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JP6341275B2 - 倒立等倍リレーレンズ、カメラシステム、および中間アダプタ - Google Patents

倒立等倍リレーレンズ、カメラシステム、および中間アダプタ Download PDF

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JP6341275B2 JP2016517943A JP2016517943A JP6341275B2 JP 6341275 B2 JP6341275 B2 JP 6341275B2 JP 2016517943 A JP2016517943 A JP 2016517943A JP 2016517943 A JP2016517943 A JP 2016517943A JP 6341275 B2 JP6341275 B2 JP 6341275B2
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Description

本発明は、倒立等倍リレーレンズおよびカメラシステムに関する。
従来、倒立等倍リレーレンズとして、たとえば特許文献1や特許文献2に開示された光学系が提案されている。
日本国特公昭45−30788号公報 日本国特開平8−262321号公報
ところで、ビオゴンを代表とする対称光学系の広角レンズのようなフランジバックの短い交換レンズを一眼レフのカメラボディに取り付けるために、交換レンズとカメラボディとの間にリレーレンズを挿入することが考えられる。また、特開2010−102230号公報には、既存のカメラボディと交換レンズとの間にマイクロレンズアレイとリレーレンズとを挿入することで、ライトフィールドカメラを実現する技術が開示されている。なお、特開2010−102230号公報には、リレーレンズの具体的な構成については開示されていない。
このように、交換レンズとカメラボディとの間にリレーレンズを挿入する場合について考える。特許文献1に開示された倒立等倍リレーレンズは、FNo.が2と十分な明るさを持っており、対応像高も24.3mmあり、バックフォーカスも75mm以上ある。しかしながら、この倒立等倍リレーレンズでは、入射瞳位置が像面側にあるため、交換レンズとカメラボディとの間に挿入した場合、倒立等倍リレーレンズの入射瞳位置と交換レンズの射出瞳位置との乖離が大きく、光軸中央近傍しか結像されない。また、特許文献2に開示された倒立等倍リレーレンズは、対応像高が31.75mmもあり、NA(開口数)が0.3以上と極めて明るい。しかしながら、この倒立等倍リレーレンズは、特許文献1に開示された倒立等倍リレーレンズと同様に入射瞳位置が像面側にあり、更にバックフォーカスが1mmしかないために1眼レフカメラボディ内のクイックリターンミラーと干渉してしまい、1眼レフカメラボディに取り付けることができない。
このように、従来提案されている倒立等倍リレーレンズは、絞りを挟んで略完全な対称光学系となっているために、入射瞳位置と射出瞳位置は光学系内部にある。そのため、従来の倒立等倍リレーレンズを交換レンズとカメラボディとの間に挿入した場合に、交換レンズの射出瞳と倒立等倍リレーレンズの入射瞳との乖離が大きかった。
本発明の第1の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)(2)および(3)を満足する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、1.7≦|E G1−G2 /E G2−G3 |≦6.2 ・・・(3)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離、 G1−G2 :前記第1レンズ群の像側主点と前記第2レンズ群の物体側主点との距離、E G2−G3 :前記第2レンズ群の像側主点と前記第3レンズ群の物体側主点との距離
本発明の第2の態様によると、中間アダプタは、カメラボディに着脱可能な交換レンズに着脱可能なレンズ用マウント部と、前記カメラボディに着脱可能なボディ用マウント部と、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群とを有し、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足する倒立等倍リレーレンズと、を有する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、 G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
本発明の第3の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群を構成するいずれかのレンズが移動することで、フォーカシングを行う。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第4の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向して物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、前記第3レンズ群は、両凹レンズから構成され、物体側NAが0.125以下であり、以下の式(5)を満足する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、|Y/G3F|≧0.12 ・・・(5)、但し、 G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離、Y(>0):最大像高。
本発明の第5の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)、(2)および(6)を満足する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、 0.9≦ENT.P/EXT.P≦1.1 ・・・(6)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離、ENT.P:最大像高における物体面から入射瞳面までの距離、EXT.P:最大像高における射出瞳面から像面までの距離。
本発明の第6の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第1レンズ群において最も物体側のレンズ面が平面または物体に対して凸面であり、以下の式(7)および(8)を満足する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、WD≧50・λ/NA ・・・(7)、D/Y≧1.8 ・・・(8)、 但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離、WD:物体面から前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面までの距離、λ:使用主波長、NA:物体側開口数、D:前記第3レンズ群の最も像面側のレンズ面から像面までの距離、Y(>0):最大像高。
本発明の第7の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、前記第3レンズ群は、両凹レンズからなり、実施の形態に記載の条件式(9)を満足する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、 但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
本発明の第8の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズのうち、少なくとも1つは3枚構成の接合レンズである。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第9の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、さらに、前記第2レンズ群は、前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズまたは前記単凹メニスカスレンズの他に、負レンズと正レンズとで構成された接合ダブレットレンズを少なくとも1つ含む。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第10の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第2レンズ群は、硝子部材と前記硝子部材に密着接合された回折光学要素とからなる光学部材を含み、前記回折光学要素は、異なる2つの樹脂部材を密着接合し、その界面に回折格子溝が形成された回折光学面を有する。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第11の態様によると、倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に配置された光軸折り曲げ部材をさらに備え、前記光軸折り曲げ部材は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間の光軸をクランク状に折り曲げる。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、 但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第12の態様によると、カメラシステムは、着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、前記中間アダプタは、倒立等倍リレーレンズを有し、前記倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記倒立等倍リレーレンズは、前記交換レンズの焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にする。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
本発明の第13の態様によると、カメラシステムは、着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、前記中間アダプタは、2次元状に配列された複数のレンズを有する光学素子と、倒立等倍リレーレンズと、を有し、前記光学素子は、前記交換レンズの焦点面近傍に配置され、前記倒立等倍リレーレンズは、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群と、から構成され、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、前記倒立等倍リレーレンズは、前記光学素子の焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にする。0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)、0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)、但し、G1F:前記第1レンズ群の焦点距離、G2F:前記第2レンズ群の焦点距離、G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
本発明によれば、倒立等倍リレーレンズの入射瞳を交換レンズの射出瞳に近づけることができる。
第1カメラシステムの構成を説明する図である。 第2カメラシステムの構成を説明する図である。 第1実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第1実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第1実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第2実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第2実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第2実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第3実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第3実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第3実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第4実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第4実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第4実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第5実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第5実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第5実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第6実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第6実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。 第6実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第7実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第7実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 第7実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第8実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第8実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 第8実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 第9実施例による倒立等倍リレーレンズの構成を説明する図である。 第9実施例による倒立等倍リレーレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 第9実施例による倒立等倍リレーレンズのコマ収差を示す図である。 本実施形態に係る回折光学素子を表す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。まず、図1を用いて、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100を第1カメラシステム1に使用する場合を説明する。第1カメラシステム1は、着脱可能な交換レンズ10と、着脱可能な一眼レフのカメラボディ20と、交換レンズ10とカメラボディ20との間に装着される中間アダプタ30と、を備える。なお、図1では本発明に係わる機器および装置のみを示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。
交換レンズ10は、撮影レンズ11とレンズ側マウント部12とを備えたレンズ鏡筒である。カメラボディ20は、撮像素子21と、クイックリターンミラー22と、ファインダスクリーン23と、ペンタプリズム24と、接眼レンズ25と、ボディ側マウント部26と、を備える。カメラボディ20に入射した被写体光は、シャッタレリーズ前は図1に例示したミラーダウン状態にあるクイックリターンミラー22で反射され、ファインダスクリーン23の拡散面に結像する。ファインダスクリーン23で拡散された光束は、ペンタプリズム24に入射し、接眼レンズ25へ導かれる。シャッタレリーズ後は、クイックリターンミラー22が上方へ回動し(ミラーアップ状態となり)、カメラボディ20へ入射した被写体光束が撮像素子21へ導かれ、その撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子21は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像に応じた画像信号を出力する。なお、交換レンズ10およびカメラボディ20については、それぞれ既存の装置を用いることができる。
中間アダプタ30は、後述する倒立等倍リレーレンズ100と、レンズ用マウント部31と、ボディ用マウント部32と、を備える。中間アダプタ30のレンズ用マウント部31には、交換レンズ10のレンズ側マウント部12が着脱可能である。また、中間アダプタ30のボディ用マウント部32には、カメラボディ20のボディ側マウント部26が着脱可能である。
交換レンズ10の撮影レンズ11は、たとえばビオゴンを代表とする対称光学系の広角レンズのようなフランジバックの短いレンズである。そのため、撮影レンズ11がカメラボディ20のクイックリターンミラー22と干渉してしまうので、交換レンズ10はカメラボディ20に直接装着できない。そこで、第1カメラシステム1では、交換レンズ10とカメラボディ20との間に中間アダプタ30が挿入される。
中間アダプタ30の倒立等倍リレーレンズ100は、交換レンズ10の焦点面(撮影レンズ11の焦点面)FP1とカメラボディ20の結像面(撮像素子21の撮像面)FP2とを共役にする。したがって、撮影レンズ11によって焦点面FP1に結像された被写体像は、倒立等倍リレーレンズ100によってリレーされ、撮像素子21の撮像面FP2に結像される。これにより、交換レンズ10の撮影レンズ11によって結像される被写体像がカメラボディ20の撮像素子21で撮像可能となっている。
以上のように、第1カメラシステム1では、フランジバックが短くカメラボディ20に直接装着できない交換レンズ10に対して、上記中間アダプタ30を装着することにより、交換レンズ10の撮影倍率を維持したまま、カメラボディ20に取り付けることができるようになっている。
次に、図2を用いて、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100を第2カメラシステム2に使用する場合について説明する。第2カメラシステム2も、第1カメラシステム1と同様に、着脱可能な交換レンズ10と、着脱可能なカメラボディ20と、交換レンズ10とカメラボディ20との間に装着される中間アダプタ30と、を備える。なお、図2では本発明に係わる機器および装置のみを示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。
交換レンズ10は、撮影レンズ11とレンズ側マウント部12とを備えたレンズ鏡筒である。カメラボディ20は、撮像素子21と、ボディ側制御部27と、を備える。ボディ側制御部27は、不図示のマイクロコンピュータ、RAMおよびその周辺回路等から構成される。交換レンズ10は、カメラボディ20に直接装着して撮影を行うことが可能である。この場合、交換レンズ10からの被写体光束がカメラボディ20の撮像素子21へ導かれ、その撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子21は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像に応じた画像信号を出力する。ボディ側制御部27は、撮像素子21から出力された画像信号に対して所定の画像処理を行う。なお、交換レンズ10およびカメラボディ20については、それぞれ既存の装置を用いることができる。
また、第2カメラシステム2では、交換レンズ10とカメラボディ20との間に中間アダプタ30を挿入することも可能である。中間アダプタ30は、後述する倒立等倍リレーレンズ100と、レンズ用マウント部31と、ボディ用マウント部32と、マイクロレンズアレイ33と、を備える。中間アダプタ30のレンズ用マウント部31には、交換レンズ10のレンズ側マウント部12が着脱可能である。また、中間アダプタ30のボディ用マウント部32には、カメラボディ20のボディ側マウント部26が着脱可能である。
マイクロレンズアレイ33は、2次元状に配列された複数のマイクロレンズを有し、交換レンズ10(撮影レンズ11)の焦点面近傍に配置される。交換レンズ10(撮影レンズ11)の射出瞳は、マイクロレンズアレイ33の各マイクロレンズによって、マイクロレンズアレイ33の焦点面(各マイクロレンズの焦点位置を含む面)FP3と共役となる。倒立等倍リレーレンズ100は、マイクロレンズアレイ33の焦点面FP3とカメラボディ20の結像面(撮像素子21の撮像面)FP2とを共役にする。したがって、撮像素子21の撮像面は、マイクロレンズアレイ33の各マイクロレンズおよび倒立等倍リレーレンズ100を介して、交換レンズ10の射出瞳と略共役となる。これにより、撮像素子21の撮像面には、特開2010−102230号公報に開示されているように、交換レンズ10の射出瞳の像が複数形成される。なお、マイクロレンズアレイ33の各マイクロレンズは、カメラボディ20の撮像素子21における所定数の画素(たとえば3×3個)をカバーし、個々のマイクロレンズを透過した光束がそれら所定数の画素で受光される。
このような構成により、カメラボディ20のボディ側制御部27は、撮像素子21から出力される画像信号に基づいて、特開2010−102230号公報に開示されている演算処理を行うことで、任意の被写体距離における画像を生成することができる。すなわち、1回の撮影で得られる画像信号から、撮影後に任意の被写体距離にピントの合った画像を生成するライトフィールドカメラ機能を実現することができる。
以上のように、第2カメラシステム2では、既存の交換レンズ10とカメラボディ20との間に上記中間アダプタ30を装着するだけで、既存の交換レンズ10の撮影倍率を変えずにライトフィールドカメラ機能を実現することができる。また、カメラボディ20のハードウェアをライトフィールドカメラ機能用に大幅に改造する必要がなく、ライトフィールドカメラ機能用の画像処理を行うためのプログラムをインストールする等の小改造を行うだけでよいので、安価にライトフィールドカメラ機能を実現することができる。
次に、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100、すなわち上記第1カメラシステム1または第2カメラシステム2で使用される倒立等倍リレーレンズ100について説明する。まず、倒立等倍リレーレンズ100の概要について説明する。倒立等倍リレーレンズ100を既存の交換レンズ10とカメラボディ20との間に挿入し、ライカサイズ:21.6mm程度の像高まで結像させるには、倒立等倍リレーレンズ100の入射瞳位置を物体面側に設置し、さらに最大像高における物体面から入射瞳面までの距離と射出瞳面から像面までの距離とを概ね一致させる必要がある。また、最近の撮像素子の感度向上を鑑み、倒立等倍リレーレンズ100のNAを実用上0.125以下まで対応させることが望ましい。
そこで、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100では、交換レンズ10の射出瞳と対応するように射出瞳位置が物体面側にあり、1眼レフカメラボディ20内のクイックリターンミラー22と干渉しない様にバックフォーカスが十分に確保される。さらに、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100では、最大像高における物体面から入射瞳面までの距離と射出瞳面から像面までの距離が略等しく、物体側NAが0.125以下で、像高をライカサイズ程度まで満足させる。
次に、図3を用いて、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する。倒立等倍リレーレンズ100は、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第3レンズ群G3は、負パワーを有する。
第1レンズ群G1は、入射瞳を第1レンズ群G1よりも物体面O側に位置させるためのものである。なお、倒立等倍リレーレンズ100の物体面Oは、交換レンズ10により被写体像が結像される結像面(交換レンズ10の焦点面)である。また、第3レンズ群G3によって、射出瞳が像面Iよりも第3レンズ群G3側に位置することになる。なお、倒立等倍リレーレンズ100の像面Iは、カメラボディ20において被写体像が結像される結像面(撮像素子21の撮像面)である。さらに、倒立等倍リレーレンズ100を構成させるに当たり、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3のパワー配分(すなわち焦点距離の比)は、以下の条件式(1)および(2)を満足する。
0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
但し、
G1F:第1レンズ群G1の焦点距離
G2F:第2レンズ群G2の焦点距離
G3F:第3レンズ群G3の焦点距離
条件式(1)から大きい方向に外れると(上限値より大きくなると)、第1レンズ群G1のパワーの増大により瞳の収差が増大し、その結果、倍率色収差やコマ収差が悪化し、逆に小さい方向に外れると(下限値より小さくなると)、像面湾曲や球面収差が悪化する。
また、条件式(2)から大きい方向に外れると(上限値より大きくなると)、第3レンズ群G3のパワーの増大により瞳の収差が増大し、その結果、倍率色収差や非点収差が悪化する。逆に条件式(2)から小さい方向に外れると(下限値より小さくなると)、第3レンズ群G3のパワーが小さくなり、その状態で無理に射出瞳を物体側に位置させようとすると像面湾曲や歪曲収差が悪化する。
なお、上記条件式(1)および(2)の代わりに、以下の条件式(1−1)および(2−1)を満足すれば、より良好な収差性能を確保することができる。
0.85≦|G1F/G2F|≦1.7 ・・・(1−1)
0.47≦|G3F/G2F|≦2.7 ・・・(1−2)
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。これにより、より一層倒立等倍構成を満足させやすくなる。
1.7≦|EG1−G2/EG2−G3|≦6.2 ・・・(3)
但し、
G1−G2:第1レンズ群G1の像側主点と第2レンズ群G2の物体側主点との距離
G2−G3:第2レンズ群G2の像側主点と第3レンズ群G3の物体側主点との距離
条件式(3)から大きい方向に外れると(上限値より大きくなると)、第2レンズ群G2のパワー増大により瞳の収差が増大し、その結果倍率色収差や歪曲収差が悪化する。逆に条件式(3)から小さい方向に外れると(下限値より小さくなると)、球面収差、像面湾曲、非点収差、および歪曲収差が悪化する。
なお、上記条件式(3)の代わりに、以下の条件式(3−1)を満足すれば、より良好な収差性能を確保することができる。
2.15≦|EG1−G2/EG2−G3|≦5.2 ・・・(3−1)
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100は、第2レンズ群G2を構成するいずれかのレンズが移動することでフォーカシングを行うフォーカシング機能を有することが望ましい。これにより、温度変動等により生じた像位置の移動に対するフォーカス補正を行うことができる。なお、フォーカシングを行うためのレンズ(フォーカシングレンズと表記する)としては、前後のレンズと1mm以上の空気間隔があるレンズが望ましい。さらに、フォーカシングレンズに関して、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。これにより、結像性能を損なうことなく、フォーカス補正を行うことができる。
|αmid/αout|≦0.15 ・・・(4)
但し、
αmid:フォーカシングレンズのレンズ面から空気側へ射出される近軸光線の換算傾角
αout:第3レンズ群G3の最も像側のレンズ面から射出される近軸光線の換算傾角
なお、換算傾角の定義については、たとえば、「松居吉哉、『レンズ設計法』、共立出版、1972年、20頁」に開示されている定義を用いればよい。
加えて、結像性能を維持するために、上述した箇所と併せて、第2レンズ群G2中において前後のレンズと1mm以上の空気間隔がある別のレンズについても移動させてフォーカス補正を行うと、より一層効果的である。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1接合メニスカスレンズML1と、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向する第2接合メニスカスレンズML2と、を含む。第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成される。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズから構成される。このような構成において、最大像高をYとしたときに、第3レンズ群G3の焦点距離G3Fが以下の条件式(5)を満足することが望ましい。これにより、倒立等倍リレーレンズ100の射出瞳位置と交換レンズ10の射出瞳との整合性を取り、さらに、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2で発生した球面収差、コマ収差および非点収差等の各収差を補正すると共に、像面湾曲を補正することができる。
|Y/G3F|≧0.12 ・・・(5)
但し、
Y(>0):最大像高
G3F:第3レンズ群の焦点距離
条件式(5)から外れると(下限値より小さくなると)、射出瞳位置がより物体側に位置することになり、交換レンズ10の射出瞳との整合性が取れなくなり、更に球面収差、コマ収差、非点収差、および像面湾曲が悪化する。
また、最近の撮像素子の感度向上を鑑み、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100の物体側NAは実用上0.125以下まで対応することが望ましい。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、最大像高における物体面Oから入射瞳面までの距離ENT.Pと射出瞳面から像面Iまでの距離EXT.Pとの比が、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。これにより、倒立等倍リレーレンズ100をカメラボディ20と交換レンズ10との間に挿入した場合に、ライカサイズ:21.6mm程度の視野周辺の像高まで口径蝕を発生させることなく結像させることが可能となる。
0.9≦ENT.P/EXT.P≦1.1 ・・・(6)
但し、
ENT.P:最大像高における物体面Oから入射瞳面までの距離
EXT.P:最大像高における 射出瞳面から像面Iまでの距離
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面が平面または物体に対して凸面で構成されることが望ましい。これにより、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面にゴミ等の微少欠陥物が介在しても、その影響を最小限に抑えることができる。さらに、物体面Oから第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面までの距離WDが、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。これにより、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面にゴミ等の微少欠陥物が介在しても、距離WDが物体側焦点深度と比べて十分に大きいため、より効果的にその影響を最小限に抑えることができる。
WD≧50・λ/NA ・・・(7)
但し、
WD: 物体面Oから第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面までの距離(mm)
λ:使用主波長(たとえば、λ=0.000587582mm)
NA:物体側開口数
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第3レンズ群G3の最も像側のレンズ面から像面Iまでの距離Dと最大像高Yとの比が、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。これにより、倒立等倍リレーレンズ100をカメラボディ20に取り付けた際に、カメラボディ20内のクイックリターンミラー22と干渉しないようにできる。
D/Y≧1.8 ・・・(8)
但し、
D:第3レンズ群G3の最も像側のレンズ面から像面Iまでの距離
Y(>0):最大像高
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2の第1接合メニスカスレンズML1および第2接合メニスカスレンズML2と第3レンズ群G3の両凹レンズL31に関して、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。これにより、像面湾曲をより効果的に補正することができる。
Figure 0006341275
但し、
Y(>0):最大像高
添え字i=1:第1接合メニスカスレンズG1の像側に向けた凹面(すなわち最も像側のレンズ面)
添え字i=2:第2接合メニスカスレンズG2の物体側に向けた凹面(すなわち最も物体側のレンズ面)
添え字i=3:第3レンズ群G3の両凹レンズG3の物体側の凹面
添え字i=4:第3レンズ群G3の両凹レンズG3の像側の凹面
:添え字iに対応するレンズ面の曲率半径
i−1:添え字iに対応するレンズ面に対して物体側の媒質の屈折率
:添え字iに対応するレンズ面に対して像側の媒質の屈折率
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳を物体面O側の所定の位置に設定するためには、第1レンズ群G1のパワーが大きいことが必要であるが、色収差の発生を抑え、像面湾曲を補正するには、第1レンズ群G1の正レンズに使用される硝種の構成は、以下の条件式(10)および(11)を満足することが望ましい。
dG1≧1.75 ・・・(10)
νdG1≧45 ・・・(11)
但し、
dG1:第1レンズ群G1の正レンズの屈折率
νdG1:第1レンズ群G1の正レンズのアッベ数
条件式(10)および(11)から外れた硝種を使用し、無理に色収差の発生を抑え、像面湾曲を補正しようとすると、第2レンズ群G2に含まれるレンズの曲率が大きくなり、球面収差や軸外収差が悪化する。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2の第1接合メニスカスレンズML1および第2接合メニスカスレンズML2のうち、いずれか1つ以上を3枚構成の接合レンズとすることが望ましい。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。そのために、上記3枚構成の接合レンズに使用される硝種の構成は、以下の条件式(12)〜(17)を満足することが望ましい。
νdG2TN≦47 ・・・(12)
Δθg,FG2TN≦−0.0035 ・・・(13)
νdG2TP1≦35 ・・・(14)
Δθg,FG2TP1≧0.006 ・・・(15)
νdG2TP2≧57 ・・・(16)
Δθg,FG2TP2≧−0.008 ・・・(17)
但し、
νdG2TN:上記3枚構成の接合レンズの内の両凹レンズのアッベ数
Δθg,FG2TN:上記3枚構成の接合レンズの内の両凹レンズのg−F線の異常分散性を示す値
νdG2TP1:上記3枚構成の接合レンズの内の中央に挟まれた凸レンズのアッベ数
Δθg,FG2TP1:上記3枚構成の接合レンズの内の中央に挟まれた凸レンズのg−F線の異常分散性を示す値
νdG2TP2:上記3枚構成の接合レンズの内の空気面側の凸レンズのアッベ数
Δθg,FG2TP2:上記3枚構成の接合レンズの内の空気面側の凸レンズのg−F線の異常分散性を示す値
なお、上記条件式(12)〜(17)において、g−F線の異常分散性を示す値(Δθg,FG2TN、Δθg,FG2TP1、Δθg,FG2TP2)については、特開2009−40663号公報に開示されている方法により算出すればよい。
上記条件式(12)〜(17)から外れた硝種を使用し、無理に2次スペクトルの軸上色収差補正を行うと、上記3枚構成の接合レンズの貼り合せ面の曲率が強くなり、波長の差による球面収差が発生することになる。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2には、第1接合メニスカスレンズML1と第2接合メニスカスレンズML2の他に、負レンズと正レンズの2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズが1組以上含まれることが望ましい。そして、この接合ダブレットレンズに使用される硝種の構成は、以下の条件式(18)〜(21)を満足することが望ましい。
νdG2DN≦47 ・・・(18)
Δθg,FG2DN≦0.008 ・・・(19)
νdG2DP≧50 ・・・(20)
Δθg,FG2DP≧−0.011 ・・・(21)
但し、
νdG2DN:上記接合ダブレットレンズの内の負レンズのアッベ数
Δθg,FG2DN:上記接合ダブレットレンズの内の負レンズのg−F線の異常分散性を示す値
νdG2DP:上記接合ダブレットレンズの内の正レンズのアッベ数
Δθg,FG2DP:上記接合ダブレットレンズの内の正レンズのg−F線の異常分散性を示す値
なお、上記条件式(18)〜(21)において、g−F線の異常分散性を示す値(Δθg,FG2DN、Δθg,FG2DP)については、上記3枚構成の接合レンズの場合と同様に、特開2009−40663号公報に開示されている方法により算出すればよい。
条件式(18)〜(21)から外れた硝種を使用し、無理に球面収差や軸上色収差の補正を行うと、上記接合ダブレットレンズの貼り合せ面の曲率が大きくなり、波長の差による球面収差が発生することになる。
また、図12は、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、図3(第1実施例)とは別の実施例(第4実施例)による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。図12に示す倒立等倍リレーレンズ100では、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間(空気間隔)に、光軸折り曲げ部材として、2枚の平面ミラー(第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2)が配置されている。第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2は、互いに平行であり、それぞれ第1レンズ群G1からの光軸AXに対して45度傾斜して配置されている。第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸AXをクランク状に折り曲げる。これにより、倒立等倍リレーレンズ100の長さが短くなるので、倒立等倍リレーレンズ100の小型化が可能となる。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2を配置するため、倒立等倍リレーレンズ100では、以下の条件式(22)を満足することが望ましい。
L/Y≧4 ・・・(22)
L:第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔
Y(>0):最大像高
また、上記条件式(6)では、最大像高における物体面Oから入射瞳面までの距離と射出瞳面から像面Iまでの距離との比を規定し、上記条件式(8)では、第3レンズ群G3の最も像側のレンズ面から像面Iまでの距離と最大像高との比を規定した。このようにすることで、第1カメラシステム1において、フランジバックの短い交換レンズ10を倒立等倍リレーレンズ100を介して一眼レフのカメラボディ20に取り付けた際に、交換レンズ10の焦点面FP1とカメラボディ20の結像面FP2とが共役関係となる。そして、最大像高における物体面Oから入射瞳面までの距離と射出瞳面から像面Iまでの距離とが概ね一致するため、ライカサイズ21.6mm程度の像高まで結像させることができる。また、第2カメラシステム2において、交換レンズ10の焦点面に設置されたマイクロレンズアレイ33と倒立等倍リレーレンズ100により、交換レンズ10の射出瞳と撮像素子21の撮像面が共役関係となり、ライトフィールドカメラ機能を実現することができる。
また、図21は、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、図3(第1実施例)とは別の実施例(第7実施例)による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。図21に示す倒立等倍リレーレンズ100は、図3に示した倒立等倍リレーレンズ100における第2接合メニスカスレンズML2の代わりに、単凹メニスカスレンズL5を含む。すなわち、図21に示す倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1接合メニスカスレンズML1と、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向する単凹メニスカスレンズL5と、を含む。第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成される。単凹メニスカスレンズL5は物体側に凹面を向けている。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズから構成される。このような構成においても、最大像高をYとしたときに、第3レンズ群G3の焦点距離G3Fが上記条件式(5)を満足し、且つ物体側NAは実用上0.125以下まで対応することが望ましい。
また、図21に示す倒立等倍リレーレンズ100においても、第2レンズ群G2の第1接合メニスカスレンズML1および単凹メニスカスレンズL5と第3レンズ群G3の両凹レンズに関して、上述と同様の条件式(9)を満足することが望ましい。これにより、像面湾曲をより効果的に補正することができる。
Figure 0006341275
但し、
Y(>0):最大像高
添え字i=1:第1接合メニスカスレンズG1の像側に向けた凹面(すなわち最も像側のレンズ面)
添え字i=2:単凹メニスカスレンズL5の物体側に向けた凹面
添え字i=3:第3レンズ群G3の両凹レンズの物体側の凹面
添え字i=4:第3レンズ群G3の両凹レンズの像側の凹面
:添え字iに対応するレンズ面の曲率半径
i−1:添え字iに対応するレンズ面に対して物体側の媒質の屈折率
:添え字iに対応するレンズ面に対して像側の媒質の屈折率
また、図21に示す倒立等倍リレーレンズ100においても、第2レンズ群G2には、第1接合メニスカスレンズML1と単凹メニスカスレンズL5の他に、負レンズと正レンズの2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズが1組以上含まれることが望ましい。そして、この接合ダブレットレンズに使用される硝種の構成は、上記条件式(18)〜(21)を満足することが望ましい。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、正パワーを有する第2レンズ群G2が、硝子部材とこの硝子部材に密着接合された回折光学要素PFとからなる光学部材を含むことが望ましい。
一般に、光線を曲げる方法は屈折と反射が知られているが、第3番目の方法として、回折が知られている。具体的には回折格子やフレネルゾーンプレートが従来から知られている。自然光であっても、通常コヒーレント長(可干渉距離)は数λ(nm)あるため、波長オーダの構造体を作れば光波の干渉作用の結果、明らかな回折現象を生じさせることができる。この様に回折現象を応用して光線を曲げる作用を有する面を回折光学面と呼ぶことにする。そしてこの様な面を有する光学素子を回折光学素子と一般に呼ぶ。
回折光学素子は、1mm当り数本から数百本の細かい溝状またはスリット上の格子構造が同心円状に形成された回折光学面を備え、この回折光学面に入射した光を格子ピッチ(回折格子溝の間隔)と入射光の波長とによって定まる方向へ回折する性質を有している。回折光学面は、正屈折力でありながら、負のアッベ数(−3.453)を持っている。換言すると、回折光学要素の回折光学面は負の分散値を有し、分散が大きく、異常分散性が強いために色収差補正に極めて有効であることが知られている。光学硝子のアッベ数は通常30〜80程度であるが、上述の様に回折光学面のアッベ数は負の値を持っている。回折光学面は、分散特性が通常の硝子(屈折光学素子)とは逆で光の波長が短くなるに伴い屈折率が小さくなり、長い波長の光程大きく曲がる性質を有している。このため、回折光学素子を通常の光学硝子(屈折光学素子)と組み合わせることにより、通常の光学硝子では達成し得ない良好な色収差補正が可能となることや、高価な特殊異常分散硝子でしか達成し得ないような良好な色収差補正が可能になる。
本実施形態による回折光学要素PFは、たとえば図30に示すように、異なる2つの樹脂部材PF1,PF2を密着接合し、その界面に回折格子溝が形成された回折光学面Cを有する、所謂「密着複層型回折光学素子」である。そのため、この回折光学要素PFは、g線からC線を含む広帯域波長において回折効率を高くすることができる。尚、回折効率は、透過型の回折光学素子において1次回折光を利用する場合、入射光強度I0と1次回折光強度I1との割合η(=I1/I0×100[%])を示す。
また、密着複層型回折光学素子は、回折格子溝が形成された2つの回折素子要素をこの回折格子溝同士が対向する様に近接配置したいわゆる分離複層型回折光学素子に比べて製造工程が簡素化され、密着配置した回折格子溝同士の相互の偏芯誤差も考慮することが不要で、製造が容易となり、また回折効率も良くなる。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、回折光学要素PFについて、以下の条件式(23)を満足することが望ましい。
23.0≦|fDOE/G2F|≦57.0 ・・・(23)
但し、
G2F:第2レンズ群G2の焦点距離
DOE:回折光学要素PFの焦点距離
条件式(23)は、回折光学要素PFの焦点距離(屈折力)とこの回折光学要素PFを含む第2レンズ群G2の焦点距離(屈折力)との比を規定したものである。上記比がこの条件値から大きい方向に外れると(上限値よりも大きくなると)、回折光学要素PFの屈折力が小さくなり、色収差補正が不足する。逆に、上記比がこの条件値から小さい方向に外れると(下限値よりも小さくなると)、回折光学要素PFの屈折力が大きくなり、回折光学要素PFの格子ピッチが細かくなり、製造が困難になり量産性が悪化する。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、回折光学要素PFの回折光学面Cに形成された回折格子溝の最小ピッチが、以下の条件式(24)を満足することが望ましい。
0.09≦Pmin≦0.20 ・・・(24)
但し、
min:回折光学要素PFの回折格子溝の最小ピッチ
条件式(24)は、回折光学要素PFの回折格子溝の最小ピッチを規定したものである。上記最小ピッチがこの条件値から大きい方向に外れると(上限値よりも大きくなると)、回折光学要素PFの屈折力が小さくなり、色収差補正が不足する。逆に上記最小ピッチがこの条件値から小さい方向に外れると(下限値よりも小さくなると)、回折光学要素PFの屈折力が大きくなり、回折光学要素PFの格子ピッチが細かくなり、製造が困難になり量産性が悪化する。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2を通過する光束の最大径と回折光学要素PFの回折光学面Cを通過する光束径との比が、以下の条件式(25)を満足することが望ましい。
0.4≦ΦDOE/ΦMAX≦0.9 ・・・(25)
但し、
ΦDOE:回折光学面Cを通過する光束径
ΦMAX:第2レンズ群G2を通過する光束の最大径
条件式(25)は、第2レンズ群G2を通過する光束の最大径と回折光学要素PFの回折光学面Cを通過する光束径との比を規定したものである。上記比がこの条件値から大きい方向に外れると(上限値よりも大きくなると)、高次の色の球面収差やコマ収差が発生してしまう。逆に、上記比がこの条件値から小さい方向に外れると(下限値が小さくなると)、軸上の色収差補正が困難になり、また回折光学要素PFの格子ピッチが細かくなり、製造が困難になり量産性が悪化する。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、回折光学要素PFの回折光学面Cに入射する光線の最大角度が、回折光学面Cを形成するベース曲率半径の法線に対して25°以内に制限されていることが望ましい。
一般に光学系の回折光学面を通過する光線角度は、回折光学面の法線に対してできるだけ小さいことが好ましい。何故なら回折光学面を通過する光線角度が大きくなると、回折光学面の格子の崖部分(段差部分)等から、フレア(ブレーズした所定次数以外の光が有害光となって、結像面に達する現象)が発生し易くなり、画質を損ねてしまうからである。フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得るために、回折光学面Cを通過する光線角度が回折光学面Cを形成するベース曲率半径の法線に対して25°以内に制限されていることが望ましい。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100全体を構成するm個の単レンズ要素および回折光学要素PFにおいて、アサーマル化(温度無依存化)のために以下の条件式(26)を満足することが望ましい。
Figure 0006341275
但し、
m:倒立等倍リレーレンズ100を構成する単レンズ要素の総数
α:m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の熱膨張係数
:m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材のd線屈折率
dn/dT:m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材のd線における相対屈折率温度係数
:m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の焦点距離
:軸上物点から出射し倒立等倍リレーレンズ100に入射する近軸光線が倒立等倍リレーレンズ100の各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して相対入射高さとした場合における、m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の両面の相対入射高さの平均値
αDOE:回折光学要素PFを構成する2つの樹脂部材の平均熱膨張係数
DOE:回折光学要素PFの焦点距離
DOE:軸上物点から出射し倒立等倍リレーレンズ100に入射する近軸光線が倒立等倍リレーレンズ100の各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して相対入射高さとした場合における、回折光学要素PFの3面の相対入射高さの平均値
条件式(26)について、たとえば、図21の場合、倒立等倍リレーレンズ100は、12個の単レンズ要素(レンズL1〜L12)を有するため、単レンズ要素の総数mは、m=12となる。
また、条件式(26)において、{α−(dn/dT)/(ni−1)}・(h /f)の項は、i番目の単レンズ要素を構成する光学部材(通常の屈折光学素子(単レンズ光学素子))において環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動に関するものである。この項は、屈折光学素子の熱膨張収縮成分:αと部材屈折率の温度変化成分:−(dn/dT)/(ni−1)の2成分の和からなる単レンズ光学素子の材料項と、単レンズ光学素子の屈折力:1/fおよび両面の相対入射高さの平均値hの二乗h の積からなる屈折作用の寄与率項の積とからなっている。このことは、材料項{α−(dn/dT)/(ni−1)}の値が大きくても、両面の相対入射高さの平均値hが小さい所にある屈折光学素子(すなわち物体面や像面付近に位置する屈折光学素子)や焦点距離fの大きい屈折光学素子等では、温度変化の影響が小さいことを意味する。
また、単レンズ光学素子の線膨張係数(熱膨張係数):αは通常必ず>0となる一方、−(dn/dT)/(ni−1)の屈折率の温度変化に関する項は、一般の光学硝子においては<0のため、線膨張係数:αの値と打消し合って{α−(dn/dT)/(ni−1)}の項は小さくなる。しかし、異常分散硝子については、−(dn/dT)/(ni−1)の値が>0であるため、線膨張係数:αの値に加算され、{α−(dn/dT)/(ni−1)}の値が大きくなる。従って、軸上光の相対入射高さの平均値が大きい第2レンズ群G2中に含まれる光学部材において異常分散硝子を多用することは、環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動が大きくなり、不利となる。
また、回折光学要素PFにおける環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動に関する成分は2αDOE・(hDOE /fDOE)の項で表すことができる。屈折作用の寄与率項は単レンズ要素の場合と同じ表現であるが、回折光学要素PFの材料項は線膨張係数:αDOEの値のみであり、回折光学要素PFを構成する樹脂部材屈折率の温度変化成分は寄与しないことを意味する。従って、色収差性能を確保する上で、環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動を抑制する手段として、異常分散硝子を多用することなく、回折光学要素PFを備えることは極めて有効である。
倒立等倍リレーレンズ100の光学系全体の環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動に関する量は、条件式(26)に示すように、m個の単レンズ光学素子(単レンズ要素)の成分{α−(dn/dT)/(ni−1)}・(h /f)の和と、回折光学要素PFの成分2αDOE・(hDOE /fDOE)との和で表される。この値を4.5×10−7以下に抑えれば、バックフォーカス位置変動量を小さくすることができる。
因みに、第2レンズ群G2中に含まれる硝子部材において、dn/dT<0となる異常分散硝子を用いた単レンズ光学素子を1個以下に抑え、各単レンズ要素(単レンズ光学素子)の{α−(dn/dT)/(ni−1)}の最大値を21×10−6程度以下に抑えることにより、一層容易に上記条件式(26)の上限値以下に収めることが可能になる。
また、本実施形態の倒立等倍リレーレンズ100において、負パワーを有する第3レンズ群G3中に非球面の光学面を含み、物体面から像面までのレンズ全長と最大像高との比が、以下の条件式(27)を満足することが望ましい。
Y/TL≧0.08 ・・・(27)
但し、
Y(>0):最大像高
TL:物体面から像面までのレンズ全長
条件式(27)は、物体面から像面までのレンズ全長と最大像高との比を規定したものである。上記比が大きい程、倒立等倍リレーレンズ100の小型化の程度が大きくなる。一般に、最大像高の値を変えずに、レンズ全長を短小化するに伴い、非点収差や像面湾曲等の所定の軸外収差性能を確保することが困難となる。しかしながら、レンズ全長の短小化と軸外収差性能確保との両立を目指すには、各光学部材に入射する主光線の入射高さが高くなる負パワーを有する第3レンズ群G3中に非球面の光学面を設けると、より一層容易に実現できる。
また、レンズ全長の短小化に伴う非点収差や歪曲収差の抑制のため、非球面の形状は、主光線の入射高さが高くなるにつれ、光線入射高さにおける非球面の頂点の接平面から非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)が近軸曲率半径から計算されるサグ量よりも大きくなり、非球面断面の形状曲線が変曲点を持たない様な形状が好ましい。尚、非球面断面の形状曲線が変曲点を持たない条件は、各光軸に垂直な方向の高さにおいて、以下の式(b)で定義された非球面式の2回微分値の符号が不変であれば良い。
Figure 0006341275
但し、
y:光軸に垂直な方向の高さ
S(y):高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)
r:基準の曲率半径(近軸曲率半径)
κ:コーニック係数
:第i次の非球面係数
更に、倒立等倍リレーレンズ100を小型化するに当たり、より実用的な大きさに抑えるには条件式(27)に示すように、Y/TLの値を0.08以上に収めることが望ましい。
−実施例−
次に、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100の各実施例について説明する。
<第1実施例>
まず、第1実施例について説明する。図3は、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100は、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズL1および正レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズL3、正レンズL4、正レンズL5、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、および第2ダブレットレンズDL2から構成される。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL6、メニスカス凸レンズL7)と負レンズ(両凹レンズL8)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL9)と正レンズ(メニスカス凸レンズL10および両凸レンズL11)とで構成される。このように、第1実施例では、第1接合メニスカスレンズML1および第2接合メニスカスレンズML2の両方が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、負レンズL12および正レンズL13の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL14および負レンズL15の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第1実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL16から構成され、負パワーを有する。
また、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.71mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は74.22mmである。フォーカシング位置面番号は10面(すなわちフォーカシングレンズは第2レンズ群G2の正レンズL5)であり、後ろのレンズとの空気間隔は1.2mmである。
以下の表1に、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。なお、表1において、面番号は物体側から数えた各光学面の順序、rは各光学面の曲率半径、dは光学面の面間隔、ndはd線(λ=587.582nm)における屈折率、νdはアッベ数をそれぞれ表している。これらの符号については、後に説明する第2実施例〜第9実施例の各表においても同様である。
[表1]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
物体 3.00
1 800.0000 9.00 1.81600 46.6
2 -200.0436 1.00
3 224.3002 11.00 1.81600 46.6
4 -73.9653 66.70
5 -58.3104 4.00 1.61340 44.3
6 55.3768 4.00
7 367.6259 12.10 1.72916 54.6
8 -70.6954 0.20
9 75.9884 7.70 1.60300 65.4
10 -241.3472 1.20
11 43.3465 14.39 1.49782 82.6
12 -45.0000 4.70 1.74077 27.7
13 -35.0000 3.00 1.61340 44.3
14 29.0000 9.47
15 ∞ 7.00 開口絞り
16 -47.3614 6.60 1.61340 44.3
17 57.3481 5.50 1.80810 22.8
18 115.2202 9.20 1.60300 65.4
19 -48.2142 0.20
20 -608.5863 3.00 1.61340 44.3
21 35.0378 16.00 1.59319 67.9
22 -79.8910 1.40
23 48.7887 23.00 1.60300 65.4
24 -74.7527 4.00 1.67300 38.2
25 -124.7840 21.92
26 -34.4119 5.00 1.56384 60.7
27 42.1197 44.05
表1からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は物体に対して凸面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(21)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第1実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(21)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.36
条件式(2) |G3F/G2F|=0.85
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=4.49
条件式(4) |αmid/αout|=0.14
条件式(5) |Y/G3F|=0.66
条件式(6) ENT.P/EXT.P=1.03
条件式(7) WD=3.0 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.04
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
dG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(11) νdG1=46.6 (第1レンズ群G1の正レンズL1)
νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(12) νdG2TN=44.3(第1接合メニスカスレンズML1の両凹レンズL8)
νdG2TN=44.3(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL9)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0065(第1接合メニスカスレンズML1の両凹レンズL8)
Δθg,FG2TN=−0.0065(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL9)
条件式(14) νdG2TP1=27.7(第1接合メニスカスレンズML1の中央に挟まれた凸レンズL7)
νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL10)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0122(第1接合メニスカスレンズML1の中央に挟まれた凸レンズL7)
Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL10)
条件式(16) νdG2TP2=82.6(第1接合メニスカスレンズML1の空気面側の凸レンズL6)
νdG2TP2=65.4(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL11)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=0.0307(第1接合メニスカスレンズML1の空気面側の凸レンズL6)
Δθg,FG2TP2=0.0033(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL11)
条件式(18) νdG2DN=44.3(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL12)
νdG2DN=38.2(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL15)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0065(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL12)
Δθg,FG2DN=−0.0043(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL15)
条件式(20) νdG2DP=67.9(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL13)
νdG2DP=65.4(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL14)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0123(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL13)
Δθg,FG2DP=0.0033(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL14)
図4は、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図5は、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。各収差図において、球面収差は最大開口数:NA=0.125を1.0とした相対表示をしており、非点収差、歪曲収差、タンジェンシャルコマ収差については像高Y=21.6mmまで示している。また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はタンジェンシャル像面を示している。タンジェンシャルコマ収差を示す収差図において、最大像高:Y=21.6mmを1.0とした相対表示をしている。掛かる収差図中の表示および符号は、後に説明する第2実施例〜第4実施例の各収差図においても同様である。図4および図5に示す各収差から明らかなように、第1実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、諸収差が良好に補正されている。
<第2実施例>
次に、第2実施例について説明する。図6は、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、物体側から順に、正レンズL1および正レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズL3、正レンズL4、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、第2ダブレットレンズDL2、および正レンズL22から構成される。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL5)と負レンズ(両凹レンズL6)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL7)と正レンズ(メニスカス凸レンズL8および両凸レンズL9)とで構成される。このように、第2実施例では、第2接合メニスカスレンズML2が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、負レンズL10および正レンズL11の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL12および負レンズL13の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第2実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL15から構成され、負パワーを有する。
また、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.00mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は74.15mmである。フォーカシング位置面番号は19面(すなわちフォーカシングレンズは第2レンズ群G2の第1ダブレットレンズDL1)で、後ろのレンズとの空気間隔は1.4mmである。
以下の表2に、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表2]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
物体 3.00
1 ∞ 9.00 1.81600 46.6
2 -51.5089 1.00
3 105.0000 5.00 1.81600 46.6
4 173.0571 80.44
5 70.8043 3.00 1.61340 44.3
6 37.3171 5.00
7 79.3434 10.00 1.72916 54.6
8 -217.8876 0.20
9 37.6569 10.55 1.49782 82.6
10 -35.6797 7.70 1.61340 44.3
11 31.6997 3.40
12 ∞ 5.50 開口絞り
13 -31.7526 6.60 1.61340 44.3
14 54.7717 5.50 1.80810 22.8
15 151.5919 10.36 1.60300 65.4
16 -42.6892 0.20
17 -255.3860 4.00 1.61340 44.3
18 46.7755 17.00 1.59319 67.9
19 -76.3925 1.40
20 60.0000 19.00 1.59319 67.9
21 -47.0980 6.00 1.61340 44.3
22 -205.7179 0.50
23 94.0980 10.00 1.72916 54.6
24 439.4193 23.15
25 -40.1367 5.00 1.56384 60.7
26 33.1433 44.00
表2からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(21)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第2実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(21)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.17
条件式(2) |G3F/G2F|=0.70
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=3.92
条件式(4) |αmid/αout|=0.048
条件式(5) |Y/G3F|=0.69
条件式(6) ENT.P/EXT.P=1.02
条件式(7) WD=3.0 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.04
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
dG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(12) νdG2TN=44.3(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL7)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0065(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL7)
条件式(14) νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL8)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL8)
条件式(16) νdG2TP2=65.4(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL9)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=0.0033(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL9)
条件式(18) νdG2DN=44.3(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL10)
νdG2DN=44.3(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL13)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0065(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL10)
Δθg,FG2DN=−0.0065(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL13)
条件式(20) νdG2DP=67.9(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL11)
νdG2DP=67.9(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL12)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0123(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL11)
Δθg,FG2DP=0.0123(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL12)
図7は、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図8は、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図7および図8に示す各収差から明らかなように、第2実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
<第3実施例>
次に、第3実施例について説明する。図9は、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100は、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、物体側から順に、負レンズL1および正レンズL2から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズL3、正レンズL4、正レンズL5、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、および第2ダブレットレンズDL2から構成される。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL6およびメニスカス凸レンズL7)と負レンズ(両凹レンズL8)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL9)と正レンズ(メニスカス凸レンズL10および両凸レンズL11)とで構成される。このように、第3実施例では、第1接合メニスカスレンズML1および第2接合メニスカスレンズML2の両方が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、正レンズL12および負レンズL13の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL14および負レンズL15の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第3実施例では、第2レンズ群G2に、2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL16から構成され、負パワーを有する。
また、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.85mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は74.98mmである。
以下の表3に、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表3]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
物体 3.00
1 800.0000 5.00 1.73800 32.3
2 158.0586 1.00
3 116.9771 15.00 1.81600 46.6
4 -53.0103 58.51
5 -39.3958 4.00 1.61340 44.3
6 88.2832 4.00
7 -394.3570 12.10 1.72916 54.6
8 -69.6984 0.20
9 88.8280 7.70 1.60300 65.4
10 -164.1970 0.20
11 43.2243 16.64 1.49782 82.6
12 -30.2572 4.70 1.67270 32.2
13 -23.2532 3.50 1.61340 44.3
14 34.2771 7.79
15 ∞ 12.20 開口絞り
16 -73.0899 4.50 1.61340 44.3
17 53.8337 8.36 1.80810 22.8
18 89.6646 13.94 1.59319 67.9
19 -52.2802 1.40
20 75.0836 20.00 1.59319 67.9
21 -55.0000 4.00 1.61340 44.3
22 -186.8780 1.40
23 52.0327 18.00 1.59319 67.9
24 -50.0000 4.00 1.61340 44.3
25 996.0024 15.50
26 -64.8647 5.00 1.56384 60.7
27 27.6331 44.80
表3からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は物体に対して凸面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(3)、(5)〜(21)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第3実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(3)、(5)〜(21)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.57
条件式(2) |G3F/G2F|=0.96
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=4.77
条件式(5) |Y/G3F|=0.64
条件式(6) ENT.P/EXT.P=1.02
条件式(7) WD=3.0 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.07
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL2)
条件式(12) νdG2TN=44.3(第1接合メニスカスレンズML1の両凹レンズL8)
νdG2TN=44.3(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL9)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0065(第1接合メニスカスレンズML1の両凹レンズL8)
Δθg,FG2TN=−0.0065(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL9)
条件式(14) νdG2TP1=32.2(第1接合メニスカスレンズML1の中央に挟まれた凸レンズL7)
νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL10)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0079(第1接合メニスカスレンズML1の中央に挟まれた凸レンズL7)
Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL10)
条件式(16) νdG2TP2=82.6(第1接合メニスカスレンズML1の空気面側の凸レンズL6)
νdG2TP2=67.9(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL11)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=0.0307(第1接合メニスカスレンズML1の空気面側の凸レンズL6)
Δθg,FG2TP2=0.0123(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL11)
条件式(18) νdG2DN=44.3(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL13)
νdG2DN=44.3(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL15)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0065(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL13)
Δθg,FG2DN=−0.0065(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL15)
条件式(20) νdG2DP=67.9(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL12)
νdG2DP=67.9(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL14)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0123(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL12)
Δθg,FG2DP=0.0123(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL14)
図10は、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図11は、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図10および図11に示す各収差から明らかなように、第3実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
<第4実施例>
次に、第4実施例について説明する。図12は、第4実施例によるによる倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100は、物体側から順に、第1レンズ群G1、第1平面ミラーM1、第2平面ミラーM2、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2は、互いに平行であり、それぞれ第1レンズ群G1からの光軸AXに対して45度傾斜して配置されている。第1ミラーM1は、第1レンズ群G1からの光束を垂直に折り曲げて第2平面ミラーM2に導く。第2平面ミラーM2は、第1平面ミラーM1からの光束を垂直に折り曲げて、第1レンズ群G1から第1平面ミラーM1までの光束と平行な方向にして、第2レンズ群G2に導く。このように、第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸AXをクランク状に屈曲させる。これにより、倒立等倍リレーレンズ100の長さを短くすることができ、倒立等倍リレーレンズ100を小型化することができる。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズL2、正レンズL3、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、第2ダブレットレンズDL2、および正レンズL13から構成される。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL4)と負レンズ(両凹レンズL5)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL6)と正レンズ(メニスカス凸レンズL7および両凸レンズL8)とで構成される。このように、第4実施例では、第2接合メニスカスレンズML2が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、負レンズL9および正レンズL10の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL11および負レンズL12の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第4実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL14から構成され、負パワーを有する。
また、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は77.03mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は75.98mmである。フォーカシング位置面番号は19面(すなわちフォーカシングレンズは第2レンズ群G2の第1ダブレットレンズDL1)であり、後ろのレンズとの空気間隔は1.4mmである。
以下の表4に、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表4]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6
2 -47.0020 22.50
3 ∞ 45.70 反射
4 ∞ 22.50 反射
5 65.4640 4.05 1.61340 44.3
6 39.6230 4.00
7 66.8190 10.05 1.72916 54.6
8 -160.9560 0.20
9 31.6040 8.00 1.49782 82.6
10 -48.7130 6.00 1.61340 44.3
11 25.6410 3.50
12 ∞ 3.50 開口絞り
13 -38.2290 11.20 1.61340 44.3
14 38.2290 5.50 1.80810 22.8
15 76.4200 8.90 1.59319 67.9
16 -45.1530 0.20
17 -70.031 3.90 1.61340 44.3
18 34.9930 19.95 1.59319 67.9
19 -62.1900 1.40
20 58.4110 19.00 1.60300 65.4
21 -68.3360 6.00 1.61340 44.3
22 -193.9730 0.50
23 54.2180 10.05 1.72916 54.6
24 102.7580 17.45
25 -53.5290 3.90 1.56384 60.7
26 26.8280 45.40
表4からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(22)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第4実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(22)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.20
条件式(2) |G3F/G2F|=0.65
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=3.88
条件式(4) |αmid/αout|=0.069
条件式(5) |Y/G3F|=0.69
条件式(6) ENT.P/EXT.P=1.01
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.10
Figure 0006341275
条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(12) νdG2TN=44.3(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL6)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0065(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL6)
条件式(14) νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL7)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL7)
条件式(16) νdG2TP2=67.9(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL8)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=0.0123(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL8)
条件式(18) νdG2DN=44.3(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL9)
νdG2DN=44.3(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL12)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0065(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL9)
Δθg,FG2DN=−0.0065(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL12)
条件式(20) νdG2DP=67.9(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL10)
νdG2DP=65.4(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL11)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0123(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL10)
Δθg,FG2DP=0.0033(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL11)
条件式(22) L=90.7 L/Y=4.199
図13は、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図14は、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図13および図14に示す各収差から明らかなように、第4実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
<第5実施例>
次に、第5実施例について説明する。図15は、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL2、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、第2ダブレットレンズDL2、および正レンズL12から構成される。第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面には、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFが設けられている。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL3)と負レンズ(両凹レンズL4)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL5)と正レンズ(両凸レンズL6およびメニスカス凸レンズL7)とで構成される。このように、第5実施例では、第2接合メニスカスレンズML2が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、負レンズL8および正レンズL9の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面には密着複層型回折光学要素PFが設けられており、負レンズL8の像側凹面に正レンズL9が貼り合わされている。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL10および負レンズL11の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第5実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面に設けられた密着複層型回折光学要素PFの色収差補正機能により、第1ダブレットレンズDL1の正レンズL9および第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10に異常分散ガラスを使用することなく、さらに2次スペクトルの軸状色収差や環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置の変動を低減することができる。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL13から構成され、負パワーを有する。
また、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は77.88mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は82.69mmである。
以下の表5に、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。なお、表5において、αは常温における熱膨張係数(×10−7/℃)、dn/dTは20〜40℃におけるd線(λ=587.582nm)の相対屈折率温度係数(×10−6/℃)をそれぞれ表している。これらの符号については、後に説明する第6実施例〜第9実施例の各表においても同様である。因みに、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFの常温における熱膨張係数(×10−7/℃)については両者で絶対値に対し値の差が余りないことが確認されているため、2つの樹脂部材の平均値で記しており、後に説明する第6実施例〜第9実施例の各表においても同様である。
また、光学面が回折光学面で有る場合には、表5において面番号に*印を付す。後に説明する第6実施例〜第9実施例の各表においても同様である。回折光学面の形状は、位相関数法を用いて次式(a)により示されるものとする。つまり、回折光学面は、次式(a)に基づき、波面の位相変換を行うものとする。次式(a)において、Φは位相関数を、hは径方向の距離を、Cは第i次の係数を、λは基準波長(e線)を示す。ここでは、回折光学面は、光軸を中心として回転対称であるとしている。なお、位相関数法については、たとえば、「(社)応用物理学会 日本光学会 光設計研究グループ、『増補改訂版 回折光学素子入門』、オプトロニクス社、2006年」に開示されている。
Φ(h)=(2π/λ)×(C・h+C・h+C・h+C・h)・・・(a)
表中の(回折光学面データ)においては、(レンズデータ)に示した回折光学面の形状を次式(a)で表した場合の係数を記載する。また、表中において、「E-n」は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-n」は「1.234×10−n」を示す。
[表5]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd α dn/dT
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6 58 4.7
2 -49.5705 90.50
3 76.5179 8.00 1.72916 54.6 56 4
4 -149.4628 2.90
5 30.7273 10.40 1.51860 69.9 63 3.6
6 -71.4176 2.50 1.67300 38.2 86 3.8
7 21.5031 11.80
8 ∞ 5.00 開口絞り
9 -29.6372 2.50 1.67300 38.2 86 3.8
10 94.0758 9.50 1.80810 22.8 83 -0.3
11 -120.0000 4.15 1.64000 60.2 60 3.1
12 -67.7824 1.00
13 -95.1880 0.20 1.55710 50.0 1255
14* -95.1880 0.20 1.52780 33.3 1255
15 -95.1880 10.35 1.72047 34.7 81 3.5
16 59.8752 12.25 1.72916 54.6 56 4
17 -57.1593 1.05
18 82.8091 13.10 1.72916 54.6 56 4
19 -55.6070 5.45 1.67300 38.2 86 3.8
20 -163.7125 23.10
21 71.4453 13.00 1.72916 54.6 56 4
22 -610.1088 6.85
23 -47.3477 3.05 1.56384 60.7 64 3.4
24 31.8966 45.05
(回折光学面データ)
第14面
=-2.1062E-04、C=1.7850E-07、C=-1.9799E-10、C=5.1578E-13
表5からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(3)、(5)〜(21)、(23)〜(26)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第5実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(3)、(5)〜(26)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=0.94
条件式(2) |G3F/G2F|=0.52
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=3.4
条件式(5) |Y/G3F|=0.65
条件式(6) ENT.P/EXT.P=0.94
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.09
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(12) νdG2TN=38.2(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL5)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0044(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL5)
条件式(14) νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL6)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL6)
条件式(16) νdG2TP2=60.2(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL7)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=−0.0064(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL7)
条件式(18) νdG2DN=34.7(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
νdG2DN=38.2(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0017(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
Δθg,FG2DN=−0.0044(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(20) νdG2DP=54.6(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL9)
νdG2DP=54.6(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(21) Δθg,FG2DP=−0.0088(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL9)
Δθg,FG2DP=−0.0088(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(22) L=90.5 L/Y=4.190
条件式(23) |fDOE/G2F|=33.6
条件式(24) Pmin=0.13
条件式(25) ΦDOE/ΦMAX=0.67
Figure 0006341275
また、第5実施例では、上記のように条件式(22)を満足するため、第4実施例と同様に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に第1平面ミラーM1および第2平面ミラーM2を配置することができ、倒立等倍リレーレンズ100の小型化が可能である。
また、第5実施例において、回折光学面(第14面)に入射する光線のベース曲率半径の法線に対する最大角度は7.9°であり、25°以内であるため、フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得ることができる。
図16は、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図17は、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図16および図17に示す各収差から明らかなように、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
また、第5実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、環境温度が+20℃上昇した時、実際に表5に記した熱膨張係数α及び相対屈折率温度係数dn/dTの値に応じて、各光学面の曲率半径、光学面の面間隔及び屈折率を変化させた後のバックフォーカス位置の変動量が0.10mmに収まっており、良好にアサーマル化されている。但し、光学面の空気面間隔は、アルミ部材(常温における熱膨張係数:234×10−7/℃)により固定されていると仮定する。
<第6実施例>
次に、第6実施例について説明する。図18は、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL2、第1接合メニスカスレンズML1、第2接合メニスカスレンズML2、第1ダブレットレンズDL1、第2ダブレットレンズDL2、および正レンズL12から構成される。第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面には、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFが設けられている。
第1接合メニスカスレンズML1は、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL3)と負レンズ(両凹レンズL4)とで構成される。第2接合メニスカスレンズML2は、第1接合メニスカスレンズML1と開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズ(両凹レンズL5)と正レンズ(両凸レンズL6およびメニスカス凸レンズL7)とで構成される。このように、第6実施例では、第2接合メニスカスレンズML2が3枚構成の接合レンズとなっている。これにより、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによるコマ収差の差を低減することができる。
第1ダブレットレンズDL1は、負レンズL8および正レンズL9の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面には密着複層型回折光学要素PFが設けられており、負レンズL8の像側凹面に正レンズL9が貼り合わされている。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL10および負レンズL11の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第6実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれている。
第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8の物体側凹面に設けられた密着複層型回折光学要素PFの色収差補正機能により、第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10に異常分散ガラスを使用することなく、更に2次スペクトルの軸状色収差や環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動を低減することができる。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL13から構成され、負パワーを有する。この両凹レンズL13の物体側レンズ面は、非球面で構成されている。このように非球面の光学面を第3レンズ群G3に設けることにより、非点収差や像面湾曲等の補正に寄与し、レンズ全長の短小化が可能となっている。
また、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.72mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は80.95mmである。フォーカシング位置面番号は4面(すなわちフォーカシングレンズは第2レンズ群G2の正レンズL2)であり、後ろのレンズとの空気間隔は4.90mmである。
以下の表6に、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。なお、光学面が非球面で有る場合には、表6において面番号に**印を付し、曲率半径rの欄には近軸曲率半径を記す。後に説明する第7実施例〜第9実施例の各表においても同様である。非球面の形状は、前記[0076]の[数4]式(b)により示されるものとする。表中の(非球面データ)には、(レンズデータ)に示した非球面の形状を式(b)で表した場合の非球面係数を記載する。
[表6]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd α dn/dT
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6 58 4.7
2 -49.4429 49.13
3 85.0000 8.86 1.72916 54.6 56 4
4 -101.6868 4.90
5 33.6683 10.23 1.51860 69.9 63 3.6
6 -47.2902 5.08 1.67300 38.2 86 3.8
7 18.6598 16.73
8 ∞ 1.43 開口絞り
9 -23.6781 3.26 1.67300 38.2 86 3.8
10 33.8780 6.28 1.80810 22.8 83 -0.3
11 -139.2670 5.57 1.64000 60.2 60 3.1
12 -45.8490 1.30
13 -60.9765 0.20 1.55710 50.0 1255
14* -60.9765 0.20 1.52780 33.3 1255
15 -60.9765 2.50 1.72047 34.7 81 3.5
16 39.8827 12.82 1.60300 65.4 89 -2.5
17 -40.9681 1.05
18 63.6951 15.05 1.72916 54.6 56 4
19 -44.0406 2.50 1.73800 32.3 69 5.5
20 -116.4938 11.67
21 53.9969 13.00 1.72916 54.6 56 4
22 198.5828 11.74
23** -142.3128 7.59 1.58887 61.1 66 3.6
24 29.7521 45.86
(回折光学面データ)
第14面
=-1.8243E-04、C=8.9235E-08、C=-1.8511 E-10、C=9.2372E-13
(非球面データ)
第23面
κ=9.0628、A=-0.67441E-05、A=0.70992E-09、A=-0.17502E-11、A10=0
表6からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(21)、(23)〜(27)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第6実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(21)、(23)〜(27)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.06
条件式(2) |G3F/G2F|=0.72
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=3.2
条件式(4) |αmid/αout|=0.045
条件式(5) |Y/G3F|=0.52
条件式(6) ENT.P/EXT.P=0.94
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.12
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(12) νdG2TN=38.2(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL5)
条件式(13) Δθg,FG2TN=−0.0044(第2接合メニスカスレンズML2の両凹レンズL5)
条件式(14) νdG2TP1=22.8(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL6)
条件式(15) Δθg,FG2TP1=0.0261(第2接合メニスカスレンズML2の中央に挟まれた凸レンズL6)
条件式(16) νdG2TP2=60.2(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL7)
条件式(17) Δθg,FG2TP2=−0.0064(第2接合メニスカスレンズML2の空気面側の凸レンズL7)
条件式(18) νdG2DN=34.7(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
νdG2DN=32.3(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0017(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
Δθg,FG2DN=0.0006(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(20) νdG2DP=65.4(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL9)
νdG2DP=54.6(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0033(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL9)
Δθg,FG2DP=−0.0088(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(23) |fDOE/G2F|=42.3
条件式(24) Pmin=0.14
条件式(25) ΦDOE/ΦMAX=0.61
Figure 0006341275

条件式(27) Y/TL=0.086
また、第6実施例において、回折光学面(第14面)に入射する光線のベース曲率半径の法線に対する最大角度は8.6°であり、25°以内であるため、フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得ることができる。
図19は、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図20は、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図19および図20に示す各収差から明らかなように、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
また、第6実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、環境温度が+20℃上昇した時、実際に表6に記した熱膨張係数α及び相対屈折率温度係数dn/dTの値に応じて、各光学面の曲率半径、光学面の面間隔及び屈折率を変化させた後のバックフォーカス位置変動量は0.01mmに収まっており、良好にアサーマル化されている。但し、光学面の空気面間隔は、アルミ部材(常温における熱膨張係数:234×10−7/℃)により固定されていると仮定する。
<第7実施例>
次に、第7実施例について説明する。図21は、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL2、接合メニスカスレンズML、メニスカス凹レンズ(単凹メニスカスレンズ)L5、メニスカス凸レンズL6、第1ダブレットレンズDL1、正レンズL9、第2ダブレットレンズDL2から構成される。メニスカス凸レンズL6の物体側凹面には、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFが設けられている。
接合メニスカスレンズMLは、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL3)と負レンズ(両凹レンズL4)とで構成される。メニスカス凹レンズL5は、接合メニスカスレンズMLと開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向けている。このように、第7実施例では、開口絞りASを挟んだ相対向した凹面構成により、像面湾曲補正も行っている。
第1ダブレットレンズDL1は、正レンズL7および負レンズL8の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL10および負レンズL11の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第7実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれており、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによる球面収差やコマ収差の差を低減することができる。
また、メニスカス凸レンズL6の物体側凹面に設けられた密着複層型回折光学要素PFの色収差補正機能により、第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10に異常分散ガラスを使用することなく、更に2次スペクトルの軸状色収差や環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置の変動を低減することができる。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL12から構成され、負パワーを有する。両凹レンズL12の像面側レンズ面は、非球面で構成されている。このように非球面の光学面を第3レンズ群G3に設けることにより、非点収差や像面湾曲等の補正に寄与し、レンズ全長の短小化が可能となっている。
また、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.70mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は、80.20mmである。
以下の表7に、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表7]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd α dn/dT
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6 58 4.7
2 -48.7189 45.60
3 105.0000 7.89 1.72916 54.6 56 4
4 -122.8590 2.12
5 37.1550 11.09 1.64000 60.2 60 3.1
6 -55.3180 2.78 1.67300 38.2 86 3.8
7 21.5439 23.20
8 ∞ 1.74 開口絞り
9 -22.7635 14.54 1.81600 46.6 63 5.2
10 -145.3290 1.30
11 -135.0000 0.20 1.55710 50.0 1255
12* -135.0000 0.20 1.52780 33.3 1255
13 -135.0000 10.07 1.72916 54.6 56 4
14 -38.0027 1.00
15 93.4537 12.52 1.61800 63.3 101 -3.6
16 -54.8103 5.00 1.72047 34.7 81 3.5
17 -80.4643 1.50
18 97.2290 10.00 1.64000 60.2 60 3.1
19 605.8429 1.50
20 45.2653 13.91 1.64000 60.2 60 3.1
21 -57.0942 15.31 1.67300 38.2 86 3.8
22 28.6333 6.00
23 -128.4630 4.00 1.58887 61.1 66 3.6
24** 160.3186 45.08
(回折光学面データ)
第12面
=-1.9355E-04、C=1.4371E-07、C=-4.4294E-11、C=6.1353E-13
(非球面データ)
第24面
κ=8.1666、A=0.92874E-05、A=0.75646E-08、A=0.11554E-10、A10=0
表7からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第7実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.11
条件式(2) |G3F/G2F|=2.24
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=2.4
条件式(5) |Y/G3F|=0.18
条件式(6) ENT.P/EXT.P=0.96
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.09
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(18) νdG2DN=34.7(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
νdG2DN=38.2(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0017(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
Δθg,FG2DN=−0.0044(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(20) νdG2DP=63.3(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
νdG2DP=60.2(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0051(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
Δθg,FG2DP=−0.0064(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(23) |fDOE/G2F|=44.1
条件式(24) Pmin=0.15
条件式(25) ΦDOE/ΦMAX=0.65
Figure 0006341275

条件式(27) Y/TL=0.087
また、第7実施例において、回折光学面(第12面)に入射する光線のベース曲率半径の法線に対する最大角度は19.2°であり、25°以内であるため、フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得ることができる。
図22は、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図23は、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図22および図23に示す各収差から明らかなように、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
また、第7実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、環境温度が+20℃上昇した時、実際に表7に記した熱膨張係数α及び相対屈折率温度計数dn/dTの値に応じて、各光学面の曲率半径、光学面の面間隔及び屈折率を変化させた後のバックフォーカス位置変動は0.02mmに収まっており、良好にアサーマル化されている。但し、光学面の空気面間隔は、アルミ部材(常温における熱膨張係数:234×10−7/℃)により固定されていると仮定する。
<第8実施例>
次に、第8実施例について説明する。図24は、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL2、接合メニスカスレンズML、メニスカス凹レンズ(単凹メニスカスレンズ)L5、メニスカス凸レンズL6、第1ダブレットレンズDL1、第2ダブレットレンズDL2から構成される。メニスカス凸レンズL6の物体側凹面には、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFが設けられている。
接合メニスカスレンズMLは、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL3)と負レンズ(両凹レンズL4)とで構成される。メニスカス凹レンズL5は、接合メニスカスレンズMLと開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向けている。この様に第8実施例では、開口絞りASを挟んだ相対向した凹面構成により、像面湾曲補正も行っている。
第1ダブレットレンズDL1は、正レンズL7および負レンズL8の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL9および負レンズL10の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第8実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれており、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによる球面収差やコマ収差の差を低減することができる。
また、メニスカス凸レンズL6の物体側凹面に設けられた密着複層型回折光学要素PFの色収差補正機能により、第2ダブレットレンズDL2の正レンズL9に異常分散ガラスを使用することなく、更に2次スペクトルの軸状色収差や環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置の変動を低減することができる。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL11から構成され、負パワーを有する。両凹レンズL11の像面側レンズ面は、非球面で構成されている。このように非球面の光学面をを第3レンズ群G3に設けることにより、非点収差や像面湾曲等の補正に寄与し、レンズ全長の短小化が可能となっている。
また、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.69mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は80.39mmである。
以下の表8に、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表8]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd α dn/dT
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6 58 4.7
2 -48.1921 45.60
3 77.2336 8.10 1.72916 54.6 56 4
4 -156.4150 0.10
5 45.9392 13.27 1.64000 60.2 60 3.1
6 -45.9392 2.50 1.67300 38.2 86 3.8
7 21.2128 23.33
8 ∞ 1.68 開口絞り
9 -22.4647 16.00 1.81600 46.6 63 5.2
10 -42.4184 1.30
11 -77.2352 0.20 1.55710 50.0 1255
12* -77.2352 0.20 1.52780 33.3 1255
13 -77.2352 13.20 1.72916 54.6 56 4
14 -47.1891 1.00
15 66.6581 16.00 1.60300 65.4 89 -2.5
16 -42.1781 3.25 1.73800 32.3 69 5.5
17 -76.3498 13.98
18 33.0183 13.80 1.64000 60.2 60 3.1
19 -333.1071 2.63 1.67300 38.2 86 3.8
20 33.1796 7.62
21 -77.1458 8.00 1.58887 61.1 66 3.6
22** 70.2335 45.27
(回折光学面データ)
第12面
=-2.2128E-04、C=1.14661E-07、C=5.7751E-11、C=6.1990E-13
(非球面データ)
第22面
κ=8.6066、A=0.10746E-04、A=0.68151E-08、A=0.26303E-12、A10=0
表8からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第8実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.13
条件式(2) |G3F/G2F|=1.17
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=3.0
条件式(5) |Y/G3F|=0.35
条件式(6) ENT.P/EXT.P=0.95
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.09
Figure 0006341275

条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(18) νdG2DN=32.3(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
νdG2DN=38.2(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL10)
条件式(19) Δθg,FG2DN=0.0006(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
Δθg,FG2DN=−0.0044(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL10)
条件式(20) νdG2DP=65.4(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
νdG2DP=60.2(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL9)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0033(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
Δθg,FG2DP=−0.0064(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL9)
条件式(23) |fDOE/G2F|=39.2
条件式(24) Pmin=0.13
条件式(25) ΦDOE/ΦMAX=0.68
Figure 0006341275
条件式(27) Y/TL=0.086
また、第8実施例において、回折光学面(第12面)に入射する光線のベース曲率半径の法線に対する最大角度は8.5°であり、25°以内であるため、フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得ることができる。
図25は、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図26は、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図25および図26に示す各収差から明らかなように、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
また、第8実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、環境温度が+20℃上昇した時、実際に表8に記した熱膨張係数α及び相対屈折率温度計数dn/dTの値に応じて、各光学面の曲率半径、光学面の面間隔及び屈折率を変化させた後のバックフォーカス位置変動は0.04mmに収まっており、良好にアサーマル化されている。但し、光学面の空気面間隔は、アルミ部材(常温における熱膨張係数:234×10−7/℃)により固定されていると仮定する。
<第9実施例>
次に、第9実施例について説明する。図27は、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100の構成を説明する図である。第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100も、物体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として正パワーを有し、物体近傍に配置される。第1レンズ群G1は、正レンズL1から構成される。
第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1と適切な距離を隔てて配置され、全体として正パワーを有する。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL2、接合メニスカスレンズML、メニスカス凹レンズ(単凹メニスカスレンズ)L5、メニスカス凸レンズL6、第1ダブレットレンズDL1、正レンズL9、第2ダブレットレンズDL2から構成される。メニスカス凸レンズL6の物体側凹面には、2つの異なる樹脂部材からなる密着複層型回折光学要素PFが設けられている。
接合メニスカスレンズMLは、像側に凹面を向け、正レンズ(両凸レンズL3)と負レンズ(両凹レンズL4)とで構成される。メニスカス凹レンズL5は、接合メニスカスレンズMLと開口絞りASを挟んで対向し、物体側に凹面を向けている。このように、第9実施例では、開口絞りASを挟んだ相対向した凹面構成により、像面湾曲補正も行っている。
第1ダブレットレンズDL1は、正レンズL7および負レンズL8の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。第2ダブレットレンズDL2は、正レンズL10および負レンズL11の2枚を貼り合わせた接合ダブレットレンズである。このように、第9実施例では、第2レンズ群G2に2組の接合ダブレットレンズが含まれており、2次スペクトルの軸上色収差や波長の違いによる球面収差やコマ収差の差を低減することができる。
また、メニスカス凸レンズL6の物体側凹面に設けられた密着複層型回折光学要素PFの色収差補正機能により、第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10に異常分散ガラスを使用することなく、更に2次スペクトルの軸状色収差や環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置の変動を低減することができる。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL12から構成され、負パワーを有する。両凹レンズL12の像面側レンズ面は、非球面で構成されている。このように非球面の光学面を第3レンズ群G3に設けることにより、非点収差や像面湾曲等の補正に寄与し、レンズ全長の短小化が可能となっている。
また、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、入射瞳位置は第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置は像面Iより第3レンズ群G3側にある。最大像高における物体面から入射瞳面までの距離(ENT.P)は76.71mm、射出瞳面から像面までの距離(EXT.P)は79.27mmである。
以下の表9に、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100の各種データを示す。
[表9]
(全体諸元)
倍率β=-1.00
開口数NA=0.125
最大像高Y=21.6mm
(レンズデータ)
面番号 r d nd νd α dn/dT
物体 3.00
1 ∞ 10.00 1.81600 46.6 58 4.7
2 -48.7189 45.60
3 102.5575 7.97 1.72916 54.6 56 4
4 -114.9770 2.44
5 39.1503 10.89 1.64000 60.2 60 3.1
6 -52.5674 2.50 1.67300 38.2 86 3.8
7 22.2575 22.37
8 ∞ 1.49 開口絞り
9 -22.3088 14.68 1.81600 46.6 63 5.2
10 -149.7170 1.30
11 -135.0000 0.20 1.55710 50.0 1255
12* -135.0000 0.20 1.52780 33.3 1255
13 -135.0000 9.73 1.72916 54.6 56 4
14 -37.4383 1.00
15 92.1296 13.00 1.60300 65.4 89 -2.5
16 -60.2582 7.00 1.72047 34.7 81 3.5
17 -80.4643 1.50
18 80.5910 10.00 1.64000 60.2 60 3.1
19 331.6966 1.50
20 46.9469 12.97 1.64000 60.2 60 3.1
21 -58.1306 16.52 1.67300 38.2 86 3.8
22 28.2174 6.00
23 -139.7020 4 1.58887 61.1 66 3.6
24** 166.7557 44.15
(回折光学面データ)
第12面
=-2.1365E-04、C=1.4571E-07、C=-1.5878E-11、C=4.9179E-13
(非球面データ)
第24面
κ=5.9891、A=0.96937E-05、A=0.71343E-08、A=0.16788E-10、A10=0
表9からわかるように、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面(第1面)は平面である。そのため、上述したように、ゴミ等の微少欠陥物の影響を最小限に抑えることができる。
また、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100において、上述した条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)に関する値を、以下に示す。以下に示すように、第9実施例に係る倒立等倍リレーレンズ100は、条件式(1)〜(3)、(5)〜(11)、(18)〜(21)、(23)〜(27)を満足するため、上述した効果を得ることができる。
条件式(1) |G1F/G2F|=1.12
条件式(2) |G3F/G2F|=2.41
条件式(3) |EG1−G2/EG2−G3|=2.4
条件式(5) |Y/G3F|=0.17
条件式(6) ENT.P/EXT.P=0.97
条件式(7) WD=3.00 50・λ/NA=1.88
条件式(8) D/Y=2.04
Figure 0006341275
条件式(10) ndG1=1.81600(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(11) νdG1=46.6(第1レンズ群G1の正レンズL1)
条件式(18) νdG2DN=34.7(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
νdG2DN=38.2(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(19) Δθg,FG2DN=−0.0017(第1ダブレットレンズDL1の負レンズL8)
Δθg,FG2DN=−0.0044(第2ダブレットレンズDL2の負レンズL11)
条件式(20) νdG2DP=65.4(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
νdG2DP=60.2(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(21) Δθg,FG2DP=0.0033(第1ダブレットレンズDL1の正レンズL7)
Δθg,FG2DP=−0.0064(第2ダブレットレンズDL2の正レンズL10)
条件式(23) |fDOE/G2F|=40.5
条件式(24) Pmin=0.13
条件式(25) ΦDOE/ΦMAX=0.65
Figure 0006341275

条件式(27) Y/TL=0.086
また、第9実施例において、回折光学面(第12面)に入射する光線のベース曲率半径の法線に対する最大角度は19.4°であり、25°以内であるため、フレアの影響を殆ど受けずに良好な画像を得ることができる。
図28は、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100における球面収差、非点収差、および歪曲収差を示す図である。図29は、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100におけるコマ収差を示す図である。図28および図29に示す各収差から明らかなように、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100でも、諸収差が良好に補正されている。
また、第9実施例による倒立等倍リレーレンズ100では、環境温度が+20℃上昇した時、実際に表9に記した熱膨張係数α及び相対屈折率温度計数dn/dTの値に応じて、各光学面の曲率半径、光学面の面間隔及び屈折率を変化させた後のバックフォーカス位置変動は0.01mmに収まっており、良好にアサーマル化されている。但し、光学面の空気面間隔は、アルミ部材(常温における熱膨張係数:234×10−7/℃)により固定されていると仮定する。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)倒立等倍リレーレンズ100は、物体側から順に、正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1と距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群G2と、負パワーを有する第3レンズ群G3と、から構成され、入射瞳位置が第1レンズ群G1よりも物体面O側にあり、射出瞳位置が像面Iより第3レンズ群G3側にある。このように、倒立等倍リレーレンズ100の入射瞳位置が第1レンズ群G1よりも物体面O側にあるようにしたので、交換レンズ10とカメラボディ20との間に倒立等倍リレーレンズ100を挿入した際に、交換レンズ10の射出瞳位置と倒立等倍リレーレンズ100の入射瞳位置とを近づけることができる。したがって、適切な像高を確保することができる。
(2)また、倒立等倍リレーレンズ100の射出瞳位置とカメラボディ20における結像面(すなわち倒立等倍リレーレンズ100の像面I)との位置関係は、交換レンズ10を直接カメラボディ20に取り付けた際における交換レンズ10の射出瞳位置とカメラボディ20における結像面(すなわち交換レンズ10の焦点面)との位置関係と概ね一致することが望ましい。そこで、本実施形態による倒立等倍リレーレンズ100では、射出瞳位置を像面Iよりも第3レンズ群G3側に設定するようにした。
また、交換レンズ10とカメラボディ20との間に倒立等倍リレーレンズ100を挿入した際は、交換レンズ10の焦点面(すなわち交換レンズ10による結像面)が倒立等倍リレーレンズ100の物体面Oとなる。そして、倒立等倍リレーレンズ100の入射瞳位置と交換レンズ10の射出瞳位置とが概ね一致する場合、交換レンズ10の焦点面と射出瞳位置との位置関係は、倒立等倍リレーレンズ100の物体面Oと入射瞳位置との位置関係と概ね一致する。したがって、倒立等倍リレーレンズ100の物体面Oと入射瞳位置との位置関係と、射出瞳位置と像面Iとの位置関係とを概ね一致させるようにすれば、交換レンズ10の射出瞳位置と焦点面との位置関係と、倒立等倍リレーレンズ100の射出瞳位置と像面Iとの位置関係とが概ね一致すると考えられる。このことをふまえ、倒立等倍リレーレンズ100では、最大像高において、物体面Oから入射瞳面までの距離と射出瞳面から像面Iまでの距離とを略等しくするようにした(すなわち条件式(6)を満足するようにした)。これにより、カメラボディ20の結像面と倒立等倍リレーレンズ100の射出瞳位置との位置関係を、交換レンズ10を直接カメラボディ20に取り付けた際におけるカメラボディ20の結像面と交換レンズ10の射出瞳位置との位置関係と概ね一致させることができる。したがって、視野周辺の像高まで口径蝕を発生させることなく結像させることができる。
(3)また、倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2は、硝子部材とその硝子部材に密着接合された回折光学要素PFとからなる光学部材を含み、回折光学要素PFは、異なる2つの樹脂部材を密着接合し、その界面に回折格子溝が形成された回折光学面Cを有する。これにより、回折光学要素PFを通常の光学硝子(屈折光学素子)と組合せることにより、通常硝子では達成し得ない良好な色収差補正が可能となることや、高価な特殊異常分散硝子でしか達成し得ないような良好な色収差補正が可能になる。更に軸上収差補正に有効な異常分散硝子の多用は環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動の増大にも繋がるため、この点においても、回折光学面Cを有した回折光学要素PFを備えることは、環境の温度変化により生じるバックフォーカス位置変動の抑制に効果的である。
(4)また、倒立等倍リレーレンズ100において、負パワーを有する第3レンズ群G3が非球面の光学面を含むことにより、物体面から像面までのレンズ全長を短縮化でき、倒立等倍リレーレンズ100を小型化することができる。
−変形例−
上述した実施の形態では、第1カメラシステム1および第2カメラシステム2におけるカメラボディ20が撮像素子21を有するデジタルカメラである例について説明したが、フィルムカメラであってもよい。
上述した第2カメラシステム2の中間アダプタ30において、マイクロレンズアレイ33よりも交換レンズ10側に、フィールドレンズを配置するようにしてもよい。
上述した倒立等倍リレーレンズ100において、第2レンズ群G2が、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、当該第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向けた単凹メニスカスレンズとを含む場合に、上記第1接合メニスカスレンズが3枚構成の接合レンズであってもよい。
上記では、種々の実施例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2014年第97568号(2014年5月9日出願)
1…第1カメラシステム、2…第2カメラシステム、10…交換レンズ、11…撮影レンズ、20…カメラボディ、21…撮像素子、30…中間アダプタ、33…マイクロレンズアレイ、100…倒立等倍リレーレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、ML…接合メニスカスレンズ、ML1…第1接合メニスカスレンズ、ML2…第2接合メニスカスレンズ、DL1…第1接合ダブレットレンズ、DL2…第2接合ダブレットレンズ

Claims (39)

  1. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)(2)および(3)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    1.7≦|E G1−G2 /E G2−G3 |≦6.2 ・・・(3)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
    G1−G2 :前記第1レンズ群の像側主点と前記第2レンズ群の物体側主点との距離
    G2−G3 :前記第2レンズ群の像側主点と前記第3レンズ群の物体側主点との距離
  2. 請求項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群を構成するいずれかのレンズが移動することで、フォーカシングを行う倒立等倍リレーレンズ。
  3. 請求項1または2に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向して物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第3レンズ群は、両凹レンズから構成され、
    物体側NAが0.125以下であり、以下の式(5)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    |Y/G3F|≧0.12 ・・・(5)
    但し、
    Y(>0):最大像高
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の式(6)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.9≦ENT.P/EXT.P≦1.1 ・・・(6)
    但し、
    ENT.P:最大像高における物体面から入射瞳面までの距離
    EXT.P:最大像高における射出瞳面から像面までの距離。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第1レンズ群において最も物体側のレンズ面が平面または物体に対して凸面であり、
    以下の式(7)および(8)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    WD≧50・λ/NA ・・・(7)
    D/Y≧1.8 ・・・(8)
    但し、
    WD:物体面から前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面までの距離
    λ:使用主波長
    NA:物体側開口数
    D:前記第3レンズ群の最も像面側のレンズ面から像面までの距離
    Y(>0):最大像高。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第3レンズ群は、両凹レンズからなり、
    以下の条件式(9)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    Figure 0006341275
    但し、
    Y(>0):最大像高
    添え字i=1:前記第1接合メニスカスレンズの像側に向けた凹面
    添え字i=2:前記第2接合メニスカスレンズまたは前記単凹メニスカスレンズの物体側に向けた凹面
    添え字i=3:前記第3レンズ群の前記両凹レンズの物体側の凹面
    添え字i=4:前記第3レンズ群の前記両凹レンズの像側の凹面
    :添え字iに対応するレンズ面の曲率半径
    i−1:添え字iに対応するレンズ面に対して物体側の媒質の屈折率
    :添え字iに対応するレンズ面に対して像側の媒質の屈折率。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズのうち、少なくとも1つは3枚構成の接合レンズである倒立等倍リレーレンズ。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    さらに、前記第2レンズ群は、前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズまたは前記単凹メニスカスレンズの他に、負レンズと正レンズとで構成された接合ダブレットレンズを少なくとも1つ含む倒立等倍リレーレンズ。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、硝子部材と前記硝子部材に密着接合された回折光学要素とからなる光学部材を含み、
    前記回折光学要素は、異なる2つの樹脂部材を密着接合し、その界面に回折格子溝が形成された回折光学面を有する倒立等倍リレーレンズ。
  10. 請求項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(23)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    23.0≦|fDOE/G2F|≦57.0 ・・・(23)
    但し、
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    DOE:前記回折光学要素の焦点距離。
  11. 請求項または10に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(24)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.09≦Pmin≦0.20 ・・・(24)
    但し、
    min:前記回折光学要素の前記回折格子溝の最小ピッチ。
  12. 請求項9〜11のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(25)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.4≦ΦDOE/ΦMAX≦0.9 ・・・(25)
    ΦDOE:前記回折光学要素の前記回折光学面を通過する光束径
    ΦMAX:前記第2レンズ群を通過する光束の最大径。
  13. 請求項12のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記回折光学要素の前記回折光学面に入射する光線の最大角度が前記回折光学面を形成するベース曲率半径の法線に対して25°以内に制限されている倒立等倍リレーレンズ。
  14. 請求項13のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記倒立等倍リレーレンズ全体を構成するm個の単レンズ要素および前記回折光学要素において、以下の条件式(26)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    Figure 0006341275
    但し、
    m:前記倒立等倍リレーレンズを構成する単レンズ要素の総数
    α:前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の熱膨張係数
    :前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材のd線屈折率
    dn/dT:前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材のd線における相対屈折率温度係数
    :前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の焦点距離
    :軸上物点から出射し前記倒立等倍リレーレンズに入射する近軸光線が前記倒立等倍リレーレンズの各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して相対入射高さとした場合における、前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の両面の相対入射高さの平均値
    αDOE:前記回折光学要素を構成する前記2つの樹脂部材の平均熱膨張係数
    DOE:前記回折光学要素の焦点距離
    DOE:軸上物点から出射し前記倒立等倍リレーレンズに入射する近軸光線が前記倒立等倍リレーレンズの各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して相対入射高さとした場合における、前記回折光学要素の3面の相対入射高さの平均値。
  15. 請求項14のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第3レンズ群が非球面の光学面を含み、以下の条件式(27)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    Y/TL≧0.08 ・・・(27)
    但し、
    Y(>0):最大像高
    TL:物体面から像面までのレンズ全長。
  16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に配置された光軸折り曲げ部材をさらに備え、
    前記光軸折り曲げ部材は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間の光軸をクランク状に折り曲げる倒立等倍リレーレンズ。
  17. 着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、
    前記中間アダプタは、請求項1〜16のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズを有し、
    前記倒立等倍リレーレンズは、前記交換レンズの焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にするカメラシステム。
  18. 着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、
    前記中間アダプタは、2次元状に配列された複数のレンズを有する光学素子と、請求項1〜16のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズと、を有し、
    前記光学素子は、前記交換レンズの焦点面近傍に配置され、
    前記倒立等倍リレーレンズは、前記光学素子の焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にするカメラシステム。
  19. カメラボディに着脱可能な交換レンズに着脱可能なレンズ用マウント部と、
    前記カメラボディに着脱可能なボディ用マウント部と、
    物体側から順に、正パワーを有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レンズ群とを有し、入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足する倒立等倍リレーレンズと、
    を有する中間アダプタ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  20. 請求項19に記載された中間アダプタであって、
    前記第1レンズ群の光軸と交差する方向に2次元状に配列された複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備える中間アダプタ。
  21. 請求項20に記載された中間アダプタであって、
    前記マイクロレンズアレイは、前記第1レンズ群よりも物体側に備えられている中間アダプタ。
  22. 請求項19から21の何れか1項に記載された中間アダプタと、
    前記中間アダプタに着脱可能なカメラボディと、前記中間アダプタに着脱可能な交換レンズとを有するカメラシステム。
  23. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群を構成するいずれかのレンズが移動することで、フォーカシングを行う倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  24. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向して物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第3レンズ群は、両凹レンズから構成され、
    物体側NAが0.125以下であり、以下の式(5)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    |Y/G3F|≧0.12 ・・・(5)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
    Y(>0):最大像高。
  25. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)、(2)および(6)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    0.9≦ENT.P/EXT.P≦1.1 ・・・(6)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
    ENT.P:最大像高における物体面から入射瞳面までの距離
    EXT.P:最大像高における射出瞳面から像面までの距離。
  26. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第1レンズ群において最も物体側のレンズ面が平面または物体に対して凸面であり、
    以下の式(7)および(8)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    WD≧50・λ/NA ・・・(7)
    D/Y≧1.8 ・・・(8)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
    WD:物体面から前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面までの距離
    λ:使用主波長
    NA:物体側開口数
    D:前記第3レンズ群の最も像面側のレンズ面から像面までの距離
    Y(>0):最大像高。
  27. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第3レンズ群は、両凹レンズからなり、
    以下の条件式(9)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    Figure 0006341275
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離
    Y(>0):最大像高
    添え字i=1:前記第1接合メニスカスレンズの像側に向けた凹面
    添え字i=2:前記第2接合メニスカスレンズまたは前記単凹メニスカスレンズの物体側に向けた凹面
    添え字i=3:前記第3レンズ群の前記両凹レンズの物体側の凹面
    添え字i=4:前記第3レンズ群の前記両凹レンズの像側の凹面
    :添え字iに対応するレンズ面の曲率半径
    i−1 :添え字iに対応するレンズ面に対して物体側の媒質の屈折率
    :添え字iに対応するレンズ面に対して像側の媒質の屈折率
  28. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズのうち、少なくとも1つは3枚構成の接合レンズである倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  29. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群は、像側に凹面を向け、正レンズと負レンズとで構成された第1接合メニスカスレンズと、前記第1接合メニスカスレンズと開口絞りを挟んで対向し、物体側に凹面を向け、負レンズと正レンズとで構成された第2接合メニスカスレンズまたは単凹メニスカスレンズとを含み、
    さらに、前記第2レンズ群は、前記第1接合メニスカスレンズと前記第2接合メニスカスレンズまたは前記単凹メニスカスレンズの他に、負レンズと正レンズとで構成された接合ダブレットレンズを少なくとも1つ含む倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  30. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第2レンズ群は、硝子部材と前記硝子部材に密着接合された回折光学要素とからなる光学部材を含み、
    前記回折光学要素は、異なる2つの樹脂部材を密着接合し、その界面に回折格子溝が形成された回折光学面を有する倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  31. 請求項30に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(23)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    23.0≦|fDOE/G2F|≦57.0 ・・・(23)
    但し、
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    fDOE:前記回折光学要素の焦点距離
  32. 請求項30または31に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(24)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.09≦P min ≦0.20 ・・・(24)
    但し、
    min :前記回折光学要素の前記回折格子溝の最小ピッチ。
  33. 請求項30〜32のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    以下の条件式(25)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    0.4≦Φ DOE /Φ MAX ≦0.9 ・・・(25)
    Φ DOE :前記回折光学要素の前記回折光学面を通過する光束径
    Φ MAX :前記第2レンズ群を通過する光束の最大径。
  34. 請求項30〜33のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記回折光学要素の前記回折光学面に入射する光線の最大角度が前記回折光学面を形成
    するベース曲率半径の法線に対して25°以内に制限されている倒立等倍リレーレンズ。
  35. 請求項30〜34のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記倒立等倍リレーレンズ全体を構成するm個の単レンズ要素および前記回折光学要素
    において、以下の条件式(26)を満足する倒立等倍リレーレンズ、
    Figure 0006341275
    但し、
    m:前記倒立等倍リレーレンズを構成する単レンズ要素の総数
    α :前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の熱膨
    張係数
    :前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材のd線
    屈折率
    dn /dT:前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部
    材のd線における相対屈折率温度係数
    :前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素を構成する光学部材の焦点
    距離
    :軸上物点から出射し前記倒立等倍リレーレンズに入射する近軸光線が前記倒立等
    倍リレーレンズの各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して
    相対入射高さとした場合における、前記m個の単レンズ要素のうちi番目の単レンズ要素
    を構成する光学部材の両面の相対入射高さの平均値
    α DOE :前記回折光学要素を構成する前記2つの樹脂部材の平均熱膨張係数
    DOE :前記回折光学要素の焦点距離
    DOE :軸上物点から出射し前記倒立等倍リレーレンズに入射する近軸光線が前記倒立等倍リレーレンズの各光学部材に入射する入射高さを、最大入射高さを1として正規化して相対入射高さとした場合における、前記回折光学要素の3面の相対入射高さの平均値。
  36. 請求項30〜35のいずれか一項に記載の倒立等倍リレーレンズにおいて、
    前記第3レンズ群が非球面の光学面を含み、以下の条件式(27)を満足する倒立等倍
    リレーレンズ、
    Y/TL≧0.08 ・・・(27)
    但し、
    Y(>0):最大像高
    TL:物体面から像面までのレンズ全長。
  37. 物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に配置された光軸折り曲げ部材をさらに備え、
    前記光軸折り曲げ部材は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間の光軸をクランク状に折り曲げる倒立等倍リレーレンズ、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  38. 着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、
    前記中間アダプタは、倒立等倍リレーレンズを有し、
    前記倒立等倍リレーレンズは、
    物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記倒立等倍リレーレンズは、前記交換レンズの焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にするカメラシステム、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離。
  39. 着脱可能な交換レンズと、着脱可能なカメラボディと、前記交換レンズと前記カメラボディとの間に装着される中間アダプタと、を備えるカメラシステムであって、
    前記中間アダプタは、2次元状に配列された複数のレンズを有する光学素子と、倒立等倍リレーレンズと、を有し、
    前記光学素子は、前記交換レンズの焦点面近傍に配置され、
    前記倒立等倍リレーレンズは、
    物体側から順に、
    正パワーを有し、物体近傍に配置される第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群と所定の距離を隔てて配置され、正パワーを有する第2レンズ群と、
    負パワーを有する第3レンズ群と、
    から構成され、
    入射瞳位置が前記第1レンズ群よりも物体面側にあり、射出瞳位置が像面より前記第3レンズ群側にあり、以下の式(1)および(2)を満足し、
    前記倒立等倍リレーレンズは、前記光学素子の焦点面と前記カメラボディの結像面とを共役にするカメラシステム、
    0.65≦|G1F/G2F|≦2.0 ・・・(1)
    0.35≦|G3F/G2F|≦3.1 ・・・(2)
    但し、
    G1F:前記第1レンズ群の焦点距離
    G2F:前記第2レンズ群の焦点距離
    G3F:前記第3レンズ群の焦点距離

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