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JP6418389B2 - ラッチ受 - Google Patents

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JP6418389B2
JP6418389B2 JP2015002182A JP2015002182A JP6418389B2 JP 6418389 B2 JP6418389 B2 JP 6418389B2 JP 2015002182 A JP2015002182 A JP 2015002182A JP 2015002182 A JP2015002182 A JP 2015002182A JP 6418389 B2 JP6418389 B2 JP 6418389B2
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Description

本発明は、戸板のラッチを受けるラッチ受に関する。
従来より、開口を開閉する戸板の戸先側端部から突出するラッチを受けるラッチ受(ストライク)が知られている。このようなラッチ受は、縦枠に設けられた掘込穴に埋め込まれるように設けられ、突出したラッチを受け入れる凹所を区画する構成とされている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平7−11818号公報
しかしながら、上記のような構成とされたラッチ受は、取付対象に掘込穴を設ける必要があった。また、模様替えや改装等のために戸板を交換等する場合に、戸板のラッチ位置が異なれば、施工現場において新たに掘込穴を設ける必要が生じることも考えられ、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、取付対象側の構成を簡略化し得るラッチ受を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るラッチ受は、開口を開閉する戸板の戸先側端部に出没自在に設けられたラッチ部を受けるラッチ受であって、閉状態とされた前記戸板の突出するラッチ部に押圧される被押圧部と、この被押圧部の押圧に伴い開口幅方向中心側に向けて突出し、前記ラッチ部の戸板開放側への移動を阻止する係止部と、を備え、かつ、前記開口を区画する開口幅方向一方側の内側面に沿うように固定される構成とされていることを特徴とする。
本発明に係るラッチ受は、上述のような構成としたことで、取付対象側の構成を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係るラッチ受の一例を模式的に示し、図3(b)に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 (a)〜(c)は、いずれも図1に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)は、同ラッチ受を施工した状態を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、ラッチ受を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係るラッチ受の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るラッチ受1は、図3に示すように、開口2を開閉する戸板6の戸先側端部に出没自在に設けられたラッチ部9aを受ける構成とされている。このラッチ受1は、開口2を区画する開口幅方向一方側の内側面4aに沿うように固定される構成とされている。
図例では、開口2を、住居等の建物の壁体を貫通するように設けられた出入口とした例を示している。また、この開口2を開閉する戸板6を、戸尻側端部が上下方向に沿う軸廻りに回転自在に取付対象に保持される開き戸とした例を示している。また、図例では、この戸板6及びラッチ受1の取付対象を戸枠としている。つまり、戸板6を戸枠に建て付けた例を示している。なお、当該ラッチ受1を、戸枠とによって枠装置を構成するものとして把握したり、戸板6とによって戸装置を構成するものとして把握したりしてもよい。
戸枠は、上枠3と戸先側縦枠4と戸尻側縦枠5とを備え、開口2を区画する構成とされている。なお、図例では、下枠(沓摺)を備えていない戸枠を例示しているが、下枠を備えたものとしてもよい。
この戸枠の戸先側縦枠4の内側面(見込面)4aが、開口2を区画する開口幅方向一方側の内側面を構成し、この内側面4aに沿うようにラッチ受1が固定される。この戸先側縦枠4の内側面4aは、掘込穴等が設けられていない平坦面状とされたものとしてもよい。
また、この戸先側縦枠4の内側面4aの見込方向(壁厚方向に沿う方向)略中央部位には、戸板6の更なる閉鎖側への移動を規制する戸当り4bが設けられている。なお、上枠3及び戸尻側縦枠5の内側面にも同様な戸当りが設けられている。
また、この戸枠の戸尻側縦枠5に、戸板6を上下方向に沿う軸廻りに回転自在に連結する蝶番等の連結部材7を固定した例を示している。
戸板6は、略矩形平板状とされている。この戸板6は、戸尻側縦枠5の戸当りよりも壁厚方向一方側に固定され、閉状態で、壁厚方向他方側に向く面(背面)が、各枠3,4,5の戸当り(4b)の壁厚方向一方側面に近接または当接される。
また、戸板6の戸先側端部には、ラッチ部(ラッチヘッド)9aを有したラッチ錠9が埋込状に設けられている。また、戸板6の戸先側端部の戸厚方向両側には、このラッチ部9aを没入させる操作部としてのレバー状のハンドル8,8が設けられている。
ラッチ錠9は、ハンドル8の操作を伴いラッチ部9aを戸先側端面から出没させる構成とされている。
ラッチ部9aは、戸板6の閉状態における壁厚方向一方側(反戸当り側)に向く面が戸板6の戸厚方向両面に対して略平行な平坦面状の係止面とされている。また、ラッチ部9aは、戸板6の閉状態における壁厚方向他方側(戸当り4b側)に向く面が戸板6の幅方向外方側に向かうに従い係止面側に傾斜または湾曲したガイド面(滑り面)とされている。
このラッチ部9aは、ハンドル8が開錠方向に回転されたり、没入方向への外力等が作用すれば没入する構成とされ、戸板6の戸先側端面から突出しないように全体がラッチ錠9のラッチケースに没入可能とされている。一方、ラッチ部9aは、開錠方向に回転されたハンドル8が施錠状態とされれば、戸板6の戸先側端面から突出する構成とされている。
また、ラッチ錠9には、ラッチ部9aを突出方向に付勢するばね等の付勢部材が設けられている。
ラッチ受1は、図1及び図3に示すように、閉状態とされた戸板6の戸先側端面と戸先側縦枠4の内側面4aとの間に納まるように配設される構成とされている。つまり、このラッチ受1は、開口幅方向に比較的に薄型とされている。
このラッチ受1は、閉状態とされた戸板6の突出するラッチ部9aに押圧される被押圧部18bと、この被押圧部18bの押圧に伴い開口幅方向中心側に向けて突出し、ラッチ部9aの戸板開放側への移動を阻止する係止部19bと、を備えている。
また、本実施形態では、被押圧部18bに対するラッチ部9aの押圧解除がなされれば、ラッチ部9aの戸板開放側への移動を許容するように係止部19bが没入する構成としている。
また、本実施形態では、ラッチ受1を、開口2の内側面4aに沿うように固定されるベース部材10を備えた構成としている。また、このベース部材10に、被押圧部18bを有した第1回転部材18と係止部19bを有した第2回転部材19とを軸14,16廻りに回転自在に設けた構成としている。これら第1回転部材18及び第2回転部材19の回転中心となる軸14,16は、回転を伴い開閉される戸板6の回転軸に略平行状に設けられている。
また、本実施形態では、ラッチ受1に、ラッチ部9aによる押圧の解除がなされた被押圧部18bを非押圧状態に復帰させ、係止部19bを没入状態に復帰させる付勢部材15,17を設けた構成としている。本実施形態では、付勢部材15,17として、被押圧部18bが非押圧状態となるように第1回転部材18を付勢する第1付勢部材15と、係止部19bが没入状態となるように第2回転部材19を付勢する第2付勢部材17と、を設けた構成としている。
ベース部材10は、図1及び図2に示すように、厚さ方向を開口幅方向に沿わせた薄型形状とされており、厚さ方向一方側を戸先側縦枠4の内側面4aに当接させてねじ等の止具によって戸先側縦枠4の内側面4aに沿うように固定される。
また、このベース部材10は、係止部19bによって閉状態とされた戸板6のラッチ部9aの戸板開放側への移動の阻止が可能なように、戸先側縦枠4の戸当り4bよりも戸板開放側となる壁厚方向一方側に固定される。つまり、ベース部材10は、閉状態とされた戸板6のラッチ部9aに被押圧部18bが押圧されて突出した係止部19bがラッチ部9aの係止面に近接または当接する位置となるように戸先側縦枠4に固定される。
また、このベース部材10は、突出状態のラッチ部9aの戸先側縦枠4への接触を防止するように、壁厚方向一方側(反戸当り側)の端部にラッチ部9aが当接される構成とされている。つまり、ハンドル8を操作することなく戸板6を閉鎖側へ移動させれば、突出状態のラッチ部9aのガイド面がベース部材10の壁厚方向一方側の端部に当接し、ガイド面のガイド作用によってラッチ部9aが没入する(図2(c)、(b)参照)。
図例では、ベース部材10を、壁厚方向一方側の端部が戸先側縦枠4の壁厚方向一方側の端面から壁厚方向に僅かに突出するように戸先側縦枠4に固定した例を示している。また、このベース部材10の壁厚方向一方側の端部の開口幅方向中心側縁部を、凸湾曲面形状とした例を示している。なお、このベース部材10の壁厚方向一方側の端部に、戸先側縦枠4の壁厚方向一方側の端面(見付面)を覆うように折曲状とされた片部を設けた構成としてもよい。
また、ベース部材10には、第1回転部材18及び第2回転部材19を収容する収容凹所11が設けられている。この収容凹所11は、開口幅方向中心側に向けて開口するように設けられている。
また、ベース部材10には、第1付勢部材15によって付勢される第1回転部材18の一端側の開口幅方向中心側への移動を規制する第1規制片部12が設けられている。図例では、収容凹所11の戸当り4b側の開口縁から反戸当り側に向けて突出させるように第1規制片部12を設けた例を示している。
また、ベース部材10には、第2付勢部材17によって付勢される第2回転部材19の他端側の開口幅方向中心側への移動を規制する第2規制片部13が設けられている。図例では、収容凹所11の反戸当り側の開口縁から戸当り4b側に向けて突出させるように第2規制片部13を設けた例を示している。
第1回転部材18は、戸板6の回転軸に略平行状となる上下方向に沿う軸としての第1回転軸14廻りに回転自在にベース部材10に対して保持され、一端側が被押圧部18bとされている。
第2回転部材19は、戸板6の回転軸に略平行状となる上下方向に沿う軸としての第2回転軸16廻りに回転自在にベース部材10に対して保持され、一端側が第1回転部材18の他端側に押し出されるようにして突出する係止部19bとされている。つまり、第2回転部材19の少なくとも一端側は、第1回転部材18の少なくとも他端側よりも開口幅方向中心側に位置するように配されている。また、第2回転部材19の係止部19bは、第1回転部材18の被押圧部18bよりも壁厚方向一方側(反戸当り側)に位置するように配されている。
また、本実施形態では、これら第1回転部材18及び第2回転部材19を、被押圧部18bがラッチ部9aに押圧解除された状態(押圧されていない状態(押圧解除状態))で、開口幅方向に厚さ方向を沿わせた略平板状としている。また、これら第1回転部材18と第2回転部材19とを、互いの一部を重ね合わせるようにベース部材10に設けた構成としている。
第1回転部材18は、第1回転軸14よりも一端側(戸当り4b側)となる一端側部位18aに被押圧部18bを設けた構成とされ、第1回転軸14よりも他端側(反戸当り側)となる他端側部位18cが第2回転部材19に当接される構成とされている。この第1回転部材18は、被押圧部18bがラッチ部9aに押圧されれば、一端側部位18a側が押圧解除状態よりも内側面4a側に押し込まれ、かつ他端側部位18c側が押圧解除状態よりも開口幅方向中心側に移動するように、第1回転軸14廻りに回転する。
本実施形態では、第1回転部材18の一端側部位18aの押圧解除状態における壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)よりも他端側部位18cの押圧解除状態における壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)を大としている。図例では、他端側部位18cの幅寸法を、一端側部位18aの幅寸法の1.4倍程度とした例を示している。
なお、第1回転軸14は、第1回転部材18側に設けられたものでもよく、ベース部材10側に設けられたものでもよい。また、この第1回転軸14が設けられてない側には、適宜の軸受部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、この第1回転部材18に、第2回転部材19の第2回転軸16よりも一端側(戸当り4b側)となる一端側部位19aを受け入れる凹段部を設けた構成としている。この凹段部は、反戸当り側及び開口幅方向中心側に向けて開口するように切欠状に設けられており、第1回転部材18の他端側部位18cの全体と一端側部位18aの他端側の一部とに亘って設けられている。また、この凹段部は、第2回転部材19の一端側部位19aを受け入れた状態で、当該凹段部が設けられていない一端側部位18aの開口幅方向中心側に向く面と第2回転部材19の開口幅方向中心側に向く面とが略同一平面(面一)状となるように設けられている。
また、本実施形態では、この凹段部が設けられていない部位となる一端側部位18aの凸段部の他端側の部位を被押圧部18bとしている。つまりは、第1回転軸14から被押圧部18bまでの幅寸法を、他端側部位18cの幅寸法よりも小とし、被押圧部18bを、比較的に第1回転軸14に近接した位置に設けている。このような構成とすれば、被押圧部18bの押し込みに伴う他端側部位18c側の開口幅方向中心側への変位量を効果的に大きくすることができる。換言すれば、比較的に小さい被押圧部18bの押し込み量で他端側部位18c側の開口幅方向中心側への変位量を確保することができる。この第1回転軸14から被押圧部18bまでの幅寸法は、他端側部位18cの幅寸法の1/2〜1/50程度としてもよく、図例では、1/6程度とした例を示している。
上記したベース部材10の第1規制片部12は、この第1回転部材18の被押圧部18bが収容凹所11の開口側において露出するように比較的に小さい突出寸法とされている。
また、本実施形態では、この第1回転部材18の他端側部位18cにおける反戸当り側(反第1回転軸側)の端部によって第2回転部材19の一端側を押し出す構成としている。
また、ラッチ部9aによって被押圧部18bが押圧されて押し込まれた一端側部位18aの内側面4a側への更なる移動は、ベース部材10の収容凹所11の開口幅方向中心側に向く底面等によって規制するようにしてもよく、適宜の規制部を設けるようにしてもよい。図例では、ベース部材10の収容凹所11の底面と一端側部位18aの戸当り4b側の端部との間に設けられた後記する第1付勢部材15によって一端側部位18aの内側面4a側への更なる移動を規制する態様とした例を示している。
この第1回転部材18の被押圧部18bが非押圧状態となるように第1回転部材18を付勢する第1付勢部材15は、図例では、一端側部位18aの戸当り4b側の端部を開口幅方向中心側に向けて押すように付勢する構成とされている。この第1付勢部材15の付勢力は、ラッチ部9aによる被押圧部18bの押し込みが可能なように、ラッチ部9aを突出方向に付勢する付勢部材の付勢力よりも小とされている。
このような第1付勢部材15としては、ベース部材10の収容凹所11の底面と一端側部位18aの戸当り4b側の端部との間に設けられた圧縮コイルばねや板ばね等としてもよい。なお、第1付勢部材15としては、このような態様に限られず、第1回転軸14廻りに設けられたトーションばねや、他端側部位18cを内側面4a側に向けて引っ張るように付勢する引張ばね等としてもよい。
第2回転部材19は、第2回転軸16よりも一端側(戸当り4b側)となる一端側部位19aに係止部19bを設けた構成とされている。この第2回転部材19は、第1回転部材18の被押圧部18bがラッチ部9aに押圧されれば、一端側部位19aの係止部19bが開口幅方向中心側に向けて突出するように第2回転軸16廻りに回転する。つまり、第1回転部材18の他端側部位18cに押し出されるようにして係止部19bが突出する。また、この際、第2回転部材19は、第2回転軸16よりも他端側(反戸当り側)となる他端側部位19cが内側面4a側に移動するように、第2回転軸16廻りに回転する。
本実施形態では、第2回転部材19の一端側部位19aの押圧解除状態における壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)よりも他端側部位19cの押圧解除状態における壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)を小としている。図例では、一端側部位19aの幅寸法を、他端側部位19cの幅寸法の2.3倍程度とした例を示している。
また、本実施形態では、この第2回転部材19を、第1回転部材18の凹段部に応じた厚さとされたものとし、全体に亘って略一様な厚さとしている。
第2回転軸16は、第1回転軸14よりも反戸当り側に設けられている。また、本実施形態では、第2回転軸16を、第1回転軸14よりも開口幅方向中心側に設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、第2回転部材19の一端側部位19aの内側面4a側に第1回転部材18の他端側部位18c等を受け入れる凹段部等を設け、第2回転軸16と第1回転軸14とを開口幅方向で一致した位置となるように設けた態様等としてもよい。
また、第2回転軸16は、上記同様、第2回転部材19側に設けられたものでもよく、ベース部材10側に設けられたものでもよい。また、この第2回転軸16が設けられてない側には、適宜の軸受部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、この第2回転部材19の一端側部位19aにおける戸当り4b側(反第2回転軸側)の端部を、係止部19bとしている。つまりは、押圧解除状態では、この第2回転部材19の係止部19bと第1回転部材18の被押圧部18bとが壁厚方向に隣り合い、これらの開口幅方向中心側に向く面が略同一平面(面一)状となる。このような構成とすれば、閉鎖側及び開放側へ移動する戸板6のラッチ部9aを円滑に移動させることができる。なお、このような態様に代えて、押圧解除状態で第2回転部材19と第1回転部材18との重ね合わせ部位に段差が形成される態様等としてもよい。
また、この第2回転部材19の一端側部位19aは、第1回転部材18の他端側部位18cに押し出された状態で、第2回転軸16から係止部19b側に向かうに従い開口幅方向中心側に位置するように斜め状に配される構成とされている。
このように係止部19bが開口幅方向中心側に突出した状態、つまり、ラッチ部9aによって被押圧部18bが内側面4a側に押し込まれた状態における被押圧部18bから係止部19bまでの開口幅方向に概ね沿う寸法がラッチ部9aの掛かり代となる。
また、本実施形態では、第2回転部材19の一端側部位19aの比較的に第2回転軸16に近接した位置を、第1回転部材18の他端側部位18cの端部が当接される部位(作用部位)としている。つまりは、第2回転軸16から作用部位までの幅寸法を、作用部位から係止部19bまでの幅寸法よりも小としている。このような構成とすれば、第1回転部材18の他端側部位18cによって押し出される第2回転部材19の係止部19bの開口幅方向中心側への変位量を効果的に大きくすることができる。換言すれば、比較的に小さい第1回転部材18の他端側部位18cの開口幅方向中心側への変位量で、第2回転部材19の係止部19bの開口幅方向中心側への変位量を確保することができる。
この第2回転軸16から作用部位までの幅寸法は、作用部位から係止部19bまでの幅寸法の1/2〜1/50程度としてもよく、図例では、1/20程度とした例を示している。
上記したベース部材10の第2規制片部13は、この第2回転部材19の他端側部位19cの開口幅方向中心側に向く面の概ね全体を覆うような突出寸法とされている。このような構成とすれば、ラッチ部9aに第2回転部材19の他端側部位19cが押圧されるようなことを抑制することができる。
この第2回転部材19の係止部19bが没入状態となるように第2回転部材19を付勢する第2付勢部材17は、図例では、他端側部位19cの反戸当り側の端部を開口幅方向中心側に向けて押すように付勢する構成とされている。この第2付勢部材17の付勢力は、ラッチ部9aによる被押圧部18bの押し込みに伴う当該第2回転部材19の回転を許容するように適宜の付勢力とされている。
このような第2付勢部材17としては、上記同様、ベース部材10の収容凹所11の底面と他端側部位19cの反戸当り側の端部との間に設けられた圧縮コイルばねや板ばね等としてもよい。なお、第2付勢部材17としては、このような態様に限られず、上記同様、第2回転軸16廻りに設けられたトーションばねや、一端側部位19aを内側面4a側に向けて引っ張るように付勢する引張ばね等としてもよい。また、第1付勢部材15を設けずに、第2付勢部材17のみを設けた構成としてもよい。
上記構成とされたラッチ受1においては、図1に示すように、閉状態の戸板6のラッチ部9aによる被押圧部18bの押圧によって係止部19bが突出し、ラッチ部9aの戸板開放側への移動が阻止される。また、図2(a)に示すように、ハンドル8を操作してラッチ部9aを没入させれば、付勢部材15,17によって被押圧部18bが非押圧状態となり、係止部19bが没入状態となり、戸板6の開放が可能となる(図2(b)、(c)参照)。また、開放状態の戸板6を閉鎖側へ移動させ、上述のように没入されたラッチ部9aが被押圧部18bに至り、突出すれば、被押圧部18bが押圧され、上記同様、係止部19bが突出し、ラッチ部9aの戸板開放側への移動が阻止される(図2(b)、(a)参照)。
なお、当該ラッチ受1は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。
本実施形態に係るラッチ受1は、上述のような構成としたことで、取付対象側の構成を簡略化することができる。
つまり、閉状態とされた戸板6の突出するラッチ部9aに押圧される被押圧部18bと、この被押圧部18bの押圧に伴い開口幅方向中心側に向けて突出し、ラッチ部9aの戸板開放側への移動を阻止する係止部19bと、を備えた構成としている。従って、当該ラッチ受1によって閉状態とされた戸板6の開放側への移動を阻止することができる。また、上述のように、ラッチ部9aに押圧される被押圧部18bの押込(没入)寸法と係止部19bの突出寸法とによってラッチ部9aの掛かり代を確保することができる。これにより、例えば、ばね等によって突出方向に付勢された係止部をラッチ部9aが乗り越え、係止するような態様としたものと比べて、ラッチ部9aの掛かり代を効果的に大きくすることができる。
また、当該ラッチ受1を、開口2を区画する開口幅方向一方側の内側面4aに沿うように固定される構成としている。従って、取付対象に掘込穴を設けることなくラッチ受1を取り付けることができ、取付対象側の構成の簡略化を図ることができる。つまり、従来のようなラッチ部9aを受け入れる凹所を区画する構成に代えて、突出してラッチ部9aに係止する係止部19bを備えた構成としているので、凹所を構成するための掘込穴を取付対象に設ける必要がなく、取付対象側の構成の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、被押圧部18bに対するラッチ部9aの押圧解除がなされれば、ラッチ部9aの戸板開放側への移動を許容するように係止部19bが没入する構成としている。従って、上述のように、戸板6を開放させるべく、ハンドル8等の操作部の操作がなされ、ラッチ部9aが没入すれば、被押圧部18bに対するラッチ部9aの押圧解除がなされ、係止部19bが没入し、戸板6を開放させることができる。これにより、戸板6を開放させた状態で、係止部19bが突出した状態とならず、出入する際等における係止部19bへの引っ掛かり等を抑制することができる。なお、このような態様に代えて、戸板6を開放させた後に、手動等によって係止部19bを没入させる必要があるような態様等としてもよい。
また、本実施形態では、開口2の内側面4aに沿うように固定されるベース部材10に上下方向に沿う軸14廻りに回転自在に保持された第1回転部材18の一端側を被押圧部18bとしている。また、ベース部材10に上下方向に沿う軸16廻りに回転自在に保持された第2回転部材19の一端側を、第1回転部材18の他端側に押し出されるようにして突出する係止部19bとしている。従って、例えば、開口幅方向に進退するスライド部材やピストン等によって被押圧部18bや係止部19bを構成したり、リンク機構や歯車機構等によって被押圧部18bや係止部19bを機能させる構成としたものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。また、第1回転部材18及び第2回転部材19をそれぞれに軸14,16廻りに回転自在としているので、これらを梃子状に機能させることができ、ラッチ受1の開口幅方向の薄型化を図りながらも係止部19bの突出寸法を大きくすることができる。
なお、上記した例では、第1回転部材18及び第2回転部材19をそれぞれ略平板状とした例を示しているが、例えば、係止部19bを鉤状に屈曲させた部位等としたりしてもよく、種々の変形が可能である。
また、上記のように第1回転部材18及び第2回転部材19を回転自在とした態様に代えて、例えば、被押圧部18bを有した部材及び係止部19bを有した部材のうちの一方を回転自在とし、他方を開口幅方向にスライド自在としたような態様としてもよい。また、被押圧部18bを有した部材及び係止部19bを有した部材を別部材からなるものとした態様に代えて、適宜、変形することで、単一部材からなるものとしてもよい。また、上記のような押圧に伴い梃子状(シーソー状)に部材が回転し、係止部19bが突出するような態様とされたものに限られない。例えば、適宜の流体をそれぞれに封入した2つのピストンを連通させ、一方が押し込まれれば他方が突出するような態様とされたものとしてもよい。または、適宜のリンク機構や歯車機構等によって被押圧部18b及び係止部19bが機能するような態様等としてもよい。その他、閉状態とされた戸板6の突出するラッチ部9aによって押圧される被押圧部18b及びこれの押圧に伴い開口幅方向中心側に向けて突出し、ラッチ部9aの戸板開放側への移動を阻止する係止部19bとしては、種々の態様とされたものの採用が可能である。
また、本実施形態では、戸板6を開き戸とした例を示しているが、このような態様に限られず、二枚の戸板を折り畳み展開自在に連結した折戸の戸先側の戸板等としてもよい。
また、ラッチ受1の取付対象としては、縦枠4の内側面4aに限られず、例えば、クロス仕上とされた開口の内側面4aとしてもよい。また、ラッチ受1の取付対象としては、出入口として壁体に設けられた開口2の内側面4aに限られず、収納家具等の収納空間の開口2の内側面4a等としてもよい。この場合、水平軸廻りに戸板6が回転されて開閉される態様等としてもよい。このような場合には、上記した第1回転軸14及び第2回転軸16を、戸板6の回転軸に略平行状、つまりは、水平方向に沿う軸とすればよい。
また、ラッチ受1の取付対象としては、平坦面状とされた内側面4aに限られず、例えば、既設の縦枠の内側面4aに設けられた掘込穴を覆うようにラッチ受1を取り付ける態様等としてもよい。
1 ラッチ受
10 ベース部材
14 第1回転軸(上下方向に沿う軸)
16 第2回転軸(上下方向に沿う軸)
18 第1回転部材
18b 被押圧部
19 第2回転部材
19b 係止部
2 開口
4a 内側面
6 戸板
9a ラッチ部

Claims (3)

  1. 開口を開閉する戸板の戸先側端部に出没自在に設けられたラッチ部を受けるラッチ受であって、
    閉状態とされた前記戸板の突出するラッチ部に押圧される被押圧部と、この被押圧部の押圧に伴い開口幅方向中心側に向けて突出し、前記ラッチ部の戸板開放側への移動を阻止する係止部と、を備え、かつ、前記開口を区画する開口幅方向一方側の内側面に沿うように固定される構成とされていることを特徴とするラッチ受。
  2. 請求項1において、
    前記係止部は、前記被押圧部に対する前記ラッチ部の押圧解除がなされれば、該ラッチ部の戸板開放側への移動を許容するように没入する構成とされていることを特徴とするラッチ受。
  3. 請求項1または2において、
    前記開口の内側面に沿うように固定されるベース部材と、このベース部材に上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持され、一端側が前記被押圧部とされた第1回転部材と、前記ベース部材に上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持され、一端側が前記第1回転部材の他端側に押し出されるようにして突出する前記係止部とされた第2回転部材と、を備えていることを特徴とするラッチ受。
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