JP6438425B2 - シートベルト用リトラクタ - Google Patents
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Description
(1)ウェビング加速度感知手段(WS)の誤作動によるもの。
一般的に、ウェビング加速度感知手段は、急速にベルトを引き出すと、マスの慣性でマス側の回転がスピンドルより遅れることで、ロック部材が外に飛び出して、フレームの内歯に噛み込む、という原理を用いている。ところが、急激なウェビング巻き取り後にウェビングが突っ張ると、勢いでマスがスピンドルに対して相対移動してしまい、ロック部材がフレームの内歯に噛んでしまう場合である。
(2)車体加速度感知手段(VSI)の誤作動によるもの。
ウェビングの急速な巻き取り等に伴い車体加速度感知手段に加速度が入力した際に、慣性部材であるボールが動き、レバーが揺動して、ラッチ部材に噛んでロックする場合である。
(3)ロック部材自体の誤作動によるもの。
ウェビングを巻き取った勢いで、ロック部材自体がフレームの内歯に噛んでしまう場合である。
(1) フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記フレームに係合することで前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックするロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
ベアリングプレートの内歯と係脱可能な位置で、前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する作動位置と、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を許容する非作動位置との間を変位するウェビングセンサレバーと、
前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ウェビングセンサレバーと当接離間可能なウェビングセンサレバー阻止部を備えるロックレバーと、
摩擦力により前記ベアリングプレートの軸部に軸支され、その一方の腕部が前記ロックレバーと連結され、前記ロックレバーの前記ウェビングセンサレバー阻止部が前記ウェビングセンサレバーと当接して前記ウェビングセンサレバーの揺動を阻止する揺動阻止位置と、前記ロックレバーの前記ウェビングセンサレバー阻止部が前記ウェビングセンサレバーから離間して前記ウェビングセンサレバーの揺動を許容する揺動許容位置とに前記ロックレバーを切換えるフリクションスプリングと、
を備え、
前記ウェビングの巻き取り時に、前記ロックレバーが前記揺動阻止位置に位置することで、前記ウェビングセンサレバーの作動によるエンドロックを防止することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(2) 前記ロックレバーは、前記ロック部材と当接離間可能なロック部材阻止部を更に備え、
前記ロックレバーが前記揺動阻止位置に位置するとき、前記ロック部材阻止部が前記ロック部材の作動を阻止することを特徴とする(1)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(3) 前記フリクションスプリングの腕部は、その先端が前記ロックレバーの長孔内に移動自在に係止されることで、前記ロックレバーに連結され、
前記ベアリングプレートの軸部の中心と前記フリクションスプリングの先端との距離は、前記ロックレバーの支持孔の中心と前記フリクションスプリングの先端との距離より長く設定されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(4) 前記ステアリングホイールは、前記ウェビングセンサレバーを非作動位置に付勢するためのスプリングを支持するばね受け部を有し、
前記フリクションスプリングの腕部は、前記ばね受け部と前記ベアリングプレートとの対向面間に配置されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
図1及び図2に示すように、シートベルト用リトラクタ10は、不図示のウェビングが巻装される金属製(例えば、アルミ合金製)のスピンドル20と、スピンドル20を回転自在に支持する金属製のコ字状のフレーム11と、フレーム11の一方の側板11Aの外側に配置され、ウェビングの引き出しを機械的にロックする緊急ロック機構14と、フレーム11の他方の側板11Bの外側に配置され、スピンドル20をウェビングの巻き取り方向に回転付勢するバネ式の巻き取り装置30と、を備える。
後述するベアリングプレート90の内歯94に係合可能な爪73を備え、軸孔72がステアリングホイール60の凸軸64に嵌合している。軸孔72に対して爪73と反対側の腕74と、ステアリングホイール60の略矩形のばね受け部65との間には、WSスプリング75が装着されて爪73を内方に退避させる方向(ベアリングプレート90の内歯94から離間する方向)にWSレバー71を回転付勢している。従って、通常時には、爪73がベアリングプレート90の内歯94と係合しない非作動位置に保持される。
まず、ウェビング格納状態のシートベルト用リトラクタ10は、図3に示すように、ウェビングが完全にスピンドル20に巻き取られ、ロックレバー80が支持ピン81を中心として反時計方向に回動した揺動阻止位置に位置する。従って、ロックレバー80は、ウェビングセンサレバー阻止部83がWSレバー71の腕74に当接すると共に、ロック部材阻止部85がロックドッグ50のカムピン52に当接して、WSレバー71及びロックドッグ50の作動を阻止している。このとき、フリクションスプリング100の腕部102の先端103は、ロックレバー80の長孔87の右端に嵌合している。
次に、乗員によってウェビングが急速に引き出される場合や、車両に急速な減速加速度が作用し、慣性により乗員が前方に移動することでウェビングが急速に引き出される場合に、WSレバー71がロックする動作について述べる。図4に示すロックレバー80が揺動許容位置にある状態から、ウェビングが急速に引き出されると、図6に示すように、WSレバー71が慣性力によって時計方向に回動し、WSレバー71の爪73が外方に突き出されて、ベアリングプレート90の内歯94に噛合する。これにより、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転が阻止される。
なお、図5に示すロックレバー80が揺動阻止位置にある場合に、ウェビングが急速に引き出された場合も、ウェビングの引出し開始時に、ステアリングホイール60が反時計方向に回転し、ロックレバー80が、図4に示す揺動許容位置に切り換わるので、以後、同様に作動する。
ウェビング装着状態から、タングとラチェットのラッチを解除してウェビングを巻き取ることで、シートベルト用リトラクタ10は、図5に示す巻き取り状態から図3に示す格納状態に戻る。ロックレバー80は、図5に示す巻き取り状態から図3に示す格納状態まで、揺動阻止位置に位置してロックドッグ50及びWSレバー71の作動を阻止するので、ウェビング加速度感知手段70のエンドロックが防止される。なお、揺動阻止位置に位置するロックレバー80は、ロックドッグ50の作動も阻止しているので、加速度センサ110のエンドロックも同時に防止する。
例えば、本実施形態では、ロックレバーは、ウェビングセンサレバー阻止部と、ロック部材阻止部との両方を備えているが、本発明のロックレバーは、少なくともウェビングセンサレバー阻止部のみ有する構成であってもよい。
11 フレーム
14 緊急ロック機構
20 スピンドル
50 ロックドッグ(ロック部材)
60 ステアリングホイール
70 ウェビング加速度感知手段(緊急ロック機構)
71 WSレバー(ウェビングセンサレバー)
80 ロックレバー
83 ウェビングセンサレバー阻止部
85 ロック部材阻止部
87 長孔
90 ベアリングプレート
91 軸部
94 内歯
100 フリクションスプリング
102 腕部
103 先端
110 加速度センサ(緊急ロック機構)
Claims (4)
- フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記フレームに係合することで前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックするロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
ベアリングプレートの内歯と係脱可能な位置で、前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する作動位置と、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を許容する非作動位置との間を変位するウェビングセンサレバーと、
前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ウェビングセンサレバーと当接離間可能なウェビングセンサレバー阻止部を備えるロックレバーと、
摩擦力により前記ベアリングプレートの軸部に軸支され、その一方の腕部が前記ロックレバーと連結され、前記ロックレバーの前記ウェビングセンサレバー阻止部が前記ウェビングセンサレバーと当接して前記ウェビングセンサレバーの揺動を阻止する揺動阻止位置と、前記ロックレバーの前記ウェビングセンサレバー阻止部が前記ウェビングセンサレバーから離間して前記ウェビングセンサレバーの揺動を許容する揺動許容位置とに前記ロックレバーを切換えるフリクションスプリングと、
を備え、
前記ウェビングの巻き取り時に、前記ロックレバーが前記揺動阻止位置に位置することで、前記ウェビングセンサレバーの作動によるエンドロックを防止することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。 - 前記ロックレバーは、前記ロック部材と当接離間可能なロック部材阻止部を更に備え、
前記ロックレバーが前記揺動阻止位置に位置するとき、前記ロック部材阻止部が前記ロック部材の作動を阻止することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記フリクションスプリングの腕部は、その先端が前記ロックレバーの長孔内に移動自在に係止されることで、前記ロックレバーに連結され、
前記ベアリングプレートの軸部の中心と前記フリクションスプリングの先端との距離は、前記ロックレバーの支持孔の中心と前記フリクションスプリングの先端との距離より長く設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記ステアリングホイールは、前記ウェビングセンサレバーを非作動位置に付勢するためのスプリングを支持するばね受け部を有し、
前記フリクションスプリングの腕部は、前記ばね受け部と前記ベアリングプレートとの対向面間に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルト用リトラクタ。
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