[go: up one dir, main page]

JP6347420B2 - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6347420B2
JP6347420B2 JP2016206748A JP2016206748A JP6347420B2 JP 6347420 B2 JP6347420 B2 JP 6347420B2 JP 2016206748 A JP2016206748 A JP 2016206748A JP 2016206748 A JP2016206748 A JP 2016206748A JP 6347420 B2 JP6347420 B2 JP 6347420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
region
speed
zero
relative speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016206748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018065520A (ja
Inventor
大村 博志
博志 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016206748A priority Critical patent/JP6347420B2/ja
Priority to US16/343,295 priority patent/US10994726B2/en
Priority to CN201780064801.6A priority patent/CN109843679B/zh
Priority to PCT/JP2017/037816 priority patent/WO2018074541A1/ja
Priority to EP17861239.6A priority patent/EP3527450B1/en
Publication of JP2018065520A publication Critical patent/JP2018065520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6347420B2 publication Critical patent/JP6347420B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両制御装置に係り、特に、車両の走行を支援する車両制御装置に関する。
従来、車両の走行支援システムとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載の車両用走行支援装置では、自車と物体との間に安全距離を設定し、予測される自車と物体との間の最接近時距離が安全距離より小さい場合には、車両の減速制御、操舵制御等を行う。ここで、安全距離は、運転者の操作及び/又は自動制御により行われる車両の操舵及び/又は制動によって自車が物体に最接近する際に接触/衝突を回避できると判断される自車と物体との最小距離として設定されている。つまり、この車両用走行支援装置は、安全距離を確保するように操舵/制動を行うので、例えば万が一移動していた物体が停止する等の予期せぬ動きがあった場合でも、物体に衝突することを回避できるようになっている。
特開2006−218935号公報
しかしながら、物体の予期せぬ動き等によって物体への衝突回避を行う場合、自車が物体にあまりに近い位置で停止したり通過したりすると、物体が他の車両である場合には他の車両の運転者が危険を感じたり、自車の運転者も安心・安全を感じることができないなどの問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、運転者がより安心・安全を感じることができる運転支援のための車両制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される車両制御装置であって、車両の前方にある対象物を検知し、対象物の周囲に、車両の進行方向における対象物に対する車両の相対速度の許容上限値の分布を規定する速度分布領域を設定し、速度分布領域内において対象物に対する車両の相対速度が許容上限値を超えることを抑制する走行制御を実行するように構成されており、速度分布領域は、対象物から所定距離だけ離れた位置において許容上限値がゼロとなる相対速度ゼロ領域を有するとともに、相対速度ゼロ領域よりも対象物から離れた位置において、車両の進行方向における対象物からの横方向距離が小さいほど許容上限値が低下するように、対象物の横方向領域に対して設定され、相対速度ゼロ領域よりも対象物に近い位置において車両の進入が禁止される進入禁止領域を有し、車両制御装置は、車両が相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、車両が進入禁止領域に進入せず相対速度ゼロ領域外に出るように、車両の走行制御を実行するように構成される、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、対象物の周囲の少なくとも一部に速度分布領域が設定される。そして、車両制御装置は、車両の対象物に対する相対速度が、この速度分布領域に設定された許容上限値を超えないように制御する。ここで、速度分布領域は、対象物に対する相対速度の許容上限値を規定する分布であり、対象物から所定距離だけ離れた位置において許容上限値ゼロ領域と、車両進入禁止領域とを有する。したがって、例えば車両が対象物に接近して許容上限値ゼロ領域に入ると、相対速度の許容上限値がゼロに制御されるため、車両はそれ以上対象物に接近しない。これにより車両制御装置は、安全な車両運転支援を行うことができる。
また、万が一予期せぬ対象物の動き等によって車両が許容上限値ゼロ領域内で更に対象物に接近した場合でも、対象物に対して進入禁止領域が設定されているので、車両はその進入禁止領域に進入しないように制動/操舵制御される。したがって、衝突回避のために制動/操舵制御された場合でも、車両と対象物との間に所定の距離が確保されるため、乗員が不安を感じることがなく安心・安全な運転支援が可能になる。
更に、速度分布領域が、対象物の横方向領域に対して横方向距離が小さいほど許容上限値が低下するように設定されているので、車両が対象物の側方を追い抜きや追い越し等する場合にも対象物に近い位置を通過するほど許容上限値が小さくなり、乗員が対象物に対して安全だと感じる速度で走行することが可能になる。
本発明において、好ましくは、速度分布領域は、相対速度ゼロ領域よりも対象物から離れた位置において、車両の進行方向における対象物からの縦方向距離が小さいほど許容上限値が低下するように、対象物の後方領域に対して設定される。
このように構成された本発明によれば、速度分布領域が、対象物の後方領域に対して縦方向距離が小さいほど許容上限値が低下するように設定されているので、車両が後方から対象物に接近する場合にも対象物に接近するに従って許容上限値が小さくなり、運転者が対象物に対して安全だと感じる速度で走行することが可能になる。
本発明において、好ましくは、車両が相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、車両が相対速度ゼロ領域よりも対象物から離れた位置に移動するように車両の走行速度を制御するよう構成される。
このように構成された本発明によれば、車両が相対速度ゼロ領域内に進入しても車両が相対速度ゼロ領域よりも対象物から離れた位置に移動するように制御されるので、対象物との間の距離が確実に確保される。よって、乗員が対象物に対して安全だと感じる運転支援が可能になる。
本発明において、好ましくは、車両が相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、車両が相対速度ゼロ領域外に出るように、進入禁止領域の外側に車両の目標走行経路を設定するよう構成される。
このように構成された本発明によれば車両が相対速度ゼロ領域内に進入しても、車両が相対速度ゼロ領域外に出るように進入禁止領域の外側に目標走行経路が設定されるので、車両が進入禁止領域に入ることなく対象物を回避することが可能になる。よって乗員が対象物に対して安全だと感じる運転支援が可能となる。
本発明において、好ましくは、速度分布領域は、対象物を追い越すための、車両の進行方向における対象物に対する車両の相対速度の許容下限値の分布を規定する追い越し速度分布領域を有し、追い越し速度分布領域は、車両が対象物の前方に移動した場合に対象物の前方に設定されるように構成される。
このように構成された本発明によれば、車両が対象物の前方に移動したときに対象物の前方に追い越し速度分布領域が設定されるので、車両が対象物の側方から前方まで移動して対象物の前方に入る際、車両は追い越し速度分布領域で設定される許容下限値に従って相対速度が制御される。したがって、車両が対象物を追い越す場合にも、運転者が対象物に対して安全だと感じる走行速度、距離が確保されるから、運転者が安全だと感じる運転支援が可能となる。
本発明によれば、運転者がより安心・安全を感じることができる運転支援のための車両制御装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態による車両制御システムの構成図である。 本発明の第一実施形態による対象車に対する相対速度の許容上限値とクリアランスとの関係を示す図である。 本発明の第一実施形態による対象車に対して設定される速度分布領域の図である。 本発明の第一実施形態による速度分布領域の相対速度ゼロ領域及び進入禁止領域を示す図である。 本発明の第一実施形態による車両制御装置の処理フローである。 本発明の第一実施形態による車両制御システムの作用の説明図である。 本発明の第二実施形態による対象車に対して設定される速度分布領域の図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。なお、第2実施形態以降では、第1実施形態と同様の構成には、図面に第1実施形態と同一符号を付し、その説明を簡略化または省略する。
[第一実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両制御システムについて説明する。先ず、図1を参照して、車両制御システムの構成について説明する。図1は、車両制御システムの構成図である。
図1に示すように、車両制御システム100は、車両1(図3参照)に搭載されており、車両制御装置(ECU)10と、複数のセンサと、複数の制御システムとを備えている。複数のセンサには、車載カメラ21,ミリ波レーダ22,車速センサ23,測位システム24,ナビゲーションシステム25が含まれる。また、複数の制御システムには、エンジン制御システム31,ブレーキ制御システム32,ステアリング制御システム33が含まれる。
ECU10は、CPU,各種プログラムを記憶するメモリ,入出力装置等を備えたコンピュータにより構成される。ECU10は、複数のセンサから受け取った信号に基づき、エンジン制御システム31,ブレーキ制御システム32,ステアリング制御システム33に対して、それぞれエンジンシステム,ブレーキシステム,ステアリングシステムを適宜に作動させるための要求信号を出力可能に構成されている。このため、ECU10は、機能的に、データ取得部と、対象物検知部と、位置及び相対速度算出部と、速度分布領域設定部と、経路算出部と、回避制御実行部とを備えている。
車載カメラ21は、車両1の周囲を撮像し、撮像した画像データを出力する。ECU10は、画像データに基づいて対象物(例えば、先行車)を特定する。なお、ECU10は、画像データから対象物の進行方向又は前後方向を特定することができる。
ミリ波レーダ22は、対象物の位置及び速度を測定する測定装置であり、車両1の前方へ向けて電波(送信波)を送信し、対象物により送信波が反射されて生じた反射波を受信する。そして、ミリ波レーダ22は、送信波と受信波に基づいて、車両1と対象物との間の距離(例えば、車間距離)や車両1に対する対象物の相対速度を測定する。なお、本実施形態において、ミリ波レーダ22に代えて、レーザレーダや超音波センサ等を用いて対象物との距離や相対速度を測定するように構成してもよい。また、複数のセンサを用いて、位置及び速度測定装置を構成してもよい。
車速センサ23は、車両1の絶対速度を算出する。
測位システム24は、GPSシステム及び/又はジャイロシステムであり、車両1の位置(現在車両位置情報)を算出する。
ナビゲーションシステム25は、内部に地図情報を格納しており、ECU10へ地図情報を提供することができる。ECU10は、地図情報及び現在車両位置情報に基づいて、車両1の周囲(特に、進行方向前方)に存在する道路、交通信号、建造物等を特定する。また、ECU10は、車載カメラ21による画像データからは特定しにくい崖,溝,穴等を、地図情報に基づいて特定してもよい。地図情報は、ECU10内に格納されていてもよい。
エンジン制御システム31は、車両1のエンジンを制御するコントローラである。ECU10は、車両1を加速又は減速させる必要がある場合に、エンジン制御システム31に対して、エンジン出力の変更を要求するエンジン出力変更要求信号を出力する。
ブレーキ制御システム32は、車両1のブレーキ装置を制御するためのコントローラである。ECU10は、車両1を減速させる必要がある場合に、ブレーキ制御システム32に対して、車両1への制動力の発生を要求するブレーキ要求信号を出力する。
ステアリング制御システム33は、車両1のステアリング装置を制御するコントローラである。ECU10は、車両1の進行方向を変更する必要がある場合に、ステアリング制御システム33に対して、操舵方向の変更を要求する操舵方向変更要求信号を出力する。
次に、本実施形態の車両制御システム100の速度制御について説明する。
一般に、道路上又は道路付近の対象物(例えば、先行車、駐車車両、ガードレール等)に追いつくときや、これとすれ違うとき(又は追い抜く・追い越すとき)、走行車両の運転者は、進行方向に対して、車両と対象物との間に所定の距離又は間隔を保ち、且つ、減速する。具体的には、先行車が急に進路変更したり、道路の死角から歩行車が出てきたり、駐車車両のドアが開いたりするといった危険を回避するため、対象物との距離が小さいほど、対象物に対する相対速度は小さくされる。
また、一般に、後方から先行車等の対象物に近づいているとき、走行車の運転者は、進行方向に沿った車間距離(縦方向距離)に応じて速度(相対速度)を調整する。具体的には、車間距離が大きいときは、接近速度(相対速度)が大きく維持されるが、車間距離が小さくなると、接近速度は低速にされる。そして、所定の車間距離で走行車両と対象物との間の相対速度はゼロとなる。これは、対象物が先行車である場合に限らず、駐車車両、ガードレール等であっても同様である。
このように、運転者は、対象物と車両との間の距離(横方向距離及び縦方向距離を含む)と相対速度との関係を考慮しながら、対象物に対して安全に運転できると感じる距離及び相対速度を確保して危険を回避するように車両を運転している。
図2は、本実施形態の車両制御システム100の対象物に対する相対速度の許容上限値と対象物に対する距離(クリアランス)との関係を示す説明図である。図2に示すように、車両1がある絶対速度で走行するときにおいて、対象物に対して設定される許容上限値Vlimは、対象物との距離XがD0(安全距離)までは0(ゼロ)km/hであり、D0以上で2次関数的に増加する(Vlim=k(X−D0)2。ただし、X≧D0)。即ち、安全確保のため、距離XがD0以下では車両1は相対速度がゼロとなる。一方、距離XがD0以上では、距離が大きくなるほど、車両1は大きな相対速度で走行することが可能となる。
図2の例では、対象物に対する許容上限値は、Vlim=f(X)=k0(X−D02で定義されている。なお、k0は、Xに対するVlimの変化度合いに関連するゲイン係数であり、対象物の種類等に依存して設定される。
なお、本実施形態では、Vlimが安全距離を含み、且つ、Xの2次関数となるように定義されているが、これに限らず、他の関数(例えば、一次関数等)で定義されてもよい。また、対象物の許容上限値Vlimは、対象物の横方向または縦方向(前方または後方)に設定されてもよく、対象物を中心とするすべての径方向について設定することができる。その際、係数k、安全距離D0は、対象物からの方向に応じて設定することができる。
上記のような許容上限値Vlimを考慮して、本実施形態では、車両1は、車両1から検知される対象物(先行車両、駐車車両、歩行者、ガードレール等に対して、対象物の周囲に(横方向領域、後方領域、及び前方領域にわたって)、車両1の進行方向における相対速度についての許容上限値を規定する2次元分布(速度分布領域40)を設定するように構成されている。
図3は、本発明の第一実施形態による車両制御システムの通常走行時において先行車両に対して設定された速度分布領域の説明図である。図3に示すように、速度分布領域40では、先行車両3の周囲の各点において、相対速度の許容上限値Vlimが設定されている。つまり、速度分布領域40は、先行車両3の周囲(前方向から横方向及び後ろ方向にわたる全周囲)にわたって相対速度の許容上限値Vlimが設定されている。車両1は、運転支援システムの作動時において、この速度分布領域40内の許容上限値Vlimによって、先行車両3に対する相対速度が制限される。
速度分布領域40は、先行車両3からの横方向距離及び縦方向距離が小さくなるほど(先行車両3に近づくほど)、相対速度の許容上限値が小さくなるように設定される。また、図3では、理解の容易のため、同じ許容上限値を有する点を結んだ等相対速度線が示されている。本実施形態では、等相対速度線a,b,c,dは、それぞれ許容上限値Vlimが0km/h,20km/h,40km/h,60km/hに相当する。
なお、図3では、許容上限値が60km/hまでの速度分布領域40が示されているが、対向車線を走行する対向車とのすれ違いを考慮して、更に大きな相対速度まで速度分布領域40を設定することができる。
このような速度分布領域40において、許容上限値Vlimが0km/hの等相対速度線aの内側で先行車両3の周囲には、車両1が進入することができない、すなわち、それ以上車両1が先行車両3に近づくことができない進入禁止領域42が設定されている。
また、進入禁止領域42の外側で且つ相対速度の許容上限値Vlimが0km/hの等相対速度線aの内側には、車両1と先行車両3との相対速度の許容上限値Vlimが0km/hに制限される相対速度ゼロ領域44が設定されている。
ここで、上記の進入禁止領域42及び相対速度ゼロ領域42について詳しく説明する。
図4は、速度分布領域40の進入禁止領域42及び相対速度ゼロ領域44を示す図である。この図4に示すように、進入禁止領域42は、先行車両3の周囲(全周)に設定された矩形の領域である。車両3は、いかなる状況においても進入禁止領域42内に入らないように制御される。つまり、車両制御システム100は、走行支援や衝突回避等の制御を行う際に、進入禁止領域42よりも外側に目標走行経路を設定する、あるいは進入禁止領域42よりも外側で減速することによって、進入禁止領域42の内側に車両1が進入しないように車両1の制動制御及び/または操舵制御を行うように構成されている。
進入禁止領域42は、先行車両3の前方に設定された、進入禁止領域42の前方端である前方境界線42Aと、先行車両3の後方に設定された、進入禁止領域42の後方端である後方境界線42Bと、先行車両3の左右に設定された、進入禁止領域42の側方端である側方境界線42Cとで囲まれた領域である。
進入禁止領域42の前方境界線42Aは、先行車両3の前方端から所定の前方距離Daだけ離れた位置に設定されている。所定の前方距離Daは、以下の式で求められる。
[数1]
Da=Lc/2+k1Vp+k2 …(1)
ここで、Lcは車両1の縦の長さ(m)、Vpは先行車両3の走行速度(m/s)である。また、k1、k2は定数であり、本実施形態ではk1=0.5、k2=5に設定されている。
なお、本実施形態では、車両制御システム100は、車両1の位置を、車両1の中心Cの点として認識している。したがって、本実施形態では、上記数式1において、Lc/2の項を加算して車両1の中心Cから車両1の後方までの長さを加えることにより、先行車両3の前方端から車両1の中心Cまでの距離として所定の前方距離Daを算出している。このため、例えば進入禁止領域42の前方境界線42Aの所定の前方距離Daを、先行車両3の前方端から車両1の後方端までの距離として設定する場合には、Daは、Da=k1Vp+k2で表される。
なお、図4においては、先行車両3の前方端及び後方端から車両1の縦方向の長さLcの半分(Lc/2)の距離の位置、及び先行車両の3の側方端から車両の横方向の長さWcの半分(Wc/2)の距離の位置を一点鎖線の矩形で接触領域Tとして示している。
進入禁止領域42の後方境界線42Bは、先行車両3の後方端から所定の後方距離Dbだけ離れた位置に設定されている。所定の後方距離Dbは、以下の式で求められる。
[数2]
Db=Lc/2+k3 …(2)
ここで、k3は定数であり、本実施形態ではk3=2に設定されている。
本実施形態では、前述のように、車両制御システム100は、車両1の位置を、車両1の中心Cの点として認識しているので、上記数式2においては、所定の後方距離Dbは、先行車両3の後方端から車両1の中心Cまでの距離として設定されている。このため、例えば進入禁止領域42の後方境界線42Bの所定の後方距離Dbを、先行車両3の後方端から車両2の前方端までの距離として設定する場合には、Dbは、Db=2である。
なお、本実施形態では進入禁止領域42の後方境界線42Bの所定の後方距離Dbは一定の値であるが、これに限らず、車両1の走行速度や先行車両3の走行速度等に応じて可変に設定されていてもよい。
進入禁止領域42の側方境界線42Cは、先行車両3の側方端から所定の側方距離Dcだけ離れた位置に設定されている。所定の側方距離Dcは、以下の式で求められる。
[数3]
Dc=Wc/2+k4Vp+k5 …(3)
ここで、Wcは車両1の横の長さ(m)であり、Vpは先行車両3の走行速度(m/s)である。また、k4、k5は定数であり、本実施形態ではk4=0.1、k5=0.5に設定されている。
本実施形態では、前述のように、車両制御システム100は、車両1の位置を、車両1の中心の点として認識しているので、上記数式3においては、所定の側方距離Dcは、先行車両3の側方端から車両1の中心Cまでの距離として設定されている。このため、例えば進入禁止領域42の側方境界線42Cの所定の側方距離Dcを、先行車両3の側方端から車両2の側方端までの距離として設定する場合には、Dcは、Dc=k4Vp+k5で表される。
ここで、所定の前方距離Da、後方距離Db、及び側方距離Dcは、図2で説明した安全距離D0に対応したものであるが、これらの距離Da,Db,Dcは、単に車両1が先行車両3に衝突しない距離として設定されたものではなく、車両1が先行車両3に近づいたときに、車両1の乗員が恐怖を感じることがなく、安全な運転だと感じることができる距離として設定されている。
また、数式(1)と数式(2)とを比較すると、進入禁止領域42の前方距離Daは、後方距離Dbよりも常に大きくなるように設定されている。
さらに、数式(1)及び数式(3)に示されるように、前方距離Da及び側方距離Dcは、先行車両3の速度に応じて変化するように設定されている。より具体的には先行車両3の走行速度Vpが大きいほど、所定距離Db、Dcが大きくなるように設定されている。
次に、相対速度ゼロ領域44について説明する。相対速度ゼロ領域44は、図4に示すように、略五角形に形成されている。本実施形態は、車両制御システム100は、車両3が相対速度ゼロ領域44の内側の領域に進入すると、車両1と先行車両3との相対速度が負になるように、つまり先行車両3の走行速度よりも車両1の走行速度の方が遅くなるように車両1を制動制御するように構成されている。このような制動制御により、車両1は、相対速度ゼロ領域44内に入ると、相対速度ゼロ領域44の外側に出るように、つまり先行車両3から離れるように制御されることとなる。
相対速度ゼロ領域44は、先行車両3の前方に設定された、相対速度ゼロ領域44の前方端である前方境界線44Aと、先行車両3の後方に設定された、相対速度ゼロ領域44の後方端である後方境界線44Bと、先行車両3の左右に設定された、相対速度ゼロ領域44の側方端である側方境界線44Cと、後方境界線44B及び側方境界線44Cを斜めの線でつなげた後方傾斜線44Dとで囲まれた領域である。
相対速度ゼロ領域44の前方境界線44Aは、進入禁止領域42の前方境界線42Aから前方に所定の前方距離Kaだけ離れた位置に設定されている。所定の前方距離Kaは、以下の式で求められる。
[数4]
Ka=k6×(Vp−Vc)+k7
但しKa≧0 …(4)
ここで、Vcは、車両1の走行速度、k6、k7は定数である。本実施形態ではk6=1、k7=20に設定されている。また、車両1の走行速度Vcが先行車両3の走行速度Vpよりも大きくKaが負の値になる場合には、Kaは0に設定される。
相対速度ゼロ領域44の後方境界線44Bは、進入禁止領域42の後方境界線42Bから後方に所定の後方距離Kbだけ離れた位置に設定されている。所定の後方距離Kbは、以下の式で求められる。
[数5]
Kb=(THW or TTC)×Vc+k8 …(5)
ここで、THWは車頭時間と称され、先行車両3がある地点を通過してから車両1がその地点を通過するまでの時間である。また、TTCは、衝突余裕時間と称され、車両1と先行車両3が現在の相対速度を維持したときに両者が衝突するまでの時間であり、車両1と先行車両3の車間距離を両者の相対速度で除した値である。本実施形態では(THW or TTC)の項は、車頭時間または衝突余裕時間の大きい方を採用する。また、k8は定数であり、本実施形態ではk8=2に設定されている。
相対速度ゼロ領域44の側方境界線44Cは、進入禁止領域42の側方境界線42Cから側方に所定の側方距離Kcだけ離れた位置に設定されている。所定の側方距離Kcは、以下の式で求められる。
[数6]
Figure 0006347420
ここで、Dc−Wc/2は、進入禁止領域42Cから接触領域Cまでの横方向の距離を示すから、数式(3)を考慮すると、所定の側方距離Kcは、以下のようになる。
[数7]
Figure 0006347420
なお、k9は定数であり、本実施形態ではK9=3.29に設定されている。
相対速度ゼロ領域44の後方傾斜線44Dは、相対速度ゼロ領域44の側方境界線44Cと進入禁止領域42の後方境界線42Bとの交点と、相対速度ゼロ領域44の後方境界線44Bと接触領域Tの側方境界線との交点と、を結んだ線で表される。
なお、速度分布領域40は、上記の算出方法に限らず、種々のパラメータに基づいて設定することが可能である。パラメータとして、例えば、車両1と対象物の相対速度、対象物の種類、車両1の進行方向、対象物の移動方向及び移動速度、対象物の長さ、車両1の絶対速度等を考慮することができる。即ち、これらのパラメータに基づいて、係数kや算出式を選択することができる。
また、速度分布領域40は、様々な対象物に対して設定されることが可能である。対象物としては、例えば車両、歩行者、自転車、走行路区画物、障害物、交通信号、交通標識等を含む。車両は、自動車、トラック、自動二輪で区別可能である。歩行者は、大人、子供、集団で区別可能である。走行路区画物は、ガードレール、走行路の端部の段差を形成する路肩、中央分離帯、車線境界線が含まれる。障害物は、崖、溝、孔、落下物が含まれる。交通標識は、停止線、止まれ標識が含まれる。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の車両制御システムの処理の流れについて説明する。図5は車両制御装置の処理フロー、図6は車両制御システムの作用の説明図である。
図5に示すように、車両1が走行路上を走行しているとき、車両1のECU10(データ取得部)は、複数のセンサから種々のデータを取得する(S10)。具体的には、ECU10は、車載カメラ21から車両1の前方を撮像した画像データを受け取り、且つ、ミリ波レーダ22から測定データを受け取る。
ECU10(対象物検知部)は、少なくとも車載カメラ21を含む外部センサから取得したデータを処理して対象物を検知する(S11)。具体的には、ECU10は、画像データの画像処理を実行して、先行車両3を対象物として検知する。このとき、対象物の種類(この場合は、車両)が特定される。また、ECU10は、地図情報から特定の障害物の存在を検知することができる。
また、ECU10(位置及び相対速度算出部)は、測定データに基づいて、車両1に対する検知された対象物(先行車両3)の位置及び相対速度を算出する。なお、対象物の位置は、車両1の進行方向に沿った縦方向位置(縦方向距離)と、進行方向と直交する横方向に沿った横方向位置(横方向距離)が含まれる。相対速度は、測定データに含まれる相対速度をそのまま用いてもよいし、測定データから進行方向に沿った速度成分を算出してもよい。また、進行方向に直交する速度成分は、必ずしも算出しなくてもよいが、必要であれば、複数の測定データ及び/又は複数の画像データから推定してもよい。
ECU10(速度分布領域設定部)は、検知した対象物(即ち、先行車両3)について、速度分布領域40を設定する(S12)。ECU10(経路算出部)は、設定された速度分布領域40に基づいて、車両1の走行可能な経路及びこの経路上の各位置における設定車速又は目標速度を算出する(S13)。そして、車両1が算出された経路を走行するため、ECU10(走行制御実行部)は、走行制御を実行する(S14)。
なお、図5の処理フローは、所定時間(例えば、0.1秒)毎に繰り返し実行されるため、算出される経路及びこの経路上の設定速度は、時間経過と共に変化する。
ここで、車両1が先行車両3の後方から先行車両3に近づいていった場合の車両1の速度制御について説明する。
図6の経路R1に示すように、車両1が先行車両3の後方から先行車両3に近づく場合、車両1は、速度分布領域40の等相対速度線d,c,bを横切るように車両1が走行する。この場合、例えば車両1が60km/hで走行しているとすると、等相対速度線dまではその走行速度を維持することができるが、等相対速度線dを超えると徐々に許容上限値Vlimが小さくなっていくため、車両制御システム100は、ブレーキ制御システム32にブレーキ要求信号を出力して車両1を減速させて、その地点に設定された許容上限値Vlimを超えないように車両1を制御する。
車両1が相対速度ゼロ領域44の外縁まで到達した場合、車両1は先行車両3との相対速度が0(ゼロ)になるように制御される。このため、車両1は通常の運転状態では、それ以上先行車両3に近づかない。
しかしながら、例えば先行車両3が予期せず減速した場合には、車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入する場合がある。この場合には、車両制御システム100は、車両1が相対速度ゼロ領域44の外側に移動するように車両1を制御する。より具体的には、車両制御システム100は、車両1と先行車両3との相対速度が負に、つまり0km/hよりも小さくなるようにブレーキ要求信号を出力し、車両1が先行車両3から離れるように制御する。
また、車両制御システム100は、車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入した場合、車両1が進入禁止領域42内に進入しないように車両1の速度及び/又は走行経路を制御する。つまり、車両1の速度のみを制御する場合には、車両制御システム100は、図6の経路R2に示すように、車両1が進入禁止領域42の後方境界線42Bよりも外側(後方)を走行し、後方境界線42Bを超えないように、車両1の制動力を決定し、ブレーキ制御システム32にブレーキ要求信号を出力する。その結果、車両1は進入禁止領域42の外側の位置で先行車両3に最接近するが、それ以上先行車両3には接近せず進入禁止領域42内に進入しない。
なお、車両制御システム100は、車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入した場合、上記のように減速して進入禁止領域42の後方境界線42Bよりも後方に位置するように車両1を制御するものに限らず、例えば先行車両3との衝突を回避するように速度制御に加えて操舵制御も行ってもよい。その場合には、車両制御システム100は、例えば図6の経路R3に示すように、進入禁止領域42の外側に目標走行経路を設定すればよい。
以上のような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
速度分布領域40が、進入禁止領域42と相対速度ゼロ領域44とを有するので、車両1は、通常の運転状態では相対速度ゼロ領域44の境界線の位置で先行車両3との相対速度をゼロに保持する。したがって車両制御システム100は、車両1が先行車両3と所定の距離を保って走行することができるから、安全な運転支援を行うことができる。
また、先行車両3の予期せぬ減速等によって車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入してより先行車両3に近づいた場合にも、車両制御システム100は車両1が進入禁止領域42に進入しないように車両1を加減速/操舵制御するので、衝突回避制御を行う場合でも、車両1と先行車両3との間に所定の距離を確保することができる。したがって乗員が不安を感じるのを防止することができ、安心・安全な運転支援を行うことができる。
速度分布領域40が、先行車両3との距離が小さくなるほど許容上限値が低下するように先行車両3の後方に対して設定されているので、車両1が先行車両3の後方から近づく場合、先行車両3に近づくほど許容上限値が小さくるから、乗員が不安になるほどの速度で先行車両3に近づくような運転支援を防止することができ、乗員が安全だと感じる速度で走行することができる。
また、速度分布領域40が、先行車両3との距離が小さくなるほど許容上限値が低下するように先行車両3の側方(横方向)に対して設定されているので、車両1が先行車両3を追い抜いたり追い越したりする場合にも、先行車両3に近づくほど許容上限値が小さくるから、乗員が不安になるほどの速度で先行車両3を追い抜いたり追い越したりするような運転支援を防止することができる。よって、乗員が安全だと感じる速度で走行することができる。
先行車両3の予期せぬ減速等によって車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入した場合には、車両制御システム100は、車両1が相対速度ゼロ領域44の外側に出るように先行車両3から離れるよう車両1を制御する。したがって、先行車両3の予期せぬ動きがあった場合でも、先行車両3との間に所定の距離を確保することができる。よって、乗員が先行車両3に対して安全だと感じる運転支援を行うことができる。
車両1が相対速度ゼロ領域44内に進入した場合、車両1が相対速度ゼロ領域44の外に出るように進入禁止領域42の外側に目標の走行経路を設定するようにすれば、車両1が進入禁止領域42に入ることなく先行車両3を回避することができる。よって乗員が先行車両3に対して安全だと感じる衝突回避の運転支援を行うことができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る車両制御システムについて説明する。第二実施形態に係る車両制御システムは、第一実施形態に係る車両制御システムに対して、車両1が先行車両3を追い越す場合の速度分布領域の設定が異なる他は、第一実施形態に係る車両制御システムと同様の構成を有する。
図7は、本発明の第二実施形態に係る先行車両3に対して設定される速度分布領域50の図である。第二実施形態に係る速度分布領域50は、第一実施形態と同様の進入禁止領域42の他、車両1が先行車両3を追い越す場合に設定される追い越し速度分布領域52を有する。
追い越し速度分布領域52は、車両1の前方に、より詳しくは、進入禁止領域42の前方に設定されており、車両1の進行方向における先行車両3に対する車両1の相対速度の許容下限値Vminの分布を規定するものである。追い越し速度分布領域52は、進入禁止領域42の前方境界線42Aから前方にわたって、進入禁止領域42と同じ幅で設定され、先行車両3からの前後方向(縦方向)の距離が小さくなるほど許容下限値Vminが大きくなるように設定されている。追い越し速度分布領域52の等相対速度線e,f,g,h,iは、それぞれ幅方向中央に向かって前方側に傾斜するように延びている。図7では、理解の容易のため、同じ許容下限値Vminを有する点を結んだ等相対速度線e,f,g,h,iが示されている。本実施形態では、等相対速度線e,f,g,h,iは例えばそれぞれ許容下限値Vminが50km/h、40km/h、30km/h、20km/h、10km/hに相当する。
このように構成された本実施形態に係る車両制御システム100は、車両1が先行車両3の後方にある場合には、第一実施形態と同様に先行車両3の周囲に速度分布領域40を設定する。そして、車両1が先行車両3の追い抜き、または追い越しを行う場合、車両制御システム100は、車両1が速度分布領域40に基づいて車両1が走行可能な経路及びこの経路上の各位置における設定車速又は目標速度を算出する。そして、車両1が算出された経路を走行するように、ECU10が走行制御を実行する。
車両1が先行車両3の側方を通過して先行車両3よりも前方まで移動すると、車両制御システム100は、先行車両3に対して設定する速度分布領域を速度分布領域40から速度分布領域50に変更する。本実施形態では、車両1は中心Cを点として認識されているので、この中央の点が車両1の進行方向における先行車両3の前方端の位置を超えて前方に位置したとき、車両1が先行車両3よりも前方に移動したと判断される。
車両1が追い越しを行う場合、車両制御システム100は、車両1の走行速度が追い越し速度分布領域52で設定された許容下限値Vminを下回らないように、追い越し速度分布領域52に基づいて車両1が先行車両3の前方に移動する際に走行可能な経路及びこの経路上の各位置における設定車速または目標速度(例えば図7の経路R4)を算出する。そして車両1が算出された経路を走行するように、ECU10が走行制御を実行する。
このように構成された本実施形態に係る車両制御システム100によれば、第一実施形態と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
車両1が先行車両3を追い越す際に、車両1が先行車両3より前方に移動したときに先行車両3の前方に追い越し速度分布領域52が設定されるので、車両1が先行車両3の側方から前方まで移動して先行車両3の前方に入る際、車両は追い越し速度分布領域52で設定される許容下限値に従って相対速度が制御される。したがって、車両1が先行車両3を追い越す場合にも、先行車両3に対して運転者が安全だと感じる走行速度、距離が確保されるから、運転者が安全だと感じる運転支援を行うことができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、以下のような態様であってもよい。
速度分布領域は、先行車両の全周にわたって設定されるものに限らず、例えば第二実施形態のように先行車両の前方のみに設定されてもよいし、あるいは側方のみ、後方のみ等に設定されてもよい。要するに、速度分布領域は、対象物の周囲の少なくとも一部に設定されていればよい。
1 車両
2 走行路
3 先行車両(対象物)
21 車載カメラ
22 ミリ波レーダ
23 車速センサ
24 測位システム
25 ナビゲーションシステム
31 エンジン制御システム
32 ブレーキ制御システム
33 ステアリング制御システム
40、50 速度分布領域
42 進入禁止領域
44 相対速度ゼロ領域
52 追い越し速度分布領域
100 車両制御システム
a,b,c,d,e,f,g,h,i 等相対速度線
0 安全距離
X クリアランス
R1、R2、R3、R4 経路

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車両制御装置であって、
    前記車両の前方にある対象物を検知し、
    前記対象物の周囲の少なくとも一部に、前記車両の進行方向における前記対象物に対する前記車両の相対速度の許容上限値の分布を規定する速度分布領域を設定し、
    前記速度分布領域内において前記対象物に対する前記車両の相対速度が前記許容上限値を超えることを抑制する走行制御を実行するように構成されており、
    前記速度分布領域は、前記対象物から所定距離だけ離れた位置において前記許容上限値がゼロとなる相対速度ゼロ領域を有するとともに、前記相対速度ゼロ領域よりも前記対象物から離れた位置において、前記車両の進行方向における前記対象物からの横方向距離が小さいほど前記許容上限値が低下するように、前記対象物の横方向領域に対して設定され、
    前記相対速度ゼロ領域よりも前記対象物に近い位置において前記車両の進入が禁止される進入禁止領域を有し、
    前記車両制御装置は、前記車両が前記相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、前記車両が前記進入禁止領域に進入せず前記相対速度ゼロ領域外に出るように、前記車両の走行制御を実行するように構成される、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記速度分布領域は、前記相対速度ゼロ領域よりも前記対象物から離れた位置において、前記車両の進行方向における前記対象物からの縦方向距離が小さいほど前記許容上限値が低下するように、前記対象物の後方領域に対して設定される、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記車両が前記相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、前記車両が前記相対速度ゼロ領域よりも前記対象物から離れた位置に移動するように前記車両の走行速度を制御するよう構成される、請求項1または請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記車両が前記相対速度ゼロ領域内に進入した場合に、前記車両が前記相対速度ゼロ領域外に出るように、前記進入禁止領域の外側に前記車両の目標走行経路を設定するよう構成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記速度分布領域は、前記対象物を追い越すための、前記車両の進行方向における前記対象物に対する前記車両の相対速度の許容下限値の分布を規定する追い越し速度分布領域を有し、前記追い越し速度分布領域は、前記車両が前記対象物の前方に移動した場合に前記対象物の前方に設定されるように構成される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
JP2016206748A 2016-10-21 2016-10-21 車両制御装置 Active JP6347420B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206748A JP6347420B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 車両制御装置
US16/343,295 US10994726B2 (en) 2016-10-21 2017-10-19 Vehicle control system
CN201780064801.6A CN109843679B (zh) 2016-10-21 2017-10-19 车辆控制装置
PCT/JP2017/037816 WO2018074541A1 (ja) 2016-10-21 2017-10-19 車両制御装置
EP17861239.6A EP3527450B1 (en) 2016-10-21 2017-10-19 Vehicle control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206748A JP6347420B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 車両制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018065520A JP2018065520A (ja) 2018-04-26
JP6347420B2 true JP6347420B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=62085667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016206748A Active JP6347420B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 車両制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6347420B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218935A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Advics:Kk 車両用走行支援装置
JP2010006334A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toyota Motor Corp 車速制限装置及び車速制限方法
JP5565681B2 (ja) * 2010-04-15 2014-08-06 いすゞ自動車株式会社 車間距離制御装置
US9809219B2 (en) * 2014-01-29 2017-11-07 Continental Automotive Systems, Inc. System for accommodating a pedestrian during autonomous vehicle operation
WO2016024318A1 (ja) * 2014-08-11 2016-02-18 日産自動車株式会社 車両の走行制御装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018065520A (ja) 2018-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11186275B2 (en) Vehicle control system
JP6656601B2 (ja) 車両制御装置
JP6380919B2 (ja) 車両制御装置
JP6656602B2 (ja) 車両制御装置
WO2018074541A1 (ja) 車両制御装置
WO2018105524A1 (ja) 車両制御装置
US10351130B2 (en) Vehicle control system
JP6331233B2 (ja) 車両制御装置
JP6447962B2 (ja) 車両制御装置
JP6347420B2 (ja) 車両制御装置
JP6331234B2 (ja) 車両制御装置
JP6447963B2 (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6347420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180520