JP6407430B2 - 群管理エレベータ装置及び群管理による乗車号機の割り当て方法 - Google Patents
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Description
本発明は群管理エレベータ制御装置に係り、特にエレベータの乗り場での待ち時間を短縮する群管理エレベータ装置及び群管理による乗車号機の割り当て方法に関するものである。
比較的規模の大きなビルにおいては、エレベータによる利用者輸送能力を向上させるため複数のエレベータを併設し、乗り場での呼び登録に際して、最適な乗りかごを選択してサービスさせるシステムを導入している。更にビルの規模が大きくなるにつれ、併設されるエレベータの台数も多くなり、これら複数のエレベータを群管理装置により、適切に制御して利用者に対する待ち時間の低減等のサービス向上を図っている。
このような群管理エレベータ装置においては、例えば、特開平5−78045号公報(特許文献1)、特開2003−81541号公報(特許文献2)等において種々のシステムが提案されている。
特許文献1においては、乗り場釦を操作する個々の利用者を区分して認識する個人認識装置と、利用者が乗り場呼びを登録してからかごが到着するまでの待ち時間を個人別に計測する計測手段と、その待ち時間を記憶する第一の記憶手段と、同じ利用者の待ち時間を平均し、記憶する第二の記憶手段と、全ての利用者の待ち時間を平均し、記憶する第三の記憶手段と、全平均待ち時間よりも個人別平均待ち時間が長い利用者が乗り場呼びを登録したとき、その乗り場呼びを優先する優先サービス手段とを備えたエレベータ割り当て装置が記載されている。
これによれば、同じ利用者が長待ちに何度も遭遇すると、エレベータに対する不信感や焦躁感が増大し、利用者はエレベータに対して不満を持つことになるという問題を解消できるようになるものである。
また特許文献2には、行き先階別乗り場装置と、行き先階別乗り場装置から乗り場呼び発生階、行き先階を検出する呼び登録情報検出部と、呼び登録情報検出部等からの情報に基づき割り当て評価値を演算する割り当て評価値演算部と、割り当ての候補かごを選択する割り当て候補かご選択部と、行き先階別乗り場装置から希望サービス種類を検出する希望サービス種類検出部と、希望サービス種類に応じて割り当て評価関数、そのパラメータを設定する呼び別評価関数パラメータ設定部と、割り当て評価関数を演算する呼び別割り当て評価関数演算部と、総合評価関数を演算する総合評価関数演算部と、総合評価関数の値に基づき割り当てかごを決定する総合評価割り当てかご決定部等を備えた群管理エレベータ装置が記載されている。
これによれば、スケジュールや統計処理結果によって運行制御方法を変更していることによって生じる、個々の呼びを発生させる利用者毎に希望するサービスの質が異なったとしても、その要求に応えて個々の呼び毎にサービスの質を変更することができないという問題を解消できるようになるものである。
ところで、特許文献1に記載された群管理エレベータ装置においては、全ての乗客の待ち時間を平均して得た全平均待ち時間よりも長い個人別平均待時間の乗客に対するサービスを優先するものである。また、特許文献2に記載された群管理エレベータ装置においては、呼び毎に異なる乗客の希望のサービスを提供するものである。
特に、特許文献1の群管理エレベータ装置においては、個人別平均待ち時間を記憶し、全平均待ち時間より長い利用者が乗り場呼びを登録したときに優先サービスを行うようにしているが、或る利用者が乗り場に来たとき、既に定員以上の利用者がいて乗車できず、かつ、その利用者の記憶されている平均待ち時間が短い場合は、長待ちの利用者ではないと見做されて別の乗車号機が案内されず、その利用者が長持ちとなってしまうことがある。
すなわち、特許文献1のような群管理では、利用者の長待ちを管理しており、長待ちの利用者があると利用者の割り当て乗車号機を長待ちにならない乗車号機に変更するようにしている。しかしながら、長待ちでない利用者の場合では、長待ちでないと判断されているため、乗車号機の変更がなされずに長待ちになってしまう課題が発生するものである。したがって、このような場合、特許文献1や特許文献2ではこの課題に応えるには不十分である。
本発明の目的は、定員以上の乗客が一台の乗車号機に集中して乗車できない状況が発生するのを回避し、かつ、長待ちを抑制することができる新規な群管理エレベータ装置を提供することにある。
本発明の特徴は、利用者の個人識別情報から行き先階を求め、この求められた行き先階にサービスする乗車号機を割り当てると共に、利用者に割り当てられた乗車号機が混雑すると予測されたときに利用者に対する乗車号機の変更要求を作成し、混雑が予測された乗車号機が利用者の行き先階に停止することが確定していないとき、または確定していても満員と予測されるとき、この乗車号機以外の他の乗車号機の中から変更すべき乗車号機を割り当てる、ところにある。
本発明によれば、定員以上の乗客が一台の号機に集中して乗車できない状況が発生するのを回避し、かつ、長待ちを抑制することができるようになる。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
最近ではオフィスビルが大規模化してきており、このオフィスビルのエレベータ装置も群管理されるようになってきている。そして、このオフィスビルにおいてはセキュリティ管理の観点から、利用者に個人識別情報であるID認証コードが割り当てられている。例えば、ICカードにID認証コードを記憶させておき、このID認証コードを無線で読み込み、或いはタッチセンサで読み込んでいる。
したがって、群管理エレベータ装置では、利用者がエレベータの乗り場にくることが読み込まれたID認証コードから把握できるので、予めロビー階に乗りかごを割り当てて待機させておくことで、待ち時間を短縮させるシステムが提案されている。このようなシステムは、基本的には人の出入りの多い時間帯に、ロビー階に乗りかごを待機させて待ち時間の短縮を図っているものである。本実施例はこのようなシステムを背景としてなされたものである。
図1は、本発明の一実施形態になる群管理エレベータ装置の要部を示す構成図である。群管理エレベータ装置は、複数台のエレベータの乗車号機1A〜1Nと、各乗車号機1A〜1Nをそれぞれ制御する乗車号機制御手段2A〜2Nと、乗り場から離れた位置に配置したビル到着検出手段3A〜3Nと、乗り場に配置した乗り場到着検出手段4、及び報知手段5と、ビル到着検出手段3A〜3N、乗り場到着検出手段4および報知手段5に接続されて利用者に関する情報を管理する利用者管理手段6と、利用者管理手段6及び乗車号機制御手段2A〜2Nからの各種情報を取り込んで各乗車号機1A〜1Nを群管理制御する群管理制御手段7を備えている。ここで、利用者管理手段6と群管理制御手段7とをまとめて群管理手段GMと表記する。
また、複数台のエレベータの乗車号機1A〜1Nは、夫々の乗車号機毎にサービスするサービス階が設定されており、例えば、最上階に直行する乗車号機、中間階まで直行し、その後は各階床に停止する乗車号機、全ての階床に停止する乗車号機、所定階までの階床に停止する乗車号機等が設定されている。
エレベータが設置されたビルの出入口に配置されたビル到着検出手段3A〜3Nは、乗り場に到着する前に利用者がビルに到着したことと、利用者の個人識別情報を共に検出している。また、乗り場到着検出手段4はビル到着検出手段3A〜3Nよりもエレベータの乗降口に近い乗り場に配置されており、利用者が乗り場に到着したことを検出している。
報知手段5は、乗り場到着検出手段4の近傍に配置されて、特に乗車号機の変更が決定した利用者に対して、変更した割り当て乗車号機の案内を行っている。尚、報知手段5は表示画面による報知方法、スピーカのような音声による報知方法、これらを組み合わせた報知方法を採用することができる。
利用者管理手段6は、ビル到着検出手段3A〜3N、及び乗り場到着検出手段4からの到着情報を取り込む到着検出部8と、ビル内での登録された全利用者の待ち時間情報、乗車号機情報、個人識別情報などを関連付けて格納している利用者情報管理部9と、詳細は後述するが群管理制御手段7から各乗車号機の現在の運行情報と将来の運行情報を取得して管理する運行情報管理部10を備えている。
また、ビル到着検出手段3A〜3Nから利用者がビル内に到着したことを検出したときその利用者の個人識別情報を用いて過去の待ち時間情報を利用者情報管理部9からから取得して、長待ち頻度と今回の予測待ち時間等を算出する待ち時間算出部11を備えている。
更に、待ち時間算出部11で算出した長待ち頻度や予測待ち時間等の演算結果情報などを群管理制御手段7へ送信する利用者情報送信部12と、詳細は後述するが群管理制御手段7から乗車号機の変更が決定されたとき利用者に通知する変更後の乗車号機情報を管理する変更情報通知部13を備えている。
群管理制御手段7は、乗車号機制御手段2A〜2Nからの各種情報を取り込んで、現在の運行情報と将来の運行情報とを管理する運行情報管理部14と、利用者管理手段6の利用者情報送信部12からの情報を取り込んで、利用者の演算結果情報と乗車号機情報とを管理する利用者情報管理部15を備えている。
また、利用者情報管理部15の演算結果情報である過去の長待ち頻度と予測待ち時間を利用して長待ち頻度の高い利用者に対して乗車号機の変更要求を作成する機能と、混雑が予測された乗車号機が利用者の行き先階に停止することが確定していないとき、または確定していても満員と予測されるときに変更要求を作成する機能を備える変更要求作成部16を備えている。
更に、乗車号機の変更を行った場合の変更元と変更先の乗車号機の運行情報を修正する機能を備える運行情報見直し部17と、変更を決定して変更情報通知部13、運行情報管理部14、及び乗車号機制御手段2A〜2Nに通知する機能を備える運行情報決定部18を備えている。
図2は、上述したビル到着検出手段3及び乗り場到着検出手段4の設置例を示す乗り場近傍の平面図である。
ロビー階には、エレベータ乗降口に至るビルの各出入口19、20、21が形成されており、各出入口19〜21には、利用者がビルに到着したことと、個人識別情報を検出するビル到着検出手段3A〜3Nがそれぞれ分散配置されている。
また、各出入口19〜21から入った利用者が、その後に乗降口へ行くために通過する乗り場出入口22には、利用者が乗り場23に到着したことを検出する乗り場到着検出手段4が設置されている。この乗り場到着検出手段4の近傍には、乗車号機の変更が発生した場合に変更内容を通知する報知手段5が配置されている。
乗り場到着検出手段4は、ビル到着検出手段3A〜3Nと同様に利用者が乗り場に到着したことと、個人識別情報を検出する手段でも良いし、呼び登録手段として構成し、呼び登録操作を行ったときに利用者が乗り場に到着したことを検出しても良いものである。
このように、乗り場到着検出手段4とビル到着検出手段3A〜3Nによって、利用者の個人識別情報や、利用者の移動状態を監視することができ、これらの情報を活用することで利用者に長待ちが生じないように、群管理手段GMによって乗車号機1A〜1Nの運行が管理されている。
図3は、ビルの各階床と各乗車号機の停止階床との関係を説明する説明図である。各乗車号機1A〜1Nは、1階床から5階床をサービスしているが、通常運行状態では、乗車号機1Aは1階床、2階床、及び3階床へのサービスだけに限定されている。また、乗車号機1Bは1階床と4階床へのサービスだけに限定され、乗車号機1Nは1階床と5階床へのサービスだけに限定されている。尚、各乗車号機1A〜1Nは夫々同じサービスを行う幾つかの乗車号機が存在している場合もある。
これによって、高層階の利用者においては、乗車号機1Bや乗車号機1Cを利用して短い時間で高層階まで行くことができ、低層階の利用者は乗車号機1Aを利用して1階、2階、及び3階に行くが、これ以外の乗車号機の運行間隔を短くすることによって短い時間で各階に行くこともできる。もちろん、このようなサービスだけに限定されず、これ以外のサービスを採用しても差し支えないものである。このように、乗車号機毎にサービスする階床を決めてやればエレベータの運行効率を向上することができる。
更に、図4は各乗車号機と利用者との関係を説明する説明図である。図4に示されているように、各利用者A〜Zには、その利用階に応じて乗車号機が予め割り当てられている。オフィスビルでは、異なる事業者が入居している場合や、同じ事業者であっても所属する組織部署が異なっている場合がある。
このため、利用者が所属している事業者や所属する組織部署に対応して階床が決められているので、これに応じて利用者の乗車号機が割り当てられている。このために個人識別情報が乗り場到着検出手段4やビル到着検出手段3A〜3Nから検出されている。
例えば図3と対応させた場合、利用者Aには、その利用階(この場合は、1階、2階、3階のいずれかの階床である)に対応して乗車号機1Aが予め割り当てられている。また、利用者Bもその利用階(この場合も、1階、2階、3階のいずれかの階床である)に対応して乗車号機1Aが予め割り当てられている。更に、利用者Y,Zにはその利用階(この場合は、4階、或いは5階である)に対応して乗車号機1B、或いは乗車号機1Nが予め割り当てられている。
したがって、夫々の利用者はビル到着検出手段3A〜3Nや乗り場到着検出手段4を通過することによって、時々刻々に利用者に対応した乗車号機が予め割り当てられるものである。この割り当てされた乗車号機は報知手段5によって利用者に報知されるようになっている。このような方式を、個人別乗車号機固定方式と定義する。
個人別乗車号機固定方式は、日々利用するエレベータ号機がほとんど変化しないため、乗車号機を毎回指示される方式に比べ、各エレベータの乗車口まで、よりスムーズな人の流動を実現できる。利用者にとっても、歩行中に指示された乗車号機名を忘れて再度行き先階を登録するといった機会を減らすことができる。
また、個人別乗車号機固定方式は、出勤時間帯や昼食時間帯などの混雑時のみ実施し、平常時間帯や閑散時間帯など混雑していない状況下では実施せず待ち時間を優先することで、一日を通して運行効率の向上を図ることもできる。
更に、日々の学習状況により各利用者の乗車号機を変更したり、保守点検や故障などにより利用できないエレベータがある場合は、各利用者の乗車号機を予め変更しておいても良い。
次に、この個人別乗車号機固定方式による乗車号機の割り当て方法を説明する。
次に、この個人別乗車号機固定方式による乗車号機の割り当て方法を説明する。
図5は、上述した群管理エレベータ装置における乗車号機変更処理を示すフローチャートである。尚、以下に述べる制御ステップは、制御機能として置き換えることもできるものであるので、請求項においては機能として表現する場合もある。
先ず、ステップS1において、到着検出部8は利用者の到着を監視しており、例えば、利用者Aがビル出入口19に到着したことを、ビル到着検出手段3Aによって検出する。尚、ビル到着検出手段3Aによって利用者が検出できない場合は、再びステップS1に戻り監視動作を継続するものである。そして、到着検出部8はビル到着検出手段3Aで検出された、利用者Aの到着情報と利用者Aの個人識別情報とを取り込んで待ち時間算出部11に出力する。
待ち時間算出部11は、利用者情報管理部9の記憶テーブルから図4に示した利用者Aに関する乗車号機情報と行き先階情報と過去の長待ち情報などを取得すると共に、運行情報管理部10から現在の乗車号機の運行情報と将来の運行情報を取得して、利用者Aに対する今回の予測待ち時間を算出する。ただ、本実施例では過去の長待ち情報処理については特に関係しないので説明を省略し、乗車号機情報、個人識別情報、行き先階情報を用いた処理について説明する。
待ち時間算出部11は、乗車号機情報、個人識別情報、行き先階情報を利用者情報送信部12から群管理制御手段7の利用者情報管理部15へ送信する。この処理は、ビル到着検出手段3A〜3Nによって利用者A〜Zが検出されるたびに行われ、利用者情報管理部15には実際に割り当てが行われた乗車号機が出発するまで複数の利用者に関する情報が保持される。これが完了するとステップS2に移行する。ここから以下の制御ステップは、群管理制御手段7での制御となる。
尚、以下の説明では乗車号機1Aによって3階に行く利用者Aを含む複数の利用者が既に検出されており、次いで、ビル到着検出手段3Aによって乗車号機1Aで2階に行く利用者Bが検出され、この時点で乗車号機1Aの乗車率が所定の設定値を越えて、混雑が予想される状況となった状態を想定している。したがって、利用者Bは乗車号機1Aに乗車することが困難な状況となっている。
ステップS2において、変更要求作成部16は利用者情報管理部15に保持された利用者Bの乗車号機情報を使用して、対応する乗車号機1Aについて混雑が予想される状態となるかどうかを判定する機能を備えている。
ステップS2で混雑が予測されない場合は、通常通りの処理が行われて利用者Bは乗車号機1Aに割り当てられ、終了に抜けて本処理は終了となる。尚、この場合でも報知手段5によって乗車号機1Aに割り当てられていることが利用者Bに報知される。
しかしながら、この判定の結果、乗車号機1Aが混雑する状態になると予想されると、変更要求作成部16は乗車号機の変更要求信号を運行情報見直し部17に通知する。ここで、変更要求作成部16は、詳細な説明を省略したが過去の長待ち情報を付加して、乗車号機の変更要求信号を作成するかどうかを判定する閾値を設定しても良い。
この乗車号機の変更要求信号を受けた運行情報見直し部17は、以下に説明するステップS3〜ステップS8で、運行情報管理部14から取り込んだ各種情報に基づいて、乗車号機の変更を行った場合の変更元と変更先の乗車号機の運行情報を見直すことになる。
先ず、ステップS3において、運行情報見直し部17の行き先階停止確定判定機能によって、利用者Bの行き先階である2階に乗車号機1Aが停止することが確定しているかどうかを判定する。
ステップS3で2階での停止が確定していると判定されると、ステップS4に進んで運行情報見直し部17の満員予測判定機能によって、乗車予定の乗車号機1Aが満員になると予測されるかどうかを判定する。ステップS3で利用者Bの行き先階で乗車号機1Aが停止することが確定しており、かつ、かつステップS4で乗車号機1Aの満員予測がない場合は、利用者Bは通常通り乗車号機1Aで2階の行き先階へと移動することができるので、これも終了に抜けて本処理を終了する。
これに対して、ステップS3において、行き先階停止確定判定機能が利用者Bの行き先階である2階での停止が確定していないと判定した場合、及びステップ4において、満員予測判定機能によって乗車号機1Aが満員になると予測されると判定した場合、ステップS5に移行する。ここで、満員は、各検出装置から収集した利用情報のみでなく、日々のエレベータ利用状況の学習、センサーによる現在のビル内利用状況、日々の人流情報を基にした人流シミュレーションなどを活用して予測することで、より予測精度を向上させられる。
そして、ステップS5において、運行情報見直し部17の行き先階停止確定判定機能は、利用者Bの行き先階(2階)に停止する予定の別の乗車号機(1B〜1N)があるかどうかを判定する。その結果、停止する乗車号機がある場合はステップS6に移行し、停止する乗車号機がない場合はステップS7に移行する。
ステップS6においては、運行情報見直し部17の仮変更機能は、利用者Bの行き先階(2階)に停止予定のある全ての乗車号機に割り当てを仮変更する。一方、ステップS7においては、2階に停止する予定がなく、しかも満員が予測されない全ての乗車号機に割り当てを仮変更する。これによって利用者Bの乗車号機1A以外の乗車号機の割り当て候補が夫々決められることになる。この割り当て候補の中から利用者Bにとって長待ちとならない適切な乗車号機が選択されることになる。
このように、乗車号機1Aによって3階に行く利用者Aが既に検出されており、次いで、乗車号機1Aによって2階に行く利用者Bが検出され、この時点で乗車号機1Aの乗車率が所定の設定値、例えば80%を越えて混雑が予想される状況となった場合、利用者Aはそのまま個人別乗車号機固定方式の乗車号機1Aを利用することになるが、2階に行く利用者Bは、個人別乗車号機固定方式の乗車号機1Aではなく、他の1つ以上の乗車号機に変更されて分割配車となる。利用者Bの乗車号機の候補が夫々決められるとステップS8に移行する。ここで、乗車率の所定設定値は、時間帯や交通流によって変更することで、より利便性や運行効率を向上できる。
その後、ステップS8において、運行情報見直し部17の一周時間判定機能は、仮変更した各乗車号機の運行予想ルートを作成して一周時間をそれぞれ算出し、それらの各乗車号機の中から一周時間の増加がもっと小さい乗車号機の運行予想ルート情報を考慮して適切な乗車号機として変更を決定する。
ここで、一周時間とは、或る乗車号機が出発階を出発してサービスを行った後に再び出発階に戻ってきた時の所用時間を意味しており、ステップS6とステップS7で割り当てを仮変更した乗車号機の全ての所用時間を算出している。例えば、ここでは乗車号機1Bが決定されたとすると、乗車号機1Bは通常運行では停止しない利用者Bの行き先階である2階に停止することになる。
そして、乗車号機制御手段2Bによって乗車号機1Bでは、1階と4階を往復する変更前の運行ルートに調整が加えられて、1階、2階、4階にサービスする変更後の運行ルートに運行ルートが変更されることになる。この変更に伴って、利用者Bは乗車号機1Bに乗れるため長待ちとなることが抑制される。尚、利用者Bが2階でおりると、乗車号機制御手段2Bは再び元の変更前の運行ルートに復帰されるものである。もちろん、2階に停止する乗車号機があれば、運行ルートを変更せずに利用者Bに対して2階に停止するサービスを実行することが可能となるものである。
これらの説明から分かるように、運行情報見直し部17は、混雑が予測された乗車号機1Aが利用者Bの行き先階に停止することが確定していないとき、または、利用者Bの行き先階に停止することが確定していても満員となる状況が予測されるとき、個人別乗車号機固定方式による乗車号機1A以外の他の乗車号機の中から適切な乗車号機を決定するように機能するものである。そして、ステップS8で一周時間の増加が最も小さい乗車号機への変更が決定されるとステップS9に移行する。
ここで、運行情報見直し部17は利用者管理手段3の到着検出部8の情報によって利用者Bが乗り場に到着したかどうかを監視している。したがって、ステップS9において、乗り場到着検出手段4により利用者Bが検出されると、この検出情報は運行情報見直し部17に通知され、この時点で運行情報見直し部17は運行情報決定部18に見直し情報を送ることになる。この後にステップS10に移行する。尚、所定の推定間隔における各エレベータかごの等間隔性も評価指標として用いることで、更なる長待ちの抑制も図れる。
ステップS10において、見直し情報を受信した運行情報決定部18は利用者管理手段6の変更情報通知部13に変更情報を送り、変更情報通知部13から利用者Bに対して、図2に示した報知手段5から変更後の乗車号機が乗車号機1Bである旨の乗車号機変更情報などを表示、或いは音声、或いはその組み合わせによって報知する。
一方、ステップS9で利用者Bの到着が検出されなかった場合は、ステップS11、12に進み、変更ルートの削除処理を行うようにする。ステップS11では、割り当てされた乗車号機1Bが出発したかどうかを判断している。乗車号機1Bがまだ出発していない場合はステップS9に戻り、利用者Bの到着を待つことになる。すなわち、運行情報見直し部17は、ステップS11で割り当てを変更した乗車号機が乗り場階を出発するまで監視を継続するものである。また、ステップS11で割り当てされた乗車号機1Bがすでに出発したと判断されるとステップS12に移行する。
ステップS12において、利用者Bが乗り場に到着したときに変更された乗車号機1Bが既に出発していた場合、或いは利用者Bが乗り場に到着しないで変更された乗車号機1Bが既に出発していた場合は、変更された乗車号機制御手段2Bから利用者Bのために停止することになっていた停止階(2階)情報を削除する。
このように、乗車号機1Aによって3階に行く利用者Aが既に検出されており、次いで、乗車号機1Aによって2階に行く利用者Bが検出されたとき、この時点で乗車号機1Aの乗車率が所定の設定値を越えて混雑予想状況となったとすると、利用者Aはそのまま乗車号機1Aを利用することになるが、2階に行く利用者Bは、例えば乗車号機1Bに変更されて分割配車となる。そして、乗車号機1Bは運行ルートを変更して利用者Bに対して2階に停止するサービスを実行する。もちろん、2階に停止する乗車号機があれば、運行ルートを変更せずに利用者Bに対して2階に停止するサービスを実行することが可能となるものである。
上述した処理によって、利用者Bは通常であれば個人別乗車号機固定方式によって乗車号機1Aを利用して2階へと移動することになるが、運行情報見直し部17の一周時間判定機能で一周時間の増加がもっと小さい乗車号機として、例えば乗車号機1Bが選定された場合、図3に示した乗車号機1Bは2階で停止し、利用者Bは2階で降りることになる。
したがって、乗車号機1Aが混雑状態であっても、その乗車号機1Aを利用する利用者たちに長待ちさせることなく、また、乗車号機1Bに乗り換えた利用者Bにも長待ちさせることがないので、ビル全体の運行効率を向上させることができる。
ここで、1周時間の増加は、各乗車号機の乗車口に利用者が到着する順により、到着した利用者からかご奥に乗車すると予測し、乗りかご内での乗車位置対する降車階を基に、降車時間と再乗車時間を算出することで、より正確に算出可能となる。
更に、変更要求作成部16の混雑予測判定機能では、混雑予測の判定を行い、混雑が予測される場合、その乗車号機に乗り込んでいる乗客の長待ちが発生しないように利用者Bの割り当て乗車号機を変更することができる。これによって、定員以上の乗客が一台の乗車号機に集中して乗車できない状況が発生するのを回避し、かつ、長待ちを抑制することができる。
しかも、混雑した乗車号機1Aでは利用者Bの乗車を変更するため、利用者B以外の予定された行き先階へのサービスのみとなるので、一周時間が長くなるのを防止することができる。ここで、混雑状況の予測は、各個人データに関連付けられた各個人のかご内占有率を用いることで、より正確に算出可能となる。
また乗り場には、図1に示したように利用者Bに変更内容を報知する報知手段5が設けられているので、利用者Bが乗り場到着検出手段4によって検出されたタイミングで乗車号機変更情報を提供することができ、通常の運行と異なっても混乱を生じさせることなく、確実に情報を通知することができる。
この報知手段5による報知を乗車号機変更に限定すると、混乱を生じさせることなく、より円滑な運用が可能となる。ここで、各個人の所有する携帯端末に変更内容を知らせることで、報知手段5を不要にすることも可能であり、報知手段5と併用することで、混雑時などに、報知手段5での変更内容確認が困難であった場合の補助手段として、利用できる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明するが、本実施形態では図5に示すステップ8を変更した点で実施例1と異なっている。これ以外の制御ステップは同じであるので、その説明は省略する。図6は、第2の実施形態になる群管理エレベータ装置の乗車号機変更処理を示すフローチャートである。
先の実施例では、ステップS8で仮変更した乗車号機の一周時間をそれぞれ算出し、それらの中から一周時間の増加がもっと小さい乗車号機に変更を決定した。
これに対して、本実施例においては、ステップS8に置き換えたステップS13において、仮変更した夫々の乗車号機の運行予想ルートを作成して一周時間をそれぞれ算出し、それらの中から全ての乗車号機の一周時間が最も平均化される乗車号機を変更乗車号機として決定しているものである。
このような乗車号機変更処理によれば、夫々の乗車号機の待ち時間を平均化させることができるので、全体としても運行サービスをより向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明するが、本実施形態でも図5に示すステップ8を変更した点で実施例1と異なっている。これ以外の制御ステップは同じであるので、その説明は省略する。図7は、第3の実施形態になる群管理エレベータ装置の乗車号機変更処理を示すフローチャートである。
先の実施例では、ステップS8で仮変更した乗車号機の一周時間をそれぞれ算出し、それらの中から一周時間の増加がもっと小さい乗車号機に変更を決定した。
これに対して、本実施例においては、ステップS8に置き換えたステップS14において、仮変更した夫々の乗車号機の運行予想ルートを作成し、運行予想ルート情報の中からロビー階に到着する間隔が平均化される乗車号機を変更乗車号機として決定しているものである。
このような乗車号機変更処理によれば、基準階となるロビー階における平均化が行われるので、混雑が予想される基準階における待ち時間が平均化され、全体としても運行サービスをより向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明するが、本実施形態でも図5に示すステップ8を変更した点で実施例1と異なっている。これ以外の制御ステップは同じであるので、その説明は省略する。図8は、第4の実施形態になる群管理エレベータ装置の乗車号機変更処理を示すフローチャートである。
先の実施例では、ステップS5で仮変更した乗車号機の一周時間をそれぞれ算出し、それらの中から一周時間の増加がもっと小さい乗車号機に変更を決定したが、本実施例では、ステップS8をステップS15〜ステップS18に置き換えている。
運行情報見直し部17の2周目待ち時間判定機能は、ステップS15で、割り当てを仮変更した各乗車号機における2周目の利用者の待ち時間を運行予定ルート情報からそれぞれ算出する。2周目待ち時間判定機能は、ステップS16で、算出した待ち時間を用いて2周目の利用者が長待ちとならない乗車号機があるかどうかを判定する。この判定の結果、長待ちとならない乗車号機がある場合、2周目待ち時間判定機能は、ステップS17で割り当てを仮変更した乗車号機のうち、2周目の利用者の長待ちがない乗車号機から利用者Bの待ち時間が最も短い乗車号機に割り当て変更を決定する。
一方、ステップS16の判定の結果、長待ちとならない乗車号機がなかった場合、2周目待ち時間判定機能は、ステップS18で割り当てを仮変更した乗車号機のうち、利用者Bの待ち時間が最も短い乗車号機に割り当てを変更する。
このような乗車号機変更処理によれば、2周目の利用者の長待ちを抑制しながら割り当て変更が行われるので、割り当て変更による長待ちの影響を最小に抑えて、全体としても運行サービスをより向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、利用者の個人識別情報から行先階を求め、この求められた行き先階にサービスする乗車号機を割り当てると共に、利用者に割り当てられた乗車号機が混雑すると予測されたときに利用者に対する乗車号機の変更要求を作成し、混雑が予測された乗車号機が利用者の行き先階に停止することが確定していないとき、または確定していても満員と予測されるとき、この乗車号機以外の他の乗車号機の中から変更乗車号機を決定することができる。
これによれば、ビル全体の運行効率を向上させながら、偏った利用による長待ちが発生しないように利用者の割り当て乗車号機を変更して、定員以上の乗客が一台の号機に集中して乗車できない状況が発生するのを回避し、かつ、長待ちを抑制することができるようになる。
また、本実施例においては、例えばステップS10で説明したように利用者Bが乗り場へ到着する時間的なタイミングを合致させるために、各ビル到着検出手段3A〜5Nから乗り場到着検出手段4、または乗降口までの予測時間を予め格納しておき、これらの時間要素を反映した変更となるようにしても良いものである。
本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。またある実施例の構成の一手段を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一手段について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
1A〜1N…乗車号機、2A〜2N…乗車号機制御手段、3A〜3N…ビル到着検出手段、4…乗り場到着検出手段、5…報知手段、6…利用者管理手段、7…群管理制御手段、9…利用者情報管理部、13…変更情報通知部、16…変更要求作成部、17…運行情報見直し部、18…運行情報決定部。
Claims (10)
- 予め設定された階床へサービスを行う複数の乗車号機と、利用者を個人識別して対応する階床にサービスする前記乗車号機を割り当てる群管理手段を備えた群管理エレベータ装置において、
前記群管理手段は、
前記利用者の個人識別情報から求められた行き先階にサービスする前記乗車号機を前記利用者に割り当てると共に、前記利用者に割り当てられた前記乗車号機が混雑すると予測されたときに前記利用者に割り当てられた前記乗車号機の変更要求を作成する変更要求作成部と、
前記混雑が予測された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していないとき、または前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していても前記乗車号機が満員になると予測されるとき、前記乗車号機以外の他の前記乗車号機の中から変更すべき前記乗車号機を割り当てる運行情報見直し部と、
変更後の前記乗車号機を前記利用者の前記乗車号機に決定して前記利用者に報知する運行情報決定部と
を備えていることを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項1に記載の群管理エレベータ装置において、
運行情報見直し部は、
前記混雑が予測された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していないとき、または前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していても前記乗車号機が満員になると予測されるとき、前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機があるかどうかを判定する停止階判定機能と、
前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機がある場合は、前記行き先階に停止する前記乗車号機を仮割り当てすると共に、前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機がない場合は、満員となる前記乗車号機以外の全ての前記乗車号機を仮割り当てする仮割り当て機能と、
前記仮割り当てされた前記乗車号機から所定の条件に基づき1つの変更すべき前記乗車号機を決定する乗車号機決定機能と
を備えていることを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項1に記載の群管理エレベータ装置において、
前記群管理手段には、乗り場に設けた前記利用者が前記乗り場に到着したことを検出する乗り場到着検出手段と、前記乗り場に向かう前記利用者の個人識別情報を前記乗り場到着検出手段よりも手前で検出するビル到着検出手段からの情報が入力され、前記群管理手段は前記ビル到着検出手段で検出した前記個人識別情報から予め格納した行き先階情報を抽出することを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項3に記載の群管理エレベータ装置において、
前記乗り場到着検出手段によって前記利用者が検出されると、前記運行情報見直し部は前記運行情報決定部に変更すべき前記乗車号機の情報を送り、前記運行情報決定部は前記乗り場に設けられている報知手段によって前記利用者に変更された前記乗車号機の情報を報知することを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項3に記載の群管理エレベータ装置において、
前記運行情報決定部は、前記変更された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止しない場合は、前記変更された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止するように運行ルートを変更することを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項3に記載の群管理エレベータ装置において、
前記運行情報見直し部の前記乗車号機決定機能は、運行ルート情報を用いて一周時間の増加が最も少ない前記乗車号機、或いは一周時間が最も平均化する前記乗車号機、或いはロビー階に到着する間隔が平均化される乗車号機、或いは2周目の長待ちが少ない前記乗車号機を選択することを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 請求項5に記載された群管理エレベータ装置において、
前記運行情報決定部は、前記利用者が前記乗り場に到着したときに前記変更された前記乗車号機が既に出発していた場合、或いは前記利用者が前記乗り場に到着しないで前記変更された前記乗車号機が既に出発していた場合は、前記変更された前記乗車号機の運行ルートから前記利用者のために停止することになっている停止階情報を削除することを特徴とする群管理エレベータ装置。 - 予め設定された階床へサービスを行う複数の乗車号機と、利用者を個人識別して対応する階床にサービスする前記乗車号機を割り当てる群管理手段を備えた群管理エレベータ装置において、
前記群管理手段は、
前記利用者の個人識別情報から求められた行き先階にサービスする前記乗車号機を前記利用者に割り当てると共に、前記利用者に割り当てられた前記乗車号機が混雑すると予測されたときに前記利用者に割り当てられた前記乗車号機の変更要求を作成し、
前記混雑が予測された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していないとき、または前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していても前記乗車号機が満員になると予測されるとき、前記乗車号機以外の他の前記乗車号機の中から変更すべき前記乗車号機を割り当てて決定し、
変更後の前記乗車号機を前記利用者の前記乗車号機に決定して前記利用者に報知する
ことを特徴とする群管理による乗車号機の割り当て方法。 - 請求項8に記載された群管理による乗車号機の割り当て方法において、
前記群管理手段は、
前記混雑が予測された前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していないとき、または前記乗車号機が前記利用者の前記行き先階に停止することが確定していても前記乗車号機が満員になると予測されるとき、前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機があるかどうかを判定し、
前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機がある場合は、前記行き先階に停止する前記乗車号機を仮割り当てすると共に、前記利用者の前記行き先階に停止する前記他の乗車号機がない場合は、満員となる前記乗車号機以外の全ての前記乗車号機を仮割り当てし、
前記仮割り当てされた前記乗車号機から所定の条件に基づき1つの変更すべき前記乗車号機を決定する
ことを特徴とする群管理による乗車号機の割り当て方法。 - 請求項9に記載された群管理による乗車号機の割り当て方法において、
前記群管理手段は、
乗り場到着検出手段によって前記利用者が検出されると、前記乗り場に設けられている報知手段によって前記利用者に変更された前記乗車号機の変更情報を報知する
ことを特徴とする群管理による乗車号機の割り当て方法。
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