JP6422418B2 - トラクタ - Google Patents
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Description
牽引式の作業装置を吊り下げ支持するリフトアームと、前記リフトアームを上下方向に揺動駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御バルブと、前記作業装置の制御目標高さを設定する高さ設定レバーと、前記制御バルブのスプールを前記高さ設定レバーに連動させる第1リンク機構と、牽引負荷に応じて前後移動する負荷検出部材と、前記スプールを前記負荷検出部材に連動させる第2リンク機構と、前記スプールが前記負荷検出部材と連動するときの作動感度を変更する感度調節機構とを備え、
前記負荷検出部材は、前記牽引負荷が設定値を超えた場合に、前記牽引負荷の上昇に連動して車体前側に変位し、かつ、前記牽引負荷の低下に連動して車体後側に変位し、
前記第1リンク機構は、前記高さ設定レバーに対して前記高さ設定レバーの高位設定側から接触する揺動アームを備えて、前記高さ設定レバーの高位設定方向への揺動操作に連動して前記揺動アームが前記高位設定方向に揺動することで前記スプールを上昇位置側に操作し、かつ、前記高さ設定レバーの低位設定方向への揺動操作に連動して前記スプールの下降位置側への移動を許容し、更に、前記高さ設定レバーの揺動停止に連動して前記揺動アームが揺動停止することで前記スプールを中立位置に操作し、
前記第2リンク機構は、前記揺動アームに相対揺動可能に支持される操作アームを備えて、前記負荷検出部材の車体前側への移動に連動して前記操作アームが前記高位設定方向に揺動して前記揺動アームを押圧することで前記スプールを上昇位置側に操作し、かつ、前記負荷検出部材の車体後側への移動に連動して前記操作アームが前記低位設定方向に揺動して前記揺動アームから離れることで前記スプールの下降位置側への移動を許容し、更に、前記負荷検出部材の移動停止に連動して前記操作アームが揺動停止することで前記スプールを中立位置に操作し、
前記第2リンク機構は、前記操作アームの前記負荷検出部材との連動を中継する中継アームを備え、
前記中継アームは、車体側の支持部材に位置変更可能に支持される揺動支点軸を支点にして揺動し、
前記感度調節機構は、運転部に位置する感度調節レバーと、前記感度調節レバーから前記揺動支点軸にわたる連係部材とを備えて、前記感度調節レバーの操作で記揺動支点軸の固定位置が変更されることに連動して、前記揺動アームと前記操作アームとの隙間を変更して前記作動感度を調節する。
高さ設定レバーが低位設定方向に揺動操作されると、この揺動操作に連動して、制御バルブのスプールの下降位置側への移動が許容されてスプールが下降位置側に移動する。これにより、リフトアームが下降揺動し、作業装置が下降する。
高さ設定レバーの揺動操作が停止されると、この揺動停止に連動して揺動アームが揺動停止し、この揺動停止でスプールが中立位置に操作される。これにより、リフトアームが揺動を停止し、作業装置が昇降を停止する。
その結果、作業装置を高さ設定レバーで設定された制御目標高さに位置させるポジション制御を行える。
その後、牽引負荷が一定になると、負荷検出部材が車体前側への移動を停止し、この移動停止に連動して操作アームが揺動停止することでスプールが中立位置に操作される。これにより、リフトアームが上昇揺動を停止し、作業装置が上昇を停止する。
牽引負荷が低下すると、負荷検出部材が車体後側に移動し、この移動連動して操作アームが低位設定方向に揺動して揺動アームから離れることで、制御バルブのスプールの下降位置側への移動が許容されてスプールが下降位置側に移動する。これにより、リフトアームが下降揺動し、作業装置が制御目標高さに向けて下降する。
その後、作業装置が制御目標高さまで下降すると、負荷検出部材が車体後側への移動を停止し、この移動停止に連動して操作アームが揺動停止することでスプールが中立位置に操作される。これにより、リフトアームが下降揺動を停止し、作業装置が制御目標高さにて停止する。
その結果、作業装置が接地する作業走行時には、牽引負荷が設定値を超えた場合に作業装置を牽引負荷に応じて自動的に昇降させることができ、これにより、牽引負荷を設定値に維持するドラフト制御を行える。
逆に、感度調節レバーの操作で揺動アームと操作アームとの隙間が大きくなるほど、牽引負荷が設定値を超えて負荷検出部材が車体前側に揺動する場合に、操作アームが、負荷検出部材に連動して高位設定方向に揺動してから、揺動アームに接触して揺動アームを押圧するまでに要する時間が長くなる。
つまり、揺動アームと操作アームとの隙間が小さくなるほど、制御バルブのスプールが負荷検出部材と連動するときの作動感度が敏感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置が上昇するときの応答性が良くなる。
逆に、揺動アームと操作アームとの隙間が大きくなるほど、制御バルブのスプールが負荷検出部材と連動するときの作動感度が鈍感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置が上昇するときの応答性が悪くなる。
その結果、例えば、圃場の起伏が激しいなどの圃場条件に起因して、牽引負荷の変化が激しくなるほど、前記作動感度を鈍感にすることにより、作業装置が頻繁に昇降してハンチングすることに起因した対地作業精度の低下を防止することができる。
前記中継アームは、左右向きの前記揺動支点軸を支点にして前後揺動する縦向き姿勢で備えられている。
前記中継アームは、前記揺動支点軸を支点にして前後方向に天秤揺動し、
前記第2リンク機構は、前記負荷検出部材から前記中継アームの上端部にわたる第1連係部材と、前記中継アームの下端部から前記操作アームにわたる第2連係部材とを備えている。
前記第1連係部材は、前記中継アームの左右一方側に位置して、前記中継アームの左右一方側から前記中継アームの上端部に連結され、
前記第2連係部材は、前記中継アームの左右他方側に配置して、前記中継アームの左右他方側から前記中継アームの下端部に連結されている。
左右のリフトアーム15が上昇揺動すると、この上昇揺動に連動して、第2揺動アーム33とともに第2クランク軸34が、第2クランク軸34の中心軸部34Aを支点にして、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置側に操作する下降操作方向に揺動変位する。すると、この揺動変位に連動して、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位する。
このとき、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が継続されていると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧することで、前述したように、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にしてスプール17Aの上昇位置側に揺動変位する。そのため、結果的に、天秤アーム26が、支軸25を支点にして車体の右側面視で左回りに揺動することになり、これにより、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置に維持することができる。その結果、高さ設定レバー18が高位設定方向に揺動操作されている間は、左右のリフトアーム15を上昇揺動させることができ、作業装置13を上昇させることができる。
その後、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持されると、これに連動して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、揺動を停止して、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢に保持されることにより、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にした天秤アーム26の揺動が阻止される。すると、リフトアーム15の上昇揺動に連動する第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にした天秤アーム26の下降位置側への揺動変位のみが行われ、この揺動変位に連動して、制御バルブ17のスプール17Aが上昇位置から中立位置に移動することから、左右のリフトアーム15が上昇揺動を停止する〔図6参照〕。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作で設定された制御目標高さにて上昇停止させることができる。
又、天秤アーム26が、スプール17Aの中立位置から下降位置への移動に連動して、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位し、この揺動変位に連動して、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして、高さ設定レバー18と同じ低位設定方向に揺動変位する。
左右のリフトアーム15が下降揺動すると、この下降揺動に連動して、第2揺動アーム33とともに第2クランク軸34の連係軸部34Bが、第2クランク軸34の中心軸部34Aを支点にして、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置側に操作する上昇操作方向に揺動変位する。すると、この揺動変位に連動して、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプールの上昇位置側に揺動変位する。
このとき、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が継続されていると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30から離れる方向に移動することで、前述したように、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位する。そのため、結果的に、天秤アーム26が、支軸25を支点にして車体の右側面視で右回りに揺動することになり、これにより、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置に維持することができる。又、天秤アーム26の揺動に連動して、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして、高さ設定レバー18と同じ低位設定方向に揺動変位することから、第1揺動アーム30を高さ設定レバー18に追従揺動させることができる。その結果、高さ設定レバー18が低位設定方向に揺動操作されている間は、第1揺動アーム30を高さ設定レバー18に追従揺動させながら、左右のリフトアーム15を下降揺動させることができ、作業装置13を下降させることができる。
その後、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持されると、これに連動して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、揺動を停止して、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢に保持されることにより、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にした天秤アーム26の揺動が阻止される。すると、リフトアーム15の下降揺動に連動する第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にした天秤アーム26の上昇位置側への揺動変位のみが行われ、この揺動変位に連動して、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動することから、左右のリフトアーム15が下降揺動を停止する。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作で設定された制御目標高さにて下降停止させることができる。
左右のリフトアーム15が上昇揺動すると、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作で左右のリフトアーム15が上昇揺動する」場合と同様の連動で、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプール17Aの下降位置側に揺動変位する。
このとき、牽引負荷の上昇による負荷検出部材21の車体前側への揺動が継続されていると、この揺動に連動して、操作アーム39が、高さ設定レバー18の高位設定方向に揺動して、第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が継続されている」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置に維持することができる。その結果、牽引負荷の上昇によって負荷検出部材21が車体前側に揺動している間は、左右のリフトアーム15とともに作業装置13を上昇させることができ、これにより、牽引負荷の設定値からの上昇を許容範囲内に維持することができる。
その後、牽引負荷が一定になると、負荷検出部材21が車体前側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が、揺動を停止して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bを、負荷検出部材21の停止姿勢に対応する揺動姿勢で受け止め保持する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが上昇位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が上昇を停止する〔図6参照〕。
牽引負荷が低下すると、負荷検出部材21が車体後側に揺動し、この揺動に連動して、操作アーム39が第1揺動アーム30から離れる方向に揺動することから、前述した「高さ設定レバー18が低位設定方向に揺動操作される」場合と同様の連動で、スプール17Aが中立位置から下降位置に移動して、左右のリフトアーム15が下降揺動し、作業装置13が下降する。
又、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にしてスプール17Aの下降位置側に揺動変位し、かつ、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして高さ設定レバー18の低位設定方向に揺動変位する。
左右のリフトアーム15が下降揺動すると、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作で左右のリフトアーム15が下降揺動する」場合と同様の連動で、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプールの上昇位置側に揺動変位する。
このとき、牽引負荷の低下による負荷検出部材21の車体後側への揺動が継続されていると、この揺動に連動して、操作アーム39が第1揺動アーム30から離れる方向に揺動することから、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が継続されている」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置に維持することができる。又、第1揺動アーム30を操作アーム39に追従揺動させることができる。その結果、牽引負荷の低下によって負荷検出部材21が車体後側に揺動している間は、第1揺動アーム30を操作アーム39に追従揺動させながら、左右のリフトアーム15とともに作業装置13を下降させることができ、これにより、負荷検出部材21が基準姿勢に至るまでの間において牽引負荷が設定値まで低下することを阻止することができる。
その後、牽引負荷が設定値まで低下すると、負荷検出部材21が基準姿勢に復帰して車体後側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が揺動を停止する。又、第1揺動アーム30のカム部30Aが高さ設定レバー18の固定ピン18Aに接触することで、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢にて揺動を停止する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が下降を停止する。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18により設定された作業用の制御目標高さに復帰させることができる。
又、牽引負荷が設定値に低下するまでの間において、牽引負荷が一定になると、負荷検出部材21が車体後側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が、揺動を停止して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bを、負荷検出部材21の停止姿勢に対応する揺動姿勢で受け止め保持する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が下降を停止する。
つまり、ポジション制御用の操作系に、負荷検出部材21及び第2リンク機構22を追加装備するだけで、作業装置13が接地する作業高さに制御目標高さが設定された作業走行時には、牽引負荷が設定値を超えた場合に作業装置13を牽引負荷に応じて自動的に昇降させることができ、これにより、牽引負荷を設定値に維持するドラフト制御を良好に行うことができる。
その結果、牽引負荷が設定値を大きく上回ることに起因したスリップによる作業効率の低下などを防止することができる。
逆に、感度調節レバー44の操作で第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが大きくなるほど、牽引負荷が設定値を超えて負荷検出部材21が車体前側に揺動する場合に、負荷検出部材21と連動する操作アーム39が第1揺動アーム30の連係部30Bに接触して第1揺動アーム30を押圧するまでに要する時間が長くなる。
つまり、第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが小さくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度が敏感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置13が上昇するときの応答性が良くなる。
逆に、第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが大きくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度が鈍感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置13が上昇するときの応答性が悪くなる。
その結果、例えば、圃場の起伏が激しいなどの圃場条件に起因して、牽引負荷の変化が激しくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度を鈍感にすることにより、作業装置13が頻繁に昇降してハンチングすることに起因した対地作業精度の低下を防止することができる。
そして、このような作動感度の調節を、運転部9の感度調節レバー44を中継アーム41の揺動支点軸42に連係部材43を介して連係するだけの簡単な構成で、運転部9に居ながら容易に行うことができる。
これにより、例えば、中継アーム41を、上下向きの揺動支点軸42を支点にして前後揺動する左右向き姿勢で備える場合に比較して、中継アーム41の装備に要する空間の左右幅を狭くすることができる。
その結果、中継アーム41を、操作アーム39などとともに、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間の左右幅の狭い空間に配備することができる。
これにより、中継アーム41を、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間の左右幅の狭い空間に、より好適に配備することができる。
これにより、牽引負荷を機械的に検出できるようにしながら、作業装置13のピッチングに起因した対地作業精度の低下を抑制することができる。
これにより、第2リンク機構22との連係部21Aをトップリンク12Aとの連結点よりも高くすることが望ましい負荷検出部材21と、高さ設定レバー18の揺動支点側に隣接する低い位置に配備することが望ましい第1揺動アーム30とを、第2リンク機構22を介した機械的な連係で、負荷検出部材21に対する第2リンク機構22の連係位置と第1揺動アーム30に対する第2リンク機構22の連係位置との高低差にかかわらず、円滑に連動させることができる。
これにより、ドラフト制御時に中継アーム41に作用する操作力を、中継アーム41の左右に振り分けた状態で中継アーム41に作用させることができ、これにより、中継アーム41の揺動を安定性良く円滑にすることができる。
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
例えば、第1リンク機構19は、平面視L字状又はI字状などの連係部30Bを有する第1揺動アーム30を備える構成であってもよい。
例えば、第1リンク機構19は、第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aから下方に延出する構成であってもよい。
例えば、第1リンク機構19は、第1揺動アーム30の揺動支点となる第1クランク軸31の中心軸部31Aを上下向きに備える構成であってもよい。
例えば、フィードバックリンク機構20は、第2揺動アーム33が、第2クランク軸34の中心軸部34Aから下方に延出する構成であってもよい。
例えば、フィードバックリンク機構20は、第2揺動アーム33の揺動支点となる第2クランク軸34の中心軸部34Aを上下向きに備える構成であってもよい。
例えば、第2リンク機構22は、操作アーム41が第1揺動アーム30に上下向きの連結ピン40を介して相対揺動可能に支持される構成であってもよい。
例えば、第2リンク機構22は、V字状の中継アーム41を備える構成であってもよい。
例えば、第2リンク機構22は、中継アーム41を上下向きの揺動支点軸42を支点にして前後揺動する左右向き姿勢で備える構成であってもよい。
例えば、第2リンク機構22は、第1連係部材48が、上下向き姿勢で備える中継アーム41の右側に位置して、第1連係部材48の前端部が、中継アーム41の右側から中継アーム41の上端部に連結され、かつ、第2連係部材49が中継アーム41の左側に位置して、第2連係部材49の後端部が、中継アーム41の左側から中継アーム41の下端部に連結される構成であってもよい。
例えば、第2リンク機構22は、第1連係部材48及び第2連係部材49が、上下向き姿勢で備える中継アーム41の左右一方側に位置して、第1連係部材48及び第2連係部材49が、中継アーム41の左右一方側から中継アーム41に連結される構成であってもよい。
13 牽引式の作業装置
15 リフトアーム
16 油圧アクチュエータ
17 制御バルブ
17A スプール
18 高さ設定レバー
19 第1リンク機構
21 負荷検出部材
22 第2リンク機構
23 感度調節機構
30 揺動アーム
39 操作アーム
41 中継アーム
42 揺動支点軸
43 支持部材
44 感度調節レバー
45 連係部材
48 第1連係部材
49 第2連係部材
S 隙間
Claims (4)
- 牽引式の作業装置を吊り下げ支持するリフトアームと、前記リフトアームを上下方向に揺動駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御バルブと、前記作業装置の制御目標高さを設定する高さ設定レバーと、前記制御バルブのスプールを前記高さ設定レバーに連動させる第1リンク機構と、牽引負荷に応じて前後移動する負荷検出部材と、前記スプールを前記負荷検出部材に連動させる第2リンク機構と、前記スプールが前記負荷検出部材と連動するときの作動感度を変更する感度調節機構とを備え、
前記負荷検出部材は、前記牽引負荷が設定値を超えた場合に、前記牽引負荷の上昇に連動して車体前側に変位し、かつ、前記牽引負荷の低下に連動して車体後側に変位し、
前記第1リンク機構は、前記高さ設定レバーに対して前記高さ設定レバーの高位設定側から接触する揺動アームを備えて、前記高さ設定レバーの高位設定方向への揺動操作に連動して前記揺動アームが前記高位設定方向に揺動することで前記スプールを上昇位置側に操作し、かつ、前記高さ設定レバーの低位設定方向への揺動操作に連動して前記スプールの下降位置側への移動を許容し、更に、前記高さ設定レバーの揺動停止に連動して前記揺動アームが揺動停止することで前記スプールを中立位置に操作し、
前記第2リンク機構は、前記揺動アームに相対揺動可能に支持される操作アームを備えて、前記負荷検出部材の車体前側への移動に連動して前記操作アームが前記高位設定方向に揺動して前記揺動アームを押圧することで前記スプールを上昇位置側に操作し、かつ、前記負荷検出部材の車体後側への移動に連動して前記操作アームが前記低位設定方向に揺動して前記揺動アームから離れることで前記スプールの下降位置側への移動を許容し、更に、前記負荷検出部材の移動停止に連動して前記操作アームが揺動停止することで前記スプールを中立位置に操作し、
前記第2リンク機構は、前記操作アームの前記負荷検出部材との連動を中継する中継アームを備え、
前記中継アームは、車体側の支持部材に位置変更可能に支持される揺動支点軸を支点にして揺動し、
前記感度調節機構は、運転部に位置する感度調節レバーと、前記感度調節レバーから前記揺動支点軸にわたる連係部材とを備えて、前記感度調節レバーの操作で記揺動支点軸の固定位置が変更されることに連動して、前記揺動アームと前記操作アームとの隙間を変更して前記作動感度を調節するトラクタ。 - 前記中継アームは、左右向きの前記揺動支点軸を支点にして前後揺動する縦向き姿勢で備えられている請求項1に記載のトラクタ。
- 前記中継アームは、前記揺動支点軸を支点にして前後方向に天秤揺動し、
前記第2リンク機構は、前記負荷検出部材から前記中継アームの上端部にわたる第1連係部材と、前記中継アームの下端部から前記操作アームにわたる第2連係部材とを備えている請求項2に記載のトラクタ。 - 前記第1連係部材は、前記中継アームの左右一方側に位置して、前記中継アームの左右一方側から前記中継アームの上端部に連結され、
前記第2連係部材は、前記中継アームの左右他方側に配置して、前記中継アームの左右他方側から前記中継アームの下端部に連結されている請求項3に記載のトラクタ。
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