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JP6409829B2 - 操作装置 - Google Patents

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JP6409829B2 JP2016153198A JP2016153198A JP6409829B2 JP 6409829 B2 JP6409829 B2 JP 6409829B2 JP 2016153198 A JP2016153198 A JP 2016153198A JP 2016153198 A JP2016153198 A JP 2016153198A JP 6409829 B2 JP6409829 B2 JP 6409829B2
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Description

本発明は、スクロールホイールを回転させることで所定の機器に対する入力を行う操作装置に関するものである。
従来の操作装置として、例えば、特許文献1に記載された操作装置が知られている。特許文献1の操作装置(カメラのダイヤル操作装置)は、板状の外観部材の上側に配置されて、回転操作される偏平傘状のダイヤル部材と、ダイヤル部材が回転されたときに、操作者に対してクリック感を与えるクリック機構とを備えている。
ダイヤル部材の回転中心部には、傘状の開口側に延びる軸部が形成されている。また、ダイヤル部材の内周面には、周方向に連続する波状の摩擦摺動部が形成されている。一方、板状の外観部材には、ダイヤル部材の内部空間に沿うように突出する扁平円柱状の突出部が設けられている。突出部の中心部には、軸孔が設けられて、この軸孔にダイヤル部材の軸部が挿通されて、ダイヤル部材は回転可能に支持されている。また、突出部の周面の所定位置には、ダイヤル部材の軸部側に向けて掘り込まれた穴部が形成されている。そして、穴部の開口部近郷に摺動部材としてのボールが配置され、穴部内にはボールを波状の摩擦摺動部に付勢するコイルバネが収容されている。波状の摩擦摺動部、穴部、ボール、およびコイルバネは、クリック機構を形成している。
特許文献1の操作装置では、ダイヤル部材が回転されると、ボールは、波状の摩擦摺動部に沿って、ダイヤル部材の径方向に移動し、回転操作時のクリック感が得られるようになっている。
特開平7−28151号公報
しかしながら、特許文献1の操作装置では、ダイヤル部材の軸部が突出部の軸孔に挿通される構造となっているので、クリック機構用の穴部の深さ寸法は軸部によって制約を受ける。よって、穴部に設けられる摺動部材(ボール)、およびコイルバネのダイヤル部材径方向における寸法も自ずと制約を受けることになる。
したがって、摺動部材を穴部にセットした段階ですでに、摺動部材が穴部から脱落しやすい状態となっており、突出部に対するダイヤル部材の組付け性が悪いものと思われる。また、コイルバネの寸法が制約されることから、摺動部材に対する良好な付勢力を発生させにくくなり、良好なクリック感が得られにくいものと思われる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、クリック機構をスクロールホイール内に設けるものにおいて、クリック機構の組み付け性に優れ、且つ良好なクリック感の得られる操作装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、所定の機器に対する入力のために操作者によって回転操作されるスクロールホイール(120)を備える操作装置において、
スクロールホイールは、リング状を成して、ケーシング(110)の操作者側となる操作面(111)に形成された開口部(112)から一部が突出し、ケーシング内で操作面に沿う方向に軸方向が形成されており、
スクロールホイールの軸方向の一方側に設けられて、スクロールホイールと共に回転する回転軸(130)と、
スクロールホイールの軸方向の他方側で、リング状の内部に挿入されて、自身は非回転となって、スクロールホイールを回転支持する固定軸(140)と、
スクロールホイールの内周面で、波形状が周方向に連続するように形成された波形状部(121a)と、
固定軸の軸方向における波形状部と対応する所定の外周面位置から、固定軸の中心位置を超えて掘り込まれた穴部(144)と、
穴部内に挿入された弾性部材(160)と、
穴部の内周面に沿って摺動し、弾性部材によって先端部が波形状部に付勢されるクリックピン(150)と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、スクロールホイールの内部に、波形状部、クリックピン、および弾性部材(クリック機構)を配置することができ、スクロールホイールの外側にクリック機構を設けるためのスペースを必要としない。
そして、穴部が固定軸の中心位置を超えて深く掘り込まれて形成されているので、弾性部材、およびクリックピンの穴深さ方向の寸法の設定自由度を高めることができる。よって、クリックピンを穴部の深さ方向に沿うように細長に形成して、穴部の内周面に沿って摺動面積を大きくすることができるので、組付け前段階で穴部からクリックピンが脱落しにくいものとすることができる。そして、クリックピンがセットされた固定軸を、スクロールホイールに対して、容易に組付けることが可能となる。また、弾性部材の寸法の設定自由度を高めることができることから、弾性部材によるクリックピンに対する付勢力の設定が容易となる。
総じて、クリック機構をスクロールホイール内に設けるものにおいて、クリック機構の組み付け性に優れ、良好なクリック感の得られる操作装置とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の操作装置の全体構成を示す断面図である。 図1のII方向から見た矢視図である。 第1実施形態のスクロールホイールにおける回転軸、および固定軸を示す分解図である。 図1のIII−III部を示す断面図である。 図1のIV−IV部を示す断面図である。 第2実施形態の操作装置の全体構成を示す断面図である。 第2実施形態のスクロールホイールにおける回転軸、および固定軸を示す分解図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の操作装置100について、図1〜図5を用いて説明する。操作装置100は、例えば、車両用の空調装置(所定の機器)において、所定の制御項目の設定値を変更(入力)するための装置となっており、車両のセンターコンソールに設けられている。操作装置100は、ここでは、所定の制御項目として、例えば、空調風の設定温度を変更するものとなっている。操作装置100は、ケーシング110、スクロールホイール120、回転軸130、固定軸140、クリックピン150、バネ160、および表示器170等を備えている。バネ160(鋼材)、および表示器170を除く各部材は、例えば、樹脂材によって形成されている。
ケーシング110は、操作装置100を構成する各部材を内部に収容する箱状の部材であり、操作面111、開口部112、および支持壁113〜115等を有している。
操作面111は、ケーシング110の操作者(以下、乗員)側となる面であり、空調用の操作パネルを形成している。操作面111の表面は、基本的には、例えば、遮光性の塗料による塗装が施されており遮光部となっている。しかしながら、操作面111の表示器170に対応する領域は、遮光性の塗装が施されない部位となっており、透光部となっている。
開口部112は、スクロールホイール120の一部を乗員側に突出させるための孔である。開口部112とスクロールホイール120との間には、開口部112の周囲にわたって隙間112aが形成されている。
支持壁113は、回転軸130(第1軸部131)を支持する部材であり、ケーシング110内において、スクロールホイール120の軸方向の一方側に設けられて、操作面111に対して交差する方向に壁面を形成している。支持壁113は、図4に示すように、U字状に形成されている。支持壁113には、回転軸130を受ける半円形の受け部113aと、この受け部113aから操作面111側に開口する開口部113bとを有している。受け部113aには、開口部113b側から回転軸130が挿入されて、支持壁113は、受け部113aによって回転軸130を回転可能に支持している。
支持壁114は、回転軸130(第2軸部132)を支持する部材であり、ケーシング110内で、支持壁113に対して、スクロールホイール120とは反対側に隣接するように平行な壁面を形成している。支持壁114は、図5に示すように、C字状に形成されている。支持壁114には、回転軸130を受けるC字状の受け部114aと、この受け部114aから操作面111側に開口する開口部114bとを有している。
支持壁114の板厚は、開口部114bが径方向(図5中の左右方向)に弾性変形可能となるような板厚に設定されている。受け部114aには、開口部114b側から回転軸130が挿入されるようになっている。回転軸130が受け部114aに挿入される際には、開口部114bが径方向の外側に拡がるようにたわみ、また挿入された後は、開口部114bが径方向の内側に戻るようになっている。そして、支持壁114は、回転軸130を回転可能に支持すると共に、径方向に位置規制している。
支持壁115は、固定軸140(固定部141)を支持する部材であり、ケーシング110内において、スクロールホイール120の軸方向の他方側に設けられて、操作面111に対して交差する方向に壁面を形成している。支持壁115には、固定軸140の係止爪141aを係止するための係止孔115aが設けられている。また、支持壁115には、固定軸140が非回転となるように、固定軸140に面接触する複数の壁部が設けられている。支持壁115は、固定軸140を固定する(非回転とする)壁となっている。
スクロールホイール120は、空調装置に対して、空調風の設定温度を変更(入力)するために、乗員によって回転操作される部材であり、リング状に形成されている。スクロールホイール120は、操作面111の開口部112から一部が突出して、ケーシング110内で操作面111に沿う方向に軸支持されている。例えば、スクロールホイール120の外周面における操作点が、回転方向の一方側に回転されると、空調風の設定温度が大きくなる側に変更され、逆に、スクロールホイール120の操作点が、回転方向の他方側に回転されると、空調風の設定温度が小さくなる側に変更されるようになっている。
スクロールホイール120の内周面には、筒部121が設けられている。筒部121は、有底筒状の部材であり、筒部121の底面は、スクロールホイール120の軸方向の一方側に配置されている。筒部121は、リング状のスクロールホイール120の内部に挿入されて、筒部121の外周面は、スクロールホイール120の内周面に固定されている。筒部121の内周面は、スクロールホイール120の内周面を形成している。
筒部121の軸方向長さは、スクロールホイール120の軸方向長さと同等、あるいは多少短く設定されている。筒部121の内周面において、軸方向の中間位置には、波形状部121aが形成されている。波形状部121aは、クリック機構を構成するものであり、内歯歯車のように、筒部121の周方向に連続する凹凸部となっている。波形状部121aの内径(波部内径)は、寸法Dwとなっている(図3)。
また、筒部121の内周面において、波形状部121aの回転軸130側には、第1摺動面121bが形成されている。第1摺動面121bは、固定軸140の第1受け部142(外周面)によって支持されて回転摺動する面となっている。第1摺動面121bの内径(第1内径)は、寸法D1となっている(図3)。
また、筒部121の内周面において、波形状部121aの回転軸130とは反対側には、第2摺動面121cが形成されている。第2摺動面121cは、固定軸140の第2受け部143(外周面)によって支持されて回転摺動する面となっている。第2摺動面121cの内径(第2内径)は、寸法D2となっている(図3)。
そして、本実施形態では、波部内径Dw、第1内径D1、および第2内径D2は、第1内径D1<波部内径Dw<第2内径D2、となるように設定されている。つまり、筒部121の開口側から底面側に向けて、内径が順に小さくなるように設定されている。
筒部121の底面の中心位置には、回転軸130側に凹む凹部121dが形成されている。この凹部121dには、固定軸140の凸部145が入り込むようになっている。
回転軸130は、スクロールホイール120の軸方向の一方側、つまり、スクロールホイール120に固定された筒部121の底面の中心位置に固定されて、スクロールホイール120および筒部121と共に回転する部材となっている。回転軸130は、第1軸部131、第2軸部132、ギヤ部133、および鍔部134等を有している。第1軸部131、第2軸部132、ギヤ部133、および鍔部134は、筒部121と共に、樹脂材による一体成形品となっている。
第1軸部131は、筒部121の底面の中心位置から延びる軸である。第2軸部132は、第1軸部131に対して同軸となるように接続された軸であり、第1軸部131よりも軸径が大きく設定されている。
ギヤ部133は、第2軸部132の先端部に接続されており、スクロールホイール120の回転力を出力する出力歯車となっている。ギヤ部133には、例えば、回転検出機構が接続されて、スクロールホイール120の回転状態(回転方向、および回転量等)が検出可能となっている。尚、ギヤ部133の中心領域には、樹脂成形時における歯部の引けを抑制するための除肉部133aが設けられている。
鍔部134は、回転軸130において、スクロールホイール120とギヤ部133との間に設けられた円板状の部材となっている。ここでは、鍔部134は、第1軸部131と第2軸部132との間に設けられている。鍔部134の外径は、ギヤ部133の外径よりも大きくなるように設定されている。鍔部134は、本発明の阻止部に対応する部材であり、隙間112aから侵入した異物がギヤ部133側に移動するのを阻止するようになっている。
そして、筒部121の底面(スクロールホイール120の軸方向端部)と、鍔部134との間の寸法は、支持壁113の板厚寸法よりも僅かに大きく設定されている。支持壁113は、筒部121の底面と鍔部134とによって挟まれている。よって、回転軸130(第1軸部131)は、筒部121の底面と鍔部134とによって、支持壁113に対して軸方向位置が規制されるようになっている。
固定軸140は、軸方向の一部がスクロールホイール120の内部(筒部121の内部)に挿入されて、自身は非回転となって、スクロールホイール120、筒部121、および回転軸130を回転支持する部材となっている。固定軸140は、固定部141、第1受け部142、第2受け部143、穴部144、および凸部145等を有している。
固定部141は、支持壁115に固定される部位であり、例えば、断面形状が四角形となっており、軸方向端部に係止爪141aが設けられている。固定部141の外周面における1つ以上の面は、支持壁115に設けられた当接面と当接して、軸周りの回転が阻止されるようになっている。そして、係止爪141aは、係止孔115aに係止されている。尚、固定部141の径方向寸法(ここでは四角形断面の一辺の寸法)は、筒部121の内径(第2内径D2)よりも小さく設定されている。
第1受け部142は、固定部141とは反対側の先端部で、筒部121の第1摺動面121bに対応する位置に設けられている。第1受け部142は、断面形状が円形となっており、外周面によって第1摺動面121b(第1内径D1)を受ける部位となっている。
第2受け部143は、固定部141と第1受け部142との間で、筒部121の第2摺動面121cに対応する位置に設けられている。第2受け部143は、断面形状が円形となっており、外周面によって第2摺動面121c(第2内径D2)を受ける部位となっている。第2受け部143の外径は、第1受け部142の外径よりも大きく設定されており、円板状に形成されている。また、第1受け部142と第2受け部143との間は、第1受け部142と同一の外径を有する円柱状部となっている。
穴部144は、上記円柱状部において、筒部121の波形状部121aに対応する所定の外周面位置から、仮想される中心線位置(中心位置)を超えて対向する側の外周面に対して所定の底部板厚を有するように深く掘り込まれた部位となっている。尚、穴部144の内周面に、クリックピン150の摺動性を向上させるための潤滑剤(グリス等)を設けるようにしてもよい。
凸部145は、固定軸140の回転軸130側の先端部に設けられて、筒部121の凹部121dに入り込む部位となっている。
固定軸140は、支持壁115と筒部121の凹部121dとの間で、軸方向の位置が規制されるようになっている。
クリックピン150は、波形状部121aと共にクリック機構を構成するものであり、本体部151、凸部152、および除肉部153等を有している。
本体部151は、円筒状に形成されて、軸方向寸法が、穴部144の深さ寸法よりも多少小さく設定されて、波形状部121aの波の高さ分に相当する摺動が可能となっている。本体部151の軸方向長さは、本体部151の外径よりも大きく設定されて、軸方向に細長に形成されている。
また、凸部152は、本体部151において、穴部144の開口側に設けられている。凸部152は、例えば、先端側が球面状に形成されて、波形状部121aの谷の内部に入り込むことができるようになっている。
そして、除肉部153は、本体部151において、凸部152とは反対側において、除肉された部となっており、バネ160が収容される空間を形成している。
バネ160は、弾性部材であり、例えば、コイルバネが使用されており、クリックピン150の除肉部153内に収容されて、クリックピン150に対して、波形状部121a側に付勢力を与えるようになっている。
上記の波形状部121a、穴部144、クリックピン150、およびバネ160は、乗員がスクロールホイール120を回転操作するときに、クリック感を与えるクリック機構を構成している。
表示器170は、スクロールホイール120の回転操作に対応する入力状態を表示するものであり、スクロールホイール120の軸方向の他方側で、操作面111の裏面側に隣接配置されている。表示器170は、ここでは、図2に示すように、設定変更された空調風の温度を表示するようになっている。表示器170は、例えば、平板状を成す自発光型のディスプレイ(有機ELディスプレイ)が用いられている。表示器170に表示される表示内容(画像)は、操作面111の透光部を介して乗員に視認されるようになっている。
尚、操作面111には、スクロールホイール120に対して、表示器170とは反対側となる領域に空調装置の他の制御項目の設定値(設定条件)を変更(入力)するためのスイッチ部171が設けられている。スイッチ部171は、例えば、空調装置の作動状態を自動制御状態とするためのオート(AUTO)スイッチとなっている。
本実施形態の操作装置100は、以上のように構成されており、以下、その作動および作用効果について説明する。
乗員がスクロールホイール120の突出部を指先で回転操作させると、スクロールホイール120の回転は、筒部121、回転軸130の第1、第2軸部131、132を介してギヤ部133に伝達される。このとき、クリックピン150の凸部152が筒部121内に形成された波形状部121aの谷部に入り込む、あるいは山部側に押し出されることによって、乗員は回転操作時のクリック感を得ることが可能となる。
そして、ギヤ部133に接続された回転検出機構によって、スクロールホイール120の回転状態(回転方向、および回転量等)が検出され、この回転状態に応じて、空調装置の設定温度が変更されることになる。併せて、表示器170における表示内容(ここでは、空調風の温度表示)が切替えられる。尚、スイッチ部171への入力状態に応じて、空調装置に対する指示(自動制御を行う指示)が行われる。
本実施形態では、リング状のスクロールホイール120(筒部121)の内周面に波形状部121aを設け、また、筒部121内に挿入される固定軸140の穴部144にクリックピン150およびバネ160を設けるようにしている。よって、スクロールホイール120の内部に、波形状部121a、クリックピン150、およびバネ160(クリック機構)を配置することができ、スクロールホイール120の外側にクリック機構を設けるためのスペースを必要としない。
そして、穴部144が固定軸140の仮想中心線位置を超えて深く掘り込まれて形成されているので、バネ160、およびクリックピン150の穴深さ方向の寸法の設定自由度を高めることができる。よって、クリックピン150を穴部144の深さ方向に沿うように細長に形成して、穴部144の内周面に沿って摺動面積を大きくすることができるので、組付け前段階で穴部144からクリックピン150が脱落しにくいものとすることができる。そして、クリックピン150がセットされた固定軸140を、スクロールホイール120に対して、容易に組付けることが可能となる。また、バネ160の寸法の設定自由度を高めることができることから、バネ160によるクリックピン150に対する付勢力の設定が容易となる。
総じて、クリック機構をスクロールホイール120内に設けるものにおいて、クリック機構の組み付け性に優れ、良好なクリック感の得られる操作装置100とすることができる。
また、筒部121において、各内径寸法を、第1内径D1<波部内径Dw<第2内径D2となるようにしている。これにより、スクロールホイール120(筒部121)の内径は、回転軸130の反対側から見て、回転軸130側に向けて内径が順に小さくなる形とすることができる。よって、スクロールホイール120の内径側に固定軸140を挿入する際に、テーパ状のガイドの役目を果たすようになり、挿入組付け性を向上させることができる(図3)。
尚、穴部144内に、クリックピン150の摺動性を向上させるためにグリス等の潤滑剤を設ける場合に、第2摺動面121cに対応する固定軸140の部位(第2受け部143)が、スクロールホイール120の内周開口を閉塞する蓋部材の役目を果たすので、潤滑剤が外部に漏れるのを防止できる。
また、回転軸130において、スクロールホイール120とギヤ部133との間に、鍔部134を設けるようにしている。これにより、鍔部134によって、隙間112aから侵入する異物がギヤ部133に付着しないようにすることができるので、ギヤ部133の回転フィーリングの悪化、更には、作動不良等を防止することができる。
また、回転軸130は、スクロールホイール120の軸方向端部と鍔部134とによって、支持壁113に対して軸方向位置が規制されるようにしている。これにより、鍔部134を回転軸130の軸方向における位置決め部材として兼用することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の操作装置100Aを図6、図7に示す。第2実施形態の操作装置100Aは、上記第1実施形態の操作装置100に対して、スクロールホイール120、および回転軸130の構造を変更したものである。
スクロールホイール120は、複数の部材による組付け体として形成されている。複数の部材は、第1ホイール120a、第2ホイール120b、および第3ホイール120cである。
第1ホイール120aは、スクロールホイール120の軸方向の一方側に配置されるリング状の部材となっている。第1ホイール120aは、樹脂材から形成されており、筒部121の軸方向の一方側において、樹脂製の筒部121と一体的に形成されている。つまり、第1ホイール120aと筒部121は、樹脂材による一体成形部品となっている。筒部121の外周面の軸方向の中間位置には、後述する第3ホイール120cの係止孔120c2に係止される係止爪1211が周方向に所定数、設けられている。第1ホイール120aの表面には、所定色の塗装が施されている。塗装は、つや塗装、あるいはつや消し塗装等とすることができる。
第2ホイール120bは、スクロールホイール120の軸方向の中間領域に配置されるリング状の部材となっている。第2ホイール120bは、樹脂材、あるいは金属材から形成されている。第2ホイール120bが樹脂製である場合、例えば、第2ホイール120bの表面には、金属光沢の塗装が施されている。また、第2ホイール120bが金属製(例えば、アルミニウム製)である場合、表面は金属素地の光沢を有している。
第3ホイール120cは、スクロールホイール120の軸方向の他方側に配置されるリング状の部材となっている。第3ホイール120cは、樹脂材から形成されており、第3ホイール120cの表面には、所定色の塗装が施されている。塗装は、つや塗装、あるいはつや消し塗装等とすることができる。
そして、第3ホイール120cの第2ホイール120b側は、中空となっており、リング状における内周側を形成する部位は、筒状の筒状部120c1となっている。この筒状部120c1の第1ホイール120a側には、係止爪1211を係止するための係止孔120c2が周方向に所定数、設けられている。更に、第3ホイール120cにおいて、開口部112と隣り合う外側壁部120c3の中心位置に向かう端部は、筒部121の第2内径D2位置よりもスクロールホイール120の軸心側に延びて、円形の開口部120c4を形成する延設部120c5となっている。開口部120c4の開口部内径D3は、筒部121の第2内径D2よりも小さくなるように(数mm程度)設定されている。つまり、外側壁部120c3の延設部120c5は、第2内径D2のライン(内径ライン)を覆うようになっている。
第1〜第3ホイール120a〜120c、および固定軸140は、図7に示すように、組付けされている。まず、第1ホイール120aに、クリックピン150が組付けされた固定軸140が挿入される。固定軸140の穴部144の内周面には、クリックピン150の摺動性を向上させるための潤滑剤(グリス等)が設けられている。
次に、第2ホイール120bが、固定軸140側から筒部121の外周側を通り、第1ホイール120aに当接するように配置される。そして、第3ホイール120cが、固定軸140側から筒部121に組付けされる。このとき、第2ホイール120bは、第1ホイール120aと第3ホイール120cとによって挟み込まれて、固定される。また、第3ホイール120cの筒状部120c1の内周面が、筒部121の外周面に当接するように挿入され、係止爪1211が係止孔120c2に係止されることで、第3ホイール120cは、第1ホイール120a(筒部121)に固定される。
本実施形態では、スクロールホイール120が複数の部材、つまり第1〜第3ホイール120a〜120cによる組付け体として形成されており、色、光沢等を3者間で異なるように設定することが可能となり、意匠性に富んだスクロールホイール120とすることができる。
また、上記第1実施形態で説明したように、筒部121の第2摺動面121cに対して、固定軸140の第2受け部143が、スクロールホイール120の内周開口を閉塞する蓋部材の役割を果たす。これに加えて、第3ホイール120cの外側壁部120c3における延設部120c5が、第2摺動面121c(第2内径D2)のラインを覆うようになっているので、更に、潤滑剤が外部に漏れるのを防止できる。
また、外側壁部120c3の延設部120c5が、固定軸140の抜け止めの役目を果たし、組付け後に、固定軸140が筒部121から脱落することがない。
また、第1ホイール120aと筒部121とを一体的に形成しているので、クリックピン150によるクリック振動(クリック感)が直接的に第1ホイール120aに伝達され、クリック振動によって得られるフィーリングを向上させることができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、リング状のスクロールホイール120の内周面を筒部121によって形成されるものとしたが、筒部121は、スクロールホイール120と一体に成形されるものとしてもよい。この場合は、回転軸130は、スクロールホイール120の一方側に接続固定されるものとする。また、スクロールホイール120、筒部121、および回転軸130が、一体に成形されるものとしてもよい。
また、固定軸140の固定部141の断面形状は、非円形形状であれば、四角形に限らず、例えば、四角形以外の多角形、あるいは十字形等としてもよい。
また、隙間112aからの異物の侵入に対する影響が少ないようであれば、鍔部134は廃止したものとしてもよい。この場合は、軸径の異なる第1軸部131と第2軸部132との段差部を用いて、スクロールホイール120の軸方向端部と、段差部とによって支持壁113を挟むようにして、回転軸130の軸方向の位置規制を行うようにすればよい。
また、上記第1、第2実施形態では、スクロールホイール120を空調装置において空調風の設定温度を変更するためのものとしたが、これに限らず、空調風の吹出し量を変更するもの、あるいは、オーディオ機器の音量を変更するもの等、他の用途、および他の機器への適用も可能である。
100 操作装置
110 ケーシング
111 操作面
112 開口部
112a 隙間
113 支持壁
120 スクロールホイール
120a 第1ホイール(複数の部材)
120b 第2ホイール(複数の部材)
120c 第3ホイール(複数の部材)
120c5 延設部
121a 波形状部
121b 第1摺動面
121c 第2摺動面
130 回転軸
133 ギヤ部(出力歯車)
134 鍔部(阻止部)
140 固定軸
144 穴部
150 クリックピン
160 バネ(弾性部材)
Dw 波部内径
D1 第1内径
D2 第2内径

Claims (6)

  1. 所定の機器に対する入力のために操作者によって回転操作されるスクロールホイール(120)を備える操作装置において、
    前記スクロールホイールは、リング状を成して、ケーシング(110)の前記操作者側となる操作面(111)に形成された開口部(112)から一部が突出し、前記ケーシング内で前記操作面に沿う方向に軸方向が形成されており、
    前記スクロールホイールの軸方向の一方側に設けられて、前記スクロールホイールと共に回転する回転軸(130)と、
    前記スクロールホイールの軸方向の他方側で、前記リング状の内部に挿入されて、自身は非回転となって、前記スクロールホイールを回転支持する固定軸(140)と、
    前記スクロールホイールの内周面で、波形状が周方向に連続するように形成された波形状部(121a)と、
    前記固定軸の軸方向における前記波形状部と対応する所定の外周面位置から、前記固定軸の中心位置を超えて掘り込まれた穴部(144)と、
    前記穴部内に挿入された弾性部材(160)と、
    前記穴部の内周面に沿って摺動し、前記弾性部材によって先端部が前記波形状部に付勢されるクリックピン(150)と、を備える操作装置。
  2. 前記スクロールホイールの内周面には、
    前記波形状部の前記回転軸側に設けられて、前記固定軸の外周面に対して摺動する第1摺動面(121b)と、
    前記波形状部の前記第1摺動面とは反対側に設けられて、前記固定軸の外周面に対して摺動し、前記スクロールホイールの内周開口に至る第2摺動面(121c)が形成されており、
    前記波形状部の内径を波部内径(Dw)、前記第1摺動面の内径を第1内径(D1)、前記第2摺動面の内径を第2内径(D2)としたときに、
    前記第1内径<前記波部内径<前記第2内径となっている請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記回転軸には、前記スクロールホイールの回転力を出力するための出力歯車(133)が設けられており、
    前記回転軸において、前記スクロールホイールと前記出力歯車との間に、前記開口部および前記スクロールホイールの隙間(112a)から侵入した異物が、前記出力歯車側に移動するのを阻止する阻止部(134)が設けられた請求項1または請求項2に記載の操作装置。
  4. 前記ケーシングには、前記回転軸を回転支持する支持壁(113)が設けられ、
    前記支持壁は、前記スクロールホイールの軸方向端部と、前記阻止部とによって挟まれるように配置されており、
    前記回転軸は、前記スクロールホイールの軸方向端部と、前記阻止部とによって、前記支持壁に対して軸方向位置が規制されている請求項3に記載の操作装置。
  5. 前記スクロールホイールは、前記軸方向に並ぶ複数の部材(120a、120b、120c)による組付け体として形成された請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の操作装置。
  6. 前記固定軸の前記スクロールホイールの軸方向の他方側における径方向寸法は、リング状の前記スクロールホイールの内径より小さく設定されており、
    複数の前記部材のうち、前記スクロールホイールの前記軸方向の他方側に位置する部材には、軸心側に延びて前記リング状の内径ラインを覆う延設部(120c5)が設けられた請求項5に記載の操作装置。
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