JP6420180B2 - 表面検査装置および表面検査方法 - Google Patents
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Description
被検査体の凹凸を検査する表面検査装置であって、
前記被検査体の測定領域に光を照射する光照射部と、
前記光照射部により光を照射した状態で前記被検査体を撮像して測定領域の画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像データに基づいて前記測定領域内の測定点の面法線ベクトルを算出する面法線ベクトル算出手段と、
前記面法線ベクトル算出手段が算出した面法線ベクトルを内積することにより指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段により算出された指標値に基づいて測定領域内の凹凸位置を特定する座標特定手段とを備え、
面法線ベクトルを内積する位置を示す算定点および当該算定点に基づいて算出される指標値が対応する基準点を定めた指標値設定フィルタが設定されて、
前記測定領域内の測定点において前記指標値設定フィルタの算定点を合わせる測定点を順に変更して、変更毎の算定点に一致する判定点の面法線ベクトルを内積することで対応する基準点の指標値を前記指標値算出手段が算出することにより、指標値の算出毎に基準点が位置する測定領域の座標と当該座標の指標値を特定するよう構成され、
前記指標値算出手段により算出された指標値の内で、基準範囲から外れた指標値に対応する前記測定領域の座標を前記座標特定手段が特定するよう構成されていることを要旨とする。
このように、被検査体の測定領域における各測定点に対応した面法線ベクトルを算出すると共に、テンプレートの算定点に位置する測定点の面法線ベクトルを内積することで、当該テンプレートにおける基準点の位置の凹凸の度合いを示す指標値を算出することができ、更に算定点に一致させる測定点を測定領域における測定点の間隔で順に変更することで、測定領域の各座標位置に対応した指標値を求めることができる。従って、基準範囲から外れた指標値に対応した座標を特定することで、被検査体の凹凸位置を精度よく検出することができる。また、測定領域の広範囲に光を照射した状態で撮像した画像データに基づいて、当該測定領域内の各測定点に対応した面法線ベクトルを算出することができるから、凹凸位置を算出する処理速度を高めて、被検査体に存在する凹凸位置を短時間で特定することが可能となる。
前記指標値設定フィルタには、前記基準点を中心とした環状に前記算定点が配置され、
前記指標値設定フィルタにおいて基準点を挟むように位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することで、当該基準点の指標値を前記指標値算出手段が算出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、基準点を挟んで位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積して指標値を算出することで、基準点が凹凸位置にある場合の指標値と、基準点が凹凸位置にない場合の指標値との差を顕著にすることができ、凹凸位置の座標を精度良く特定できる。
前記指標値設定フィルタには、前記基準点を中心とした環状に複数組の算定点が配置され、
前記指標値算出手段は、各組の算定点に位置する測定点毎に面法線ベクトルを内積した内積値の平均値を算出することで、基準点の指標値を算出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、複数組の面法線ベクトルを内積して算出される内積値の平均値を基準点の指標値とすることで、指標値を算出する時点で基準点が位置する周辺の表面状態を指標値に適切に反映することができ、当該指標値を用いて凹凸位置をより精度良く特定することが可能となる。
前記指標値算出手段により算出された任意の指標値を基準指標値として、当該基準指標値を含んだ所定の比較領域内にある指標値の内で基準指標値が極小値か否かを判定し、極小値の場合に当該基準指標値を有効指標値とする有効指標値設定手段を備え、
前記有効指標値設定手段は、前記指標値算出手段により算出された各指標値を順に基準指標値として有効指標値か否かを判定するよう構成され、
前記有効指標値設定手段により有効指標値と判定された指標値の内で、基準範囲から外れた指標値に対応する前記測定領域の座標を前記座標特定手段が特定するよう構成されたことを要旨とする。
このように、所定の比較領域内で極小値となる有効基準値に基づいて凹凸位置を特定することで、被検査体の表面に生じた凹凸部の中心を精度良く特定できる。また、1つの凹凸部について凹凸位置として検出される座標を抑制することができる。
被検査体の凹凸を検査する表面検査方法であって、
撮像手段で撮像した画像データに基づいて被検査体の測定領域内の測定点の面法線ベクトルを算出し、
面法線ベクトルを内積する位置を示す算定点および当該算定点に対応する基準点を定めた指標値設定フィルタの算定点を前記測定領域内の測定点に合わせて、算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することで基準点に対応する指標値を算出すると共に、
指標値を算出する毎に、指標値設定フィルタの算定点を合わせる測定点を変更して変更毎の基準点に対応する指標値を算出することで、当該測定領域の各座標に対応する指標値を特定し、
前記測定領域において基準範囲から外れた指標値に対応する座標を特定することで被検出体の凹凸位置を検出することを要旨とする。
このように、被検査体の測定領域における各測定点に対応した面法線ベクトルを算出すると共に、テンプレートの算定点に位置する測定点の面法線ベクトルを内積することで、当該テンプレートにおける基準点の位置の凹凸の度合いを示す指標値を算出し、当該算定点に一致させる測定点を測定領域における測定点の間隔で順に変更することで、測定領域の各座標位置に対応した指標値を求めることができる。従って、基準範囲から外れた指標値に対応した座標を特定することで、被検査体の凹凸位置を精度よく自動検出することができる。また、測定領域の広範囲に光を照射した状態で撮像した画像データに基づいて、当該測定領域内の各測定点に対応した面法線ベクトルを算出することができるから、凹凸位置を算出する処理速度を高めて、被検査体に存在する凹凸位置を短時間で特定することが可能となる。
前記基準点を中心とする環状に前記算定点が配置された指標値設定フィルタに基づいて、基準点を挟むように位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することにより基準点に対応する指標値を算出することを要旨とする。
このように、基準点を挟んで位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積して指標値を算出することで、基準点が凹凸位置にある場合の指標値と、基準点が凹凸位置にない場合の指標値との差を顕著にすることができ、凹凸位置の座標を精度良く特定できる。
前記基準点を中心とする環状に複数組の前記算定点が配置された指標値設定フィルタに基づいて、各組の算定点に一致する測定点毎に面法線ベクトルを内積した内積値の平均値を基準点に対応する指標値として算出することを要旨とする。
このように、複数組の面法線ベクトルを内積して算出される内積値の平均値を基準点の指標値とすることで、指標値を算出する時点で基準点が位置する周辺の表面状態を指標値に適切に反映することができ、当該指標値を用いて凹凸位置をより精度良く特定することが可能となる。
各指標値を順に基準指標値とした場合に当該基準指標値を含む所定の比較領域内で極小値となる基準指標値を有効指標値とし、前記測定領域において基準範囲から外れた有効指標値に対応する座標を特定することで被検出体の凹凸位置を検出することを要旨とする。
このように、所定の比較領域内で極小値となる有効基準値に基づいて凹凸位置を特定することで、被検査体の表面に生じた凹凸部の中心を精度良く特定できる。また、1つの凹凸部について凹凸位置として検出される座標を抑制することができる。
ここで、各光照射部12,14,16には、同じ波長の光を照射する光源を用いてもよく、また異なる波長の光を照射する光源を採用することもでき、また光の波長としては、広帯域の波長の光(白色光)や、特定波長の光(赤色光や青色光の可視光、或いは赤外線等の不可視光等)を採用することも可能である。実施例では、各光照射部12,14,16の光源として、同一色で発光するLEDランプが採用されている。また、前記カメラ20としては、撮像素子として電荷結合素子(CCD)を利用したCCDイメージセンサや相補性金属酸化膜半導体(CMOS)を利用したCMOSイメージセンサ等の採用することができ、光照射部12,14,16から照射されて被検査体100で反射した光を感知し得るものであればよい。そして、前記カメラ20により撮像された画像データは、被検査体100における所定の測定領域Lに含まれる各画素の少なくとも明るさ(輝度)を量子化した値を二次元配列形式で並べたラスターデータとして制御装置30が備えるデータ記憶手段42に記憶するようになっている。なお、前記データ記憶手段42は、RAM等の一時記憶装置である。また、表面検査装置10は、制御装置30に接続するよう液晶ディスプレイ等の表示装置50が設けられており、前記カメラ20により撮像された被検査体100の画像を表示装置50に表示し得るようになっている。
図1に示すように、前記制御装置30は、カメラ20が撮像した画像データに基づいて測定領域Lの各測定点Tの面法線ベクトルを算出する面法線ベクトル算出手段32と、面法線ベクトル算出手段32が算出した面法線ベクトルに基づいて指標値を算出する指標値算出手段34と、当該指標値算出手段34により算出された指標値に基づいて測定領域Lにおける凹凸部104の位置(凹凸位置)を特定する座標特定手段36とを備えている。ここで、前記指標値算出手段34は、後述のように測定領域L内の座標毎に指標値を算出するよう構成されており、当該指標値が所定の基準範囲に含まれるか否かを座標特定手段36が判定することにより凹凸部104の位置を特定するようになっている。
前記面法線ベクトル算出手段32は、前記カメラ20から入力された光源方向が異なる各画像データに基づいて、照度差ステレオ法により測定点Tの面法線ベクトルデータを算出するよう構成されている。ここで、照度差ステレオ法とは、計測面(被検査体100の表面)に照射した光の反射光の輝度(明るさ)に基づいて、該計測面の面法線ベクトルを算出する画像処理方法である。この照度差ステレオ法の原理について、以下、簡単に説明する。なお、照度差ステレオ法は、計測面が完全拡散反射面(ランバート反射面)であると仮定して、観測される計測面の明るさが光源(光照射部12,14,16)に対する向きによって変化することを利用して計測面の面法線ベクトルを推定する手法である。
図1に示すように、前記指標値算出手段34は、前記面法線ベクトル算出手段32によって算出された面法線ベクトルに基づいて、前記測定領域Lの座標毎の凹凸度合いを表す指標値を算出するよう構成される。ここで、図2(a)に示すように、被検査体100の測定領域Lにおける平坦な領域(平面領域)では、各測定点Tの面法線ベクトルが基本的に同じ方向を向くことから、面法線ベクトル間に角度の差は殆ど生じない。一方で、被検査体100の測定領域Lにおける凸または凹となる部分(すなわち凹凸部104)では、測定点Tの面法線ベクトルが同じ方向を向かず、面法線ベクトル間に角度の差が生ずる(図2(b),(c)参照)。すなわち、前記測定領域Lにおいて平面領域にある座標の周囲にある測定点Tの面法線ベクトルを内積した値と、測定領域Lにおいて凹凸部104にある座標の周囲にある測定点Tの面法線ベクトルを内積した値とでは異なる値となる。そこで、前記指標値算出手段34は、前記測定領域Lの任意の座標の周囲に位置する面法線ベクトルを内積することにより指標値を算出することで、当該座標位置が平面領域か、凹凸部104かを区別し得るようにしている。
ここで、前記制御装置30には、前記指標値算出手段34が面法線ベクトルを内積する組合せ位置を示す算定点IPおよび当該算定点IPに基づいて算出される指標値が対応する基準点M1を定めた指標値設定フィルタFRが設定されている(図3参照)。ここで、前記指標値設定フィルタFRは、面法線ベクトルマップMP1における測定点Tの間隔に合わせて各算定点IPが配置されており、当該フィルタFRに設定された各算定点IPを面法線ベクトルマップMP1における測定点Tの位置に一致させ得るよう設定される。すなわち、指標値を算出する際に指標値算出手段34が前記指標値設定フィルタFRを面法線ベクトルマップMP1に当て嵌めることで、当該フィルタFRの算定点IPに基づいて面法線ベクトルを内積する測定点Tが特定されると共に測定領域Lにおいて基準点M1が位置する座標が特定されるよう構成されている。言い換えると、指標値設定フィルタFRを面法線ベクトルマップMP1に当て嵌めた際に基準点M1が位置する測定領域Lの座標に対応した指標値が、当該フィルタFRにおいて組になる算定点IPに一致する測定点Tの面法線ベクトルを内積することで算出される。なお、図3において、指標値設定フィルタFRの算定点IPを矩形のマスにより表しており、また組合せ位置となる算定点IPのマスに同一の記号を付してある。
前記座標特定手段36は、前記指標値算出手段34が算出した指標値が所定の基準範囲外の値か否かを判定して、基準範囲から外れた指標値に対応する前記測定領域Lの座標を特定することで、測定領域Lにおける凹凸部104の位置を特定するよう構成される。ここで、面法線ベクトルを内積する測定点Tが歪みのない理想的な平面領域にある場合には前記式(5)に基づいて算出される指標値が「1」となる一方で、当該測定点Tが凹凸部104にある場合に同式(5)に基づいて算出される指標値は「1」より低い値となる。従って、基準値を「1」とし、指標値算出手段34により算出された測定領域Lの各座標の指標値(指標値マップMP2における各座標の指標値)が当該基準値より低い値(基準範囲外の値)か否かを判定して、基準範囲から外れた指標値に対応する座標を座標特定手段36が特定することで、測定領域L内の凹凸部104の位置(座標)を検出することが可能である。
また、前記制御装置30は、図1に示すように、前記指標値算出手段34が算出した指標値の内で、前記座標特定手段36により基準値と比較される指標値(有効指標値という)を判定する有効指標値判定手段38を備えている。ここで、凹凸部104では、最大変形部Zに対応する座標の指標値が基準値から外れた値となるだけでなく、当該最大変形部Zの周囲に位置する座標の指標値も基準値から外れた値となる。このため、前記指標値マップMP2に含まれる全ての座標の指標値について座標特定手段36が基準値と比較して判定すると、基準値から外れた指標値となる座標数が増大し、座標特定手段36により凹凸位置として検出される座標が増える要因となる。そこで、前記指標値マップMP2に含まれる指標値の内で前記座標特定手段36により基準値と比較される有効指標値を有効指標値判定手段38が絞り込むことで、凹凸部104を正確に検出しつつ、1つの凹凸部104に対して凹凸位置として検出される座標を抑制するようになっている。
次に、前述した表面検査装置および表面検査方法の作用について、以下説明する。各光照射部12,14,16の夫々が単独で被検査体100に光を照射した状態で被検査体100をカメラ20で撮像して、被検査体100の同じ測定領域Lに対する光の照射方向が異なる複数(3種類以上)の画像データを取得する。そして、図10に示すように、取得した各画像データにおいて測定領域Lに対応する位置の各画素(測定点T)について、明るさおよび光源方向の情報から各測定点Tの面法線ベクトルを算出して(ステップS1)、当該測定領域Lの各測定点Tと面法線ベクトルとを対応させた面法線ベクトルマップMP1を作成すると共に、算出した面法線ベクトルを内積することで測定領域Lの各座標の凹凸度合いを示す指標値を算出する。この場合に、被検査体100の測定領域Lの全体に光を照射した状態で撮像した画像データに基づいて、当該測定領域L内の各測定点Tに対応した面法線ベクトルを算出することができるから、当該測定領域Lにスリット光を照射して走査するよう測定する構成と比べて、凹凸位置を算出する処理速度を高めて、被検査体に存在する凹凸位置を短時間で特定することが可能となる。
次に、本発明に係る表面検査装置10および表面検査方法を用いて被検査体100の表面検査実験を行った。この実験例では、床面から90cmの定位置に配置された被検査体100に対して、5m離れた位置に各光照射部12,14,16を配置すると共に、カメラ20を床面から90cmの高さ位置で被検査体100に対して1m離れた位置に配置した。なお、カメラ20としては、ViewPLUS社製のCMOSイメージセンサを利用した18bit高感度カメラ(型式18G−01C−S)を用いた。なお、カメラ20の解像度は、(横)1280ピクセル×(縦)1024ピクセルである。また、被検査体100として、(縦)50mm×(横)50mmの金属板の中心に、図7の(a)〜(e)に示す深さの凹を形成した5種類のサンプルと、同じく表1の(f)〜(j)に示す深さの凸を形成した5種類のサンプルを用意した。
(1) 実施例では、光照射部の光源としてLEDを採用したが、必ずしも、LEDに限定されるものではない。すなわち、光照射部の光源としては、ハロゲンランプ、色素レーザー、発光ダイオード(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等、他を採用することが可能である。但し、コストや発熱の観点からLEDが特に好ましく用いられる。
(2) 実施例では、3つの光照射部で被検査体に光を照射するよう構成したが、4つ以上の光照射部を設けて、光照射部により光を照射した状態で被検査体を撮像して各光照射部に対応した被検査体の表面の画像データを取得するようにすることもできる
(3) 実施例では、複数の光照射部が被検査体に対して順に光を照射して、光照射部毎に対応した画像データを取得するように構成したが、これに限られるものでなく、照度差ステレオ法により面法線ベクトルを算出し得るように、光源方向が異なる少なくとも3種類の画像データを取得し得る構成であればよい。具体的には、複数の光照射部に波長の異なる光を発する光源を採用し、各色を分光して分光画像データを取得し得る3CCDカメラ等の撮像手段を採用する構成であってもよい。
(4) 実施例では、面法線ベクトルを内積する測定点の位置を示す算定点および当該算定点に基づいて算出される指標値が対応する基準点を定めた環状の指標値設定フィルタとして、算定点が円状に並ぶ円環状や、正方形状に並ぶ矩形環状の指標値設定フィルタを示したが、これに限られるものではなく、三角形状その他の多角形状に算定点が並ぶようにしてもよく、また楕円状に算定点が並ぶようにしてもよい。なお、算定点を環状に並べた指標値設定フィルタを採用する場合には、検査対象とする凹凸部の輪郭形状に合わせた環状のものを採用することが好ましく、検査対象とする凹凸部の輪郭形状が不明の場合には円環状のものを採用することが好しい。
(5) また、前記指標値設定フィルタには、面法線ベクトルを内積する測定点の位置を示す少なくとも2つの算定点と、当該算出される指標値が対応する基準点とを定めるものであればよい。
(6) 被検査体としては、金属部品に限られるものではなく、ポリプロピレン製やポリエチレン製その他各種の合成樹脂部品やフィルムを検査対象とすることができ、また紙類を検査対象とすることも可能である。
(7) 実施例では、照度差ステレオ法を利用して被検査体の測定領域における測定点の面法線ベクトルを算出したが、これに限られるものではなく、面法線ベクトルを算出することが可能な従来公知の各種手法を採用することが可能である。
34 指標値算出手段,36 座標特定手段,38 有効指標値判定手段,
100 被検査体,FR 指標値設定フィルタ,IP 算定点,M1 基準点
L 測定領域,T 測定点
Claims (8)
- 被検査体の凹凸を検査する表面検査装置であって、
前記被検査体の測定領域に光を照射する光照射部と、
前記光照射部により光を照射した状態で前記被検査体を撮像して測定領域の画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像データに基づいて前記測定領域内の測定点の面法線ベクトルを算出する面法線ベクトル算出手段と、
前記面法線ベクトル算出手段が算出した面法線ベクトルを内積することにより指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段により算出された指標値に基づいて測定領域内の凹凸位置を特定する座標特定手段とを備え、
面法線ベクトルを内積する位置を示す算定点および当該算定点に基づいて算出される指標値が対応する基準点を定めた指標値設定フィルタが設定されて、
前記測定領域内の測定点において前記指標値設定フィルタの算定点を合わせる測定点を順に変更して、変更毎の算定点に一致する判定点の面法線ベクトルを内積することで対応する基準点の指標値を前記指標値算出手段が算出することにより、指標値の算出毎に基準点が位置する測定領域の座標と当該座標の指標値を特定するよう構成され、
前記指標値算出手段により算出された指標値の内で、基準範囲から外れた指標値に対応する前記測定領域の座標を前記座標特定手段が特定するよう構成された
ことを特徴とする表面検査装置。 - 前記指標値設定フィルタには、前記基準点を中心とした環状に前記算定点が配置され、
前記指標値設定フィルタにおいて基準点を挟むように位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することで、当該基準点の指標値を前記指標値算出手段が算出するよう構成された請求項1記載の表面検査装置。 - 前記指標値設定フィルタには、前記基準点を中心とした環状に複数組の算定点が配置され、
前記指標値算出手段は、各組の算定点に位置する測定点毎に面法線ベクトルを内積した内積値の平均値を算出することで、基準点の指標値を算出するよう構成された請求項1記載の表面検査装置。 - 前記指標値算出手段により算出された任意の指標値を基準指標値として、当該基準指標値を含んだ所定の比較領域内にある指標値の内で基準指標値が極小値か否かを判定し、極小値の場合に当該基準指標値を有効指標値とする有効指標値設定手段を備え、
前記有効指標値設定手段は、前記指標値算出手段により算出された各指標値を順に基準指標値として有効指標値か否かを判定するよう構成され、
前記有効指標値設定手段により有効指標値と判定された指標値の内で、基準範囲から外れた指標値に対応する前記測定領域の座標を前記座標特定手段が特定するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の表面検査装置。 - 被検査体の凹凸を検査する表面検査方法であって、
撮像手段で撮像した画像データに基づいて被検査体の測定領域内の測定点の面法線ベクトルを算出し、
面法線ベクトルを内積する位置を示す算定点および当該算定点に対応する基準点を定めた指標値設定フィルタの算定点を前記測定領域内の測定点に合わせて、算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することで基準点に対応する指標値を算出すると共に、
指標値を算出する毎に、指標値設定フィルタの算定点を合わせる測定点を変更して変更毎の基準点に対応する指標値を算出することで、当該測定領域の各座標に対応する指標値を特定し、
前記測定領域において基準範囲から外れた指標値に対応する座標を特定することで被検出体の凹凸位置を検出する
ことを特徴とする表面検査方法。 - 前記基準点を中心とする環状に前記算定点が配置された指標値設定フィルタに基づいて、基準点を挟むように位置する算定点に一致する測定点の面法線ベクトルを内積することにより基準点に対応する指標値を算出する請求項5記載の表面検査方法。
- 前記基準点を中心とする環状に複数組の前記算定点が配置された指標値設定フィルタに基づいて、各組の算定点に一致する測定点毎に面法線ベクトルを内積した内積値の平均値を基準点に対応する指標値として算出する請求項5または6記載の表面検査方法。
- 各指標値を順に基準指標値とした場合に当該基準指標値を含む所定の比較領域内で極小値となる基準指標値を有効指標値とし、前記測定領域において基準範囲から外れた有効指標値に対応する座標を特定することで被検出体の凹凸位置を検出する請求項5〜7の何れか一項に記載の表面検査方法。
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