JP6393395B1 - 折り曲げ開封包装体およびその製造方法、折り曲げ開封包装体の表材、ならびに折り曲げ開封構造 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、図11に示される折り曲げ開封包装体では、封止材(52)でシート材(51)の上面を覆っているのみの構造であるため、包装体の輸送時や保管時等で意図しない外力が包装体にかかったときにシート材(51)が折れ曲がり破断開封部(53)が開口するとともに封止材(52)が開封するおそれがある。また、封止材(52)は破断可能であることが要求されているので、印刷加工性を犠牲にする要因が多くあり、当該封止材(52)に美麗な印刷を施すことも困難である。
図12に示される折り曲げ開封包装体では、封止材(62)の剥がれ防止のために、封止材(62)が加熱圧着されているので、包装体を大量生産をすることが難しいという問題がある。また、封止材(62)を加熱圧着する加工費が高くなるので、安価な内容物を収容する包装体の製造には不向きである。しかも、封止材(62)を加熱圧着しても輸送時等では包装体全体の変形を抑えることができず、封止材(62)が破損するおそれがある。一方、封止材(62)を厚くすれば開封しにくくなるとともに製造コストが高くなるという問題がある。
シート材(71)を折り曲げたときには、シート材(71)の内側支持層(71a)および外側支持層(71b)は、それぞれ破断開封部(73)を構成する内側切込み(73a)および外側切込み(73b)の位置で破断し、それとともに、封止材(72)が開封される。
この図13に示される構造では、シート材(71)を構成する内側支持層(71a)および外側支持層(71b)において、内側切込み(73a)および外側切込み(73b)を互いに対向する位置に形成する加工は非常に困難であり、当該加工を高速化することはさらに難しい。したがって、包装体を大量生産することが難しいという問題がある。しかも、このような一対の切込み(73a)および(73b)を加工する場合、製造コストが高くなる。また、破断開封部(73)が開口したときの開口部の形状も直線的なものに限定されるという問題もある。
前記表材を構成するシート材に、二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を形成するシート材加工工程と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に封止材を接着する封止材接着工程と、
カバー材に貫通孔または上側に凹んだ凹部を形成するカバー材加工工程と、
前記カバー材に形成された前記貫通孔または凹部を、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分の位置に合わせながら、前記封止材における被覆部分以外の部分の上面に前記折り曲げ部を覆うように接着するカバー材接着工程とを含む、ことを特徴とする。
前記表材を構成するシート材に、二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を形成するシート材加工工程と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に封止材を接着する封止材接着工程と、
カバー材に切り込みを形成するカバー材加工工程と、
前記切り込みは、前記カバー材の厚さ方向の全部または一部に形成されている切り込みであり、
前記カバー材に形成された前記切り込みを、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分の位置に合わせながら、前記封止材における被覆部分以外の部分の上面に前記折り曲げ部を覆うように接着するカバー材接着工程とを含み、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする。
前記表材は、
二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を有するシート材と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に接着されて前記破断開封部を封止し、前記シート材が前記折り曲げ部で折り曲げられたときに前記破断開封部によって破断されて開封されることが可能な破断強度を有する封止材と、
前記封止材を覆うカバー材と
を備えており、
前記カバー材は、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分以外の部分において前記折り曲げ部を覆うように接着され、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明の請求項19に係る折り曲げ開封構造は、内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な包装体の折り曲げ開封構造であって、
前記折り曲げ開封構造は、
二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を有するシート材と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に接着されて前記破断開封部を封止し、前記シート材が前記折り曲げ部で折り曲げられたときに前記破断開封部によって破断されて開封されることが可能な破断強度を有する封止材と、
前記封止材を覆うカバー材と
を備えており、
前記カバー材は、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分以外の部分において前記折り曲げ部を覆うように接着され、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする。
このような折り曲げ開封構造を有する表材(2)は、具体的には、シート材(5)と、封止材(6)と、カバー材(7)と、溶着材(8)とを備える。
シート材(5)の材料としては、アモルファスポリエチレンテレフタレート(APET)、ポリプロピレン(PP)、 スチレンなどの樹脂材料の単体や複合材からなる膜状または薄板状の部材が用いられる。
例えば、図2〜3に示される折り曲げ部(9)は、折り曲げ罫線によって構成されている。折り曲げ罫線は、シート材(5)における折り曲げ予定箇所を連続的または断続的にV字状または半円状に凹ませることにより、折り曲げ可能になっている。なお、図6の(d)、(e)に示されるような折り曲げ部(9)が狭い場合には折り曲げ罫線は必要ない。
図5(c)に示される波形の破断開封部(10)は、カバー材(7)に接着されておらず、大きい矩形の貫通孔(13)を通して外部に露出している。そのため、包装体(10)が少し折れ曲がったときに、波形の破断開封部10が浮き上がり、波形の破断開封部(10)にゴミ等の異物が侵入するおそれがある。
そこで、ゴミ等の異物が侵入防止するために、図5(c)に示されるように、波形の破断開封部(10)の少なくとも1か所(図5(c)では4か所)に止め部(14)を設けることが好ましい。止め部(14)は、包装体(1)を折り曲げたときに破断開封部(10)が破損して開封できる程度の力で、破断開封部(10)が開封することを止める(仮止めする)ことが可能な構成を有する。止め部(14)は、例えば、破断開封部(10)の隙間を部分的に閉じる処理、例えばヒートシールやプレスなどによって形成される。
封止材(6)は、具体的には、内容物(P)によりガスバリア性、防湿性等の条件を満足するフィルム状のものであって、包装体(1)を折り曲げた時に破断する物性を持ったものである。封止材(6)は、例えば、アルミニウムなどの金属箔や薄い樹脂製フィルム等などの単体や複合材である。
封止材(6)の厚さは、内容物(P)、包装体(1)の大きさ、内容物(P)の物性や体積などの条件により決定される。また、封止材(6)の表面には印刷加工やエンボス加工などが施されてもよい。
カバー材(7)は、包装体(1)の表材(2)全体を覆う広さ(シート材(5)と同じ面積)でなくてもよく、折り曲げ部(9)と破断開封部(10)の周囲を覆い、かつ、折り曲げ部(9)の少なくとも一部を覆う程度の面積があればよい。
言い換えれば、接着回避部は、被覆部分(11)の上方および/または下方(図1〜4の例では上方)に形成された空間部(12)によって構成されている。なお、被覆部分(11)の下方に空間部(27)が形成された例(図9(a))、および被覆部分(11)の上方および下方に空間部(12)、(27)が形成された例(図9(b))については後段で説明する。
さらに、この構成では、シート材(5)および封止材(6)の曲げ剛性を上げる必要がないので、シート材(5)および封止材(6)は従来通り薄いシートを用いることが可能であり、薄いシート状の樹脂や金属箔などからなるシート材(5)および封止材(6)を用いて表材(2)およびそれを備えた折り曲げ開封包装体(1)を連続的に大量に生産することが可能になる。
図9(b)に示される例では、被覆部分(11)の下面側の空間部(27)だけでなく、上面側の空間部(26)が形成されているので、被覆部分(11)の上下両面において接着面積が減少しており、破断開封部(10)が封止材(6)の被覆部分(11)の破断開封する際の抵抗をさらに減少することが可能である。
図9(c)(i)、(ii)に示される例では、接着回避部は、封止材(6)の被覆部分(11)の下方に形成された剥離剤層(40)によって構成されている。なお、接着回避部は、封止材(6)の被覆部分(11)の上方および/または下方に形成された剥離剤層(40)によって構成されていればよい。このように接着回避層として剥離剤層(40)を形成した場合、接着回避部として空間部を形成する場合と比較して、剥離剤層(40)によって当該空間部よりも薄い接着回避部を構成することが可能である。その結果、折り曲げ開封包装体の薄型化、ならびに表面の平坦化を容易に達成することが可能である。
図9(c)(i)に示される例では、空間部(12)の内部に剥離剤層(40)が形成されているので、空間部(12)の深さが小さくても内部の剥離剤層(40)によって接着回避部における接着を回避する効果を十分に発揮することが可能である。
なお、色材層(29)は、印刷による印刷インキ層だけでなく、顔料や塗料などの色材をカバー材(7)の面に塗布するなどの印刷以外の他の方法によって与えることによって形成してもよい。
また、従来の折り曲げ開封包装体は、揃えて紙箱等の容器に詰めて搬送されているが、包装体に大きな曲げ荷重がかからないように注意しながら揃える作業性が大変であったが、本発明の折り曲げ開封包装体(1)では、破断開封部(10)の保護がカバー材(7)でなされているため外力による破断開封部(10)の破開が少なく、ばらばらでの袋詰め包装で搬送されても問題なく、包装の大幅な合理化とコスト削減を図ることが可能である。
したがって、本発明の折り曲げ開封包装体の生産コストは、従来品と比較して約50%削減することが可能である。
また、本発明の折り曲げ開封包装体の充填能力は、1分間当たり400個の包装体に内容物を充填することが可能であり、従来品(例えば、特開2006−240747号公報記載の包装体)などと比較して、約2倍程度向上する。
本発明の折り曲げ開封包装体は、以上のように、従来品と比較して、外観性にすぐれ、生産性が2倍に向上し、さらにガスバリア性および防湿性が非常にすぐれている。
本発明の折り曲げ開封包装体(1)の製造方法は、上記実施形態の折り曲げ開封包装体(1)の製造方法であって、
表材(2)を構成するシート材(5)に、二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部(9)、および折り曲げ部(9)で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部(10)を形成するシート材加工工程と、
シート材(5)における少なくとも破断開封部(10)およびその周辺部に封止材(6)を接着する封止材接着工程と、
カバー材(7)に貫通孔(13)または上側に凹んだ凹部(22)または切り込みを形成するカバー材加工工程と、
カバー材(7)に形成された貫通孔(13)または凹部(22)を、封止材(6)における破断開封部(10)を覆う被覆部分(11)の位置に合わせながら、封止材(6)における被覆部分(11)以外の部分の上面に折り曲げ部(9)を覆うように接着するカバー材接着工程とを含む。
カバー材加工工程で形成される「切り込み」は、例えば、破断開封部(10)の上方において、平らなカバー材(7)に厚さ方向に形成された切り込みであり、図8(a)、(b)に示される切れ目(23)のようにカバー材(7)の厚さ方向の全部または一部に形成されている。
これらシート材加工工程、封止材接着工程、カバー材加工工程、およびカバー材接着工程によって、表材(2)を連続的に製造することが可能である。
上記のように表材(2)を製造後、表材(2)と裏材(3)との四方を熱溶着などによって接着しながら内容物(P)を充填することにより、上記図1に示されるような折り曲げ開封包装体(1)を連続的に製造することが可能である。
表材(2)は、図10に示される連続製造装置によって製造される。
シート材(5)としては、0.3mmの厚さのAPETが用いられる。
封止材(6)としては、12μmの厚さのアルミ箔の両面にホットメルト接着剤を塗工したものが用いられる。
カバー材(7)としては、12μmの厚さの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)が用いられる。このカバー材(7)には、片面に5色グラビア印刷加工が施されている。
溶着材(8)としては、30μmの厚さの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられ、予めシート材(5)とドライラミネート加工で貼り合わされている。
具体的には、カバー材(7)は、カバー材送りローラ(33)からロータリーダイカッター(37)へ送り出される。カバー材(7)の印刷ピッチがセンサ(フォトセンサなど)(図示せず)でキャッチ(検出)され、サーボモータ(図示せず)で封止材送りローラ(33)およびロータリーダイカッター(37)の回転速度を調整しながら、カバー材(7)は所定の位置でロータリーダイカッター(37)によって貫通孔(13)を切り取られる。貫通孔(13)が形成されたカバー材(7)は、加熱ローラ(34)に引っ張られながら送られる。
シート材(5)は、シート材送りローラ(31)からロータリーダイカッター(36)へ送り出される。カバー材(7)側の上記のセンサに連動させてサーボモータ(図示せず)でシート材送りローラ(31)およびロータリーダイカッター(36)の回転速度を調整しながら、シート材(5)には、上記のカバー材(7)の貫通孔(13)に対応する位置で、ロータリーダイカッター(36)によって折り曲げ部(9)および破断開封部(10)が形成される。これら折り曲げ部(9)および破断開封部(10)が形成されたシート材(5)は、加熱ローラ(34)に引っ張られながら送られる。
なお、この工程で形成される破断開封部(10)の形状については、本発明はとくに限定するものでなく、種々の形状の破断開封部(10)を形成してもよい。例えば、図5(a)〜(c)に示されるような破線、H形、波形など種々の形状の破断開封部(10)を形成することが可能である。
封止材(6)は、封止材送りローラ(32)から加熱ローラ(34)へ、シート材(5)とカバー材(7)との間に挟まれるように送り出される。
その結果、シート材(5)、封止材(6)、およびカバー材(7)を上記の加熱ローラ(34)のような圧着ローラなどを用いて連続的に互いに接着することが可能になり、カバー材(7)が封止材(6)の上面において破断開封部(10)を避けながら接着された構造を有する表材(2)をおよびそれを用いた折り曲げ開封包装体(1)を連続的に製造することが可能である。
また、第2封止材が破断開封部(10)の下端を封止することによって、内容物(P)が破断開封部(10)を通って上記のような各層間を接着する接着剤に浸透することを防ぎ、接着力の低下およびそれによる各層間の剥離を防ぐことができる。
破断開封部(10)の下端を封止する第2封止材の材質としては、5〜10μmの厚さを有するフィルムであって、溶着材(8)と溶着するものであって、包装体(1)の折り曲げ開封時に第2封止材も破断開封する程度の強度を有するものが適している。第2封止材を塗工によって形成する場合も同様である。
第2封止材が破断開封可能であるための条件としては、(1)強度が弱いこと、(2)
フィルムが薄いこと、(3)熱シール性を有すること、(4)第2封止材を高速で形成するために高速加工性に優れていること(100回/分以上)であって安定生産可能なこと、などが挙げられる。
第2封止材の材質としては、ポリプロピレン(PP)(とくに、無延伸ポリプロピレン(CPP))、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)等のフィルムや被覆溶液などが用いられる。
第2封止材の厚さは、破断開封可能な強度になるために、シート材(5)の厚さの15%以下が好ましい。
また、第2封止材の厚さは、5μm以上であれば、加熱溶着時にしわが発生することがなく、高速加工が可能であるので、好ましい。
第2封止材の加工工程としては、例えば、20μmの厚さのポリエチレンを加熱して長さ方向(搬送方向)に伸ばし、10μm以下の厚さになるように加工し、破断開封部(10)の下端を封止ことが可能な範囲に、溶着材(8)を介してシート材(5)に溶着する。
第2封止材の加工工程の他の方法として、上記のPE、PP、PETその他の液状物を表材(2)に塗工して乾燥させることにより、第2封止材の膜を形成することも可能である。
2 表材
3 容器材(裏材)
4 収容部
5 シート材
6 封止材
7 カバー材
8 溶着材
9 折り曲げ部
10 破断開封部
11 被覆部分
12、27 空間部(接着回避部)
13 貫通孔
14 止め部
21 閉鎖部分
22 凹部
23 切れ目(脆弱部)
24 本体部
25 つば部(脆弱部)
26、28 突起
29 色材層
30 シール部
31 シート材送りローラ
32 封止材送りローラ
33 カバー材送りローラ
34 加熱ローラ
35 巻き取りローラ
36、37 ロータリダイカッター
40 剥離剤層
P 内容物
Claims (19)
- 内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な構成を有する折り曲げ開封包装体であって、
折り曲げたときに破断開封する表材と、裏材とを備え、表材と裏材の周縁が接着されていることによって、表材と裏材との間に内容物を収容可能な収容部が形成され、
前記表材は、
二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を有するシート材と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に接着されて前記破断開封部を封止し、前記シート材が前記折り曲げ部で折り曲げられたときに前記破断開封部によって破断されて開封されることが可能な破断強度を有する封止材と、
前記封止材を覆うカバー材と
を備えており、
前記カバー材は、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分以外の部分において前記折り曲げ部を覆うように接着され、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする折り曲げ開封包装体。 - 前記接着回避部は、前記被覆部分の上方および/または下方に形成された空間部によって構成されている、請求項1に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記カバー材は、前記封止材の前記被覆部分に対応する位置において貫通孔を有し、
前記空間部は、前記貫通孔の内部空間によって構成されている、請求項2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記カバー材は、前記封止材の前記被覆部分を覆う閉鎖部分を有し、
当該閉鎖部分が当該被覆部分から離間する方向に凹むことにより、凹部が形成され、
前記空間部は、前記凹部によって構成され、
前記閉鎖部分は、前記カバー材における前記閉鎖部分以外の他の部分よりも破断しやすい脆弱部を有する、請求項2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記脆弱部は、前記閉鎖部分において当該閉鎖部分の厚さ方向に形成された切れ目によって構成されている、請求項4に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記閉鎖部分は、本体部と、前記本体部の周縁に形成され、前記本体部の厚さよりも薄いつば部とを有し、
前記つば部は、前記カバー材における前記閉鎖部分以外の部分に連結され、
前記脆弱部は、前記つば部によって構成されている、請求項4に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記カバー材は、前記封止材の前記被覆部分を覆う閉鎖部分を有し、
前記封止材の前記被覆部分の上面および/または前記カバー材の前記閉鎖部分の下面に突起が設けられ、
前記突起が前記被覆部分の上面と前記閉鎖部分の下面との間に介在することにより、前記カバー材と前記被覆部分との接着面積を減少させる前記空間部が形成されている、請求項2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記封止材の前記被覆部分の下面および/または前記シート材の上面に突起が設けられ、
前記突起が前記被覆部分の下面と前記シート材の上面との間に介在することにより、前記シート材と前記被覆部分との接着面積を減少させる前記空間部が形成されている、請求項2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記接着回避部は、前記被覆部分の上方および/または下方に形成された剥離剤層によって構成されている、請求項1に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記カバー材の厚さは、前記シート材の厚さの3倍以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記カバー材の厚さは、前記封止材の厚さの0.1〜30倍である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記カバー材は、前記封止材よりも色材が定着しやすい材料で製造されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記封止材が金属箔で製造され、
前記金属箔よりも色材が定着しやすい材料は、紙、不織布、樹脂シート、木製シート、プラスチックフィルム、木材、ポリ乳酸樹脂(PLA)等の単体または複合材からなる群から選択された少なくとも1種からなる、請求項12に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記カバー材における前記封止材に対向する面には、色材層が形成されている、請求項12または13に記載の折り曲げ開封包装体。
- 前記接着回避部は、前記色材層に形成されている、請求項14に記載の折り曲げ開封包装体。
- 内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な構成を有し、折り曲げたときに破断開封する表材と、裏材とを備え、表材と裏材の周縁が接着されていることによって、表材と裏材との間に内容物を収容可能な収容部が形成された折り曲げ開封包装体の製造方法であって、
前記表材を構成するシート材に、二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を形成するシート材加工工程と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に封止材を接着する封止材接着工程と、
カバー材に貫通孔または上側に凹んだ凹部を形成するカバー材加工工程と、
前記カバー材に形成された前記貫通孔または凹部を、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分の位置に合わせながら、前記封止材における被覆部分以外の部分の上面に前記折り曲げ部を覆うように接着するカバー材接着工程とを含む、ことを特徴とする折り曲げ開封包装体の製造方法。 - 内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な構成を有し、折り曲げたときに破断開封する表材と、裏材とを備え、表材と裏材の周縁が接着されていることによって、表材と裏材との間に内容物を収容可能な収容部が形成された折り曲げ開封包装体の製造方法であって、
前記表材を構成するシート材に、二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を形成するシート材加工工程と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に封止材を接着する封止材接着工程と、
カバー材に切り込みを形成するカバー材加工工程と、
前記切り込みは、前記カバー材の厚さ方向の全部または一部に形成されている切り込みであり、
前記カバー材に形成された前記切り込みを、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分の位置に合わせながら、前記封止材における被覆部分以外の部分の上面に前記折り曲げ部を覆うように接着するカバー材接着工程とを含み、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする折り曲げ開封包装体の製造方法。 - 内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な構成を有し、折り曲げたときに破断開封する表材と、裏材とを備え、表材と裏材の周縁が接着されていることによって、表材と裏材との間に内容物を収容可能な収容部が形成された折り曲げ開封包装体の表材であって、
前記表材は、
二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を有するシート材と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に接着されて前記破断開封部を封止し、前記シート材が前記折り曲げ部で折り曲げられたときに前記破断開封部によって破断されて開封されることが可能な破断強度を有する封止材と、
前記封止材を覆うカバー材と
を備えており、
前記カバー材は、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分以外の部分において前記折り曲げ部を覆うように接着され、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする折り曲げ開封包装体の表材。 - 内容物を封入する包装体を折り曲げることによって包装体の一部が破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことが可能な包装体の折り曲げ開封構造であって、
前記折り曲げ開封構造は、
二つ折り状態に折り曲げ可能な折り曲げ部、および折り曲げ部で折り曲げられたときに開口を形成する破断開封部を有するシート材と、
前記シート材における少なくとも前記破断開封部およびその周辺部に接着されて前記破断開封部を封止し、前記シート材が前記折り曲げ部で折り曲げられたときに前記破断開封部によって破断されて開封されることが可能な破断強度を有する封止材と、
前記封止材を覆うカバー材と
を備えており、
前記カバー材は、前記封止材における前記破断開封部を覆う被覆部分以外の部分において前記折り曲げ部を覆うように接着され、
前記封止材の前記被覆部分の上方および/または下方には、前記被覆部分が前記カバー材および前記シート材のうちの少なくとも1つとの接着を回避または接着面積を減少させる接着回避部が形成されている、ことを特徴とする折り曲げ開封構造。
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