JP6351385B2 - コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents
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Description
(i)破断弾性率が0.1〜0.5N/mm 2 、初期弾性率が0.1〜0.5N/mm 2
(ii)初期弾性率に対する破断弾性率の比で定義される弾性係数比が0.8〜1.2、および
(iii)酸素透過係数Dkが87×10 -11 (cm 2 / sec)・(mLO 2 / mL×mmHg)以上。
本発明のコンタクトレンズは、破断弾性率と初期弾性率の比として定まる弾性率比が0.8〜1.2と、1に近い値を持つこと重要な特徴とする。これは、初期弾性率と破断弾性率が近い値を示し、応力緩和が一定レベルにある力学特性を持つこと、換言すれば、レンズを構成するポリマーの変形に際してその初期の力学挙動と破断時の力学挙動が等しいこと、を意味する。しかしながら、一般的なコンタクトレンズにおいては、変形初期の弾性率は小さくとも、変形量が大きくなった場合には不均一な架橋点間のポリマーが部分的に伸びきることで、初期に比較して大きな弾性率を示す場合がある。一方、初期時に、不均一部の中でも、架橋密度の高い部位の特性が発揮された場合、初期弾性率に比し、破断時の弾性率が小さくなる。これら外観上透明で均一なコンタクトレンズ用の材料であっても、初期弾性率、破断弾性率という観点でみると、様々な特性を有するコンタクトレンズが存在する。
[シリコーンハイドロゲル形成成分]
室温(25℃)で200mPa・s以上の粘度を示すシリコーンオリゴマーであり、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求めたポリスチレン換算の数平均分子量は、1000〜100000程度が好ましい。
とくに下記一般式(I−1)あるいは一般式(I−2)で表されるシロキサン骨格を持つ両末端重合性マクロモノマーが、好ましく用いられる。
A1−(U1−S1−)nU2−S2−U3−A2 (I−1)
[式中、A1およびA2はそれぞれ独立して末端重合性の活性不飽和基、炭素数1〜20のアルキレン基を有する活性不飽和基または炭素数1〜20のアルキレングリコール基を有する活性不飽和基、
U1は両隣のA1およびS1とまたはS1およびS1と、それぞれウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニットあるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
U2は両隣のA1およびS2とまたはS1およびS2と、それぞれウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニット、あるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
U3は両隣のS2およびA2とそれぞれウレタン結合を形成する、ジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニット、あるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
S1およびS2はそれぞれ独立して式:
B1−S3−B1 (I−2)
[式中、B1はウレタン結合、尿素結合、アミド結合、あるいはエステル結合を有する末端重合性の活性不飽和ユニット、
S3は式:
で表わされる両末端重合性ポリシロキサンマクロモノマー、
さらに一般式(I−1)中、nは0または1〜5の整数であることが好ましい。
A1−U2−S2−U3−A2
(式中、A1、A2、U2、U3およびS2は前記と同じ)で表わされる両末端重合性マクロモノマーおよび式:
A1−(U1−S1−)n′U2−S2−U3−A2
(式中、A1、A2、U1、U2、U3、S1およびS2は前記と同じ、n′は1〜4の整数を示す)で表わされるシロキサン骨格を持つ両末端重合性マクロモノマーが好ましく、とくに式:
で表わされる両末端重合性ポリシロキサンマクロモノマーが好ましい。
重合性基(エチレン性不飽和基)にを有する親水性モノマー成分である。
より具体的には、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドンなどの1−アルキル−3−メチレン−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミドなどのN−置換アクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドンなどのN−ビニルラクタム、N-エテニル-N-メチルアセトアミドなどのアセトアミド類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの(アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸から選択される。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
上記成分(II)とともに親水性領域(C)を形成する共重合体を形成するが、その際に、最終的に形成される重合体に、疎水性領域形成成分からなる疎水性領域(A)の周辺に、親水性成分(II)との共重合体でありながら、溶媒和しない中間領域(B)の形成を促進し得る成分であり、分子量700以下のそれ自体は疎水性のモノマー成分である。珪素は含んでも含まなくてもよい。
具体的には、シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、フッ素含有アルキル(メタ)アクリレートが挙げられ、より具体的には、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルジ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレートなどのシリコーン含有アルキル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチルアクリレート、ラウリルメタクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレートなどのフッ素含有アルキル(メタ)アクリレートから選択される。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
本発明のコンタクトレンズを構成する共重合体の重合前原料液は、基本的には上記成分(I)〜(III)からなるが、必要に応じてその他成分を含むことができる。
本願発明のコンタクトレンズを構成する共重合体を製造するためには、少なくとも上記の成分(I)〜(III)を含む原料液に対し、その単位体積当たり5〜10000W/m3の撹拌動力を与える撹拌を10分以上行うことが好ましく、またこれにより5〜20000kJ/m3の単位容積あたりの撹拌エネルギーを与えることが好ましい。その後、撹拌後の原料混合液をレンズ型に注型して重合することによりコンタクトレンズを製造する。上記原料は、粘度が0.01〜0.40Pa・s程度の中低粘度液体に分類されるものであり、非特許文献2に示されるようなパドル、ディスクタービン、湾曲羽根ファンタービン、矢羽根タービン、ファウドラー型、ブルマージン型、傾斜パドル、プロペラ等の各種形状の撹拌翼をいずれも使用可能である。また、これら撹拌翼による撹拌と合せ、超音波撹拌等を加えて実施することも可能である。撹拌動力(正味撹拌動力)の測定は、使用撹拌翼を装着した攪拌機についての液撹拌状態のトルクと同一回転数における空回転状態の軸トルクの差として求めた正味撹拌トルクから求めるのが簡便であるが、軸トルク測定の誤差に基づく誤差を排除して、正味撹拌動力の変化に伴う撹拌効果への影響を正確に評価するために、後記実施例及び比較例では、垂直平パドル翼2枚を用いて、撹拌レイノルズ数Re[−]、撹拌動力数Np[−]を経由して、液単位容積あたり撹拌動力Pv[W/m3]、更には、撹拌エネルギー[kJ/m3]を求めた。測定および算出法の詳細は、後述する。
適切な撹拌条件の管理により、微視的均一性を確保した重合原料液を、鋳型内に注型し、次いで5秒〜60分程度静置した後、レンズ成形用型に注入して重合・硬化させる。また、鋳型内において行う重合以外に、片面の鋳型内に重合原料液を滴下したのち、高速回転しながら重合を行うスピンキャスト製法等、当業界において一般的なレンズ生産法を用いることも可能である。重合は、加熱あるいは600〜100nmの光(ブルーライト、紫外光、エキシマレーザー光等)もしくは電子線等の放射線の照射により行うことができる。また、鋳型内への注入に先立ち、不溶性異物の除去を目的としたろ過並びに脱酸素(窒素バブリング)を実施しても良い。
鋳型内の重合成分を加熱する際の加熱温度は、重合時間の短縮および残留モノマー成分の低減という点から、50℃以上であり、好ましくは60℃以上である。また、各重合成分の揮発を抑制するという点および型の変形を防止するという点から、150℃以下であり、好ましくは140℃以下である。また、鋳型内の重合成分を加熱する際の加熱時間は、重合時間の短縮および残留モノマー成分の低減という点から、10分間以上であり、好ましくは20分間以上である。また、型の変形を防止するという点から、120分間以下であり、好ましくは60分間以下である。加熱は、段階的に昇温させて行なってもよい。
また、たとえば、加熱と同時に光を照射する等、重合に寄与するエネルギーを2種以上混合して用いることもできる。
また、鋳型内から取り出したレンズは、適宜周辺加工等の後加工を加えることもできる。
重合反応後の重合体を、鋳型内から取り出し、蒸留水、生理食塩水等に浸漬することよって、所望の眼用レンズ材料の形状に膨潤させ、また同時に未重合の重合性成分や重合に使用した有機溶媒などを除去するため水和処理を行う。水和処理の際、不要成分の回収効率をあげるために、アセトン・低級アルコール等の水溶性有機溶媒を使用することもできる。
最後に、レンズを生理食塩水又はリン酸、ホウ酸、クエン酸等の緩衝剤を含む保存溶液とともに、レンズのインナーハイトよりも低い収納容器も含むレンズ容器に封入し、高圧蒸気又はガンマ線等の照射を行うことも好ましい。特に好ましくは、リン酸、ホウ酸、クエン酸等の緩衝剤を含む保存溶液、特に好ましくはリン酸緩衝剤を含む保存溶液を使用し、滅菌後1日以上、経過した保存することが好ましい。これらは、共重合体から得られるレンズに形成された各領域が、より固定化されることを促すものである。
好ましくは上記工程を経て製造される本発明のコンタクトレンズは、少なくとも上記成分(I)〜(III)を含む3成分以上の共重合体から得られるものであって、初期弾性率に対する破断弾性率の比で定義される弾性係数比が0.8〜1.2の範囲内であることを特徴とするものである。上記弾性係数比が0.8未満であることは、初期弾性率に比し、破断時の弾性率が小さいことを示す。不均一部の中でも架橋密度の高い部位の特性が発揮される状態であって、レンズ中の架橋密度が不均一であり、微小変形した場合でも弾性率が高く、レンズの異物感がはなはだしく装用感が良好ではないレンズ、あるいはレンズが脆く、破損しやすいレンズになりうることを示す。また1.2を超えると、不均一な架橋点間のポリマーが部分的に伸びきることで、初期に比較して破断時に大きな弾性率を示すことを意味する。たとえば系中で不均一に存在する高分子量で疎水性のシリコーンマクロマーによる影響により、レンズ中のポリマーが不均一となっている状態である。微小変形時には架橋点の効果は発揮されないが、歪が大きくなった場合に極端に応力が高くなることにより、瞬目時に異物感を感じたり、それが原因となって角膜上皮障害の原因となったり、さらには取り扱いにおいて十分な洗浄ができなかったりする不具合が生じうる。
[密度]
重合前の原料成分および混合液の密度[g/cm3](=1000kg/m3)は、JIS Z8804:2012準拠して、また電子密度算出のための個々の重合体の密度[g/cm3](=1000kg/m3)測定は、JISZ8807:2012に準拠して測定した。
重合前の原料混合液の粘度[Pa・s]は、JISZ:8803に従い、液体流下速度が200秒以上となる番号(例えば実施例1については200番)の細管粘度計(キャノンフェンスケ型、柴田化学機械工業(株)製)を用いて動粘度[mm2・s]を測定し、得られた動粘度値に密度を乗じて、20℃の粘度を求めた。
化学工学便覧(改定六版)(丸善(株)発行、1999年11月)第424頁に記載の下記式により計算した。
Re[−]=nd2ρ/μ・・・(1)
ここで、n:撹拌翼回転数[1/s]、d=撹拌翼径[m]、ρ=被撹拌液密度([kg/m 3 ])、μ=被撹拌液粘度([Pa・s])。
例えば、後述の実施例1については、撹拌翼のn=5rps、d=0.15m、重合原料液のρ=1010[kg/m3]、μ=0.047[Pa・s]から
Re=(5.0)(0.15)2(1010)/0.047=2.4×103
と計算された。
2枚平パドル翼の撹拌動力測定に基礎を置く、永田らの研究に基づく下式(2)(非特許文献2〜4参照)により、撹拌動力数Np[−]を求めた。
Np=A/Re
+B((103+1.2Re0.66/(103+3.2Re0.66))p
・(H/D)(0.35+b´/d)・(sinθ)1.2・・・(2)
ここで、D:撹拌槽内径[m]、H:被撹拌液深さ[m]、b´:修正撹拌翼幅[m]=(npb)/2(np:撹拌翼枚数[−]、b:撹拌翼幅[m])、θ:撹拌翼角度[°]、A、B及びpは、実験的に求められた(2)式の定数であり、下式で整理される。
Np=A/Re
+B((103+1.2Re0.66/(103+3.2Re0.66))p
・(H/D)(0.35+b/d)・・・(2a)
Np=33.38/2.4×103
+1.22((103+1.2Re0.66/(103+3.2Re0.66)1.51
・(H/D)(0.35+b/D) ・・・(2a)
=0.85
これより、容積v=0.02[m3]の原料液単位容積(体積)あたりの撹拌動力Pvは以下のように計算された。
Pv=P/v=Np・ρn3d5/v=0.85×1010×53
×0.155/0.02=8.19/0.02=407W/m3。
更には、撹拌時間20分(=1200秒)間における原料液単位容積あたりの撹拌エネルギーQvは以下のように計算された。
Qv=Pv×t=407×1200/1000=489kJ/m3
撹拌後30分間静置した原料混合溶液5mLを10mLの透明ガラス容器に分取し、下記の観察を行った。
<気泡評価>
目視により、以下の判断基準で評価した。
A:容器内の気泡は、5個以下であった。
B:容器内の気泡は、50個以下であった。
C:カウント不可能な多数の気泡が存在した。
判定員5人の目視評価に基づき、以下の基準で評価した。
A:全員が、均一な溶液であると判断した。
B:5人中1名または2名が、光学的不均一性を認めると判断した。
C:全員が、光学的不均一性を認めると判断した。
散乱ベクトルq(=(4π/λ)・sinθ)=0.1〜2[1/nm]の範囲で小角X線散乱強度を測定した。qは、使用した各種X線ビームラインについて共通して測定した65.3nmの周期構造を有する鶏の腱コラーゲン(Chicken Tendon Collagen)により較正した。(参考: 非特許文献1の第207頁、第252頁。)
後記実施例及び比較例で得られた撹拌後且つ重合前の原料混合液については、それぞれの約0.06mLを一対の厚さ12.5μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製「カプトン50H」に挟持して適宜試料を重ねる等の処置を施し、厚さ0.2mmに保持した試料に直角にX線を入射させて、小角X線照射散乱測定を行った。測定は、佐賀県立九州シンクロトロンのBL11(波長λ=0.1127nm,エネルギー:11keV)およびあいちシンクロトロン光センターのBL8S3(波長λ=0.15nm,エネルギー:8.26keVのX線散乱用ビームラインを用いて行った。
実施例、比較例等で注型重合により成形し、リン酸緩衝剤を含む保存液中で高圧蒸気滅菌を施した直径14mm、厚さ約0.1mmのレンズ相当形状の共重合体試料を、その内部の相分離構造を解析するために、水、メタノール並びにこれらの割合の異なる混合液からなる複数の高極性溶媒、より具体的には、水/メタノールの容積比が、(1)100/0、(2)90/10、(3)80/20、(4)70/30、(5)60/40、(6)50/50、(7)40/60、(8)30/70、(9)20/80、(10)10/90および(11)0/100 、である11種の極性溶媒(使用量は共重合体の飽和膨潤を妨げない量)、にそれぞれ浸漬して所定の溶液に溶媒置換した重合体試料11種について、それぞれ小角X線照射散乱測定を行った。測定中に溶媒が蒸発しないように、膨潤重合体試料を、一対の厚さ12.5μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製「カプトン50H」)に挟持して保持したものを小角X線照射散乱測定試料とした。測定は、高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所 放射光科学研究施設(Photon Factory PF)の BL6A,BL9C 、及び公益財団法人高輝度光科学研究センターが運営する大型放射光施設(SPring8)の BL40B2のX線散乱用ビームラインを用い概ね以下の条件で行った。
実施例1で得られた共重合体について、上記で得られたデータを用いて、共重合体中の中間領域(B)の体積割合を求めた過程を、以下に説明する。
領域(A);マクロモノマーからなる水やメタノールをほとんど含まない領域
領域(B);領域Cと構成成分が同様であるが、領域Aの影響を受け溶媒を含み難い領域
領域(C);モノマー成分から構成される、水やメタノールを含み溶媒和する領域
からなるとの知見に基づく。このようにして確認されたシリコーンハイドロゲル共重合体の微細構造は、図4に示すような、領域Cと領域B(A)(すなわち、領域Bで被覆された領域A)が共連続構造を示す、コアシェルシリンダーモデルで近似できる構造と推定される。
Q=2π2・(ΔρAB)2・φAφB+(ΔρAC)2・φAφC
+(ΔρBC)2・φBφC ・・・ (3)
ここで、ΔρAB;領域Aと領域Bの電子密度差
ΔρAC;領域Aと領域Cの電子密度差
ΔρBC;領域Bと領域Cの電子密度差
φA;領域Aの体積分率
φB;領域Bの体積分率
φC;領域Cの体積分率。
ρex=ρmx×Nx/MX・・・(4)。
したがって、例えば上記の溶媒を構成する水およびメタノール並びに後記の実施例1で用いられる物質の電子密度ρe[NA/cm3]は、式料及びNxと、密度又は各々の単独重合体の密度から以下のように求められる。
・水(式量:18、密度:1.00、Nx=10):ρew=0.556、
・メタノール(式量:22、密度: 0.79、Nx:18):ρem=0.445、
・マクロマーa(ポリジメチルシロキサン単位として式量:74.16、密度:0.96、Nx=40):ρema=0.518
・ポリTRIS−MA(式量:423、密度:0.953、Nx:230):ρet=0.517
・ポリNMMP(式量:111、密度:1.20、Nx:60):ρen=0.649。
表1の計算過程及びこれを含む中間領域(B)/疎水性領域(A)体積比χ、の決定方法を以下、順次説明する。
I.膨潤後の直径を膨潤前の直径で除して一次元膨潤率を求め、これを3乗して、体積膨潤率=1.482を求める。
II.膨潤体中の領域Aの体積分率φAを、マクロモノマーaの乾燥時の体積比(=0.4023)/1.482=0.2715として求める。
III.膨潤体中の領域Bの体積分率φBを、領域B/領域A体積比κを仮定して計算する。κを増減しつつ、以下の全散乱強度に相当する複合電子密度を計算して、実測散乱プロファイルに基づく積分散乱強度と一致するする三領域複合電子密度を与える体積比κ=φA/φBを決定するのが、本シミュレーション計算の概要である。表1中においては、このような計算の結果として確定したκ=0.118を用いて、以下の計算を行った一連の値を表示してある。すなわち、表1において、φB=φA(=0.2715)×κ(=0.118)=0.0320となる。
IV.上記結果に基づき領域Cの体積割合φCを、1−φA−φB=0.6965として求める。
V.領域C内の溶媒の体積分率φC溶媒を、1−1/体積膨潤率(=1.482)=0.3252として求める。
VI.領域C内のポリマーの体積分率φBポリマーを、φC(=0.6965)−φC溶媒(=0.3252)=0.3712として求める。
VII.上記V.およびVI.の結果より領域C内のポリマーと溶媒を、両者の割合の合計が1となるように分配すると、0.3712/(0.3712+0.3252)=0.5330および0.3252/(0.3712+0.3252)=0.4670となる。
VIII.したがって、領域Cの複合電子密度は、領域C(及びB)を構成するNMMP・TRIS−MA重合体の複合電子密度が0.604であり、水/メタノール(100/0)溶媒の複合電子密度が0.554であるから、0.604×0.5330+0.554×0.4670=0.5807となる。
IX.マクロモノマーaの構成する領域Aの電子密度ρeA=0.518および体積分率φA=0.2715、NMMP・TRIS−MA重合体の構成する領域Bの複合電子密度ρeB=0.604及び上記III.で求めた体積分率φB=0.0320ならびに上記V.及びVIII.で求めた領域Cの電子密度ρeC=0.5807および体積分率φC=0.6965を上記(3)式に代入すると、全散乱強度Qに相当する三領域複合電子密度Qcは次式で求まる。
Qc=2π2・(ΔρAB)2・φAφB+(ΔρAC)2・φAφC+(ΔρBC)2・φBφC
=19.72×(0.518-0.604)2×0.2715×0.0320+(0.518-0.5807)2×0.2715×0.6965+(0.604-0.5807)2×0.0320×0.6965
=19.72×{0.007396×0.008688+0.00393×0.1890+0.000497×0.0223}
=19.72×{0.0000643+0.007428+0.0000111}
=19.72×0.000818=0.0162
上記により水/メタノール(100/0)溶媒で膨潤させた膨潤体試料(1)の三領域複合電子密度は、0.0162と計算される。
さらに上記の積分値を、最大である膨潤体(1)の積分値に対する相対値として規格化したのが表3の最右列に示す規格化積分値Qmi(i=1〜11)である。
Σ(Qmi−Qci)2 (i=1〜11)
を最小とするκの値を領域(B)/領域(A)体積比κとして求める。上述したように、このようにして得られたκ=0.118を基にして一連の計算を行った結果を表1に示す。
後記実施例及び比較例で得られたレンズ成形体(直径14mm、中心厚さ0.08mmのコンタクトレンズ形状)を、抽出、水和およびリン酸緩衝剤を含む保存溶液中で滅菌処理した後、リン酸緩衝剤を含む保存溶液とともにレンズ容器中で1日間以上保存したものについて、以下の評価を行った。
容器から取り出したレンズを肉眼で観察した。
5人の判定員による目視判定の結果に基づき、以下の基準で評価した。
A:5人全員が、レンズは透明であると判断した。
B:5人中3名以上が、レンズは微白濁を呈し、光学製品としての使用は困難と判断した。
C:5人中全員が、レンズは白濁を呈し、光学製品としての使用に耐えないと判断した。
10枚のレンズ試料についての目視判定の結果に基づき、以下の基準で評価した。
A:気泡の混入したレンズは、1枚以下であった。
B:気泡の混入したレンズは、4枚から6枚であった。
C:すべてのレンズに気泡の混入を認めた。
得られたレンズ試料を手指で挟んだ際の感触を、5人の判定員が確認した結果に基づき、以下の基準で評価した。
A:5人中全員が、シリコーンを含まないハイドロゲルレンズと同様の柔軟性を示すと判断した。
B:5人中3名以上が、ハイドロゲルレンズより硬いと判断した。
C:5人中全員が、ソフトレンズとして使用した場合、装用時に眼球表面をこすり、傷をつけてしまう固さであると判断した。
理化精機工業(株)社製、製科研式フィルム−酸素透過率計を使用して、ISO18369-4:2006(E)に記載の電極法に準拠した、35℃の生理食塩液中でレンズの電流値を測定した。
詳しくは、米国FDA編登録名:「asmofilconA」((株)メニコン製;非特許文献6に記載の方法により測定したDk値(厚さ無限大への外挿値):129×10-11(cm2 / sec)・(mLO2 / mL×mmHg)、レンズ直径(Dia):14.0mm、ベースカーブ(BC)8.60mm、度数(P)-3.00、中心厚み(CT)0.08mm、)を基準レンズとして使用し、実施例及び比較例で形成した同一形状の試料レンズについて、生理食塩水中の酸素透過量に比例する電流値を測定した。測定時の大気圧を確認の上、得られた基準レンズ並びに試料レンズについての電流値(IW及びIS)より、以下の式から試料レンズの酸素透過係数Dk値(単位: ×10-11(cm2 / sec)・(mLO2 / mL×mmHg)を求めた。
Dk=W×(IS/IW)×(TS/TW)×(PW/PS)
W :基準レンズのDk値(=129×10-11(cm2 / sec)・(mLO2 / mL×mmHg))
IS :試験レンズの電流値(μA)
IW :基準レンズの電流値(μA)
TS :試験レンズの厚み(mm)<0.08mm>
TW :基準レンズの厚み(mm)<0.08mm>
PS :試験レンズ測定時の大気圧(mmHg)
PW :基準レンズ測定時の大気圧(mmHg)。
25℃の恒温室中において、レンズ状成形体試料についての破断特性(弾性率)測定装置における試料配置状態を示す模式断面図である図7に示すように、レンズ試料より若干小さい直径Do(=9.7mm)を有するOリングO1を上端縁に配置した円筒状試料固定用セルBに生理食塩液を満たし、ベースカーブBC(mm)をあらかじめ測定したレンズ試料CをセルBのOリングD1上に載置し,更に同じ直径Doを有するOリングO2を下端に設けたホルダーH(セルBの上側半分)で押圧してレンズ試料Cを固定し、更に試料C上に生理食塩液約0.05mLを滴下することで、試料Cを生理食塩液環境に置いた。このように試料Cを固定したセルBを昇降型強度試験機(島津製作所製「AG−IS MS型」)に設置した。この状態で試験機のモーターをオンにし、直径1/16インチの先端部PTを有する押圧針Pを、試料Cの中央部へ向けて20mm/minの速度で下降させて(図7)、押圧針先端部PTの位置およびこれから試料Cへ加えられる荷重の変化の測定・記録による三次元破断特性評価を行った。
図7の装置により測定される弾性率は、レンズの凹面側単位表面積あたりに印加される荷重(レンズへの変形応力)を、その荷重印加により起こされるレンズの歪み(−)で除して得られる値であり、下式により求めるものである。
弾性率(mN/mm2)
=((荷重(N)/レンズ表面積(mm2))/レンズ歪み)×1000
=((応力(N/mm2)) /レンズ歪み)×1000・・・(5)
ここで、図7で示されたレンズCの測定中における変形状況を説明するための模式図である図8を参照して、射影で示したレンズCの表面積は、上記ベースカーブBC、Oリング直径Do及びレンズ内面への初期接触時の押圧針Pの先端位置h1(=(BC)−{(BC)2−(Do/2)2)}1/2)を用いて、球体の部分表面積計算として下式により求められる。
レンズ表面積(mm)=2×π×(BC)×h1
=2×π×(BC)× {(BC)-((BC)2-(Do /2)2)1/2) }・・・(6)
また歪みは、レンズの径方向長さの荷重印加時の値pと初期値qとの比として、荷重印加時の押圧針Pの荷重印加時の先端位置h2を含めて、以下の式により計算される。
レンズ歪み=p/q={(Do/2)2+(h1+h2)2} 1/2/ {(Do/2) 2+h12) } 1/2・・・(7)
試料破断時の荷重(N)と押圧針の先端位置変化h2とから、上記(7)式により歪みを計算し、更に(6)式による表面積を(5)式に代入して変形した以下の式(5a)を用いて、破断時の弾性率を算出した。
破断弾性率(mN/mm2)
=((破断時荷重(N)/レンズ表面積(mm2))/破断時の歪み)×1000・・・(5a)
上記した破断弾性率測定時のチャートから、(7)式により0.1N加重時のレンズ歪みを算出し、荷重(0.1N)、0.1N荷重時の歪み及び上記で求めたレンズ表面積を用いて、初期弾性率を算出した。
初期弾性率(mN/mm2)
=((荷重(0.1N)/レンズ表面積(mm2))/0.1N荷重時の歪み)×1000
この初期弾性率は、コンタクトレンズ装用時において、眼瞼圧(0.1N)の負荷がレンズにかかった際に示す素材特性を示す指標となり、一般に、0.1〜0.5N/mm2程度が適当とされる。
上記で求めた破断弾性率と初期弾性率の比として、次式により弾性率比が求められる:
弾性率比=破断弾性率/初期弾性率。
本発明によるコンタクトレンズは、この弾性率比が0.8〜1.2と、1に近い値を持つことが一つの特徴である。これは、初期弾性率と破断弾性率が近い値を示し、応力緩和が一定レベルにある力学特性を持つことを意味する。コンタクトレンズのようなポリマーが変形する場合、その初期の力学挙動と破断時の力学挙動が等しいことは、すなわちレンズ中のポリマーが均質であることを示す。一般的なコンタクトレンズにおいては、変形初期の弾性率は小さくとも、変形量が大きくなった場合には不均一な架橋点間のポリマーが部分的に伸びきることで、初期に比較して大きな弾性率を示す場合がある。一方、初期時に、不均一部の中でも、架橋密度の高い部位の特性が発揮された場合、初期弾性率に比し、破断時の弾性率が小さくなる。これら外観上透明で均一なコンタクトレンズ用の材料であっても、初期弾性率、破断弾性率という観点でみると、様々な特性を有するコンタクトレンズが存在し、この両者の比を求めることでその均一性の指標とできる。
弾性率測定と同様に試料を設置し、押圧針Pを下降させ、レンズ試料Cと接触させて、約0.1N/mm2の応力(初期応力)が加わった時点から、押圧針Pをその位置に1分間保持するプログラムを稼働し、30秒経過後の応力を測定した。以下の式を用いて応力緩和係数を算出した。
応力緩和係数(%)=(A−B)/A×100
A:初期応力(=0.1N/mm2)
B:保持後30秒後の応力(N/mm2)
この応力緩和係数は、
8%以下の場合、レンズの反撥感が強く、レンズ装用時の装用感の悪さ、更には前眼部障害につながる恐れがある。一方、25%以上の場合、レンズの戻りが悪く、装用時の瞬目によるレンズの変形が残存しやすく、開瞼後の視界の回復の遅延につながる。
そのため、一般に8〜25%の範囲内が好ましいと考えられる。
後記の実施例及び比較例においてレンズ製造原料として以下に略称で示す化合物を用いた。
本願発明の成分(I)に相当するマクロモノマーa〜dを以下のようにして製造した。
(マクロモノマーaの製造)
(1)反応槽へ、イソホロンジイソシアネート(以下IPDIと記す)2223.0g、触媒として鉄(III)アセチルアセトナート1%/アセトニトリル溶液19.2g、n-ヘキサン1496.0gを入れ、バス温度70℃設定で攪拌を開始した。両末端水酸基化ジメチルシロキサン(重合度40、水酸基当量1560g/モル、信越化学工業(株)製KF−6002)9656.9gを4回に分けて添加し、最後の添加後に70℃のまま2時間攪拌して反応させ、冷却した。
液温が55℃以下となったら、2−ヒドロキシエチルアクリレート(以下、HEAという)1626.0g、鉄(III)アセチルアセトナート1%/アセトニトリル溶液38.5g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール(以下、MEHQという)8.13gを反応層に添加した。反応熱による昇温が安定し、液温50℃で60分攪拌して反応させたら、バス温を70℃に設定し、適宜サンプリングを実施した。FT/IR測定により、原料中のN=C=O基に基づくピーク(2230-2320cm-1)の消失度合から、反応の終点を判断した(液温が70℃となってから約3時間反応を継続した)。
精製後のマクロモノマーaは以下のようにキャラクタライズされた。
1H−NMR(CDCl3、δppm)
0.06(Si−CH3,3H,m)
0.52(Si−CH2,2H,m)
2.91(NH−CH 2,2H,d)
3.42(−O−CH2,2H,t)
3.61(−O−CH2,2H,m)
4.18〜4.34(−(O)CO−CH2−,6H,m)
4.54(NH,1H,s)
4.85(NH,1H,s)
5.84(CH=,1H,dd)
6.14(CH=,1H,dd)
6.43(CH=,1H,dd)
FT/IR(cm-1)
1262および802(Si−CH3)
1094および1023(Si−O−Si)
1632(C=C)
1728付近(C=O、エステルおよびウレタン)
(イ)1H−NMR分析:フーリエ変換核磁気共鳴装置(NMR):Varian社製、GEMINI2000/400BB型。
測定核種:1H(共鳴周波数400.42MHz)
溶媒:CDCl3試験試料:約5〜10w/v%CDCl3
溶液測定温度:約22℃
(ロ)FT/IR分析:
赤外吸収スペクトル装置(IR):日本分光(株)製、FT/IR−8300
方法:液膜法(KBr板を使用)
(ハ)SEC分析:
SEC装置:日本分光(株)製
カラムオーブン:日本分光(株)製、860−CO
デガッサー:日本分光(株)製、DG−980−50
ポンプ:日本分光(株)製、PU−980
検出器(RI型、UV型):日本分光(株)製、830−RI(RI型)
カラム:Waters社製、Ultrastyragel Plus MX 103Å(2本を直列に接続)
移動相:テトラヒドロフラン検量線:標準ポリスチレンを用いて作成。
両末端水酸基化ジメチルシロキサン(重合度60、水酸基当量2330g/モル、信越化学工業(株)製KF−6003)を用いるほかはマクロモノマー(a)と同様に合成・精製を行った。こうして得られたマクロモノマーbはわずかに黄味を有する透明液体であり、数平均分子量は7,700であった。
触媒として鉄(III)アセチルアセトナート、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール、および溶媒としてn-ヘキサンの存在下、イソシアナートエチルメタクリレートおよび両末端水酸基化ジメチルシロキサン(重合度20、水酸基当量920g/モル、信越化学工業(株)製KF−6001)を添加し加熱攪拌した。このように合成された粗生成物を、n−ヘキサンとアセトニトリルにて抽出・洗浄し、n−ヘキサン層を回収して、減圧下にて有機溶媒ならびに低分子化合物を留去した。こうして得られたマクロモノマーcは淡黄色透明液体であり、数平均分子量は3,400であった。
イソホロンジイソシアネート(以下IPDIと記す)222.3g、触媒としてトリエチルアミン(TEDA)6.85gを入れ、バス温度40℃設定で攪拌を開始した。両末端水酸基化ジメチルシロキサン(重合度40、水酸基当量1480g/モル、信越化学工業(株)製KF−6002)2065gを4回に分けて添加し、最後の添加後に40℃のまま16時間攪拌して反応させ、冷却した。2−ヒドロキシエチルアクリレート(以下、HEAという)66.2g、TEDA0.20gを反応層に添加したほかはマクロモノマー(a)と同様に合成・精製を行った。こうして得られたマクロモノマーdは淡黄色透明液体であり、数平均分子量は13600であった。
以下の略号で示す化合物を用いた。
NMMP:1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノン (式量:111、重合体密度:1.20、ρe(電子密度):0.649)
DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド(式量:99、重合体密度:1.14、ρe:0.62)
GMA:グリセロールメタクリレート(式量:160、重合体密度:1.19、ρe:0.64)
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート(式量:116 、重合体密度:1.15、ρe:0.615)
N−VP:n−ビニルピロリドン(式量:111、重合体密度:1.17、ρe:0.63)
以下の略号で示す化合物を用いた。
TRIS−MA:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(式量:423、重合体密度:0.95、ρe:0.518)
TRIS−A:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルアクリレート(式量:409、重合体密度:0.95、ρe:0.52)
DI-GMA:メチルジ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレート(式量:423、重合体密度:1.19、ρe:0.64)
2−MTA:2−メトキシエチルアクリレート(式量:130 、重合体密度1.12、ρe:0.602)
少量で用いられる機能成分として、以下の略号で示す化合物を用いた。
EDMA:エチレングリコールジメタクリレート (架橋剤)
HMPPO:2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン (光重合開始剤)。
また、実施例7では、n-BuOH(n-ブタノール)を溶媒として用いた。
マクロモノマーa40部、NMMP40部、TRIS−MA20部、EDMA0.4部およびHMPPO0.4部からなり、密度ρ=1010kg/m3、粘度μ=0.047Pa・sの原料液20Lを、内径D=0.295mの円筒槽に深さH=約0.29mで入れ、翼径d=0.15m、幅b=0.03m、翼数np=2の平羽根パドル翼により回転数n=5rpsで20分間撹拌して重合原料液Iを調製した。
重合原料液Iの組成を、以下の実施例及び比較例で用いた重合原料液II〜Xとともに後記表5にまとめて示す。
上記実施例1の概要ならびに評価結果を、以下の実施例、比較例とともに、まとめて、後記表6に示す。
原料液組成および撹拌条件を表6に記載するように変更する以外は、実施例1と同様にして、重合原料液を調製し、引き続き実施例1と同様に、重合、レンズ状成形体の製造および評価を行った。
なお、溶媒としてn-ブタノールを含む原料混合物を使用した実施例7については、水和後に他の実施例等と同一寸法となる寸法の型を用い、重合後の成形体については、エタノールにて一旦膨潤させた上で蒸留水に浸漬し、平衡となるまで浸漬させ、更に、リン酸緩衝剤を含む溶液中で高圧蒸気滅菌を行った後、各種評価に供した。
Claims (10)
- 少なくとも(I)室温で200mPa・s以上の粘度を示す両末端重合性のシリコーンオリゴマー成分1〜40質量%,(II)エチレン性不飽和基を持つ親水性モノマー成分10〜60質量%、および(III)分子量700以下のそれ自体は疎水性のモノマー成分10〜45質量%、の3成分(各成分量は上記3成分の合計量に対する質量割合である)、ならびに上記3成分の合計量100質量部に対して0.05〜1質量部の架橋剤を含む原料液に対し、その単位体積当たり5〜10000W/m3の撹拌動力を与える撹拌を10分以上行い、その後レンズ型に注型して重合することによりコンタクトレンズを製造する方法であって、得られたコンタクトレンズが生理食塩水湿潤下での測定により以下の特性を示すことを特徴とする、コンタクトレンズの製造方法:
(i)破断弾性率が0.1〜0.5N/mm2、初期弾性率(0.1N荷重時の歪み測定値に基づく)が0.1〜0.5N/mm2、
(ii)初期弾性率に対する破断弾性率の比で定義される弾性係数比が0.8〜1.2、および
(iii)酸素透過係数Dkが87×10-11(cm2 / sec)・(mLO2 / mL×mmHg)以上。 - 前記原料液が、前記成分(I)2〜35質量%、成分(II)20〜50質量%および成分(III)15〜40質量%の3成分に加えて、これら3成分の合計量100質量部に対し0.1〜0.8質量部の架橋剤を更に含む請求項1に記載の方法。
- 生理食塩水湿潤下で測定したコンタクトレンズの応力緩和係数が8〜25%である請求項1または2に記載の方法。
- 前記両末端重合性のシリコーンオリゴマー成分(I)が、下記一般式(I−1)あるいは一般式(I−2)で表されるシロキサン骨格を有し且つ室温で200mPa・s以上の粘度を示す両末端重合性マクロモノマーである請求項1〜3のいずれかに記載の方法:
・一般式(I−1):
A1−(U1−S1−)nU2−S2−U3−A2 (I−1)
[式中、A1およびA2はそれぞれ独立して末端重合性の活性不飽和基、炭素数1〜20のアルキレン基を有する活性不飽和基または炭素数1〜20のアルキレングリコール基を有する活性不飽和基、
U1は両隣のA1およびS1とまたはS1およびS1と、それぞれウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニットあるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
U2は両隣のA1およびS2とまたはS1およびS2と、それぞれウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニット、あるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
U3は両隣のS2およびA2とそれぞれウレタン結合を形成する、ジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニット、あるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニット
S1およびS2はそれぞれ独立して式:
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して炭素数1〜20のアルキレン基、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10はそれぞれ独立してフッ素原子で置換されていてもよい直鎖状、分岐鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルキル基、式:A3−U4−R1−O−R2−(式中、A3は末端重合性の活性不飽和基、炭素数1〜20のアルキレン基を有する末端重合性の活性不飽和基もしくは炭素数1〜20のアルキレングリコール基を有する末端重合性の活性不飽和基、
U4は隣りあうA3およびR1とウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニットあるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニットを示し、R1およびR2は前記と同じ)で表わされる基、または、水酸基、オキシアルキレン基から選ばれた置換基を少なくとも1個結合してなる鎖状または環状の炭化水素基、であり、xは1〜1500の整数、yは0または1〜1499の整数、zは0または1〜1499の整数、x+y+zは1〜1500の整数を示す)で表わされる基、nは0または1〜10の整数を示す];
・一般式(I−2):
B1−S3−B1 (I−2)
[式中、B1はウレタン結合、尿素結合、アミド結合、あるいはエステル結合を有する末端重合性の活性不飽和ユニット、
S3は式:
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して炭素数1〜20のアルキレン基、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10はそれぞれ独立してフッ素原子で置換されていてもよい直鎖状、分岐鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルキル基、式:A3−U4−R1−O−R2−(式中、A3は末端重合性の活性不飽和ユニット、炭素数1〜20のアルキレン基を有する末端重合性の活性不飽和基もしくは炭素数1〜20のアルキレングリコール基を有する活性不飽和ユニット、U4は隣りあうA3およびR1とウレタン結合を形成するジウレタン性ユニット、尿素結合を形成するジウレア性ユニット、アミド結合を形成するジアミド性ユニットあるいはエステル結合を形成するジエステル性ユニットを示し、R1およびR2は前記と同じ)で表わされる基、または、水酸基、オキシアルキレン基から選ばれた置換基を少なくとも1個結合してなる鎖状または環状の炭化水素基、であり、xは1〜1500の整数、yは0または1〜1499の整数、zは0または1〜1499の整数、x+y+zは1〜1500の整数を示す)で表わされる基を示す]。 - 前記親水性モノマー成分(II)が、1−アルキル−3−メチレン−2−ピロリドン、N−置換アクリルアミド、アセトアミド類、N−ビニルラクタム、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、(アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、および(メタ)アクリル酸からなる群より選択される親水性モノマーである請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 前記分子量700以下の疎水性モノマー成分(III)が、シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレートおよびフッ素含有アルキル(メタ)アクリレートからなる群より選択される請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 前記コンタクトレンズが、体積割合で、主として成分(I)の重合体からなる疎水性領域(A)が1〜40%、成分(II)と成分(III)の共重合体からなるが水/メタノール混合溶媒により膨潤されない中間領域(B)が0.1〜20%、および成分(II)と成分(III)の共重合体からなる親水性領域(C)が40〜98.9%の共重合体により構成される請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 前記撹拌が、平パドル翼により行われる請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 前記原料液の粘度が0.01〜0.40Pa・sである請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 前記撹拌時の撹拌エネルギーが5〜20000kJ/m3である請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
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