[go: up one dir, main page]

JP6349975B2 - 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両 - Google Patents

電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6349975B2
JP6349975B2 JP2014115118A JP2014115118A JP6349975B2 JP 6349975 B2 JP6349975 B2 JP 6349975B2 JP 2014115118 A JP2014115118 A JP 2014115118A JP 2014115118 A JP2014115118 A JP 2014115118A JP 6349975 B2 JP6349975 B2 JP 6349975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
sensor
acceleration
steering
acceleration sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014115118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015229380A (ja
Inventor
弘志 河原
弘志 河原
杉田 澄雄
澄雄 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2014115118A priority Critical patent/JP6349975B2/ja
Publication of JP2015229380A publication Critical patent/JP2015229380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349975B2 publication Critical patent/JP6349975B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

本発明は、舵角アシスト制御に対応する電動パワーステアリング装置および車両に関する。
従来、ステアリング機構に入力されるトルクが、ステアリング側からのものか、転舵輪側からのものかを判定する技術として、例えば、特許文献1に記載された技術がある。
特許文献1の技術は、ラックハウジング又はタイロッドに取り付けられた加速度センサを備え、加速度センサの出力信号を、時間領域信号から周波数領域信号に変換し、この周波数領域信号から、周波数fが所定範囲内にあり、かつパワー密度ρが所定範囲内にある信号を抽出する。そして、抽出された周波数領域信号を時間領域信号に変換することで逆入力振動を推定している。
特開2013−112071号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、逆入力振動を推定するための加速度センサを、ラックハウジング又はタイロッドに取り付けている。そのため、加速度センサを取り付けるための回路基板やハウジング、また加速度センサのセンサ出力信号を伝送するためのハーネスやケーブル等の部品が別途必要となる。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリング機構への逆入力衝撃を判定するための加速度センサを取り付ける際の部品点数の増加を抑えることが可能なセンサ配置構成を有する電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両を提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、本発明に係る形態1の電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力されるトルクを検出するトルクセンサと、少なくともトルクセンサで検出したトルクに基づき操舵補助トルク指令値を演算する操舵補助トルク指令値演算部と、運転支援制御装置からの舵角アシストの制御指令値に基づき舵角アシスト指令値を演算する舵角アシスト指令値演算部と、ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、操舵補助トルク指令値又は舵角アシスト指令値に基づき前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、ステアリング機構に入力された衝撃によって生じる加速度を検出する加速度センサと、トルクセンサが検出したトルクと加速度センサが検出した加速度とに基づき、ステアリング機構に入力された衝撃が、転舵輪側からステアリング機構に入力された逆入力衝撃か否かを判定する逆入力判定部と、逆入力判定部の判定結果を前記運転支援制御装置に送信する判定結果送信部と、を備える。
そして、操舵補助トルク指令値演算部、舵角アシスト指令値演算部、モータ制御部、逆入力判定部及び判定結果送信部を構成する回路が実装された制御基板を衝撃の伝達経路上に配設すると共に、制御基板上に前記加速度センサを実装した。
このような構成であれば、逆入力衝撃の伝達経路上に設けられた制御基板上に加速度センサを実装するようにしたので、加速度センサを取り付けるための回路基板やハウジング等の部品を制御基板と共用することが可能となる。加えて、加速度センサのセンサ出力信号を外部に伝送するためのハーネスやケーブル等の部品を不要にすることが可能となる。
これにより、加速度センサを取り付けるために必要な部品数を抑えることが可能となり、従来と比較してコストを低減することが可能となる。
また、制御基板を逆入力衝撃の伝達経路上に設けるようにしたので、制御基板上に実装した加速度センサによって、確実に逆入力衝撃によって生じる加速度を検出することが可能となる。
また、センサ信号の伝達にハーネス等を介さず基板内の回路パターンを介して伝達することが可能となるので、CAN通信等の車内ネットワークの交信周期の影響やケーブルによる伝送ノイズ等の影響を受けることが無いため、信号の信頼性を向上することが可能となる。
〔形態2〕 さらに、形態2の電動パワーステアリング装置は、形態1の構成に対して、制御基板が収容された基板収容ケースを、当該電動パワーステアリング装置の筐体に固定した。
このような構成であれば、転舵輪に入力された逆入力衝撃荷重は、ステアリング機構の各種構成部を介して、電動パワーステアリング装置の筐体へと伝達するものであることから、制御基板上に実装した加速度センサによって、確実に逆入力衝撃によって生じる加速度を検出することが可能となる。
〔形態3〕 さらに、形態3の電動パワーステアリング装置は、形態1の構成に対して、電動モータの出力する操舵補助トルクを、減速ギヤ比に応じた大きさのトルクに変換して前記ステアリングシャフトに伝達する減速ギヤを備え、制御基板は、前記減速ギヤの収容されたギヤボックスハウジング内に収容されている。
このような構成であれば、転舵輪に入力された逆入力衝撃荷重は、ステアリング機構の各種構成部を介して、ギヤボックスハウジング内へと伝達するものであることから、制御基板上に実装した加速度センサによって、確実に逆入力衝撃によって生じる加速度を検出することが可能となる。
〔形態4〕 さらに、形態4の電動パワーステアリング装置は、形態1の構成に対して、制御基板は、電動モータの収容されたモータ筐体内に収容されている。
このような構成であれば、転舵輪に入力された逆入力衝撃荷重は、ステアリング機構の各種構成部を介して、電動モータの筐体内へと伝達するものであることから、制御基板上に実装した加速度センサによって、確実に逆入力衝撃によって生じる加速度を検出することが可能となる。
〔形態5〕 さらに、形態5の電動パワーステアリング装置は、形態1乃至4のいずれか1の構成に対して、加速度センサは、1軸方向の加速度を検出可能なセンサから構成され、制御基板の配設姿勢に合わせて、衝撃によって生じる加速度のうち予め設定した軸方向の加速度を検出可能に1軸の加速度センサが制御基板上に実装されている。
このような構成であれば、制御基板の配設姿勢に合わせて、予め設定した軸方向の加速度を検出可能に1軸の加速度センサを実装するようにしたので、2軸以上の加速度センサを実装する場合と比較して、加速度センサのコストを低減することが可能となる。
〔形態6〕 一方、上記目的を達成するために、本発明に係る形態6の電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力されるトルクを検出するトルクセンサと、少なくともトルクセンサで検出したトルクに基づき操舵補助トルク指令値を演算する操舵補助トルク指令値演算部と、運転支援制御装置からの舵角アシストの制御指令値に基づき舵角アシスト指令値を演算する舵角アシスト指令値演算部と、ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、操舵補助トルク指令値又は舵角アシスト指令値に基づき前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、ステアリング機構に入力された衝撃によって生じる加速度を検出する加速度センサと、トルクセンサが検出したトルクと加速度センサが検出した加速度とに基づき、ステアリング機構に入力された衝撃が、転舵輪側からステアリング機構に入力された逆入力衝撃か否かを判定する逆入力判定部と、逆入力判定部の判定結果を前記運転支援制御装置に送信する判定結果送信部と、を備える。
そして、加速度センサを、トルクセンサの実装されたトルクセンサ基板上に実装した。
このような構成であれば、トルクセンサ基板上に加速度センサを実装するようにしたので、加速度センサを取り付けるための回路基板やハウジング等の部品をトルクセンサ基板と共用することが可能となる。これにより、加速度センサを取り付けるために必要な部品数を抑えることが可能となり、従来と比較してコストを低減することが可能となる。
また、操舵補助制御や舵角アシスト制御等に用いられる操舵トルクを検出するトルクセンサの実装されたトルクセンサ基板上に加速度センサを実装する構成としたので、転舵輪から伝達されてくる逆入力衝撃のうち、操舵トルクとの関連性が比較的高い衝撃成分によって生じる加速度を検出することが可能となる。
〔形態7〕 さらに、形態7の電動パワーステアリング装置は、形態6の構成に対して、加速度センサは、1軸方向の加速度を検出可能なセンサから構成され、トルクセンサ基板の配設姿勢に合わせて、衝撃によって生じる加速度のうち予め設定した軸方向の加速度を検出可能に1軸の加速度センサが前記トルクセンサ基板上に実装されている。
このような構成であれば、トルクセンサ基板の配設姿勢に合わせて、予め設定した軸方向の加速度を検出可能に1軸の加速度センサを実装するようにしたので、2軸以上の加速度センサを実装する場合と比較して、加速度センサのコストを低減することが可能となる。
〔形態8〕 さらに、形態8の電動パワーステアリング装置は、形態1乃至4及び6のいずれか1の構成に対して、加速度センサは、直交する3軸方向の加速度を個別に検出可能な3軸の加速度センサである。
このような構成であれば、直交3軸(例えばXYZ軸)の軸方向を検出可能な3軸の加速度センサを実装するようにしたので、制御基板又はトルクセンサ基板の配設姿勢や予め設定した軸方向等の実装条件に係わらず、比較的自由に加速度センサを基板上に実装することが可能となる。
これにより、制御基板又はトルクセンサ基板の配設姿勢の各種パターンに対して、同一の3軸の加速度センサで対応することが可能となる。
〔形態9〕 また、上記目的を達成するために、本発明に係る形態9の電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力されるトルクを検出するトルクセンサと、トルクセンサで検出したトルクに基づき操舵補助トルク指令値を演算する操舵補助トルク指令値演算部と、ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、操舵補助トルク指令値に基づき前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、ステアリング機構に入力された衝撃によって生じる加速度を検出する加速度センサと、トルクセンサが検出したトルクと加速度センサが検出した加速度とに基づき、転舵輪側からステアリング機構に入力された逆入力衝撃荷重を推定する逆入力衝撃荷重推定部と、逆入力衝撃荷重推定部が推定した逆入力衝撃荷重に基づき操舵補助トルク指令値を補正するトルク指令値補正部と、を備え、モータ電流指令値演算部、モータ制御部、逆入力衝撃荷重推定部及びトルク指令値補正部を構成する回路が実装された制御基板を衝撃の伝達経路上に設けると共に、制御基板上に加速度センサを実装した。
このような構成であれば、上記形態1の電動パワーステアリング装置と同等の作用および効果を得ることが可能となる。
〔形態10〕 また、上記目的を達成するために、本発明に係る形態10の電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力されるトルクを検出するトルクセンサと、トルクセンサで検出したトルクに基づき操舵補助トルク指令値を演算する操舵補助トルク指令値演算部と、ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、操舵補助トルク指令値に基づき前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、ステアリング機構に入力された衝撃によって生じる加速度を検出する加速度センサと、トルクセンサが検出したトルクと加速度センサが検出した加速度とに基づき、転舵輪側からステアリング機構に入力された逆入力衝撃荷重を推定する逆入力衝撃荷重推定部と、逆入力衝撃荷重推定部が推定した逆入力衝撃荷重に基づき操舵補助トルク指令値を補正するトルク指令値補正部と、を備え、加速度センサを、トルクセンサの実装されたトルクセンサ基板上に実装した。
このような構成であれば、上記形態6の電動パワーステアリング装置と同等の作用および効果を得ることが可能となる。
〔形態11〕 また、上記目的を達成するために、本発明に係る形態11の車両は、形態1乃至10のいずれか1に記載の電動パワーステアリング装置を備えている。
このような構成であれば、上記形態1乃至10のいずれか1の電動パワーステアリング装置と同等の作用および効果を得ることが可能となる。
本発明の電動パワーステアリング装置を車両に適用した場合の第1実施形態を示す全体構成図である。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第1実施形態のEPS制御ユニット24の構成及び配置構成を示す斜視図である。 第1実施形態の制御基板24aに実装された回路の具体的構成を示すブロック図である。 図4の制御演算回路26の具体的構成を示すブロック図である。 第1実施形態のEPS制御ユニット24の他の配置構成の一例を示す図である。 電動モータ23を用いた舵角アシスト制御中のトルクセンサユニット13の各種信号、各回転角信号の1回微分演算値及び2回微分演算値の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第2実施形態のEPS制御ユニット24の配置構成の一例を示す図である。 第3実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第3実施形態のEPS制御ユニット24の配置構成の一例を示す図である。 第4実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第5実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第6実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 第6実施形態のトルクセンサユニット13の構成及び配置構成を示す斜視図である。 第6実施形態の制御基板24aに実装された回路の具体的構成を示す回路図である。 第7実施形態の電動パワーステアリング装置の具体的な構成を示す図である。 変形例の制御演算回路26の構成例を示すブロック図である。
(第1実施形態)
(構成)
本発明の第1実施形態に係る車両1は、図1に示すように、左右の転舵輪となる前輪2FR及び2FLと後輪2RR及び2RLを備えている。前輪2FR及び2FLは、第1の電動パワーステアリング装置3によって転舵される。
第1実施形態の第1の電動パワーステアリング装置3は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。この第1の電動パワーステアリング装置3は、ステアリング機構として、図1および図2に示すように、ステアリングホイール11と、ステアリングシャフト12と、トルクセンサユニット13と、第1のユニバーサルジョイント14と、ロアシャフト15と、第2のユニバーサルジョイント16と、を備える。
第1の電動パワーステアリング装置3は、更に、ステアリング機構として、ピニオンシャフト17と、ステアリングギヤ18と、タイロッド19と、ナックルアーム20とを備える。
ステアリングホイール11に運転者から作用された操舵力は、ステアリングシャフト12に伝達される。このステアリングシャフト12は、入力軸12aと出力軸12bとを有する。入力軸12aの一端はステアリングホイール11に連結され、他端はトルクセンサユニット13を介して出力軸12bの一端に連結されている。
そして、出力軸12bに伝達された操舵力は、第1のユニバーサルジョイント14を介してロアシャフト15に伝達され、さらに、第2のユニバーサルジョイント16を介してピニオンシャフト17に伝達される。このピニオンシャフト17に伝達された操舵力はステアリングギヤ18を介してタイロッド19に伝達される。さらに、このタイロッド19に伝達された操舵力はナックルアーム20に伝達され、転舵輪としての前輪2FRおよび2FLを転舵させる。
ここで、ステアリングギヤ18は、ピニオンシャフト17に連結されたピニオン18aとこのピニオン18aに噛合するラック18bとを有するラックアンドピニオン形式に構成されている。したがって、ステアリングギヤ18は、ピニオン18aに伝達された回転運動をラック18bで車幅方向の直進運動に変換している。
トルクセンサユニット13は、ステアリングホイール11に付与されて入力軸12aに伝達された操舵トルクを検出する。また、前輪2FR及び2FLの路面の凹凸の乗り越え等に応じて前輪2FR及び2FLからステアリング機構に伝達された逆入力トルクを検出する。
このトルクセンサユニット13は、例えば、操舵トルクを、入力軸12a及び出力軸12b間に設けられた図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を抵抗変化や磁気変化に変換して検出する構成とされている。
ステアリングシャフト12の出力軸12bには、操舵補助力を出力軸12bに伝達する操舵補助機構21が連結されている。
操舵補助機構21は、出力軸12bに連結した例えばウォームギヤ機構で構成される減速ギヤ22と、この減速ギヤ22に連結された操舵補助力を発生する例えば3相ブラシレスモータで構成される電動モータ23と、第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部である電動モータ23のモータハウジング23a(後述)の外周部に固定支持されたEPS制御ユニット24とを備えている。
図1及び図2に示す例では、EPS制御ユニット24は、電動モータ23のモータハウジング23aの側面側外周部に固定支持されている。
EPS制御ユニット24は、電動モータ23を駆動制御する制御回路を備えている。EPS制御ユニット24には、トルクセンサユニット13で検出されたトルクTsおよび車速センサ30で検出された車速Vsが入力されている。さらに、EPS制御ユニット24には、直流電圧源としてのバッテリー31から直流電流が入力されているとともに、後述するモータ回転角検出回路32で検出されたモータ回転角θmが入力されている。
また、EPS制御ユニット24は、図3に示すように、電動モータ23を駆動制御する回路が実装された制御基板24aと、制御基板24aを収容する制御基板収容ケース24bと、ケース開口部に蓋をするための制御基板ケースカバー24cとを備えている。
EPS制御ユニット24と、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aと、電動モータ23とはボルト締結により強固に固定されている。
具体的に、電動モータ23がギヤボックスハウジング22aにボルト締結によって強固に固定され、EPS制御ユニット24の制御基板収容ケース24bが、電動モータ23のモータハウジング23aの側面外周部にボルト締結によって強固に固定されている。
また、コラム部にはトルクセンサユニット13が設けられており、トルクセンサ信号は直接、EPS制御ユニット24に入力されるように構成されている。
制御基板24aは、制御基板収容ケース24b内に収容され、ケース内にボルト締結によって固定されている。また、制御基板収容ケース24bの開口部は、制御基板ケースカバー24cによって蓋がされるように構成されている。
そして、第1実施形態では、図3に示すように、逆入力トルクの発生原因である逆入力衝撃によって生じる加速度を検出するための加速度センサ25が制御基板24a上に実装されている。この加速度センサ25は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いたICタイプの加速度センサであり、基板上に直接、実装可能な構成となっている。
これにより、モータハウジング23aを介して伝播してくる衝撃を、制御基板24aに設けた加速度センサ25で検出することが可能となる。
また、第1実施形態の車両1は、図1に示すように、運転支援制御ユニット50を備えている。この運転支援制御ユニット50は、例えば、レーンキープアシストシステム(LKAS)、駐車支援システム、自動運転システム、追従走行支援システム、追い越し支援システム、合流支援システム、緊急回避アシストシステム等の舵角アシストを伴う運転支援を含む運転支援システムを統括制御するように構成されている。
なお、運転支援(舵角アシスト)中の車速制御(ブレーキ、アクセル)は、運転者、運転支援制御ユニットのいずれによるものでもよい。
レーンキープアシストシステムは、運転者が、ステアリングホイール11の保持、操作を行うが、自車に車線逸脱の可能性がある様な場合には、運転支援制御ユニット50が舵角アシストを行うシステムである。
駐車支援システムは、運転者が駐車支援を指示すると、認識した駐車スペースと自車の位置情報とに基づき、運転支援制御ユニット50が舵角アシストを行い、駐車を行うシステムである。
自動運転システムは、運転者がステアリングホイール11を保持することなく、運転支援制御ユニット50の指令により、操舵が自動で行われるシステムである。操舵パターンとしては、運転操作全般をカバーするシステムである。
追従走行支援システムは、運転者が、ステアリングホイール11を保持するが、前方車両に追従走行するべく、運転支援制御ユニット50が舵角アシストを行うシステムである。
追い越し支援システムは、運転者が追い越しを指示すると、前方車両の車速、自車と前方車両との間の距離、周辺車両の有無といった情報に基づき、運転支援制御ユニット50が舵角アシストを行うシステムである。
合流支援システムは、運転者が合流を指示すると、周辺車両の有無などの情報に基づき、運転支援制御ユニット50が舵角アシストを行い、合流を行うシステムである。
緊急回避アシストシステムは、運転支援制御ユニット50が、自車両周辺をモニタリングするセンサの検出値に基づき衝突の危険性を検出し、かつ、ブレーキアシストのみで衝突を回避できないと判断した場合に、舵角アシストを行って、回避操舵を行うシステムである。
また、運転支援制御ユニット50には、トルクセンサユニット13で検出されたトルクTsと、車速センサ30で検出された車速Vsと、EPS制御ユニット24で判定された逆入力判定結果と、モータ回転角検出回路32で検出されたモータ回転角θmとが入力されている。
更に、運転支援制御ユニット50には、図示しないが、車両1に搭載された転舵角センサで検出された転舵角、車載レーダ、車載カメラなどで得られた車両周辺環境に関する情報、予め用意又は測定した運転者に関する情報などが入力されている。
運転支援制御ユニット50は、各種入力情報に基づき、各種運転支援システムの制御を実施する。そして、舵角アシスト制御を伴う運転支援制御の実施時は、各種入力情報に基づき舵角アシストのための制御指令値を演算し、演算した制御指令値を制御ユニット24に出力する。
また、運転支援制御ユニット50は、舵角アシスト制御を実施しているときに、制御ユニット24からの逆入力判定結果に基づき、トルクセンサユニット13で検出されたトルクが、逆入力衝撃によるものか否かを判定する。
運転支援制御ユニット50は、逆入力衝撃によるものではないと判定した場合、運転者の操舵による介入があったと判定して、舵角アシスト制御を停止する。
具体的に、運転支援制御ユニット50は、舵角アシスト制御の開始タイミングで舵角アシスト制御フラグを「1」に設定する。そして、逆入力判定結果に基づき、トルクセンサユニット13で検出されたトルクが、逆入力衝撃によるものではないと判定すると、舵角アシスト制御フラグを「0」に設定する。なお、運転支援制御ユニット50は、舵角アシスト制御フラグをEPS制御ユニット24に常時出力する。
一方、運転支援制御ユニット50は、トルクセンサユニット13で検出されたトルクが、逆入力衝撃によるものであると判定した場合、舵角アシスト制御フラグを「1」のまま保持すると共に、舵角アシスト制御を継続して実施する。
次に、図4及び図5に基づき、制御基板24aの具体的な構成を説明する。
制御基板24aは、図4に示すように、加速度センサ25と、制御演算回路26と、モータ駆動回路27とを回路基板上に実装した構成となっている。
制御演算回路26には、図4に示すように、トルクセンサユニット13で検出したトルクTsおよび車速センサ30で検出した車速Vsが入力されている。加えて、制御演算回路26には、図4に示すように、モータ回転角検出回路32から出力されるモータ回転角θmおよびモータ電流検出回路33から出力されるモータ電流Imが入力されている。
加速度センサ25は、例えば、EPS制御ユニット24の配設位置等によって決まる制御基板24aの配設姿勢に応じて、予め設定した例えば逆入力衝撃が最も大きく伝達される例えば1軸方向の加速度を検出可能に実装された1軸の加速度センサから構成される。
なお、第1実施形態では、ラック18bに入力された衝撃荷重は、ピニオン18aによって、転舵軸の回転方向の振動となってコラム側に伝達される。そのため、加速度センサ25として1軸のセンサを採用する場合、ギヤボックスハウジング22aでは、転舵軸に直角な方向の衝撃が比較的大きくなる。そのため、加速度センサ25の検出方向は、転舵軸に直角な方向とするのが好ましい。
なお、1軸の加速度センサに限らず、加速度センサ25を、3軸の加速度センサから構成してもよい。3軸の加速度センサで構成することで、制御基板24aの姿勢にかかわらず、1軸の場合と比較して自由に加速度センサ25を実装することが可能となる。これにより、基板の配線パターンや共用部品の位置等に合わせて、加速度センサ25の実装位置を、より自由に決定することが可能となる。
なお、加速度センサ25で検出された加速度Gsは、制御演算回路26に入力される。
制御演算回路26は、図5に示すように、逆入力判定部26aと、モータ電流指令値演算部26bと、ゲート駆動回路26cとから構成されている。
逆入力判定部26aは、トルクセンサユニット13で検出されたトルクTsと、加速度センサ25で検出された加速度Gsとに基づき、予め設定したトルク閾値以上のトルクTsの入力に応じて、該トルクTsの発生原因が逆入力衝撃によるものか否かを判定する。
例えば、上記特許文献1の従来技術と同様に、加速度センサ25の出力信号を、時間領域信号から周波数領域信号に変換し、この周波数領域信号から、予め実験等によって決定された逆入力成分に対応する周波数範囲で、かつパワー密度範囲の信号成分を抽出する。そして、抽出した周波数領域信号を時間領域信号に変換する。そして、この時間領域信号に変換した結果が、予め設定した逆入力閾値以上である場合に、トルクTsの発生原因が逆入力衝撃によるものであると判定する。一方、逆入力閾値未満である場合に、トルクTsの発生原因が逆入力衝撃によるものではないと判定する。
逆入力判定部26aは、逆入力衝撃によるものか否かの判定結果を、運転支援制御ユニット50に、例えばCAN通信等の車内ネットワークを介して送信する。
モータ電流指令値演算部26bは、運転支援制御ユニット50から入力された舵角アシスト制御フラグが「1」である場合、運転支援制御ユニット50から入力された制御指令値に基づき、電流指令値でなる舵角アシスト指令値Is*を演算する。そして、演算した舵角アシスト指令値Is*を、ゲート駆動回路26cに出力する。
一方、モータ電流指令値演算部26bは、運転支援制御ユニット50から入力される舵角アシスト制御フラグが「0」である場合、トルクセンサユニット13からのトルクTsと、車速センサ30からの車速Vsと、モータ回転角検出回路32からのモータ回転角θmとに基づき、電流指令値でなる操舵補助トルク指令値I*を演算する。そして、演算した操舵補助トルク指令値I*を、ゲート駆動回路26cに出力する。
ここで、運転支援制御ユニット50から入力される制御指令値は、舵角アシスト制御に必要な各種パラメータ値を含むものである。
具体的に、モータ電流指令値演算部26bは、舵角アシスト制御フラグが「1」である場合、予め設定された舵角アシスト制御用のトルク指令値マップから、制御指令値(各種パラメータ)に対応する舵角アシスト指令値を取得する。
また、モータ電流指令値演算部26bは、舵角アシスト制御フラグが「0」である場合、予め設定された操舵補助制御用のトルク指令値マップから、トルクTsおよび車速Vsに対応する操舵補助トルク指令値を取得する。
ゲート駆動回路26cは、モータ電流指令値演算部26bから入力される舵角アシスト指令値Is*又は操舵補助トルク指令値I*と、モータ回転角検出回路32から入力されるモータ回転角θmとに基づき、3相電流指令値Ia、IbおよびIcを演算する。ここで、電動モータ23の各相を、A相、B相、C相としている。
具体的に、ゲート駆動回路26cは、モータ回転角θmに基づき、舵角アシスト指令値Is*又は操舵補助トルク指令値I*のうち入力された方の指令値に対して補償処理を実施する。例えば、ヨーレートの収斂性、電動モータ23の慣性により発生するトルク、セルフアライニングトルク(SAT)等を補償する。さらに、補償後のトルク指令値に基づきd−q軸電流指令値を算出し、これを3相電流指令値に変換する。
さらに、ゲート駆動回路26cは、3相電流指令値Ia、IbおよびIcと、モータ電流Im(3相モータ電流Ia,Ib,Ic)とに基づき、3相電圧指令値Va、VbおよびVcを演算する。
そして、3相電圧指令値Va、VbおよびVcと、不図示の波形生成回路から入力される三角波のキャリア信号とをもとにパルス幅変調(PWM)したゲート駆動信号を形成する。そして、形成したゲート駆動信号をモータ駆動回路27に出力する。
図4に戻って、モータ駆動回路27は、例えば、スイッチング素子としての6つの電界効果トランジスタをグレーツ接続した構成のインバータ回路から構成され、ゲート駆動回路26cから入力されるゲート駆動信号に応じて、電動モータ23の各相コイルにモータ駆動電流を供給する。
(EPS制御ユニット24の配置構成)
次に、図6に基づき、EPS制御ユニット24の配置構成を説明する。
図1及び図2に示す例では、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aの側面側外周部に一体的に固定支持したが、この構成に限らない。
すなわち、電動モータ23やEPS制御ユニット24のレイアウトは、車両側のスペースに合わせて適宜変更されるため、制御基板24aの配設姿勢は一様ではない。
例えば、図6(a)に示すように、EPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23aの外側端部(減速ギヤ22とは反対側の端部)に一体的に固定支持する構成としてもよい。
また、図6(b)に示すように、EPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23aの減速ギヤ22側の端部に一体的に固定支持する構成としてもよい。
また、EPS制御ユニット24の固定位置によって、制御基板24aの配設姿勢が変化するため、例えば、加速度センサ25として1軸のセンサを用いた場合、上述したように、加速度センサ25は制御基板24aの配設姿勢に合わせて、所望の1軸方向の加速度を検出できるものを適宜選定する必要がある。
このように、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aに一体的に固定支持することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18a、ピニオンシャフト17、ロアシャフト15、出力軸12b、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22a、電動モータ23のモータハウジング23aへと伝達される。
モータハウジング23aに伝達された衝撃荷重は、モータハウジング23aに一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
(動作)
以下、図7に基づき、本実施形態の動作を説明する。
図示しないイグニッションスイッチがオフ状態であって車両1が停止していると共に、操舵補助制御処理も停止している作動停止状態であるときには、EPS制御ユニット24の制御演算回路26が非作動状態となっている。このため、制御演算回路26で実行される操舵補助制御処理および舵角アシスト制御処理は停止されている。したがって、電動モータ23は作動を停止している。
この作動停止状態からイグニッションスイッチをオン状態とすると、制御演算回路26が作動状態となり、操舵補助制御処理または舵角アシスト制御処理を開始する。
いま、舵角アシスト制御処理を実施中に、車両1が縁石に乗り上げて、転舵輪である前輪2FLおよび2FLに比較的大きな衝撃荷重が付加されたとする。この衝撃荷重は、ナックルアーム20→タイロッド19→ラック18b→ピニオン18a→ピニオンシャフト17→ロアシャフト15→出力軸12b→減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22a→電動モータ23のモータハウジング23aの順に伝達される。そして、伝達された衝撃荷重はモータハウジング23aを介してEPS制御ユニット24に伝達され、ケース内部の制御基板24aに実装された加速度センサ25にも伝達される。これにより、加速度センサ25は、この衝撃荷重によって生じる加速度Gsを検出し、検出した加速度Gsを制御演算回路26に出力する。
一方、衝撃荷重は、出力軸12b→入力軸12a→ステアリングホイール11へと伝達し、この伝達された衝撃荷重による慣性力によって、例えばステアリングホイール11が回転する。これにより、トルクセンサユニット13においてトルクTsが検出される。トルクセンサユニット13において検出されたトルクTsは、制御演算回路26に入力される。
制御演算回路26の逆入力判定部26aは、トルクセンサユニット13からのトルクTsが予め設定したトルク閾値以上であるか否かを判定する。
ここでは、縁石に乗り上げて比較的大きな衝撃荷重が発生しているため、トルクTsはトルク閾値以上になったとする。
従って、逆入力判定部26aは、入力された加速度Gsに基づき、加速度信号から逆入力成分を抽出し、抽出した逆入力成分が予め設定した逆入力閾値以上であるか否かを判定する。ここでは、逆入力閾値以上であったとする。
これにより、逆入力判定部26aは、トルクTsの発生要因が、逆入力衝撃によるものであると判定し、この逆入力判定結果を運転支援制御ユニット50に送信する。
一方、運転支援制御ユニット50は、受信した逆入力判定結果に基づき、トルクTsの発生要因が逆入力衝撃によるものであると判定し、舵角アシスト制御フラグを「1」のまま保持すると共に、舵角アシスト制御を継続する。
引き続き、舵角アシスト制御の実施中に、運転者の操舵によって、トルクTsが発生したとする。
この場合は、逆入力判定部26aでは、加速度信号から抽出される逆入力成分が、逆入力閾値未満となり、トルクTsの発生要因が、逆入力衝撃によるものではないと判定される。そして、この逆入力判定結果が運転支援制御ユニット50に送信される。
運転支援制御ユニット50は、受信した逆入力判定結果に基づき、トルクTsの発生要因が逆入力衝撃によるものではないと判定し、舵角アシスト制御フラグを「0」に設定するとともに、舵角アシスト制御を停止する。
ここで、図7は、電動モータ23を用いた舵角アシスト制御中に、縁石乗り上げ等によって、タイロッド19に衝撃荷重入力があり、前輪2FRおよび2FLの転舵が止められた場合の各種センサ信号及び微分演算値の時間変化を示している。
具体的に、図7中の曲線L1(破線)はトルクセンサユニット13の出力信号である。また、図7中の曲線L2(実線)は入力軸12aの回転角(以下、「入力軸回転角」と称す)の検出信号であり、図7中の曲線L3(一点鎖線)は出力軸12bの回転角(以下、「出力軸回転角」と称す)の検出信号である。
なお、入力軸回転角及び出力軸回転角は、例えばトルクセンサユニット13の備える入力軸回転角センサ及び出力軸回転角センサによって検出される。
また、図7中の、プロットP1(□)は入力軸回転角の1階微分値であり、プロットP2(×)は出力軸回転角の1階微分値であり、プロットP3(○)は入力軸回転角の2階微分値であり、プロットP4(◇)は出力軸回転角の2階微分値である。
すなわち、入力軸回転角の1階微分値は入力軸12aの回転角速度(以下、「入力軸回転角速度」と称す)を示し、出力軸回転角の1階微分値は出力軸12bの回転角速度(以下、「出力軸回転角速度」と称す)を示す。
また、入力軸回転角の2階微分値は入力軸12aの回転角加速度(以下、「入力軸回転角加速度」と称す)を示し、出力軸回転角の2階微分値は出力軸12bの回転角加速度(以下、「出力軸回転角加速度」と称す)を示す。
図7中の時刻t0の以前から、電動モータ23で、舵角アシストによる定速転舵を実施しており、また、運転者によるステアリングホイール11の保持がない状態となっている。運転者によるステアリングホイール11の保持がないため、図7中の曲線L1に示すように、舵角アシスト中のトルクセンサユニット13の出力はほぼゼロとなっている。
引き続き、舵角アシストによる定速操舵中に、図7中の時刻t1において、縁石乗り上げなどにより、タイロッド19側に衝撃荷重の入力が発生すると、出力軸12b側の回転が停止する。これに対して、入力軸12a側はステアリングホイール11の慣性によって回転し続けるため、入出力軸の相対ねじれによって、図7中の時刻t1以降も、トルクセンサユニット13ではトルクTsが検出される。
また、図7中のプロットP1で示す入力軸回転角速度と、プロットP2で示す出力軸回転角速度から明らかなように、時刻t1以降において、出力軸12b側の回転角速度が先に低下しているのが認められる。
なお、入力軸回転角及び出力軸回転角を用いた従来の逆入力判定処理の技術として、例えば、特開2003−165457号公報に記載された技術がある。この技術では、トーションバー前後の角度、角速度または角加速度の相関に基づき、入力方向を判別している。
しかし、逆入力によるトルク検出は、図7に示すような転舵速度が減速されるモードだけに限らず、転舵速度が加速されるモードも存在する。そのため、正確な逆入力判定には、転舵軸の回転角加速度が用いられることが好ましい。すなわち、図7中のプロットP3及びP4で示す、入力軸回転角加速度及び出力軸回転角加速度を用いることが好ましい。
しかし、トーションバー前後の角度情報から加速度情報を得るためには、検出信号を2階微分する必要があり、検出分解能、サンプリング速度を高くする必要がある。
なお、図中Δt(時刻t1〜t2の期間)とした範囲が、おおよそ10[msec]であり、この範囲で転舵軸の加速度を検出し比較判定する必要がある。時刻t2以降になると、ステアリングホイール11の慣性によってトルクセンサユニット13がトルクTsを検出するため、トルクセンサ信号と逆入力との因果関係を判定できなくなる。
以上のことから、入出力軸の角度情報(加速度情報)から、逆入力の判定をするためには、各回転角センサの分解能、サンプリング速度を従来よりも大幅に高める必要がある。
これに対して、第1実施形態の第1の電動パワーステアリング装置3では、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
また、EPS制御ユニット24を、第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部であるモータハウジング23aに固定支持すると共に、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、CAN交信周期などの影響を受けることなく信号処理が可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、ハーネス等の信号伝達部品が必要なくなり、加速度センサ信号の信頼性を向上することが可能となる。
また、信号伝達部品を不要にできることに加えて、制御基板24aの基板、収容ケース、カバー等の部品を共用することが可能となるので、従来の電動パワーステアリング装置からの部品増加を抑えることが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサを制御基板24aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、制御基板24aの配設姿勢によらず、加速度センサ25を制御基板24aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
第1実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。また、逆入力判定部26aは、逆入力判定部および判定結果送信部に対応する。
(第2実施形態)
次に、図8〜図9に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。
(構成)
上記第1実施形態では、加速度センサ25を実装した制御基板24aを備えたEPS制御ユニット24を、コラムアシスト式の第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部である電動モータ23のモータハウジング23aの外周部に固定支持していた。これに対して、第2実施形態では、EPS制御ユニット24を、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aの外周部に固定支持する点が異なるのみで、他の構成は、上記第1実施形態と同様となる。
以下、上記第1実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
第2実施形態の第2の電動パワーステアリング装置4は、図8に示すように、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aの外周部に、EPS制御ユニット24が固定支持されている。このEPS制御ユニット24は、上記第1実施形態と同様に、内部の制御基板24a上に加速度センサ25が実装されている。
なお、図8中では、トルクセンサユニット13が、EPS制御ユニット24で隠れているが、上記第1実施形態と同様に、入力軸12aの他端はトルクセンサユニット13を介して出力軸12bの一端に連結されている。
(EPS制御ユニット24の配置構成)
次に、図9に基づき、EPS制御ユニット24の配置構成を説明する。
図8に示す例では、EPS制御ユニット24を、第2の電動パワーステアリング装置4の筐体の一部である減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aのトルクセンサユニット13側の外周部に一体的に固定支持しているが、この構成に限らない。
例えば、図9(a)および(b)に示すように、EPS制御ユニット24を、ギヤボックスハウジング22aのウォーム室部のZ軸方向の端面に一体的に固定支持する構成としてもよい。
また、図9(c)および(d)に示すように、EPS制御ユニット24を、ギヤボックスハウジング22aのウォーム室部のX軸方向の端面に一体的に固定支持する構成としてもよい。
このように、EPS制御ユニット24を、ギヤボックスハウジング22aに一体的に固定支持することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18a、ピニオンシャフト17、ロアシャフト15、出力軸12b、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aへと伝達される。
ギヤボックスハウジング22aに伝達された衝撃荷重は、ギヤボックスハウジング22aに一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
なお、加速度センサ25は、1軸のセンサを用いる場合、上記第1実施形態と同様に、EPS制御ユニット24の配設位置等によって決まる制御基板24aの姿勢に応じて、所望の1軸方向の加速度を検出可能に実装する。
なお、1軸の加速度センサに限らず、加速度センサ25を、2軸又は3軸の加速度センサから構成してもよい。
以上、第2実施形態の第2の電動パワーステアリング装置4であれば、EPS制御ユニット24を、第2の電動パワーステアリング装置4の筐体の一部であるギヤボックスハウジング22aに固定支持すると共に、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、CAN交信周期などの影響を受けることなく信号処理が可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、ハーネス等の信号伝達部品が必要なくなり、加速度センサ信号の信頼性を向上することが可能となる。
また、信号伝達部品を不要にできることに加えて、制御基板24aの、収容ケース、カバー等の部品を共用することが可能となるので、従来の電動パワーステアリング装置からの部品増加を抑えることが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサを制御基板24aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、制御基板24aの配設姿勢によらず、加速度センサ25を制御基板24aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第2実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(第3実施形態)
次に、図10〜図11に基づき、本発明の第3実施形態を説明する。
(構成)
上記第1および第2実施形態では、加速度センサ25を実装した制御基板24aを備えたEPS制御ユニット24を、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置の筐体に固定支持していた。これに対して、第3実施形態では、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置の筐体に固定支持する点が異なる。すなわち、操舵補助機構21の配設位置およびトルクセンサユニット13の配設位置が異なる以外の構成は、上記第1および第2実施形態と同様となる。
以下、上記第1および第2実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
第3実施形態の第3の電動パワーステアリング装置5は、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置である。ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置は、アシスト動力変換機構にボールねじやラック&ピニオンを用い、アシスト力をラック軸に直接的に伝達するものである。この第3の電動パワーステアリング装置5は、図10に示すように、電動モータ23が、ラック18bに略平行に配置されている。さらに、ピニオンシャフト17に連結するピニオン18aにトルクTsを検出するトルクセンサユニット13が設けられている。
ここで、図10に示す例は、デュアルピニオン式であり、電動モータ23の動力は、減速ギヤ22のウォームホイールギヤによって不図示の第2のピニオンに伝達され、この第2のピニオンに伝達された回転運動をラック18bで車幅方向の直進運動に変換している。
ここで、ボールねじ式とした場合は、電動モータ23の動力は、不図示のベルトプーリを介しボールねじナットに伝達され、ボールねじナットの回転がラックの直線運動に変換される。
さらに、第3実施形態の第3の電動パワーステアリング装置5は、図10に示すように、第3の電動パワーステアリング装置5の筐体の一部である電動モータ23のモータハウジング23aの外周部に、EPS制御ユニット24が固定支持されている。このEPS制御ユニット24は、上記第1および第2実施形態と同様に、内部の制御基板24a上に加速度センサ25が実装されている。
(EPS制御ユニット24の配置構成)
次に、図11に基づき、EPS制御ユニット24の配置構成を説明する。
図10に示す例では、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aの側面側外周部に一体的に固定支持したが、この構成に限らない。
例えば、図11(a)に示すように、EPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23aの外側端部(減速ギヤ22とは反対側の端部)に一体的に固定支持する構成としてもよい。
また、図11(b)に示すように、EPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23aの側面とラック18bの側面とに一体的に固定支持する構成としてもよい。
なお、モータハウジング23aやラック18bに限らず、EPS制御ユニット24を、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aに一体的に固定支持する構成としてもよい。
図11(a)に示すように、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aに固定支持することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、第2のピニオン、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22a、電動モータ23のモータハウジング23aへと伝達される。
モータハウジング23aに伝達された衝撃荷重は、モータハウジング23aに一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
なお、図11(b)に示すように、ラック18bに対しても一体的に固定支持した場合は、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18bに伝達され、ラック18bに伝達された衝撃荷重は、ラック18bに一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
なお、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置の場合、タイロッド19に入力された衝撃は、ラック軸方向及び、タイロッド19とラック軸がなす平面方向に比較的大きく伝達される。そのため、加速度センサ25として1軸又は2軸のセンサを採用する場合、これらの方向で検出可能な様に、加速度センサ25を選定、かつ配設するのが好ましい。
以上、第3実施形態の第3の電動パワーステアリング装置5であれば、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置において、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23a、ラック18b、ギヤボックスハウジング22aのいずれかまたは複数に対して一体的に固定支持するようにした。そのため、タイロッド19から加速度センサ25までの衝撃の伝達経路を、上記第1および第2実施形態のコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置と比べて短くすることが可能となり、転舵輪(タイヤ)への衝撃入力を的確に検出することが可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、CAN交信周期などの影響を受けることなく信号処理が可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、ハーネス等の信号伝達部品が必要なくなり、加速度センサ信号の信頼性を向上することが可能となる。
また、信号伝達部品を不要にできることに加えて、制御基板24aの、収容ケース、カバー等の部品を共用することが可能となるので、従来の電動パワーステアリング装置からの部品増加を抑えることが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸又は2軸のセンサを使用する場合、この1軸又は2軸のセンサを制御基板24aの配設姿勢に合わせて、予め設定した2軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、比較的安価な1軸又は2軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、制御基板24aの配設姿勢によらず、加速度センサ25を制御基板24aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第3実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(第4実施形態)
次に、図12に基づき、本発明の第4実施形態を説明する。
(構成)
上記第1〜第3実施形態では、加速度センサ25を実装した制御基板24aを備えたEPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23a、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22a、ラック18b等のハウジングの外周部に固定支持する構成としていた。これに対して、第4実施形態では、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aの内部に固定支持する点が異なるのみで、その他の構成は上記第1〜第3実施形態と同様となる。
以下、上記第1〜第3実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図12に示すように、第4実施形態の第4の電動パワーステアリング装置6は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。この第4の電動パワーステアリング装置6は、図12に示すように、電動モータ23のモータハウジング23aの内部に、EPS制御ユニット24が固定支持されている。このEPS制御ユニット24は、上記第1〜第3実施形態と同様に、内部の制御基板24a上に加速度センサ25が実装されている。
このように、EPS制御ユニット24を、モータハウジング23aの内部に一体的に固定支持することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18a、ピニオンシャフト17、ロアシャフト15、出力軸12b、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22a、電動モータ23のモータハウジング23aへと伝達される。
モータハウジング23aに伝達された衝撃荷重は、モータハウジング23aの内部に一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
以上、第4実施形態の第4の電動パワーステアリング装置6では、EPS制御ユニット24を、第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部であるモータハウジング23aの内部に固定支持すると共に、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、CAN交信周期などの影響を受けることなく信号処理が可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、ハーネス等の信号伝達部品が必要なくなり、加速度センサ信号の信頼性を向上することが可能となる。
また、信号伝達部品を不要にできることに加えて、制御基板24aの、収容ケース、カバー等の部品を共用することが可能となるので、従来の電動パワーステアリング装置からの部品増加を抑えることが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサを制御基板24aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、制御基板24aの配設姿勢によらず、加速度センサ25を制御基板24aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第4実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(第5実施形態)
次に、図13に基づき、本発明の第5実施形態を説明する。
(構成)
上記第4実施形態では、加速度センサ25を実装した制御基板24aを備えたEPS制御ユニット24を、電動モータ23のモータハウジング23aの内部に固定支持する構成としていた。これに対して、第5実施形態では、EPS制御ユニット24を、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aの内部に固定支持する点が異なるのみで、その他の構成は上記第4実施形態と同様となる。
以下、上記第4実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図13に示すように、第5実施形態の第5の電動パワーステアリング装置7は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。この第5の電動パワーステアリング装置7は、図13に示すように、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aの内部に、EPS制御ユニット24が固定支持されている。このEPS制御ユニット24は、上記第4実施形態と同様に、内部の制御基板24a上に加速度センサ25が実装されている。
このように、EPS制御ユニット24を、ギヤボックスハウジング22aの内部に一体的に固定支持することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18a、ピニオンシャフト17、ロアシャフト15、出力軸12b、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aへと伝達される。
ギヤボックスハウジング22aに伝達された衝撃荷重は、ギヤボックスハウジング22aの内部に一体的に固定支持されたEPS制御ユニット24にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、EPS制御ユニット24内の制御基板24a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
以上、第5実施形態の第5の電動パワーステアリング装置7では、EPS制御ユニット24を、第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部であるギヤボックスハウジング22aの内部に固定支持すると共に、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成とした。これにより、CAN交信周期などの影響を受けることなく信号処理が可能となる。
また、加速度センサ25をEPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としたので、ハーネス等の信号伝達部品が必要なくなり、加速度センサ信号の信頼性を向上することが可能となる。
また、信号伝達部品を不要にできることに加えて、制御基板24aの、収容ケース、カバー等の部品を共用することが可能となるので、従来の電動パワーステアリング装置からの部品増加を抑えることが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサを制御基板24aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、制御基板24aの配設姿勢によらず、加速度センサ25を制御基板24aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第5実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(第6実施形態)
次に、図14〜図16に基づき、本発明の第6実施形態を説明する。
(構成)
上記第1〜第5実施形態では、加速度センサ25を、EPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としていた。これに対して、第6実施形態では、加速度センサ25を、トルクセンサユニットの備えるトルクセンサ基板に実装する点が異なるのみで、その他の構成は上記第1〜第5実施形態と同様となる。
以下、上記第1〜第5実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図14に示すように、第6実施形態の第6の電動パワーステアリング装置8は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。この第6の電動パワーステアリング装置8は、図14に示すように、トルクセンサユニット13に、加速度センサ25が実装されている。
具体的に、図15に示すように、トルクセンサユニット13は、トルクセンサ基板13aと、トルクセンサ13b(不図示)と、トルクセンサ基板収容ケース13cと、トルクセンサ基板ケースカバー13dとを備えている。
トルクセンサ基板収容ケース13cは、出力軸12bおよび減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aと一体的に設けられている。トルクセンサ基板13aは、トルクセンサ基板収容ケース13c内にボルト締結によって固定され、トルクセンサ基板収容ケース13cの開口部は、トルクセンサ基板ケースカバー13dを開口部の外縁部の対角位置にあるボルト穴にボルト止めして固定することで蓋をする構成となっている。
そして、第6実施形態では、図15に示すように、加速度センサ25がトルクセンサ基板13a上に実装されている。
このように、加速度センサ25を、トルクセンサ基板13a上に実装することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18a、ピニオンシャフト17、ロアシャフト15、出力軸12b、減速ギヤ22のギヤボックスハウジング22aへと伝達される。
さらに、ギヤボックスハウジング22aに伝達された衝撃荷重は、トルクセンサユニット13内のトルクセンサ基板13a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
なお、トルクセンサユニット13を、図15に示すように、出力軸12bと交差する方向に基板面が向くように配設する構成としたが、この構成に限らない。すなわち、トルクセンサユニット13のレイアウトは、車両1側のスペースに合わせて適宜変更されるものである。従って、トルクセンサ基板13aの配設姿勢はトルクセンサユニット13の配設姿勢に応じて変わる。
また、第6実施形態では、ラック18bに入力された衝撃荷重は、ピニオン18aによって、転舵軸の回転方向の振動となってコラム側に伝達される。そのため、加速度センサ25として1軸のセンサを採用する場合、ギヤボックスハウジング22aでは、転舵軸に直角な方向の衝撃が比較的大きくなる。そのため、加速度センサ25の検出方向は、転舵軸に直角な方向とするのが好ましい。
また、第6実施形態の制御基板24aに実装された制御演算回路26には、図16に示すように、トルクセンサ基板13aに実装されたトルクセンサ13bで検出されたトルクTsと、トルクセンサ基板13aに実装された加速度センサ25で検出された加速度Gsとが入力されている。
以上、第6実施形態の第6の電動パワーステアリング装置8では、トルクセンサユニット13を、第1の電動パワーステアリング装置3の筐体の一部であるギヤボックスハウジング22a(コラム部)に固定支持すると共に、加速度センサ25をトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装する構成とした。
これにより、上記第1、2、4及び5実施形態のコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置の制御基板24aに加速度センサ25を実装する構成と比較して、タイロッド19から加速度センサ25までの衝撃の伝達経路を短くすることが可能となる。従って、上記第1実施形態の構成と比較して、転舵輪2FRおよび2FLへの衝撃入力を的確に検出することが可能となる。
また、加速度センサ25をトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装する構成としたので、ハーネス等をトルクセンサ13bと共用でき、部品点数の増加を抑制することが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサをトルクセンサ基板13aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、トルクセンサ基板13aの配設姿勢によらず、加速度センサ25をトルクセンサ基板13aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第6実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(第7実施形態)
次に、図17に基づき、本発明の第7実施形態を説明する。
(構成)
上記第3実施形態では、加速度センサ25を、EPS制御ユニット24の制御基板24aに実装する構成としていた。これに対して、第7実施形態では、加速度センサ25を、トルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装する点が異なる。すなわち、加速度センサ25の実装位置が異なる以外の構成は、上記第3実施形態と同様となる。
以下、上記第3実施形態と異なる点を詳細に説明し、同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図17に示すように、第7実施形態の第7の電動パワーステアリング装置9は、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置である。この第7の電動パワーステアリング装置9は、図17に示すように、ピニオンシャフト17に連結するピニオン18aに設けられたトルクセンサユニット13内に加速度センサ25を備える構成となっている。
具体的には、トルクセンサユニット13の配設位置が異なるだけで、上記第6実施形態と同様に、トルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13a上に、加速度センサ25が実装されている。
このように、加速度センサ25を、ピニオン18aに設けられたトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装することで、転舵輪2FRおよび2FLに入力された衝撃荷重は、ナックルアーム20を介してタイロッド19に伝達される。さらに、タイロッド19を介して、ラック18b、ピニオン18aへと伝達される。
ピニオン18aに伝達された衝撃荷重は、トルクセンサユニット13にも伝達され、伝達された衝撃荷重は、トルクセンサユニット13内のトルクセンサ基板13a上に実装された加速度センサ25によって、加速度Gsとして検出される。
なお、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置の場合、タイロッド19に入力された衝撃は、ラック軸方向及び、タイロッド19とラック軸がなす平面方向に比較的大きく伝達される。そのため、加速度センサ25として1軸又は2軸のセンサを採用する場合、これらの方向で検出可能な様に、加速度センサ25を選定、かつ配設するのが好ましい。
以上、第7実施形態の第7の電動パワーステアリング装置9であれば、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置において、加速度センサ25を、ピニオン18aに設けられたトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装する構成とした。そのため、タイロッド19から加速度センサ25までの衝撃の伝達経路を、上記第6実施形態のコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置と比べて短くすることが可能となり、転舵輪(タイヤ)への衝撃入力を的確に検出することが可能となる。
また、加速度センサ25をトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13aに実装する構成としたので、ハーネス等をトルクセンサ13bと共用でき、部品点数の増加を抑制することが可能となる。
また、加速度センサ25として、例えばMEMSを用いたICタイプのセンサを用いるようにしたので、制御基板24aに直接実装可能な上、比較的安価に加速度センサを設けることが可能となる。
また、加速度センサ25として1軸のセンサを使用した場合、この1軸のセンサをトルクセンサ基板13aの配設姿勢に合わせて、予め設定した1軸方向の衝撃荷重に対する加速度を検出可能に実装するようにしたので、安価な1軸センサによって所望の加速度を得ることが可能な構成とすることが可能となる。
また、加速度センサ25として3軸のセンサを使用した場合、トルクセンサ基板13aの配設姿勢によらず、加速度センサ25をトルクセンサ基板13aの比較的自由な位置に比較的自由な姿勢で実装することが可能となる。
また、トルクセンサユニット13と加速度センサ25とを併用して、逆入力判定を行う構成としたので、トルクセンサユニット13の性能は従来通りとしたまま、正確な逆入力判定を行うことが可能となる。
また、トーションバー前後の角度情報が必要ないため、例えば磁歪式トルクセンサの様な、角度情報を持たないトルクセンサであっても、トルクの入力方向を推定することが可能となる。
第7実施形態において、モータ電流指令値演算部26bは、操舵補助トルク指令値演算部および舵角アシスト指令値演算部に対応し、ゲート駆動回路26cおよびモータ駆動回路27は、モータ制御回路に対応する。
(変形例)
(1)上記第4実施形態では、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成する電動モータのモータハウジング23a内にEPS制御ユニット24を固定支持する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ラックアシスト式又はピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成するモータ装置のモータハウジング23a内にEPS制御ユニット24を固定支持する構成としてもよい。
(2)上記第5実施形態では、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤのギヤボックスハウジング22a内にEPS制御ユニット24を固定支持する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ラックアシスト式又はピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤのギヤボックスハウジング22a内にEPS制御ユニット24を固定支持する構成としてもよい。
(3)上記第7実施形態では、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成するピニオン部に配設されたトルクセンサユニット13のトルクセンサ基板13a上に加速度センサ25を実装する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置を構成するピニオン部に配設されるトルクセンサユニットのトルクセンサ基板上に加速度センサ25を実装する構成としてもよい。
(4)上記各実施形態では、加速度センサ25で検出した加速度Gsに基づき、トルクセンサユニット13で検出されたトルクTsが、逆入力衝撃によるものか否かを判定し、この判定結果を運転支援制御ユニット50に送信する構成とした。この構成に限らず、以下の構成としてもよい。
すなわち、制御演算回路26を、例えば、図18に示すように、逆入力トルク推定部26dと、操舵補助トルク指令値演算部としてのモータ電流指令値演算部26eと、ゲート駆動回路26fとから構成する。そして、逆入力衝撃荷重推定部としての逆入力トルク推定部26dにて、トルクセンサユニット13で検出されたトルクTsと、加速度センサ25で検出された加速度Gsとに基づき、転舵輪側からステアリング機構へと入力される逆入力衝撃荷重の推定値(以下、「逆入力トルク推定値」と称す)を求める。さらに、この逆入力トルク推定値に基づき、操舵補助トルク指令値を補正(補償)する。なお、この構成を、上記各実施形態の制御演算回路26の構成に追加する構成としてもよい。
また、上記各実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 車両、2FL,2FR 転舵輪、3〜9 第1〜第7の電動パワーステアリング装置、11 ステアリングホイール、12 ステアリングシャフト、13 トルクセンサユニット、13a トルクセンサ基板、18 ステアリングギヤ、21 操舵補助機構、22 減速ギヤ、22a ギヤボックスハウジング、23 電動モータ、23a モータハウジング、24 EPS制御ユニット、24a 制御基板、25 加速度センサ、26 制御演算回路、26a 逆入力判定部、26b モータ電流指令値演算部、26c ゲート駆動回路、27 モータ駆動回路、50 運転支援制御ユニット

Claims (4)

  1. ステアリング機構に入力されるトルクを検出するトルクセンサと、
    少なくとも前記トルクセンサで検出したトルクに基づき操舵補助トルク指令値を演算する操舵補助トルク指令値演算部と、
    運転支援制御装置からの舵角アシストの制御指令値に基づき舵角アシスト指令値を演算する舵角アシスト指令値演算部と、
    前記ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、
    前記操舵補助トルク指令値又は前記舵角アシスト指令値に基づき前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、
    前記ステアリング機構に入力された衝撃によって生じる加速度を検出する加速度センサと、
    前記トルクセンサが検出したトルクと前記加速度センサが検出した加速度とに基づき、前記ステアリング機構に入力された衝撃が、転舵輪側からステアリング機構に入力された逆入力衝撃か否かを判定する逆入力判定部と、
    前記逆入力判定部の判定結果を前記運転支援制御装置に送信する判定結果送信部と、を備え、
    前記加速度センサを、前記トルクセンサの実装されたトルクセンサ基板上に実装したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記加速度センサは、1軸方向の加速度を検出可能なセンサから構成され、
    前記トルクセンサ基板の配設姿勢に合わせて、前記衝撃によって生じる加速度のうち予め設定した軸方向の加速度を検出可能に前記1軸の加速度センサが前記トルクセンサ基板上に実装されていることを特徴とする請求項に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記加速度センサは、直交する3軸方向の加速度を個別に検出可能な3軸の加速度センサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置を備えたことを特徴とする車両。
JP2014115118A 2014-06-03 2014-06-03 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両 Expired - Fee Related JP6349975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115118A JP6349975B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115118A JP6349975B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015229380A JP2015229380A (ja) 2015-12-21
JP6349975B2 true JP6349975B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=54886413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014115118A Expired - Fee Related JP6349975B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6349975B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6571863B2 (ja) * 2016-03-15 2019-09-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーステアリング装置の制御装置
TWI719353B (zh) * 2018-10-29 2021-02-21 緯創資通股份有限公司 具判斷使用意圖的助行器及其操作方法
US11738802B2 (en) 2018-12-20 2023-08-29 Hl Mando Corporation Steering control system and control method thereof

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07112657A (ja) * 1993-10-19 1995-05-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 加速度検出器付き電子制御装置
JP2003194844A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Tokico Ltd 車両制御装置
JP2005329866A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2006056406A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5028874B2 (ja) * 2006-06-13 2012-09-19 トヨタ自動車株式会社 車輌用運転支援装置
JP5787165B2 (ja) * 2011-11-25 2015-09-30 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015229380A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110386188B (zh) 驾驶员扭矩推定装置和具备该装置的转向操纵装置
EP3424799B1 (en) Steering apparatus
CN111278714B (zh) 转向操纵控制装置
US8967321B2 (en) Electric power steering apparatus
JP3644922B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US7793755B2 (en) Steering system for vehicle
CN108928383B (zh) 用于控制电动转向电机的设备和方法
CN110775151A (zh) 马达控制装置
JP3850735B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN106794864B (zh) 电动助力转向装置的控制方法、电动助力转向装置以及搭载了该电动助力转向装置的车辆
US20170021862A1 (en) Steering wheel control apparatus
JP2019182393A (ja) ドライバトルク推定装置およびそれを備えた操舵装置
CN107176201B (zh) 转向操纵控制装置
JP5140158B2 (ja) 電動式パワーステアリング制御装置
JP6349975B2 (ja) 電動パワーステアリング装置およびこれを使用した車両
US11072361B2 (en) Power steering motor position detection
JP2006137215A (ja) ステアバイワイヤ式ステアリング装置の操舵反力制御装置
US20250058820A1 (en) Motor control device, motor control method, motor module, and electric power steering device
JPH1164374A (ja) ヨーレイトセンサ異常検出装置
JP2016104632A (ja) ステアバイワイヤの操舵反力制御装置
US11679805B2 (en) Traction steer mitigation through CVR gain scalars
JP6223714B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007118805A (ja) パワーステアリング装置
JP2013079875A (ja) 操舵トルク検出方法及び電動パワーステアリング装置
US12202554B2 (en) Motor control device, motor control method, motor module, and electric power steering device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees