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JP6374907B2 - 車両用ドア - Google Patents

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JP6374907B2 JP2016103802A JP2016103802A JP6374907B2 JP 6374907 B2 JP6374907 B2 JP 6374907B2 JP 2016103802 A JP2016103802 A JP 2016103802A JP 2016103802 A JP2016103802 A JP 2016103802A JP 6374907 B2 JP6374907 B2 JP 6374907B2
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Description

本発明は、内部に溜まった水を抜くための水抜き孔を備える車両用ドアに関するものである。
車両用ドアのドア内部には、雨などによる水が、昇降するドアガラスを伝って浸入する。浸入した水は、凍結や腐食の原因となるため、速やかに排出されることが望まれる。そこで、従来から、車両用ドアには、水抜き孔を設置することが広く行われている。
たとえば、特許文献1では、車両用ドアの内面を構成するインナパネルの下部に、水抜き孔を設けている。そして、水抜き孔を通じて、ドア内部から車内に排出された水は、車体側のサイドシルと、車両用ドアとの間に設置されるシール部材によって形成される溝部を通じて、車外へ排出される。
国際公開第2012/141102号
ところで、特許文献1では、水抜き孔に何も手当てされていないため、ロードノイズや、風切り音等のドア内部に伝わった騒音が、水抜き孔を通じて、車内に放射されてしまうという問題を抱えている。
そこで、本発明は、排水性を備えつつ、遮音性を高めることができる車両用ドアを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る車両用ドアは、車室の内壁を構成するインナパネルと、該インナパネルを貫通する水抜き孔と、水抜き孔の周囲の少なくとも一部を囲みつつ、該水抜き孔の車内側の延長上に交差する変向壁を具備する遮音カバーと、車室内側から前記遮音カバーに重なりつつ、前記インナパネルの内面に設置されるインナガーニッシュと、車両の外装形状を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの外面にアウタ組付手段を介して着脱可能に設置されるアウタガーニッシュと、該アウタ組付手段へ接触可能に前記インナパネルを貫通するアクセスホールと、前記遮音カバーと一体に設けられつつ、該アクセスホールの周囲を囲むアクセス枠部と、該アウタ組付手段に接触可能、且つ該アクセスホールと連通可能に前記インナガーニッシュを貫通するメンテナンスホールと、該メンテナンスホールを塞ぐキャップと、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、水抜き孔の周囲の少なくとも一部を囲みつつ、水抜き孔の車内側の延長上に交差する変向壁を具備する遮音カバーを備えることによって、水抜き孔の貫通方向に沿った流れの向きを変える排水路が、インナパネルの車室内側に形成される。これによって、水抜き孔を通じて放射される騒音が、遮音カバーに反射するため、騒音が車室内に直接届くことが抑制される。したがって、車両用ドアが、排水性を備えつつ、遮音性を高めることができる。
また、インナガーニッシュが、車室内側から遮音カバーに重なりつつ、インナパネルの内面に設置されることで、水抜き孔を通じて放射される騒音が、車室内に直接届くことが、より一層抑制される。これによって、排水性はそのままに、遮音性をさらに高めることができる。
さらに、アウタ組付手段を介して、アウタガーニッシュをアウタパネルの外面に着脱可能に設置する場合には、アウタ組付手段に接触可能、且つアクセスホールと連通可能にインナガーニッシュを貫通するメンテナンスホールを設けるとともに、メンテナンスホールをキャップで塞ぐ構成とする。これによって、排水性と遮音性を備えつつ、アウタガーニッシュを設置することができる。
また、アクセス枠部でアクセスホールの周囲を囲むことで、インナパネルとインナガーニッシュとの間の空間への音の広がりが抑制されて、遮音性を高めることができる。
また、前記車両用ドアにおいて、前記遮音カバーは、前記水抜き孔に面して形成される排水路入口と、該水抜き孔よりも下方に位置しつつ、下方に面して形成される排水路出口と、を有する排水路を備えることが好ましい。
このような構成によれば、水抜き孔を通じて車室内側に放射された騒音は、遮音カバーによって、下方に反射される。これによって、水抜き孔を通じて放射される騒音が、車室内に直接届くことが抑制されるため、遮音性を高めることができる。
また、前記車両用ドアにおいて、前記インナガーニッシュと前記アウタガーニッシュが、前記アウタパネルの下方で一体に連結され、前記水抜き孔よりも下方に位置する該インナガーニッシュ、または該アウタガーニッシュの部位に、貫通孔からなる排水孔を備えることが好ましい。
このような構成によれば、アウタガーニッシュとインナガーニッシュとを一体に連結することで、アウタガーニッシュとインナガーニッシュの剛性が高まるため、アウタガーニッシュとインナガーニッシュの振動に起因する騒音の発生を抑制することができる。また、合わせてインナガーニッシュに排水孔を設けることで、排水性を損なうことはない。以上のことから、排水性を損なうことなく、さらに遮音性を高めることができる。
また、前記車両用ドアにおいて、前記遮音カバーは、前記水抜き孔と前記排水孔との間を遮るように前記インナパネルに向かって立設する遮音壁を備えることが好ましい。
このような構成によれば、遮音カバーの遮音壁が、水抜き孔と排水孔との間を遮るように、インナパネルに向かって立設することによって、水抜き孔と排水孔との間にラビリンス構造が形成される。これによって、騒音が直線的にドア内部に入り込むことがなくなるため、遮音性を高めることができる。
また、前記車両用ドアにおいて、前記遮音カバーは、前記インナガーニッシュとは別部品で形成されつつ、該インナガーニッシュと一体に設置されていることが好ましい。
このような構成によれば、遮音カバーとインナガーニッシュとを別部品でそれぞれ形成することで、遮音カバーとインナガーニッシュとを1部品で成形する場合と比べて、インナガーニッシュの美観を損なうことなく、遮音カバーをより適した形状に成形することができる。
また、前記車両用ドアにおいて、前記遮音カバーは、前記インナパネルから離間していることが好ましい。
このような構成によれば、遮音カバーをインナガーニッシュとインナパネルとの両方に固定する構成とした場合、寸法精度が低いと振動によって、遮音カバーがガタき、騒音の原因となる。このため、成形精度を高めなければならなくなり、製造コストの高騰を招くことになる。しかしながら、遮音カバーをインナパネルから離間するように形状が設定されることで、成形精度を高めることなく、振動に起因する騒音の発生を抑制することができる。したがって、製造コストを抑えつつ、遮音性を高めることができる。
本発明によれば、排水性を備えつつ、遮音性を高めることができる車両用ドアを提供することができる。
本実施形態に係る車両ドアを示す内側斜視図である。 図1におけるインナガーニッシュを取除いた状態を示す内側斜視図である。 図1のA部拡大図である。 図3のE−E線に沿った断面図である。 図3のF−F線に沿った断面図である。 図2のB部拡大図である。 図6のG−G線に沿った断面図である。 図6のH−H線に沿った断面図である。 図6に示されるカバーの背面側斜視図である。 図2のC部拡大図である。 図10に示されるカバーの背面側斜視図である。 図2のD部拡大図である。 図12に示されるカバーの背面側斜視図である。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の車両用ドアは、乗員が乗降する車両(図示せず)の開口部を開閉するサイドドア1を構成している。
サイドドア1は、図1〜図5に示すように、アウタパネル11と、インナパネル21とを一体に接合することで構成されている。アウタパネル11とインナパネル21との間には、収容室AR1が形成されており、収容室AR1には、昇降可能にドアガラス(図示せず)が収容される。
アウタパネル11は、車両の外装形状を形成する。また、アウタパネル11は、その外面11aの下部に、アウタガーニッシュ12がアウタ組付手段13を介して着脱可能に設置される。
アウタガーニッシュ12は、アウタパネル11の装飾性を高めるもので、樹脂材を射出成形することで形成されている。
アウタ組付手段13は、クリップ固定手段31とネジ固定手段32の2種類の固定手段で構成されている。
クリップ固定手段31は、アウタパネル11とアウタガーニッシュ12との間の車両前後方向に沿った複数箇所に設定されている。また、クリップ固定手段31は、図4に示すように、アウタパネル11に開口する貫通孔からなるパネル側クリップ台座31aと、アウタガーニッシュ12の車内側の面12aに形成されるガーニッシュ側クリップ台座31bと、クリップ31cとで構成される。そして、クリップ31cは、その一端がパネル側クリップ台座31aに挿嵌され、その他端がガーニッシュ側クリップ台座31bに係脱可能に保持される。
ネジ固定手段32は、図5に示すように、アウタガーニッシュ12の中央部分に位置する、アウタパネル11とアウタガーニッシュ12との間の箇所に設定されている。また、ネジ固定手段32は、アウタパネル11に設置されるパネル側ネジ台座32aと、アウタガーニッシュ12の車内側の面12aに形成されるガーニッシュ側ネジ台座32bと、ネジ32cとで構成される。そして、ネジ32cをパネル側ネジ台座32aに挿入し、ガーニッシュ側ネジ台座32bに螺合することで、アウタガーニッシュ12をアウタパネル11に固定する。
インナパネル21は、車室の内壁を構成する。また、インナパネル21は、その下縁の接合箇所近傍における前方、中央、後方の3カ所に、水抜き孔22が開口している。そして、インナパネル21は、中央部の水抜き孔(中央部水抜き孔22)の近傍に、アクセスホール23が開口している。
インナパネル21には、その車室内側の面上に、水抜き孔22を囲むように、遮音カバー41が配置されている(図2参照)。また、インナパネル21には、車室内側から遮音カバー41に重なりつつ、インナパネル21の内面21a(車室内側に面する板面)に、インナ組付手段(図示せず)を介して、着脱可能にインナガーニッシュ51が設置される。なお、遮音カバー41は、後述のように、インナガーニッシュ51と一体に設置されるが、図2では、説明の都合上、遮音カバー41をインナパネル21上に残したままで、インナガーニッシュ51を外した状態を示している。
水抜き孔22は、インナパネル21を貫通する貫通孔からなり、収容室AR1と後述する中間室AR2の車室内側とを連通している。そして、昇降するドアガラスを伝って、収容室AR1内に浸入した雨や雪などによる水が、水抜き孔22を通じて、収容室AR1から排出される。
アクセスホール23は、インナパネル21を貫通する貫通孔からなる。また、アクセスホール23は、ドライバー等の工具(図示せず)によるネジ固定手段32のネジ32cの着脱作業が可能(接触可能)な孔形状に設定されている。
遮音カバー41は、各水抜き孔22のそれぞれに設定されている。つまり、遮音カバー41は、前方の水抜き孔22の周囲を囲む前方カバー41Fと、中央の水抜き孔22の周囲を囲む中央カバー41Mと、後方の水抜き孔22の周囲を囲む後方カバー41Rとで構成されている(図2参照)。
遮音カバー41は、図6〜図13に示すように、それぞれが、水抜き孔22の周囲の下方を除く、上方、前方、後方の三方を囲み、車室内側からインナパネル21に向かって立設する遮音壁42と、水抜き孔22の車内側の延長上に斜めに交差する変向壁43とを備えている。つまり、遮音カバー41は、変向壁43と、変向壁43の周囲から立設する遮音壁42とで、断面コ字形状に形成されている。そして、遮音カバー41のコ字形状内側の溝部分が、水抜き孔22の貫通方向に沿った流れの向きを変える排水路44に設定されている。
排水路44は、図4に示すように、入口となる排水路入口44aが、水抜き孔22に面して形成され、出口となる排水路出口44bが、水抜き孔22よりも下方に位置しつつ、下方に面して形成される。つまり、排水路入口44aは、遮音壁42の前壁、上壁、および後壁のインナパネル21側端縁で、水抜き孔22を囲む部分で構成されている。また、排水路出口44bは、インナパネル21、およびアウタパネル11の下端よりも下方に位置し、遮音壁42の前壁、下壁、および後壁のインナパネル21側端縁で囲まれた部分で構成されている。
また、遮音カバー41は、インナガーニッシュ51とは別部品で形成され、両面テープや接着剤等の接合手段を介して、インナガーニッシュ51と一体に設置されている。
遮音壁42は、その上下方向の寸法、および形状が、水抜き孔22と後述する排水孔52との間を遮るように、設定されている。つまり、遮音壁42が、水抜き孔22と排水孔52との間に、ラビリンス構造を形成している(図3参照)。また、遮音壁42は、所定の間隔を空けて、インナパネル21から離間するように、遮音壁42の寸法が設定されている。つまり、遮音壁42のインナパネル21側端縁は、インナパネル21の表面を、所定の間隔を空けつつ、なぞるように形成されている。
変向壁43は、水抜き孔22を正面から見て、水抜き孔22全体に重なるように、寸法と形状が設定されている。変向壁43には、その前縁部と後縁部に、車両上下方向に沿ったスリット45が開口している。また、変向壁43は、一対のスリット45間に、両面テープ61が配置され、この両面テープ61を介して、インナガーニッシュ51の車外側の面51aに貼着される。このため、変向壁43は、インナガーニッシュ51の車外側の面51aの形状に倣って形成されている。前方カバー41Fと中央カバー41Mの変向壁43は、インナガーニッシュ51の車内側の面51bの形状と同様の滑らかな曲面に形成されているが、後方カバー41Rの変向壁43は、凹凸に形成されている。
スリット45は、その寸法が、インナガーニッシュ51の車外側の面51aに突設されるリブ(図示せず)が挿嵌可能に設定されている。スリット45は、リブ(図示せず)が挿嵌されることで、インナガーニッシュ51の車外側の面51a上の位置が規定される。
中央カバー41Mは、図6〜図9に示すように、アクセス枠部46を一体に備えている。
アクセス枠部46は、アクセスホール23の周囲を囲みつつ、中央部分の貫通孔46aがアクセスホール23と連通する。アクセス枠部46は、アクセスホール23の上方、下方、前方、後方の四方を囲む枠辺47を具備する矩形枠形状を備えている。
各枠辺47は、補強壁43aと枠壁47aとで、断面略L字形状を備えている。
補強壁43aは、変向壁43を車両前方に延長したものである。
枠壁47aは、車室内側からインナパネル21に向かって立設する立て壁で構成されている。
上方、前方、後方の三方の枠壁47aは、アクセスホール23に近接配置され、下方の枠壁47bは、残り三方の枠壁47aよりもアクセスホール23から離れた位置に設定されている。
下方の枠壁47aをアクセスホール23から離すことで、補強壁43aの面積が拡がり、両面テープ61を設置する面積を拡げることができる。また、両面テープ61の設置面積が拡がることで、アクセス枠部46をインナガーニッシュ51に、より強固に設置することができる。これによって、車両が振動した際のアクセス枠部46のばたつきが防止される。
また、アクセス枠部46を、中央カバー41Mと一体に形成することで、アクセス枠部46のインナガーニッシュ51への組付作業を簡略化している。
インナガーニッシュ51は、アウタガーニッシュ12とともに、樹脂材の射出成形によって形成することで、アウタガーニッシュ12と、アウタパネル11の下方で一体に連結されている。つまり、インナガーニッシュ51とアウタガーニッシュ12とは、折り返し可能な厚さに設定されたヒンジ部55を介して、1部品で構成されている。そして、アウタガーニッシュ12とアウタパネル11の間の空間と、インナガーニッシュ51とインナパネル21の間の空間とで、中間室AR2が形成される(図4参照)。
また、インナガーニッシュ51には、水抜き孔22よりも下方の部位に、排水孔52が開口し、アクセスホール23と対向する部位に、メンテナンスホール53が開口している。
排水孔52は、図3、図4に示すように、インナガーニッシュ51を貫通する貫通孔からなり、中間室AR2と車外とを連通している。
また、排水孔52は、水抜き孔22の鉛直下方の位置から車両前後方向にオフセットしたインナガーニッシュ51の部位に設定された係合構造71を構成している。
係合構造71は、インナガーニッシュ51をアウタガーニッシュ12に係止するもので、鉤爪腕部72と爪受台座73とで構成されている。
鉤爪腕部72は、インナガーニッシュ51の底部を切り起こすように立設され、先端に鉤爪74が形成されている。そして、鉤爪腕部72が切り起こされたインナガーニッシュ51の孔の部分が、排水孔52に設定されている。鉤爪腕部72は、可撓性を有し、爪受台座73の係合孔75に撓み変形しつつ挿入され、抜け方向に対して、鉤爪74が係合孔75に係合する。
つまり、排水孔52に覆い被さるように、鉤爪腕部72が形成されている。このため、排水孔52に対する鉤爪腕部72によって、本実施形態の水抜き孔22に対する遮音カバー41と同様の遮音効果が得られる。
また、係合構造71を設けることによって、ヒンジ部55が破損しても、アウタガーニッシュ12とインナガーニッシュ51との分離が抑制される。
そして、水抜き孔22を通じて中間室AR2に浸入した水は、排水孔52を通じて、車外へ排出される。つまり、雨や雪などによる水が、昇降可能なドアガラスを伝って、収容室AR1内に浸入した場合には、水抜き孔22を通じて、収容室AR1から中間室AR2へ排出される。そして、中間室AR2に浸入した水は、排水孔52を通じて、車外へ排出される。
メンテナンスホール53は、図5に示すように、インナガーニッシュ51を貫通する貫通孔からなり、着脱可能なキャップ54によって閉止される。メンテナンスホール53は、ネジ固定手段32(アウタ組付手段13)に接触可能、且つアクセスホール23と連通可能に、位置と孔形状が設定されている。つまり、メンテナンスホール53は、アクセスホール23と同様に、ドライバー等の工具(図示せず)によるネジ固定手段32(アウタ組付手段13)のネジ32cの着脱作業が可能(接触可能)な孔形状に設定されている。
インナ組付手段(図示せず)は、前述のクリップ固定手段31(アウタ組付手段13)と同様の構成のため、説明は省略する。
次に、本実施形態に係る車両用ドア1の作用効果について説明する。
水抜き孔22の周囲の少なくとも一部を囲みつつ、水抜き孔22の車内側の延長上に斜めに交差する変向壁43を具備する遮音カバー41を備えることによって、水抜き孔22の貫通方向に沿った流れの向きを変える排水路44が、インナパネル21の車室内側に形成される。これによって、水抜き孔22を通じて放射される騒音が、遮音カバー41に反射するため、騒音が車室内に直接届くことが抑制される。したがって、車両用ドア1が、排水性を備えつつ、遮音性を高めることができる。
水抜き孔22を通じて車室内側に放射された騒音は、遮音カバー41によって、下方に反射される。これによって、水抜き孔22を通じて放射される騒音が、車室内に直接届くことが抑制されるため、遮音性を高めることができる。
インナガーニッシュ51が、車室内側から遮音カバー41に重なりつつ、インナパネル21の内面に設置されることで、水抜き孔22を通じて放射される騒音が、車室内に直接届くことが、より一層抑制される。これによって、排水性はそのままに、遮音性をさらに高めることができる。
アウタ組付手段13を介して、アウタガーニッシュ12をアウタパネル11の外面に着脱可能に設置する場合には、アウタ組付手段13に接触可能、且つアクセスホール23と連通可能にインナガーニッシュ51を貫通するメンテナンスホール53を設けるとともに、メンテナンスホール53をキャップ54で塞ぐ構成とする。これによって、排水性と遮音性を備えつつ、アウタガーニッシュ12を設置することができる。
また、アクセス枠部46でアクセスホール23の周囲を囲むことで、インナパネル21とインナガーニッシュ51との間の空間への音の広がりが抑制されて、遮音性を高めることができる。
アウタガーニッシュ12とインナガーニッシュ51とを一体に連結することで、アウタガーニッシュ12とインナガーニッシュ51の剛性が高まる。これによって、アウタガーニッシュ12とインナガーニッシュ51の振動に起因する騒音の発生を抑制することができる。また、合わせてインナガーニッシュ51に排水孔52を設けることで、排水性を損なうことはない。以上のことから、排水性を損なうことなく、さらに遮音性を高めることができる。
遮音カバー41の遮音壁42が、水抜き孔22と排水孔52との間を遮るように、インナパネル21に向かって立設することによって、水抜き孔22と排水孔52との間にラビリンス構造が形成される。これによって、騒音が直線的に中間室AR2内部に入り込むことがなくなるため、遮音性を高めることができる。
遮音カバー41とインナガーニッシュ51とを別部品でそれぞれ形成することで、遮音カバー41とインナガーニッシュ51とを1部品で成形する場合と比べて、インナガーニッシュ51の美観を損なうことなく、遮音カバー41をより適した形状に成形することができる。
遮音カバー41をインナガーニッシュ51とインナパネル21との両方に固定する構成とした場合、寸法精度が低いと振動によって、遮音カバー41がガタき、騒音の原因となる。このため、成形精度を高めなければならなくなり、製造コストの高騰を招くことになる。しかしながら、遮音カバー41をインナパネル21から離間するように形状が設定されることで、成形精度を高めることなく、振動に起因する騒音の発生を抑制することができる。したがって、製造コストを抑えつつ、遮音性を高めることができる。
なお、本実施形態の遮音カバー41は、断面コ字形状を備え、排水路44が溝状に形成されているが、このような形状に限定されるものではない。たとえば、遮音カバーの代わりに円管を屈曲したエルボ管(図示せず)とすることも可能であり、本実施形態と同様の作用効果が得られる。また、遮音カバー41をインナガーニッシュ21から離間しつつ、遮音カバー41をインナパネル21に設置する構成とすることも可能であり、本実施形態と同様の作用効果が得られる。
流れを上向きに変向させ、遮音カバー41内の排水路44に水を溜めて、水抜き孔22を塞ぐように構成しても良い。水抜き孔22が塞がれることで、雨の日の遮音性をさらに高めることができる。
本実施形態の遮音カバー41は、インナガーニッシュ51に固定されつつ、遮音壁42がインナパネル21から所定の間隔を空けるように設定されているが、このような形状に限定されるものではない。たとえば、遮音カバー41をインナパネル21に固定しつつ、インナガーニッシュ51から所定の間隔を空けて、離間する構成とすることも可能であり、本実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、アウタガーニッシュ12を設置し、インナガーニッシュ51を設置しない場合には、遮音カバー41をインナパネル21に設置しつつ、アクセス枠部46にキャップ54を設置し、アクセスホール23を閉止する構成としても良く、本実施形態と同様の作用効果が得られる。
本実施形態の排水孔52は、水抜き孔22よりも下方に位置するインナガーニッシュ51の部位に、開口しているが、このような構成に限定される物ではない。たとえば、水抜き孔22よりも下方に位置するアウタガーニッシュ12の部位の中で、外から目立たない箇所に開口する構成としても良く、同様の作用効果が得られる。
本実施形態の変向壁43は、水抜き孔22を正面から見て、水抜き孔22全体に重なるように、寸法と形状が設定されているが、このような形態に限定される物ではない。たとえば、変向壁43の形状を、水抜き孔22を正面から見て、水抜き孔22の一部分に重なるように設定してもよい。
1 サイドドア(車両用ドア)
11 アウタパネル
11a アウタパネルの外面
12 アウタガーニッシュ
13 アウタ組付手段
21 インナパネル
21a インナパネルの内面
22 水抜き孔
23 アクセスホール
41 遮音カバー
42 遮音壁
43 変向壁
44 排水路
46 アクセス枠部
51 インナガーニッシュ
52 排水孔
53 メンテナンスホール
54 キャップ

Claims (6)

  1. 車室の内壁を構成するインナパネルと、
    該インナパネルを貫通する水抜き孔と、
    水抜き孔の周囲の少なくとも一部を囲みつつ、該水抜き孔の車内側の延長上に交差する変向壁を具備する遮音カバーと、
    車室内側から前記遮音カバーに重なりつつ、前記インナパネルの内面に設置されるインナガーニッシュと、
    車両の外装形状を形成するアウタパネルと、
    該アウタパネルの外面にアウタ組付手段を介して着脱可能に設置されるアウタガーニッシュと、
    該アウタ組付手段へ接触可能に前記インナパネルを貫通するアクセスホールと、
    前記遮音カバーと一体に設けられつつ、該アクセスホールの周囲を囲むアクセス枠部と、
    該アウタ組付手段に接触可能、且つ該アクセスホールと連通可能に前記インナガーニッシュを貫通するメンテナンスホールと、
    該メンテナンスホールを塞ぐキャップと、
    を備える
    ことを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記遮音カバーは、
    前記水抜き孔に面して形成される排水路入口と、
    該水抜き孔よりも下方に位置しつつ、下方に面して形成される排水路出口と、
    を有する排水路を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記インナガーニッシュと前記アウタガーニッシュが、前記アウタパネルの下方で一体に連結され、
    前記水抜き孔よりも下方に位置する該インナガーニッシュ、または該アウタガーニッシュの部位に、貫通孔からなる排水孔を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  4. 前記遮音カバーは、
    前記水抜き孔と前記排水孔との間を遮るように前記インナパネルに向かって立設する遮音壁を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア。
  5. 前記遮音カバーは、
    前記インナガーニッシュとは別部品で形成されつつ、
    該インナガーニッシュと一体に設置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  6. 前記遮音カバーは、
    前記インナパネルから離間している
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用ドア。
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