JP6340489B2 - 樹脂製品 - Google Patents
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Description
このような便座の上側部品と下側部品等の樹脂部品同士の接合は、振動溶着(特許文献1)によって行われるか、もしくは、上側部品と下側部品との間の隙間(通路)に溶着用の樹脂を射出して固着する(特許文献2)ことによって行われていた。
−便座(樹脂製品)の構成−
図1(a)に示すように、本発明の樹脂製品の実施形態に係る便座1は、全体として平面視で半楕円形状を有し、その中央部に前後方向に長い略楕円形状の開口1aが形成されており、後側辺に設けたヒンジ部1bにより便器本体の上面に対して、回動自在に取り付けられている。
便座1は、例えばポリプロピレン等の樹脂からなる樹脂部品である上側部品11と下側部品12とを、その側端部に形成された接合部において上下方向に接合することにより形成されており、中空部14内にはヒータ1c等が配置されている。
なお、以下の説明において、図1(b)に示すように、開口1a側(左側)を「内周側」といい、反開口側(右側)を「外周側」という。
3の下端部分、下側部品12の下外壁部122と下内壁部123の上端部分が上側部品と下側部品とを接合する接合部(図2のA,B,C,Dで示す部分)として構成されている。
下側部品12の下外壁部122の接合部Bは略水平な接合面122aを有しており、接合面122aの外周側に上方に開口する下溝部122bが形成され、下溝部122bを構成する外周側の外周壁122cの上面は接合面122aに比べて下方に位置している。接合面122aの内周側には下方にへこむ嵌合凹部122dが形成されている。
なお、上側部品11の上内壁部113の接合部C及び下側部品12の下内壁部123の接合部Dの構成は、上外壁部112及び下外壁部122の構成と略同様であるので、説明を省略する。
上側部品11と下側部品12とからなる便座1は、上側部品11と下側部品12とを上下方向に当接させた状態で型内に収容し、上側部品11と下側部品12の接合部の当接部分に形成される空洞部に対して接合用の樹脂を射出(注入)することにより形成される。
以下、便座1の形成方法について、接合部Aと接合部Bとの接合部分を用いて、詳細に説明する。
そして、上溝部112b及び下溝部122bの外周側の外周壁112c,122cはともに接合面112a,122aよりも上下方向で短く形成されていることから、空洞部13の外周側は当接することなく、空洞部13と外部とを連通する連通部13aが形成されている。
一方、空洞部13の内周側には、上側部品11の接合面112aから延設される嵌合壁部112dが、下側部品12の接合面122aに形成された嵌合凹部122dに嵌まりこみ、上側部品11と下側部品12とが空洞部13の内周側(中空部側)で重複して接合されており、接合面112a,122a同士が当接して形成される接合面が便座1の中空部に対して直線的に連続しないように形成されている。
なお、上側部品11と下側部品12との接合に際して、両者の接合部に、図1(a)に点線で示すように、便座の中空部に向かって部分的に突出するように肉厚部を形成するか、もしくは全周に亘って接合部の肉厚を大きくするなどし、該肉厚部、もしくは肉厚を大きくした接合部に凸部と凹部とによる位置決め部1dを設けることにより、上側部品11と下側部品12の接合部の長手方向の位置決めを行うことができ、製造精度を向上させることができる。
接着用樹脂の冷却硬化後、上下の型51,52を外して便座1を取り出し、表面を磨くなどの仕上げ処理をすることで便座1が形成される。
このように、外周壁112cの厚み寸法dを1mm程度の比較的薄い板状に形成することにより、射出された接着用樹脂が優先的に空洞部13内を充填するように流れた際に、空洞部13内に充填された接着用樹脂の圧力によって外周壁112c,122cが撓むなどして上型51及び下型52に対して押しつけられるので、外周壁112c,122cと上、下型51,52との間に接着用樹脂が漏れることを防ぎ、成型後の便座1の表面に樹脂漏れよるヒケや変形が生じることを抑制することができる。
なお、上側部品11の外周壁112c及び下側部品12の外周壁122cをそれぞれ図3(b)に点線で示すように1〜3度程度傾斜させることで、上側部品11及び下側部品12に成形変動や収縮率変動等により寸法変動が生じても、両外周壁112c,122cの上、下型51,52への当たりむらを無くし、両外周壁112c,122cと上、下型51,52との間に隙間が生じて接着用樹脂が漏れることを一層防止することができる。
また、空洞部の中空部側を上側部材の嵌合壁部と下側部材の嵌合凹部との嵌まり込みにより接合させ、上側部品と下側部品とが空洞部の中空部側で重複して接合されているので、溶融状態の接着用樹脂の射出による空洞部の中空部側が変形することを抑制することができ、上側部品と下側部品との接合部が離間することなく、接着用樹脂が便座の中空部内に漏れ出すことを防止することができる。
また、空洞部に射出される接着用樹脂が空洞内で上側部品と下側部品とに対して均一に射出(注入)されるために、上側部品もしくは下側部品の一方に偏って射出されることによって大きく変形されることを防止できるので、上側部品と下側部品との接合部の離間をさらに抑制し、接着用樹脂が便座の中空部内に漏れ出すことを防止することができる。
そして、特に、便座として採用することにより、接合部の隙間がなく、汚水や汚物等が付着しても容易に拭き取りができ、衛生的で好ましい。
なお、上記実施形態において例示された樹脂部品の接合部の寸法は、一例に過ぎず、例えば、位置決め部1dを設けるために接合部の全周に亘って肉厚を大きくする場合などには、嵌合壁部112d(嵌合凹部122d)の寸法を2.0mm以上とするなど、適宜決定することができる。
また、上記実施形態において、型の構成は、特に上下二つに分割するものに限るものではなく、横方向に分割するものでも、また、三つ以上の複数に分割するものでもよい。
11 :上側部品
111 :上面部
112 :上外壁部
112a :接合面
112b :上溝部
112c :外周壁
112d :嵌合壁部
113 :上内壁部
12 :下側部品
121 :下面部
122 :下外壁部
122a :接合面
122b :下溝部
122c :外周壁
122d :嵌合凹部
123 :下内壁部
13 :空洞部
13a :連通部
14 :中空部
51 :上型
51a :樹脂供給口
52 :下型
Claims (1)
- 樹脂部品同士を接合することにより形成される樹脂製品であって、
一方の樹脂部品の接合部と、他方の樹脂部品の接合部とを当接して接合されており、
一方の樹脂部品の接合部には、溝部が外周側に、嵌合壁部が内周側に形成され、
他方の樹脂部品の接合部には、溝部が外周側に、嵌合凹部が内周側に形成され、
一方の樹脂部品と他方の樹脂部品との当接状態において、一方の樹脂部品の溝部と他方の樹脂部品の溝部とによって外周側に空洞部が形成されるとともに、空洞部の内周側において嵌合壁部と嵌合凹部とが嵌合し、
前記空洞部に前記空洞部と外部とを連通する連通部が形成され、
前記連通部の近傍の少なくとも一方の樹脂部品の溝部の外周壁は、薄板状であり、外周側に1〜3度傾斜させた
ことを特徴とする樹脂製品。
Priority Applications (1)
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JP2018002152A JP6340489B2 (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 樹脂製品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018002152A JP6340489B2 (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 樹脂製品 |
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