JP6415134B2 - 記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
記録媒体及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6415134B2 JP6415134B2 JP2014132352A JP2014132352A JP6415134B2 JP 6415134 B2 JP6415134 B2 JP 6415134B2 JP 2014132352 A JP2014132352 A JP 2014132352A JP 2014132352 A JP2014132352 A JP 2014132352A JP 6415134 B2 JP6415134 B2 JP 6415134B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- recording medium
- general formula
- medium according
- polyvinyl alcohol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5254—Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D1/00—Processes for applying liquids or other fluent materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5218—Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5227—Macromolecular coatings characterised by organic non-macromolecular additives, e.g. UV-absorbers, plasticisers, surfactants
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5263—Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
特許文献1には、無機顔料を主体としてポリビニルアルコールとホウ酸を含む多孔質層を有する記録媒体が開示されている。この多孔質層は、ポリビニルアルコールのヒドロキシ基を、ホウ素を介した水素結合により架橋した構造を有する。
また、特許文献2には、無機顔料を主体としてポリビニルアルコールと多価金属塩を含む色材受容層を有する記録媒体が開示されている。この色材受容層は、ポリビニルアルコールのヒドロキシ基間を、金属原子を介した共有結合により架橋した構造を有する。この架橋反応は不可逆な反応であるため加湿下での架橋の効果の低下がなく、高い耐キズ性の効果が得られる。
基材と、
下記一般式(I)で表される構造を含む化合物及び下記一般式(II)で表される構造を含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有するインク受容層と、
を有する記録媒体に関する。
他の実施形態は、
基材の少なくとも一方の面上に、下記一般式(I)で表される構造を含む化合物及び下記一般式(II)で表される構造を含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有するインク受容層を形成する工程を有する記録媒体の製造方法に関する。
1.基材
記録媒体の基材としては、従来から知られている公知の基材を使用することができる。基材の例としては、インク非吸収性の基材として樹脂フィルム製の基材、又は両面を樹脂で被覆した基材を挙げることができ、インク吸収性の基材として繊維状の基材を挙げることができる。樹脂フィルム製の基材としては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はこれらを積層させた基材を挙げることができ、これらの基材は透明、半透明、又は不透明なものを使用できる。樹脂を被覆した基材として好ましいものは、紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した基材である。被覆するポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。繊維状の基材としては、主にパルプからなる、即ち紙からなる基材を挙げることができる。紙からなる基材には、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスを原紙上に施したものや、原紙上にコート層を設けた、アート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙等も含まれる。
インク受容層は、下記一般式(I)で表される構造を含む化合物及び下記一般式(II)で表される構造を含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。また、これ以外にも、インク受容層は必要に応じて、バインダー、カチオン化剤、無機粒子、ホウ酸及びホウ酸塩等を含有することができる。以下では、インク受容層中に使用できる各材料について、詳細に説明する。
本実施形態の記録媒体のインク受容層は、下記一般式(I)及び(II)で表される構造を含む化合物を含有する。
び(II)の構造を含んでいれば良く、これ以外に、その他の構造(その他のモノマーなど)を含んでいても良い。好ましくは、一般式(I)及び(II)の構造を含む化合物は
、下記一般式(VI)〜(XI)からなる群から選択された少なくとも一種の単位を含む化合物であるのが良い。
一般式(I)及び(II)の構造を含む化合物は、下記式(XII)〜(XV)からなる
群から選択された少なくとも一種の単位を含む化合物であるのがより好ましい。
例えば、ヒドロキシ基を有するポリマーと、分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒドとを反応させる方法を挙げることができる。多価アルデヒドは架橋剤として作用し、多価アルデヒドのエーテル基又はアセタール基がポリマーの有するヒドロキシ基と反応して架橋構造を形成する。この場合、式(I)及び(II)の構造におけるYより上の部分とR1で示された部分とが、架橋剤と反応し得るヒドロキシ基をポリマー主鎖に有するポリマー由来の部分であり、Yが架橋剤としての多価アルデヒド由来の部分となる。
とを確認する方法としては、以下の方法を挙げることができる。
まず、記録媒体のインク受容層の酸抽出物をFT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)により分析することで、一般式(I)及び(II)の構造の分解物である多価アルデヒド
の有無を確認することができる。さらに、記録媒体のインク受容層をFT−IR ATR(全反射減衰法)法により2800cm-1〜3000cm-1のアセタール由来のピークや1730cm-1付近のアルデヒド基に由来するピーク等を分析する。これにより、多価アルデヒドのインク受容層内での状態を確認することができる。また、酸抽出物のTOF−SIMS又はGS−MS分析により、一般式(I)及び(II)におけるY部の構造を分
析することができる。これらの分析方法により、インク受容層における一般式(I)及び
(II)の構造の有無を確認することができる。
バインダーとしては例えば、下記のものを挙げることができる。
酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体。
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体。
カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白及びポリビニルアルコール、ならびにその誘導体。
ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役重合体ラテックス。
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体等のアクリル系重合体ラテックス。
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス。
前記の各種バインダーのカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス。
カチオン基を用いて前記の各種バインダーをカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤を用いて前記の各種バインダーの表面をカチオン化したもの。
カチオン性ポリビニルアルコール下で前記の各種バインダーを重合し、重合体の表面にポリビニルアルコールを分布させたもの。
カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で前記の各種バインダーの重合を行い、重合体の表面にカチオン性コロイド粒子を分布させたもの。
メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性バインダー。
ポリメチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルやアクリル酸エステルの重合体及び共重合体樹脂。
ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダー。
できる。また、基材上に、ポリビニルアルコール及び多価アルデヒドを含有するインク受容層用の塗工液を塗工後、この塗工液の乾燥時に、これらの原料を反応させることで上記化合物を形成することができる。この場合には、多価アルデヒドに対してポリビニルアルコールの量を多くすることで、上記反応後に、インク受容層中に未反応のポリビニルアルコールを残留させることができる。この未反応のポリビニルアルコールを、インク受容層用のバインダーとして使用できる。
この場合、好ましい未反応ポリビニルアルコールの量は、原料として添加した全ポリビニルアルコール100質量部に対して50質量部以上99質量部以下、より好ましくは70質量部以上95質量部以下である。また、インク受容層に含まれる全ポリビニルアルコールとしては、インク受容層の全質量に対して5質量%以上30質量%以下が好ましく、より好ましくは7質量%以上25質量%以下である。
インク受容層中には、一級又は二級アミンであるカチオン化剤を含むことが好ましい。カチオン化剤であるアミンは、一般式(I)及び(II)の構造を有する化合物の原料で
ある多価アルデヒドと反応してカチオン化された複合体を形成する。このように一般式(I)及び(II)の構造を有する化合物をカチオン化された複合体とすることにより、イ
ンク受容層にインクを効率的に定着させて、インクの発色性、マイグレーションを向上させることができる。インク受容層中のカチオン化剤の好ましい含量は、一般式(I)及び
(II)の構造を有する化合物の100質量部に対して1質量部以上25質量部以下の範囲である。カチオン化剤の含量がこれらの範囲内であることによって、画像記録時のブロンズの発生を防止して、印字品位の低下を抑制することができる。カチオン剤は、その分子内にアミノ基を含んでいれば良く、一級又は二級のアミン、その塩の単量体、単量体の重合体、又は前記の単量体と他の単量体との共重合体等を挙げることができる。カチオン化剤は下記に限定されるものではないが具体的には、メチルアミン、エチルアミン等のアルキルアミン、エタノールアミン等のアミノアルコール、アミノ酸、エチレンジアミン等の多価アミン、アリルアミン重合体、メチルジアリルアミン重合体及びこれらを含む共重合体を挙げることができる。
インク受容層は無機粒子を含んでも良い。無機粒子の例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ及びアルミナ水和物、コロイダルアルミナ、気相法シリカ、湿式シリカ、コロイダルシリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、タルク、クレー、カオリン、ゼオライト等を挙げることができる。また、これらの無機顔料の2種以上の混合物を挙げることができる。
Al2O3-n(OH)2n・mH2O
(上記式中、nは0、1、2及び3の何れかを表し、mは0以上10以下、好ましくは0以上5以下の数を表す。但し、mとnは同時に0にはならない。) mH2Oは、多くの場合、結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表すものであるため、mは整数又は整数でない値をとることができる。また、アルミナ水和物を加熱するとmは0の値になることもあり得る。
インク受容層における無機粒子の好ましい含量としては、インク受容層の全質量に対して70質量%以上95質量%以下が好ましく、より好ましくは75質量%以上93質量%以下である。
インク受容層中には、本実施形態の効果を損なわない範囲で、ホウ酸又はホウ酸塩を含有することができる。インク受容層用の塗工液がホウ酸又はその塩を含有することにより、この塗工液の乾燥時に、インク受容層中にクラックが発生することを抑制できる。インク受容層中に使用できるホウ酸としては、オルトホウ酸(H3BO3)だけでなく、メタホウ酸や次ホウ酸等を挙げることができる。また、ホウ酸塩としては例えば、オルトホウ酸塩、InBO3、ScBO3、YBO3、LaBO3、Mg3(BO3)2、Co3(BO3)2、二ホウ酸塩(例えば、Mg2B2O5、Co2B2O5)、メタホウ酸塩(例えば、LiBO2、Ca(BO2)2、NaBO2、KBO2)、四ホウ酸塩(例えば、Na2B4O7・10H2O)、五ホウ酸塩(例えば、KB5O8・4H2O、Ca2B6O11・7H2O、CsB5O5)等を挙げることができる。これらのホウ酸等の中でも、インク受容層用の塗工液の経時安定性とクラック発生の抑制効果の点から、オルトホウ酸を用いることが好ましい。好ましくは、インク受容層中のホウ酸及びその塩の含量は、乾燥重量基準で0.1質量%以上、5質量%以下であるのが良い。
インク受容層中には、その他の添加剤として、pH調製剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、界面活性剤、離型剤、浸透剤、着色顔料、着色染料を添加できる。また、これ以外にも、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、耐水化剤、染料定着剤、硬化剤、耐候材料等を必要に応じて適宜、インク受容層中に加えても良い。
本実施形態の記録媒体の製造方法では、基材上に、インク受容層用の塗工液を塗工後、この塗工液を乾燥させることによってインク受容層を形成することができる。(一)インク受容層用の塗工液中に一般式(I)及び/又は(II)の構造を有する化合物用の原料
を添加し、この塗工液を基材上に塗工後、塗工液を乾燥する際に、この原料を反応させて上記化合物を形成しても良い。また、(二)塗工前の塗工液中に、予め一般式(I)及び/又は(II)の構造を有する化合物を添加しても良い。好ましくは、上記(一)のように、塗工液中に上記化合物の原料を添加し、塗工液の乾燥時に原料を反応させて上記化合物を形成するのが良い。この場合、インク受容層は例えば、原料として、ヒドロキシ基を有するポリマーと、分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒドとを含有する塗工液を乾燥することによって形成される。インク受容層の塗工液の塗工量としては、乾燥後の質量換算時において20g/m2以上50g/m2以下が好ましく、より好ましくは30g/m2以上45g/m2以下である。
塗工後の塗工液の乾燥には、例えば、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機を使用できる。また、赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等も使用できる。これらは、適宜、選択して用いることができる。
本実施形態の記録媒体には、インクを付与して画像を記録することができる。インクは、色材として顔料及び染料の少なくとも一方を含有することができる。染料及び顔料としては、特に限定されず、インクの色材として利用し得るものから選択し、その必要量を用いることができる。例えば、インクジェット用のインクとして公知の染料やカーボンブラック、有機顔料等を用いることができる。染料及び/又は顔料を液媒体に溶解及び/又は分散させたものを用いることができる。これらの中でも、各種顔料は印刷物の耐久性や品位に特徴があり好適である。
<実施例1>
(ジアルデヒド澱粉)
18.7gの過ヨウ素酸ナトリウムを150mlのイオン交換水に溶解させ、一方でデキストリン(キシダ化学製)18.7gを100mlのイオン交換水中に溶解させた。デキストリン水溶液に過ヨウ素酸ナトリウム水溶液を攪拌しながら少量ずつ加え、全ての過ヨウ素酸水溶液を添加後、暗所にて8時間攪拌した。反応液を10℃以下24時間、静置し、沈澱物を濾過により反応液から取り除いた。ろ液に塩化カルシウムを8.0g加えて1時間攪拌し、沈殿物を濾過により取り除いた。ろ液100mlにアセトン300mlを加え30分攪拌し、沈殿物を濾過により取り除いた。沈殿物をアセトン、及びエタノールを用いて十分洗浄した。この沈澱物をFT−IR分析し、1730cm-1付近のアルデヒド基に由来するピークの存在によりジアルデヒド澱粉であることを確認した。
下記条件にて基材を作製した。まず、下記組成の紙料を調製した。
・パルプスラリー(CSF(Canadian Standarad Freeness)の広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP、濾水度450ml)と、CSFの針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP、濾水度480ml)とを質量基準で8/2の割合で水に分散した3質量%スラリー);100.00部
・カチオン化澱粉;0.60部
・重質炭酸カルシウム;10.00部
・軽質炭酸カルシウム;15.00部
・アルキルケテンダイマー;0.10部
・カチオン性ポリアクリルアミド;0.03部
次に、上記紙料を長網抄紙機で抄造し、3段のウエットプレスを行った後、多筒式ドライヤー乾燥した。この後、サイズプレス装置で、酸化澱粉の固形分塗布量が1.0g/m2となるように酸化澱粉水溶液を含浸させ、さらに乾燥させた。乾燥後、マシンカレンダー仕上げをして、坪量170g/m2、ステキヒトサイズ度100秒、透気度50秒、ベック平滑度30秒、ガーレー剛度11.0mNの基紙Aを得た。
イオン交換水中に、気相法シリカ(商品名;AEROSIL300、EVONIK製)を、濃度が22質量%となるように添加した。次に、気相法シリカ100質量部に対してカチオンポリマー(商品名;シャロールDC902P、第一工業製薬製)を5.0質量部、加えて攪拌し、コロイダルゾルを得た。得られたコロイダルゾルを、気相法シリカ濃度が18質量%となるようにイオン交換水で希釈して、コロイダルゾルAを得た。また、ポリビニルアルコールPVA235(クラレ(株)製、重合度:3500、ケン化度:88%)をイオン交換水中に溶解させて、固形分8.0質量%のポリビニルアルコール水溶液を得た。
カチオン化剤(商品名PAA−03 日東紡製 アリルアミン重合体 1級アミン)を、ポリビニルアルコールとジアルデヒド澱粉の総固形分100質量部に対して10質量部になるように添加した。これ以外は実施例1と同様にして記録媒体2を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
カチオン化剤(商品名PAA−03 日東紡製 アリルアミン重合体 1級アミン)の含量を、ポリビニルアルコールとジアルデヒド澱粉の総固形分100質量部に対して1質量部に変更した。これ以外は実施例2と同様にして記録媒体3を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
カチオン化剤(商品名PAA−03 日東紡製 アリルアミン重合体 1級アミン)の含量を、ポリビニルアルコールとジアルデヒド澱粉の総固形分100質量部に対して25質量部に変更した。これ以外は実施例2と同様にして記録媒体4を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
カチオン化剤(商品名PAA−03 日東紡製 アリルアミン重合体 1級アミン) の含量を、ポリビニルアルコールとジアルデヒド澱粉の総固形分100質量部に対して0.1質量部に変更した。これ以外は実施例2と同様にして記録媒体5を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
カチオン化剤(商品名PAA−03 日東紡製 アリルアミン重合体 1級アミン)の含量を、ポリビニルアルコールとジアルデヒド澱粉の総固形分100質量部に対して30質量部に変更した。これ以外は実施例2と同様にして記録媒体6を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
カチオン化剤を(商品名PAS−M−1L日東紡製 メチルジアリルアミン塩酸塩重合体 3級アミン)に変更した以外は、実施例6と同様にして記録媒体7を作成した。本実施例では、実施例1と同様に、インク受容層の形成時に、上記式(XVI)で表される化合物が形成された。
ジアルデヒド澱粉をグリオキサールに変更した以外は実施例1と同様にして記録媒体8を作成した。本比較例では、インク受容層の形成時に、ポリビニルアルコールとグリオキサールが反応して、下記式(XVII)で表される化合物が形成された。
ジアルデヒド澱粉をグルタルアルデヒドに変更した以外は実施例1と同様にして記録媒体9を作成した。本比較例では、インク受容層の形成時に、ポリビニルアルコールとグルタルアルデヒドが反応して、下記式(XVIII)で表される化合物が形成された。
ジアルデヒド澱粉をホルムアルデヒドに変更した以外は実施例1と同様にして記録媒体10を作成した。本比較例では、インク受容層の形成時に、ポリビニルアルコールとホルムアルデヒドが反応して、下記式(XIX)で表される化合物が形成された。
ジアルデヒド澱粉を酢酸ジルコニウム(商品名ジルコゾールZA−20 第一稀元素化学工業製)に変更した以外は実施例1と同様にして記録媒体11を作成した。本比較例では、インク受容層の形成時に、ポリビニルアルコールと酢酸ジルコニウムが反応して、下記式(XX)で表される化合物が形成された。
ジアルデヒド澱粉を混合しなかった以外は実施例1と同様にして記録媒体12を作成した。
ジアルデヒド澱粉を混合しなかった以外は実施例2と同様にして記録媒体13を作成した。
ホウ酸を混合しなかった以外は比較例6と同様にして記録媒体14を作成した。
下記の各評価項目の3及び2を好ましいレベルとし、1を許容できないレベルとした。尚、下記の各評価において、記録媒体に画像を記録する際、インクジェット記録装置はPIXUS MP990(キヤノン製)に、インクカートリッジBCI−321(キヤノン製)を装着して記録した。尚、上記インクジェット記録装置では、解像度600dpi×600dpiで1/600インチ×1/600インチの単位領域に約11ngのインクを1滴付与する条件で記録した。そして、このように記録された画像を、記録デューティ(Duty)が100%であると定義した。
上記で得られた各記録媒体に、上記インクジェット記録装置を用いて記録デューティが200%デューティのブラックのベタ画像を温度30℃、湿度80%の環境下で記録した。温度30℃、湿度80%下で写真用紙 プロプラチナ、色補正なしモードにて、記録面全面にブラックのベタ印字を行った。印字後の記録面のキズの程度を目視により確認し、下記の評価基準に従って評価を行った。
・評価基準
3.肉眼でキズは全く確認されない。
2.特定の角度から見たときに傷が確認できる。
1.角度に依存せず、傷がはっきりと確認できる。
得られた記録媒体をA4サイズにし、記録媒体のインク受容層が外側になるようにして円柱状の金属の円周に巻きつけた。この場合に、インク受容層に割れが生じるかどうか、を目視により評価した。評価は下記の評価基準に従って行った。
・評価基準
3.φ20mmの円周に巻きつけてもインク受容層の割れが生じない。
2.φ20mmの円周に巻きつけたときに、わずかながらインク受容層に割れを生じるときがある。
1.φ20mmの円周に巻きつけたときに、インク受容層に大きな割れが無数生じる。
上記で得られた各記録媒体に、上記インクジェット記録装置を用いて記録デューティが300%デューティのグリーンのベタ画像を温度30℃、湿度80%の環境下で記録した。更に、印字部を目視にて観察し、下記の評価基準で判定した。
・評価基準
3.ベタ部にムラは見られない。
2.ベタ部にわずかにムラが見られるが実用上、問題はない
1.ベタ部にムラが見られ、実用上、問題がある。
上記で得られた各記録媒体に、上記インクジェット記録装置を用いて記録デューティが300%デューティのブルーベタに20ポイントの「田」の文字を白抜き印字した。この後、30℃,90%R.H.の環境下で1週間、保存した後、白抜き部のマゼンタのニジミ率を目視で評価した。評価は下記の評価基準に従って行った。
・評価基準
3.白地部へのマゼンタの滲み出しが全く見られないレベルである。
2.白地部へのマゼンタの滲み出しがわずかにみられ、未保存時と比べた時に目視で変化がみられるが実用上、問題ないレベルである。
1.白地部へのマゼンタが滲み出し、印字した文字が全く認識できず、実用上、問題があるレベルである。
上記で得られた各記録媒体に、上記インクジェット記録装置を用いて記録デューティが300%デューティのブルーベタ画像を温度23℃、湿度50%の環境下で記録した。更に、ブルーベタの画像に蛍光灯の光を写し込んだ時のベタ画像の色を目視により観察し、下記の評価基準で判定した。
・評価基準
3.印字部と未印字部での写し込んだ光によって画像の色の変化は見られない。
2.印字部と未印字部での写し込んだ光により、わずかながら画像の色の変化が見られる。
1.印字部と未印字部での写し込んだ光により画像の色の変化がみられ、別の色に見えてしまう。
各実施例及び比較例で得られた結果を、下記表1に示す。
Claims (28)
- 基材と、
無機粒子と、下記一般式(I)で表される構造を含む化合物及び下記一般式(II)で表される構造を含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有するインク受容層と、
を有する記録媒体であって、
前記化合物が、ヒドロキシ基を有する水溶性ポリマーと、分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒドと、一級または二級アミンからなるカチオン化剤の反応生成物であり、該化合物は前記カチオン化剤によりカチオン化されている、
ことを特徴とする記録媒体。
(一般式(I)及び一般式(II)において、R1は下記一般式(III)で表される構造、又は下記一般式(IV)で表わされる構造であり、R2〜R4はそれぞれ独立して、水素原子、単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)で表される構造(但し、R2及びR3の一方が水素原子の場合は、他方は単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)である)であり、−(CH2)n−中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良く、Yは下記一般式(V)で表される構造である。)
(一般式(III)及び一般式(IV)において、R5〜R7はそれぞれ独立して、水素原子、単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)で表される構造(但し、R5及びR6の一方が水素原子の場合は、他方は単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)である)であり、−(CH2)n−中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良い。)
(一般式(V)において、o及びpはそれぞれ独立して0以上の整数であり、oとpが同時に0とはならない。R1’〜R8’はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボニル基、−O−、グルコース基、又はヒドロキシ基で置換されてもよい−(CH2)n−(nは1以上の整数)で表される構造である。R 3 ’とR 5 ’は、あるいはR 4 ’とR 6 ’は酸素原子を含む環状構造を形成してもよい。) - 前記化合物は、下記一般式(VIII)〜(XI)からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位を含む化合物である請求項1に記載の記録媒体。
(上記各一般式において、R8〜R11はそれぞれ独立して、単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)で表される構造であり、−(CH2)n−中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良く、R4は一般式(II)と同様に定義され、R7は一般式(IV)と同様に定義される。Yは一般式(V)と同様に定義される。) - 前記化合物が、ヒドロキシ基を有する水溶性ポリマーを、分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒドにより架橋した構造を有する、請求項1または2に記載の記録媒体。
- 前記水溶性ポリマーが、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、澱粉誘導体及びセルロース誘導体の少なくとも1種である、請求項3に記載の記録媒体。
- 前記変性ポリビニルアルコールが、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール及びアセトアセチル変性ポリビニルアルコールの少なくとも1種である、請求項4に記載の記録媒体。
- 前記澱粉誘導体が、酸化澱粉、エーテル化澱粉及びリン酸エステル化澱粉の少なくとも1種である、請求項4または5に記載の記録媒体。
- 前記多価アルデヒドが、糖類及びその誘導体のジオール部位が開環した多価アルデヒドの少なくとも1種である、請求項3乃至6の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記多価アルデヒドが、ジアルデヒド澱粉である、請求項7に記載の記録媒体。
- 前記カチオン化剤が、アルキルアミン、アミノアルコール、アミノ酸、多価アミン、アリルアミン重合体、メチルジアリルアミン重合体及びアリルアミンとメチルジアリルアミンの共重合体から選択される、請求項1乃至8の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記化合物は、ジアルデヒド澱粉、ポリビニルアルコール及び前記カチオン化剤を反応させて得られる化合物である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記無機粒子の一次粒子径は、3nm以上50nm以下である請求項1乃至11の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層における前記無機粒子の含有量が、前記インク受容層の全質量に対して70質量%以上95質量%以下である請求項1乃至12の何れか1項に記載の記録媒体。
- 基材とインク受容層とを有する記録媒体の製造方法であって、
前記基材に、無機粒子と、以下の成分(a)〜(c)を含有するインク受容層用の塗工液を塗工することでインク受容層を形成する工程を有し、
(a)ヒドロキシ基を有する水溶性ポリマー、
(b)分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒド、及び
(c)一級または二級アミンからなるカチオン化剤、
前記インク受容層が、前記無機粒子と、下記一般式(I)で表される構造を含む化合物及び下記一般式(II)で表される構造を含む化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、を含み、該化合物が成分(a)〜(c)の反応生成物であり、該化合物は前記カチオン化剤によりカチオン化されている、
ことを特徴とする記録媒体の製造方法。
(一般式(I)及び一般式(II)において、R 1 は下記一般式(III)で表される構造、又は下記一般式(IV)で表わされる構造であり、R 2 〜R 4 はそれぞれ独立して、水素原子、単結合又は−(CH 2 ) n −(nは1以上の整数)で表される構造(但し、R 2 及びR 3 の一方が水素原子の場合は、他方は単結合又は−(CH 2 ) n −(nは1以上の整数)である)であり、−(CH 2 ) n −中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良く、Yは下記一般式(V)で表される構造である。)
(一般式(III)及び一般式(IV)において、R 5 〜R 7 はそれぞれ独立して、水素原子、単結合又は−(CH 2 ) n −(nは1以上の整数)で表される構造(但し、R 5 及びR 6 の一方が水素原子の場合は、他方は単結合又は−(CH 2 ) n −(nは1以上の整数)である)であり、−(CH 2 ) n −中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良い。)
(一般式(V)において、o及びpはそれぞれ独立して0以上の整数であり、oとpが同時に0とはならない。R 1 ’〜R 8 ’はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボニル基、−O−、グルコース基、又はヒドロキシ基で置換されてもよい−(CH 2 ) n −(nは1以上の整数)で表される構造である。R 3 ’とR 5 ’は、あるいはR 4 ’とR 6 ’は酸素原子を含む環状構造を形成してもよい。) - 前記化合物が、ヒドロキシ基を有する水溶性ポリマーを、分子内にエーテル又はアセタールを少なくとも一つ有する多価アルデヒドにより架橋した構造を有する、請求項14に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記水溶性ポリマーが、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、澱粉誘導体及びセルロース誘導体の少なくとも1種である、請求項14または15に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記変性ポリビニルアルコールが、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール及びアセトアセチル変性ポリビニルアルコールの少なくとも1種である、請求項16に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記澱粉誘導体が、酸化澱粉、エーテル化澱粉及びリン酸エステル化澱粉の少なくとも1種である、請求項16に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記多価アルデヒドが、糖類及びその誘導体のジオール部位が開環した多価アルデヒドの少なくとも1種である、請求項14乃至18の何れか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記多価アルデヒドが、ジアルデヒド澱粉である、請求項19に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記水溶性ポリマーがポリビニルアルコールであり、前記多価アルデヒドがジアルデヒド澱粉である、請求項14乃至20のいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記ジアルデヒド澱粉のアルデヒド基の導入率が、1.5/糖ユニット以上、1.9/糖ユニット以下である請求項20または21に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記カチオン化剤が、アルキルアミン、アミノアルコール、アミノ酸、多価アミン、アリルアミン重合体、メチルジアリルアミン重合体及びアリルアミンとメチルジアリルアミンの共重合体から選択される、請求項14乃至22の何れか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記化合物は、下記一般式(VIII)〜(XI)からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位を含む化合物である請求項14乃至23の何れか1項に記載の記録媒体の製造方法。
(上記各一般式において、R8〜R11はそれぞれ独立して、単結合又は−(CH2)n−(nは1以上の整数)で表される構造であり、−(CH2)n−中の水素原子はアルキル基、ヒドロキシ基、アセトエステル基、アセトアセチル基、カルボキシル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、シラノール基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、スルホ基、リン酸エステル基、ヒドロキシプロピル基及びアセタール基から選ばれる置換基によって置換されていても良く、R4は一般式(II)と同様に定義され、R7は一般式(IV)と同様に定義される。Yは一般式(V)と同様に定義される。) - 前記インク受容層を形成する工程は、さらに前記インク受容層用の塗工液を乾燥する工程を有する請求項14乃至25のいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記塗工液を乾燥する工程は、前記インク受容層用の塗工液を加熱しながら乾燥する工程である請求項26に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記塗工液を乾燥する工程は、前記インク受容層用の塗工液を40℃以上80℃以下で加熱しながら、乾燥する工程である請求項27に記載の記録媒体の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132352A JP6415134B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 記録媒体及びその製造方法 |
US14/741,687 US9884505B2 (en) | 2014-06-27 | 2015-06-17 | Recording medium and process for producing same |
EP15001890.1A EP2960065B1 (en) | 2014-06-27 | 2015-06-25 | Recording medium and process for producing same |
CN201510363370.6A CN105291622B (zh) | 2014-06-27 | 2015-06-26 | 记录介质及其生产方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132352A JP6415134B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 記録媒体及びその製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016010869A JP2016010869A (ja) | 2016-01-21 |
JP2016010869A5 JP2016010869A5 (ja) | 2017-10-05 |
JP6415134B2 true JP6415134B2 (ja) | 2018-10-31 |
Family
ID=53716278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014132352A Active JP6415134B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9884505B2 (ja) |
EP (1) | EP2960065B1 (ja) |
JP (1) | JP6415134B2 (ja) |
CN (1) | CN105291622B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016002462B4 (de) | 2015-03-02 | 2022-04-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Aufzeichnungsmedium |
US10125284B2 (en) | 2016-05-20 | 2018-11-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Aqueous ink, ink cartridge, and ink jet recording method |
Family Cites Families (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3024205C2 (de) * | 1980-06-27 | 1990-11-15 | Felix Schoeller jr. GmbH & Co KG, 4500 Osnabrück | Aufzeichnungspapier für Tintenspritzaufzeichnungsverfahren |
JP2000239578A (ja) | 1999-02-22 | 2000-09-05 | Asahi Glass Co Ltd | アルミナゾル塗工液、記録シートおよび記録シートの製造方法 |
DE60017679T2 (de) | 1999-11-18 | 2005-12-22 | Konica Corp. | Tintenstrahlaufzeichnungsmaterial |
JP2003145921A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-05-21 | Tomoegawa Paper Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP3805246B2 (ja) | 2001-12-26 | 2006-08-02 | 富士写真フイルム株式会社 | インクジェット記録用シート |
JP2003191626A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP4693779B2 (ja) | 2004-10-15 | 2011-06-01 | キヤノン株式会社 | インクジェット用記録媒体及びその製造方法 |
WO2006054789A1 (ja) | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | 物品、インク記録媒体、インクジェット用記録媒体及びその製造方法 |
JP2008274516A (ja) | 2007-03-30 | 2008-11-13 | Art:Kk | 分散染料による合成繊維材料の乾式転写捺染法並びに転写紙 |
EP2141024B1 (en) | 2007-04-18 | 2011-08-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet recording medium and process for producing the same |
US8158223B2 (en) | 2008-03-14 | 2012-04-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording medium and production process thereof, and fine particle dispersion |
JP5031681B2 (ja) | 2008-06-23 | 2012-09-19 | キヤノン株式会社 | インクジェット用記録媒体 |
JP2011051309A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Fujifilm Corp | インクジェット記録媒体の製造方法、及びインクジェット記録媒体 |
US8252392B2 (en) | 2009-11-05 | 2012-08-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
JP5634227B2 (ja) | 2009-12-08 | 2014-12-03 | キヤノン株式会社 | 記録媒体の製造方法、記録媒体 |
JP5804731B2 (ja) * | 2010-04-20 | 2015-11-04 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録媒体 |
US8524336B2 (en) | 2010-05-31 | 2013-09-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
JP5501315B2 (ja) | 2010-10-18 | 2014-05-21 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録媒体 |
JP5875374B2 (ja) | 2011-02-10 | 2016-03-02 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録媒体 |
US8846166B2 (en) * | 2012-10-09 | 2014-09-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
JP2014087978A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Canon Inc | 記録媒体 |
US9511612B2 (en) | 2013-12-24 | 2016-12-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
JP6272009B2 (ja) | 2013-12-24 | 2018-01-31 | キヤノン株式会社 | 記録媒体およびその製造方法 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014132352A patent/JP6415134B2/ja active Active
-
2015
- 2015-06-17 US US14/741,687 patent/US9884505B2/en active Active
- 2015-06-25 EP EP15001890.1A patent/EP2960065B1/en active Active
- 2015-06-26 CN CN201510363370.6A patent/CN105291622B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016010869A (ja) | 2016-01-21 |
CN105291622B (zh) | 2019-03-15 |
EP2960065B1 (en) | 2018-11-07 |
US9884505B2 (en) | 2018-02-06 |
US20150375553A1 (en) | 2015-12-31 |
EP2960065A1 (en) | 2015-12-30 |
CN105291622A (zh) | 2016-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7846516B2 (en) | Ink jet recording medium and method of producing the same | |
JP4298650B2 (ja) | インク用被記録媒体及びその製造方法 | |
US8158223B2 (en) | Ink jet recording medium and production process thereof, and fine particle dispersion | |
US6811839B2 (en) | Recording medium and image forming process using the same | |
JP5031681B2 (ja) | インクジェット用記録媒体 | |
JP6415134B2 (ja) | 記録媒体及びその製造方法 | |
US6517929B1 (en) | Recording medium, manufacturing method thereof and recording method and recorded matter using the same | |
US20030031839A1 (en) | Ink jet-recording medium and method for producing the same | |
JP2015131412A (ja) | 記録媒体 | |
US8449957B2 (en) | Recording medium | |
JP2009046768A (ja) | 被記録媒体の製造方法 | |
JP2000318307A (ja) | インクジェット記録用紙及びその製造方法 | |
JP2013146878A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JPS63274583A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2003312132A (ja) | インクジェット用記録媒体 | |
JP2003312135A (ja) | インクジェット記録用紙及びその製造方法 | |
JP2004106381A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP2011101989A (ja) | 記録媒体 | |
JP2006192639A (ja) | 光沢インクジェット記録シート | |
JP2003182205A (ja) | 記録媒体及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP2002086902A (ja) | インクジェット被記録材およびその製造方法 | |
JP2011104866A (ja) | 記録媒体 | |
JP2008143134A (ja) | インクジェット記録用シートの製造方法 | |
JP2013154614A (ja) | 記録媒体 | |
JP2001180104A (ja) | 耐光性、耐水性、および耐湿性に優れた画像を形成する記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181002 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6415134 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |