JP6365643B2 - エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Description
この発明は、エンジンの蒸発燃料処理装置に関し、詳しくは、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、上記燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、上記キャニスタと上記燃料タンクとを上記シャットオフバルブを介して連結するタンク通路と、上記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連結するパージ通路と、該パージ通路に配設され、上記キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージするパージ制御弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置に関する。
一般に、燃料タンクで発生した蒸発燃料は大気に放出することができないので、活性炭を内蔵したキャニスタでトラップ(trap、捕捉)している。
キャニスタに吸着させた蒸発燃料は、燃料としてエンジンに供給し、燃焼処理している。この場合、空燃比が例えば、理論空燃比からずれないようにデューティソレノイド(電磁弁)製のパージ弁を開閉制御して、エンジンの吸気系に供給される蒸発燃料の量を調整するが、この時、パージ弁のデューティ制御による気体脈動(圧力脈動)がシャットオフバルブを介して燃料タンク内に伝播し、この気体脈動により燃料タンク内の液面が叩かれるので、異音が発生する問題点があった。
キャニスタに吸着させた蒸発燃料は、燃料としてエンジンに供給し、燃焼処理している。この場合、空燃比が例えば、理論空燃比からずれないようにデューティソレノイド(電磁弁)製のパージ弁を開閉制御して、エンジンの吸気系に供給される蒸発燃料の量を調整するが、この時、パージ弁のデューティ制御による気体脈動(圧力脈動)がシャットオフバルブを介して燃料タンク内に伝播し、この気体脈動により燃料タンク内の液面が叩かれるので、異音が発生する問題点があった。
このような異音の発生を防止する目的で、特許文献1では、燃料タンクとキャニスタとを連結するタンク通路の中途部に逆止弁を設け、この逆止弁にて上述の気体脈動がシャットオフバルブを介して燃料タンク内に伝播することを防止している。
しかしながら、上述の逆止弁にて気体脈動が抑えられるという利点がある反面で、逆止弁によりタンク通路の通気抵抗が増加するため、燃料タンクに燃料を給油する際の給油性能が低下するという問題点がある。
特に、上述のキャニスタを、フロアパネル下部に配設するものと、リヤホイールハウス内に設けるものとに2分割した場合、これら2分割されたキャニスタを接続するパイプやホースが必要となり、通気抵抗がさらに増加する。
フィラパイプから燃料タンクに燃料を給油する時のエア抜きは、エアベントチューブのみならず、キャニスタおよび大気開放口からも実行されており、タンク通路に逆止弁が介設されているうえに、2分割構造のキャニスタを連通するパイプやホースが存在する場合には、経路の通気抵抗増大により、給油性能が低下して、給油に時間がかかるので、この点で改善の余地があった。
そこで、この発明は、パージ制御弁の開閉に伴う気体脈動(圧力脈動)に起因して異音が発生するのを抑制できると共に、逆止弁を設けない構造とすることで、燃料タンクと大気開放口との間の通気抵抗の増大を招くことなく、給油性能の向上を図ることができるエンジンの蒸発燃料処理装置の提供を目的とする。
この発明によるエンジンの蒸発燃料処理装置は、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、上記燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、上記キャニスタと上記燃料タンクとを上記シャットオフバルブを介して連結するタンク通路と、上記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連結するパージ通路と、該パージ通路に配設され、上記キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージするパージ制御弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置であって、上記パージ制御弁は、制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が急峻に立上った後にサチレートする第1流量特性に設定される第1パージ制御弁と、該第1パージ制御弁に対して最大流量が小さく、かつ制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が、第1流量特性に対して緩やかに立上った後にサチレートする第2流量特性に設定される第2パージ制御弁と、から構成されると共に、上記燃料タンクの燃料レベルを検出する燃料レベル検出手段と、該燃料レベル検出手段により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時、上記第1パージ制御弁を使用し、燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時、上記第2パージ制御弁を使用するようパージ制御弁を切換えるパージ制御弁切換手段と、を備えたものである。
上記構成によれば、制御量に対する蒸発燃料流量の特性が第1流量特性に設定される第1パージ制御弁と、上記第1流量特性に対して緩やかな第2流量特性に設定される第2パージ制御弁と、を設けている。
上述の燃料レベル検出手段により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、燃料タンク内の燃料の液面が下がっており、異音の発生については特に問題がないので、この場合は、第1流量特性の第1パージ制御弁を使用し、エンジンの吸気通路に供給される充分な蒸発燃料流量を確保し、一方で、燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時は、燃料タンク内の燃料の液面が上がっており、異音の発生が懸念されるので、この場合には、気体脈動が伝播しにくくなるように特性が緩やかな第2パージ制御弁を用いて、気体脈動に起因する異音の発生を抑制すべく2つのパージ制御弁を使い分けることができる。
すなわち、燃料レベルが大の時は、第2パージ制御弁を用いることで、気体脈動が燃料タンクに伝播することに起因した液面での異音発生を抑制し、燃料レベルが小の時は、相対的に流量が大きい第1パージ制御弁を用いることで、大流量のパージ(蒸発燃料供給)を確保することができる。
加えて、タンク通路に逆止弁を設けない構造としたので、燃料タンクと大気開放口との間の通気抵抗の増大を招くことなく、給油性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1パージ制御弁は、上記第2パージ制御弁に対して最大流量が大きく設定され、上記エンジンの吸気負圧に関連する値を検出する吸気負圧検出手段を備え、上記パージ制御弁切換手段は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時で、かつ、上記吸気負圧検出手段で検出された吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時、上記第1パージ制御弁を使用するものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、異音発生の問題がなく、また、吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時は、気体脈動の影響がないので、この場合は、第1流量特性の第1パージ制御弁を用いて、充分なパージを確保することができる。
すなわち、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、異音発生の問題がなく、また、吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時は、気体脈動の影響がないので、この場合は、第1流量特性の第1パージ制御弁を用いて、充分なパージを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記パージ制御弁切換手段は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時で上記吸気負圧検出手段により検出された吸気負圧が負圧しきい値より大きい時は、上記第2パージ制御弁を使用するものである。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、燃料レベルが小さい時であっても、吸気負圧が大きい時は、タンク通路を介して燃料タンク内に当該大きい負圧が作用して、燃料を吸い上げるようになるので、この場合には特性が緩やかな第2パージ制御弁を用いて、燃料がタンク通路に不要に吸い上げられるのを防止することができる。
これにより、タンク通路への燃料の侵入によるタンク通路の閉塞と、シャットオフバルブと液面間での異音の発生とを防止することができる。
すなわち、燃料レベルが小さい時であっても、吸気負圧が大きい時は、タンク通路を介して燃料タンク内に当該大きい負圧が作用して、燃料を吸い上げるようになるので、この場合には特性が緩やかな第2パージ制御弁を用いて、燃料がタンク通路に不要に吸い上げられるのを防止することができる。
これにより、タンク通路への燃料の侵入によるタンク通路の閉塞と、シャットオフバルブと液面間での異音の発生とを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記パージ制御弁切換手段は、上記第1パージ制御弁の使用時に、タンク通路の圧力を検出する圧力検出手段により検出された圧力に基づいて負圧しきい値を補正するものである。
上記構成によれば、タンク通路の圧力に基づいて負圧しきい値を補正するものであり、第1パージ制御弁はその最大流量が大きいので、エンジンの吸気通路に供給されるパージ量の増大を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記パージ制御弁切換手段は、上記圧力検出手段により検出された圧力と負圧しきい値との差が設定値以上の時、負圧しきい値を補正するものである。
上記構成によれば、圧力検出手段で検出されたタンク通路の圧力と、負圧しきい値との差が設定値以上で、上記圧力が設定値に対して余裕がある場合には、負圧しきい値を補正して、第1パージ制御弁にてより多くの蒸発燃料をエンジンの吸気通路に供給することができる。
この発明によれば、パージ制御弁の開閉に伴う気体脈動(圧力脈動)に起因して異音が発生するのを抑制できると共に、逆止弁を設けない構造とすることで、燃料タンクと大気開放口との間の通気抵抗の増大を招くことなく、給油性能の向上を図ることができる効果がある。
パージ制御弁開閉に伴う気体脈動(圧力脈動)に起因して異音が発生することを抑制し、かつ、逆止弁を設けない構造とすることで、燃料タンクと大気開放口との間の通気抵抗の増大を招くことなく、給油性能の向上を図るという目的を、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、上記燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、上記キャニスタと上記燃料タンクとを上記シャットオフバルブを介して連結するタンク通路と、上記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連結するパージ通路と、該パージ通路に配設され、上記キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージするパージ制御弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置において、上記パージ制御弁は、制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が急峻に立上った後にサチレートする第1流量特性に設定される第1パージ制御弁と、該第1パージ制御弁に対して最大流量が小さく、かつ制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が、第1流量特性に対して緩やかに立上った後にサチレートする第2流量特性に設定される第2パージ制御弁と、から構成されると共に、上記燃料タンクの燃料レベルを検出する燃料レベル検出手段と、該燃料レベル検出手段により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時、上記第1パージ制御弁を使用し、燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時、上記第2パージ制御弁を使用するようパージ制御弁を切換えるパージ制御弁切換手段と、を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの蒸発燃料処理装置を示し、図1は当該蒸発燃料処理装置を示す系統図である。
図面はエンジンの蒸発燃料処理装置を示し、図1は当該蒸発燃料処理装置を示す系統図である。
図1において、エンジン1はそのシリンダブロック内に気筒2(いわゆるシリンダボア)を形成すると共に、気筒2内を往復上下動するピストン3を設けている。また、エンジン1のシリンダヘッドには吸気弁4で開閉される吸気ポート5と、排気弁6で開閉される排気ポート7と、を形成している。
上述の吸気ポート5には、吸気マニホルド8およびサージタンク9を介してスロットルボディ10を連通接続し、該スロットルボディ10にはスロットル弁11を設け、スロットルボディ10の後部(詳しくは、スロットル弁11より下流のスロットルチャンバ)と、サージタンク9と、吸気マニホルド8とでスロットル下流の吸気通路12を形成している。
一方で、エンジン1の燃焼室13には直噴タイプのインジェクタ(燃料噴射弁)14を取付けている。このインジェクタ14はエンジン1の圧縮行程で燃料を噴射する弁である。
燃料を貯溜する燃料タンク15には、燃料ポンプ16(送液用の低圧ポンプ)を設けており、この燃料ポンプ16と上述のインジェクタ14との間を燃料供給通路17で接続すると共に、該燃料供給通路17には、カムシャフトで駆動され燃料圧を燃料噴射圧力まで昇圧する高圧ポンプ18を介設している。なお、上述の燃料タンク15には、その上端にフィラ―キャップ19を備えたフィラーパイプ20が設けられると共に、燃料タンク15内の上部とフィラーパイプ20の上端近傍部とをエアベントチューブ21(いわゆるエア抜き用のチューブ)で連通接続している。
図1に示すように、蒸発燃料供給装置は、上述の燃料タンク15と、該燃料タンク15から発生した蒸発燃料(エバポガス)を活性炭に吸着する2分割タイプ(車体の離間位置に取付けた第1キャニスタ22Aと第2キャニスタ22Bとをパイプやホースで連結したタイプ)のキャニスタ22と、上述の燃料タンク15とキャニスタ22(第2キャニスタ22B参照)とを連結するタンク通路23と、キャニスタ22(第2キャニスタ22B参照)とエンジン1のスロットル下流の吸気通路12とを連結するパージ通路24と、このパージ通路24の中途部に設けられた分岐部25と、該分岐部25とサージタンク9とを接続する分岐路26と、上述の分岐部25とスロットル弁11下流のスロットルチャンバとを接続する分岐路27と、これらの各分岐路26,27にそれぞれ介設されて、上述のキャニスタ22に吸着された蒸発燃料を吸気通路12にパージする第1および第2の各パージ制御弁(以下、単に第1パージ弁、第2パージ弁と略記する)V1,V2とを備えている。
ここで、上述の第1キャニスタ22Aには外気導入ライン28aが接続されており、この外気導入ライン28aの反キャニスタ側の先端には大気開放口28が形成されている。
また、タンク通路23は、燃料タンク15内において2つの分岐路23a,23bに分岐されており、一方に分岐路23aにはシャットオフバルブ29が取付けられており、他方の分岐路23bには、車両横転時に自動閉弁するロールオーババルブ30が取付けられている。
上述のシャットオフバルブ29は、気体の通過を許容する一方で、燃料の通過を防止するもので、その具体的構造は特許文献1(特開2016−8557号公報の図2の構造)と同様である。また、上述のタンク通路23は、キャニスタ22(第2キャニスタ22B参照)と燃料タンク15とをシャットオフバルブ29を介して連結する通路である。
さらに、上述の燃料ポンプ16のハウジング下部には、可変抵抗式ポジションセンサ31とフロート32とから成る燃料タンク内レベルゲージ33(以下、単にレベルゲージと略記する)を設けており、このレベルゲージ33で、燃料タンク15の燃料レベル(液面レベル)を検出する燃料レベル検出手段を構成している。
また、上述のサージタンク9には、エンジン1の吸気負圧に関連する値(この実施例では吸気負圧)を検出する吸気負圧検出手段としての吸気圧力センサ34を設ける一方で、上述のタンク通路23にはその圧力(タンクライン圧)を検出する圧力検出手段としてのタンクライン圧センサ35を設けている。
図2は第1パージ弁V1と第2パージ弁V2との特性の差異を示す流量特性図である。図2は横軸にパージ弁前後差圧をとり、縦軸にパージ流量をとって、両パージ弁V1,V2の特性の差異を示している。
特性aは第1パージ弁V1の流量特性で、この第1パージ弁V1は制御量であるデューティ比(図2では第1パージ弁V1が開弁した時のパージ弁V1の前後差圧を横軸にとっている)に対する蒸発燃料流量(パージ流量)の特性が、特性bに対して急峻に立上がった後にサチレート(saturate、飽和)する第1流量特性に設定されている。
特性bは第2パージ弁V2の流量特性で、この第2パージ弁V2は制御量であるデューティ比(図2では第2パージ弁V2が開弁した時のパージ弁V2の前後差圧を横軸にとっている)に対する蒸発燃料流量(パージ流量)の特性が第1流量特性(特性a)に対して緩やかで、緩やかに立上がった後にサチレート(saturate、飽和)する第2流量特性に設定されている。
ここで、図2から明らかなように、第1パージ弁V1は第2パージ弁V2に対して最大流量が大きく設定されている。
ここで、図2から明らかなように、第1パージ弁V1は第2パージ弁V2に対して最大流量が大きく設定されている。
図3は蒸発燃料処理装置の制御回路ブロック図であり、CPU40はエンジン水温を検出するエンジン水温検出手段としてのエンジン水温センサ36と、吸気圧力センサ34と、タンクライン圧センサ35と、レベルゲージ33からの入力に基づいて、ROM41に格納されたプログラムに従って、第1パージ弁V1、第2パージ弁V2をデューティ制御し、またRAM42は図4に示すベースマップやその他必要な各種データを読出し可能に記憶する。
図4に示すベースマップは、横軸にタンクライン圧(負圧)をとり、縦軸に吸気負圧をとって、各パージ弁V1,V2の開条件を負圧しきい値Pb1,Pb2で設定したマップである。
吸気負圧が負圧しきい値Pb1(第1しきい値)の時、第1パージ弁V1を開くと、タンクライン圧がPt1となり、吸気負圧が負圧しきい値Pb2(第2しきい値)の時、第1パージ弁V1を開くと、タンクライン圧がPt2となることを示している。
ここで、上述のCPU40は、燃料レベル検出手段としてのレベルゲージ33により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時(この実施例では、略満タンよりも液面レベルが低い時)、上述の第1パージ弁V1を使用し、レベルゲージ33により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時(この実施例では、略満タンの時)、上述の第2パージ弁V2を使用するように2つのパージ弁V1,V2を切換えるパージ制御弁切換手段を兼ねる。
また、上述のCPU40(パージ制御弁切換手段)は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時(図5に示すステップS4のNO判定参照)で、かつ吸気圧力センサ34で検出された吸気負圧が負圧しきい値Pb1よりも小さい時(図5に示すステップS6のNO判定参照)、第1パージ弁V1を使用すると共に、タンクライン圧センサ35により検出された圧力P1(図7参照)に応じて負圧しきい値をPb1からPb2に補正するよう構成している(ステップS12参照)。
さらに、上述のCPU40はその内部に目標パージ量演算部43を備えており、インジェクタ14の後述する燃料学習の値に基づいてエンジン負荷に対応して目標パージ量を演算するよう構成している(図5のステップS3参照)。
加えて、上述のCPU40(パージ制御弁切換手段)は、第1パージ弁V1の使用時に、タンクライン圧センサ35により検出された圧力P1に基づいて上記負圧しきい値をPb1からPb2に補正するよう構成している(図5の各ステップS8,S12参照)。
さらにまた、上述のCPU40(パージ制御弁切換手段)は、タンクライン圧センサ35により検出された圧力P1と上記負圧しきい値Pb1との差△P(図7参照)が設定値以上の時、負圧しきい値をPb1からPb2に補正するよう構成している(図5の各ステップS10,S12参照)。
また、上述のCPU40(パージ制御弁切換手段)は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時(図5のステップS4のNO判定参照)であっても、吸気圧力センサ34により検出された吸気負圧が負圧しきい値Pb1よりも大きい時(ステップS6のYES判定参照)は、第2パージ弁V2を使用するよう構成している(ステップS5参照)。
図5は蒸発燃料処理を示すフローチャート、図6は蒸発燃料処理を示すタイムチャート、図7はタンクライン圧の変化の一例を示す説明図である。
つぎに、図5に示すフローチャート、図6に示すタイムチャートを参照してエンジンの蒸発燃料処理装置の作用について説明する。
ステップS1で、CPU40はエンジン水温センサ36、吸気圧力センサ34、タンクライン圧センサ35、レベルゲージ33からの各種信号の読込みを実行する。
次に、ステップS2で、CPU40はパージ実行が可能か否かを判定する。すなわち、エンジン水温が例えば60℃以上で、エンジン1が暖機されており、かつインジェクタ14の燃料学習が終了しているか否かを判定する。
燃料学習は、インジェクタ14の噴射量とパージ量とを調整しつつ理論空燃比に合わせて燃料を燃焼させる必要があるので、パージ前にパージ濃度が如何なる濃度なのかを予め推定し、インジェクタ14の燃料学習値を求める処理である。なお、パージとは蒸発燃料の供給を意味する。
そして、上述のステップS2でパージ実行が可能であり、パージ実行フラグFがF=1(図6に示すタイムチャートの時点t1参照)であると判定(YES判定)されると、次のステップS3に移行する一方で、パージ実行不可(F=0)であると判定(NO判定)された時には、ステップS1にリターンする。
上述のステップS3で、CPU40はその内部の目標パージ量演算部43を駆動して、インジェクタ14の燃料学習値に基づいてエンジン負荷に対応する目標パージ量を演算する。
次にステップS4で、CPU40はレベルゲージ33からの入力に基づいて、燃料タンク15内の燃料レベルが液面しきい値以上か否かを判定し、液面しきい値以上の略満タンの時(YES判定時)にはステップS5に移行する一方で、液面しきい値以下の略満タンに対して液面レベルが低い時(NO判定時)には別のステップS6に移行する。
上述のステップS5で、CPU40は気体脈動が燃料タンク15に伝播することに起因して液面での異音発生を抑制する目的で、図2の流量特性bで示すように特性が緩やかな第2パージ弁V2を使用すべく、そのデューティ比を決定し、決定したデューティ比にて、第2パージ弁V2を用いてパージを実行した後に、リターンする(図6の時点t1,t2間、t3,t4間、t5,t6間参照)。
一方、上述のステップS6で、CPU40は吸気圧力センサ34から予め読込んだ吸気負圧が負圧しきい値Pb1よりも大きいか否かを判定し、吸気負圧が負圧しきい値Pb1よりも大きく(YES判定時)、負圧が燃料タンク15内に作用することで、燃料が吸い上げられる可能性がある場合には、これを防止する目的で、上述のステップS5に移行して、特性が緩やかな第2パージ弁V2にてパージを実行する。
一方、上述のステップS6で吸気負圧が負圧しきい値Pb1よりも大きくないと判定された時(NO判定時)には、次のステップS7に移行する。
このステップS7では、CPU40は気体脈動の影響がないことに対応して、図2の流量特性aで示すように最大流量が大きい第1パージ弁V1を使用すべく、そのデューティ比を決定する(図6の時点t2,t3間、t4,t5間、t6,t7間参照)。
次に、ステップS8で、CPU40はステップS7で決定したデューティ比にて第1パージ弁V1を駆動し、当該第1パージ弁V1を使用してパージを実行すると共に、タンクライン圧センサ35からの入力に基づいてタンクライン圧P1を検出する。
次に、ステップS9で、CPU40はタンクライン圧P1が図7に示す限界値以下か否かを判定する。図1に示す外気導入ライン28a、大気開放口28が閉塞していて大気が取込めない場合にはタンク通路23が異常負圧となるので、このような場合にはステップS9でNO判定されて、次のステップS11に移行する。
このステップS11で、CPU40は外気導入ライン28aまたは大気開放口28が閉塞していると判定(異常判定)し、処理を終了する。
一方、上述のステップS9でYES判定されると、次のステップS10に移行する。
一方、上述のステップS9でYES判定されると、次のステップS10に移行する。
このステップS10で、CPU40は図7の限界値からタンクライン圧の検出圧P1を減算してその差△Pを求めると共に、この差△Pが設定値以下か否かを判定し、差△Pが小さい時にはリターンする一方で、差△Pが大きく、タンクライン圧(つまり検出圧P1)が設定値に対して余裕がある場合には、次のステップS12に移行する。
このステップS12で、CPU40は図4に示すベースマップによりパージ弁V1,V2切換えタイミングの負圧しきい値をPb1からPb2に補正し、第1パージ弁V1にてより多くの蒸発燃料をエンジン1の吸気通路12に供給するように成す。
このように、2つのパージ弁V1,V2を燃料レベルの大小、並びに、吸気負圧の大小に対応して使い分けることで、図6に本実施例のパージ弁上流側の気体脈動幅を実線αで示すように、その気体脈動幅は脈動幅のしきい値を下回ることがなく、異音の発生を抑制することができる。一方で、単一のパージ弁を用いる従来構造においては、図6にパージ弁上流側の気体脈動幅を点線βで示すように、その気体脈動幅は脈動幅のしきい値を下回り、異音が発生する。つまり、従来構造のものにおいては、パージ弁からの吐出流量の過大に起因して、上流側配管内が過大な負圧となって、異音が発生する。
なお、図5で示したフローチャートの各ステップは、その処理内容に対応した手段を構成するものである。
なお、図5で示したフローチャートの各ステップは、その処理内容に対応した手段を構成するものである。
このように、上記実施例のエンジンの蒸発燃料処理装置は、燃料タンク15と、上記燃料タンク15に設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブ29と、上記燃料タンク15から発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタ22と、上記キャニスタ22と上記燃料タンク15とを上記シャットオフバルブ29を介して連結するタンク通路23と、上記キャニスタ22とエンジン1の吸気通路12とを連結するパージ通路24と、該パージ通路24に配設され、上記キャニスタ22に吸着された蒸発燃料をエンジン1の吸気通路12にパージするパージ弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置であって、上記パージ弁は、制御量(デューティ比参照)に対する蒸発燃料流量の特性が第1流量特性(図2の特性a参照)に設定される第1パージ弁V1と、第1パージ弁V1の第1流量特性aに対して緩やかな第2流量特性(図2の特性b参照)に設定される第2パージ弁V2と、から構成されると共に、上記燃料タンク15の燃料レベルを検出する燃料レベル検出手段(レベルゲージ33参照)と、該燃料レベル検出手段(レベルゲージ33)により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時、上記第1パージ弁V1を使用し、燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時、上記第2パージ弁V2を使用するようパージ弁V1,V2を切換えるパージ制御弁切換手段(CPU40参照)と、を備えたものである(図1〜図3参照)。
上記構成によれば、制御量(デューティ比)に対する蒸発燃料流量の特性が第1流量特性aに設定される第1パージ弁V1と、上記第1流量特性aに対して緩やかな第2流量特性bに設定される第2パージ弁V2と、を設けている。
上述の燃料レベル検出手段(レベルゲージ33)により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、燃料タンク15内の燃料の液面が下がっており、異音の発生については特に問題がないので、この場合は、第1流量特性aの第1パージ弁V1を使用し、エンジン1の吸気通路12に供給される充分な蒸発燃料流量を確保し、一方で、燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時は、燃料タンク15内の燃料の液面が上がっており、異音の発生が懸念されるので、この場合には、気体脈動が伝播しにくくなるように特性が緩やかな第2パージ弁V2を用いて、気体脈動に起因する異音の発生を抑制すべく2つのパージ弁V1,V2を使い分けることができる。
すなわち、燃料レベルが大の時は、第2パージ弁V2を用いることで、気体脈動が燃料タンク15に伝播することに起因した液面での異音発生を抑制し、燃料レベルが小の時は、相対的に流量が大きい第1パージ弁V1を用いることで、大流量のパージ(蒸発燃料供給)を確保することができる。
加えて、タンク通路23に逆止弁を設けない構造としたので、燃料タンク15と大気開放口28との間の通気抵抗の増大を招くことなく、給油性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記第1パージ弁V1は、上記第2パージ弁V2に対して最大流量が大きく設定され、上記エンジン1の吸気負圧に関連する値(この実施例では吸気負圧)を検出する吸気負圧検出手段(吸気圧力センサ34参照)を備え、上記パージ制御弁切換手段(CPU40)は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時(ステップS4のNO判定参照)で、かつ、上記吸気負圧検出手段(吸気圧力センサ34)で検出された吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時(ステップS6のNO判定参照)、上記第1パージ弁V1を使用するものである(図1〜図3、図5参照)。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、異音発生の問題がなく、また、吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時は、気体脈動の影響がないので、この場合は、第1流量特性aの第1パージ弁V1を用いて、充分なパージを確保することができる。
すなわち、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時は、異音発生の問題がなく、また、吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時は、気体脈動の影響がないので、この場合は、第1流量特性aの第1パージ弁V1を用いて、充分なパージを確保することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記パージ制御弁切換手段(CPU40)は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時(ステップS4のNO判定参照)で上記吸気負圧検出手段(吸気圧力センサ34)により検出された吸気負圧が負圧しきい値より大きい時(ステップS6のYES判定参照)は、上記第2パージ弁V2を使用するものである(図1〜図3、図5参照)。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、燃料レベルが小さい時であっても、吸気負圧が大きい時は、タンク通路23を介して燃料タンク15内に当該大きい負圧が作用して、燃料を吸い上げるようになるので、この場合には特性が緩やかな第2パージ弁V2を用いて、燃料がタンク通路23に不要に吸い上げられるのを防止することができる。
これにより、タンク通路23への燃料の侵入によるタンク通路の閉塞と、シャットオフバルブと液面間での異音の発生とを防止することができる。
すなわち、燃料レベルが小さい時であっても、吸気負圧が大きい時は、タンク通路23を介して燃料タンク15内に当該大きい負圧が作用して、燃料を吸い上げるようになるので、この場合には特性が緩やかな第2パージ弁V2を用いて、燃料がタンク通路23に不要に吸い上げられるのを防止することができる。
これにより、タンク通路23への燃料の侵入によるタンク通路の閉塞と、シャットオフバルブと液面間での異音の発生とを防止することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記パージ制御弁切換手段(CPU40)は、上記第1パージ弁V1の使用時に、タンク通路23の圧力を検出する圧力検出手段(タンクライン圧センサ35)により検出された圧力に基づいて負圧しきい値を補正するものである(図5の各ステップS8,S12参照)。
この構成によれば、タンク通路23の圧力に基づいて負圧しきい値を補正(この実施例では負圧しきい値をPb1からPb2に補正)するものであり、第1パージ弁V1はその最大流量が大きいので、エンジン1の吸気通路12に供給されるパージ量の増大を図ることができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記パージ制御弁切換手段(CPU40)は、上記圧力検出手段(タンクライン圧センサ35)により検出された圧力と負圧しきい値との差△Pが設定値以上の時、負圧しきい値を補正するものである(図5の各ステップS10,S12参照)。
この構成によれば、圧力検出手段(タンクライン圧センサ35)で検出されたタンク通路23の圧力と、負圧しきい値との差△Pが設定値以上で、上記圧力が設定値に対して余裕がある場合には、負圧しきい値を補正して、第1パージ弁V1にてより多くの蒸発燃料をエンジン1の吸気通路12に供給することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のパージ制御弁は、実施例のパージ弁に対応し、
以下同様に、
第1パージ制御弁は、第1パージ弁V1に対応し、
第2パージ制御弁は、第2パージ弁V2に対応し、
燃料レベル検出手段は、レベルゲージ33に対応し、
パージ制御弁切換手段は、CPU40に対応し、
吸気負圧検出手段は、吸気圧力センサ34に対応し、
圧力検出手段は、タンクライン圧センサ35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
この発明のパージ制御弁は、実施例のパージ弁に対応し、
以下同様に、
第1パージ制御弁は、第1パージ弁V1に対応し、
第2パージ制御弁は、第2パージ弁V2に対応し、
燃料レベル検出手段は、レベルゲージ33に対応し、
パージ制御弁切換手段は、CPU40に対応し、
吸気負圧検出手段は、吸気圧力センサ34に対応し、
圧力検出手段は、タンクライン圧センサ35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、燃料タンクと、上記燃料タンクに設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、上記燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、上記キャニスタと上記燃料タンクとを上記シャットオフバルブを介して連結するタンク通路と、上記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連結するパージ通路と、該パージ通路に配設され、上記キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージするパージ制御弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置について有用である。
1…エンジン
12…吸気通路
15…燃料タンク
22…キャニスタ
23…タンク通路
24…パージ通路
29…シャットオフバルブ
33…レベルゲージ(燃料レベル検出手段)
34…吸気圧力センサ(吸気負圧検出手段)
35…タンクライン圧センサ(圧力検出手段)
40…CPU(パージ制御弁切換手段)
V1…第1パージ弁(第1パージ制御弁)
V2…第2パージ弁(第2パージ制御弁)
12…吸気通路
15…燃料タンク
22…キャニスタ
23…タンク通路
24…パージ通路
29…シャットオフバルブ
33…レベルゲージ(燃料レベル検出手段)
34…吸気圧力センサ(吸気負圧検出手段)
35…タンクライン圧センサ(圧力検出手段)
40…CPU(パージ制御弁切換手段)
V1…第1パージ弁(第1パージ制御弁)
V2…第2パージ弁(第2パージ制御弁)
Claims (5)
- 燃料タンクと、
上記燃料タンクに設けられて気体の通過を許容する一方で燃料の通過を防止するシャットオフバルブと、
上記燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
上記キャニスタと上記燃料タンクとを上記シャットオフバルブを介して連結するタンク通路と、
上記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連結するパージ通路と、
該パージ通路に配設され、上記キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージするパージ制御弁と、を備えたエンジンの蒸発燃料処理装置であって、
上記パージ制御弁は、制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が急峻に立上った後にサチレートする第1流量特性に設定される第1パージ制御弁と、
該第1パージ制御弁に対して最大流量が小さく、かつ制御量としてのデューティ比による開弁時のパージ弁前後差圧に対するパージ流量の特性が、第1流量特性に対して緩やかに立上った後にサチレートする第2流量特性に設定される第2パージ制御弁と、から構成されると共に、
上記燃料タンクの燃料レベルを検出する燃料レベル検出手段と、
該燃料レベル検出手段により検出された燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時、上記第1パージ制御弁を使用し、
燃料レベルが液面しきい値よりも大きい時、上記第2パージ制御弁を使用するようパージ制御弁を切換えるパージ制御弁切換手段と、を備えた
エンジンの蒸発燃料処理装置。 - 上記第1パージ制御弁は、上記第2パージ制御弁に対して最大流量が大きく設定され、
上記エンジンの吸気負圧に関連する値を検出する吸気負圧検出手段を備え、
上記パージ制御弁切換手段は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時で、かつ、上記吸気負圧検出手段で検出された吸気負圧が負圧しきい値よりも小さい時、上記第1パージ制御弁を使用する
請求項1に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。 - 上記パージ制御弁切換手段は、燃料レベルが液面しきい値よりも小さい時で上記吸気負圧検出手段により検出された吸気負圧が負圧しきい値より大きい時は、上記第2パージ制御弁を使用する
請求項2に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。 - 上記パージ制御弁切換手段は、上記第1パージ制御弁の使用時に、タンク通路の圧力を検出する圧力検出手段により検出された圧力に基づいて負圧しきい値を補正する
請求項2または3の何れか一項に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。 - 上記パージ制御弁切換手段は、上記圧力検出手段により検出された圧力と負圧しきい値との差が設定値以上の時、負圧しきい値を補正する
請求項4に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。
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