、山部75同士及び谷部76同士が上下に並ぶように、且つ上下に並ぶ山部75のうち下側の山部75が上側の山部75の溝部内に入り込まないように配置されている。この場合、上下に並ぶ谷部76についても、上側の谷部76が下側の谷部76の溝部内に入り込んでいない。
内側カバー部材73は、手前側屋根面材35の各山部75の溝部内、及び奥側屋根面材36の各谷部76の溝部内のそれぞれに設けられている。各内側カバー部材73は、山部75及び谷部76の各溝部の形状に合わせて台形状に形成されており、溝部を屋外側と屋内側とに仕切る状態で屋根面材35,36に取り付けられている。この場合、山部75と谷部76との大きさ及び形状が同じであれば、山部75と谷部76とで異なる内側カバー部材73を使い分ける必要がないため、内側カバー部材73を取り付ける際の作業負担やコスト負担を低減できる。
次に、スペーサ部材67について説明する。図7(a)に示すように、スペーサ部材67は、奥側構造部21bの幅方向に延びた長尺部材であり、奥側構造部21bの天井大梁29の上に設けられている。スペーサ部材67は、奥側構造部21bの幅方向において直列に複数配置されており、隣り合うスペーサ部材67は、それぞれの端面が重ね合わされた状態で互いに連結されている。なお、スペーサ部材67は、奥側屋根フレーム38と奥側構造部21bとの間に設けられていることで、奥側屋根フレーム38を奥側構造部21bから上方に離間した位置に保持する保持部材に相当する。
図7(b)に示すように、スペーサ部材67は、上下方向に延びた複数の縦材81と、これら縦材81を連結している上下一対の横材82,83とを有している。縦材81及び横材82,83は、いずれも溝形鋼により形成されており、上下一対の横材82,83はそれぞれの溝部を向い合せた状態で設けられ、各縦材81は、横材82,83の溝部内に入りこんだ状態でそれら横材82,83に溶接等により固定されている。この場合、縦材81は、下側横材83のウェブの内側面に載せられており、上側横材82は、各縦材81の上端面の上に載せられている。縦材81は、横材82,83の長手方向において所定間隔で横並びに配置されており、これら縦材81は、奥側屋根ユニット32を下方から支える束としての役割を果たしている。この場合、スペーサ部材67を束ユニットと称することもできる。
次に、奥側屋根ユニット32の設置手順について、図6〜図9を参照しつつ説明する。図8は奥側屋根ユニット32の設置手順を示す斜視図、図9は奥側屋根ユニット32の設置手順を示す縦断面図である。なお、図8においては、手前側屋根フレーム37について短手トラス52及び斜材57の図示を省略している。
まず、屋根ユニット31,32を工場にて製造し、トラック等の輸送手段を用いて建築現場に運搬する。ここで、トラックの荷台に屋根ユニット31,32を積んだ場合、屋根ユニット31,32の積載状態が道路交通法の輸送制限を超えないようにする必要がある。このため、屋根ユニット31,32の大きさや形状を設計する上で、建物10の大きさに加えて輸送制限を考慮する必要がある。本実施形態では、建物本体12の奥行き寸法が輸送制限を超えた大きさであるため、手前側屋根ユニット31に加えて奥側屋根ユニット32を使用して屋根13を構築している。
手前側屋根ユニット31を運搬する場合、3個の手前側屋根ユニット31を1台のトラックに積載する。ここで、奥側屋根ユニット32は、トラス構造を有していないことに起因して、手前側屋根ユニット31に比べて高さ寸法が小さくなっている。このため、トラックの荷台においては、1個の手前側屋根ユニット31を積載するスペースに複数の奥側屋根ユニット32を積載することも可能である。
屋根ユニット31,32を建築現場に運搬した後、その建築現場においては、建物本体12の上に手前側屋根ユニット31を設置し、その後、奥側屋根ユニット32を設置する。本実施形態では、2つの奥側屋根ユニット32のうち、建物本体12の出隅部分に配置された平面視L字状のラチス柱27aの上に設置される方の奥側屋根ユニット32を先に設置する。これにより、奥側屋根ユニット32を奥側構造部21bの上に載せた状態で、奥側構造部21bが建物本体12の前後方向に撓むということを抑制できる。
各手前側屋根ユニット31を設置した後、図7(a)、図9(a)に示すように、スペーサ部材67を奥側構造部21bの天井大梁29の上に設置する。その後、図8(a)に示すように、クレーン等の重機で設置向きで吊り上げた奥側屋根ユニット32を、建物本体12の上方位置から降ろしていくことでその建物本体12の上面に近付けていく。そして、図9(b)に示すように、奥側屋根ユニット32の横架材61の突出部分61aが手前側屋根面材35よりも低い位置に到達した場合に、重機による降下を停止させる。
その後、奥側屋根ユニット32を手前側屋根ユニット31側にスライド移動させることで、手前側屋根ユニット31に対して手前側屋根ユニット31の位置合わせを行い、図8(b)及び図9(c)に示すように、奥側屋根ユニット32をスペーサ部材67の上に載せるとともに、横架材61の突出部分61aを束材58に当接させる。そして、奥側構造部21b及び手前側屋根ユニット31に対する奥側屋根ユニット32の固定作業を行い、固定作業の終了後、奥側屋根ユニット32の吊り上げ状態を解除して、吊り具を奥側屋根ユニット32から取り外す。
ここで、図8(b)に示すように、手前側屋根ユニット31の一対の長手トラス51においては、弦材55,56及び束材58が、それぞれの溝部をトラス内側に向けて配置されており、弦材55,56が束材58の外側面(ウェブの板面)に対して固定されている。この場合、隣り合う手前側屋根ユニット31については、それぞれの長手トラス51の弦材55,56が外側面(ウェブの板面)同士で重ねられた状態でボルト等により連結されており、それぞれの束材58は、弦材55,56の分だけ離間している。
奥側屋根ユニット32の横架材61の突出部分61aは、弦材55,56の間に配置され、弦材55,56と同様に、束材58の外側面に対して固定されている。この場合、連結により一体化された2本の横架材61は、隣り合う手前側屋根ユニット31の各束材58の離間部分に挿しこまれた状態で、それぞれ束材58に個別に固定されている。
その後、図6(a)に示すように、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32とのオーバーラップ部分71に対して、外側カバー部材72及び内側カバー部材73を取り付ける。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
手前側屋根ユニット31においては、手前側屋根フレーム37がトラス51,52を有しているため、ある程度の高さ寸法を有する天井裏空間(屋根裏空間)を手前側屋根面材35と建物本体12との間に確保することができる。
屋根13において、奥側屋根フレーム38が手前側屋根フレーム37に連結されているため、建物本体12の間仕切構造部21eの上に束材等を設けなくても、奥側屋根フレーム38を間仕切構造部21eから上方に離間した位置に設置することができる。この場合、奥側屋根面材36と建物本体12との間に、ある程度の高さ寸法を有する天井裏空間を確保することができるため、その天井裏空間(バックヤードスペース19の天井裏)に室内機等の空調装置や空調ダクト、換気装置などを設置することができる。したがって、手前側屋根ユニット31等のトラス屋根ユニットと、奥側屋根ユニット32等のパネル屋根ユニットとが混在した屋根13において、いずれの屋根ユニットについても天井裏空間を容易に確保できる。
ちなみに、例えば奥側屋根フレーム38が間仕切構造部21e及び奥側構造部21bの上に直接載せられた構成では、奥側屋根面材36と建物本体12との間に天井裏空間を確保できず、又は確保できたとしても天井裏空間の高さ寸法が非常に小さくなってしまうため、天井裏に空調装置や空調ダクト、換気装置などを設置することが困難になってしまう。
奥側屋根フレーム38が手前側屋根フレーム37に連結された構成において、奥側屋根フレーム38は、間仕切構造部21eに対して直接的には連結されていないため、その奥側屋根フレーム38を手前側屋根フレーム37及び間仕切構造部21eの両方に連結するという必要がない。このため、奥側屋根フレーム38を設置する際の作業負担を低減できる。
建物本体12では、手前側構造部21aと奥側構造部21bとの間において、間仕切構造部21eが奥側構造部21b寄りの位置に配置されているため、奥側屋根フレーム38をトラス構造を有していない非トラス構造部とすることが可能になっている。特に、奥側構造部21bと間仕切構造部21eとの間に配置されたバックヤードスペース19については、売り場スペース18とは異なり、必ずしも大空間にする必要がないため、その奥行き寸法D2を奥側屋根フレーム38が非トラス構造部でも対応可能な大きさに設定することが可能になっている。
手前側屋根フレーム37においては、上下一対の弦材55,56を強固に連結している束材58が奥側屋根フレーム38の連結対象にされているため、束材58により奥側屋根フレーム38を適正に支持することができる。しかも、奥側屋根フレーム38は、束材58に対する固定位置の高さ位置を設定するという容易な作業により、奥側屋根ユニット32を適正な高さ位置に設定することができる。これにより、奥側屋根ユニット32の高さ位置を設定する際の作業負担を低減できる。
奥側屋根フレーム38においては、横架材61の突出部分61aが手前側屋根フレーム37の弦材55,56に上下に並ぶ位置に配置されているため、横架材61を手前側屋根フレーム37側に入り込ませた状態で手前側屋根フレーム37と奥側屋根フレーム38とを強固に連結することができる。例えば、横架材61が手前側屋根フレーム37側に入り込んでいない構成では、手前側屋根フレーム37と奥側屋根フレーム38とを対向させた状態でボルト等により連結することになるため、その連結強度を確保することが困難になることが懸念される。
手前側屋根面材35と奥側屋根面材36との連結部分においては、オーバーラップ部分71が形成されているため、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32との境界部についての防水性を高めることができる。しかも、手前側屋根フレーム37と奥側屋根フレーム38との連結部分が、手前側屋根面材35の下方位置に配置されているため、奥側屋根ユニット32を設置する際に、手前側屋根フレーム37に対する奥側屋根フレーム38の位置合わせ作業と、屋根面材35,36によりオーバーラップ部分71を形成する作業とをまとめて行うことができる。このため、奥側屋根ユニット32を設置する際の作業負担を低減できる。
オーバーラップ部分71においては、上流側の手前側屋根面材35が下流側の奥側屋根面材36の上側に配置されているため、これら屋根面材35,36の間に雨水等の水が浸入しにくくなっている。この場合、例えば手前側屋根面材35と奥側屋根面材36との連結部分が上端部(棟)になっている構成とは異なり、これら屋根面材35,36の境界部に「棟包み」等を設ける必要がない。したがって、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32との連結部分の構成が複雑になることを抑制できる。
奥側屋根フレーム38がスペーサ部材67を介して奥側構造部21bの上に設置されているため、手前側屋根フレーム37及びスペーサ部材67の両方を利用することで、奥側屋根フレーム38の全体を建物構造体21から上方に離間した位置に設置することができる。この場合、奥側屋根ユニット32の高さ位置は、手前側屋根フレーム37に対する連結部分の高さ位置やスペーサ部材67の高さ寸法に依存することになるため、奥側屋根ユニット32の汎用性を高めることができる。
スペーサ部材67においては、奥側屋根ユニット32を支持するための支持強度が複数の縦材81により確保されているため、奥側屋根ユニット32を奥側構造部21bに対して適正に固定できる。しかも、スペーサ部材67においては、複数の縦材81が横材82,83により連結されているため、複数の縦材81を奥側構造部21bに対してまとめて設置することができる。これにより、奥側構造部21bに対してスペーサ部材67や奥側屋根ユニット32を固定する際の作業負担を低減できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、奥側屋根フレーム38の横架材61が、上弦材55と下弦材56との間において束材58に連結されていたが、横架材61は、上弦材55の上側や下弦材56の下側において束材58に連結されていてもよい。例えば、横架材61が上弦材55の上側において束材58に連結されていれば、奥側屋根面材36を手前側屋根面材35の上側に配置した構成を実現しやすくなる。
(2)上記実施形態では、奥側屋根フレーム38の横架材61が手前側屋根フレーム37の束材58に連結されていたが、奥側屋根フレーム38と手前側屋根フレーム37とが構造的に連結されていれば、奥側屋根フレーム38のどの部分が手前側屋根フレーム37のどの部分に固定されていてもよい。例えば、横架材61が上弦材55や下弦材56に連結された構成とする。この構成では、平面視で横架材61が弦材55,56と平行に延びているため、その横架材61と弦材55,56とが接触する面積を極力大きく確保することができる。この場合、横架材61と弦材55,56との固定強度を高めることができる。
(3)上記実施形態では、トラス構造部としての手前側屋根フレーム37が立体トラスを有していたが、手前側屋根フレーム37は、立体トラスを有していなくてもよい。例えば、短手トラス52を有していなくてもよい。この場合でも、長手トラス51が手前側構造部21aと間仕切構造部21eとに掛け渡されていることで、手前側屋根フレーム37の構造強度を適正に確保することができる。また、長手トラス51は、手前側屋根フレーム37の短手方向において中間位置に1つだけ設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、非トラス構造部としての奥側屋根フレーム38が構造面材62及び横架材61を有していたが、いずれか一方だけを有していてもよい。また、奥側屋根フレーム38は、隣り合う横架材61を連結する連結部材を有していてもよい。例えば、一対の連結部材が一対の横架材61を連結することで矩形枠状に形成された構成とする。この構成では、一対の連結部材と一対の横架材61とにより枠体が形成されるため、奥側屋根フレーム38の構造強度を高めることができる。この場合、仮に奥側屋根フレーム38が構造面材62を有していなくても、その奥側屋根フレーム38の構造強度を適正に保持することが可能になる。
(5)上記実施形態では、奥側屋根ユニット32が、隣り合う手前側屋根ユニット31の境界部を跨いだ状態で設けられていたが、跨がない状態で設けられていてもよい。例えば、建物10の前後方向において、手前側屋根ユニット31と奥側屋根ユニット32とが1対1の関係で配置された構成とする。この構成では、奥側屋根ユニット32の数が増加するため、1つの奥側屋根ユニット32を設置するための一連の設置作業を行う回数が増加する一方で、奥側屋根ユニット32が小型化されるため、1つ1つの奥側屋根ユニット32を設置する際の作業負担は低減することになる。
(6)上記実施形態では、奥側屋根フレーム38の横架材61と手前側屋根フレーム37の束材58との連結部分が、手前側屋根面材35の下方に配置されていたが、この連結部分は、オーバーラップ部分71や奥側屋根面材36の下方に配置されていてもよい。
(7)上記実施形態では、オーバーラップ部分71において、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36とが、上側の山部75の溝部内に下側の山部75が入り込まない状態で配置されていたが、上側の山部75の溝部内に下側の山部75が入り込んだ状態で配置されていてもよい。また、山部75の下側に谷部76が位置するように配置されていてもよい。
(8)上記実施形態では、オーバーラップ部分71において、トラス屋根ユニットの屋根面材である手前側屋根面材35が、パネル屋根ユニットの屋根面材である奥側屋根面材36の上側に配置されていたが、パネル屋根ユニットの屋根面材がトラス屋根ユニットの屋根面材の上側に配置されていてもよい。この場合、屋根面の水勾配において、パネル屋根ユニットの屋根面材が上流側に配置され、トラス屋根ユニットの屋根面材が下流側に配置されていることになる。
(9)上記実施形態では、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36とで水勾配が同じにされていたが、手前側屋根面材35と奥側屋根面材36とで水勾配が異なっていてもよい。例えば、奥側屋根フレーム38がスペーサ部材67を介さずに奥側構造部21bの上に載せられていることで、奥側屋根ユニット32自体の傾斜角度が大きくされた構成とする。この構成では、奥側屋根面材36の水勾配が手前側屋根面材35の水勾配より大きくなっている。また、この構成では、スペーサ部材67を使用しない分だけコスト負担を低減することが可能になる。
(10)上記実施形態では、手前側屋根ユニット31がトラス屋根ユニットに相当し、奥側屋根ユニット32がパネル屋根ユニットに相当する構成としたが、奥側屋根ユニット32がトラス屋根ユニットに相当し、手前側屋根ユニット31がパネル屋根ユニットに相当する構成としてもよい。例えば、間仕切構造部21eが手前側構造部21a寄りの位置に配置された構成では、奥側屋根ユニット32がトラス構造を有していることが好ましく、手前側屋根ユニット31がトラス構造を有していないことが好ましい。
また、屋根ユニット31,32が建物10の奥行き方向において構造部に掛け渡されているのではなく、建物10の幅方向において構造部に掛け渡されていてもよい。例えば、間仕切構造部21eが側方構造部21c,21dと平行に延びており、トラス屋根ユニットが一方の側方構造部21cと間仕切構造部21eとに掛け渡され、非トラス屋根ユニットが他方の側方構造部21dとトラス屋根ユニットとに掛け渡された構成とする。
(11)上記実施形態では、トラス屋根ユニットとしての手前側屋根ユニット31とパネル屋根ユニッとしての奥側屋根ユニット32とが、互いに直交する向きで配置されていたが、トラス屋根ユニットとパネル屋根ユニットとは互いに平行に配置されていてもよい。例えば、互いに平行に延びる複数の屋根ユニットが手前側構造部21aと奥側構造部21bとに掛け渡された構成において、中間位置の屋根ユニットをトラス屋根ユニットとし、端部位置の屋根ユニットをパネル屋根ユニットとする。
この構成では、間仕切構造部21eが設けられておらず、パネル屋根ユニットが側方構造部21c,21dの上に設置されている。このため、パネル屋根ユニットは、トラス屋根ユニットに連結されていることで、そのトラス屋根ユニットを介して手前側構造部21a及び奥側構造部21bにより支持されることになる。この場合、側方構造部21c,21dがパネル屋根ユニットを支持するパネル支持部に相当する。
(12)上記実施形態では、屋根フレーム37,38が天井大梁29の上に載せられていたが、屋根フレーム37,38は、天井大梁29を介さずに柱27,28の上に載せられていてもよい。この場合でも、屋根フレーム37,38が柱27,28に対して固定されることで、柱27,28が屋根フレーム37,38を介して連結された状態になり、建物構造体21の構造強度を適正に確保することができる。