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JP6341849B2 - 昇降式安全柵 - Google Patents

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JP6341849B2
JP6341849B2 JP2014259497A JP2014259497A JP6341849B2 JP 6341849 B2 JP6341849 B2 JP 6341849B2 JP 2014259497 A JP2014259497 A JP 2014259497A JP 2014259497 A JP2014259497 A JP 2014259497A JP 6341849 B2 JP6341849 B2 JP 6341849B2
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Description

この発明は、昇降部材を昇降させて、通路を開閉する昇降式安全柵に関する。
近年、鉄道駅において、いわゆるホームドアが普及しつつある。ホームドアは鉄道駅のプラットホームに設置される装置であって、列車の停車中に乗車通路を開放して乗降客の列車への出入りを可能にし、それ以外の場合には乗車通路を閉鎖して、乗降客の線路への転落を防止する装置である。ホームドアの形式の1つとして、間隔を空けて配置されて、プラットホームの床面に固定された一対の支柱と、両端を支柱に支持された昇降部材と、支柱に固定されて昇降部材を昇降させる駆動機構とを備えた、昇降式安全柵が知られている(例えば、特許文献1,2)。昇降式安全柵は、昇降部材をプラットホームの床面近くまで下降させて、支柱の間に設定された通路を遮断し、昇降部材を乗降客の頭上まで上昇させて通路を開放することができる。
特開2014−34309号公報 特開2004−322823号公報
一般に、プラットホームの床面は複数のコンクリートスラブで構成される。コンクリートスラブは温度変化、例えば昼夜の温度変化、季節による温度変化によって膨張収縮する。コンクリートスラブの膨張収縮を構造的に拘束すれば、コンクリートスラブの内部に過大な応力が生じて、破損することもある。そのため、プラットホームの床面においては、隣接するコンクリートスラブの間には隙間(エキスパンションジョイント、あるいは単にエキスパンションと呼ばれる)が配置されている。つまり、エキスパンションの範囲で膨張収縮を許容して、内部応力の発生を回避している。
コンクリートスラブの境目にエキスパンションが配置されていると、隣接するコンクリートスラブの間隔は、温度変化に伴って変動する。つまり、隣接するコンクリートスラブは相対的に変位する。したがって、コンクリートスラブの境目を跨いで従来の昇降式安全柵を設置すると、温度変化に伴って支柱の間隔が変動する。支柱の間隔が変動すると、昇降式安全柵に歪みが生じるから、動作中に異音が発生したり、動作不良が生じたりすることがある。
そこで、従来は、エキスパンションの境目を避けて昇降式安全柵を配置することで、このような問題を回避していた。プラットホームの新設時に昇降式安全柵を設置する場合は、昇降式安全柵の配置に合わせて、コンクリートスラブの境目を配置すれば良いから、問題の解決は容易である。しかしながら、既存のプラットホームに昇降式安全柵を設置する場合は、コンクリートスラブの境目の位置によっては昇降式安全柵を配置できない場合がある。また、昇降式安全柵を設置するために、プラットホームの床面を作り直して、コンクリートスラブの境目の位置を変更することは、費用面から考えて現実的ではない。
この発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、床面を構成するコンクリートスラブの境目を跨いで設置できる昇降式安全柵を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る昇降式安全柵は、間隔を空けて配置され、床面に立設された1対の支柱と、支柱に両端を昇降自在に支持された棒状の昇降部材と、を備える昇降式安全柵に、1対の支柱の間隔と昇降部材の長さの相対的な変動によって昇降部材に負荷される圧縮力又は張力を受けて動作して、変動によって生じた1対の支柱の間隔と昇降部材の長さの差異を調整する調整機構を備える。
この発明によれば、昇降式安全柵に、1対の支柱の間隔と昇降部材の長さの相対的な変動によって生じた差違を調整する調整機構を備えるので、床面を構成するコンクリートスラブの境目を跨いで昇降式安全柵を設置することができる。そのため、既存の床面に昇降式安全柵を自由に配置することができる。
この発明の第1の実施形態に係る昇降式安全柵の構成を示す外形図である。 図1に示した昇降式安全柵が備える伸縮継手の構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は縦断面図を、それぞれ示す。 伸縮継手の変形例を示す縦断面図であり、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例を、それぞれ示す。 この発明の第2の実施形態に係る昇降式安全柵の構成を示す外形図である。 この発明の第3の実施形態に係る昇降式安全柵の構成を示す外形図である。 図5に示した昇降式安全柵が備える摺動台の構成を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)におけるA−A’線で切断した断面図である。 摺動台の第1の変形例の構成を示す平面図である。 摺動台の第2の変形例の構成を示す説明図であり、(a)は摺動台の平面図、(b)は摺動台の側面図を示し、(c)は摺動台が備えるダンパーの縦断面図をそれぞれ示す。
以下、この発明に係る昇降式安全柵の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る昇降式安全柵1の外形図である。昇降式安全柵1は、鉄道駅のプラットホームに設置される、いわゆるホームドアであって、プラットホームの床面2に設置される。床面2はコンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bを備えている。また、温度変化によるコンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの膨張を吸収するために、コンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの間には隙間2cが配置されている。
さて、昇降式安全柵1は、床面2に固定された一対の支柱3と、両端を支柱3に昇降自在に支持されて、開扉位置(図1において実線で描いた位置)と閉扉位置(図1において破線で描いた位置)との間で昇降する昇降部材4を有している。支柱3は第1支柱3aと第2支柱3bとからなり、第1支柱3aはコンクリートスラブ2aに、第2支柱3bはコンクリートスラブ2bに、それぞれ、図示しないアンカーボルトを使って固定されている。昇降部材4は、第1部材4aと第2部材4bを伸縮継手5で連結して構成されている。伸縮継手5は、昇降部材4の長さ方向(図において左右方向)に伸縮する継手であって、伸縮継手5を伸縮させることによって、昇降部材4全体の長さを伸縮させることができる。そのため、例えば、温度変化に起因して、コンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bが相対的に変位して、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔が変動した場合に、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔に合わせて、昇降部材4の長さを伸縮させることができる。このように、伸縮継手5は、コンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの相対的な変位に応じて、昇降部材4の長さを伸縮させる昇降部材伸縮機構、あるいは昇降式安全柵1を変形させる変位補正機構として機能する。なお、本実施例においては、第1部材4aと第2部材4bは昇降部材4を構成する複数の部材に相当する。また、伸縮継手5の詳細な構成については、後述する。
支柱3(第1支柱3a、第2支柱3b)は、昇降部材4と駆動機構6を支持する構造部材である。支柱3の構成と構造は特に限定されないが、一般には、昇降部材4と駆動機構6を支持するフレームと、フレームを覆うカバーとからなる。なお、図1においては、支柱3のカバーに相当する部材の輪郭を破線で描いていて、フレームに相当する部材の形状等は図示を省略している。また、支柱3のフレーム相当部材は、例えば形鋼を加工して製造することができる。
駆動機構6は、回転電動機7、駆動プーリ8、従動プーリ9及び無端ベルト10とからなる。回転電動機7は支柱3に固定され、回転電動機7の図示しない出力軸には駆動プーリ8が連結されて回転駆動される。従動プーリ9は支柱3に軸支されていて、従動プーリ9と駆動プーリ8の間には、無端ベルト10が掛け回されている。このように構成されているので、回転電動機7を回転させると、無端ベルト10は従動プーリ9と駆動プーリ8の間を移動する。
昇降部材4(第1部材4a、第2部材4b)の両端は、第1支柱3a及び第2支柱3bに装置された無端ベルト10にそれぞれ固定されている。すなわち、第1部材4aは第1支柱3aに装置された無端ベルト10に、第2部材4bは第2支柱3bに装置された無端ベルト10に、それぞれ固定されている。昇降部材4を無端ベルト10に固定する手段は特に限定されないが、一般にはボルト・ナットを利用したクランプを固定手段として使用する。すなわち、第1のクランプ板と第2のクランプ板で無端ベルト10で挟んで、第1のクランプ板と第2のクランプ板をナットとボルトで締め上げることによって、第1のクランプ板と第2のクランプ板を無端ベルト10に縛着するタイプのクランプが固定手段として使用される。なお、この場合、第1のクランプ板と第2のクランプ板の何れかが、昇降部材4に固定される。
回転電動機7は図示しない制御装置に制御されて運転される。また、該制御装置は第1支柱3a及び第2支柱3bに装置された回転電動機7を互いに逆方向に、同じ回転速度で回転させるように構成されている。例えば、第1支柱3aに装置された回転電動機7を図1において時計回り(矢印7aの方向)に、第2支柱3bに装置された回転電動機7を反時計回り(矢印7bの方向)に、同じ回転速度で回転させると、昇降部材4は水平を保ったまま下降する。回転電動機7を逆方向に、つまり第1支柱3aに装置された回転電動機7を反時計回りに、第2支柱3bに装置された回転電動機7を時計回りに、同じ回転速度で回転させれば、昇降部材4は水平を保ったまま上昇する。
昇降部材4は、閉扉位置にあっては、図示しない乗降客の、例えば腹の高さにあって、当該乗降客の通行を遮断する棒状の部材である。昇降部材4の素材や構造は特に限定されない。鋼管や軽金属の管材であっても良いし、貴金属材料を素材とする棒材であっても良い。あるいは木質系の素材で構成されていても良い。
伸縮継手5は、前述したように、昇降部材4の長手方向に伸縮する継手であって、以下に示すような構造を備えている。すなわち、図2(a)に示すように、伸縮継手5は、基部11と、基部11に対して図中Xで示す方向(第1支柱3aと第2支柱3bが並ぶ方向、以下「X軸方向」と言う)に進退自在に取り付けられた進退部12とから構成されている。
基部11は、図2(d)に断面で示すように、基部フランジ11aとシリンダ11bとシリンダヘッド11cを、図示しないボルトで互いに締結して構成されている。基部フランジ11aは昇降部材4(第1部材4a)の端部に当接して該端部に固定される金属製のフランジであって、図2(b)に示すように、複数個の固定用のボルト穴11dが穿設されている。シリンダ11bは金属製の円筒状の部材であって、図2(d)における左右端が基部フランジ11aとシリンダヘッド11cで閉蓋されている。シリンダヘッド11cはシリンダ11bの右端を閉蓋する金属製の部材であって、後述するシャフト12bを挿通させるシャフト穴11hが穿設されている。
進退部12は、図2(d)に示すように、ピストン12aとシャフト12bと進退部フランジ12cを、図示しないボルトで互いに締結して構成されている。ピストン12aはシリンダ11bの内部に摺動支持されて、シリンダ11bの内部で進退する円板である。ピストン12aには、シリンダ11bの内部において空気をピストン12aの前後で移動させる貫通孔12dが穿設されている。ピストン12aの素材は特に限定されない。金属であっても非金属であっても良い。シャフト12bはピストン12aと進退部フランジ12cを連結するシャフトであって、シリンダヘッド11cに穿設されたシャフト穴11hに摺動自在に支持されている。進退部フランジ12cは昇降部材4(第2部材4b)の端部に当接して該端部に固定される金属製のフランジであって、図2(c)に示すように、複数個の固定用のボルト穴12eが穿設されている。
なお、シリンダ11bの内面及びシリンダヘッド11cのシャフト穴の内面には潤滑油あるいはグリースが塗布されていて、油膜が形成されている。この油膜によって、ピストン12a及びシャフト12bが基部11に対して進退する時の摩擦が軽減される。
伸縮継手5は、このように構成されているので、基部フランジ11aと進退部フランジ12cの間に圧縮力が働くと、進退部12は基部11に接近する。その結果、伸縮継手5は縮む。基部フランジ11aと進退部フランジ12cの間に引っ張り力が働くと、進退部12は基部11から離隔する。その結果、伸縮継手5は伸びる。
このように、第1部材4aと第2部材4bの間に伸縮継手5を配置して、両者を連結して、昇降部材4を構成しているので、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔の変動に合わせて、昇降部材4の長さを伸縮させることができる。そのため、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔が変動しても、昇降部材4に大きな歪みや応力が生じることがない。
(変形例1)
前述したように、伸縮継手5は、基部11と、基部11に対して進退自在に取り付けられた進退部12を備えていれば足りるが、他の部材等を追加して構成しても良い。伸縮継手5は、例えば、図3(a)に示すように構成されても良い。すなわち、基部フランジ11aとピストン12aの間にコイルばね12f、ピストン12aとシリンダヘッド11cの間にコイルばね12gを、それぞれ挟持させるようにしても良い。この伸縮継手5は、コイルばね12f及びコイルばね12gを備えるので、弾性継手として機能する。
(変形例2)
伸縮継手5は粘性ダンパーとして機能するように構成されても良い。例えば、図3(b)に示すように構成されても良い。すなわち、シリンダ11bの内部の空間11eに粘性油を充填するとともに、シリンダヘッド11cとシャフト12bの間にOリング11gを配置しても良い。このようにすれば、ピストン12aが、シリンダ11b内を移動する時に貫通孔12dを流れる粘性油の粘性が抵抗として働く。粘性抵抗の大きさは速度に比例するから、高速の変位に対しては、大きな抵抗が生じるので伸縮継手5は伸縮しない。一方、低速の変位に対して生じる抵抗は小さいので、伸縮継手5は容易に伸縮する。そのため、粘性油の性状と貫通孔12dの寸法等を適切に選べば、機械振動には追随しないが、温度変化に伴うコンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの相対的な変位には追随して伸縮する伸縮継手5を得ることができる。
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態においては、昇降部材4のスパンの中央に伸縮継手5を1個だけ配置する例を示したが、伸縮継手5を複数個備えても良いし、伸縮継手5の配置はスパンの中央には限定されない。昇降式安全柵1は、例えば、図4に示すように構成されても良い。すなわち、昇降部材4を中央部材4c、左端部4d、右端部4eからなる3個の部材に分割して、左端部4dと中央部材4c、中央部材4cと右端部4eの間に、それぞれ別の伸縮継手5を配置して、互いに連結するようにしても良い。この場合も、伸縮継手5は、上記変形例1,2を含む様々な型式の継手を使用することができる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態において、昇降部材4を複数の部材に分割して、該部材の間に伸縮継手5を配置して相互に連結する例、つまり、支柱の間隔に合わせて、昇降部材の長さを伸縮させる昇降部材伸縮機構を、本発明の調整機構として備える例を示したが、調整機構は昇降部材伸縮機構には限定されない。昇降部材の長さに合わせて、支柱の間隔を伸縮させる支柱間隔伸縮機構を調整機構としても良い。例えば、図5に示すように、一対の支柱3のいずれか一方(ここでは、第2支柱3b)と床面2(コンクリートスラブ2b)の間に、摺動台13を配置して、支柱3(第2支柱3b)が床面2(コンクリートスラブ2b)に対して、X軸方向に自在に移動できるようにしても良い。
摺動台13は図6に示すように構成されている。すなわち、図6(a)〜(c)に示すように、摺動台13は固定部14と移動部15を備えている。固定部14は床面2(コンクリートスラブ2b)の上に載置されて、床面2(コンクリートスラブ2b)に固定される部位である。移動部15は、固定部14に摺動自在に支持される部位であって、支柱3(第2支柱3b)が載置及び固定される部位である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、固定部14は台板14a、レール部材14b及びストッパ14cとで構成される。台板14aは、図示しないアンカーボルトで床面2(コンクリートスラブ2b)に固定される金属製の平板である。レール部材14bは2本あって、図中Yで示す方向(X軸に直交する方向、以後「Y軸方向」と言う)に間隔を空けて配置され、図示しないボルトで台板14aに固定されている。2本のレール部材14bの間には移動部15が配置され、移動部15はレール部材14bに摺動自在に支持されて、X軸方向に自在に移動することができる。ストッパ14cは移動部15のX軸方向の移動範囲(ストローク)の端部に配置されて、移動部15の移動を制止する金属製の部材である。摺動台13は2本のストッパ14cを備え、2本のストッパ14cは図示しないボルトで台板14aに固定されている。
図6(c)に示すように、移動部15は凸型をなし、レール部材14bは、「逆L字型」をなしていて、互いに係合している。このため、移動部15の固定部14に対するX軸方向の移動は許容され、Y軸方向の移動は制限される。なお、移動部15と固定部14の間には潤滑と防錆を兼ねて、グリースが充填されている。このため、移動部15にX軸方向の外力が加わると、移動部15はその外力の方向に容易に移動する。
昇降式安全柵1は、このように構成されているので、温度変化等によって、コンクリートスラブ2bがコンクリートスラブ2aに対して相対的に変位しても、摺動台13の移動部15が固定部14に対して移動することによって、第2支柱3bはコンクリートスラブ2bに対して移動するから、第2支柱3bと第1支柱3aの間隔は昇降部材4の長さに合わせて伸縮される。この結果、コンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの相対的変位によって生じた、第2支柱3bと第1支柱3aの間隔と昇降部材4の長さの差異は解消される。このように、移動部15は、昇降部材4の長さに合わせて、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔を伸縮させる支柱間隔伸縮機構として機能する。
また、温度変化によって、昇降部材4の長さが第2支柱3bと第1支柱3aの間隔に対して伸縮した場合にも、移動部15は、昇降部材4の長さに合わせて、第1支柱3aと第2支柱3bの間隔を伸縮させる支柱間隔伸縮機構として機能する。
(変形例1)
移動部15の構成は、上記のものには限定されない。例えば、図7に示すように、摺動台13の移動部15とストッパ14cの間にゴム塊14dを配置すれば、移動部15とストッパ14cに当接した時の衝撃を緩和して異音の発生を防止することができる。
(変形例2)
あるいは、図8(a)に示すように、摺動台13の移動部15とストッパ14cの間にダンパー16を配置しても良い。図8(b)に示すようにダンパー16は外筒16aと外筒16aに対して進退自在に取り付けられたロッド16bを有している。外筒16aはブラケット16cを介してストッパ14cに固定され、ロッド16bはブラケット16dを介して移動部15に固定されている。また、図8(c)に示すように、ダンパー16は外筒16aの内部に挿入嵌合されて、外筒16aの内部で進退するピストン16fを備えている。ピストン16fはシャフト16eを介してロッド16bに連結されている。外筒16aの内部の空間には粘性油が充填されている。ピストン16fが進退すると、この粘性油はピストン16fに穿設された貫通孔16gを通って、図の右から左へ、あるいは左から右に移動する。この時、貫通孔16gが粘性油から受ける粘性抵抗によって、ダンピング効果が生じる。そのため、比較的高速度で生じる機械振動に起因する変位によっては、移動部15は移動しない。このため、粘性油の性状と貫通孔16gの寸法等を適切に選べば、機械振動には追随しないが、温度変化に伴うコンクリートスラブ2aとコンクリートスラブ2bの相対的な変位には追随して移動部15を移動させる摺動台13が実現される。
以上、この発明の各実施形態と変形例を説明したが、これらは、この発明の具体的実施態様を例示するものであって、この発明の技術的範囲を画すものではない。この発明は特許請求の範囲に記述された技術的思想の限りにおいて、自由に変形、応用あるいは改良して実施することができる。
例えば、上記各実施形態において、昇降部材の具体例として昇降部材4を例示したが、つまり1本の横木を昇降部材の具体例として例示したが、昇降部材はこのようなものには限定されない。昇降部材は複数の横木で構成されても良いし、横木と他の部材を組み合わせて構成されても良い。例えば、横木と平板を組み合わせても良いし、上下に配置された2本の横木の間に縦桟を配置して格子にしても良いし、横木の間に斜桁を配置してトラスを構成しても良い。あるいは平板を昇降部材としても良い。
また、上記各実施形態においては、昇降部材4と伸縮継手5を別部品で構成する例を示したが、昇降部材4と伸縮継手5は一体に構成されていても良いし、互いの構成部品の一部を共有するようにしても良い。例えば、図1に示した昇降式安全柵1において、第2部材4bを第1部材4aに対して入れ子にして、つまり、第1部材4aと第2部材4bを望遠鏡の鏡筒のように組み合わせて、互いに進退自在にすることによって、伸縮継手5を構成しても良い。あるいは図4に示した昇降式安全柵1において、昇降部材4を左端部4dと右端部4eに、中央部材4cの端部が差し込まれるソケットを形成して、中央部材4cが該ソケットに対して自在に進退するように構成しても良い。
伸縮継手5の第1変形例として、図3(a)において、伸縮継手5にコイルばね12fとコイルばね12gを備える例を、摺動台13の第1変形例として、図7において、摺動台13にゴム塊14dを備える例を、それぞれ示したが、これらは伸縮継手5あるいは摺動台13が備える、ばね要素あるいは弾性部材の例示にすぎない。コイルばねやゴム塊に代えて、他の形式のばね要素、弾性部材を備えても良い。
また、伸縮継手5の第2変形例として、図3(b)において、粘性オイルダンパーとしても機能する伸縮継手5の構成を例示したが、本発明に係る昇降式安全柵が備えるダンパーはこのようなものには限定されない。例えば、別個に構成されたダンパーと伸縮継手を並列に配置して、ダンパー付伸縮継手を構成しても良い。またダンパーは粘性オイルダンパーには限定されない。摺動台13の第2変形例として、図8(c)に示したダンパー16についても同様である。ダンパー16は粘性オイルダンパーには限定されない。
上記各実施形態においては、昇降式安全柵1を、鉄道駅のプラットホームに設置される、いわゆるホームドアとしたが、この発明の適用対象はホームドアには限定されない。例えば、商業施設や娯楽施設のゲートで使用されても良い。
1 昇降式安全柵、2 床面、2a コンクリートスラブ、2b コンクリートスラブ、2c 隙間、3 支柱、3a 第1支柱、3b 第2支柱、4 昇降部材、4a 第1部材、4b 第2部材、4c 中央部材、4d 左端部、4e 右端部、5 伸縮継手、6 駆動機構、7 回転電動機、7a 矢印(時計回り)、7b 矢印(反時計回り)、8 駆動プーリ、9 従動プーリ、10 無端ベルト、11 基部、11a 基部フランジ、11b シリンダ、11c シリンダヘッド、11d ボルト穴、11e 空間、11g Oリング、11h シャフト穴、12 進退部、12a ピストン、12b シャフト、12c 進退部フランジ、12d 貫通孔、12e ボルト穴、12f コイルばね、12g コイルばね、13 摺動台、14 固定部、14a 台板、14b レール部材、14c ストッパ、14d ゴム塊、15 移動部、16 ダンパー、16a 外筒、16b ロッド、16c ブラケット、16d ブラケット、16e シャフト、16f ピストン、16g 貫通孔

Claims (10)

  1. 間隔を空けて配置され、床面に立設された1対の支柱と、
    前記支柱に両端を昇降自在に支持された棒状の昇降部材と、を備える昇降式安全柵であって、
    前記1対の支柱の間隔と前記昇降部材の長さの相対的な変動によって前記昇降部材に負荷される圧縮力又は張力を受けて動作して、前記変動によって生じた前記1対の支柱の間隔と前記昇降部材の長さの差異を調整する調整機構を備える
    昇降式安全柵。
  2. 前記調整機構は、
    前記1対の支柱の間隔に合わせて、前記昇降部材の長さを伸縮させる昇降部材伸縮機構である請求項1に記載の昇降式安全柵。
  3. 間隔を空けて配置され、床面に立設された1対の支柱と、
    前記支柱に両端を昇降自在に支持された昇降部材と、
    前記1対の支柱の間隔と前記昇降部材の長さが相対的に変動する場合に、前記変動によって生じた差違を調整する調整機構と、を備える昇降式安全柵であって、
    前記調整機構は、前記昇降部材の長さに合わせて、前記一対の支柱の間隔を伸縮させる支柱間隔伸縮機構であ
    降式安全柵。
  4. 前記昇降部材は、長さ方向において複数の部材に分割されるとともに、
    前記昇降部材伸縮機構は、前記複数の部材を互いに連結する伸縮継手である請求項2に記載の昇降式安全柵。
  5. 前記昇降部材は、前記支柱の一方に支持される第1の昇降部材と前記支柱の他方に支持される第2の昇降部材とからなり、
    前記第1の昇降部材と前記第2の昇降部材が前記伸縮継手を介して連結されている請求項4に記載の昇降式安全柵。
  6. 前記昇降部材は、前記支柱の一方に支持される第1の端部と、前記支柱の他方に支持される第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部の中間に配置された中間部材とからなり、
    前記第1の端部と前記中間部材、前記中間部材と前記第2の端部は、それぞれ別の前記伸縮継手を介して連結されている請求項4に記載の昇降式安全柵。
  7. 前記伸縮継手は弾性継手である請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の昇降式安全柵。
  8. 前記伸縮継手に粘性ダンパーを備える請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の昇降式安全柵。
  9. 前記支柱間隔伸縮機構は、
    前記床面に固定されて、前記支柱の一方を前記床面に対して移動自在に支持する摺動台である請求項3に記載の昇降式安全柵。
  10. 前記摺動台に支持された支柱と前記床面を連結する粘性ダンパーを備える請求項9に記載の昇降式安全柵。
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