JP6353735B2 - フィルタ成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
第1実施例は、第1実施形態の方法(図2参照)で製造したものである。
第2実施例は、第2実施形態の方法(図7参照)で製造したものである。芯棒30として、SUS304からなり、孔1xと同じ直径及び長さを有する円柱状の部材を用いた。第2実施例のフィルタ成形体1においても、クラックの発生は見られなかった。また、第2実施例のフィルタ成形体1では、芯棒30を用いたため、特に、基体1aにおける孔1xを画定する部分に過度な変形が生じなかった。
比較例は、第2金型20の代わりに内部空間の横断面が単純な楕円形(短軸の長さ23mm、長軸の長さ29mm)の金型120(図8参照)を用いた点を除き、第1実施形態と同様の方法(図2参照)で製造したものである。
・結合材として、メルトインデックスが任意の値の高分子材料を用いてもよく、また、ポリエチレン等の高分子材料に限定されず、浄水材を結合する機能を有する任意の材料を用いてよい。また、原料における結合材の含有率も特に限定されない。
・濾過部材は、ポリプロピレン系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系等の合成繊維からなってもよく、また、その他任意の繊維からなってもよい。さらに、濾過部材は、不織布に限定されず、織布であってもよく、或いは、不織布及び織布以外の部材であってもよい。
・基体の横断面の中心に形成された孔は、基体の軸方向に貫通することに限定されず、止まり穴であってもよい。また、基体は横断面の中心に孔を有さなくてもよい。
・成形工程で成形される基体の密度は、0.35〜0.65g/cm3に限定されない。
・成形工程で、漏斗を用いず、他の手段により、第1金型内に原料を配置してもよい。
・成形工程において、原料(浄水材及び結合材)に任意の添加物(例えば、抗菌材、鉛除去材等)を添加してもよい。
・成形工程及び変形工程の各工程において、加熱及び加圧を同時に行ってもよい(即ち、加熱しながら加圧を行ってもよい)。
・1の基体から1のフィルタ成形体を製造することに限定されず、1の基体から複数のフィルタ成形体を製造してもよい。例えば、成形工程において1の長尺な基体を成形し、当該基体を切断し分割した各基体を変形工程で変更させることで、複数のフィルタ成形体を製造してもよい。
・変形工程において、第3型を第1型に組み付けた状態で、基体を第1型に配置し、その後第2型を第1型に組み付けることに限定されない。例えば、基体を第1型に配置した後かつ第2型を第1型に組み付ける前、又は、基体を第1型に配置した後に第2型を第1型に組み付けてから加圧を開始する前に、第3型を組み付けてもよい。また、変形工程において、第3型を用いなくてもよい(つまり、第2金型が第3型を含まなくてもよい)。
・変形工程における加圧は、第2型の自重によることに限定されず、例えば、製造者が第2金型の上から手で押さえ付けたり、機械でプレスしたりしてもよい。
・第2金型は、切削加工に限定されず、他の手段(例えば、プレス加工、金属板の貼り付け等)により、内部空間の横断面の形状が略楕円形に形成されてもよい。
・第2金型の内部空間の横断面において、仮想楕円の短軸の両端以外の部分に設けられた凸部の数は、4に限定されず、1以上の任意の自然数であってよい。また、凸部の位置は、仮想楕円の短軸及び仮想楕円の中心に関して対称となる位置に限定されず、任意である。また、第2金型の内部空間の横断面は、仮想楕円の長軸の両端に対応する部分が、仮想楕円の長軸の両端よりも内側に位置していなくてもよい。第2金型の内部空間の横断面は、複数の円弧で構成されなくてもよい。第2金型の内部空間の横断面において、仮想楕円の短軸の両端に対応する部分が、仮想楕円の短軸の両端よりも内側に位置してもよい(即ち、当該部分が凹となってもよい)。
・被覆工程において、濾過部材を、基体の外周面のみではなく、基体の端面を被覆するように設けてもよい。
・被覆工程において、濾過部材を被覆する方法は、熱溶着に限定されず、任意である。
・被覆工程を、変形工程の後に行ってもよい。また、被覆工程は、本発明において必須ではなく、省略してもよい。
・芯棒を用いる場合において、孔に芯棒を挿入するタイミングは、変形工程で加圧を行う前である限りは、任意であり、例えば基体を加熱により軟化させる前及び後のいずれであってもよい。
・第1金型、第2金型及び芯棒の材料は、任意であり、SUS304に限定されず、アルミ等であってもよい。
・フィルタ成形体は、蛇口一体型の浄水器の他、蛇口接続型の浄水器等、任意の浄水器に適用可能である。
・フィルタ成形体は、カートリッジ式の浄水器に用いられることに限定されず、蛇口に対して固定された(即ち、交換不能に取り付けられた)浄水器に用いられてもよい。
・フィルタ成形体は、上水に限定されず、中水や下水の処理にも適用可能である。
1a 基体
1b 濾過部材
1x 孔
3 原料
10 第1金型
20 第2金型
20c1〜20c4 円弧
20p 凸部
21 下型(第1型)
22 上型(第2型)
23 横型(第3型)
25 仮想楕円
25a 短軸
25b 長軸
30 芯棒
50 浄水器
60 蛇口
61 ホース
Claims (13)
- 浄水器に用いられるフィルタ成形体の製造方法において、
浄水材及び結合材を、内部空間の横断面が円形の第1金型内に配置し、加熱及び加圧を行った後、冷却により硬化させることで、多孔質でかつ横断面が円形の基体を成形する、成形工程と、
前記成形工程の後、前記基体を、加熱により軟化させた状態で、内部空間の横断面が仮想楕円を基本として前記仮想楕円の短軸の両端以外の部分に前記仮想楕円の内側に突出した凸部を有する略楕円形の第2金型内に配置し、加圧を行った後、冷却により硬化させることで、前記基体の横断面を円形から略楕円形に変形させる、変形工程と、
を備えたことを特徴とする、フィルタ成形体の製造方法。 - 前記第2金型の内部空間の横断面は、前記仮想楕円の短軸及び前記仮想楕円の中心に関して対称となる位置に、複数の前記凸部を有することを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記第2金型の内部空間の横断面は、前記仮想楕円の短軸の両端以外の部分に、4つの前記凸部を有することを特徴とする、請求項2に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記第2金型の内部空間の横断面は、前記仮想楕円の短軸の両端の部分に、前記仮想楕円と一致する対応円弧を有し、前記仮想楕円の長軸の両端に対応する部分が、前記対応円弧により規定される前記仮想楕円の長軸の両端よりも内側に位置していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記第2金型の内部空間の横断面は、複数の円弧で構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記成形工程において、横断面の中心に孔を有する前記基体を成形し、
前記変形工程において、加圧を行う前に前記基体の前記孔に芯棒を挿入し、前記孔に前記芯棒を挿入した状態で加圧を行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。 - 前記第2金型は、第1型と、前記第1型に組み付けられることで前記略楕円形の横断面を有する内部空間を形成する第2型とを含み、
前記変形工程において、前記第1型に前記基体を配置した後、前記第2型を前記第1型に組み付け、前記第1型と前記第2型とで前記基体を挟んだ状態で加圧を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。 - 前記第2金型は、前記第1型及び前記第2型に組み付けられると共に前記第2金型内に配置された前記基体における軸方向の端面を支持する第3型をさらに含み、
前記変形工程において、前記第1型と前記第2型とで前記基体を挟んだ状態で加圧を行うときに、前記第3型が、前記端面を支持しつつ、前記端面の移動に伴って前記第1型及び前記第2型に対して前記軸方向に移動することを特徴とする、請求項7に記載のフィルタ成形体の製造方法。 - 前記変形工程において、前記第2型の自重により加圧を行うことを特徴とする、請求項7又は8に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記成形工程の後かつ前記変形工程の前に、前記基体の外周面に濾過部材を被覆する被覆工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記成形工程において、メルトインデックスが1.1〜2.3g/10min(ASTM D1238、190℃、15kgLoad)の高分子材料を前記結合材として用いることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記成形工程において、5〜50質量%の前記結合材を含む前記基体を成形することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
- 前記成形工程において、密度が0.35〜0.65g/cm3の前記基体を成形することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のフィルタ成形体の製造方法。
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