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JP6391129B1 - 発電装置 - Google Patents

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JP6391129B1
JP6391129B1 JP2017197867A JP2017197867A JP6391129B1 JP 6391129 B1 JP6391129 B1 JP 6391129B1 JP 2017197867 A JP2017197867 A JP 2017197867A JP 2017197867 A JP2017197867 A JP 2017197867A JP 6391129 B1 JP6391129 B1 JP 6391129B1
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Abstract

【課題】流体力の弱い場合であっても十分な回転トルクが得られ、流体力を有効に利用できる発電装置を提供する。
【解決手段】発電装置は、主回転軸3と、流体力により主回転軸3の周りを第1方向に回転する第1の回転体21aと、第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体21bと、第1の回転体21a及び第2の回転体21bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体力による回転力を利用した発電装置に関する。
発電には、風力や水力などの流体力による回転力を利用したものがある。「流体力」とは、空気や水等の流体の流れによって引き起こされる力のことである。流れてくる風や水等の流体を発電装置が直接的に受け、受けた力を回転力に変え、発電用のタービンを回転させることができる。風を利用した風力発電、河川などの流水を利用した水力発電、潮汐運動を利用した潮汐発電、海流を利用した潮流発電など、自然エネルギーの流体力を取り入れた発電方法が各種開発されている。
自然エネルギーはクリーンであり、無償で得られるという利点があるが、エネルギー量も自然任せとなりがちであり、発電量が不安定になりやすい。風力発電を例にとると、発電量は利用可能な風力に依存する。定点当たりの風速を一定とすると、取り込める風量が多いほど発電量は大きくなる。風は、常に一定の風速で吹くわけではない。十分に風況観測を行い、しかるべき土地に風力発電装置を設置しても、日により時間帯により風速は安定せず、発電量も不安定となりやすいという欠点がある。風速が大きすぎる場合は、風力発電装置に負荷がかかり危険なため、発電機の回転を止めて空転をさせる必要がある。一方で風速が小さすぎると、発電を開始する程度の回転力を得られない。特に内陸部など風向が定まりにくいところでは、風速も小さくなる傾向があるため、低速時の発電の効率化が問題となる。
Nを単線密巻コイルの巻数、ΔΦ/Δtを微小時間Δtでのコイルを貫く磁束の変化とすると、ファラデーの電磁誘導の法則から、単線密巻コイルの誘導起電力Vは:

V=−NΔΦ/Δt …………(1)

と表わされる。即ち、発電機の開放電圧は、磁束の変化、即ち発電機の回転数に依存する。特許文献1には、低速回転では極数が多い方が有利であり、高速回転では極数が少ない方が有利であることが記載されている。特許文献1には更に、低速回転では極数が多い方が有利であるが、極数が多くなると内部抵抗が増え、大きな回転トルクが必要になることも示されている。よって、発電機として広く普及している多極発電機を用いる際、低速回転せざるを得ないような風力下にて発電量を多くするには、回転トルクを大きくする工夫をしなければならない。
特許文献2及び3では、風車の風受け羽根の形状を風向により可変にすることで、一方の風受け羽根が風を受けて開くと、風の向きに対抗する他方の風受け羽根が閉じて風の抵抗を小さくするため、全体として発電に利用できる風力エネルギーを多く取り込める構造となっている。しかし、このような従来技術では、風受け羽根が風に対抗する向きになるときに風の抵抗を受けにくいような動的構造に設計されているにとどまり、回転トルクを大きくするための工夫としては不十分であった。
以上、風力発電を例にとって説明したが、同じく自然の流体の流体力を利用する水力発電や潮汐発電などにおいても、自然の流体力の動態が不安定である故に、同様の問題が生じやすい傾向がある。
特許第5383990号公報 特許第5850124号公報 特許第5368539号公報
本発明は上記の問題に着目してなされたものであって、流体力の弱い場合であっても十分な回転トルクが得られ、流体力を有効に利用できる発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の態様は、(a)主回転軸と、(b)流体力により主回転軸の周りを第1方向に回転する第1の回転体と、(c)この第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、この第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力により主回転軸の周りを回転する第2の回転体と、(d)これらの第1及び第2の回転体の両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギアと、(e)この第1の動力ギアの回転によって駆動される第1の発電機を備える発電装置であることを要旨とする。
本発明によれば、流体力の弱い場合であっても十分な回転トルクが得られ、流体力を有効に利用できる発電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る発電装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る発電装置の正面図である。 図2のA部分の拡大図である。 図3のA−A方向から見た拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る発電装置の上面図である。 図6(a)は平歯車形状の第1の動力ギアの斜視図であり、図6(b)は図6(a)の上面図である。 図6(a)の第1の動力ギアの歯にかみ合う第1の駆動ギアの歯を有する第1の輪状フレームの斜視図である。 図8(a)は、すぐばかさ歯車形状の第1の動力ギアの斜視図であり、図8(b)は図8(a)の上面図である。 図8(a)の第1の動力ギアの歯にかみ合う第1の駆動ギアの歯を有する第1の輪状フレームの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る発電装置に図8(a)の第1の動力ギアを使用した場合の、図3相当の図である。 図8(a)の第1の動力ギアと図9の第1の輪状フレームの使用状態の部分斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係る発電装置の正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る発電装置の斜視図1である。 本発明の第2の実施の形態に係る発電装置の正面図である。 図14のA部分の拡大図である。 図15のA−A方向から見た拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る発電装置の斜視図2である。 本発明の第3の実施の形態に係る発電装置の正面図である。 図18のA部分の拡大図である。 図19のA−A方向から見た拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る発電装置の第1の駆動ギアを有する第1の輪状フレームの上面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る発電装置の正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る発電装置の斜視図である。 図23のC部分の拡大正面図である。 図24のA−A方向から見た拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態の変形例に係る発電装置の斜視図である。 他の実施の形態に係る発電装置の斜視図である。 図27のC部分の拡大正面図である。 図28のA−A方向から見た拡大断面図である。 図30(a)は、お椀型の風受け羽根の形状の正面図、図30(b)は図30(a)の側面図、図30(c)は図30(a)の背面図、図30(d)は図30(a)の斜視図である。 図31(a)はお椀型の変形タイプの風受け羽根の形状の正面図、図31(b)は図31(a)の側面図、図31(c)は図31(a)の背面図、図31(d)は図31(a)の斜視図である。
以下において、図面を参照して、本発明の第1〜第5の実施の形態を説明し、流体力の弱い場合であっても十分な回転トルクが得られ、流体力を有効に利用できる発電装置の構造を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部材の大きさの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。例えば、第1及び第2の駆動ギアに対する第1の動力ギアとのギア比や直径の比等は例示に過ぎず、以下の説明の内容に狭く限定されるものではない。したがって、具体的な厚み、寸法、ギア比等は以下の説明から理解できる技術的思想の趣旨を参酌してより多様に判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す第1〜第5の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。特に以下の説明では、流体力として風力を取り上げ、発電装置として風力発電装置について説明するが、本発明はそれに限ったものではなく、水力発電装置や潮汐発電装置などへ応用することができる。また以下の説明においては、風力発電装置の中でも垂直軸を有するパドル型風車を例示して主に説明するが、本発明はそれに限ったものではない。2以上の回転体を有するならば、他の垂直軸型風車、例えばジャイロミル型やサボニウス型、S字型等の風車へも本発明は適用可能である。又、プロペラ型風車等の水平軸型の風車へも、主回転軸の方向の変更をすることで、本発明は適用可能な技術的概念である。このように、本発明の技術的思想は、第1〜第5の実施の形態で記載された内容に限定されず、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向(図1のC方向)に回転する第1の回転体21aと、第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向(図1のB方向)に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体21bを備える。第1の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体21a及び第2の回転体21bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。
第1の実施の形態に係る発電装置における「第1の回転面」は、図1に示された主回転軸3が鉛直方向の態様では、以下のとおり定義される。第1の回転体21aを構成する部材うち、最も上部に位置する最上部部材の最上部点の円軌道が描く面を「最上面」、最も下部に位置する最下部部材の最下部点の円軌道が描く面を「最下面」とする。そして、この第1の回転体21aの最上面が延長される面と第1の回転体21aの最下面が延長される面に挟まれる空間において、第1の回転体21aの最も主回転軸から遠い部材の最外周側の一点を「第1の回転体21aの外周点」と定義する。第1の回転体21aの外周点が一点に定まらない場合、たとえば、最も主回転軸から遠い部材の最外周側が点でなく面である場合は、その面上の任意の一点を選択し、「第1の回転体21aの外周点」とする。つまり、回転体の最外周側の任意の一点が「第1の回転体21aの外周点」となるので、「第1の回転体21aの外周点」は最上面が延長される面と最下面が延長される面に挟まれる空間において、無限に存在する。
即ち、第1の回転体21aの最上面が延長される面と第1の回転体21aの最下面が延長される面に挟まれる空間において、第1の回転体21aを主回転軸の周りに一回転させた際の任意の外周点が描く軌跡を「第1の回転体21aの外周円」としたとき、その第1の回転体21aの外周円で囲まれた円盤を「第1の回転面」と定義する。よって、「第1の回転面」は、第1の回転体21aの最上面が延長される面と第1の回転体21aの最下面が延長される面に挟まれる空間において、平行な円盤として無数に存在することが可能である。
図1に示された主回転軸3が鉛直方向の態様を用いて「第2の回転面」も同様に定義される。即ち、第2の回転体21bの最上面が延長される面と第2の回転体21bの最下面が延長される面に挟まれる空間において、第2の回転体21bを主回転軸の周りに一回転させた際の第2の回転体21bの任意の外周点が描く軌跡を「第2の回転体21bの外周円」としたとき、その第2の回転体21bの外周円で囲まれた円盤を「第2の回転面」と定義する。よって、「第2の回転面」も、第2の回転体21bの最上面が延長される面と第2の回転体21bの最下面が延長される面に挟まれる空間において、平行な円盤として無数に存在することが可能である。
なお、図1に示された態様は例示であり、以下の第1〜第5の実施の形態の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、主回転軸3が水平方向であれば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読むことになり、「第1の回転面」「第2の回転面」の定義も読み替える必要があることは勿論である。
第1の実施の形態に係る発電装置は、風向がほぼ限られている場所であれば、重力方向に主回転軸3を置く垂直軸型ではなく、水平方向に主回転軸を置く水平軸型の風車へ応用することもできる。水平軸型の風車には、風向を検知して風に正対するよう調整する機構のあるプロペラ型風車等が適しているが、風向がほぼ限られているような地域では、水平軸を持つパドル型風車等も利用可能である。いずれにせよ、図1の斜視図に例示したように、第1の実施の形態に係る発電装置においては、主回転軸3は土台1に据え付けられ、重力方向に直立し、第2方向(B方向と同一となるA方向)に回転する場合について説明する。土台1の内部には、主回転軸3の回転エネルギーを取り出すための発電機が設置されていてもよい。
図1及び図2に示すように、第1の実施の形態に係る発電装置の第1の回転体21aは第1の輪状フレーム81aを備え、第2の回転体21bは第2の輪状フレーム81bを備える。即ち、第1の回転体21aは、第1の回転体21aの最上面が延長される面と第1の回転体21aの最下面が延長される面に挟まれる空間において、任意に選択された第1の回転面の一部を構成する第1の輪状フレーム81aを第1の回転体21aの外周側に有する。同様に、第2の回転体21bは、第2の回転体21bの最上面が延長される面と第2の回転体21bの最下面が延長される面に挟まれる空間において、任意に選択された第2の回転面の一部を構成する第2の輪状フレーム81bを第2の回転体21bの外周側に有する。第1の輪状フレーム81aの直径方向に沿って第1の支持棒9aと第2の支持棒9bが配列され、第1の支持棒9aと第2の支持棒9bは第1の輪状フレーム81aの中心に位置するベアリング5aによって互いに連結されている。そして、第1の輪状フレーム81aはベアリング5aを介して主回転軸3の周りを、主回転軸3とは反対方向に回転する。図5に示すように、第2の輪状フレーム81bの直径方向に沿って第3の支持棒9cと第4の支持棒9dが配列され、第3の支持棒9cと第4の支持棒9dは主回転軸3によって互いに連結され、主回転軸3と共に回転する。
第1の回転体21aの外周点は、図2に示すように、第1の輪状フレーム81aの外周側の側面の任意の一点である。同様に、第2の回転体21bの外周点は第2の輪状フレーム81bの外周側の側面の任意の一点となる。第1の回転体21aの外周点が描く外周円から定義される第1の回転面と、第2の回転体21bの外周点が描く外周円から定義される第2の回転面とは、互いに平行に対向する関係である。
第1の支持棒9aには、第1の風受け羽根11aが固定され、第2の支持棒9bには、第2の風受け羽根11bが固定されている。同様に、第3の支持棒9cには、第3の風受け羽根11cが固定され、第4の支持棒9dには第4の風受け羽根11dが固定されている。そして、図2においては、第1〜第4の支持棒9a〜9d、第1の動力ギア回転軸61a及び第1の対向動力ギア回転軸61bがすべて平行になるように、第1〜第4の支持棒9a〜9d、第1〜第4の風受け羽根11a〜11dが位置調整されている。
図1に示すように、円筒面をなすベアリング5aの外周面にT字型に直交するように第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bが固定されている。第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第1の支持棒9aの上面端部付近に第1の風受け羽根11aが固定され、第2の支持棒9bの上面端部付近に第1の風受け羽根11aと同一形状の第2の風受け羽根11bが、第1の風受け羽根11aとは風受け用の凹部を反対の向きになるように固定されている。第1の風受け羽根11a及び第2の風受け羽根11bの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第1の輪状フレーム81aは、上面に放射状の第1の駆動ギアの歯を有し、第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第1の回転体21aは、風を受けると、ベアリング5aごと第1方向(図1のC及びDの矢印の方向)に回転する。
図1及び図5に示すように、主回転軸3の長手方向にT字型に直交するように第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dが固定されている。第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは第1の回転体21aの上方に位置する。第3の支持棒9cの上面端部付近に、風を受けると第2の回転体21bが第1の回転体21aと逆回転するような方向へ風受け用の凹部を向けて、第1の風受け羽根11aと同一形状の第3の風受け羽根11cが固定されている。第4の支持棒9dの上面端部付近に、第3の風受け羽根11cとは風受け用の凹部を反対の向きになるように、第1の風受け羽根11aと同一形状の第4の風受け羽根11dが固定されている。第3の風受け羽根11c及び第4の風受け羽根11dの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第2の輪状フレーム81bは、下面に放射状の第2の駆動ギアの歯を有し、第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第2の輪状フレーム81bの中心には主回転軸3が位置する。第2の回転体21bは、風を受けると第2方向(図1のB方向)に回転し、その回転と同時に、主回転軸3も第2方向(図1のA方向)に回転する。
図2に示すように、第1の動力ギア31aの歯は第1の輪状フレーム81aの第1の駆動ギアの歯及び第2の輪状フレーム81bの第2の駆動ギアの歯に垂直にかみ合って回転するように設けられている。風を受けて第1の回転体21a及び第2の回転体21bが回転すると、第1の動力ギア31aは図1のEの矢印の向きに回転する。第1の動力ギア31aの回転は第1の動力ギア回転軸61aを介して、支柱7aに保持されている第1の発電機62aに伝達され、発電が行われる。第1の動力ギア31aは、第1の回転体21a及び第2の回転体21bに挟まれ、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。
図2に示すように、第1の動力ギア31aと同様、第1の対向動力ギア31bの歯は第1の輪状フレーム81aの第1の駆動ギアの歯及び第2の輪状フレーム81bの第2の駆動ギアの歯に垂直にかみ合って回転するように設けられている。風を受けて第1の回転体21a及び第2の回転体21bが回転すると、第1の対向動力ギア31bは図1のFの矢印の向きに回転する。第1の対向動力ギア31bの回転は第1の対向動力ギア回転軸61bを介して、支柱7bに保持されている第1の対向発電機62bに伝達され、発電が行われる。なお、第1の対向発電機62bでの発電は、第1の発電機62aの駆動する回転トルクを向上させるためには行わない方が好ましいので、第1の対向発電機62bは無くてもよい。発電機は発電装置全体で少なくとも1つあれば、回転体から得られる回転トルクを伝えられるが、エネルギー保存の法則から、発電機の個数が増えるほど、一つの発電機を駆動する回転トルクが減少するためである。しかし、発電装置の故障防止目的で、第2の回転体21bの重量を均等に分散する必要があるため、少なくとも第1の対向動力ギア31bは第1の動力ギア31aと主回転軸3をはさんで対称の位置に配置し、第1の対向動力ギア31bを無負荷とした方がよい。又、図2では第1の回転体21aと第2の回転体21bの間に、同一形状、同一サイズの第1の動力ギア31aと第1の対向動力ギア31bが対角線上に挟まれた構造を例示しているが、第1の回転体21aと第2の回転体21bの間の重力バランスを均等化する目的の為には、120度間隔で3個の動力ギアを設けることも、90度間隔で4個の動力ギアを設けることも設計上可能である。即ち第1の回転体21aと第2の回転体21bの間に、3個以上k個(kは3以上の正の整数)の動力ギアを、円周上に等間隔に設けることも重力バランスをとる得る点では好ましいが、発電機を駆動する回転トルクを高めるためには、そのうち1個の動力ギアに発電機を接続することが好ましい。なお、第1の対向動力ギア31bも第1の動力ギア31aと同様に、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の対向動力ギア31bの回転力は大きくなるので、第1の対向発電機62bで発電を実施した場合にも、一応の効果を奏することが可能である。
更に、図2において、正面側から風が吹いたと仮定すると、第2の風受け羽根11b及び第3の風受け羽根11cは風を受け、第1の風受け羽根11a及び第4の風受け羽根11dは風を上下に受け流すことになる。第1の風受け羽根11aが上方に受け流した風の一部は、第3の風受け羽根11cが受ける。第4の風受け羽根11dが下方に受け流した風の一部は、第2の風受け羽根11bが受ける。第2の風受け羽根11b及び第3の風受け羽根11cが受ける風量は、第1の風受け羽根11a及び第4の風受け羽根11dがない時と比べ、受け流されてきた風の分、多くなる。これにより、第1の回転体21a及び第2の回転体21bはより速く回転することができ、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bに付与する回転トルクが大きくなる。
図3の拡大図に示すように、第1の動力ギア31aの歯は、第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・及び第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・に垂直にかみ合っている。第1の輪状フレーム81aの上面には第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・が第1の輪状フレーム81aと一体となる形で設けられ、第2の輪状フレーム81bの下面には第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・が第2の輪状フレーム81bと一体となる形で設けられている。風を受けると、図4の断面図に示す第1の輪状フレーム81aは図4に向かって左方向、第2の輪状フレーム81bは図4に向かって右方向に動く。第1の動力ギア31aの歯と、第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・及び第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・はかみ合うので、第1の輪状フレーム81a及び第2の輪状フレーム81bが動くに伴い、第1の動力ギア31aは第1の動力ギア回転軸61aを軸として図4のA方向に回転する。
第1の動力ギア31aには、図6(a)に示すように、上面44aと下面44bを有し、一定の厚み(歯幅)の歯を外周の側面に等間隔に有する平歯車タイプを用いることができる。平歯車は、その回転軸に対して平行な歯すじの歯を有する。比較的容易に製作される歯車であり、他の歯車と組み合わされて主に平行な軸間の動力の伝達に用いられる。図6(a)及び(b)に示すように、第1の動力ギア31aの歯は、歯先面42とその歯先面42の両側に接する第1の歯面43ia及び第2の歯面43ibで囲まれた部位である。第1の動力ギア31aの歯と歯の間には歯底面41がある。ここで、歯底面、歯先面、第1の歯面及び第2の歯面の符号の下付き添え字「」には1以上の整数が入り、最大数は動力ギアの歯数と一致する。上面44aと下面44bとは互いに平行で同一形状であり、それらと歯底面41、歯先面42、第1の歯面43ia及び第2の歯面43ibはそれぞれ垂直に接している。図示を省略しているが、第1の対向動力ギア31bも同様の構造である。第1の動力ギア31aの歯の形状は、歯車全体の大きさ等から数学的な計算で求められる曲線、すなわち歯形曲線が基となって決められる。歯形曲線には、一般にインボリュート曲線が用いられるが、他の曲線、例えばサイクロイド曲線等を用いてもよい。歯数は、かみ合わせる他方の歯車の歯にかみ合うよう、任意に設定することができる。
第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの素材としては、炭素鋼や炭素合金鋼、球状黒鉛鋳鉄、ステンレス鋼、特殊プラスチック等、様々な素材が使用可能である。一般に歯車を継続使用すると、歯元疲労や歯面疲労、曲げ疲労などによる疲労破壊が起こるため、それらが起こりにくいような素材を選ぶことが望ましい。流体力として水力や潮汐力を用いる場合は、水や塩分などによる影響を居慮し、耐水性や耐腐食性に優れた素材を用い、あるいは耐水性や耐腐食性に富んだ素材で表面をコーティングすることが望ましい。
図6(a)に示す第1の動力ギア31aの歯にかみ合う第1の駆動ギアの歯を有する第1の輪状フレーム81aは、図7の斜視図に示すように、上面に放射状で等間隔に第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・を設けている。形状が王冠に似ていることから、このタイプの歯車は「冠歯車」と呼ばれ、平歯車と組み合せると回転軸の方向を90°変えることができる。第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・は第1の輪状フレーム81aと一体となった構造でもよいし、第1の輪状フレーム81aに後から第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・を取り付けてもよい。第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・はそれぞれ、第1の輪状フレーム81aの外周に近いほど高さを増す凸部である。第1の輪状フレーム81aの第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・についても、第1の動力ギア31aと同様に、歯が疲労破壊されないような素材を各種選ぶことが望ましい。第2の駆動ギアを有する第2の輪状フレーム81bにも、下面方向から見た斜視図が上下反転させた図7と同様の冠歯車タイプを用いることができる。
第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bには平歯車以外の種類の歯車、例えばはすば歯車やかさ歯車等を使用することができる。はすば歯車は、平歯車の歯を歯車の軸に対して斜めに配置し、螺旋状とした歯車である。同時にかみ合う歯数を増やし、歯当たりが分散されるので音が静かで、回転トルクの変動が少ないという利点がある。かさ歯車は円錐面上に歯が刻まれ、広げた傘のような形状の歯車である。かさ歯車は、平行な軸ではなく、垂直に交わるような角度がついた軸の間での動力の伝達に適している。
第1の動力ギア31aには、図8(a)の斜視図に示すように、外周の側面に歯を等間隔に有するが、上面44aに対して下面44bの方の面積が大きく、上面44aと下面44bとをつなぐように、歯底面41、歯先面42、第1の歯面43ia及び第2の歯面43ibが配置するかさ歯車タイプを用いることができる。図8(a)に示す第1の動力ギア31aは、平歯車を円錐状に窄めたような形状であり、歯すじが円錐形の頂点を目指す直線形状であるので、かさ歯車の中でも「すぐばかさ歯車」に分類される。すぐばかさ歯車は比較的に製作が容易であるため、動力伝達用かさ歯車として最も普及しているタイプである。図8(a)及び(b)に示すように、歯は、歯先面42とその歯先面42の両側に接する第1の歯面43ia及び第2の歯面43ibで囲まれた部位である。歯と歯の間には歯底面41がある。上面44aと下面44bとは互いに平行であり、下面44bから上面44aにかけてテーパをつけるように、歯底面41、歯先面42、第1の歯面43ia及び第2の歯面43ibが接している。図示を省略しているが、第1の対向動力ギア31bも同様の構造である。
図8(a)に示す第1の動力ギア31aにかみ合う第1の駆動ギアを有する第1の輪状フレーム81aは、図9の斜視図に示すように、上面に放射状で等間隔に第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・を有するすぐばかさ歯車である。第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・自体の厚みは一定であるが、第1の輪状フレーム81aの全体の厚みは、外周に近くなるほど薄くなる。第2の駆動ギアを有する第2の輪状フレーム81bにも、下面方向から見た斜視図が上下反転させた図9と同様のすぐばかさ歯車タイプを用いることができる。第2の輪状フレーム81bは、図10に示すように、下面に第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・を有し、第1の動力ギア31aとかみ合っている。図11に示すように、第1の動力ギア31aの歯及び第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・は、それぞれの歯車の円錐形の頂点を内側に向けるようにかみ合って回転する。第1の駆動ギアaを有する第1の輪状フレーム81aが図11のA方向に動くと第1の動力ギア31aはB方向に回転することになる。図示は省略するが、第2の駆動ギアを有する第2の輪状フレーム81bは、第2の駆動ギアを第1の駆動ギアと対向させるように、第1の輪状フレーム81aと平行に位置し、図11の第1の輪状フレーム81aのA方向とは逆方向に回転し、図11のB方向に回転する第1の動力ギア31aとかみ合うことになる。
第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bには、すぐばかさ歯車以外にも、まがりばかさ歯車やゼロールかさ歯車等の他のかさ歯車を使用することができる。「まがりばかさ歯車」は、はすば歯車を円錐状に窄め、かつ、歯すじを直線ではなく曲線(円弧)状にした形状である。すぐばかさ歯車より製作は難しいが、歯当たり面積が広いので強度が増し、耐久性にも優れ、回転が静かであるという特徴があり、自動車、船舶、車両等、高速運転をするような機械の最終減速装置に利用されている。「ゼロールかさ歯車」は、平歯車を円錐状に窄め、かつ、歯すじを直線ではなく曲線(円弧)状にした形状であり、まがりばかさ歯車の歯すじのねじれがないタイプである。ゼロールかさ歯車は、すぐばかさ歯車とまがりばかさ歯車の特徴を併せ持ち、すぐばかさ歯車に比べて、滑らかな運動が可能である。
式(1)で示したように、ファラデーの電磁誘導の法則によれば、発電機の開放電圧は発電機の回転数に依存し、低速回転では発電機の極数が多い方が有利であり、高速回転では発電機の極数が少ない方が有利である。低速回転で発電する場合は極数が多い方が有利であるが、極数が多くなると内部抵抗が増え、大きな回転トルクが必要になる。第1の実施の形態に係る発電装置によれば、第1の動力ギア31aは、第1の回転体21a及び第2の回転体21bの両方から回転トルクを得ることができるので、多極発電機を用いることによって、風力が弱い環境でも発電機の回転トルクを大きくすることができるので、効率よく安定した発電をすることができる。
<第1の実施の形態の変形例>
図12に示すように、第1の実施の形態の変形例に係る発電装置は、図2の構造に加え、図2に示した第1の回転体21a及び第2の回転体21bとそれぞれ同一の構造である第3の回転体21c及び第4の回転体21dを更に備えた多層構造である。この第1の実施の形態の変形例に係る発電装置においては、第2の回転体21b及び第3の回転体21cの両者から回転トルクを付与される第2の動力ギア31c及び第2の対向動力ギア31dと,第3の回転体21c及び第4の回転体21dの両者から回転トルクを付与される第3の動力ギア31e及び第3の対向動力ギア31fとを更に備える。
第1の実施の形態の変形例に係る発電装置においては、第2の動力ギア31c及び第2の対向動力ギア31dを駆動するように、第2の輪状フレーム81bの上面に第3の駆動ギアが設けられ、第3の輪状フレーム81cの下面には第4の駆動ギアが設けられている。同様に、第3の動力ギア31e及び第3の対向動力ギア31fを駆動するように、第3の輪状フレーム81cの上面に第5の駆動ギアが設けられ、第4の輪状フレーム81dの下面には第6の駆動ギアが設けられている。第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31d、第3の動力ギア31e及び第3の対向動力ギア31fのそれぞれに対応して、第2の発電機62c、第2の対向発電機62d,第3の発電機62e及び第3の対向発電機62fが更に設けられている。第2の発電機62c及び第3の発電機62eは支柱7aに保持され、第2の対向発電機62d及び第3の対向発電機62fは支柱7bに保持されている。
第2の動力ギア31cの回転は第2の動力ギア回転軸61cを介して第2の発電機62cに伝達される。同様に、第2の対向動力ギア31dの回転は第2の対向動力ギア回転軸61dを介して第2の対向発電機62dに、第3の動力ギア31eの回転は第3の動力ギア回転軸61eを介して第3の発電機62eに、第3の対向動力ギア31fの回転は第3の対向動力ギア回転軸61fを介して第3の対向発電機62fに伝達される。なお、第2の対向発電機62d及び第3の対向発電機62fによる発電は、第2の発電機62c、第3の発電機62eをそれぞれ駆動する回転トルクを高めるためには行わない方が好ましく、第2の対向発電機62d及び第3の対向発電機62fは無くてもよいことは、第1の対向発電機62bについて述べたのと同様である。又、第2の回転体21bと第3の回転体21cの間に、k個の動力ギアを円周上に等間隔に設け、同様に、第3の回転体21cと第4の回転体21dの間にk個の動力ギアを円周上に等間隔に設けて、それぞれの層における回転体同士の重力バランスをとるようにしてもよい。その場合、特定の発電機を駆動する回転トルクを高めるためには、それぞれの層における回転体の間に存在する1個の動力ギアに発電機を接続することが好ましいが、それぞれの層の発電機の位置は同一鉛直線上に配列される必要性はない。
既に述べたように、発電機の開放電圧は発電機の回転数に依存し、低速回転で発電する場合は極数が多い方が有利である。しかし、発電機の極数が多くなると内部抵抗が増え、大きな回転トルクが必要になる。第1の実施の形態の変形例に係る発電装置においては、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bは、第1の回転体21a及び第2の回転体21bの両方から回転トルクを得ることができる。又、第2の動力ギア31c及び第2の対向動力ギア31dは、第2の回転体21b及び第3の回転体21cの両方から回転トルクを得ることができる。更に、第3の動力ギア31e及び第3の対向動力ギア31fは、第3の回転体21c及び第4の回転体21dの両方から回転トルクを得ることができる。よって、第1の実施の形態の変形例に係る発電装置によれば、多極発電機を有効に活用することが可能になり、風力が弱い環境でも発電機の回転トルクを大きくすることができ、効率よく安定した発電をすることができる。
図12において、正面側から風が吹いたと仮定すると、第2の風受け羽根11b、第3の風受け羽根11c、第6の風受け羽根11f及び第7の風受け羽根11gは風を受け、第1の風受け羽根11a、第4の風受け羽根11d、第5の風受け羽根11e及び第8の風受け羽根11hは風を上下に受け流すことになる。第1の風受け羽根11aが上方に受け流した風の一部は、第3の風受け羽根11cが受ける。第4の風受け羽根11dが下方に受け流した風の一部は、第2の風受け羽根11bが受け、第4の風受け羽根11dが上方に受け流した風の一部は、第6の風受け羽根11fが受ける。第5の風受け羽根11eが上方に受け流した風の一部は、第7の風受け羽根11gが受け、第5の風受け羽根11eが下方に受け流した風の一部は、第3の風受け羽根11cが受ける。第8の風受け羽根11hが下方に受け流した風の一部は、第6の風受け羽根11fが受ける。
このため、第1の実施の形態の変形例に係る発電装置によれば、第2の風受け羽根11b、第3の風受け羽根11c、第6の風受け羽根11f及び第7の風受け羽根11gが受ける風量は、第1の風受け羽根11a、第4の風受け羽根11d、第5の風受け羽根11e及び第8の風受け羽根11hがない時と比べ、受け流されてきた風の分、多くなる。これにより、第1の回転体21a、第2の回転体21b、第3の回転体21c及び第4の回転体21dはより速く回転することができ、第1の動力ギア31a、第1の対向動力ギア31b、第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31d、第3の動力ギア31e及び第3の対向動力ギア31fに付与する回転トルクが大きくなる。よって、第1の実施の形態の変形例に係る発電装置によれば、多極発電機を用いて、風力が弱い環境でも発電機の回転トルクを大きくすることができ、効率よく安定した発電をして自然エネルギーを有効利用することができる。図12では回転体が4層の場合を便宜上例示したが、回転体を3層以上のn層(nは3以上の正の整数)の多層構造にすることで、動力ギア、対向動力ギア、発電機及び対向発電機の設置個数をそれぞれ(n−1)個に増やすことができ、風力が弱い環境でも発電量を増やすことができ、効率よく安定した自然エネルギーの利用が可能になる。
(第2の実施の形態)
図13及び図14に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向に回転する第1の回転体22aと、第1の回転体22aが定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体22bを備える。第2の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体22a及び第2の回転体22bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図13の斜視図に示すように、主回転軸3は土台1に据え付けられ、重力方向に直立し、第2方向に回転する。土台1の内部には、主回転軸3の回転エネルギーを取り出すための発電機が設置されていてもよい。図13及び図14に示すように、第2の実施の形態に係る発電装置の第1の回転体22aは第1の輪状フレーム81a及び第1の保持リング82aを備え、第2の回転体22bは第2の輪状フレーム81b及び第2の保持リング82bを備える。
第1の保持リング82aの直径方向に沿って第1の支持棒9aと第2の支持棒9bが配列され、第1の支持棒9aと第2の支持棒9bは第1の保持リング82aの中心に位置する第1のベアリング5aによって互いに連結されている。第1の輪状フレーム81aの直径方向に沿って第3の支持棒9cと第4の支持棒9dが配列され、第3の支持棒9cと第4の支持棒9dは第1の輪状フレーム81aの中心に位置する第2のベアリング5bによって互いに連結されている。そして、第1の保持リング82aは第1のベアリング5aを介して、第1の輪状フレーム81aは第2のベアリング5bを介して、主回転軸3の周りを、主回転軸3とは反対方向である第1方向に回転する。第2の輪状フレーム81bの直径方向に沿って第5の支持棒9eと第6の支持棒9fが配列され、第5の支持棒9eと第6の支持棒9fは主回転軸3によって互いに連結され、主回転軸3と共に回転する。第2の保持リング82bの直径方向に沿って第7の支持棒9gと第8の支持棒9hが配列され、第7の支持棒9gと第8の支持棒9hは主回転軸3によって互いに連結され、主回転軸3と共に回転する。
第1の回転体22aの外周点は、図14に示すように、第1の輪状フレーム81aあるいは第1の保持リング82aのいずれかの外周側の側面の任意の一点である。同様に、第2の回転体22bの外周点は第2の輪状フレーム81bあるいは第2の保持リング82bのいずれかの外周側の側面の任意の一点となる。第1の回転体22aの外周点が描く外周円から定義される第1の回転面と、第2の回転体22bの外周点が描く外周円から定義される第2の回転面とは、互いに平行に対向する関係である。
第1の風受け羽根11aは、第1の支持棒9a及び第3の支持棒9cに上下を挟まれるように固定され、第2の風受け羽根11bは、第2の支持棒9b及び第4の支持棒9dに上下を挟まれるように固定されている。同様に、第3の風受け羽根11cは、第5の支持棒9e及び第7の支持棒9gに上下を挟まれるように固定され、第4の風受け羽根11dは、第6の支持棒9f及び第8の支持棒9hに上下を挟まれるように固定されている。
図13に示すように、円筒面をなす第1のベアリング5aの外周面にT字型に直交するように第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bが固定され、円筒面をなす第2のベアリング5bの外周面にT字型に直交するように第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dが固定されている。第1の支持棒9a、第2の支持棒9b、第3の支持棒9c、第4の支持棒9dは互いに同一形状であり、第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bの長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置し、第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dの長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第1の支持棒9aの上面端部付近及び第3の支持棒9cの下面端部付近に第1の風受け羽根11aが固定され、第2の支持棒9bの上面端部付近及び第4の支持棒9dの下面端部付近に、第1の風受け羽根11aと同一形状の第2の風受け羽根11bが、第1の風受け羽根11aとは風受け用の凹部を反対の向きになるように固定されている。第1の風受け羽根11a及び第2の風受け羽根11bの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第1の保持リング82aは、第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第1の輪状フレーム81aは、上面に放射状の第1の駆動ギアの歯を有し、第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第1の保持リング82a及び第1の輪状フレーム81aの中心には主回転軸3が位置する。第1の回転体22aは、風を受けると、第1のベアリング5a及び第2のベアリング5bごと第1方向に回転する。
図13に示すように、主回転軸3の長手方向にT字型に直交するように第5〜第8の支持棒9e〜9hが固定されている。第5〜第8の支持棒9e〜9hは互いに同一形状であり、第5の支持棒9e及び第6の支持棒9fの長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置し、第7の支持棒9g及び第8の支持棒9hの長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。風を受けると第2の回転体22bが第1の回転体22aと逆回転するような方向へ風受け用の凹部を向けて、第5の支持棒9eの上面端部付近及び第7の支持棒9gの下面端部付近に、第1の風受け羽根11aと同一形状の第3の風受け羽根11cが固定され、第6の支持棒9fの上面端部付近及び第8の支持棒9hの下面端部付近に、第1の風受け羽根11aと同一形状の第4の風受け羽根11dが、第3の風受け羽根11cとは風受け用の凹部を反対の向きになるように固定されている。第3の風受け羽根11c及び第4の風受け羽根11dの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第2の輪状フレーム81bは、下面に放射状の第2の駆動ギアの歯を有し、第5の支持棒9e及び第6の支持棒9fのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第2の保持リング82bは、第7の支持棒9g及び第8の支持棒9hのそれぞれの外周側の端部に固定されている。第2の輪状フレーム81b及び第2の保持リング82bの中心には主回転軸3が位置する。
図14に示すように、第1の動力ギア31aの歯は第1の輪状フレーム81aの第1の駆動ギアの歯及び第2の輪状フレーム81bの第2の駆動ギアの歯に垂直にかみ合って回転するように設けられている。風を受けて第1の回転体22a及び第2の回転体22bが回転すると、それらの回転で第1の動力ギア31aは回転し、第1の動力ギア31aの回転は第1の動力ギア回転軸61aを介して、支柱7aに保持されている第1の発電機62aに伝達され、発電が行われる。第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第1の動力ギア31aは、第1の回転体22a及び第2の回転体22bに挟まれ、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31bも第1の動力ギア31aと同様に、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の対向動力ギア31bの回転力は大きくなる。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの回転トルクが大きくなることについても、第1の実施の形態に係る発電装置と同様である。
図15の拡大図に示すように、第1の動力ギア31aの歯は、第1の輪状フレーム81a及び第2の輪状フレーム81bの各駆動ギアの歯にかみ合っている。第1の輪状フレーム81aには第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・が第1の輪状フレーム81aと一体となる形で設けられ、第2の輪状フレーム81bには第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・が第2の輪状フレーム81bと一体となる形で設けられている。風を受けると、図16の断面図に示す第1の輪状フレーム81aは図16に向かって左方向、第2の輪状フレーム81bは図16に向かって右方向に動く。第1の動力ギア31aの歯と、第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・及び第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・はかみ合っているので、第1の輪状フレーム81a及び第2の輪状フレーム81bが動くに伴い、第1の動力ギア31aは第1の動力ギア回転軸61aを軸として図16のA方向に回転する。第1の対向動力ギア31bも同様の仕組みで回転する。
本発明の第2の実施の形態に係る発電装置では、図17に示すように第1の回転体22a及び第2の回転体22bの各支持棒が互いに平行となっていない初期位置の場合でも、図13に示す場合と同様に、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bが両回転体から回転トルクを得られることには変わりがないので、回転体が1つしかない場合に比べ、大きな回転力を得ることができる。
更に、図17に示すように、風受け羽根の初期位置が、ある風受け羽根の受け流した風を他の風受け羽根が受けないような位置であっても、風を受けて上下の回転体が互いに逆回転し、ある風受け羽根が受け流した風を別の風受け羽根が受けるような位置になるのであれば、受け流した風が有効利用されることになり、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bは大きな回転トルクを得ることができる。
既に述べたとおり、風力の弱い低速回転では発電機の極数が多い方が有利であるが、極数が多くなると発電機の内部抵抗が増える。第2の実施の形態に係る発電装置によれば、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bは、第1の回転体21a及び第2の回転体21bの両方から回転トルクを得ることができるので、内部抵抗の大きな多極発電機を用いることによって、風力が弱い環境でも発電機の回転トルクを大きくすることができ、効率よく安定した発電をすることができる。
(第3の実施の形態)
発電装置の輪状フレームの駆動ギアは、輪状フレームの上面又は下面の表面にではなく、上面又は下面に設けられた溝の底に設けるタイプでもよい。図18の正面図に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向に回転する第1の回転体23aと、第1の回転体23aが定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体23bを備える。第3の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体23a及び第2の回転体23bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図18に示す本発明の第3の実施の形態に係る発電装置は、2つの輪状フレーム以外はすべて、図13及び図14に示す第2の実施の形態に係る発電装置と同様の構造を有する。図18に示すように、第2の実施の形態に係る発電装置の第1の輪状フレーム81a及び第2の輪状フレーム81bの代わりに、第3の実施の形態に係る発電装置は第1の輪状フレーム83a及び第2の輪状フレーム83bを有している。
図19の拡大図に示すように、第1の動力ギア31aの歯は、第1の輪状フレーム83a及び第2の輪状フレーム83bのそれぞれにつけられた第1の溝91a及び第2の溝91bに垂直にはめ込まれるように設けられている。第1の溝91a及び第2の溝91bの底にはそれぞれ第1及び第2の駆動ギアが設けられ、第1及び第2の駆動ギアのそれぞれの歯と第1の動力ギア31aの歯がかみ合っているのである。第1の対向動力ギア31bについても同様の構造である。図20の断面図において、第1の輪状フレーム83aには第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・が設けられ、第2の輪状フレーム83bには第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・が設けられている。風を受けると、図20の断面図に示す第1の輪状フレーム83aは図20に向かって左方向、第2の輪状フレーム83bは図20に向かって右方向に動く。第1の動力ギア31aの歯と、第1の駆動ギアの歯71a、71a、・・・及び第2の駆動ギアの歯71b、71b、・・・はかみ合っているので、第1の輪状フレーム83a及び第2の輪状フレーム83bが動くに伴い、第1の動力ギア31aは第1の動力ギア回転軸61aを軸としてA方向に回転する。第1の対向動力ギア31bについても同様である。
図21の上面図に示すように、第1の輪状フレーム83aには、上面の外周付近に一定の深さで第1の輪状フレーム83aの外周と同心円状で一定の幅の第1の溝91aが設けられている。第2の輪状フレーム83bと第2の溝91bとの関係についても同様である。
第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第3の実施の形態に係る発電装置の第1の動力ギア31aは、第1の回転体23a及び第2の回転体23bに挟まれ、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31bについても同様である。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの回転トルクが大きくなることについても、第1の実施の形態に係る発電装置と同様である。よって、第3の実施の形態に係る発電装置によれば、発電機の回転トルクを大きくすることができるので、内部抵抗の大きな多極発電機を用いることにより、風力が弱い環境でも効率よく安定した発電をすることができる。
(第4の実施の形態)
発電装置の各回転体の間には、回転体自身の重量を分散するための重量支持器を設けることも可能である。図22の正面図に示すように、本発明の第4の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向に回転する第1の回転体22aと、第1の回転体22aが定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体22bを備える。第4の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体22a及び第2の回転体22bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図22に示すように、本発明の第4の実施の形態に係る発電装置は、図13及び図14に示す本発明の第2の実施の形態に係る発電装置と同様の構造に加え、重量支持器とその重量支持器がはめこまれている重量支持器用レールを更に備える。
重量支持器は、重量支持器用タイヤ、重量支持器用タイヤの回転軸、重量支持器用土台(外側)及び重量支持器用土台(内側)からなる。図22に示すように、第1の重量支持器用タイヤ101aは、第1の重量支持器用土台(外側)103a及び第1の重量支持器用土台(内側)103aに渡された回転軸にはめ込まれ、この回転軸を中心に回転する。第2〜第4の重量支持器用タイヤ101b〜101dでも同様である。第1の重量支持器用土台(外側)103a及び第1の重量支持器用土台(内側)103aは、図示は省略するが、第3の支持棒9cの上面に固定されている。第2の重量支持器用土台(外側)103b及び第2の重量支持器用土台(内側)103bも同様である。第3の重量支持器用土台(外側)103c及び第3の重量支持器用土台(内側)103cは、図示は省略するが、第4の支持棒9dの上面に固定されている。第4の重量支持器用土台(外側)103d及び第4の重量支持器用土台(内側)103dも同様である。第1の重量支持器用レール93aは、図示は省略するが、第2の重量支持器用タイヤ101b及び第3の重量支持器用タイヤ101cがはめ込まれて転がることができるような凹みを有する、主回転軸3を中心とした輪状構造であり、第5の支持棒9e及び第6の支持棒9fの下面に固定されている。第2の重量支持器用レール93bも同様であるが、第1の重量支持器用タイヤ101a及び第4の重量支持器用タイヤ101dがはめ込まれて転がることができるような凹みを有し、第1の重量支持器用レール93aの外側に位置する。第1の重量支持器用タイヤ101a及び第4の重量支持器用タイヤ101dは第2の重量支持器用レール93bに接し、第2の重量支持器用タイヤ101b及び第3の重量支持器用タイヤ101cは第1の重量支持器用レール93aに接する。
風を受けて第1の回転体22a及び第2の回転体22bが互いに逆回転する際は、第1〜第4の重量支持器用タイヤ101a〜101dは、第1の重量支持器用レール93a及び第2の重量支持器用レール93bを介して第2の回転体22bの重量の一部を負担しながら、第1の重量支持器用レール93a及び第2の重量支持器用レール93bに沿って転がる。これらの重量支持器がない場合は、第2の回転体22bの重量は、主回転軸3と第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bにかかることになる。重量支持器がある場合は、第1〜第4の重量支持器用タイヤ101a〜101dの部分でも第2の回転体22bの重量受けることになり、第2の回転体22bの重量は分散する。それにより、第2の回転体22bの第5〜第8の支持棒9e〜9hが下方にたわんでしまうことや、重量がかかりすぎるために第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bが回転しなくなること等を防ぐことができる。重量支持器及び重量支持器用レールの個数は、回転体の重量によって増減することができる。
第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第1の動力ギア31aは、第1の回転体22a及び第2の回転体22bに挟まれ、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31bについても同様である。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの回転トルクが大きくなることについても、第1の実施の形態に係る発電装置と同様である。よって、第4の実施の形態に係る発電装置によれば、内部抵抗の大きな多極発電機を用いることにより、風力が弱い環境でも効率よく安定した発電をすることができる。
(第5の実施の形態)
発電装置の動力ギアは、第1の駆動ギア及び第2の駆動ギア等の設けられた輪状フレームを用いずとも、風受け羽根の接触で直接回転させることも可能である。図23の斜視図に示すように、本発明の第5の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向(図23のB方向)に回転する第1の回転体24aと、第1の回転体24aが定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向(図23のA方向)に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体24bを備える。第5の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体24a及び第2の回転体24bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図23の斜視図に示すように、主回転軸3は土台1に据え付けられ、重力方向に直立し、第2方向(図23のA方向)に回転する。土台1の内部には、主回転軸3の回転エネルギーを取り出すための発電機が設置されていてもよい。
図23に示すように、円筒面をなすベアリング5aの外周面には、T字型に直交するように第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bが固定されている。第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第1の支持棒9aの外周側の端部に第1の風受け羽根11aが固定され、第2の支持棒9bの外周側の端部に第1の風受け羽根11aと同一形状の第2の風受け羽根11bが、第1の風受け羽根11aとは風受け用の凹部を反対の向きになるように固定されている。第1の風受け羽根11a及び第2の風受け羽根11bの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第1の回転体24aは、風を受けると、ベアリング5aごと第1方向(図23のB方向)に回転する。
図23に示すように、第2の回転体24bにおいて、主回転軸3の長手方向にT字型に直交するように第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dが固定されている。第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは第1の回転体24aの上方に位置する。第3の支持棒9cの外周側の端部に、第2の回転体24bが第1の回転体24aと逆回転するような方向へ風受け用の凹部を向けて、第1の風受け羽根11aと同一形状の第3の風受け羽根11cが固定されている。第4の支持棒9dの外周側の端部に、第3の風受け羽根11cとは風受け用の凹部を反対の向きになるように、第1の風受け羽根11aと同一形状の第4の風受け羽根11dが固定されている。第3の風受け羽根11c及び第4の風受け羽根11dの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第2の回転体24bは、風を受けると第2方向(図23のA方向)に回転する。
第1の回転体24aの外周点は、図23に示すように、第1の風受け羽根11aあるいは第2の風受け羽根11bのいずれかの外周側の三角形型の側面のいずれかの頂点である。同様に、第2の回転体24bの外周点は、第3の風受け羽根11cあるいは第4の風受け羽根11dのいずれかの外周側の三角形型の側面のいずれかの頂点となる。第1の回転体24aの外周点が描く外周円から定義される第1の回転面と、第2の回転体24bの外周点が描く外周円から定義される第2の回転面とは、互いに平行に対向する関係である。
図23に示すように、第1の動力ギア31aの歯及び第1の対向動力ギア31bの歯は、第1の風受け羽根11aの上部又は第2の風受け羽根11bの上部と、第3の風受け羽根11cの下部又は第4の風受け羽根11dの下部に接触して回転する位置に設置されている。図25の拡大断面図に示すように、風を受けると、第1の風受け羽根11aは図25に向かって左方向、第3の風受け羽根11cは図25に向かって右方向に動く。第1の風受け羽根11a及び第3の風受け羽根11cが動くに伴い、第1の動力ギア31aは第1の動力ギア回転軸61aを軸としてA方向に回転する。図23の第1の対向動力ギア31bも、第1の動力ギア31aと同様のしくみで回転する。第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第1の動力ギア31aは、第1の回転体24a及び第2の回転体24bにより、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31bについても同様である。図25に示す第1の動力ギア31aの歯数は4であるが、風受け羽根と接触して回転するタイプであれば、歯数の増減は自由にすることができる。第1の対向動力ギア31bについても同様である。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの回転トルクが大きくなることについても、第1の実施の形態に係る発電装置と同様である。よって、第5の実施の形態に係る発電装置によれば、内部抵抗の大きな多極発電機を用いることにより、風力が弱い環境でも効率よく安定した発電をすることができる。
<第5の実施の形態の変形例>
図26に示すように、本発明の第5の実施の形態の変形例に係る発電装置は、図23に示す第1の回転体24a及び第2の回転体24bに、支持棒と風受け羽根のセットを2セットずつ増設したような多羽根型構造である。本発明の第5の実施の形態の変形例に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りに第1方向に回転する第1の回転体と、第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向に、流体力(風力)により主回転軸3の周りに回転する第2の回転体を備える。第5の実施の形態の変形例に係る発電装置は更に、第1の回転体及び第2の回転体の両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図26の斜視図に示すように、主回転軸3は土台1に据え付けられ、重力方向に直立し、第2方向に回転する。土台1の内部には、主回転軸3の回転エネルギーを取り出すための発電機が設置されていてもよい。
図26に示すように、円筒面をなすベアリング5aの外周面には、上側から見たときに主回転軸3に十字型に直交するように第1〜第4の支持棒9a〜9dが固定されている。第1〜第4の支持棒9a〜9dは互いに同一形状である。第1の支持棒9aの外周側の端部に第1の風受け羽根11aが固定され、第2の支持棒9bの外周側の端部に第2の風受け羽根11bが固定され、第3の支持棒9cの外周側の端部に第3の風受け羽根11cが固定され、第4の支持棒9dの外周側の端部に第4の風受け羽根11dが固定されている。第1〜第4の風受け羽根11a〜11dの形状は互いに同一であり、各風受け用の凹部は、風を受けた時に第1の回転体が第1方向に回転するように向けられている。第1の回転体は、風を受けるとベアリング5aごと回転する。
図26に示すように、第2の回転体において、上側から見たときに主回転軸3に十字型に直交するように、第5〜第8の支持棒9e〜9hが固定されている。第5〜第8の支持棒9e〜9hは互いに同一形状である。第5の支持棒9eの外周側の端部に第5の風受け羽根11eが固定され、第6の支持棒9fの外周側の端部に第6の風受け羽根11fが固定され、第7の支持棒9gの外周側の端部に第7の風受け羽根11gが固定され、第8の支持棒9hの外周側の端部に第8の風受け羽根11hが固定されている。第5〜第8の風受け羽根11e〜11hの形状は互いに同一であり、各風受け用の凹部は、風を受けた時に第2の回転体が第2方向に回転するように向けられている。第2の回転体は、風を受けると主回転軸3の周りを第1方向とは反対の第2方向に回転する。
第1の回転体の外周点は、図26に示すように、第1〜第4の風受け羽根11a〜11dのいずれかの外周側の三角形型の側面のいずれかの頂点である。同様に、第2の回転体の外周点は、第5〜第8の風受け羽根11e〜11hのいずれかの外周側の三角形型の側面のいずれかの頂点となる。第1の回転体の外周点が描く外周円から定義される第1の回転面と、第2の回転体の外周点が描く外周円から定義される第2の回転面とは、互いに平行に対向する関係である。
図26に示すように、第1の動力ギア31a、第1の対向動力ギア31b、第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31dのそれぞれの歯は、第1〜第4の風受け羽根11a〜11dのそれぞれの上部と、第5〜第8の風受け羽根11e〜11hのそれぞれの下部に接触して回転する位置に設置されている。第1の動力ギア31a、第1の対向動力ギア31b、第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31dは、本発明の第5の実施の形態に係る発電装置と同様の仕組みで回転し、それぞれ第1の動力ギア回転軸61a、第1の対向動力ギア回転軸61b、第2の動力ギア回転軸61c、第2の対向動力ギア回転軸61dを介して、支柱7aに保持されている第1の発電機62a、支柱7bに保持されている第1の対向発電機62b、支柱7cに保持されている第2の発電機62c、支柱7dに保持されている第2の対向発電機62dに回転が伝達され、発電される。第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第1の動力ギア31aは、第1の回転体及び第2の回転体により、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31b、第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31dについても同様である。なお、第1の発電機62a、第2の発電機62cを駆動する回転トルクの向上のためには、第1の対向発電機62b、第2の対向発電機62dは無くてもよいことは既に述べたとおりである。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a、第1の対向動力ギア31b、第2の動力ギア31c、第2の対向動力ギア31dの回転トルクが大きくなることについても、第1〜第5の実施の形態に係る発電装置と同様である。このため、第5の実施の形態の変形例に係る発電装置によっても、内部抵抗の大きな多極発電機を有効利用することが可能になり、風力が弱い環境でも効率よく安定した発電をすることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。例えば、発電装置の風受け羽根は、様々な形状の風受け羽根を用いることが可能である。図27の斜視図に示すように、本発明の他の実施の形態に係る発電装置は、主回転軸3と、流体力(風力)により主回転軸3の周りを第1方向(図27のB方向)に回転する第1の回転体25aと、第1の回転体25aが定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、第2の回転面が第1方向と反対の第2方向(図27のA方向)に、流体力(風力)により主回転軸3の周りを回転する第2の回転体25bを備える。
他の実施の形態に係る発電装置は更に、第1の回転体25a及び第2の回転体25bの両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギア31aと、第1の動力ギア31aの回転によって駆動される第1の発電機62aを備える。第1及び第2の回転面の定義は第1の実施の形態と同様である。
図27の斜視図に示すように、主回転軸3は土台1に据え付けられ、重力方向に直立し、第2方向(図27のA方向)に回転する。土台1の内部には、主回転軸3の回転エネルギーを取り出すための発電機が設置されていてもよい。
図27に示すように、円筒面をなすベアリング5aの外周面には、T字型に直交するように第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bが固定されている。第1の支持棒9a及び第2の支持棒9bは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する。第1の支持棒9aの外周側の端部に第1の風受け羽根13aが固定され、第2の支持棒9bの外周側の端部に第1の風受け羽根13aと同一形状の第2の風受け羽根13bが、第1の風受け羽根13aとは風受け用の凹部を反対の向きになるように固定されている。第1の風受け羽根13a及び第2の風受け羽根13bの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第1の回転体25aは、風を受けると、ベアリング5aごと第1方向(図27のB方向)に回転する。
図27に示すように、第2の回転体25bにおいて、主回転軸3の長手方向にT字型に直交するように第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dが固定されている。第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは互いに同一形状であり、長手方向は主回転軸3を挟んで互いに同一直線状に位置する第3の支持棒9c及び第4の支持棒9dは第1の回転体25aの上方に位置する。第3の支持棒9cの外周側の端部に、第2の回転体25bが第1の回転体25aと逆回転するような方向へ風受け用の凹部を向けて、第1の風受け羽根13aと同一形状の第3の風受け羽根13cが固定されている。第4の支持棒9dの外周側の端部に、第3の風受け羽根13cとは風受け用の凹部を反対の向きになるように、第1の風受け羽根13aと同一形状の第4の風受け羽根13dが固定されている。第3の風受け羽根13c及び第4の風受け羽根13dの固定箇所は、主回転軸3を挟んで対称の位置関係にある。第2の回転体25bは、風を受けると第2方向(図27のA方向)に回転する。
第1の回転体25aの外周点は、図27に示すように、第1の風受け羽根13aあるいは第2の風受け羽根13bのいずれかの外周側の五角形型の側面のいずれかの頂点である。同様に、第2の回転体25bの外周点は、第3の風受け羽根13cあるいは第4の風受け羽根13dのいずれかの外周側の五角形型の側面のいずれかの頂点となる。第1の回転体25aの外周点が描く外周円から定義される第1の回転面と、第2の回転体25bの外周点が描く外周円から定義される第2の回転面とは、互いに平行に対向する関係である。
図27に示すように、第1の動力ギア31aの歯及び第1の対向動力ギア31bの歯は、第1の風受け羽根13aの上部及び第2の風受け羽根13bの上部と、第3の風受け羽根13cの下部及び第4の風受け羽根13dの下部に設置されている。図28及び図29に示すように、第1の風受け羽根13aの上部には第1の風受け羽根13aと一体となった第1の突起75a及び75aが設けられている。第3の風受け羽根13cの下部には第3の風受け羽根13cと一体となった第2の突起75b及び75bが設けられている。図29において、第1の動力ギア31aの歯は、第1の風受け羽根13aの上部の第1の突起75a及び75a、第3の風受け羽根13cの下部の第2の突起75b及び75bとかみ合うように接触する。
図29において、風を受けると、第1の風受け羽根13aは図29に向かって左方向、第3の風受け羽根13cは図29に向かって右方向に動く。第1の風受け羽根13a及び第3の風受け羽根13cが動くに伴い、第1の動力ギア31aは第1の動力ギア回転軸61aを軸としてA方向に回転する。図27の第1の対向動力ギア31bも、第1の動力ギア31aと同様のしくみで回転する。第1の実施の形態に係る発電装置と同様、第1の動力ギア31aは、第1の回転体25a及び第2の回転体25bに接触し、両回転体から回転トルクを得ることになるので、1つの回転体しかない場合より、第1の動力ギア31aの回転力は大きくなる。第1の対向動力ギア31bについても同様である。
一方の風受け羽根が受け流した風を受ける他方の風受け羽根の存在により、風が有効利用され、第1の動力ギア31a及び第1の対向動力ギア31bの回転トルクが大きくなることについても、第1の実施の形態に係る発電装置と同様である。
他の実施の形態に係る発電装置の風受け羽根については、更に別の形状の風受け羽根を用いることが可能である。図30はお椀型の風受け羽根の構造を示す。図31はお椀型の変形タイプの風受け羽根の構造を示す。図31の風受け羽根は、図31(b)及び図31(d)で示す尖端部に向かって、各辺が外側に湾曲した三角形を4つ張り合わせたような構造である。図30及び図31の風受け羽根はいずれも、風を受ける凹部と、上方又は下方に風を受け流す機能を有する凸部とを備える。
風受け羽根の素材としては、合成樹脂(塩化ビニル、アクリル樹脂等)、合板、FRP(繊維強化プラスチック)、金属、布等、様々な素材を使用することができる。比較的軽量であり、加工性に富み、風雨や紫外線による劣化等への耐久性等が求められる。特にFRPは安価で軽量である上、強度や耐久性が高く、風受け羽根用素材として優れた素材である。流体力として水力などの水を用いる場合においても、水分や塩分などによる影響を考慮すると、羽根用素材には耐水性や耐腐食性に優れたFRPなどを用いることが望ましい。また、水力発電や潮汐発電などでは、気体の数百倍の密度である液体の中で羽根を回転させる必要があることから、特に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを用いて強度を高めることが好ましい。
なお、第1〜第5の実施の形態で説明したそれぞれの技術的思想を互いに組み合わせることも可能である。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当と解釈しうる、特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…土台
3…主回転軸
5a、5b…ベアリング
7a〜7d…支柱
9a〜9h…支持棒
11a〜11h、 13a〜13d…風受け羽根
21a、22a、23a、24a、25a…第1の回転体
21b、22b、23b、24b、25b…第2の回転体
21c…第3の回転体
21d…第4の回転体
31a…第1の動力ギア
31b…第1の対向動力ギア
31c…第2の動力ギア
31d…第2の対向動力ギア
31e…第3の動力ギア
31f…第3の対向動力ギア
41、42…歯先面
43ia、43ib…歯面
44a…(動力ギアの)上面
44b…(動力ギアの)下面
61a…第1の動力ギア回転軸
61b…第1の対向動力ギア回転軸
61c…第2の動力ギア回転軸
61d…第2の対向動力ギア回転軸
61e…第3の動力ギア回転軸
61f…第3の対向動力ギア回転軸
62a…第1の発電機
62b…第1の対向発電機
62c…第2の発電機
62d…第2の対向発電機
62e…第3の発電機
62f…第3の対向発電機
71a〜71a、71b〜71b …… 駆動ギアの歯
75a、75a、75b、75b …… (風受け羽根の)突起
81a,83a…第1の輪状フレーム
81b,83b…第2の輪状フレーム
81c…第3の輪状フレーム
81d…第4の輪状フレーム
82a…第1の保持リング
82b…第2の保持リング
91a、91b…溝

Claims (5)

  1. 主回転軸と、
    前記主回転軸に垂直方向の流体力により前記主回転軸の周りを第1方向に回転させる風受け羽根を有する第1の回転体と、
    前記第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、該第2の回転面が前記第1方向と反対の第2方向に、前記流体力により前記主回転軸の周りを回転させる風受け羽根を有する第2の回転体と、
    前記第1の回転体及び第2の回転体の両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギアと、
    該第1の動力ギアの回転によって駆動される第1の発電機と、
    を備えることを特徴とする発電装置。
  2. 主回転軸と、
    流体力により前記主回転軸の周りを第1方向に回転する第1の回転体と、
    前記第1の回転体が定義する第1の回転面と平行に対向する第2の回転面を有し、該第2の回転面が前記第1方向と反対の第2方向に、前記流体力により前記主回転軸の周りを回転する第2の回転体と、
    前記第1の回転体及び第2の回転体の両者によって回転トルクが付与されて回転する第1の動力ギアと、
    該第1の動力ギアの回転によって駆動される第1の発電機と、
    を備え、前記第1の回転体は、前記第1の回転面の一部を構成する第1の輪状フレームを前記第1の回転体の外周側に有し、
    前記第2の回転体は、前記第2の回転面の一部を構成する第2の輪状フレームを前記第2の回転体の外周側に有することを特徴とする発電装置。
  3. 前記第1の回転体は、前記第1の輪状フレームの一方の面に放射状に歯を配列した第1の駆動ギアを更に有し、
    前記第2の回転体は、前記第2の輪状フレームの前記第1の駆動ギアに平行に対向する面に、放射状に歯を配列した第2の駆動ギアを更に有し、
    前記第1の動力ギアが、前記第1及び第2の駆動ギアの歯とかみ合って回転することを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記第2の輪状フレームの前記第2の駆動ギアを有する面と反対側の面に放射状に歯を配列した第3の駆動ギアを、前記第2の輪状フレームが更に有することを特徴とする、請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記第2の輪状フレームと平行に対向する第3の輪状フレームを外周側に有し、前記第3の駆動ギアに平行に対向する前記第3の輪状フレームの面に放射状に歯を配列した第4の駆動ギアを有し、前記第3の輪状フレームが、前記流体力により前記主回転軸の周りを前記第1方向に回転する第3の回転体と、
    前記外周側に配置され、前記第3及び第4の駆動ギアの歯とかみ合って回転する第2の動力ギアと、
    該第2の動力ギアの回転によって駆動される第2の発電機と、
    を更に備えることを特徴とする、請求項4に記載の発電装置。
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