JP6401912B2 - はんだ組成物およびそれを用いたプリント配線基板の製造方法 - Google Patents
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このようなはんだごてによるはんだ付けが困難な微細部などへのはんだ付けでは、レーザー光を用いた非接触によるはんだ付け方法が利用されている。
この技術は、はんだ付け装置のはんだ付けヘッドからプリント配線基板に向けてレーザー光を照射し、照射されたレーザー光の光エネルギーをはんだに吸収させ、発熱を引き起こし、はんだを溶融させてはんだ付けする方法であり、プリント配線基板の微細な部位に電子部品を短時間で実装することができるという利点がある(特許文献1〜3参照)。
また、はんだ接続を行いたい部分に選択的にレーザー光を照射することができるため、フロー式やリフロー式と比較して、電子部品の実装時に、部品全体に熱を加えずに実装を行うことが可能であることから、放熱性が高い部品へのはんだ付けに適している。
はんだボールの発生やフラックスの飛散の発生は、予備加熱によって抑制することができるが、その効果は十分ではなかった。
ここで、急加熱を伴うはんだ付けとは、常温からはんだ融点までの加熱に要する時間が3秒間以下(好ましくは1秒間以下)となるようなはんだ付けのことをいう。
本発明のはんだ組成物は、レーザーはんだ付けに用いられるはんだ組成物であって、前記はんだ組成物は、(A)ロジン系樹脂、(B)有機酸、(C)溶剤、および(D1)25℃で固体のヨウ素系有機ハロゲン化合物を含有するフラックスと、(E)はんだ粉末とを含有し、前記(A)成分は、(A1)軟化点が130℃以上の高軟化点ロジン系樹脂を含有し、前記(A1)成分の配合量は、前記(A)成分の合計量100質量%に対して、70質量%以上であり、前記(D1)成分が、2−ヨード安息香酸、3−ヨード安息香酸、5−ヨードサリチル酸、および5−ヨードアントラニル酸からなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とするものである。
本発明のはんだ組成物においては、前記(C)成分が、(C1)イソボルニルシクロヘキサノールを含有することが好ましい。
本発明のはんだ組成物においては、前記(D1)成分の配合量、或いは、前記(D1)成分および前記(D2)成分の合計配合量が、前記フラックス100質量%に対して、1質量%以上3質量%以下であることが好ましい。
すなわち、急加熱が行われるレーザーはんだ付けなどで、はんだボールの発生およびフラックスの飛散の発生する理由は次の通りであると本発明者らは推察する。つまり、レーザー照射などによる急加熱によって、流動性が急上昇したフラックスがはんだ粉末の溶融よりも先にパッド外に流れ出し、そのときに、未溶融のはんだ粉末を同時にパッド外に流してしまうことによって生じているものと本発明者らは推察する。これに対し、本発明のはんだ組成物は、所定量以上の(A1)高軟化点ロジン系樹脂と、(D)25℃で固体の有機ハロゲン化合物とを含有している。そして、本発明では、急加熱を伴うはんだ付けの際に、(A1)成分および(D)成分が、はんだ組成物の表面を覆うように分布する傾向にあり、一時的に皮膜のようになる。かかる皮膜は、高融点の(A1)成分に、常温で固体の(D)成分が溶解または分散しているものからなるために、比較的に流動性が低い。そのため、かかる皮膜により(B)有機酸や(C)溶剤が飛散してパッド外に流れ出すのを抑制できる。このような(A1)成分および(D)成分の作用により、上記本発明の効果が達成されるものと本発明者らは推察する。
本発明のはんだ組成物に用いるフラックスは、はんだ組成物における前記(E)成分以外の成分であり、(A)ロジン系樹脂、(B)有機酸、(C)溶剤、および(D)25℃で固体の有機ハロゲン化合物を含有するものである。
本発明に用いる(A)ロジン系樹脂としては、ロジン類およびロジン系変性樹脂が挙げられる。ロジン類としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、水素添加ロジンおよびこれらの誘導体などが挙げられる。ロジン系変性樹脂としては、ディールス・アルダー反応の反応成分となり得る前記ロジン類の不飽和有機酸変性樹脂((メタ)アクリル酸などの脂肪族の不飽和一塩基酸、フマル酸、マレイン酸等のα,β−不飽和カルボン酸などの脂肪族不飽和二塩基酸、桂皮酸などの芳香族環を有する不飽和カルボン酸等の変性樹脂)およびこれらの変性物などのアビエチン酸、並びに、これらの変性物を主成分とするものなどが挙げられる。これらのロジン系樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明において、前記(A)成分は、(A2)軟化点が130℃未満のロジン系樹脂を含有してもよい。このような(A2)成分としては、前記(A)成分のうち、軟化点が130℃未満のロジン系樹脂が挙げられる。
なお、前記(A)成分の軟化点を調整する手段としては、ロジンの重合度合を調整することや(重合度合が高くなるほど、軟化点が高くなる傾向にある)、ロジンの変性方法を変更することや(例えば、アクリル酸やマレイン酸により変性することで、軟化点が高くなる傾向にある)、ロジンの分子量を調整することや(分子量が高くなるほど、軟化点が高くなる傾向にある)、ロジンに水素化反応を施すことや、ロジンにエステル化反応またはエステル交換反応を施すことなどが挙げられる。
前記(A1)成分の配合量は、前記(A1)成分および前記(A2)成分の合計量100質量%に対して、70質量%以上であることが必要であり、85質量%以上100質量%以下であることがより好ましい。(A1)成分の配合量が前記下限未満では、フラックスの飛散およびフラックス残さの広がりの抑制が不十分となる。
本発明に用いる有機酸としては、モノカルボン酸、ジカルボン酸などの他に、その他の有機酸が挙げられる。これらの有機酸は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、これらの有機酸は、フラックス中の活性剤として作用する。
モノカルボン酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブチリック酸、バレリック酸、カプロン酸、エナント酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ツベルクロステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、グリコール酸などが挙げられる。
ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、ジグリコール酸などが挙げられる。
その他の有機酸としては、ダイマー酸、レブリン酸、乳酸、アクリル酸、安息香酸、サリチル酸、アニス酸、クエン酸、ピコリン酸などが挙げられる。
本発明に用いる(C)溶剤としては、適宜公知の溶剤を用いることができるが、(C1)沸点が280℃以上321℃以下、かつ、粘度が30℃において12Pa・s以上80Pa・s以下である溶剤を含有することが好ましい。このうち、(C1)成分の30℃における粘度は、20Pa・s以上75Pa・s以下が好ましく、30Pa・s以上70Pa・s以下がより好ましく、55Pa・s以上67Pa・s以下が特に好ましい。なお、粘度はB型粘度計(プログラマブルレオメータDV−III、ブルックフィールド社製)を用いて測定できる。
急加熱を伴うはんだ付けでは、従来、はんだボールの発生やフラックスの飛散が生じていた。これは、レーザー照射などによる急加熱によって、粘度が低下したフラックスがはんだ粉末の溶融よりも先にパッド外に流れ出すことによって生じているものと推察される。また、フラックスがパッド外に流れ出すときに、未溶融のはんだ粉末を一緒に流している。(C1)成分として、上記高粘度かつ高沸点の溶剤を用いることにより、はんだボールの発生およびフラックスの飛散の発生をより確実に抑制できる。
その理由としては、溶剤に高粘度のものを使用することによって、レーザー照射などによる加熱時に、はんだ組成物がパッド上に残りやすくなるためと推察される。また、溶剤に高沸点のものを使用することによって、フラックスが流動性を持つ温度が上昇し、沸点の低い溶媒を用いたはんだ組成物よりもはんだ合金の溶融が進行するため、はんだボールが抑制され、更に溶剤の突沸が抑制されるため、フラックスの飛散が抑制されるものと推察される。
前記(C1)成分の配合量は、フラックス100質量%に対して、2質量%以上40質量%以下であることが好ましく、7質量%以上35質量%以下であることがより好ましく、12質量%以上25質量%以下であることが特に好ましい。
具体的には、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ヘキシルジグリコール、1,5−ペンタンジオール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、2−エチルヘキシルジグリコール、オクタンジオール、フェニルグリコール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルなどが挙げられる。これらの溶剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に用いる(D)25℃で固体の有機ハロゲン化合物としては、ハロゲン原子が共有結合により結合した非塩系の有機化合物が挙げられる。このハロゲン化化合物としては、塩素化物、臭素化物、ヨウ素化物、フッ化物のように塩素、臭素、ヨウ素、フッ素の各単独元素の共有結合による化合物でもよいが、塩素、臭素、ヨウ素およびフッ素の任意の2つまたは全部のそれぞれの共有結合を有する化合物でもよい。これらの化合物は、水性溶媒に対する溶解性を向上させるために、例えばハロゲン化アルコールやハロゲン化カルボキシルのように水酸基やカルボキシル基などの極性基を有することが好ましい。
前記(D1)成分としては、2−ヨード安息香酸、3−ヨード安息香酸、2−ヨードプロピオン酸、5−ヨードサリチル酸、5−ヨードアントラニル酸などのヨウ化カルボキシルが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
前記(D1)成分の配合量としては、フラックス100質量%に対して、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上5質量%以下であることがより好ましく、0.2質量%以上1質量%以下であることが特に好ましい。
前記(D2)成分としては、2,3−ジブロモプロパノール、2,3−ジブロモブタンジオール、1,4−ジブロモ−2−ブタノール、トリブロモネオペンチルアルコールなどの臭素化アルコール、2,3−ジブロモプロピオン酸、2,3−ジブロモコハク酸、2−ブロモ安息香酸などの臭素化カルボキシルなどが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に用いる(E)はんだ粉末は、無鉛のはんだ粉末のみからなることが好ましいが、有鉛のはんだ粉末であってもよい。このはんだ粉末におけるはんだ合金としては、スズを主成分とする合金が好ましい。また、この合金の第二元素としては、銀、銅、亜鉛、ビスマス、アンチモンなどが挙げられる。さらに、この合金には、必要に応じて他の元素(第三元素以降)を添加してもよい。他の元素としては、銅、銀、ビスマス、アンチモン、アルミニウム、インジウムなどが挙げられる。
無鉛のはんだ粉末としては、具体的には、Sn/Ag、Sn/Ag/Cu、Sn/Cu、Sn/Ag/Bi、Sn/Bi、Sn/Ag/Cu/Bi、Sn/Sbや、Sn/Zn/Bi、Sn/Zn、Sn/Zn/Al、Sn/Ag/Bi/In、Sn/Ag/Cu/Bi/In/Sb、In/Agなどが挙げられる。
本発明のはんだ組成物を製造するには、上記説明したフラックスと上記説明した(E)はんだ粉末とを上記所定の割合で配合し、撹拌混合すればよい。
次に、本発明のプリント配線基板について説明する。本発明のプリント配線基板は、以上説明したはんだ組成物を用いて電子部品をプリント配線基板に実装したことを特徴とするものである。そのため、本発明のプリント配線基板では、急加熱を伴うはんだ付けをする場合(例えばレーザー照射時)におけるはんだボールやフラックスの飛散を十分に抑制できる。
塗布厚みは、特に限定されないが、0.05mm以上2mm以下であることが好ましい。
はんだ付け方法としては、急加熱を伴うはんだ付け(常温からはんだ融点までの加熱に要する時間が3秒間以下(好ましくは1秒間以下)となるようなはんだ付け)であれば、適宜公知の方法を採用できる。急加熱を伴うはんだ付けとしては、レーザーはんだ付け、はんだごてでのはんだ付けなどが挙げられる。
はんだ付けに使用するレーザー光のレーザー光源の種類は、特に限定されず、金属の吸収帯に合わせた波長に応じて適宜採用できる。レーザー光源としては、例えば、固体レーザー(ルビー、ガラス、YAGなど)、半導体レーザー(GaAs、InGaAsP、有機物など)、液体レーザー(色素など)、気体レーザー(He−Ne、Ar、CO2、エキシマーなど)が挙げられる。
レーザー照射条件は、特に限定されない。例えば、スポット径φは、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、照射時間は、0.1秒間以上5秒間以下であることが好ましい。
((A1)成分)
ロジン系樹脂A:水添酸変性ロジン(軟化点:130℃)、商品名「KE−604」、荒川化学工業社製
ロジン系樹脂B:マレイン酸変性ロジン(軟化点:148℃)、商品名「マルキードNo.33」、荒川化学工業社製
((A2)成分)
ロジン系樹脂C:水添ロジンエステル(軟化点:85℃)、商品名「リカタックF−85」、リカファインテク社製
ロジン系樹脂D:完全水添ロジン(軟化点:80℃)、商品名「フォーラルAX」、Eastman Chemical社製
((B)成分)
有機酸A:コハク酸
有機酸B:グルタル酸
有機酸C:ピコリン酸
有機酸D:ダイマー酸
((C1)成分)
溶剤A:イソボルニルシクロヘキサノール(沸点:308〜318℃、粘度:65.5Pa・s(30℃))、商品名「MTPH」、日本テルペン化学社製
((C2)成分)
溶剤B:2−エチルヘキシルジグリコール
溶剤C:フェニルグリコール
((D1)成分)
有機ハロゲン化合物A:2−ヨード安息香酸
((D2)成分)
有機ハロゲン化合物B:
((E)成分)
はんだ粉末:粒子径20〜36μm、はんだ融点200〜230℃、はんだ組成Sn/Ag3.0/Cu0.5
(その他の成分)
チクソ剤A:商品名「スリパックスZHH」、日本化成社製
チクソ剤B:商品名「ダイヤミッドY」、日本化成社製
酸化防止剤:商品名「スミライザーTPD」、住友化学社製
ロジン系樹脂A36質量%、有機酸A0.5質量%、有機酸B3質量%、有機酸C0.5質量%、有機酸D6質量%、溶剤A12.5質量%、溶剤B21.07質量%、溶剤C8質量%、有機ハロゲン化合物A0.06質量%、有機ハロゲン化合物B0.07質量%、チクソ剤A6質量%、チクソ剤B5.8質量%、および酸化防止剤0.5質量%をそれぞれ容器に投入し、らいかい機を用いて混合してフラックスを得た。
その後、得られたフラックス11質量%およびはんだ粉末89質量%(合計で100質量%)を容器に投入し、混練機にて混合することで、下記表1に示す組成を有するはんだ組成物を調製した。
下記表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、はんだ組成物を得た。
[比較例1〜4]
下記表2に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、はんだ組成物を得た。
はんだ組成物の評価(フラックス残さの広がり試験、フラックスの飛散試験、はんだボール試験)を以下のような方法で行った。実施例について得られた結果を表1に示し、比較例について得られた結果を表2に示す。
メタルマスク厚さ:0.2mm
スキージ :メタルスキージ
スキージ速度:30mm/秒
版離れ速度:0.2mm/秒
印圧:100kPa
印刷部位:Cuランド2.1×2.5mm
レーザー波長:808nm
スポット径:Φ1.6mm
照射時間:0.5秒間
(1)フラックス残さの広がり試験
レーザー照射後の試験片を観察し、フラックス残さのランドからの広がり幅を測定した。そして、以下の基準に従って、フラックス残さの広がりを評価した。
◎:フラックス残さのランドからの広がり幅が0.5mm以下である。
○:フラックス残さのランドからの広がり幅が0.5mm超、1mm以下ある。
△:フラックス残さのランドからの広がり幅が1mm超、1.5mm以下である。
×:フラックス残さのランドからの広がり幅が1.5mm超である。
はんだ組成物のレーザー照射時に起きるフラックスの飛散状況を調べるために、25cm2あたりのフラックスの飛散を観察した(個/25cm2)。そして、以下の基準に従って、フラックスの飛散を評価した。
◎:フラックスの飛散が0個/25cm2である。
○:フラックスの飛散が1個/25cm2以上10個/25cm2以下である。
△:フラックスの飛散が11個/25cm2以上25個/25cm2以下である。
×:フラックスの飛散が25個/25cm2を超える。
はんだ組成物のレーザー照射時に起きるはんだボールの発生状況を調べるために、JIS Z 3284(1994)に準じてはんだボール試験を行った。そして、以下の基準に従って、はんだボールを評価した。
◎:はんだボールが0個である。
○:はんだボールが1個以上5個未満である。
△:はんだボールが5個以上10個未満である。
×:はんだボールが10個以上である。
一方で、本発明における(A1)成分の配合量が所定値以下の場合や、(D)成分を含有しないはんだ組成物を用いた場合(比較例1〜4)には、フラックス残さの広がりおよびフラックスの飛散を抑制できないことが分かった。
Claims (5)
- レーザーはんだ付けに用いられるはんだ組成物であって、
前記はんだ組成物は、(A)ロジン系樹脂、(B)有機酸、(C)溶剤、および(D1)25℃で固体のヨウ素系有機ハロゲン化合物を含有するフラックスと、(E)はんだ粉末とを含有し、
前記(A)成分は、(A1)軟化点が130℃以上の高軟化点ロジン系樹脂を含有し、
前記(A1)成分の配合量は、前記(A)成分の合計量100質量%に対して、70質量%以上であり、
前記(D1)成分が、2−ヨード安息香酸、3−ヨード安息香酸、5−ヨードサリチル酸、および5−ヨードアントラニル酸からなる群から選択される少なくとも1つである
ことを特徴とするはんだ組成物。 - 請求項1に記載のはんだ組成物において、
前記フラックスが、(D2)25℃で固体の臭素系有機ハロゲン化合物をさらに含有し、
前記(D2)成分が、2,3−ジブロモブタンジオール、トリブロモネオペンチルアルコール、2,3−ジブロモプロピオン酸、2,3−ジブロモコハク酸、および2−ブロモ安息香酸からなる群から選択される少なくとも1つである
ことを特徴とするはんだ組成物。 - 請求項1または請求項2に記載のはんだ組成物において、
前記(C)成分が、(C1)イソボルニルシクロヘキサノールを含有する
ことを特徴とするはんだ組成物。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のはんだ組成物において、
前記(D1)成分の配合量、或いは、前記(D1)成分および前記(D2)成分の合計配合量が、前記フラックス100質量%に対して、1質量%以上3質量%以下である
ことを特徴とするはんだ組成物。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のはんだ組成物を用いて電子部品をプリント配線基板に実装することを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
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