JP6339306B1 - 排気ガス浄化用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、特許文献3に記載の技術はリン含有ゼオライトを550℃程度のヘキサン等の分解に使用するものに過ぎない。同文献には、例えば900℃〜1000℃という高温下での耐久性が必要な排気ガス浄化用途にリン含有ゼオライトを用いることは何ら記載も示唆もされておらず、まして、その用途においてゼオライトを含む浄化用触媒に求められる具体的な構成は何ら記載も示唆もされていない。
(a1)980℃で25時間熱処理した状態の比表面積をAとし、(a2)前記の熱処理を行う前の状態の比表面積をBとしたときに、
A/B×100(%)で表される比表面積の維持率RSが35%以上である、排気ガス浄化用組成物を提供するものである。
(b1)980℃で25時間熱処理した状態の結晶子径をXとし、(b2)前記の熱処理を行う前の状態の結晶子径をYとしたときに、
Xが25nm以下であり、且つX/Y×100(%)で表される結晶子径の維持率Rdが50%以上である、排気ガス浄化用組成物を提供するものである。
本実施形態の排気ガス浄化用組成物は、ゼオライトを含有する。ゼオライトとは、四面体構造をもつTO4単位(Tは中心原子)がO原子を共有して三次元的に連結し、開かれた規則的なミクロ細孔を形成している結晶性物質を指す。具体的には国際ゼオライト学会(International Zeolite Association;以下これを「IZA」ということがある。)の構造委員会データ集に記載のあるケイ酸塩、ゲルマニウム塩、ヒ酸塩等が含まれる。
熱処理は後述する実施例に記載の<熱耐久試験条件>にて行われる水熱耐久試験である。同試験の条件が示す通り、本明細書中でいう耐熱性とは耐湿熱性を含む。また31P−NMR測定は後述する実施例に記載の方法にて行われる。
(1)リン含有量がゼオライト中のAlとのモル比で0.5倍当量以上であり、
(a1)980℃で25時間熱処理した後の比表面積をAとし、(a2)前記の熱処理を行う前の状態の比表面積をBとしたときに、
A/B×100(%)で表される比表面積の維持率RSが35%以上である。
(2)リン含有量がゼオライト中のAlとのモル比で0.5倍当量以上8倍当量以下であり、
(b1)980℃で25時間熱処理した後の結晶子径をXとし、(b2)前記の熱処理を行う前の状態の結晶子径をYとしたときに、
Xが25nm以下であり、且つX/Y×100(%)で表される結晶子径の維持率Rdが50%以上である。
上述したように、一般にガソリンエンジンに用いられる排気ガス浄化用組成物は900℃〜1000℃という高温耐久性が求められる。上記の熱処理による比表面積の維持率RSは、ゼオライト構造の高温耐久性を示す。排気ガス浄化用組成物は、比表面積の維持率RSが35%以上であることにより、ゼオライト構造が高温耐久性を有し、これによりゼオライトが有する高いHC吸着活性が得やすいものとなる。
また結晶子径Xは、2nm以上であることが、厳しい熱環境下においてもゼオライト構造が維持されやすく、一定のHC吸着性能を得やすい点から好ましい。これらの観点から、結晶子径Xは、3nm以上20nm以下であることがより好ましく、5nm以上15nm以下であることが特に好ましい。
本実施形態の排気ガス浄化用組成物の好適な製造方法は、リンを液媒に分散又は溶解させた分散液又は溶解液を調製する第1工程と、上記分散液又は溶解液とBEA型ゼオライトとを接触処理させる第2工程と、得られた処理物を焼成する第3工程と、を有する。
排気ガス浄化用組成物がリンに加えてジルコニウムやその他の元素を含有する場合は、第1工程において液媒中にリンに加えてジルコニウムやその他の元素を分散又は溶解させることが好ましい。
液媒中に分散又は溶解させるリンとしては、リン酸又はその塩が挙げられる。リン酸としては、オルトリン酸(H3PO4)、ピロリン酸(H4P2O7)、トリリン酸(H5P3O10)、ポリリン酸、メタリン酸(HPO3)、ウルトラリン酸等が挙げられる。また、リン酸塩として、オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩、ウルトラリン酸塩等が挙げられる。これらの塩としては、アルカリ金属塩、他の金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
第2工程において、分散液又は溶解液と接触させるBEA型ゼオライトとしては、上記で挙げたものが挙げられる。分散液又は溶解液と接触させるBEA型ゼオライトとしては、SiO2/Al2O3モル比が上記リン含有BEA型ゼオライトと同様であるものを用いてもよく、また、比表面積が、上記リン含有BEA型ゼオライトの好ましい比表面積と同様であるものを用いてもよい。分散液又は溶解液と接触させるゼオライトとしては、プロトン型やナトリウム型、アンモニウム型が挙げられ、プロトン型が好ましい。
第3工程では、第2工程の接触処理で得られた処理物を焼成する。焼成は、通常、第2工程で得られたスラリーをろ過して得られた固体を乾燥させてなる乾燥物に対して行うことが好ましい。乾燥は水分がなくなる程度行なえば十分であり、例えば100℃以上で数〜十数時間程度行なえばよい。
従って、本発明は、本発明の排気ガス浄化用組成物を用いた排気ガス浄化方法をも提供するものであり、より好ましくは、内燃機関の排気通路に排出される排気ガスに含有される炭化水素を除去する、排気ガス浄化方法を提供するものである。
リン酸(H3PO4)0.525g及びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)2.45gを純水50g中に懸濁させた。得られた懸濁液に、プロトン型BEA型ゼオライト(SiO2/Al2O3モル比35、比表面積660m2/g)10gを投入し、室温(20℃)で4時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、120℃で12時間乾燥した後、大気圧雰囲気下、600℃で3時間焼成して、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を1.05gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を2.10gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を4.20gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を2.10gに変更し、オキシ硝酸ジルコニウムの量を4.90gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を4.20gに変更し、オキシ硝酸ジルコニウムの量を9.80gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
オキシ硝酸ジルコニウムを用いない以外は実施例2と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸及びオキシ硝酸ジルコニウムを用いなかった以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸を用いなかった以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を0.2625gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を10.50gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸の量を10.50gに変更し、オキシ硝酸ジルコニウムの量を24.50gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
BEA型ゼオライトの代わりに、CHA型ゼオライト(細孔径0.4nm、SSZ13、SiO2/Al2O3モル比29、比表面積650m2/g)を用い、リン酸及びオキシ硝酸ジルコニウムを用いなかった。これらの点以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸(H3PO4)1.25g及びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)2.93gを純水50g中に懸濁させた。得られた懸濁液に、CHA型ゼオライト(SSZ13、細孔径0.4nm、SiO2/Al2O3モル比29、比表面積650m2/g)10gを投入し、室温(20℃)で4時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、120℃で12時間乾燥した後、大気圧雰囲気下、600℃で3時間焼成して、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
CHA型ゼオライト(細孔径0.4nm、SAPO34、SiO2/Al2O3モル比0.4、比表面積630m2/g)を用い、リン酸及びオキシ硝酸ジルコニウムを用いなかった。これらの点以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸(H3PO4)3.77g及びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)4.41gを純水50g中に懸濁させた。得られた懸濁液に、CHA型ゼオライト(SAPO34、細孔径0.4nm、SiO2/Al2O3モル比0.4、比表面積630m2/g)10gを投入し、室温(20℃)で4時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、120℃で12時間乾燥した後、大気圧雰囲気下、600℃で3時間焼成して、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
組成分析装置として、リガク社製の蛍光X線装置(型番:ZSX PrimusII)を用いて排気ガス浄化用組成物中のSi量及びAl量を測定した。測定試料の調製は以下のようにした。得られたSi量及びAl量からSiO2/Al2O3モル比を算出した。
(測定試料の調製方法)
排気ガス浄化用組成物を直径30mmの塩化ビニル管に詰め、圧縮成型して測定試料を調製した。
組成分析装置として、リガク社製の蛍光X線装置(型番:ZSX PrimusII)を用いて排気ガス浄化用組成物中のP量、Zr量及びAl量を測定した。測定試料の調製は以下のようにした。得られた測定値からモル比(P/Al)を算出し、ゼオライト中のAlに対するP含量とした。また得られた測定値からモル比(Zr/Al)を算出し、ゼオライト中のAlに対するZr含量とした。
(測定試料の調製方法)
排気ガス浄化用組成物を直径30mmの塩化ビニル管に詰め、圧縮成型して測定試料を調製した。
排気ガス浄化用組成物について、下記条件で熱耐久試験を行った後の比表面積Am2/gと、試験前の比表面積Bm2/gを測定した。次いで、A/B×100(%)として比表面積の維持率を求めた。比表面積はカンタクローム社製比表面積・細孔分布測定装置(型番:QUADRASORB SI)を用い、BET3点法で求めた。測定用のガスとしてはヘリウムを用いた。
980℃×25時間、10体積%H2O雰囲気にて、下記サイクルを実施した。
サイクル:下記組成のモデルガス3L/min 80sec、Air 3L/min 20secを交互に流した。
モデルガス組成:C3H6 70mL/min、O2 70mL/min、N2 Balanceとした。
10体積%H2Oは水入りタンクより気化させ、水蒸気としてモデルガス又は空気に混入させた。温度により飽和水蒸気圧を調整し、上記体積%の水蒸気量とした。
(31P−NMR測定条件)
測定対象の排気ガス浄化用組成物を直径6mmの酸化ジルコニウム製試料管にセットし、日本電子社製(ECA400)で下記条件にて測定した。
基準物質としては、85% H3PO4水溶液を用い、これを0ppmとした。試料回転速度:7kHz、パルス:90度、繰り返し時間:30秒、積算回数:64回
実施例及び比較例で得られた排気ガス浄化用組成物200mgを、上記条件の熱耐久試験に供した後に、流通反応装置に充填し、下記に示す組成の評価用ガス50℃にて、流量30L/分、30分間流通しトルエンを吸着させた。昇温脱離法によりトルエンを脱離させ、質量分析計によりトルエン脱離量を測定した。実施例2のトルエン吸着量を100%とした任意単位の量を、表1に示す。なお、トルエン昇温脱離はMicromeritics社製の全自動化学吸着分析装置 AutoChem II 2920を用い、脱離量の測定はMicromeritics社製のAutoChem Cirrus 2を用いて行った。
これに対し、BEA型であっても、比表面積の維持率が特定値未満である比較例1〜5の組成物、及びリンを含有しない比較例6及び8の組成物は、各実施例に比べてHC吸着性能が得られないか、得られても各実施例に比べて大幅に劣るものであった。また、リン量や維持率が特定値以上であっても、BEA型ではないゼオライトを用いた比較例7及び9の組成物も炭化水素吸着性能がほとんど得られなかった。
以上の通り、本発明の組成物は、特定値以上のリンを含むBEA型ゼオライトを含有し、更に比表面積の維持率が特定値以上であることで、相乗的なHC吸着性能向上効果を奏し、排気ガス浄化用に有用であることが明らかである。
リン酸(H3PO4)0.97g及びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)2.26gを純水50g中に懸濁させた。得られた懸濁液に、プロトン型BEA型ゼオライト(細孔径0.65nm、SiO2/Al2O3モル比38、比表面積620m2/g)10gを投入し、室温(20℃)で4時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、120℃で12時間乾燥した後、大気圧雰囲気下、600℃で3時間焼成して、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸(H3PO4)0.92g及びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)2.16gを純水50g中に懸濁させた。得られた懸濁液に、プロトン型BEA型ゼオライト(細孔径0.65nm、SiO2/Al2O3モル比40、比表面積595m2/g)10gを投入し、室温(20℃)で4時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、120℃で12時間乾燥した後、大気圧雰囲気下、600℃で3時間焼成して、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸及びオキシ硝酸ジルコニウムを用いなかった点以外は実施例8と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
リン酸及びオキシ硝酸ジルコニウムを用いなかった点以外は実施例9と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
上記熱耐久試験前の排気ガス浄化用組成物中のゼオライトの結晶子径をXnm、試験後の結晶子径をYnmとした場合に、X/Y×100(%)として維持率を求めた。結晶子径は、下記の条件のX線回折測定を行い、走査範囲21°〜24°の範囲におけるゼオライトのメーンピークの半値幅を用い、シェラーの式(D=Κλ/(βcosθ))を用いて評価した。式中、Dは結晶子径、λはX線の波長、βは回折線幅(半値幅)、θは回折角、Κは定数である。半値幅はKを0.94として求めた。X線回折はリガク社:MicroFlex600を用いた。線源としてCu管球を用いた。測定条件は、管電圧40kV、管電流15mA、走査速度10deg/minとした。
これに対し、リンを非含有であるか含有していてもその量が本発明の範囲外である比較例1〜6及び8及び10及び11の組成物は各実施例に比べてHC吸着性能が大幅に劣ることが判る。また、リン量が特定範囲内であっても、結晶子径の維持率が本発明の範囲外である比較例9の組成物、熱処理後の結晶子径が本発明の上限超である比較例7の組成物も、トルエン吸着性能が各実施例に劣ることが判る。
以上の通り、本発明の組成物は、用いるゼオライトが特定量のリンを含有し、更に結晶子径の維持率が特定値以上であり、熱処理後の結晶子径が特定値以下であることで、相乗的なHC吸着性能向上効果を奏し、排気ガス浄化用に有用であることが明らかである。
オキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)の量を0.61gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
オキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)の量を1.22gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
オキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2・2H2O)の量を4.90gに変更した以外は実施例1と同様にして、粉末状の排気ガス浄化用組成物を得た。
また、表4に示すように、特定量のリンを含有し、結晶子径Xが特定値以下であり、結晶子径の維持率が特定値以上であるBEA型ゼオライトを用いることで、高い炭化水素吸着性能が得られることが判る。
Claims (11)
- リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物であって、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(a1)980℃で25時間熱処理した後の比表面積をAとし、(a2)前記の熱処理を行う前の状態の比表面積をBとしたときに、
A/B×100(%)で表される比表面積の維持率Rsが35%以上である、排気ガス浄化用組成物。 - リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物であって、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上8倍当量以下であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量がゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(b1)980℃で25時間熱処理した後の結晶子径をXとし、(b2)前記の熱処理を行う前の状態の結晶子径をYとしたときに、
Xが25nm以下であり、且つX/Y×100(%)で表される結晶子径の維持率Rdが50%以上である、排気ガス浄化用組成物。 - リン含有量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で1倍当量以上3倍当量以下である、請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用組成物。
- Xが15nm以下である、請求項2に記載の排気ガス浄化用組成物。
- リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物であって、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(a1)980℃で25時間熱処理した後の比表面積をAとし、(a2)前記の熱処理を行う前の状態の比表面積をBとしたときに、
A/B×100(%)で表される比表面積の維持率Rsが35%以上である組成物の、排気ガス浄化処理への使用。 - リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物であって、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上8倍当量以下であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(b1)980℃で25時間熱処理した後の結晶子径をXとし、(b2)前記の熱処理を行う前の状態の結晶子径をYとしたときに、
Xが25nm以下であり、且つX/Y×100(%)で表される結晶子径の維持率Rdが50%以上である組成物の、排気ガス浄化処理への使用。 - リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物を用いた排気ガス浄化方法であって、 前記組成物は、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(a1)980℃で25時間熱処理した後の比表面積をAとし、(a2)前記の熱処理を行う前の状態の比表面積をBとしたときに、
A/B×100(%)で表される比表面積の維持率Rsが35%以上である、排気ガス浄化方法。 - リン及びジルコニウムを含有するBEA型ゼオライトを含む組成物を用いた排気ガス浄化方法であって、
前記組成物は、該ゼオライトに含まれるリンの量がゼオライト中のAlとのモル比(P/Al)で0.5倍当量以上8倍当量以下であり、該ゼオライトに含まれるジルコニウムの量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.25倍当量以上であり、
(b1)980℃で25時間熱処理した後の結晶子径をXとし、(b2)前記の熱処理を行う前の状態の結晶子径をYとしたときに、
Xが25nm以下であり、且つX/Y×100(%)で表される結晶子径の維持率Rdが50%以上である、排気ガス浄化方法。 - 内燃機関の排気通路に排出される排気ガスに含有される炭化水素を除去する、請求項7又は8に記載の排気ガス浄化方法。
- 前記ゼオライトに含まれるジルコニウムの含有量が、ゼオライト中のAlに対するモル比(Zr/Al)で0.5倍当量以上4倍当量以下である、請求項1ないし4の何れか1項に記載の排気ガス浄化用組成物。
- 前記ゼオライトに含まれるジルコニウムが該ゼオライトに担持されている、請求項1ないし4及び10の何れか1項に記載の排気ガス浄化用組成物。
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