JP6375260B2 - 斜材の接合構造及び木造建築構造躯体 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載される斜材は、土台とこれに立設された柱との接合部に端部が結合される筋交いであり、土台と柱との双方に固定された接合金具及び接合金具に連結されたコネクタを介して結合されるものである。接合金具は複数のラグスクリューによって柱及び土台に固定されており、筋交いにはコネクタが固定されている。そして、コネクタがピンボルトによって接合金具に回動が可能に連結されるものとなっている。
特許文献1に記載されているように、ラグスクリューやビスで木部材に固定された接合金具を介して斜材を接合すると、斜材に大きな引張力が作用したときにラグスクリューを引き抜こうとする力が生じる。そして、終局的な状態では、ラグスクリュー等が引き抜かれるか、またはラグスクリューがねじ込まれている範囲で木部材の一部に割れが生じて耐力が急激に低下する。このため、大きな引張力が作用する斜材について適用することが難しい。
また、横架材及び上層階の柱には斜材の軸線方向にスクリュー部材がねじ込まれており、該スクリュー部材を介して斜材の軸力が横架材又は柱に伝達されるので、負荷が作用したときの斜材と横架材又は柱との相対的な変位が小さく抑えられる。したがって張り出した横架材の下方へのたわみを小さく抑えることができる。
図1は、本発明に係る斜材の接合構造を適用することができる木造建築構造躯体の一部を示す概略側面図である。また、図2は、図1に示す木造建築構造躯体の一部を示す概略斜視図である。
この木造建築構造躯体は、木部材を主材料として構築された多層建築物の構造躯体であって、上層階すなわち2階から4階までに、一階部分の外壁に沿った位置にある柱2より外側に張り出した張り出し部1を有するものとなっている。この構造躯体の一階部分は基礎4上に柱2,3を立設し、その上に横架材である梁5を架け渡して形成されている。外壁に沿った位置にある柱2と基礎4との接合部及びこの柱2と梁5との接合部は、双方の部材間で相対的な回転変位が可能な構造、すなわち曲げモーメントの伝達が期待されていない構造となっている。また、外壁より内側にある柱3と基礎4との接合部及びこの柱3と梁5との接合部は曲げモーメントの伝達が生じる構造とされ、柱3と梁5とがラーメン構造となっている。
上記斜材15,16,17は、断面形状が長方形であって、傾斜して架け渡されたときの幅方向より上下方向の寸法がやや大きくなっている。
これらの梁、柱及び斜材は、いずれも一つの材木から切り出された無垢の木材であってもよいし、複数の小断面の木材すなわちラミナを張り合わせた集成材等であってもよい。
この接合構造は、梁5に対してその軸線の斜め方向にねじ込まれた第1のスクリュー部材20と、この第1のスクリュー部材20に接続された接続ボルト30と、この接続ボルト30に連結用ボルト61によって連結された接合金具40と、斜材15の軸線方向にねじ込まれ、連結用ボルト62によって上記接合金具40が固着される第2のスクリュー部材50と、を介して上記梁5と上記斜材15とを接合するものとなっている。
一方の対向板部41にはボルト孔44が設けられ、このボルト孔44に二つの対向板部の間から連結用ボルト62を挿通することができる。この連結用ボルト62を第2のスクリュー部材50のネジ穴にねじ込み、接合金具40を締め付けて固着するものとなっている。
このような対向板部42が、第1のスクリュー部材20に連結された接続ボルト30の頭部の端面33に当接され、上記円形プレートの長孔47に挿通された連結用ボルト61が接続ボルト30の頭部に設けられたネジ穴34にねじ込まれている。この連結ボルト61を締め付けることにより、位置を調整しながら接合金具40を、接続ボルト30を介して第1のスクリュー部材20に固着するものとなっている。
なお、接合金具40は斜材15に固着する前に梁5にねじ込まれた第1のスクリュー部材20に接続ボルト30を介して装着しておいてもよい。このときには接合金具40のボルト孔が設けられた対向板部41を接続ボルト30に当接して固着しておく。そして、斜材15にねじ込まれた第2のスクリュー部材50の端面を接合金具40の円孔が設けられた対向板部42に突き当て、連結用ボルト62で接合金具40と第2のスクリュー部材50とを連結することができる。
柱6と斜材15とを接合するときには、第1のスクリュー部材71を斜材15の軸線方向であって柱6に対して傾斜した方向にねじ込む。そして、端面に設けられたネジ穴には接続ボルト72をねじ込んで連結する。斜材15の端部には垂直面15bbと柱6に近い部分に当接面15aaが形成されており、当接面を柱6の側面に当接して支持する。垂直面15bbから斜材の軸線方向にねじ込まれた第2のスクリュー部材74には連結用ボルト76によって接合金具73を固着する。この接合金具73の側面は、斜材15の端部の垂直面15bbと当接面15aaとの間に形成されている軸方向面15ccと接触又は近接するものとする。そして、連結用ボルト75によって接合金具73が、第1のスクリュー部材71に接続された接続ボルト72に連結される。
また、本発明に係る斜材の接合構造で用いられる第1のスクリュー部材、2のスクリュー部材、接合金具、接続ボルト等は、その形状及び寸法を適宜に変更して使用することができる。
20:第1のスクリュー部材,21:軸部, 22:螺旋状の翼体, 23:第1のスクリュー部材の端面, 24:端面に設けられたネジ穴, 25:ネジ穴の周囲に設けられた溝,
30:接続ボルト, 31:ネジ部, 32:頭部, 33:頭部の端面, 34:ネジ穴,
40:接合金具, 41,42:対向板部, 43:側板部, 44:ボルト孔, 46:円形プレート, 47:長孔、
50:第2のスクリュー部材,
61,62:連結用ボルト,
71:第1のスクリュー部材, 72:接続ボルト, 73:接合金具, 74:第2のスクリュー部材, 75,76:連結用ボルト,
81:斜材
Claims (6)
- 傾斜して配置された斜材をほぼ水平に支持された木製の横架材又は鉛直に支持された木製の鉛直材に接合する斜材の接合構造であって、
前記横架材又は前記鉛直材には、棒状となった軸部の外周面に螺旋状の翼体を有するとともに前記軸部の端面から軸線方向にネジ穴を有する第1のスクリュー部材が、該横架材又は前記鉛直材の軸線に対して傾斜し、前記斜材の軸線方向にねじ込まれ、
前記斜材の端部には接合金具が固着され、
前記第1のスクリュー部材の前記ネジ穴にねじ込まれたボルトを介して前記接合金具が前記第1のスクリュー部材に連結されていることを特徴とする斜材の接合構造。 - 棒状となった軸部の外周面に螺旋状の翼体を有するとともに、前記軸部の端面から軸線方向にネジ穴を有する第2のスクリュー部材が、木製の前記斜材の端面から該斜材の軸線方向にねじ込まれ、
該第2のスクリュー部材の前記ネジ穴にねじ込まれたボルトによって前記接合金具が前記第2のスクリュー部材に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の斜材の接合構造。 - 前記斜材の端部には、該斜材の軸線に対して傾斜し、接合される前記横架材のほぼ水平となった面又は前記鉛直材のほぼ鉛直となった面に当接される当接面と、
前記斜材の軸線と垂直となった垂直面とを有し、
前記接合金具は、該垂直面と対向するように固着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の斜材の接合構造。 - 前記当接面の一部又は全部が、前記垂直面より該斜材の先端側に突き出した部分に形成されており、
前記垂直面と前記当接面との間には、該斜材の軸線と平行となる軸方向面を有し、
前記接合金具は、側面が前記軸方向面と接触又は斜材が軸線に対して横方向に変位するのを拘束するように近接して前記斜材に固着されていることを特徴とする請求項3に記載の斜材の接合構造。 - 前記横架材又は前記鉛直材に埋め込まれる前記第1のスクリュー部材の前記ネジ穴には、接続ボルトがねじ込まれ、該接続ボルトが前記横架材又は前記鉛直材の表面より突出しており、
前記接合金具が有する前記斜材の軸線と垂直となる面を前記接続ボルトの端面に当接して、該接合金具が前記接続ボルトを介して前記第1のスクリュー部材に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の斜材の接合構造。 - 下層階の柱の上部より片持ち状に張り出して支持された木製の横架材と、
前記横架材より上方に立ち上げられた木製の上層階の柱と、
前記上層階の柱と前記横架材の片持ち状に張り出した部分とを斜め方向に連結する木製の斜材とを有し、
前記斜材と前記上層階の柱との接合部又は前記斜材と前記横架材との接合部が、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の斜材の接合構造を備えることを特徴とする木造建築構造躯体。
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