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JP6348381B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP6348381B2
JP6348381B2 JP2014180068A JP2014180068A JP6348381B2 JP 6348381 B2 JP6348381 B2 JP 6348381B2 JP 2014180068 A JP2014180068 A JP 2014180068A JP 2014180068 A JP2014180068 A JP 2014180068A JP 6348381 B2 JP6348381 B2 JP 6348381B2
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秀明 川井
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Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
例えば、特許文献1には、後輪を上方側から覆う樹脂製のリヤフェンダを設けた自動二輪車が開示されている。リヤフェンダの裏側には、金属製の補強部材が設けられ、これによってリヤフェンダの補強が図られている。リヤフェンダ及び補強部材は、所定位置で共締めにより車体フレームに固定されている。
特開平10−86869号公報
特許文献1に開示された自動二輪車におけるリヤフェンダの補強部材は、後輪の上方だけでなく、後輪の車幅方向両側にも位置する形状を有する。従って、当該補強部材を備える自動二輪車では、車体後部の車幅方向及び上下方向の各寸法が大きくなる。これに対し、補強部材の車幅方向両側の部分をカットして、補強部材の寸法を小さくしようとすると、補強部材の振動が大きくなり易い。また、補強部材の振動の振れ幅を考慮して、補強部材と後輪との間のクリアランスを大きく確保せねばならなくなる。
そこで本発明は、コンパクトでありながら、振動を抑制することが可能なリヤフェンダ補強部材を備えた鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る乗り物の鞍乗型車両は、後輪と、車体フレームと、前記後輪を上方から覆うリヤフェンダと、前記車体フレームの後端部に接続され、前記リヤフェンダの後部を補強するリヤフェンダ補強部材と、を備え、前記リヤフェンダ補強部材は、前記後輪に対向するように配置された第1プレートと、前記第1プレートに積層及び接合された第2プレートとを有し、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間が形成されている。
当該態様に係る鞍乗型車両によれば、リヤフェンダ補強部材が、第1プレートに第2プレートを積層して互いに接合され、第1プレートと第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間を形成するように構成される。従って、リヤフェンダ補強部材を薄くしながら、剛性を高めることができる。よって、コンパクトな構成でありながら、振動を抑制できるリヤフェンダ補強部材が得られる。それ故、例えば、リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材を後輪に近づけて配置し、車両の寸法をコンパクトにすることが可能となる。
前記第2プレートは、前記第1プレートの上面に面接触する外周板部と、前記外周板部の内側に設けられて前記第1プレートから離隔するように上方に膨出した膨出板部とを有し、前記リヤフェンダ補強部材において、前記第2プレートの前記膨出板部と前記第1プレートとの間に前記中空空間が形成されていてもよい。
このように、外周板部と膨出板部とが形成された第2プレートを第1プレートに積層し、第1プレートと第2プレートとの間に中空空間を形成することによって、剛性の高いリヤフェンダ補強部材を容易に製作できる。また、中空空間を形成するための膨出板部は、後輪から離れる方向となる上方に膨出しているので、リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材の後輪に対するクリアランスを確保する際に、膨出板部の形状が障害となるのを避けることができる。
前記中空空間は、その車幅方向の幅が上下方向の高さよりも大きくなるように扁平に形成してもよい。
これにより、剛性を高めながら、上下方向に薄くしたリヤフェンダ補強部材が得られるので、車両の寸法をコンパクトにすることができる。
前記リヤフェンダ補強部材は、その前端部を前記車体フレームの前記後端部の上面に重ねた状態で前記車体フレームに接続してもよい。
このように、リヤフェンダ補強部材を車体フレームの後端部の上面に重ねることによって、リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材の後輪に対するクリアランスを十分に確保しながら、車体フレームの後端部を後輪に近接して配置できる。
前記第1プレートは、ボルト挿通孔を有し、前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトにより前記車体フレームの前記後端部に固定され、前記第2プレートは、前記ボルトの軸方向から見て、前記ボルト挿通孔に挿通された前記ボルトの頭部を避ける形状に構成してもよい。
この構成によれば、リヤフェンダ補強部材を車体フレームに固定するためのボルトは、第1プレートを締め付けて第2プレートを締め付けないので、ボルトの頭部を第2プレートの厚み分だけ下方に位置させることができる。よって、リヤフェンダ補強部材の上面におけるボルトの頭部の突出量を低減することで、リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材を後輪に近接して配置できる。
前記車体フレームの前記後端部は、上方に向けて窪み且つボルト挿通孔が形成された底上部を有し、前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトにより前記リヤフェンダ補強部材が前記車体フレームに固定され、前記ボルトに螺着されるナット又は前記ボルトの頭部が、前記底上部に収容されてもよい。
この構成によれば、リヤフェンダ補強部材を車体フレームに固定するためのボルトに螺着されるナット又はボルトの頭部が、車体フレームの底上部に収容されることによって、ナット又はボルトの頭部を後輪から上方側に離して位置させることができる。よって、車体フレームの後端部と、後輪との間のクリアランスを確保しつつ、リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材を後輪に近接して配置するのに寄与できる。
上記した各態様によれば、コンパクトでありながら、振動を抑制することが可能なリヤフェンダ補強部材を備えた鞍乗型車両を提供できる。
実施形態に係る鞍乗型車両の全体構成を表す側面図である。 リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材の取付状態を示す斜視図である。 車体フレームに対するリヤフェンダ補強部材の取付状態を示す図である。 車体フレームに対するリヤフェンダ補強部材の取付構造を示す展開図である。 下方側から見たリヤフェンダ補強部材の構成を示す展開図である。 図3に示すリヤフェンダ補強部材のVI−VI線矢視断面図である。 鞍乗型車両のリヤフェンダ周辺の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を各図面を参照して説明する。以下に記載する各方向は、鞍乗型車両の搭乗者から見た方向を基準とする。
<実施形態>
[鞍乗型車両]
図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1の全体構成を表す側面図である。図2は、リヤフェンダ17及びリヤフェンダ補強部材22の取付状態を示す斜視図であり、リヤフェンダ17、ブレーキランプ18、方向指示ランプ19及びリヤフェンダ補強部材22を図示している。図2では、リヤフェンダ17の第1部材20をニ点鎖線で図示している。
鞍乗型車両1は、一例として、クルーザータイプの自動二輪車であって、前後方向に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2に支持された車両走行用の駆動ユニット3と、車体フレーム2の上方において、前後方向に配設された燃料タンク4及びシート5とを有する。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ2aと、ヘッドパイプ2aより後方に延びるメインフレーム2bと、メインフレーム2bより後方に延びるリヤフレーム2cとを有する。ヘッドパイプ2aには、ステアリングシャフト6が後方に若干傾斜した状態で軸支される。メインフレーム2bは、駆動ユニット3を支持している。車両の側面中央付近では、後方に延びるスイングアーム7の一端が、上下方向に揺動可能に車体フレーム2に軸支されている。リヤフレーム2cは、シート5を支持している。車体フレーム2には、車両の中央付近の左右両側から後方に延びるサブフレーム8が設けられる。
車体フレーム2と、スイングアーム7との間には、不図示のリンク機構を介してリヤサスペンションSPが設けられる。ステアリングシャフト6には、一対のフロントフォーク9が接続される。一対のフロントフォーク9の下端には、前輪10が回転可能に軸支される。ステアリングシャフト6の上端には、ブラケットBR1を介してハンドル11が接続される。一対のフロントフォーク9の間には、前輪10を上方から覆うようにフロントフェンダ12が設けられる。スイングアーム7の後端には、後輪13が回転可能に軸支される。
駆動ユニット3は、エンジン3aと、変速機構3bと、変速機構3bの出力軸に取着された不図示のドライブスプロケットとを有する。ドライブスプロケットには、後輪13にエンジン3aの回転駆動力を伝達するドライブチェーン14が巻き掛けられている。エンジン3aには、排気装置15が連結される。排気装置15は、エンジン3aの前部から車体フレーム2の下方を通って、車両の後方に延設される。エンジン3aの前部には、駆動時のエンジン3aを冷却するラジエータ16が配設される。
リヤフレーム2cには、シート5の下方において後輪13を上方側から覆うように、リヤフェンダ17が接続されている。リヤフェンダ17の後方の上面には、ブレーキランプ18、方向指示ランプ19及び不図示のライセンスプレート等の車載部品が設けられる。
[リヤフェンダ及びリヤフェンダ補強部材]
図1及び2に示すように、リヤフェンダ17は、前後方向に配される第1部材20と、第2部材21とを有して構成される。第1部材20は、リヤフェンダ17の前部をなし、後輪13の上方を覆うように、シート5の下方と、リヤフレーム2cとの間に設けられる。第2部材21は、リヤフェンダ17の後部をなし、第1部材20の後端よりも後方において、後輪13の一部を覆うように設けられる。第1部材20及び第2部材21の各々は、側方から見ると円弧状の部材であり、例えば樹脂材料を用いて構成される。鞍乗型車両1では、サブフレーム8の後端と、リヤフレーム2cの側方に突設されたボス2hとに亘って、ブラケットBR2が設けられており、第1部材20は、このサブフレーム8と、ブラケットBR2とに固定されている。図2に示すように、第2部材21は、リヤフレーム2cに位置する車体フレーム2の後端部2dに対し、ボルトA等を用いて接続される。この第2部材21と、後端部2dとの接続部分は、第1部材20により覆われる。第2部材21は、リヤフェンダ補強部材22に下方側から支持され、これによって、リヤフェンダ17がリヤフェンダ補強部材22により補強されている。
図3は、車体フレーム2に対するリヤフェンダ補強部材22の取付状態を示す図であり、車体フレーム2におけるリヤフレーム2cの周辺部分と、リヤフェンダ補強部材22とを図示している。図4は、車体フレーム2に対するリヤフェンダ補強部材22の取付構造を示す展開図である。図5は、下方側から見たリヤフェンダ補強部材22の構成を示す展開図である。
図3及び4に示すように、リヤフェンダ補強部材22は、前端部22aを後端部2dの上面に重ねた状態で、後端部2dの上方に膨出して形成された底上部2eのボルト挿通孔2fを介し、ボルトBにより後端部2dと接続される。これにより、リヤフェンダ補強部材22は、車体フレーム2に接続される。図4及び5に示すように、リヤフェンダ補強部材22は、後輪13に対向するように配置された第1プレート23と、第1プレート23に積層及び接合された第2プレート24とを有して構成される。第1プレート23及び第2プレート24との間には、前後方向に延びる中空空間Sが形成されている。
第1プレート23は、前後方向に延びた形状を持ち、外周板部23aと、窪み板部23bとを有する。窪み板部23bは、外周板部23aの内側に設けられて第1プレート23から離隔するように、下方に膨出し且つ前後方向に延びている。窪み板部23bの内部には、内部空間P1が形成されている。窪み板部23bの内側領域と、外周板部23aの前部とには、複数(一例として合計3つ)のボルト挿通孔23cが形成されている。ボルト挿通孔23cの各々の周縁付近には、上方に向けて膨出した底上部23dが形成されている。外周板部23aの後部には、リヤフェンダ17の第2部材21とともに、ライセンスプレート等の車載部品を固定するための不図示のボルトを挿通するボルト挿通孔23eが形成されている。第1プレート23は、全体として、前後方向及び車幅方向の各々の方向に若干湾曲している。第1プレート23の幅は、リヤフェンダ17の幅よりも狭く且つ後方に向けて徐々に狭くなっている。
第2プレート24は、第1プレート23と同様に、前後方向に延びた形状を有し、外周板部24aと、外周板部24aの内側で第2プレート24から離隔するように上方且つ前後方向に膨出して形成された2つの膨出板部24b、24cとを有する。膨出板部24bは、第2プレート24の前部に形成され、膨出板部24cは、第2プレート24の後部に形成されている。膨出板部24bは、膨出板部24cよりも大きく、その内側領域に前後方向に延びる窪み板部24dが形成されている。窪み板部24dの上面の空間は、リヤフェンダ補強部材22をリヤフェンダ17側に近接させつつ、ブレーキランプ18及び方向指示ランプ19等に接続したハーネス25を前方に向けて延設する際のハーネス25の通路として利用される(図2参照)。窪み板部24dには、ボルトBの頭部B1を挿通させる開口24eが形成され、窪み板部24dの車幅方向両側には、第2部材21のツメ部21aが挿入される挿入孔24fがそれぞれ形成されている。窪み板部24dにおける開口24eの周縁領域の表面は、第2プレート24を第1プレート23に積層した際に、第1プレート23の窪み板部23b内に形成された底上部23dの頂面に対して平行な一面となる。他方、膨出板部24cは、膨出板部24bよりも小さく且つ膨出板部24bより後方に形成される。膨出板部24cは、第1プレート23の窪み板部23bの上方に位置する。
膨出板部24b、24cの各内部には、内部空間P2、P3が形成されている。内部空間P2、P3は、窪み板部23bの内部空間P1を通じて互いに連通し、内部空間P1〜P3によって、前後方向に延びる中空空間Sが形成される。中空空間Sは、前後方向では閉塞されている。中空空間Sは、リヤフェンダ補強部材22の上面に向き合う方向から見ると、窪み板部24dの開口24eの周縁領域を取り囲むリング状に形成される。図4に示すように、外周板部24aの前部の車幅方向両側には、第1プレート23に挿通されるボルトBの軸方向から見て、ボルトBの頭部B1を避けるように形成された一対の退避部24gが形成されている。一対の退避部24gの間には、第1プレート23と溶接により接続するための開口24hが形成されている。外周板部24aの後部には、第1プレート23のボルト挿通孔23eと重なる位置に、ライセンスプレート等の車載部品を固定するための不図示のボルトを挿通するためのボルト挿通孔24iが形成されている。外周板部24aにおける車幅方向両側には、複数の切欠部24jが間隔をおいて形成されている。第2プレート24は、第1プレート23と同様に、全体として、前後方向及び車幅方向の各々の方向に若干湾曲している。第2プレート24の車幅方向幅は、第1プレート23の車幅方向幅と同様に、リヤフェンダ17の車幅方向幅よりも狭く且つ後方に向けて徐々に狭くなっている。
第1プレート23と、第2プレート24とは、外周板部23aの下面と、外周板部24aの上面とが重なるように積層された状態で、外周板部23aの上面と、切欠部24j及び開口24hとにおいて、溶接により接合される。図6は、図3に示すリヤフェンダ補強部材22のVI−VI線矢視断面図である。図6に示すように、中空空間Sは、その車幅方向の幅Wが、上下方向の高さHよりも大きい扁平状の断面を有するように、前後方向に延びて形成される。このような形状の中空空間Sを形成することで、リヤフェンダ補強部材22の断面係数を確保して剛性を高めながら、リヤフェンダ補強部材22を上下に薄くできる。また、窪み板部24dの開口24eの周縁領域の表面を、第1プレート23の窪み板部23b内に形成された底上部23dの頂面と対向させたことにより、中空空間Sが、リヤフェンダ補強部材22の上面に向き合う方向から見てリング状に形成される。これにより、第1プレート23と第2プレート24との間に中空空間Sを形成しながら、ボルト取付部周辺の剛性を確保している。
車体フレーム2に第2部材21及びリヤフェンダ補強部材22を接続する方法について説明する。図4に示すように、まず、第1プレート23の底上部23dの下面を後端部2dの各底上部2eの上面に重ね、リヤフェンダ補強部材22の前端部22aを後端部2dの上面に重ねた状態とする。ボルト挿通孔23cの各々と、ボルト挿通孔2fの各々とに対し、上方側からボルトBの軸部B2をそれぞれ挿通させ、リヤフレーム2cの下方側から各ボルトBの軸部B2にナットNを螺着する。これにより、リヤフェンダ補強部材22が後端部2dに接続される。次に、図2に示すように、リヤフェンダ補強部材22の上面において、第2プレート24の窪み板部24dの内部空間にハーネス25を挿通しながら、ハーネス25を前方に向けて延設する。この状態で、第2プレート24を第2部材21で部分的に覆い、ツメ部21aを挿入孔24fに差し込む。ボルトAを用いて第2部材21を後端部2dに螺着する。これにより、第2部材21が車体フレーム2に接続される。
図7は、鞍乗型車両1のリヤフェンダ17周辺の部分拡大図である。図7では、リヤフレーム2c周辺の車体フレーム2と、第2部材21が第1部材20と重なる部分と、リヤフェンダ補強部材22とを破線で示している。リヤフェンダ補強部材22は、薄くてコンパクトであり且つ高剛性であるため、その振動を好適に抑制できるとともに、リヤフェンダ17の第2部材21を下方側から適切に支持することで、リヤフェンダ17を補強できる。また、図7に示すように、リヤフェンダ補強部材22を後端部2dの上面に重ねて接続したことで、リヤフェンダ17及びリヤフェンダ補強部材22の後輪13に対するクリアランスを十分に確保しながら、後端部2dを後輪13に近接して配置できる。これにより、リヤフェンダ17の上下方向の寸法を小さくできる。また、第1プレート23及び第2プレート24の各車幅方向幅は、リヤフェンダ17の車幅方向幅よりも狭いため、車幅方向に張り出すことなくリヤフェンダ補強部材22を車体フレーム2に接続できる。これにより、コンパクトでありながら振動を抑制することが可能なリヤフェンダ補強部材22を実現できる。結果として、リヤフェンダ17の車幅方向の寸法を小さくし、鞍乗型車両1の寸法を良好にコンパクトにすることが可能となる。
また、図4及び5に示すように、第2プレート24に退避部24gを設け、リヤフェンダ補強部材22を車体フレーム2に接続するのに際し、ボルトBで第1プレート23を締め付けて第2プレート24を締め付けないようにしたことで、リヤフェンダ補強部材22の上面におけるボルトBの頭部B1の突出量を低減し、ボルトBの頭部B1を少なくとも第2プレート24の厚み分だけ下方側に位置させることができる。これにより、リヤフェンダ補強部材22をリヤフェンダ17側に良好に近づけられる。
また、ナットNを底上部2eの内部に収容することで、ナットNを後輪13の上方側に離して位置させることができる。これにより、後端部2dと後輪13との間のクリアランスの低減に良好に寄与することが可能である。
また、外周板部24aと膨出板部24bとが形成された第2プレート24を第1プレート23に積層することで、第1プレート23と第2プレート24との間に中空空間Sを形成でき、高剛性且つ比較的軽量のリヤフェンダ補強部材22を容易に製作できる。
また、膨出板部24bは、後輪13から離れる上方に膨出しているので、リヤフェンダ17及びリヤフェンダ補強部材22の後輪13に対するクリアランスを確保するのに際して、膨出板部24bが障害になるのを避けることができる。
<その他の事項>
各ボルトBをボルト挿通孔2f、23cに挿通する方向は、上記実施形態に限定されない。従って、例えば、各ボルトBの軸部B2をリヤフレーム2cの下方側からボルト挿通孔2f、23cに挿通し、第1プレート23の上面側において、軸部B2にナットNを螺着させてもよい。この場合、底上部2eの内部空間には、ボルトBの頭部B1を収容でき、ボルトBの頭部B1を後輪13から離して位置させることができる。
リヤフェンダ補強部材22には、リヤフェンダ17とは別に、後輪13の上方に配置される車載部品を直接支持させることもできる。具体的に、上記実施形態においては、リヤフェンダ17の第2部材21の上面に、ブレーキランプ18、方向指示ランプ19及び不図示のライセンスプレート等を取り付けたが、このうちの少なくとも1つの車載部品をリヤフェンダ補強部材22に直接取り付けてもよい。リヤフェンダ補強部材22は、軽量且つ簡素な構成でありながら剛性が高められているので、リヤフェンダ17及びリヤフェンダ補強部材22と、後輪13との干渉を防止しつつ、リヤフェンダ補強部材22に取り付けた前記車載部品の振動を効果的に低減することが可能である。
第1プレート23及び第2プレート24の形状は、前後方向及び車幅方向に湾曲した形状に限定されず、例えば、前後方向及び車幅方向のいずれかに湾曲した形状でもよいし、いずれの方向にも湾曲しない形状でもよい。第1プレート23の窪み板部23bは、必須ではないため、省略してもよい。
リヤフェンダ17と、リヤフェンダ補強部材22との材料は、限定されない。例えば、リヤフェンダ17の第1部材20と、第2部材21とを金属材料で構成し、リヤフェンダ補強部材22の第1プレート23と、第2プレート24とを樹脂材料で構成してもよい。この場合、第1プレート23と、第2プレート24とは、接着材または締結部材等を用いて接合することができる。
鞍乗型車両のタイプは、クルーザータイプに限定されず、その他のタイプであってもよい。駆動ユニット3は、駆動源として、エンジン3aを有する構成に限定されず、例えば、エンジン3a又は電動モータの少なくともいずれかを有する構成であってもよい。
リヤフェンダ17は、第1部材20及び第2部材21を有するように構成したが、リヤフェンダはこれに限定されず、単一の部材で構成してもよい。
本発明は、上記した実施形態及び各変形例の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、または削除できる。
以上述べたように、本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、コンパクトでありながら、振動を抑制することが可能なリヤフェンダ補強部材を提供できる優れた効果を有する。従って、本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、前記効果の意義を発揮できる鞍乗型車両として、広く適用すると有益である。
A、B ボルト
B1 ボルトの頭部
S 中空空間
1 鞍乗型車両
2 車体フレーム
2d 車体フレームの後端部
2e 底上部
2f ボルト挿通孔
13 後輪
17 リヤフェンダ
21 第2部材
22 リヤフェンダ補強部材
22a リヤフェンダ補強部材の前端部
23 第1プレート
23c ボルト挿通孔
24 第2プレート
24a 第2プレートの外周板部
24b 膨出板部

Claims (6)

  1. 後輪と、
    車体フレームと、
    前記後輪を上方から覆うリヤフェンダと、
    前記車体フレームの後端部に接続され、前記リヤフェンダの後部を補強するリヤフェンダ補強部材と、を備え、
    前記リヤフェンダ補強部材は、前記後輪に対向するように配置された第1プレートと、前記第1プレートに積層及び溶接により接合された第2プレートとを有し、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間が形成されている、鞍乗型車両。
  2. 前記第2プレートは、前記第1プレートの上面に面接触する外周板部と、前記外周板部の内側に設けられて前記第1プレートから離隔するように上方に膨出した膨出板部とを有し、
    前記リヤフェンダ補強部材において、前記第2プレートの前記膨出板部と前記第1プレートとの間に前記中空空間が形成され、前記第1プレートに対して、前記第2プレートの前記外周板部と前記膨出板部とが、上下方向に接するように重ね合わされている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記中空空間は、その車幅方向の幅が上下方向の高さよりも大きくなるように扁平に形成されている、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 後輪と、
    車体フレームと、
    前記後輪を上方から覆うリヤフェンダと、
    前記車体フレームの後端部に接続され、前記リヤフェンダの後部を補強するリヤフェンダ補強部材と、を備え、
    前記リヤフェンダ補強部材は、前記後輪に対向するように配置された第1プレートと、前記第1プレートに積層及び接合された第2プレートとを有し、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間が形成され、その前端部を前記車体フレームの前記後端部の上面に重ねた状態で前記車体フレームに接続されている、鞍乗型車両。
  5. 後輪と、
    車体フレームと、
    前記後輪を上方から覆うリヤフェンダと、
    前記車体フレームの後端部に接続され、前記リヤフェンダの後部を補強するリヤフェンダ補強部材と、を備え、
    前記リヤフェンダ補強部材は、前記後輪に対向するように配置された第1プレートと、前記第1プレートに積層及び接合された第2プレートとを有し、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間が形成され、
    前記第1プレートは、ボルト挿通孔を有し、前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトにより前記車体フレームの前記後端部に固定され、
    前記第2プレートは、前記ボルトの軸方向から見て、前記ボルト挿通孔に挿通された前記ボルトの頭部を避ける形状に構成されている、鞍乗型車両。
  6. 後輪と、
    車体フレームと、
    前記後輪を上方から覆うリヤフェンダと、
    前記車体フレームの後端部に接続され、前記リヤフェンダの後部を補強するリヤフェンダ補強部材と、を備え、
    前記リヤフェンダ補強部材は、前記後輪に対向するように配置された第1プレートと、前記第1プレートに積層及び接合された第2プレートとを有し、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前後方向に延びる中空空間が形成され、
    前記車体フレームの前記後端部は、上方に向けて窪み且つボルト挿通孔が形成された底上部を有し、前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトにより前記リヤフェンダ補強部材が前記車体フレームに固定され、
    前記ボルトに螺着されるナット又は前記ボルトの頭部が、前記底上部に収容されている、鞍乗型車両。
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