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JP6433342B2 - 三次元位置計測システム - Google Patents

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JP6433342B2
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Description

本発明は、測定点の三次元位置を計測するためのシステムであって、特に、測定点から既知の固定長ずれた位置にプリズムが固定された指示棒を用いて測定点の三次元位置を計測するシステムに関する。
測量、計測、またはBIM(Building Information Modeling)の分野では、一般的に、測距および測角を行う測量機と再帰反射型のプリズムを利用して、測定点の三次元位置を計測する。ただし、プリズムには所要の大きさがあることから、測定点に直接プリズムの光学的な反射点を設置することができない。このため、一般的に、プリズムを指示棒(または指示台)に固定する手法が採られている。
詳細には、指示棒の先端を測定点に設置し、指示棒に測定点から既知の固定長だけずらした位置にプリズムを固定し、気泡管等を使用して指示棒の鉛直状態を確保してプリズムの三次元位置計測を行い、この計測値に対し、上記の固定長分だけ鉛直下方に移動して測定点の三次元位置を演算する。しかし、この手法は、部屋の角など、指示棒を傾斜させなければならない場合には使用できなかった。
これに対し、測定点から指示棒を傾斜させた状態であっても計測が行える三次元位置計測システムがある。例えば特許文献1では、指示棒上に、既知の長さ分だけ離間させた二点に反射プリズムを固定して、二点のプリズムに対し測定し、二点の三次元位置から測定点の位置を演算している。また、特許文献2では、指示棒に入射角センサと傾斜センサとを備え、これらセンサの値を利用して測定点の位置を演算している。
特許第3735422号 特開2010−223754号公報
しかし、特許文献1の構成では、二点を同時に測定することができないため、二点の測定中はプリズムを静止させるという作業制約があった。また、プリズムが遠距離にあるときは、二つのプリズム間の距離を離さなければならない等の不都合があった。特許文献2の構成では、新たなセンサの搭載が必要であり高価であった。
本発明は、前記問題を解決するため、測定点から指示棒を傾斜させた状態であっても、特段の作業制約なく計測が行える三次元位置計測システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートを前記指示棒に設け、前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置、前記傾斜計シートの傾斜角、および前記固定長から、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、前記プリズムの周囲風景を撮影する画像撮像部と、前記プリズムを撮影するプリズム撮像部と、を有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートを前記指示棒に設け、前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記プリズム撮像部にて前記プリズムを撮像し、前記プリズムを視準して、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置、前記傾斜計シートの傾斜角、および前記固定長から、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートのシート中心を、前記測定点および前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線上に設け、前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し画像解析して前記シート中心を求め、前記シート中心と前記プリズム中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を、前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に、ある点を中心に少なくとも二つ直角に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートが固定された指示棒と、を備え、前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記傾斜計シートを前記ターゲットとして前記測距部および前記測角部で得た前記傾斜計シートのシート中心の三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートが固定された指示棒と、を備え、 前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面以外の箇所にパターン認識可能な第2のマークを設け、前記測定点、前記傾斜計シートのシート中心、および前記第2のマークのマーク中心を同一線上に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面および前記第2のマークを撮像し画像解析して前記シート中心および前記第2のマークのマーク中心を求め、前記シート中心および前記第2のマークのマーク中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、前記傾斜計シートを前記ターゲットとして前記測距部および前記測角部で得た前記傾斜計シートのシート中心の三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、測定点から既知の固定長ずれる位置に固定された前記プリズムと、視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記測定点と前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線に対して垂直な面に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
または、ある態様に係る三次元位置計測システムでは、ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、測定点から既知の固定長ずれる位置に固定された前記プリズムと、視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、前記傾斜計シートのシート中心を、前記測定点および前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線上に設け、前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し、画像解析して前記シート中心を求め、前記シート中心と前記プリズム中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
本発明によれば、指示棒が傾斜していても、測定点に指示棒の先端を設置するだけで、測定点の三次元位置を計測することができる。
第1の実施形態に係る三次元位置計測システムの全体構成を示す斜視図である。 測量機の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る指示棒の構成を示す右方斜視図である。 同指示棒の計測状態の平面図である。 傾斜計シートの構成を説明する図であり、(a)は傾斜計シートの平面図、(b)は傾斜計シートの一部断面図、(c)は平凸レンズシートの一部平面図、(d)は画像形成層の一部平面図である。 三次元位置計測システムの計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフローである。 第1の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。 ビジュアル画像の例である。 ビジュアル画像の例である。 第1の実施形態の計測手法のイメージ図である。 第1の実施形態の変形例である。 第1の実施形態の変形例である。 第1の実施形態の変形例である。 第2の実施形態に係る指示棒の構成を示す右方斜視図である。 第2の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。 第2の実施形態の計測手法のイメージ図である。 第2の実施形態の変形例である。 第2の実施形態の変形例である。 第3の実施形態に係る指示棒の構成を示す右方斜視図である。 同指示棒の平面図である。 第3の実施形態に係る一軸傾斜計シートの構成を説明する図であり、(a)は一軸傾斜計シートの平面図、(b)は一軸傾斜計シートの一部断面図、(c)は画像形成層の一部平面図である。 第3の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。 第3の実施形態の計測手法のイメージ図である。 第3の実施形態の変形例である。 第3の実施形態の変形例である。 第3の実施形態の変形例である。 第4の実施形態に係る指示棒の構成を示す右方斜視図である。 第4の実施形態に係る測量機の内部構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る三次元位置計測システムの計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフローである。 第4の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。 第4の実施形態の計測手法のイメージ図である。 第5の実施形態に係る指示棒の構成を示す右方斜視図である。 第5の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。 第5の実施形態の計測手法のイメージ図である。 第6の実施形態に係る構成を示す右方斜視図である。 第7の実施形態に係る構成を示す右方斜視図である。
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(システム全体)
図1は第1の実施形態に係る三次元位置計測システムの全体構成を示す斜視図である。三次元位置計測システム1は、測量機2と、プリズム3および傾斜計シート5を有する指示棒4と、を備える。指示棒4は、先端を測定点Xに設置して使用される。測量機2は、三脚6を用いて既知の点に据え付けられる。なお、矢印eは測量機2の視線方向を示している。
(測量機)
測量機2は、自動追尾可能なモータドライブトータルステーションである。図2は測量機2の内部構成を示すブロック図である。
測量機2は、水平角検出器11と、鉛直角検出器12と、傾斜センサ13と、操作部14と、水平回転駆動部15と、鉛直回転駆動部16と、演算制御部17と、記憶部18と、通信部19と、EDM20と、プリズム撮像部21と、画像撮像部22と、表示部23と、走査部24と、第2の画像撮像部25を備える。
EDM(光波測距儀)20は、プリズム3を視準して赤外レーザ等の測距光を出射し、プリズム3までの測距を行う測距部である。走査部24は、測距光とは異なる波長の赤外レーザ等の走査光を出射して、プリズム3を探索走査する。水平回転駆動部15および鉛直回転駆動部16は、EDM20を収容した筐体を水平および鉛直方向に回転駆動させるモータである。水平角検出器11および鉛直角検出器12は、ロータリーエンコーダであり、EDM20を収容した筐体の水平方向および鉛直方向の回転角度をそれぞれ求め、視準光軸の水平角および鉛直角を求める測角部である。傾斜センサ13は、EDM20の筐体の傾斜を検出し水平に整準するために使用される。
記憶部18には、測距測角を行う為のプログラム、操作部14から入力される信号に基づき水平回転駆動部15および鉛直回転駆動部16を駆動する為のプログラム、通信を制御する為のプログラム、プリズム3の自動視準、自動追尾を行う為のプログラム、後述する画像処理プログラム、後述する測定点Xの三次元位置を算出するための演算プログラム等の各種プログラムが格納されている。操作部14からは、上記プログラムに要する各種操作が行える。演算制御部17は、上記プログラムらを実行し、各種演算および各種制御を行う。通信部19は、外部無線機等から指示信号を受信する。演算制御部17は、外部から指示された場合、測定点の方向にEDM20を回転駆動させ、自動追尾の開始/停止等も行う。表示部23は、各種表示や計測値等を表示する。
プリズム撮像部21および画像撮像部22は、画像信号を出力するイメージセンサであり、例えばCCDやCMOSセンサ等、画素(ピクセル)の集合体で構成されている。画像撮像部22は、プリズム3の周囲風景(プリズム3も含めた風景)を撮影する。プリズム撮像部21は、走査光の波長のみを通すフィルタが設けられており、プリズム3によって反射された走査部24からの走査光を受光することで、プリズム3のみを好適に撮影するように構成されている。第2の画像撮像部25は、任意の構成要素であり、画像撮像部22よりも広角に撮影する。用途は後述する。
なお、上記は測量機2の構成の一例であり、当業者の知識に基づく改変がなされてよい。
(指示棒)
図3は第1の実施形態に係る指示棒4の構成を示す右方斜視図、図4は図3の指示棒4の計測状態の平面図である。指示棒4は、棒状の支持体31と、プリズム3と、傾斜計シート5と、ボード32とを備える。
支持体31は、先端が石突き状に形成されており、計測時は先端が測定点Xに設置される。支持体31の素材は特に限定されないが、例えば金属等、適度な剛性と軽量性を備えるものが好ましい。支持体31の他方の端部には、ボード32が支持体31に垂直に固定されている。なお、ボード32は一例かつ任意の構成要素であり、プリズム3および傾斜計シート5を支持体31に後述の態様で固定するものであれば他の形態でもよい。ボード32は、傾斜計シート5の画像撮影に影響の少ないものが好ましく、反射率の低い素材、剛性の強い素材等で形成するのが好ましい。
ボード32の前面には、指示棒4(支持体31)の軸方向PP上にプリズム3の中心(以下、プリズム中心Pc)が配置されるように、プリズム3が固定されている。なお、プリズム中心Pcは、厳密にはプリズム3の浮上点とする。浮上点とは、プリズム3が測量機2に対し傾斜しても不動に見える仮想的な点を言う。プリズム中心Pcから支持体31の先端(測定点X)までの長さは既知の距離で固定されている(以下、この距離を固定長Lとする)。本形態では、プリズム3は、コーナーキューブプリズムの他に、入射光に対して平行な反射光を出射可能でかつターゲット中心が画像解析可能なものが採用でき、再帰性の反射シート等も使用できる。
さらに、ボード32の前面には、プリズム3から任意距離離れた位置に、傾斜計シート5が固定されている。プリズム3および傾斜計シート5は、接着/ネジ止め/凹凸係合/溶着等の好適な固定手段にて固定されてよい。
(傾斜計シート)
図5は第1の実施形態に係る傾斜計シート5の構成を説明する図であり、(a)は傾斜計シート5の平面図、(b)は傾斜計シート5の一部断面図(aの線b−bに沿う断面図)、(c)は平凸レンズシート44の一部平面図、(d)は画像形成層45の一部平面図である。なお、(a)では説明のために輪郭42を白抜きで示す。
(a)に示すように、傾斜計シート5は、解析のためのマーク43が現れるマーク面41と、その輪郭42とを備える。(b)に示すように、傾斜計シート5は、平凸レンズシート44と、画像形成層45と、画像形成媒体46とからなる。(c)に示すように、平凸レンズシート44は、複数の平凸レンズ44aがハニカム配列またはスクウェア配列されたものである。平凸レンズシート44のピントは画像形成層45にある。(d)に示すように、画像形成層45は、画像形成媒体46上にインキ印刷等により形成された画像マーク43aが、平凸レンズ44aと略一対一に対応するよう繰り返し形成されている。画像形成層45および画像形成媒体46は透光性を有し、かつ透光性を有する状態で平凸レンズシート44の平面を有する側に接着等により積層されている。
なお、本形態では輪郭42は正円であるが、画像解析により傾斜計シート5のシート中心Kc(マーク面41の中心)が求まる形状であればどのような形状であってもよい。また、画像マーク43aも、画像解析によりマーク中心Kmが求まる形状であればどのような形状であってもよい。
傾斜計シート5をマーク面41側から見ると、視線の移動方向に応じて、画像マーク43aの虚像(すなわち(a)に示すマーク43)が、視線の移動方向と同方向に移動するか、視線の移動方向と反対方向に移動して見える。マーク43が移動する向きは、レンズピッチと画像マークのピッチの大小により決定されるが、本発明においては、視線の移動方向に応じてマーク43が規則的に移動すればよいため、いずれかを問わない。
傾斜計シート5は、視線方向との傾斜角に応じて、輪郭42に対してのマーク43の位置が変化するため、視線方向との傾斜角の変化が、シート中心Kcからマーク中心Kmまでのマーク半径rに対する関数で関係付けできる。従って、マーク面41を撮影して画像解析することにより、視線方向に対する傾斜計シート5の傾斜角を解析することができる。この関数の一例は、日本特許公開公報2014−102246号にある。
以上の通り、本形態では、傾斜計シート5は、マーク面41が指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に位置するように固定されている。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(計測手法)
まず、計測の概要から説明する。図6は三次元位置計測システム1の計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフローである。
基本は、(a)に示すように、まずステップS11で、走査部24でプリズム3を探索走査する。次に、ステップS12で、プリズム撮像部21を用いてプリズム3のみが撮影された画像から、プリズム3が自動視準できたか判断する。視準できていない場合は、ステップS11に戻る。視準できた場合は、ステップS13に移行し、プリズム3を測距測角し、プリズム3の三次元位置を計測する。次に、ステップS14に移行し、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。なお、ステップS13とS14は同時に行われてもよい。次に、ステップS15に移行し、プリズム3の三次元位置、傾斜計シート5の傾斜角、およびプリズム3の固定長Lに基づき、測定点Xの三次元位置を計算する。次に、ステップS16に移行し、表示部23に測定点Xを表示して終了する。
自動追尾を行う場合は、(b)に示すように、まずステップS21で、プリズム3を探索走査し、ステップS22で、プリズム撮像部21を用いてプリズム3のみが撮影された画像から、プリズム3がロック(自動視準)できたか判断し、以降ステップS23〜S26はステップS13〜S16と同じである。ステップS27で、自動追尾の停止が指示された場合は、ステップS28に進み追尾を停止する。停止の指示がない場合は、ステップS22に戻り、追尾を続ける。
(三次元位置の計算手法)
次に、第1の実施形態における、図6のステップS15またはS25における、測定点Xの三次元位置を計算する手法について説明する。図7は三次元位置を算出するフロー図である。図8〜図10は、図7のフローの説明を補足するための図であって、図8および図9はビジュアル画像の例、図10は計算手法のイメージ図である。なお、図9では説明のために輪郭42を白抜きで示す。
まず、ステップS111で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、傾斜計シート5のシート中心Kcを画像解析する(図8参照)。
次に、ステップS112で、EDM20で得たプリズム3の測距値および水平角検出器11および鉛直角検出器12で得たプリズム3の測角値を記憶部18から読み出す。
次に、ステップS113で、画像上でのプリズム中心Pcの位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量Xcおよび鉛直方向ずれ量Ycを求め(図8参照)、ずれ量XcおよびYcから、傾斜計シート5の位置方向(方向ベクトルB)を求める(図10参照)。なお、方向ベクトルとは、大きさを持たない向き情報のみを有するベクトルである。
次に、ステップS114で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、マーク43のマーク中心Kmを画像解析する(図9参照)。
次に、ステップS115で、画像上でのマーク中心Kmとシート中心Kcの水平方向ずれ量Xdおよび鉛直方向ずれ量Ydを求め、シート中心Kcからマーク中心Kmまでのマーク半径rを求める(図9参照)。
次に、ステップS116で、マーク面41における長辺半径Rを画像解析する(図9参照)。
次に、ステップS117で、関数f(r/R)=θより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の水平方向傾斜角θxおよび鉛直方向傾斜角θyを求める(図10参照)。
次に、ステップS118で、方向ベクトルB、傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルA)を求める(図10参照)。
次に、ステップS119で、プリズム3の測距測角値から得るプリズム中心Pcの三次元位置から、方向ベクトルAの方向に、固定長Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(効果)
以上、第1の実施形態では、プリズム3の三次元位置(プリズム中心Pcの測距測角値)と、傾斜計シート5から得た傾斜角(マーク面41の傾斜角θx,θy)と、プリズム3の固定長Lから、測定点Xの三次元位置を求めることができる。
第1の実施形態の三次元位置計測システム1では、傾斜計シート5のマーク面41を指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に設けているため、傾斜計シート5の解析で得られるマーク面41の法線方向(方向ベクトルA)が指示棒4の軸方向PPと一致する。このため、プリズム中心PcまでのプリズムベクトルP(図10参照)から方向ベクトルAの方向に固定長Lだけ移動させることで、測定点Xを計測できるのである。
なお、図6のステップS11〜S13またはS21〜23は、画像撮像部22で得た画像を使用して視準を行っても、本発明は実施することができる。この場合、走査部24による特定波長ではなく、連続スペクトルの照明光を使用して撮像された画像から視準されてもよい。
但し、画像撮像部22とは別にプリズム撮像部21を設け、S11〜S13またはS21〜23は、走査部24とプリズム撮像部21とで得たプリズム3のみが撮像された画像を使用して視準を行うことで、プリズム3の自動視準をより確実に行うことができ、プリズム3の位置をより正確に解析することができるので、上記のステップS119でのプリズム中心Pcの三次元位置がより高精度で得られるため好ましい。
第1の実施形態により、作業者は、測定点Xに指示棒4の先端を当てるだけで、指示棒4が傾斜していても、プリズム3を整準させるなどの調整を行わなくとも、測定点Xの三次元位置を計測することができるため、作業効率が向上する。また、図6の(b)に示すように、自動追尾機能と組み合わせれば、プリズム追尾時はプリズム3の測距測角値と傾斜角をリアルタイムに算出し、測定点Xの位置を更新することから、作業者は測定したい点に次々と指示棒4を当てるだけで連続した計測が可能となり、いっそう作業効率が向上する。
また、指示棒4の傾斜を測定するために新たなセンサを設ける必要がなく安価である。また、高精度に求まるプリズム位置を基準に傾斜計シート5の解析値から測定点Xを算出するため、センサ値を利用するよりも高精度である。また、傾斜計シート5は薄く小型であるため、作業性を低下させることもない。
(変形例)
以下は、第1の実施形態の変形例である。
図11は第1の実施形態の変形例であって、傾斜計シート5の配置についての変形例である。傾斜計シート5の位置は、マーク面41を指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に設けるという条件を守っていれば、任意の位置でよい。例えば、符号Aに示すように指示棒4の周方向に配置したり、または符号Bに示すように指示棒4から離間させて配置してもよい。
図12はプリズム3にフード7を設けた変形例である。傾斜計シート5は、視線からの傾斜角が大きい場合、マーク43のモアレパターンが繰り返し見える特徴があり、このモアレパターンが誤測定を招くおそれがある。このため、プリズム3にフード7を設けるのが好ましい。これにより、視線方向からの傾斜角がマーク43の1次以上のパターンが見える角度以上となった場合は、フード7によりプリズム3を視準できなくなるため、図6のステップS12又はS22以降動作しなくなり、計測が中止される。フード7は、例えば遮光性を持つ樹脂等で形成し、プリズム3の少なくとも半周を覆う形状とする。フード7の長さは、マーク43の1次以上のパターンが見えなくなる位置により好適に決定される。また、この変形を採る場合は、フード7がマーク面41に影を落とさないように、傾斜計シート5をフード7の先端位置まで移動させて配置するのも好ましい。また、フード7をプリズム3の全周覆う形状とすれば、360°いずれの方向からの計測においても上記効果を発揮できる。
図13は傾斜計シート5の背面に照明装置8を設けた変形例である。照明装置8はどのような構成であってもよいが、少なくとも傾斜計シート5の有効範囲(マーク面41)全体に照射が可能なように構成し、例えば図示のようにマーク面41の面積に相当する前方開口部を有する筐体内にLEDチップおよび電子基板を収容し、外部スイッチで必要に応じてON/OFF可能に構成する。傾斜計シート5の背面に照明装置8を設けることにより、暗い場所での計測であってもマーク面41が撮影できるようになるため、夜間等の計測時に有効である。
(第2の実施形態)
(システム全体)
第2の実施形態では、指示棒4の構成が第1の実施形態と異なり、これに伴い三次元位置の計算手法も第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態に係る三次元位置計測システム1でも、図1に示すように、測量機2と、プリズム3および傾斜計シート5を有する指示棒4と、を備える。同様に、指示棒4は、先端を測定点Xに設置して使用される。
(測量機)
測量機2の内部構成については、第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載は省略する。
(指示棒)
図14は第2の実施形態に係る指示棒4の構成を示す右方斜視図である。指示棒4は、棒状の支持体31と、プリズム3と、傾斜計シート5と、ボード32とを備える。
支持体31については第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。支持体31の他方の端部には、ボード32が支持体31と平行に固定されている。ボード32の形態は、第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。
ボード32の前面には、指示棒4(支持体31)の軸方向PP上にプリズム中心Pc(浮上点)が配置されるように、プリズム3が固定されている。プリズム中心Pcから支持体31の先端(測定点X)までの長さは既知の固定長Lとされている。本形態では、プリズム3は、コーナーキューブプリズムの他に、入射光に対して平行な反射光を出射可能でかつターゲット中心が画像解析可能なものが採用でき、再帰性の反射シート等も使用できる。
ボード32の前面には、指示棒4の軸方向PP上に傾斜計シート5のシート中心Kcが配置されるように、傾斜計シート5が固定されている。本形態でも、プリズム3および傾斜計シート5は、接着/ネジ止め/凹凸係合/溶着等の好適な固定手段にて固定されてよい。
(傾斜計シート)
傾斜計シート5の構成については、第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。
以上の通り、本形態では、傾斜計シート5は、傾斜計シート5のシート中心Kcが、測定点Xおよびプリズム中心Pcを結ぶ線上に位置するように固定されている。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(計測手法)
まず、計測の概要から説明する。計測の概要については、図6に示す三次元位置計測システムの計測フロー図と同様であるため、第1の実施形態での記載をもってここでの記載を省略する。
(三次元位置の計算手法)
次に、第2の実施形態における、図6のステップS15またはS25における、測定点Xの三次元位置を計算する手法について説明する。図15は第2の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。図16は図15のフローの説明を補足するための図であって、第2の実施形態の計算手法のイメージ図である。
まず、図15に示すステップS211〜S212は、第1の実施形態に示すステップS111〜S112と同様であるため、ここでの記載を省略する。
次に、ステップS213で、画像上でのプリズム中心Pcの位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量Xcおよび鉛直方向ずれ量Ycを求め(図8参照)、プリズム中心Pc、シート中心Kcおよび測量機2の視点Eから、この三点を含む平面A(第1の面)を求める(図16参照)。
次に、ステップS214〜S217は、第1の実施形態に示すステップS114〜S117と同様であるため、ここでの記載を省略する。
次に、ステップS218で、ステップS217で求めた傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルC)を求め(図16参照)、プリズム中心Pcにおいて方向ベクトルCを法線とする平面B(第2の面)を求める(図16参照)。
次に、ステップS219で、平面Aと平面Bの交線Iを求める。
次に、ステップS220で、プリズム中心Pcの三次元位置から、交線Iに沿って、固定長Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(効果)
以上、第2の実施形態では、プリズム3の三次元位置(プリズム中心Pcの測距測角値)と、傾斜計シート5から得た傾斜角(マーク面41の傾斜角θx,θy)と、プリズム3の固定長Lから、測定点Xの三次元位置を求めることができる。
第2の実施形態の三次元位置計測システム1では、傾斜計シート5のシート中心Kcを、測定点Xおよびプリズム中心Pcを結ぶ線上に位置するように設けているため、言い換えれば、傾斜計シート5を指示棒4の軸方向PPに平行に設け、シート中心Kc、プリズム中心Pc、および測定点Xが一直線上となるように設けているため、平面A(測量機2からの視線方向に対して法線が垂直となる第1の面)と、平面B(測量機2からの視線方向で見た傾斜計シート5のマーク面41の法線(方向ベクトルC)を法線とする平面)との交線Iが、指示棒4の軸方向PPと一致する。このため、プリズム中心PcまでのプリズムベクトルP(図17参照)から、交線Iに沿って、傾斜計シート5の存在する方向と反対方向に固定長Lだけ移動させることで、測定点Xを計測できるのである。
第2の実施形態により、作業者は、測定点に指示棒4の先端を当てるだけで、指示棒4が傾斜していても、プリズム3を整準させるなどの調整を行わなくとも、測定点Xの三次元位置を計測することができるため、作業効率が向上する。また、図6の(b)に示すように、自動追尾機能と組み合わせれば、プリズム追尾時はプリズム3の測距測角値と傾斜角をリアルタイムに算出し、測定点Xの位置を更新することから、作業者は測定したい点に次々と指示棒4を当てるだけで連続した計測が可能となり、いっそう作業効率が向上する。
また、傾斜を測定するために新たなセンサを設ける必要がなく安価である。また、高精度に求まるプリズム位置を基準に傾斜計シート5の解析値から測定点Xを算出するため、センサ値を利用するよりも高精度である。また、傾斜計シート5は薄く小型であるため、作業性を低下させることもない。
(変形例)
以下は、第2の実施形態の変形例である。
傾斜計シート5の配置は、傾斜計シート5のシート中心Kcが、測定点Xおよびプリズム中心Pcを結ぶ線上に位置するという条件を守っていれば、任意の位置でよい。例えば、図14に示すプリズム3と傾斜計シート5の配置を上下入れ替えてよい。この場合は、固定長Lだけ移動する方向を上記と反対方向に設定するだけである。また、プリズム3の三次元位置から交線I上に移動させる手法であるので、プリズム3と傾斜計シート5は任意の距離離間されていてもよい。
図17は第2の実施形態でプリズム3にフード7を設けた変形例である。フード7の構成および効果については、第1の実施形態での記載と同様である。
図18は傾斜計シート5の背面に照明装置8を設けた変形例である。照明装置8の構成および効果については、第1の実施形態での記載と同様である。
(第3の実施形態)
(システム全体)
第3の実施形態では、指示棒4および傾斜計シート5の構成が第1および第2の実施形態と異なり、これに伴い三次元位置の計算方法が第1および第2の実施形態と異なる。
第3の実施形態に係る三次元位置計測システム1でも、図1に示すように、測量機2と、プリズム3および傾斜計シート5を有する指示棒4と、を備える。指示棒4は、先端を測定点Xに設置して使用される。
(測量機)
測量機2の内部構成については、第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。
(指示棒)
図19は第3の実施形態に係る指示棒4の構成を示す右方斜視図、図20は指示棒4の平面図である。指示棒4は、棒状の支持体31と、プリズム3と、傾斜計シート5と、ボード32とを備える。
支持体31については第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。支持体31の他方の端部には、ボード32が支持体31に垂直に固定されている。ボード32の形態は、第1の実施形態と同様であるため、ここでの記載を省略する。
ボード32の前面には、指示棒4(支持体31)の軸方向PP上にプリズム中心Pc(浮上点)が配置されるように、プリズム3が固定されている。プリズム中心Pcから支持体31の先端(測定点X)までの長さは既知の固定長Lとされている。本形態では、プリズム3は、コーナーキューブプリズムの他に、入射光に対して平行な反射光を出射可能でかつターゲット中心が画像解析可能なものが採用でき、再帰性の反射シート等も使用できる。
ボード32の前面には、プリズム3を中心に、第1の位置P1および第2の位置P2に、傾斜計シート5が2枚配置されている。本形態では、第1の実施形態の傾斜計シートとは異なる構成の傾斜計シートが使用されている。よって以降は、一方を第1の一軸傾斜計シート51、他方を第2の一軸傾斜計シート52として区別する。
第1の一軸傾斜計シート51は、プリズム3から任意距離離れた、シート中心線Kc1がプリズム中心Pcと一致する第1の位置P1に固定されている。第2の一軸傾斜計シート52は、第1の位置P1から90度回転(本形態では時計回りに回転した位置であるが、反時計回りの位置でも良い)で、シート中心線Kc2がプリズム中心Pcと一致する第2の位置P2に固定されている。本形態でも、プリズム3および一軸傾斜計シート51,52は、接着/ネジ止め/凹凸係合/溶着等の好適な固定手段にて固定されてよい。
(一軸傾斜計シート)
図21は第3の実施形態に係る一軸傾斜計シート51の構成を説明する図であり、(a)は一軸傾斜計シート51の平面図、(b)は一軸傾斜計シート51の一部断面図(aに示す線b-bに沿う断面図)、(c)は画像形成層45の一部平面図である。なお、第2の一軸傾斜計シート52の構成は第1の一軸傾斜計シート51と同様であるため記載を省略する。
(a)に示すように、一軸傾斜計シート51は、解析のためのマーク53が現れるマーク面54を備える。(b)に示すように、一軸傾斜計シート51は、シリンドリカルレンズシート55と、画像形成層56と、画像形成媒体57とからなる。(b)に示すように、シリンドリカルレンズシート55は、複数のシリンドリカルレンズ55aが並列に配置されたものである。シリンドリカルレンズシート55のピントは画像形成層56にある。(c)に示すように、画像形成層56は、画像形成媒体57上にインキ印刷等により形成された画像マーク53aが、シリンドリカルレンズ55aと略一対一に対応するよう繰り返し形成されている。画像形成層56および画像形成媒体57は透光性を有し、かつ透光性を有する状態でシリンドリカルレンズシート55の平面を有する側に接着等により積層されている。なお、画像マーク53aは、図示するような矩形など、撮影画像から解析によりマーク中心Km1が求まる形状であればどのような形状であってもよい。
一軸傾斜計シート51をマーク面54側から見ると、視線の移動方向に応じて、画像マーク53aの虚像(すなわち(a)に示すマーク53)が、シートの長手方向(一軸方向)に、視線の移動方向と同方向に移動するか、視線の移動方向と反対方向に移動して見える。マーク53が移動する向きは、レンズピッチと画像マークのピッチの大小により決定されるが、本発明においては、視線の移動方向に応じてマーク53が規則的に移動すればよいため、いずれかを問わない。
一軸傾斜計シート51は、視線との傾斜角に応じて、マーク面54におけるマーク53の位置が一軸で変化するため、視線との傾斜角の変化が、マーク53の移動長rに対する関数で関係付けされている。従って、マーク面54を撮影して画像解析することにより、視線方向に対する一軸傾斜計シート51の傾斜角を解析することができる。
以上の通り、本形態では、一軸傾斜計シート51,52は、各マーク面54が、指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に、ある点(本形態ではプリズム中心Pc)を中心に直角に位置するように固定されている。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(計測手法)
まず、計測の概要から説明する。計測の概要については、図6に示す三次元位置計測システムの計測フロー図と同様であるため、第1の実施形態での記載をもってここでの記載を省略する。
(三次元位置の計算手法)
次に、第3の実施形態における、図6のステップS15またはS25における、測定点Xの三次元位置を計算する手法について説明する。図22は第3の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図である。図23は図22のフローの説明を補足するための図であって、第3の実施形態の計算手法のイメージ図である。
まず、ステップS311は、第1の実施形態に示すステップS111と同様であるため、ここでの記載を省略する。
次に、ステップS312で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、第1の一軸傾斜計シート51のシート中心線Kc1および第2の一軸傾斜計シート52のシート中心線Kc2を画像解析し、その交点からシート全体としてのシート中心Kcを求める(図23参照)。
次に、ステップ313で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、第1の一軸傾斜計シート51のマーク53のマーク中心線Km1および第2の一軸傾斜計シート52のマーク53のマーク中心線Km2を画像解析し、マーク中心線Km1とマーク中心線Km2の交点からシート全体としてのマーク中心Kmを求める。
次に、ステップS314で、全体としてのマーク中心Kmと全体としてのシート中心Kcの水平方向ずれ量Xdおよび鉛直方向ずれ量Ydを求め、マーク移動長rを求める(図23参照)。
次に、ステップS315で、一軸傾斜計シート51,52の長辺Rを画像解析する(図23参照)。
次に、ステップS316で、関数f(r/R)=θより、測量機2の視線方向から見た第1の一軸傾斜計シート51の傾斜角θxおよび第2の一軸傾斜計シート52の傾斜角θyを求める。
次に、プリズム中心PcまでのプリズムベクトルP、傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た、一軸傾斜計シート51,52全体でのマーク面の法線方向(方向ベクトルA)を求める(図10参照)。
次に、ステップS318で、プリズム中心Pcの三次元位置から方向ベクトルAの方向に、固定長Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(効果)
以上、第3の実施形態では、プリズム3の三次元位置(プリズム中心Pcの測距測角値)と、一軸傾斜計シート51,52から得たシート全体の傾斜角(傾斜角θx,θy)と、プリズム3の固定長Lから、測定点Xの三次元位置を求めることができる。
第3の実施形態の三次元位置計測システム1では、一軸傾斜計シート51,52の各マーク面54を、指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に、プリズム中心Pcを中心に直角に設けているため、一軸傾斜計シート51,52の解析で得られるシート全体でのマーク面における法線方向(方向ベクトルA)が指示棒4の軸方向PPと一致する。このため、プリズム中心PcまでのプリズムベクトルP(図10参照)から方向ベクトルAの方向に固定長Lだけ移動させることで、測定点Xを計測できるのである。
また、第1の実施例で行う輪郭42を検出する画像処理が不要となり、より誤差を減らすことができる。また、本形態では、プリズム中心Pc=全体のシート中心Kcとなるように一軸傾斜計シート51,52を配置しているため、方向ベクトルBを求める作業(図7のステップS113)が不要となる。
第3の実施形態により、作業者は、測定点Xに指示棒4の先端を当てるだけで、指示棒4が傾斜していても、プリズム3を整準させるなどの調整を行わなくとも、測定点Xの三次元位置を計測することができるため、作業効率が向上する。また、図6の(b)に示すように、自動追尾機能と組み合わせれば、プリズム追尾時は測距測角と傾斜をリアルタイムに算出し、測定点Xの位置を更新することから、作業者は測定したい点に次々と指示棒4を当てるだけで連続した計測が可能となり、いっそう作業効率が向上する。
また、傾斜を測定するために新たなセンサを設ける必要がなく安価である。また、高精度に求まるプリズム位置を基準に一軸傾斜計シート51,52の解析値から測定点Xを算出するため、センサ値を利用するよりも高精度である。また、一軸傾斜計シート51,52は薄く小型であるため、作業性を低下させることもない。
(変形例)
以下は、第3の実施形態の変形例である。
図24は第3の実施形態の変形例であって、一軸傾斜計シートの配置についての変形例である。一軸傾斜計シートの位置は、指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に、ある点を中心に直角に四方向に設けてもよい。この場合は、第1の一軸傾斜計シート51と平行のものを第3の一軸傾斜計シート530、第2の一軸傾斜計シート52と平行のものを第4の一軸傾斜計シート540とすると、先のステップS313で、マーク中心線Km1およびマーク中心線Km2に加え、第3の一軸傾斜計シート530のマーク中心線Km3および第4の一軸傾斜計シート540のマーク中心線Km4も求めることで、全体としてのマーク中心Kmは、マーク中心線Km1およびマーク中心線Km3を結ぶ線とマーク中心線Km2およびマーク中心線Km4を結ぶ線との交点として求まる。よって、マーク中心線を延長する方向を演算しなくてよいことから、特に指示棒4が回転した場合(図23の状態の基準位置から旋回した場合)に、ステップS313の演算処理量を減らすことができる。
図25はプリズム3の配置についての変形例である。プリズム3の配置は、一軸傾斜計シート51,52の各マーク面54を、指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に、ある点Qを中心に少なくとも二つ直角に位置するように設けるという条件を守っていれば、任意の位置でよい。この場合は、プリズム中心Pc=全体のシート中心Kcではないため、S312とS313の間に方向ベクトルBを求める作業(図7のステップS113)を行えばよい。
図26は一軸傾斜計シート51、52の背面に照明装置8を設けた変形例である。照明装置8の構成および効果については、第1の実施形態での記載と同様である。
(第4の実施形態)
(システム全体)
第4の実施形態は、第1の実施形態の変形であり、プリズム3を必須構成としない点が第1の実施形態と異なる。
(指示棒)
図27は第4の実施形態に係る指示棒4の構成を示す右方斜視図である。指示棒4は、棒状の支持体31と、傾斜計シート5と、を備える。支持体31は、第1の実施形態と同様、先端は測定点Xに設置される。支持体31の他方の端部には、傾斜計シート5が、指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面にマーク面41が配置され、かつ指示棒4の軸方向PP上にシート中心Kcが配置されるように、固定されている。シート中心Kcから支持体31の先端(測定点X)までの長さは既知の固定長Lで固定されている。すなわち、第4の実施形態では、傾斜計シート5のマーク面41をターゲットとして視準し、シート中心Kcをノンプリズム測距することにより、測定点Xの三次元位置を計測する。
(測量機)
図28は第4の実施形態に係る測量機2´の内部構成を示すブロック図である。本形態は、第1の実施形態で使用した測量機2を用いても、次の構成の測量機2´を用いても、画像撮像部22が高精度であれば実施できる。図28の測量機2´では、プリズム3を視準(追尾)するために設けられていたEDM20、プリズム撮像部21、および走査部24は必須の構成で無く、ノンプリズム測距部20´があればよい。ノンプリズム測距部20´は、ビームの細いレーザ光等の測距光を出射し、プリズム以外のターゲットまでの測距を行う測距部である。本形態では、ターゲットは傾斜計シート5のマーク面41であり、傾斜計シート5のシート中心Kcへの視準(追尾)は、画像撮像部22による撮像でのパターンマッチング等の公知の画像処理により行われる。
(計測手法)
第4の実施形態に係る計測の概要を説明する。図29は第4の実施形態に係る三次元位置計測システムの計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフローである。基本は、(a)に示すように、まずステップS31で、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。次に、ステップS32で、画像撮像部22を用いて撮影された画像から、シート中心Kcを画像解析し、ターゲットを自動視準できたか判断する。視準できていない場合は、ステップS31に戻る。視準できた場合は、ステップS33に移行し、シート中心Kcを測距測角し、シート中心Kcの三次元位置を計測する。次に、ステップS34に移行し、測定点Xの三次元位置を計算する。次に、ステップS35に移行し、表示部23に測定点Xを表示して終了する。自動追尾を行う場合は、(b)に示すように、まずステップS41で、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。次に、ステップS42で、ターゲットとなるシート中心Kcをロック(自動視準)できたか判断し、できた場合は、ステップS43に移行してシート中心Kcを測距測角する。その他のステップS44〜47は、図6のステップS25〜S28と同じである。
(三次元位置の計算手法)
次に、第4の実施形態における、図29のステップS34またはS44における、測定点Xの三次元位置を計算する手法について説明する。図30は第4の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図、図31は第4の実施形態の計測手法のイメージ図である。まず、ステップS411で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、傾斜計シート5のシート中心Kcを画像解析し、傾斜計シート5の位置方向(方向ベクトルB)を求める(図31参照)。次に、ステップS412で、ノンプリズム測距部20´でシート中心Kcの測距値を測定し、水平角検出器11および鉛直角検出器12で得たシート中心Kcの測角値を測定して、シート中心KcまでのベクトルP´を求める。次に、ステップS413〜S417は、第1の実施形態におけるステップS114〜S118(図7)と同様である。最後に、ステップS418で、傾斜計シート5の測距測角値から得るシート中心Kcの三次元位置から、方向ベクトルAの方向に、固定長Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(効果)
以上、第4の実施形態では、第1の実施形態におけるプリズム3を視準(追尾)してプリズム測距を行う工程を、傾斜計シート5を視準(追尾)してノンプリズム測距する工程に置き換えたことで、プリズム3が無くとも、第1の実施形態と同様、測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(変形例)
第4の実施形態においても、図11に倣って、傾斜計シート5の位置は、マーク面41を指示棒4の軸方向PPに対して垂直な面に設けるという条件を守っていれば、任意の位置にオフセットさせてよい。この場合は、画像認識可能な解析パターン(視準のしやすい精度の高いパターン)を測定点Xから固定長Lの位置に配置すればよい。上記解析パターンの例として、同心円状の形状を採用する、傾斜計シート5とは異なる色とする、QRコード(登録商標)のようなバーコードを付ける、などが考えられる。また、第4の実施形態においても、傾斜計シート5の背面に照明装置を配置してよい。
(第5の実施形態)
(システム全体)
第5の実施形態は、第2の実施形態の変形であり、プリズム3を必須構成としない点が第2の実施形態と異なる。
(指示棒)
図32は第5の実施形態に係る指示棒4の構成を示す右方斜視図である。指示棒4は、棒状の支持体31と、傾斜計シート5と、を備える。本形態の傾斜計シート5には、輪郭42に、パターン認識可能な第2のマーク47が設けられている。支持体31は、第1の実施形態と同様、先端は測定点Xに設置される。支持体31の他方の端部には、傾斜計シート5が、支持体31と平行かつ指示棒4の軸方向PP上に傾斜計シート5のシート中心Kc、第2のマーク47のマーク中心Pc´が配置され、すなわち測定点X、シート中心Kc、および第2のマーク中心Pc´が同一線上に設けられるように固定されている。シート中心Kcから測定点Xまでの長さは既知の固定長Lとされている。
(測量機)
本形態でも、第2の実施形態に係る測量機2に代えて、図28に示した測量機2´を採用できる。
(計測手法)
本形態における計測の概要については、図29に示す三次元位置計測システムの計測フロー図と同様である。
(三次元位置の計算手法)
次に、第5の実施形態における、図29のステップS34またはS44における、測定点Xの三次元位置を計算する手法について説明する。図33は第5の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図、図34は第5の実施形態の計測手法のイメージ図である。
まず、ステップS511で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、傾斜計シート5のシート中心Kcおよび第2のマーク47のマーク中心Pc´を画像解析する。
次に、ステップS512で、ノンプリズム測距部20´でシート中心Kcの測距値を測定し、水平角検出器11および鉛直角検出器12で得たシート中心Kcの測角値を測定して、シート中心KcまでのベクトルP´を求める。
次に、ステップS513で、画像上での第2のマーク中心Pc´の位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量および鉛直方向ずれ量を求め、第2のマーク中心Pc´、シート中心Kcおよび測量機2の視点Eから、この三点を含む平面A(第1の面)を求める(図34参照)。
次に、ステップS514〜S517は、第2の実施形態に示すステップS214〜S217と同様である。
次に、ステップS518で、ステップS517で求めた傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルC)を求め(図34参照)、シート中心Kcにおいて方向ベクトルCを法線とする平面B(第2の面)を求める(図34参照)。次に、ステップS519で、平面Aと平面Bの交線Iを求める。次に、ステップS520で、シート中心Kcの三次元位置から、交線Iに沿って、固定長Lだけ移動させれば、測定点Xの三次元位置を求めることができる。
(効果)
以上、第5の実施形態では、第2の実施形態におけるプリズム3を視準(追尾)してプリズム測距を行う工程を、傾斜計シート5を視準(追尾)してノンプリズム測距する工程に置き換え、平面A(交線I)を求めるための第2のマーク47を設けることで、プリズム3が無くとも、第2の実施形態と同様、測定点Xの三次元位置を作業効率良く計測することができる。
(変形例)
第5の実施形態においても、傾斜計シート5の配置は、測定点X、シート中心Kc、および第2のマーク中心Pc´が同一線上に位置し、シート中心Kcと測定点Xの固定長Lが分かっていれば、任意の位置でよい。第2のマーク47は、予めパターンが分かりその中心が解析できるものであれば、任意のものであってよい。図のように、例えば白ドットなど、輪郭42との色コントラストが大きいものが好ましい。また、第5の実施形態においても、傾斜計シート5の背面に照明装置を配置してよい。
(第6の実施形態)
(システム全体)
第6の実施形態は、第1の実施形態の変形であり、棒(支持体31)を必須構成としない点が第1の実施形態と異なる。図35は第6の実施形態に係る構成を示す右方斜視図である。測量機2は第1の実施形態と同様でよく、プリズム3はプリズム撮像部21で撮像されるのが好適である。第6の実施形態は、支持体31が無く、プリズム3と、傾斜計シート5と、ボード32とを備える。
(効果)
すなわち、支持体31が無くとも、測定点Xから固定長Lだけオフセットした位置にプリズム3(プリズム中心Pc)を配置し、傾斜計シート5のマーク面41を測定点Xとプリズム中心Pcを結ぶ線に対して垂直な面に設ければ、第1の実施形態と同様の手法(図7のフロー)で、測定点Xの三次元位置を計測することができる。この形態は、例えば図35に示すように、ある筐体60内に何らかのセンサ61を内蔵した装置に対し、筐体60によりプリズム3をセンサ61の付近に置くことができない場合に有効である。固定長Lは、当該装置の機械図面などを利用して求めればよい。
(第7の実施形態)
(システム全体)
上記と同様に、第7の実施形態は、棒(支持体31)を必須構成としない点が第2の実施形態と異なる。図36は第7の実施形態に係る構成を示す右方斜視図である。測量機2は第2の実施形態と同様でよく、プリズム3はプリズム撮像部21で撮像されるのが好適である。第7の実施形態は、支持体31が無く、プリズム3と、傾斜計シート5と、ボード32とを備える。
(効果)
すなわち、支持体31が無くとも、シート中心Kc、プリズム中心Pc、および測定点Xが一直線上となるように配置し、かつプリズム中心Pcを測定点Xから固定長Lオフセットした位置に配置すれば、第2の実施形態と同様の手法(図15のフロー)で、測定点Xの三次元位置を計測することができる。
なお、第6および第7の実施形態において、第4および第5の実施形態に倣い、プリズム3に代えて傾斜計シート5をノンプリズム測距する構成に変更しても、測定点Xの三次元位置を計測することができる。
この他、上記全実施形態に係る他の変形として、近距離計測時に、画像撮像部22の視野内にプリズム3および/または傾斜計シート5が映らないおそれがあるため、測量機2に、より広角な第2の画像撮像部25を設けておくのもよい。
また、指示棒4の支持体31の先端にマーキングペンを設けることで、作業時には測定した軌跡を現場に残すことができる。なお、描画した軌跡(測定点X)はデータとしてリアルタイムで記録されているため、演算制御部17にて描かれた速度等の情報も取得することができる。
また、指示棒4の長さは、固定長Lが正確に分かりかつ位置決めされる形態で自由に伸縮可能に構成されてよい。
以上、本発明の三次元位置計測システム1について、実施の形態および変形例を述べたが、これらは本発明の一例であり、各形態および各変形を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
1 三次元位置計測システム
2 測量機
3 プリズム
4 指示棒
5 傾斜計シート
51,52 一軸傾斜計シート(傾斜計シート)
11 水平角検出器(測角部)
12 鉛直角検出器(測角部)
17 演算制御部
20 EDM(測距部)
21 プリズム撮像部
22 画像撮像部
41、54 マーク面
43、53 マーク
Kc シート中心
Pc プリズム中心
Km マーク中心
θx,θy 傾斜角
L 固定長
平面A(第1の面)
平面B(第2の面)
P1 第1の位置
P2 第2の位置
20´ ノンプリズム測距部
47 第2のマーク
Pc´ 第2のマークのマーク中心

Claims (8)

  1. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、
    測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、
    視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、
    前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に設け、
    前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、
    前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  2. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、
    測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、
    視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、
    前記傾斜計シートのシート中心を、前記測定点および前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線上に設け、
    前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し画像解析して前記シート中心を求め、前記シート中心と前記プリズム中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、
    前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、
    前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  3. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、
    測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に前記プリズムが固定された指示棒と、
    視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートと、を備え、
    前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を、前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に、ある点を中心に少なくとも二つ直角に設け、
    前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、
    前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  4. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、
    測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートが固定された指示棒と、を備え、
    前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記指示棒の軸方向に対して垂直な面に設け、
    前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、
    前記傾斜計シートを前記ターゲットとして前記測距部および前記測角部で得た前記傾斜計シートのシート中心の三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  5. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部とを有する測量機と、
    測定点に設置され、前記測定点から既知の固定長ずれる位置に視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートが固定された指示棒と、を備え、
    前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面以外の箇所にパターン認識可能な第2のマークを設け、前記測定点、前記傾斜計シートのシート中心、および前記第2のマークのマーク中心を同一線上に設け、
    前記画像撮像部にて前記マーク面および前記第2のマークを撮像し画像解析して前記シート中心および前記第2のマークのマーク中心を求め、前記シート中心および前記第2のマークのマーク中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、
    前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、
    前記傾斜計シートを前記ターゲットとして前記測距部および前記測角部で得た前記傾斜計シートのシート中心の三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  6. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、
    測定点から既知の固定長ずれる位置に固定された前記プリズムと、
    視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを備えた傾斜計シートと、を備え、
    前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記測定点と前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線に対して垂直な面に設け、
    前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、
    前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  7. 測定点の三次元位置を計測するための三次元位置計測システムであって、
    ターゲットとするプリズムまでの測距を行う測距部および測角を行う測角部と、画像撮像部と、を有する測量機と、
    測定点から既知の固定長ずれる位置に固定された前記プリズムと、
    視線方向に対する傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を備え、
    前記傾斜計シートのシート中心を、前記測定点および前記プリズムのプリズム中心を結ぶ線上に設け、
    前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し画像解析して前記シート中心を求め、前記シート中心と前記プリズム中心と前記測量機からの視線を含む第1の面を算出し、
    前記測量機からの視線方向で見た前記傾斜計シートの法線を法線とする第2の面を算出し、前記第1の面と前記第2の面の交線を求め、
    前記測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置から、前記交線に沿う方向に前記固定長分移動して、
    前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  8. 前記測量機は、前記プリズムの周囲風景を撮影する前記画像撮像部と、さらに、前記プリズムを撮影するプリズム撮像部とを有し、
    前記画像撮像部にて前記マークを有するマーク面を撮像し、前記プリズム撮像部にて前記プリズムを撮像して前記プリズムを視準することを特徴とする請求項1,2,3,6,7のいずれかに記載の三次元位置計測システム。
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