JP6387310B2 - ロックボルト用材料管 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施形態に係るロックボルトは、鋼管(管部材)によって長尺状に形成された複数(ここでは一例として3本)のロックボルト用材料管1を備えている。そして、これらロックボルト用材料管1〜3が軸方向に沿って連結するように、軸方向の端部同士を連結用スリーブ4,5で連結している。すなわち、この例では、3つのロックボルト用材料管1〜3を2つの連結用スリーブ4,5を介して連結している。以下では、先頭から最後尾に向かって並ぶ3つのロックボルト用材料管を、それぞれ第1ロックボルト用材料管1、第2ロックボルト用材料管2、及び第3ロックボルト用材料管3と称し、さらに先頭側の連結用スリーブを第1連結用スリーブ4、後端側の連結用スリーブを第2連結用スリーブ5と称することとする。
まず、ロックボルト用材料管1〜3について、図2を参照しつつ説明する。3つのロックボルト用材料管1〜3は同一構成であるため、以下では、第1ロックボルト用材料管1について説明する。図2はロックボルト用材料管の作製手順を説明する斜視図である。まず、図2(a)に示すように、内部空間101を有する中空の円筒状の鋼管100を準備し、これを押圧して板状にした後、図2(b)に示すように、長手方向を軸方向として筒状に曲げ、軸方向に延びる凹部102を有するように断面C字状の異形管10を形成する。これがロックボルト用材料管1の基礎となる。なお、鋼管100は、後述するように内部空間101に供給される水の圧力によって変形するように、肉厚が2〜3mm程度のものを用いる。また、鋼管100の内部空間101に流体が流入できるように、鋼管100を完全に押しつぶさない程度に板状にすることが好ましい。
次に、ロックボルトの製造方法について、図10を参照しつつ説明する。上記のように、このロックボルトは、複数のロックボルト用材料管1〜3、これを連結する連結用スリーブ4,5、第1ロックボルト用材料管1に取り付けられる先端コーン6、及び第3ロックボルト用材料管3に取り付けられる注水用アダプタ7により構成されている。まず、各部材について説明し、その後、組み立て方法について説明する。
次に上記のように構成されたロックボルトの施工方法について、図11も参照しつつ説明する。図11は、このロックボルトの施工方法を示す一部断面図である。まず、打設面Xに削孔Zを形成する。削孔Zはロックボルトの最大外径よりもやや大きい内径を有する。次に、図に示すように、上記のように準備したロックボルトを削孔Zに挿入する。このとき、ロックボルトの後端部、つまり注水用アダプタ7が打設面Xから地山の外部へ突出するようにしておく。続いて、注水用アダプタ7に接続された注水ホース70から加圧水を注水用アダプタ7内に供給する。供給された加圧水は、ロックボルトの内部空間101に供給される。このとき、3つのロックボルト用材料管1〜3の内部空間は直列状に連通しているため、注入された加圧水は、すべてのロックボルト用材料管1〜3の内部空間に速やかに行き渡り、内部空間101の内圧が上昇する。これにより、ロックボルトは、図11(a)の状態から図11(b)の状態へと膨張する。すなわち、ロックボルトの内部空間101に加圧水が注入されることで、ロックボルトが径方向に膨張し、削孔Zの内壁面に密着する。
以上のように、本実施形態によれば、ロックボルトを構成するロックボルト用材料管1〜3の両端部に、同種のねじ、つまり雄ねじを備えた端部材11がそれぞれ取り付けられている。すなわち、本実施形態に係るロックボルト用材料管1〜3では、両端のねじが同種であるため、先端、後端の区別なく使用することができる。そして、複数のロックボルト用材料管1〜3の端部材同士を接続することで、所望の長さのロックボルトを形成することができる。したがって、ロックボルトを組み立てる際には、ロックボルト用材料管1〜3の軸方向の向きを確認することなく、組み立てることができるため、組み立ての作業性を大きく向上することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、端部材11に雄ねじを形成しているが、雌ねじを形成してもよい。そして、これに対応するように、連結用スリーブ4,5には、雄ねじを形成する。このようにしても、上記実施形態と同様に、ロックボルト用材料管1〜3の両端部に同種のネジが形成されるため、施工の作業性を向上することができる。
10 :異形管
11 :端部材
41 :雌ねじ
51 :雌ねじ
101 :内部空間
102 :凹部
103 :第1継ぎ目
104 :第2継ぎ目
110 :内部空間
Claims (7)
- 二以上のロックボルト用材料管と、
少なくとも一つの連結スリーブと、
閉鎖部材と、
貫通孔が形成されたプレートと、
雌ネジを有するナットと、
を備え、
前記各ロックボルト用材料管は、
筒状に形成され、軸方向の両端部において開放する内部空間を有するとともに、外周面に前記軸方向に延びる少なくとも一つの凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで、少なくとも前記凹部が凸形状に塑性変形して膨張する異形管と、
前記異形管の両端部にそれぞれ取り付けられ、前記異形管の内部空間と連通する貫通孔を有するとともに、雄ねじを有する一対の端部材と、
を備え、
前記連結スリーブは、貫通孔を有するとともに、前記軸方向に隣接する前記ロックボルト用材料管の端部材同士を連結する雌ねじを有し、前記連結スリーブの前記貫通孔と前記ロックボルト用材料管の内部空間とが連通するよう構成され、
前記閉鎖部材は、先頭に配置された前記ロックボルト用材料管における先頭側の前記端部材に取り付けられ、当該端部材の貫通孔を塞ぐように構成され、
地山に形成された削孔に挿入され、前記内部空間に加圧流体を注入して膨張した前記各異形管を削孔の内壁面に密着させた後、
前記削孔から突出する前記端部材を前記プレートの貫通孔に挿通し、当該端部材の雄ネジに前記ナットを螺合して前記プレートを地山の打設面に対して締め付けるように構成されている、ロックボルト。 - 一のロックボルト用材料管と、
閉鎖部材と、
貫通孔が形成されたプレートと、
雌ネジを有するナットと、
を備え、
前記ロックボルト用材料管は、
筒状に形成され、軸方向の両端部において開放する内部空間を有するとともに、外周面に前記軸方向に延びる少なくとも一つの凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで、少なくとも前記凹部が凸形状に塑性変形して膨張する異形管と、
前記異形管の両端部にそれぞれ取り付けられ、前記異形管の内部空間と連通する貫通孔を有するとともに、雄ねじを有する一対の端部材と、
を備え、
前記閉鎖部材は、前記ロックボルト用材料管における一方の前記端部材に取り付けられ、当該端部材の貫通孔を塞ぐように構成され、
地山に形成された削孔に挿入され、前記内部空間に加圧流体を注入して膨張した前記各異形管を削孔の内壁面に密着させた後、
前記削孔から突出する前記端部材を前記プレートの貫通孔に挿通し、当該端部材の雄ネジに前記ナットを螺合して前記プレートを地山の打設面に対して締め付けるように構成されている、ロックボルト。 - 前記ロックボルト用材料管の両端部においては、前記凹部が前記異形管の両端から軸方向において所定の長さに亘って押し潰されることで、当該凹部の壁面が断面において密着し、前記異形管の両端に線状の第1継ぎ目と、前記異形管の外周面に前記軸方向に延びる第2継ぎ目とが形成され、
前記第1及び第2継ぎ目を接着することで、前記両端部においては、前記凹部が閉鎖され、前記内部空間のみが外部に開放するように構成されている、請求項1または2に記載のロックボルト。 - 前記削孔の開口に最も近い前記端部材に取り付け可能に構成され、当該端部材の貫通孔に液体を注入可能な注入用部材をさらに備えている、請求項1から3のいずれかに記載のロックボルト。
- 請求項1,3,4のいずれかに記載のロックボルトを、地山の削孔に挿入するステップと、
貫通孔が形成されたプレート及びナットを準備するステップと、
最後尾に配置された前記ロックボルト用材料管における後端側の端部材から加圧液体を注入することで、前記各ロックボルト用材料管を膨張させ、前記削孔に定着させるステップと、
前記削孔から突出する最後尾の前記端部材を前記プレートの貫通孔に挿通し、当該端部材の雄ネジに前記ナットを螺合して前記プレートを地山の打設面に対して締め付けるステップと、
を備えている、ロックボルトの施工方法。 - 内部空間を有する筒状に形成された管部材を準備するステップと、
前記管部材の外周面の一部に、当該管部材の軸方向に沿って延びる凹部を形成し、断面形状が略円形状になるように変形された異形管を形成するステップと、
円筒状の縮径ダイスを準備するステップと、
基端部が断面半円状に形成された一対の突出部材を有する押圧プラグであって、前記一対の突出部材の平坦面が向き合うように対称的に配置された押圧プラグを準備するステップと、
前記異形管の両端部を前記縮径ダイスに挿入した上で、前記両端部の内部空間に前記押圧プラグの突出部材を圧入することで、前記凹部を押し潰し、当該凹部の壁面同士が断面において線状の継ぎ目となるように密着させるとともに、前記継ぎ目を挟んで、前記管部材の内部空間が断面において2つに分割されるように変形するステップと、
少なくとも前記継ぎ目の接着を行い、前記異形管の両端部において、前記凹部を閉鎖するステップと、
前記内部空間と連通する貫通孔を有するとともに、雄ねじを有する端部材を、前記異形管の両端部に、取り付けるステップと、
を備えている、ロックボルト用材料管の製造方法。 - 前記凹部は、前記異形管の両端から軸方向において所定の長さに亘って押し潰され、これによって、当該異形管の外周面に、前記軸方向に延び、前記継ぎ目と連続する第2継ぎ目が形成され、
前記接着を行うステップでは、前記第2継ぎ目の接着も行う、請求項6に記載のロックボルト用材料管の製造方法。
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