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JP6377649B2 - ペン型薬物注射デバイス用のアドオン把持スリーブおよび作動スリーブ - Google Patents

ペン型薬物注射デバイス用のアドオン把持スリーブおよび作動スリーブ Download PDF

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JP6377649B2 JP2015562063A JP2015562063A JP6377649B2 JP 6377649 B2 JP6377649 B2 JP 6377649B2 JP 2015562063 A JP2015562063 A JP 2015562063A JP 2015562063 A JP2015562063 A JP 2015562063A JP 6377649 B2 JP6377649 B2 JP 6377649B2
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Description

本発明は、操作可能な薬物送達デバイスのためのアタッチメントに関する。さらに、本発明は、操作可能な薬物送達デバイスを操作するための、アタッチメントの使用またはアタッチメントのシステムに関する。
薬物送達デバイスは、一般に、医薬品、たとえばインスリンまたはヘパリンの投与用として知られているが、他の医薬品用、特に患者による自己投与用としても知られている。
器用さに障害がある患者は、標準の操作可能な薬物送達デバイスを使用して、医薬品の用量を選択または投与する際に困難を経験する場合がある。用量ダイヤル部材および/または把持機能のサイズに起因して、運動機能に障害がある人または重度の関節炎がある人は、用量をダイヤルすることができない場合がある。標準の操作可能な薬物送達デバイスで用量を投薬するために、患者は、自身の親指を延ばしてダイヤルを押さなければならない。指先の器用さに障害があるユーザにとって、薬物送達デバイスを安全に保持しながらダイヤルに達するのは困難な場合がある。さらに、患者は、自身の親指を延ばしているときに、用量を投薬するのに十分な力を生み出すことができないことがある。これらの事例は、操作可能な薬物送達デバイスの誤用に結び付く場合があり、たとえば過剰用量もしくは過少用量によって、または用量設定もしくは用量投薬操作中の怪我によって、患者にとって潜在的なリスクを引き起こす場合がある。
本開示の1つの目的は、薬物送達デバイスを操作するための人間工学的な解決策を提供することである。
この目的は、本発明の請求項1によるアタッチメントによって解決される。さらに、この目的は、さらなる独立請求項によるアタッチメントの使用またはアタッチメントのシステムによって解決される。
本開示の第1の態様によれば、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材を受けるように構成される把持スリーブ部材を含む、操作可能な薬物送達デバイス用のアタッチメントが提供され、把持スリーブ部材は、第1の把持スリーブ部材部分を含み、第1の把持スリーブ部材部分は、第1の把持スリーブ部材部分を耐トルク状態(torque−proof manner)で操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材と係合するように構成される第1の係合機能をその内表面に含む。
操作可能な薬物送達デバイスは、アタッチメントなしで完全に操作可能である。特に、操作可能な薬物送達デバイスは、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられていない場合、用量設定および用量投薬操作を実施するように構成される。操作可能な薬物送達デバイスは医薬品を含んでもよい。用量設定操作は、次の用量投薬操作において投薬される医薬品の量を決定する操作であってもよい。用量投薬操作は医薬品を投薬する操作であってもよい。
操作可能な薬物送達デバイス用のアタッチメントは、アドオンアタッチメントとして、組立て中またはその後にユーザによって操作可能な薬物送達デバイスに付加されてもよい。アタッチメントは、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材に取り付けられるように構成され、第1の部材は操作可能な薬物送達デバイスの外部部材であってもよい。外部部材は、操作可能な薬物送達デバイスの外表面の少なくとも一部を形成する部材として定義される。第1の部材は、用量ダイヤル部材、ハウジング、またはカートリッジホルダであってもよい。
把持スリーブ部材は、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材を受けるように構成される。特に、把持スリーブ部材は、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられているとき、操作可能な薬物送達デバイスの少なくとも10%を覆うように構成されてもよい。好ましくは、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられているとき、把持スリーブ部材は操作可能な薬物送達デバイスの少なくとも40%を覆う。把持スリーブ部材は、手全体で把持した状態で簡単に保持することができるように寸法決めされてもよい。したがって、把持スリーブ部材は、長手方向で少なくとも5cmの長さを有してもよい。把持スリーブ部材は、長手方向で5〜20cm、好ましくは8〜16cmの範囲の長さを有してもよい。
把持スリーブ部材は操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材と耐トルク状態で係合されてもよいので、器用さに限界があるユーザが操作可能な薬物送達デバイスを操作することができる。把持スリーブ部材は、簡単に把持できる大きい表面を提供してもよい。さらに、把持スリーブ部材は、第1の部材よりも大きいハンドルを提供してもよい。このように、患者が第1の部材を回転させるために加えなければならないトルクがより小さい。したがって、アタッチメントはねじれの機械的利点を改善する。したがって、把持スリーブ部材を介して操作可能な薬物送達デバイスを操作することで、器用さに障害がある患者であっても、操作可能な薬物送達デバイスを快適に操作することが可能になるので、人間工学的な解決策の改善が提供される。
「部材を受ける」という用語は次のように定義される。第1の部材が把持スリーブ部材に受け入れられたとき、把持スリーブ部材は第1の部材の少なくとも一部を覆う。特に、把持スリーブ部材は操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材を取り囲んでもよい。
第1の係合機能は、第1の把持スリーブ部材部分を耐トルク状態で第1の部材と係合するように構成される。耐トルク状態とは、第1の把持スリーブ部材部分の回転が、同じ回転角度で第1の部材の回転へと伝達されることを意味する。
把持スリーブ部材は、第1の把持スリーブ部材部分および他の部分を含んでもよい。あるいは、把持スリーブ部材は、第1の把持スリーブ部材部分のみからなってもよい。第1の把持スリーブ部材部分は、第1の把持スリーブ部材部分または第1の部材の一方が破損した場合にのみ係合を解放することができるように、第1の部材に係合されてもよい。代替実施形態では、第1の把持スリーブ部材部分は、第1の把持スリーブ部材部分または第1の部材の一方を破損することなく係合を解放できるように、第1の部材と解放可能に係合されてもよい。
第1の係合機能は突出部であってもよい。第1の係合機能は、スナップ嵌め連結で第1の把持スリーブ部材部分を係合するように構成されてもよい。
操作可能な薬物送達デバイスは注射デバイスであってもよい。特に、操作可能な薬物送達デバイスはペン型注射デバイスであってもよい。さらに、操作可能な薬物送達デバイスは、可変の、好ましくはユーザ設定可能な薬物の用量を投薬するように構成されてもよい。あるいは、操作可能な薬物送達デバイスはまた、固定用量デバイス、特にユーザによって変えることができない薬物の用量を投薬するように構成されたデバイスであってもよい。操作可能な薬物送達デバイスは、使い捨てまたは再使用可能なデバイスであってもよい。操作可能な薬物送達デバイスは、手動の、特に電気駆動式でないデバイスであってもよい。
上述したように、操作可能な薬物送達デバイスはアタッチメントなしで完全に操作可能である。特に、操作可能な薬物送達デバイスは駆動機構を含んでもよい。駆動機構はピストンロッドを含んでもよい。ピストンロッドは、カートリッジの栓に遠位方向で力を及ぼして、医薬品をカートリッジから排出するように構成される、支承部を含んでもよい。
「遠位」および「近位」という用語は次のように定義されるものとする。操作可能な薬物送達デバイスの遠位端は、薬物送達デバイスの投薬端部に最も近い端部として定義される。操作可能な薬物送達デバイスの近位端は、薬物送達デバイスの投薬端部から最も遠い端部として定義される。さらに、遠位方向は遠位端に向かう方向として定義され、近位方向は近位端に向かう方向として定義される。
操作可能な薬物送達デバイスの駆動機構は、駆動部材および用量ダイヤル部材をさらに含んでもよい。駆動部材は駆動スリーブであってもよい。用量ダイヤル部材はボタンであってもよい。ユーザは、用量ダイヤル部材を動かして、用量の設定および/または用量の投薬を行わなければならなくてもよい。用量ダイヤル部材の動きは、駆動スリーブの動きへと伝達されてもよい。さらに、駆動スリーブはピストンロッドを動かすように構成されてもよい。
さらに、操作可能な薬物送達デバイスは、医薬品および栓を収容したカートリッジを含むカートリッジホルダを含んでもよい。さらに、操作可能な薬物送達デバイスは内側本体および/またはハウジングを含んでもよい。操作可能な薬物送達デバイスはハウジングの窓をさらに含んでもよい。操作可能な薬物送達デバイスの状態に対応する数字が、窓の中に見えてもよい。数字は、たとえば、用量の現在の設定数に対応してもよい。
第1の係合機能は、第1の把持スリーブ部材部分の動きを操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材の動きへと伝達するように構成されてもよい。特に、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスと係合されている場合、患者は、用量設定および/または用量投薬操作の間に第1の把持スリーブ部材部分を動かしてもよく、それによって、第1の把持スリーブ部材部分の動きが第1の部材の動きへと伝達されるにつれて第1の部材が動く。第1の係合機能は、係合機能が係合されているとき、第1の把持スリーブ部材部分を第1の部材に対して動かすことができないように、第1の把持スリーブ部材部分を第1の部材と係合してもよい。
アタッチメントは、最大許容トルクを規定するトルク制限機構を含んでもよく、最大許容トルクよりも大きいトルクが第1の把持スリーブ部材部分に加えられた場合、第1の把持スリーブ部材部分の動きが第1の部材の動きへと伝達されるのを防止するように構成されるトルク制限機構を介して、第1の把持スリーブ部材部分が操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材と結合されてもよい。したがって、トルク制限機構は、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材が第1の把持スリーブ部材部分に加えられる過大トルクによって破損されることを防止してもよい。
操作可能な薬物送達デバイスは、回転エンドストップ機能を含んでもよく、用量の最大数が設定された場合に第1の部材は回転エンドストップ機能に当接する。患者が第1の把持スリーブ部材部分をさらに回転させようとした場合、第1の把持スリーブ部材部分に加えられるトルクがさらに増大する。トルク制限機構がないと、このことが、第1の部材または回転エンドストップ機能の破損をもたらすことがある。しかしながら、トルク制限機構は、最大許容トルクよりも大きいトルクが第1の部材に加えられることを防止し、それによってこの破損が防止される。
トルク制限機構は、最大許容トルクよりも大きいトルクが第1の把持スリーブ部材部分に加えられたとき、スリップするように構成されたクラッチ部材を含んでもよい。クラッチ部材は把持スリーブ部材と係合可能であってもよい。特に、第1の把持スリーブ部材部分に加えられるトルクは、クラッチ部材に加えられるトルクへと伝達されてもよい。さらに、クラッチ部材は第1の部材の係合機能と係合してもよい。最大許容トルクよりも小さいトルクが第1の部材と係合されているクラッチ部材に加えられた場合、クラッチ部材は第1の部材と耐トルク連結を形成するので、第1の部材が把持スリーブ部材の回転に追随する。さらに、最大許容トルクよりも大きいトルクがクラッチ部材に加えられた場合、クラッチ部材は第1の部材を把持スリーブ部材から係合解除することができ、その結果、第1の部材は把持スリーブ部材の回転に追随しない。
把持スリーブ部材は、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材を受ける開口部を含んでもよく、第1の係合機能は、把持スリーブ部材の開口部とは反対側の端部に配置されてもよい。第1の部材を第1の把持スリーブ部材部分と係合するためには、操作可能な薬物送達デバイスを開口部内へと移動させなければならない。
第1の係合機能は、第1の把持スリーブ部材部分を操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材と解放可能に係合するように構成されてもよい。解放可能な係合は、第1の把持スリーブ部材部分または第1の部材のどちらか一方を破損することなく、第1の把持スリーブ部材部分を第1の部材から取り外すことができるように定義されてもよい。
把持スリーブ部材は、第1および第2の位置の間で可動である第1の係合解除機能を含んでもよく、第1の係合解除機能は、その第1の位置では、把持スリーブ部材を操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材から係合解除しないように構成され、第1の係合解除機能は、その第2の位置では、把持スリーブ部材を操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材から係合解除するように構成される。第1の係合解除機能は、アタッチメントまたは薬物送達デバイスのどちらか一方を破損することなく、アタッチメントを薬物送達デバイスから分離できるように構成されてもよい。
第1の係合解除機能はテーパ面を含んでもよい。テーパ面は、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられているとき、操作可能な薬物送達デバイスの長手方向軸に対して10°〜80°の範囲の角度で配置されてもよい。係合解除機能はアタッチメントを操作可能な薬物送達デバイスから係合解除することを可能にするので、アタッチメントは異なる操作可能な薬物送達デバイスとともに再使用されてもよい。特に、操作可能な薬物送達デバイスは使い捨てデバイスであってもよい。この場合、ユーザは、最後の用量が送達された後、デバイスが空であると見なされると、単にアタッチメントを取り外してもよく、その後、ユーザは、アタッチメントを別の操作可能な薬物送達デバイスに再び取り付けてもよい。
さらに、アタッチメントは、第1の把持スリーブ部材部分を動かして操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材と係合させる傾向がある、ばね力を提供するばね部材を含んでもよい。
ばね部材は、第1の係合解除機能をその第1の位置へと動かす傾向があってもよい。したがって、アタッチメントを操作可能な薬物送達デバイスから係合解除するにはばね力を克服しなければならない。それにより、ばね部材は、アタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスから偶発的に係合解除されるのを防止してもよい。
さらに、ばね部材は、トルク制限機構と協働するように構成されてもよい。特に、ばね部材はクラッチ部材上に、クラッチ部材を第1の部材の係合機能と係合する傾向がある力を加えてもよい。したがって、たとえば最大許容トルクよりも大きい過大トルクを加えることにより、クラッチ部材が第1の部材から係合解除されている場合、ばね部材は、クラッチ部材が後で第1の部材と再び係合されることを確実にすることができる。
さらに、把持スリーブ部材は、第1の把持スリーブ部材部分に対して回転することが許容されていてもよい、かつ第1の把持スリーブ部材部分に対して軸方向で動かないようにされていてもよい、第2の把持スリーブ部材部分を含んでもよい。特に、第2の把持スリーブ部材部分は、軸方向で固定され、ただし第1の把持スリーブ部材部分に対して回転可能であってもよい。
特に、把持スリーブ部材の係合機能は、第1の把持スリーブ部材部分の一部であってもよい。把持スリーブ部材が操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられたとき、第2の把持スリーブ部材部分は、操作可能な薬物送達デバイスのハウジングに対して回転しないようにされてもよい。
第2の把持スリーブ部材部分は係合解除機能を含んでもよく、係合解除機能は、第1の把持スリーブ部材部分が第2の把持スリーブ部材部分に対して動かされると、第1の把持スリーブ部材部分と第1の部材との解放可能な係合を係合解除するように構成される。特に、前述の相対的な動きは、第1および第2の把持スリーブ部材部分が互いに向かって動く軸方向運動であってもよい。
特に、第2の把持スリーブ部材部分の係合解除機能は第2の係合解除機能であってもよく、第2の把持スリーブ部材部分は、第2の把持スリーブ部材部分に対する第1の把持スリーブ部材の動きによって、第2の係合解除機能が第1の係合解除機能と係合され、それによって第1の係合解除機能がその第1の位置へと動くように構成されてもよい。第1および第2の係合解除機能の係合は当接であってもよい。
本開示のさらなる態様は、アタッチメントを含み、かつ操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられるとともに操作可能な薬物送達デバイスの第2の部材を受けるように構成される、ガードスリーブ部材をさらに含む、操作可能な薬物送達デバイス用のアタッチメントのシステムに関する。
特に、アタッチメントは上記に開示したアタッチメントであってもよいので、そのアタッチメントに関して開示したすべての構造的および機能的特性がアタッチメントのシステムにも存在してもよい。
操作可能な薬物送達デバイスの第2の部材は外部部材であってもよい。たとえば、第2の部材は、操作可能な薬物送達デバイスのカートリッジホルダ、またはハウジングの一部であってもよい。
ガードスリーブ部材は、薬物送達デバイスの遠位端に取り付けられる針に対する保護を提供してもよい。さらに、薬物送達デバイスの第2の部材に取り付けられたとき、ガードスリーブ部材は、操作可能な薬物送達デバイスの遠位端を越えて遠位方向に突出してもよい。したがって、ガードスリーブ部材は、操作可能な薬物送達デバイスおよびアタッチメントのシステムを含むキットの遠位接触面を画成してもよい。遠位接触面は、表面、たとえばユーザの皮膚に当接したときの安定性を改善することができる。
ガードスリーブ部材は第1の配向部材を含んでもよく、第2の把持スリーブ部材部分は第2の配向部材を含んでもよく、第1および第2の配向部材は、ガードスリーブ部材および第2の把持スリーブ部材部分が互いに対して所定の相対回転位置で配向されたときのみ、互いに係合可能であるように構成される。第1および第2の配向部材はそれぞれ、突出部またはスロットの少なくとも一方を含んでもよい。第1および第2の配向部材の係合により、ガードスリーブ部材および第2の把持スリーブ部材部分は、操作可能な薬物送達デバイスの用量設定または用量投薬操作の間、操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられたとき、互いに対して回転しないようにされる。
さらに、システムは、ガードスリーブ部材と係合可能でありガードスリーブ部材と係合されたときガードスリーブ部材の開口部を閉じるように構成されるキャップ部材を含んでもよい。キャップ部材、ガードスリーブ部材、および把持スリーブ部材は、操作可能な薬物送達デバイスを受けるキャビティを形成してもよい。
キャップ部材は、キャップ部材を簡単に把持できるようにする湾曲縁部機能を含んでもよく、それにより、キャップ部材をガードスリーブ部材に簡単に取り付け、またはそこから取り外すことができることが確実にされる。したがって、指の器用さに障害がある人がキャップ部材を取り付け、または取り外すことができる。
把持スリーブ部材は、ガードスリーブ部材を少なくとも部分的に受けるように構成されてもよい。したがって、把持スリーブ部材に画成される開口部は、ガードスリーブ部材の半径よりも大きい半径を有する。
本開示の別の態様は、操作可能な薬物送達デバイス用のアタッチメント、または操作可能な薬物送達デバイス用のアタッチメントならびに第1および第2の部材を含む操作可能な薬物送達デバイスのシステムを含む、キットに関する。
特に、アタッチメントおよびアタッチメントのシステムは、上述のアタッチメントまたはアタッチメントのシステムであってもよいので、アタッチメントまたはアタッチメントのシステムのどちらかに関して開示したすべての構造的および機能的特性がキットにも存在してもよい。さらに、操作可能な薬物送達デバイスは、上述の操作可能な薬物送達デバイスであってもよいので、操作可能な薬物送達デバイスに関して開示したすべての構造的および機能的特性がキットにも存在してもよい。
第1の部材は、操作可能な薬物送達デバイスの用量設定操作および/または用量投薬操作のため、操作可能な薬物送達デバイスの第2の部材に対して回転させるように構成される、用量ダイヤル部材を含んでもよい。第1の部材はまた、操作可能な薬物送達デバイスの第2の部材に対して軸方向で動かされるように構成されてもよい。
さらに、把持スリーブ部材の半径は、操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材の半径よりも大きくてもよい。
さらに、第1の部材は第2の係合機能を含んでもよく、把持スリーブ部材の第2の係合機能および第1の係合機能は、スナップ嵌め連結によって互いに連結されるように構成される。特に、第1の部材の第2の係合機能は陥凹部であってもよい。第1の部材の第2の係合機能はまた、クラッチ部材と係合されるように構成されてもよい。
本開示の別の態様は、操作可能な薬物送達デバイスを操作するためのアタッチメントまたはアタッチメントのシステムの使用に関する。
この態様では、アタッチメント、アタッチメントのシステム、および操作可能な薬物送達デバイスは、上述のアタッチメント、アタッチメントのシステム、および操作可能な薬物送達デバイスであってもよいので、アタッチメント、システム、およびデバイスに関して開示したすべての構造的および機能的特性がここでも存在してもよい。
本開示の別の態様は、アタッチメントまたはアタッチメントのシステムを使用して、操作可能な薬物送達デバイスを操作する方法に関する。この態様では、アタッチメント、アタッチメントのシステム、および操作可能な薬物送達デバイスは、上述のアタッチメント、アタッチメントのシステム、および操作可能な薬物送達デバイスであってもよいので、アタッチメント、システム、およびデバイスに関して開示したすべての構造的および機能的特性が方法に関しても存在してもよい。
方法は:
第1の係合手段を第1の部材と係合することによって、第1のアタッチメントを操作可能な薬物送達デバイスに取り付ける工程と、
第1のアタッチメントを使用することによって、操作可能な薬物送達デバイスを操作する工程とを含んでもよい。
さらに、方法は、アタッチメントのシステムを取り付ける工程と、前記システムを使用することによって、操作可能な薬物送達デバイスを操作する工程とを含んでもよい。薬物送達デバイスを操作する工程は、用量設定操作および/または用量投薬操作を行う下位工程を含んでもよい。
本明細書で使用する用語「医薬品」は、好ましくは少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
以下、開示の発明について図面をさらに詳細に参照して記載する。
操作可能な薬物送達デバイス、第1のアタッチメント、および第2のアタッチメントを含むキットを示す図である。 図1に示される第1のアタッチメントを示す斜視図である。 図1に示される第2のアタッチメントを示す斜視図である。 ガードスリーブ部材が操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられていない、操作可能な薬物送達デバイス、およびガードスリーブ部材を含む第2のアタッチメントを含む、キットを示す図である。 ガードスリーブ部材が操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられている、図4に示されるキットを示す図である。 ガードスリーブ部材と操作可能な薬物送達デバイスの第2の部材との係合をより詳細に示す図である。 把持スリーブ部材が操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられていない、図4〜6に示されるキットおよび把持スリーブ部材を含む第1のアタッチメントを示す図である。 把持スリーブ部材が操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられている、図7に示されるキットを示す図である。 把持スリーブ部材と図7および8の操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材との係合を示す断面図である。 図7〜9に示されるキットの用量設定操作を示す図である。 図7〜10に示されるキットの用量投薬操作を示す図である。 第2の実施形態による第1のアタッチメントを示す図である。 第2の実施形態による第2のアタッチメントを示す図である。 第2の実施形態による操作可能な薬物送達デバイスおよび第2のアタッチメントを含むキットと把持スリーブ部材との係合を示す図である。 別の視点から見た図14に示される係合を示す図である。 キャップ部材を示す図である。 図16に示されるキャップ部材と第2の実施形態によるキットとの係合を示す図である。 第2の実施形態によるキットの用量設定操作を示す図である。 用量が設定される前の第2の実施形態によるキットを示す斜視図である。 用量が設定された後の第2の実施形態によるキットを示す斜視図である。 第2の実施形態によるキットの用量投薬操作を示す図である。 第2の実施形態によるキットの用量投薬操作を示す斜視図である。 用量投薬操作が完了した後の第2の実施形態によるキットを示す斜視図である。 操作可能な薬物送達デバイスと第3の実施形態による2つのアタッチメントとを含むキットを示す分解組立図である。 操作可能な薬物送達デバイスに対する第3の実施形態によるガードスリーブ部材の係合を示す図である。 第3の実施形態によるガードスリーブ部材が取り付けられた操作可能な薬物送達デバイスを示す図である。 第3の実施形態による第1のアタッチメントを示す図である。 第1のアタッチメントが操作可能な薬物送達デバイスに取り付けられている第3の実施形態によるキットを示す断面図である。 第1の係合解除機能がその第2の位置へと動かされるときの図28に示されるキットを示す図である。 第3の実施形態による操作可能な薬物送達デバイスの第1の部材を示す図である。 クラッチ部材を示す図である。 図30に示されるクラッチ部材と図31に示される第1の部材との係合を示す図である。 互いに係合されているクラッチ部材および第1の部材を示す斜視図である。 互いから係合解除されているクラッチ部材および第1の部材を示す斜視図である。
図1は、操作可能な薬物送達デバイス1、第1のアタッチメント2、および第2のアタッチメント3を含むキットを示す。第1および第2のアタッチメント2、3は、操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられる。
図1に示される操作可能な薬物送達デバイス1は、可変用量の設定を可能にするように構成されるペン型注射デバイスである。
操作可能な薬物送達デバイス1は、第1または第2のアタッチメント2、3なしで操作可能である。特に、操作可能な薬物送達デバイス1は、ピストンロッドを遠位方向4で動かすように構成されてもよい、駆動機構(図示なし)を含む。操作可能な薬物送達デバイスの駆動機構は、駆動部材および用量ダイヤル部材をさらに含んでもよい。駆動部材は駆動スリーブであってもよい。用量ダイヤル部材はボタンであってもよい。ユーザは、用量ダイヤル部材を動かして、用量の設定および/または用量の投薬を行わなければならなくてもよい。用量ダイヤル部材の動きは、駆動スリーブの動きへと伝達されてもよい。さらに、駆動スリーブはピストンロッドを動かすように構成されてもよい。
さらに、操作可能な薬物送達デバイス1は、医薬品および栓を含むカートリッジを含む、カートリッジホルダ(図示なし)を含んでもよい。さらに、操作可能な薬物送達デバイス1は内側本体および/またはハウジングを含んでもよい。操作可能な薬物送達デバイス1はハウジングの窓40をさらに含んでもよい。操作可能な薬物送達デバイス1の状態に対応する数字が、窓40の中に見えてもよい。数字は、たとえば、用量の現在の設定数に対応してもよい。
第1のアタッチメント2は把持スリーブ部材5を含む。把持スリーブ部材5は、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6(図1には図示なし)を受けるように構成される。図1に示される実施形態では、把持スリーブ部材5によって受けられる第1の部材6は、操作可能な薬物送達デバイス1の用量ダイヤル部材である。
さらに、第2のアタッチメント3は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8(図1には図示なし)を受けるように構成されるガードスリーブ部材7を含む。図1に示される実施形態では、ガードスリーブ部材7によって受けられる操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8は、カートリッジホルダである。代替実施形態では、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジングの一部は、ガードスリーブ部材7によって受けられる第2の部材8であってもよい。
代替実施形態では、キットは、操作可能な薬物送達デバイス1と、第1および第2のアタッチメント2、3のうち1つのみとを含んでもよい。第1および第2のアタッチメント2、3はそれぞれ、それぞれ他方のアタッチメント2、3とは無関係に、操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられてもよい。
図2は、第1の実施形態による把持スリーブ部材5を含む第1のアタッチメント2を示す。第1の実施形態では、把持スリーブ部材5は第1の把持スリーブ部材部分9からなる。
把持スリーブ部材5は、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6を受ける開口部10を含む。開口部10は、把持スリーブ部材5の一方の端部に配置される。把持スリーブ部材5は、開口部10とは反対側の端部で閉じられている。把持スリーブ部材5が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられているとき、操作可能な薬物送達デバイス1の近位端は開口部10を通って中に入る。
第1の把持スリーブ部材部分9は、開口部10を含むとともに、第1の把持スリーブ部材部分9の長さの約3分の1にわたって伸長する第1の部材11を含む。第1の部材11は把持部材である。第1の部材11は、摩擦を増加させる、またその結果、患者が簡単に把持できるようにする構造化表面12を含む。図1に示される実施形態では、第1の部材9の構造化表面12はドット状の突出部を含む。
さらに、第1の把持スリーブ部材部分9は、少なくとも部分的に透明な部材13を含む。少なくとも部分的に透明な部材13は、開口部10から離れる方向で第1の部材11に隣接している。第1の把持スリーブ部材部分9が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられたとき、第1の把持スリーブ部材部分9の少なくとも部分的に透明な部材13は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング中の窓40と重なり合う。したがって、把持スリーブ部材5が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられていると、窓に示される数字が目に見える。
第1の把持スリーブ部材部分9は、開口部10から離れる方向で少なくとも部分的に透明な部材13に隣接する、最後の部材14を含む。最後の部材14は閉じた端部を含む。
把持スリーブ部材5の半径は、把持スリーブ部材5の開口部10付近で第1の部材11において最大である。開口部10からある距離に配置される第1の部材11の下位部材では、また第1の把持スリーブ部材部分9の他の部材13、14では、半径は一定である。
把持スリーブ部材5は、操作可能な薬物送達デバイス1の半径よりも大きい半径を有する。特に、把持スリーブ部材5の開口部10の半径は、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61に沿った任意の地点で取った操作可能な薬物送達デバイス1の半径よりも大きい。したがって、把持スリーブ部材5は、操作可能な薬物送達デバイス1を少なくとも部分的に受けるように構成される。
図3は、ガードスリーブ部材7を含む第2のアタッチメント3を示す。ガードスリーブ部材7は、一方の端部にある第1の開口部15と反対側の端部にある第2の開口部16とを含む。第1および第2の開口部15、16は、ガードスリーブ部材7を通って形成されるチャネルによって連結される。さらに、窓17がガードスリーブ部材7に画成される。ガードスリーブ部材7が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられたとき、ガードスリーブ部材7の窓17は操作可能な薬物送達デバイス1のハウジングの窓40と重なり合う。さらに、ガードスリーブ部材7および把持スリーブ部材5が操作可能な薬物送達デバイス1に同時に取り付けられたとき、第1の把持スリーブ部材部分9の少なくとも部分的に透明な部材13は、ガードスリーブ部材7の窓17と重なり合う。
さらに、ガードスリーブ部材7は、ガードスリーブ部材7の第1の開口部15に配置される接触面18を含む。接触面18は円形である。ガードスリーブ部材7が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられ、用量投薬操作が実施されるとき、ガードスリーブ部材7の接触面18は患者の皮膚に当接してもよい。ガードスリーブ部材7の接触面18は、操作可能な薬物送達デバイス1を用いて、かつガードスリーブ部材7を用いずに用量投薬操作が実施される場合、患者の皮膚に接触する操作可能な薬物送達デバイス1の表面よりも大きい。それにより、接触面18は患者の皮膚に対するより安定した連結を提供し、その結果、キットの有用性が増大するとともに、指の器用さに障害がある人が用量投薬操作を実施できるようになる。
ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の半径よりも大きい半径を有する。特に、ガードスリーブ部材7を通るチャネルの半径は、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61に沿った任意の地点で取った操作可能な薬物送達デバイス1の半径よりも大きい。したがって、ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1を少なくとも部分的に受けるように構成される。
さらに、把持スリーブ部材5の半径はガードスリーブ部材7の半径よりも大きい。したがって、把持スリーブ部材5は、ガードスリーブ部材7を少なくとも部分的に受けるように構成される。特に、アタッチメント2、3が両方とも操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられたとき、把持スリーブ部材5はガードスリーブ部材7を部分的に受ける。
図4は、操作可能な薬物送達デバイス1、およびガードスリーブ部材7を含む第2のアタッチメント3を含む、キットを示す。図4では、ガードスリーブ部材7は操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられていない。ガードスリーブ部材7を操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けるため、図4に示されるように、操作可能な薬物送達デバイス1の遠位端が、ガードスリーブ部材7の第2の開口部16を通って中に入れられる。
図5は、ガードスリーブ部材7が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられている、ガードスリーブ部材7および操作可能な薬物送達デバイス1を含むキットを示す。ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8を受ける。この実施形態では、第2の部材8はカートリッジホルダ19である。
ガードスリーブ部材7が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられたとき、ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の端部を越えて遠位方向4に突出する。
図6は、ガードスリーブ部材7と操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8との係合のより詳細な図を示す。図6では、ガードスリーブ部材7は断面図で示される。
ガードスリーブ部材7はその内表面に係合機能20を含む。ガードスリーブ部材7の係合機能20は刻み目21を含む。刻み目21は、第1の開口部15からガードスリーブ部材7の第2の開口部16に向かう方向で延びる。特に、刻み目21は、第1の開口部15に面する第1の壁22と、第2の開口部16に面する第2の壁23とによって形成される。刻み目21を画成する第1の壁22は滑らかな曲線として形成される。刻み目21を画成する第2の壁23は、第1の壁22の端部に対して70°〜130°の範囲の角度で配置され、それによって鋭い縁部が形成される。ガードスリーブ部材7の係合機能20は、引抜きエンドストップ機能(pull out end stop feature)24を画成する。特に、鋭い縁部として形成される第2の壁23が、引抜きエンドストップ機能24を画成する。引抜きエンドストップ機能24は、ガードスリーブ部材7が第2の部材8と係合されたとき、ガードスリーブ部材7が第2の部材8に対して遠位方向4で軸方向運動するのを防止する。
さらに、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8は、対応する係合機能25を含む。第2の部材8の係合機能25は突出部26を含む。第2の部材8の係合機能25は遠位面27および近位面28を有する。第2の部材8の係合機能25の遠位面27は、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61に対して、5°〜60°の範囲の滑らかな角度で配置される。したがって、第2の部材8の係合機能25の遠位面27は、ガードスリーブ部材7を第2の部材8の係合機能25の上で近位方向62に摺動させることができるように形成される。さらに、第2の部材8の係合機能25の近位面28は、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61に対して急角度で、たとえば80°〜150°の範囲の角度でテーパにされる。したがって、第2の部材8の係合機能25の近位面28は、ガードスリーブ部材7および第2の部材8の係合機能20、25が互いに係合された後で、ガードスリーブ部材7が第2の部材8の係合機能25の上を遠位方向4で摺動できないように形成される。
ガードスリーブ部材7および第2の部材8の係合機能20、25は、スナップ嵌め連結によって、互いに係合されるように構成される。ガードスリーブ部材7および第2の部材8の係合機能20、25が互いに係合されたとき、ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8に対して軸方向で回転または移動することができなくなる。
上述したように、ガードスリーブ部材7が第2の部材8と係合されたとき、第2の部材8の係合機能25の近位面28とガードスリーブ部材7の係合機能20によって画成される引抜きエンドストップ機能24との当接によって、ガードスリーブ部材7が第2の部材8に対して遠位方向4で軸方向運動できなくなる。
さらに、ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8をガードスリーブ部材7に対して遠位方向4で動かすことができる距離を制限する、押込みエンドストップ機能29を含む。押込みエンドストップ機能29は当接面30を含む。第2の部材は対応する当接面31を含む。第2の部材8がガードスリーブ部材7に対して最大許容距離を遠位方向4で移動すると、ガードスリーブ部材7の押込みエンドストップ機能29は第2の部材8の当接面31に当接し、それによって、ガードスリーブ部材7が第2の部材8に対して近位方向でそれ以上軸方向運動できなくなる。
ガードスリーブ部材7は、ガードスリーブ部材7および第2の部材8の係合機能20、25が互いに係合される相対位置で、押込みエンドストップ機能29が第2の部材8の当接面31に当接するように寸法決めされる。このように、ガードスリーブ部材7が、この位置にある操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8に対して軸方向で動くことが防止される。
さらに、ガードスリーブ部材7および第2の部材8の係合機能20、25は、係合機能20、25が互いに係合されているとき、第2の部材8に対するガードスリーブ部材7の回転運動が防止されるように構成される。特に、係合機能20、25は回転対称ではない。
図7は、操作可能な薬物送達デバイス1、把持スリーブ部材5を含む第1のアタッチメント2、およびガードスリーブ部材7を含む第2のアタッチメント3を含むキットを示す。図7では、ガードスリーブ部材7は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の部材8と係合されている。把持スリーブ部材5は操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられていない。把持スリーブ部材5を操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けるため、操作可能な薬物送達デバイス1は把持スリーブ部材5の開口部10に挿入される。
図8は、操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられている把持スリーブ部材5を示す。
図9は、操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられている、把持スリーブ部材5の詳細断面図を示す。把持スリーブ部材5は係合機能32を含む。把持スリーブ部材5の係合機能32は、把持スリーブ部材5の内表面に配置される。把持スリーブ部材5の係合機能32は、把持スリーブ部材5の開口部10とは反対側の端部に配置される。把持スリーブ部材5の係合機能32は突出要素33を含む。
操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6は係合機能34を含む。把持スリーブ部材5の係合機能32は、第1の部材6の係合機能34と係合されるように構成される。第1の部材6の係合機能34は陥凹部35を含む。把持スリーブ部材5および第1の部材6の係合機能32、34が互いに係合されたとき、把持スリーブ部材5は第1の部材6に対して回転できなくなる。さらに、把持スリーブ部材5および第1の部材6の係合機能32、34が互いに係合されたとき、把持スリーブ部材5は第1の部材6に対して軸方向で動かなくなる。
把持スリーブ部材5および第1の部材6の係合機能32、34は、スナップ嵌め連結によって互いに係合されるように構成される。
以下、操作可能な薬物送達デバイス1が第1または第2のアタッチメント2、3と係合されていない場合の、用量設定操作および用量投薬操作について考察する。アタッチメント2、3のいずれとも係合されていない操作可能な薬物送達デバイス1で用量を設定するためには、ユーザは、第1の部材6を、即ち用量ダイヤル部材を本体に対して回転させなければならない。それにより、用量ダイヤル部材は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジングに対して近位方向62で同時に動かされる。アタッチメント2、3のいずれとも係合されていない操作可能な薬物送達デバイス1の用量を送達するために、ユーザは、用量ダイヤル部材をハウジングに対して遠位方向4で押さなければならない。
図10は、操作可能な薬物送達デバイス1、第1のアタッチメント2、および第2のアタッチメント3を含むキットの用量設定操作を示す。用量を設定するため、ユーザは、把持スリーブ部材5をガードスリーブ部材7に対して回転させる。第1の部材6、この場合は用量ダイヤル部材が、把持スリーブ部材5と係合され、かつ第2の部材8、即ちカートリッジホルダが、ガードスリーブ部材7と係合されたとき、第1の部材6がそれによって第2の部材8に対して回転する。したがって、第1の部材6も第2の部材8に対して近位方向62で動かされる。それにより、把持スリーブ部材5がガードスリーブ部材7に対して近位方向で動く。
図11は、キットの用量送達操作を示す。用量を送達するため、把持スリーブ部材5はガードスリーブ部材7に対して遠位方向4で軸方向に動かされる。把持スリーブ部材5および第1の部材6が互いに係合されているので、把持スリーブ部材5の軸方向運動は、第2の部材8に対する第1の部材6の軸方向運動へと伝達され、それによって用量が送達される。
図12は、第2の実施形態による第1のアタッチメント2を示す。第2の実施形態によれば、把持スリーブ部材5は、第1の把持スリーブ部材部分9および第2の把持スリーブ部材部分36を含む。第1の把持スリーブ部材部分9は、その内表面に係合機能34(図12には図示なし)を含む。第1の把持スリーブ部材部分9は第2の把持スリーブ部材部分36に対して回転可能である。さらに、第1の把持スリーブ部材部分9は、第2の把持スリーブ部材部分36に対して軸方向で動かない。第2の把持スリーブ部材部分36は把持スリーブ部材5の開口部10を含む。
第2の把持スリーブ部材部分36は第1の位置合わせ機能37を含む。位置合わせ機能37は、第2の把持スリーブ部材部分36の内表面にスロットを含む。
図13は、第2の実施形態によるガードスリーブ部材7を含む第2のアタッチメント3を示す。
図14および15は、把持スリーブ部材5と、操作可能な薬物送達デバイス1および第2のアタッチメント3を含むキットとの係合を示す。操作可能な薬物送達デバイス1は第2の位置合わせ機能38を含む。操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41の窓40を覆うレンズ39は、第2の位置合わせ機能38を形成する突出部を形成する。
第2の把持スリーブ部材部分36の第1の位置合わせ機能37は、操作可能な薬物送達デバイス1の第2の位置合わせ機能38と協働する。第1および第2の位置合わせ機能37、38が互いに係合されたとき、第2の把持スリーブ部材部分36が操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して軸方向運動することが可能になる。第1および第2の位置合わせ機能37、38が互いに係合されていることによって、第2の把持スリーブ部材部分36は操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して回転できない。
代替の設計では、ガードスリーブ部材7が第2の位置合わせ機能38を含んでもよい。特に、第2の位置合わせ機能38は、ガードスリーブ部材38の突出部が、第2の把持スリーブ部材部分36の第1の位置合わせ機能37と係合されるように構成されていることによって形成されてもよい。第2の把持スリーブ部材部分36の第1の位置合わせ機能37がガードスリーブ部材7の第2の位置合わせ機能38と係合することによって、第2の把持スリーブ部材部分36に対する回転が抑制される。特に、それにより、ガードスリーブ部材7に対する第2の把持スリーブ部材部分36の回転が防止されてもよい。さらに、第2の位置合わせ機能38がガードスリーブ部材7によって形成される場合、操作可能な薬物送達デバイス1のレンズ39が、誤用の場合に第1の位置合わせ機能37によって破損することからより良好に保護される。
図16は、ガードスリーブ部材7に係合可能なキャップ部材42を示す。図17は、操作可能な薬物送達デバイス1、第1のアタッチメント2、および第2のアタッチメント3を含むキットに係合されているキャップ部材42を示す。
ガードスリーブ部材7の第1の開口部15は遠位端におけるキットの開口部を画成する。キャップ部材42は、ガードスリーブ部材7と係合することによって開口部15を閉じるように構成される。キャップ部材42、第1のアタッチメント2、および第2のアタッチメント3は、操作可能な薬物送達デバイス1がキャビティ内に配置されてもよいように、操作可能な薬物送達デバイス1を受けるように構成されるキャビティを形成する。したがって、キャップ部材42により、通常の薬物送達デバイスが運ばれるのと同じようにして、ユーザがキットを運搬することが可能になる。キャップ部材42は、操作可能な薬物送達デバイス1の直径よりも大きい直径を有する。さらに、キャップ部材42は曲線縁部形状43を含む。曲線縁部形状43によってキャップ部材42を簡単に把持することができる。したがって、指の器用さに障害がある人であっても、キャップ部材42を簡単にガードスリーブ部材7に取り付け、ガードスリーブ部材7から取り外すことができる。
図18は、第2の実施形態によるキットにおける用量設定操作を示す。さらに、図19は、用量が設定される前のキットを示し、図20は、容量が設定された後のキットを示す。
用量を設定するためには、第1の把持スリーブ部材部分9が第2の把持スリーブ部材部分36に対して回転させられる。操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6、即ち用量ダイヤル部材は、第1の把持スリーブ部材部分9に対して回転ロックされる。さらに、第2の把持スリーブ部材部分36は、第1および第2の位置合わせ機能37、38の係合により、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して回転しないようにされる。したがって、第1の把持スリーブ部材部分9が第2の把持スリーブ部材部分36に対して回転することによって、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6が操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して回転する。さらに、第1の部材6は、その回転運動と同時に、ハウジング41に対して近位方向62で軸方向に動く。したがって、第1の把持スリーブ部材部分9は、第2の把持スリーブ部材部分36に対して近位方向62で軸方向にも動く。さらに、第1の把持スリーブ部材部分9は、ハウジング41に対して関する近位方向62で軸方向に動く。さらに、第1の把持スリーブ部材部分9は、第2のアタッチメント3に対して近位方向62で軸方向に動く。
用量設定操作の間、第2の把持スリーブ部材部分36は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して回転しない。第2の把持スリーブ部材部分36は、第1および第2の把持スリーブ部材部分9、36間の相対軸方向運動ができないように第1の把持スリーブ部材部分9に連結されるので、第2の把持スリーブ部材部分36は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41に対して近位方向62で外れるように軸方向に動く。特に、第2の把持スリーブ部材部分36は、ハウジング41に対して、第1の位置から第1の位置よりも近位の第2の位置へと動く。第1の位置は用量未設定に対応し、第2の位置は用量設定位置に対応する。
第2の把持スリーブ部材部分36は、把持スリーブ部材5の少なくとも部分的に透明な部材13を含む。把持スリーブ部材5の少なくとも部分的に透明な部材13は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41の窓40と重なり合う。少なくとも部分的に透明な部材13は、第2の把持スリーブ部材部分36の第1および第2それぞれの位置において、窓40と重なり合う。別の方法として、またはそれに加えて、第2の把持スリーブ部材部分36に窓44が画成されてもよい。第2の把持スリーブ部材部分36は用量設定操作中にハウジング41に対して軸方向に動かされるものの、第2の把持スリーブ部材部分36の窓44が十分な大きさに設計されているので、窓44は操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41の窓40と重なり合ったままである。
さらに、用量設定中、ガードスリーブ部材7は把持スリーブ部材5に対して遠位方向4で動く。
図21は、用量が設定されている状態のキットを示す。第1のアタッチメント2は図21に断面図で示される。用量設定状態では、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6は、操作可能な薬物送達デバイス1のハウジング41から軸方向に離れた距離に配置される。
図22および23は、キットの用量投薬操作を示す。用量を投薬するためには、把持スリーブ部材5をガードスリーブ部材7に対して遠位方向4で軸方奥に動かす。第1の把持スリーブ部材部分9および第1の部材6は互いに対して動かないので、第1の把持スリーブ部材部分9の軸方向運動は、第1の部材6の動きへと伝達され、それによって用量が送達される。第2の把持スリーブ部材部分36は、第1の把持スリーブ部材部分9の軸方向運動に追随する。特に、第2の把持スリーブ部材部分36は、用量投薬操作の間回転しない。したがって、第2の把持スリーブ部材部分36を、手全体で把持した状態で快適に保持することができる。
図24は、操作可能な薬物送達デバイス1と第3の実施形態による2つのアタッチメント2、3とを含むキットを示す。図24では、第1および第2のアタッチメント2、3は分解組立図で示される。
第3の実施形態によれば、第2のアタッチメント3のガードスリーブ部材7は、第1のガードスリーブ部材部分45および第2のガードスリーブ部材部分46を含む。第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46はそれぞれ、第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46が互いにねじ込み係合されるように、ねじ山47を含む。
図25は、操作可能な薬物送達デバイス1に対する第3の実施形態によるガードスリーブ部材7の係合を示す。第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46はそれぞれ、操作可能な薬物送達デバイス1のそれぞれの側に挿入され、次に互いにねじ込み係合される。第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46は、第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46が互いに係合されているとき、ガードスリーブ部材7および操作可能な薬物送達デバイス1が互いに対して軸方向に移動しないように寸法決めされる。
さらに、第2のガードスリーブ部材部分46はスロット(図示なし)を含む。薬物送達デバイス1のレンズ39は、第2のガードスリーブ部材部分46のスロットと係合して、第1および第2のガードスリーブ部材部分45、46が互いに係合されているとき、操作可能な薬物送達デバイス1に対するガードスリーブ部材7の回転運動を拘束する。
あるいは、キットの第3の実施形態は、前述の実施形態によるガードスリーブ部材7と組み上げられてもよい。このガードスリーブ部材7は、係合機能20、25の係合によって第2の部材7と係合可能である、第1のガードスリーブ部材部分45のみからなる。
図26は、ガードスリーブ部材7が取り付けられた操作可能な薬物送達デバイス1を示す。図27は、第3の実施形態による第1のアタッチメント2を示す。
第1のアタッチメント2を、ガードスリーブ部材7が取り付けられた操作可能な薬物送達デバイス1に組み上げるには、操作可能な薬物送達デバイス1が把持スリーブ部材5の開口部10に入れられる。
第3の実施形態によれば、ガードスリーブ部材7は第1の配向部材48を含む。さらに、第2の把持スリーブ部材部分36は第2の配向部材49を含む。
ガードスリーブ部材7の第1の配向部材48は、ガードスリーブ部材7の外表面に配置される突出部である。突出部は、ガードスリーブ部材7の長手方向軸に平行に軸方向で延在する。第2の把持スリーブ部材部分36の第2の配向部材49は、第2の把持スリーブ部材部分36の内表面に配置されるスロットである。第1および第2の配向部材48、49は、ガードスリーブ部材7および第2の把持スリーブ部材部分36が互いに対して所定の回転位置で配向されたときのみ、互いに係合可能であるように構成される。さらに、第1および第2の配向部材48、49の係合は、ガードスリーブ部材7と第2の把持スリーブ部材部分36との間の相対回転運動を防止する。
図24は、ボタン63およびボタンスリーブ64を含む第1の把持スリーブ部材部分9を示す。代替実施形態では、ボタンおよびボタンスリーブは、単一の個片によって一体形成される。
図24に示されるように、第1のアタッチメント2はばね部材50をさらに含む。さらに、第1のアタッチメント2はトルク制限機構51を含む。トルク制限機構51は最大許容トルクを定義する。トルク制限機構51はクラッチ部材52を含む。図24の分解組立図では、クラッチ部材52およびばね部材50は、第1および第2の把持スリーブ部材部分9、36の間に配置される。第1のアタッチメント2が操作可能な薬物送達デバイスに組み上げられたとき、クラッチ部材52は、第1の把持部材部分9の内表面および第1の部材6の外表面に当接する。
クラッチ部材52は係合機能53を、たとえばクラッチアームを含む。クラッチ部材52の係合機能53は、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6の係合機能34と係合するように構成されてもよい。特に、クラッチ部材52および第1の部材6の係合機能53は、スナップ嵌め連結によって連結されるように構成される。
図28は、第1のアタッチメント2が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられている、第3の実施形態によるキットの断面図を示す。
第1のアタッチメント2を操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6と係合するためには、操作可能な薬物送達デバイス1が第1のアタッチメント2の開口部10に入れられる。第1の部材6がクラッチ部材52に当接すると、第1の部材6はクラッチ部材52の係合機能53を歪ませる。特に、第1の部材6は、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61から離れる方向で、クラッチ部材52の係合機能53を外側に動かす。第1の部材6をクラッチ部材52に対して近位方向62でさらに動かされたとき、クラッチ部材52の係合機能53は第1の部材6の係合機能34を係合し、それによって第1の部材6およびクラッチ部材52がそれ以上回転運動または軸方向運動しなくなる。特に、クラッチ部材52の係合機能53は、第1の部材6の係合機能34とのスナップ嵌め係合状態へとカチッと留められる。クラッチ部材52および第1の部材6の係合機構53、34が互いに係合されたとき、クラッチアームはカチッと留まって第1の部材6の陥凹部35に嵌合される。
ばね部材50は、ばね部材50の一端がクラッチ部材52に当接し、ばね部材50の他端が第2の把持スリーブ部材部分36に当接するように配置される。
把持スリーブ部材5が操作可能な薬物送達デバイス1に組み上げられた後で、ばね部材50は、第2の把持スリーブ部材部分36から離れる方向でクラッチ部材52に対して力を及ぼし、それによってクラッチ部材52と第1の部材6との間の一定した接触が確保される。
第1および第2の実施形態とは対照的に、第3の実施形態は、キットの部材の1つを破損することなく、把持スリーブ部材5が薬物送達デバイス1の第1の部材6から係合解除されてもよいように構成される。
第1のアタッチメント2は第1の係合解除機能54を含む。第1の係合解除機能54は第1および第2の位置を有する。図28は、第1の係合解除機能54がその第1の位置にある状態のキットを示す。図29は、第1の係合解除機能54がその第2の位置へと動かされるときのキットを示す。
第1の係合解除機能54はクラッチ部材52の機能である。特に、第1の係合解除機能54は、クラッチ部材52の係合機能53のテーパ端面によって形成される。
しかしながら、第1のアタッチメントの代替実施形態では、第1の係合解除機能54は、第1の把持スリーブ部材部分9の機能であってもよい。特に、第1の把持スリーブ部材部分9は、第1の係合解除機能54を形成するテーパ面を有してもよい。
第1の係合解除機能54の第1の位置では、第1の係合解除機能54は、把持スリーブ部材5を操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6から係合解除しないように構成される。第1の位置は、クラッチ部材52の係合機能53が、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61から離れる方向で外側に屈曲されないことに相当する。
第1の係合解除機能54の第2の位置では、第1の係合解除機能54は、把持スリーブ部材5を操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6から係合解除するように構成される。第1の係合解除機能54の第2の位置は、クラッチ部材52の係合機能53が、第1の部材6の係合機能34から係合解除されることに相当する。したがって、クラッチアームは、操作可能な薬物送達デバイス1の長手方向軸61から離れる径方向外側に屈曲される。
図28に示されるように、ばね部材50が、第2の把持スリーブ部材部分36から離れる方向でクラッチ部材52に対して力を加えることによって、係合解除機能54がその第1の位置へと動く傾向がある。第1の係合解除機能54をその第2の位置へと動かすには、第1および第2の把持スリーブ部材部分9、36を互いに向かって動かして、ばね部材50によって加えられる力を克服しなければならない。
第2の把持スリーブ部材部分36は第2の係合解除機能55を含む。第2の係合解除機能55は、第2の把持スリーブ部材部分36のテーパ面によって形成される。テーパ面は、第1の係合解除機能54の第1の位置にある第1の係合解除機能54に対してある距離に配置される。
第2の把持スリーブ部材部分36は、第1の把持スリーブ部材部分9が第2の把持スリーブ部材部分36に向かって軸方向運動することで、第2の係合解除機能55が第1の係合解除機能54に係合され、それによって第1の係合解除機能54がその第2の位置へと動くように構成される。これは図29に示される。
クラッチ部材52の係合機能53が第1の部材6の係合機能34から係合解除されると、ばね部材50がクラッチ部材52を近位方向に押し、それによって第1の把持スリーブ部材部分9が操作可能な薬物送達デバイス1から離れる方向に動くとともに、操作可能な薬物送達デバイス1に対する第1の把持スリーブ部材部分9およびクラッチ部材52の係合が解放される。さらに、第2の把持スリーブ部材部分36と操作可能な薬物送達デバイス1との係合も解放される。
用量設定および用量送達操作は、第1の実施形態に関して上述したのと同じようにして実施される。
用量は、第1の把持スリーブ部材部分9を第2の把持スリーブ部材部分36に対して回転させることによって設定される。用量設定中、ガードスリーブ部材7は把持スリーブ部材5に対して遠位方向4で動く。ガードスリーブ部材7と第2の把持スリーブ部材部分36との間で配向機能48、49が係合することにより、第2の把持スリーブ部材部分36およびガードスリーブ部材7は互いに対して軸方向でのみ動くことができる。
図30は、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6を示す。図31は、クラッチ部材52を示す。
第1の把持スリーブ部材部分9を回転させると、回転は第1の把持スリーブ部材部分9からクラッチ部材52へと伝えられる。クラッチ部材52は、操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6の陥凹部35と当接しているその内表面に突起56を含む。特に、クラッチ部材52の突起56は、第1の部材6の陥凹部35に嵌合して、第1の把持スリーブ部材部分9の回転運動をクラッチ部材52に、また次に操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6に伝えることを可能にする。したがって、クラッチ部材52の突起56はクラッチ部材52の係合機能53に対応する。さらに、第1の部材6の陥凹部35は第1の部材6の係合機能34に対応する。
図32は、クラッチ部材52の係合機能53と第1の部材6の係合機能34との係合を示す。
クラッチ部材52の係合機能53および第1の部材6の係合機能34はそれぞれ、第1のアタッチメント2が操作可能な薬物送達デバイス1に取り付けられたとき、薬物送達デバイス1の長手方向軸に対して10〜80°の範囲で配置される、面58、59を有する。
許容される最大トルクよりも大きいトルクが第1の把持スリーブ部材部分9に、またそれによってクラッチ部材52に加えられたとき、クラッチ部材52の係合機能53および第1の部材6の係合機能34のテーパ面58、59が互いを越えて摺動し、それによってクラッチ部材52が第1の部材6から係合解除される。したがって、この場合、クラッチ部材52は第1の部材6に対して回転させられる。このように、第1の部材6は動かないので、設定用量の数は変更されない。それにより、トルク制限機構51は、許容される最大トルクよりも大きいトルクが操作可能な薬物送達デバイス1の第1の部材6に加えられるのを防止する。
図33は、互いに係合されているクラッチ部材52および第1の部材6を示す。図34は、互いから係合解除されているクラッチ部材52および第1の部材6を示す。
クラッチ部材52を入力トルクの方向で回転させ、クラッチ部材52がトルク制限機構51によって第1の部材6から係合解除された場合、クラッチ部材52と第1の部材6との間のテーパ面58、59によって、クラッチ部材52がばね部材50に向かって軸方向でさらに動き、それによってばね部材50が圧縮される。クラッチ部材52が第1の部材6から係合解除された後で、クラッチ部材52が第1の部材6の次の係合機能60と再係合するまで、クラッチ部材52の回転によってトルクが第1の部材6に伝わることがない。
1 操作可能な薬物送達デバイス
2 第1のアタッチメント
3 第2のアタッチメント
4 遠位方向
5 把持スリーブ部材
6 第1の部材
7 ガードスリーブ部材
8 第2の部材
9 第1の把持スリーブ部材部分
10 把持スリーブ部材の開口部
11 第1の部材
12 構造化表面
13 少なくとも部分的に透明な部材
14 最後の部材
15 第1の開口部
16 第2の開口部
17 ガードスリーブ部材の窓
18 接触面
19 カートリッジホルダ
20 ガードスリーブ部材の係合機能
21 刻み目
22 第1の壁
23 第2の壁
24 引抜きエンドストップ機能
25 第2の部材の係合機能
26 突出部
27 遠位面
28 近位面
29 押込みエンドストップ機能
30 ガードスリーブ部材の当接面
31 第2の部材の当接面
32 把持スリーブ部材の係合機能
33 突出要素
34 第1の部材の係合機能
35 陥凹部
36 第2の把持スリーブ部材部分
37 第1の位置合わせ機能
38 第2の位置合わせ機能
39 レンズ
40 ハウジングの窓
41 ハウジング
42 キャップ部材
43 曲線縁部形状
44 第2の把持スリーブ部材部分の窓
45 第1のガードスリーブ部材部分
46 第2のガードスリーブ部材部分
47 ねじ山
48 第1の配向部材
49 第2の配向部材
50 ばね部材
51 トルク制限機構
52 クラッチ部材
53 クラッチ部材の係合機能
54 第1の係合解除機能
55 第2の係合解除機能
56 突起
58 面
59 面
60 第1の部材の次の係合機能
61 操作可能な薬物送達デバイスの長手方向軸
62 近位方向
63 ボタン
64 ボタンスリーブ

Claims (14)

  1. 操作可能な薬物送達デバイス(1)用のアタッチメント(2)であって、
    操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)を受けるように構成される把持スリーブ部材(5)を含み、
    ここで、第1の部材は、用量ダイヤル部材、ハウジング、またはカートリッジホルダであり、
    ここで、把持スリーブ部材(5)は、第1の把持スリーブ部材部分(9)を含み、該第1の把持スリーブ部材部分(9)は、該第1の把持スリーブ部材部分(9)を耐トルク状態で操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)と係合するように構成される第1の係合機能(32)をその内表面に含み、該アタッチメント(2)は、最大許容トルクを規定するトルク制限機構(51)を含
    ここで、該アタッチメント(2)は、第1の把持スリーブ部材部分(9)を動かして操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)と係合させる傾向があるばね力を提供するばね部材(50)を含む、
    前記アタッチメント。
  2. 第1の把持スリーブ部材部分(9)は、最大許容トルクよりも大きいトルクが第1の把持スリーブ部材部分(9)に加えられた場合、第1の把持スリーブ部材部分(9)の動きが第1の部材(6)の動きへと伝達されるのを防止するように構成されるトルク制限機構(51)を介して、操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)と結合される、請求項に記載のアタッチメント(2)。
  3. トルク制限機構(51)は、最大許容トルクよりも大きいトルクが第1の把持スリーブ部材部分(9)に加えられたときスリップするように構成される、クラッチ部材(52)を含む、請求項に記載のアタッチメント(2)。
  4. 把持スリーブ部材(5)は、操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)を受ける開口部(10)を含み、第1の係合機能(32)は、把持スリーブ部材(5)の開口部(10)とは反対側の端部に配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載のアタ
    ッチメント(2)。
  5. 第1の係合機能(32)は、第1の把持スリーブ部材部分(9)を操作可能な薬物送達デバイス(1)の第1の部材(6)と解放可能に係合するように構成される、請求項1〜のいずれか1項に記載のアタッチメント(2)。
  6. 把持スリーブ部材(5)は、第1の把持スリーブ部材部分(9)に対して回転することができ、かつ第1の把持スリーブ部材部分(9)に対して軸方向で動くことができない第2の把持スリーブ部材部分(36)を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のアタッチメント(2)。
  7. 第2の把持スリーブ部材部分(36)は係合解除機能(55)を含み、係合解除機能(55)は、第1の把持スリーブ部材部分(9)を第2の把持スリーブ部材部分(36)に対して動かされたとき、第1の把持スリーブ部材部分(9)と第1の部材(6)との解放可能な係合を係合解除するように構成される、請求項またはに記載の、かつ請求項に記載のアタッチメント(2)。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のアタッチメント(2)を含むとともに、操作可能な薬物送達デバイス(1)に取り付けられ、かつ操作可能な薬物送達デバイス(1)の第2の部材(8)を受けるように構成される、ガードスリーブ部材(7)をさらに含む、操作可能な薬物送達デバイス(1)用のアタッチメント(2、3)のシステムであって、
    ここで、第2の部材は、操作可能な薬物送達デバイスのカートリッジホルダ、またはハウジングの一部である、
    上記のシステム。
  9. ガードスリーブ部材(7)は第1の配向部材(48)を含み、第2の把持スリーブ部材部分(36)は第2の配向部材(49)を含み、第1および第2の配向部材(48、49)は、ガードスリーブ部材(7)および第2の把持スリーブ部材部分(36)が互いに対して所定の相対回転位置で配向されたときのみ、互いに係合可能であるように構成される、請求項またはに記載の、かつ請求項に記載のシステム。
  10. ガードスリーブ部材(7)と係合可能であり該ガードスリーブ部材(7)と係合されたときガードスリーブ部材(7)の開口部(15)を閉じるように構成されるキャップ部材(42)をさらに含む、請求項または記載のシステム。
  11. 把持スリーブ部材(5)は、ガードスリーブ部材(7)を少なくとも部分的に受けるように構成される、請求項10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の、操作可能な薬物送達デバイス(1)用のアタッチメント(2)、または操作可能な薬物送達デバイス(1)用のアタッチメント(2、3)のシステムと、第1の部材(6)および第2の部材(8)を含む操作可能な薬物送達デバイス(1)とを含む、キット。
  13. 第1の部材(6)は、操作可能な薬物送達デバイス(1)の用量設定操作の間および/または用量投薬操作の間、操作可能な薬物送達デバイス(1)の第2の部材(8)に対して回転させられるように構成される、用量ダイヤル部材を含む、請求項12に記載のキット。
  14. 第1の部材(6)は第2の係合機能(34)を含み、第1の部材の第2の係合機能(34)および把持スリーブ部材(5)の第1の係合機能(32)は、スナップ嵌め連結によって互いに連結されるように構成される、請求項12または13に記載のキット。
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