3GPP−LTE(3rd Generation Partnership Project Radio Access Network Long Term Evolution、以下、LTEという)、及び、LTEをさらに拡張したLTE-Advanced(以下、「LTE−A」という)では、下りリンクの通信方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されている。
OFDMAにおける周波数スケジューリング及びリンクアダプテーションのために、各端末(UE(User Equipment)と呼ばれることもある)は、チャネル情報(CSI:Channel State Information)を測定し、チャネル情報(CSI測定結果)を基地局(eNBと呼ばれることもある)へ報告する。一方、基地局は、チャネル情報(CSI測定結果)を用いて端末に対して適切なリソース割当を実施する。
LTEでは、セル固有の参照信号(CRS:Cell specific Reference Signal)を用いてCSI測定が行われる。CRSは、全てのサブフレームで送信される。端末では、同期確保した時点でCRSを観測することができる。
一方、LTE−Aでは、CSI−RS(チャネル品質測定用参照信号)を用いてCSI測定が行われる。なお、LTE−Aでは、LTEとの後方互換性を維持しつつ拡張されたシステムであるので、LTE−A特有の参照信号であるCSI−RSは、時間・周波数の双方の領域において低密度で配置され、CSI−RSの挿入損を最小限としている。このため、端末は、低密度で配置されたCSI−RSを観測するまでに、CSI−RSに関するパラメータを、セル内で報知される情報(報知情報)として取得する必要がある。CSI−RSに関するパラメータとして、送信アンテナ数、サブフレーム内の時間・周波数リソースの位置、及び、送信周期とサブフレームオフセット等が定義されている。
また、LTEでは、CSI測定及びCSI報告の動作として、周期的にCSI報告を実施する動作(以下、周期的CSI報告と呼ぶ)、及び、非周期的にCSI報告を実施する動作(非周期的CSI報告)の2通りがある。
周期的CSI報告では、端末は、規定の上りリンクのリソース(例えば、上り制御チャネル)を用いた報告に備えて、複数の測定動作のうち、予め通知された一つの測定動作に従ってCSI測定を実施し、CSI測定結果を上り制御チャネルに配置して基地局へ報告する。測定動作の一例として、閉ループのMIMO(Multiple Input Multiple Output)制御を想定したCSI報告が挙げられる。このCSI報告では、例えば、空間多重数を示すRI(Rank Indicator)、広帯域の所望プリコーディングマトリクス(PMI:Precoding Matrix Indicator)、広帯域のチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)を測定し報告する動作を採る。
また、非周期的CSI報告でも、周期的CSI報告と同様、端末は、予め通知された一つの測定動作に従ってCSI測定を実施する。ただし、非周期的CSI報告では、端末が基地局から指示されたタイミングでCSIを報告する点、及び、共通データチャネル上のリソースを用いてCSIを報告する点が周期的CSI報告と異なる。
上述したような測定動作を予め通知する方法として、無線リソース制御用のメッセージ(RRC signalling)を用いる方法がある。また、非周期的CSI報告の指示は、下り制御チャネル(例えば、PDCCH)を用いた上りデータチャネル(例えば、PUSCH)の割当を通じて実施される。
なお、周期的CSI報告と非周期的CSI報告とで異なる測定動作を通知することもできる。例えば、周期的CSI報告では、前述のように、RI、広帯域PMI及び広帯域CQIを報告する一方で、非周期的CSI報告では、RI、広帯域PMI及び狭帯域CQIを報告することもできる。つまり、非周期的CSI報告では、周期的CSI報告における広帯域CQIの代わりに狭帯域CSIが報告される。この場合、周期的CSI報告を緊急性の低いデータ送信時に参照する大まかなリンクアダプテーション用途とし、非周期的CSI報告を緊急性の高いデータ送信時に参照する詳細なリンクアダプテーション用途として、両者を使い分ける運用が可能となる。
さらに、LTE−Aでは、周期的CSI報告において予め通知された2種類の測定対象をそれぞれ報告する動作が追加された。また、LTE−Aでは、非周期的CSI報告においても予め通知された2種類の測定対象と、基地局から指示されるタイミングとを関連付けて、各タイミングでは、2種類の測定対象のうちいずれか一方の測定対象に対応した報告を行う動作が追加された。2種類の測定対象は、RRC signallingを用いて、連続する40サブフレームに対応したビットマップで通知される。
また、LTE−Aでは、Carrier aggregationの概念が導入されており、非周期的CSI報告の指示ビット数が2bitに拡張され、報告を指示されたComponent carrierの測定及び報告を行う動作に加え、予め通知された2種類のComponent carrier群の測定及び報告を行う動作を採ることができる。
また、LTE−Aでは、複数基地局協調送信(CoMP:Coordinated multiple transmission point)の運用が検討されている。CoMPは、端末(UE)に向けて複数の基地局(セル又は送信ポイント(TP:Transmission Point))が協調して信号を送信する手法であり、いくつかの方式が検討されている。例えば、3GPPにおいて検討されているCoMPの主な方式として、(1)CB(Coordinated beamforming)方式、及び、(2)JT(Joint Transmission)方式の2つの方式が挙げられる。
CB方式は、或る端末へのデータを特定のTPのみで保有する方式である。すなわち、当該端末にとって、自機向けのデータを保有しないTP(例えば端末が接続するTPの隣接TP)からの信号は干渉と見なされる。CB方式では、送信パラメータの制御により、このTP間干渉を軽減する方法が採られる。具体的には、送信パラメータとしては、プリコーディング、送信電力、変調方式と符号化率等が挙げられる。これらの送信パラメータを適切に制御することにより、所望TP(端末向けのデータを保有するTP)からの信号を強めつつ、干渉TP(端末向けのデータを保有しないTP)からの信号を当該端末に対して弱くすることができる。状況によって、所望TPからの信号を強めることと干渉TPからの信号を弱めることとは互いに矛盾するものとなり得るが、双方のトレードオフを考慮した様々な提案がなされている。
一方、JT方式は、或る端末へのデータを複数のTPで共有する方式である。よって、複数のTPが該当の端末向けの信号を同時送信することが可能である。このため、端末は、他TPの信号を、干渉信号ではなく所望信号として扱うことができるので、端末で観測されるSINRの改善が期待できる。さらに、ネットワーク内部の動作として、複数のTPにおけるプリコーディングウェイトの生成方法を工夫することによって、より大きな性能改善が得られる。
このようなCoMP制御に向けて、CoMP制御の対象となる各TPと端末との間のチャネル情報を観測し、TP単位のチャネル情報としてネットワークに報告する方法がある。
また、カバーエリアの大きさが異なる複数の基地局を用いたヘテロジーニアスネットワーク(Heterogeneous Network:HetNet)がある。ヘテロジーニアスネットワークは、大きなカバーエリアをカバーするマクロ基地局(「マクロセル」、「HPN(High Power Node)」又は「Macro eNB」と呼ばれることもある)と、小さなカバーエリアをカバーするピコ基地局(「ピコセル」、「LPN(Low Power Node)」又は「Pico eNB」と呼ばれることもある)とを併用するネットワークである。ヘテロジーニアスネットワークにおいて、マクロセルのカバーエリア内に配置されたピコセルに対して、マクロセルと同一の識別番号(セルID)を付与することで、物理層の信号を用いて移動制御(ハンドオーバ)を簡易に実現する方法が検討されている。このようなヘテロジーニアスネットワークの運用に向けて、LTE−Aに対応する端末(以下、LTE−A端末という)向けに新たに追加されたチャネル品質測定用参照信号(CSI−RS)を用いてLTE−A端末で測定されたチャネル情報(CSI)をネットワークに報告させ、伝搬状況に応じた最適な送受信ポイントを選択する方法が検討されている(例えば、図1及び非特許文献1参照)。
さらに、ヘテロジーニアスネットワークにおいてCoMPを適用することも検討されている。例えば、図1に示すLPN1とMacro eNBとの間で、CB方式又はJT方式等のCoMPを適用することにより、端末における受信品質の改善が期待できる。
CSI−RSは、CoMP制御時のCSI測定・報告に用いられる。図2A〜Cは、各送信アンテナポート数のCSI−RSの構成例を示す。図2A〜Cに示すように、CSI−RSは、基地局の送信アンテナポート数(8ポート、4ポート又は2ポート)に応じた構成でそれぞれ定義される。図2A〜Cでは、1RB(Resource Block)が12サブキャリアで構成される。図2A〜Cに示す各ブロックは、各サブキャリア内の、時間領域で連続する2つのOFDMシンボルのリソース(2RE(Resource Element))を表す。図2A〜Cに示す各ブロック(2RE)では、2ポート分のCSI−RSが符号多重される。
各端末は、CSI−RSに関する情報を基地局から予め取得している。具体的には、CSI−RSに関する情報としては、アンテナポート数(antennaPortsCount)、サブフレーム内のサブキャリア及びOFDMシンボル位置を特定するCSI−RS構成番号(resourceConfig。以下、「CSI-RS config(i)」又は「#i」と表記する場合もある。図2A〜CのCSI-RS config(0)〜(19))、送信周期とオフセットとで構成される送信サブフレーム(subframeConfig)、及び、参照信号とデータ信号との電力比(p-C)等が挙げられる(非特許文献2及び3参照)。
図2A〜Cでは、時間方向の順に、かつ、同一時間では周波数方向の順に、CSI−RS構成番号が付与されている。また、図2A〜Cに示すように、各アンテナポート数に対応するCSI−RS構成間で、各CSI−RS構成番号のリソースの開始位置(番号付与の順序における開始位置)には同一番号が付与されている。また、図2A〜Cに示すように、アンテナポート数が少ない場合のCSI−RS構成は、アンテナポート数が多い場合のCSI−RS構成のサブセットを構成している(Nested structureと呼ばれることもある)。これにより、各アンテナポート数に対応するCSI−RS構成において重複した番号付けを用いつつ、アンテナポート数毎の各リソースの特定を必要最小限の番号にて網羅できる。例えば、図2Cに示す2ポートのCSI-RS config(0)は、図2Aに示す8ポートのCSI-RS config(0)(8RE)のうち、開始位置から2ポート分のリソース(2RE)のみと特定することができる。
なお、CoMP制御に向けて制御対象の各TP(以下では、「協調しているTP」と標記する。又はCoMP measurement setとも呼ばれる。)と端末との間のチャネル情報を観測するために、基地局が各TPのCSI−RSに関する情報を端末に予め通知する手順を採る。
また、端末が周辺のTPから送信される参照信号(CSI−RS)を観測するために、当該端末が接続しているTPのデータを無送信信号とするミューティング(muting)の手法がある。具体的には、前述のCSI−RS構成番号のうち、4ポートに対応したCSI−RS構成番号であるCSI-RS config(0)〜(9)(図2B参照)のそれぞれをビットマップ(bitmap)表記とし、どのリソースを無送信信号リソースとするかが基地局から端末へ通知される。どのリソースを無送信信号リソースとするかを表すビットマップ型の情報は、無送信CSI−RS構成番号リスト(zeroTxPowerResourceConfigList)と呼ばれる(非特許文献3参照)。
例えば、CSI-RS config(0)〜(9)のうち、CSI-RS config(1)及び(2)のリソースを無送信信号リソースとする場合、無送信CSI−RS構成番号リストは、{0,1,1,0,0,0,0,0,0,0}となる。ここでは、無送信CSI−RS構成番号リストの先頭ビットから順に、CSI-RS config(0)〜(9)にそれぞれ対応し、「1」が無送信信号リソースを表し、「0」が無送信信号リソース以外のリソースを表す。
また、無送信信号リソースが設定されるサブフレームとして、上述したCSI−RSと同様に、送信周期とオフセットとで構成される送信サブフレーム(zeroTxPowerSubframeConfig)も併せて基地局から端末へ通知される。これにより、端末は、どのサブフレームのどのリソースが無送信信号リソースとなるかを特定することができる。
図3は、或る端末が接続しているTPに設定されたzeroTxPowerSubframeConfigに対応するサブフレーム内の無送信信号リソースの位置(CSI-RS config(1)及び(2))を示す。この場合、当該TPの周辺に位置するTPのCSI−RS構成を、無送信信号リソース(図3ではCSI-RS config(1)又は(2))のいずれかと対応させることにより、端末は、周辺TPのCSI−RSを所望信号として観測する際に、当該端末が接続しているTPからのデータから干渉を受けることがなくなり、CSI測定精度を確保できる。
なお、CSI−RS送信及びミューティングの双方とも、システム帯域全体のチャネル品質測定に必要であることから、システム帯域全体に適用される。具体的には、CSI−RS及びミューティングは、システム帯域中の全RBに適用される。一方、CSI−RS送信及びミューティングはLTE−A用に追加された手法であるため、LTEのみに対応する端末(以下、LTE端末という)は、CSI−RS及びミューティングを検出できない。LTE端末がCSI−RS及びミューティングを検出できないことにより生じる受信信号の復調性能劣化の影響を回避するため、特定のサブフレームでは、CSI−RS送信及びミューティングを適用しない動作(以下、Dropと標記する)が規定されている。Dropが規定される特定のサブフレームとして、大きく分けて以下の3つのサブフレームが挙げられる。
(1)TDD(Time Division Duplexing)システムにおける上り/下りパイロット信号送信スロット(TDD(FS type2)のSpacial subframe)
(2)CSI−RS送信により同期信号、PBCH(Physical Broadcast Channel)、SIB1(System Information Block Type 1)と衝突するサブフレーム
(3)基地局がPaging用に設定したサブフレーム(以降、ページングサブフレームと呼ぶ)
図4は、FDD(Frequency Division Duplexing)及びTDDにおける、同期信号(PSS(Primary Synchronization Signal)及びSSS(Secondary Synchronization Signal))、PBCH、及び、SIB1が配置されるサブフレームの一例を示す。
図5は、FDDにおけるページングサブフレームの設定例を示し、図6は、TDDにおけるページングサブフレームの設定例を示す。図5及び図6において、例えば、設定値「nB」がoneTの場合、10ms(10サブフレーム)につき1つのページングサブフレームが設定される(10ms周期)。同様に、「nB」がhalfTの場合、20ms(20サブフレーム)につき1つのページングサブフレームが設定される(20ms周期)。他の「nB」についても同様である。このように、設定値「nB」の値に応じて、ページングサブフレームが設定される周期(頻度)、つまり、ページングの送信頻度が決定される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
[実施の形態1]
[通信システムの概要]
本発明の実施の形態1に係る通信システムは、基地局100と端末200とを有する。基地局100は、LTE−A基地局であり、端末200は、LTE−A端末である。
図10は、本発明の実施の形態1に係る基地局100の主要構成図である。基地局100において、設定部101が、端末200に対して複数のTPを設定し、受信処理部108が、複数のTPに対してそれぞれ設定されたページングサブフレーム(第1のサブフレーム)に基づいて特定されるサブフレーム(第2のサブフレーム)以外のサブフレームにおいて、複数のTPのCSI(チャネル情報)を受信し、上記特定されたサブフレームにおいて、CSIを受信しない。
図11は、本発明の実施の形態1に係る端末200の主要構成図である。端末200において、受信処理部203が、複数のTPからそれぞれ送信されるCSI−RS(参照信号)を受信し、CSI生成部206が、複数のTPに対してそれぞれ設定されたページングサブフレーム(第1のサブフレーム)に基づいて特定されるサブフレーム(第2のサブフレーム)以外のサブフレームでは、複数のTPのCSI−RSを用いてCSI(チャネル情報)を生成し、上記特定されたサブフレームでは、CSIを生成せず、送信信号形成部208が、生成されたCSIを送信する。
また、以下では、上りリンクと下りリンクとが周波数分割されるFDDシステムを前提として説明する。しかし、これに限らず、上りリンクと下りリンクとが時間分割されるTDDシステムにおいて、端末200が基地局100にチャネル情報を報告する構成でもよい。
また、以下では、一例として、単一の基地局100によって、2つのTPを形成する構成について説明する。しかし、これに限らず、複数の基地局100により各TPをそれぞれ形成し、適切に信号を共有することにより両者を連携して動作させる構成でもよい。
[基地局100の構成]
図12は、本発明の実施の形態1に係る基地局100の構成を示すブロック図である。図12において、基地局100は、設定部101と、符号化・変調部102、103と、送信処理部104と、送信部105−1、105−2と、アンテナ106−1、106−2と、受信部107−1、107−2と、受信処理部108と、データ受信部109と、CSI受信部110とを有する。
設定部101は、CSI報告対象端末200に対して、そのCSI報告対象端末200の接続先候補となり得る複数の送信ポイント(TP)を示す、制御情報としての「TP候補情報」を生成する。TP候補情報には、移動制御の候補となる送信ポイント(TP)に関する情報として、アンテナ数、リソースの位置、参照信号の送信タイミング等のパラメータが送信ポイント毎に含まれる。すなわち、設定部101は、各TPからの信号を用いてチャネル情報(CSI)を測定するのに必要なパラメータを、CSI報告対象端末200に対して設定する。
また、設定部101は、CSI報告対象端末200に対して、TP候補情報に含まれる各TPに対するページングサブフレーム(ページングが送信されるサブフレーム)の設定を示すページングサブフレーム情報をTP毎に生成する。
以上のように設定部101によって生成されたTP候補情報及び各TPに対するページングサブフレーム情報は、制御情報として、符号化・変調部102、送信処理部104、及び送信部105において送信処理がなされた後に、CSI報告対象端末200へ送信される。TP候補情報及びページングサブフレーム情報を通知する制御情報として、無線リソース制御の情報(RRC signalling)を用いることができる。
また、設定部101は、TP候補情報及びページングサブフレーム情報を符号化・変調部102を介してCSI報告対象端末200へ送信すると共に、受信処理部108へ出力する。
また、設定部101は、前述のヘテロジーニアスネットワークにおける物理層での移動制御の対象端末200に対して、下りリンクのチャネル情報の報告(以降、下りCSI報告と記載。又は下りCSI feedbackと呼ぶこともある)を、複数の送受信ポイント(複数のセル)と端末との間の各下りリンクのチャネルに対し測定し報告するように通知する。この通知(つまり下りCSIの報告要求)は、例えば上位レイヤ情報として通知される。この下りCSI報告は、周期的なタイミング、又は、トリガ情報に基づいた任意のタイミングで(非周期的に)実施することもできる。なお、トリガ情報は例えば下り制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel))に含まれる。また、周期的なタイミングで実施されるCSI報告は、CSI報告対象端末に別途設定した上り制御チャネル(PUCCH(Physical Uplink Control Channel))に含まれる。
また、設定部101は、リソース(RB)割当情報、及び、1つ又は複数のトランスポートブロック(TB)に対するMCS(Modulation and Coding Scheme)情報を含む、割当制御情報を生成する。割当制御情報には、上りリンクデータを割り当てる上りリソース(例えば、PUSCH)に関する割当制御情報、下りリンクデータを割り当てる下りリソース(例えば、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel))に関する割当制御情報がある。割当制御情報は、送信処理部104及び受信処理部108に出力されるとともに、PDCCHによって、基地局100から端末200へ通知される。
符号化・変調部102は、設定部101から受け取る、設定情報、トリガ情報及び割当制御情報を符号化及び変調し、得られた変調信号を送信処理部104へ出力する。
符号化・変調部103は、入力されるデータ信号(送信データ)を符号化及び変調し、得られた変調信号を送信処理部104へ出力する。
送信処理部104は、符号化・変調部102及び符号化・変調部103から受け取る変調信号を、設定部101から受け取る下りリソース割当情報の示すリソースにマッピングすることにより、送信信号を形成する。ここで、送信信号がOFDM信号である場合には、変調信号を、設定部101から受け取る下りリソース割当情報の示すリソースにマッピングし、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理を施して時間波形に変換し、CP(Cyclic Prefix)を付加することにより、OFDM信号が形成される。
送信部105−1又は105−2は、送信処理部104から受け取る送信信号に対して送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施し、アンテナ106−1又は106−2を介して送信する。
受信部107−1及び107−2は、アンテナ106−1又は106−2を介して受信した無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号を受信処理部108へ出力する。
なお、複数設けた送受信部及びアンテナについて、例えば、送信部105−1、受信部107−1及びアンテナ106−1をマクロセルの形成に用い、送信部105−2、受信部107−2及びアンテナ106−2をピコセルの形成に用いるといった運用も可能である。
受信処理部108は、設定部101から受け取る上りリソース割当情報に基づいて上りデータ信号及びACK/NACK情報がマッピングされているリソースを特定し、受信信号から、特定されたリソースにマッピングされている信号成分を抽出する。
また、受信処理部108は、設定部101から受け取る、TP候補情報及び各TPのページングサブフレーム情報を含む設定情報、及び、トリガ情報に基づいて、CSI報告がマッピングされているリソースを特定し、受信信号から、特定されたリソースにマッピングされている信号成分を抽出する。具体的には、受信処理部108は、TP候補情報に含まれるTP候補に対応するページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームでは、端末200からCSI報告が送信されないと判断し、CSI報告の受信処理を行わない。一方、受信処理部108は、TP候補情報に含まれるTP候補に対応するページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレーム以外のサブフレームでは、以下のように上記特定されるリソースでCSI報告を受信する。受信処理部108は、周期的なCSI報告に対しては規定のサブフレームにおいて、上記特定されたリソースでCSI報告を受信する。一方、受信処理部108は、非周期的なCSI報告に対してはトリガ情報が送信されたサブフレームから4サブフレーム後のサブフレームにおいて、上記特定されたリソースでCSI報告を受信する。
つまり、受信処理部108は、TP毎のページングサブフレーム情報(複数のTPに対してそれぞれ設定されたページングサブフレーム)に基づいて、端末200からCSIが報告されないサブフレームを特定する。そして、受信処理部108は、特定したサブフレーム以外のサブフレームにおいて、複数のTPのCSIを受信し、上記特定したサブフレームにおいてCSIを受信しない。
ここで、受信信号が空間多重された(つまり、複数のコードワード(CW)によって送信された)信号である場合には、受信処理部108は、受信信号をCW毎に分離する。また、受信信号がOFDM信号である場合には、受信処理部108は、抽出された信号成分に対してIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理を施すことにより、時間領域信号に変換する。
こうして受信処理部108によって抽出された上りデータ信号(受信データ)及びACK/NACK情報は、データ受信部109へ出力され、CSIは、CSI受信部110へ出力される。
データ受信部109は、受信処理部108から受け取る信号を復号する。これにより、上りリンクデータ及びACK/NACK情報が得られる。
CSI受信部110は、受信処理部108から受け取る信号を復調する。これにより、CSIが得られる。基地局100は、受信した各送信ポイントのCSIに基づいて、スケジューリング、リンクアダプテーション及びCoMP制御等を実施する。
[端末200の構成]
図13は、本発明の実施の形態1に係る端末200の構成を示すブロック図である。ここでは、端末200は、LTE−A端末である。
図13において、端末200は、アンテナ201と、受信部202と、受信処理部203と、リファレンス信号生成部204と、データ信号生成部205と、CSI生成部206と、送信制御部207と、送信信号形成部208と、送信部209とを有する。
受信部202は、アンテナ201を介して受信した無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号を受信処理部203へ出力する。
受信処理部203は、受信信号に含まれる設定情報(TP候補情報、ページングサブフレーム情報)、割当制御情報、トリガ情報、及びデータ信号を抽出する。受信処理部203は、割当制御情報を送信制御部207へ出力し、設定情報及びトリガ情報をCSI生成部206へ出力する。また、受信処理部203は、抽出されたデータ信号に対しては誤り検出処理を行い、誤り検出結果に応じたACK/NACK情報をデータ信号生成部205へ出力する。また、受信処理部203は、設定情報内のTP候補情報に基づいて、受信信号から、複数のTPからそれぞれ送信される参照信号(例えば、CSI−RS)を抽出し、参照信号をCSI生成部206に出力する。
リファレンス信号生成部204は、送信制御部207から生成指示を受け取ると、リファレンス信号(例えば、SRS:Sounding Reference Signal)を生成し、送信信号形成部208へ出力する。
データ信号生成部205は、ACK/NACK情報及び送信データを入力とし、送信制御部207から受け取るMCS情報に基づいてACK/NACK情報及び送信データを符号化及び変調することにより、データ信号を生成する。Non-MIMO送信の場合には、1つのコードワード(CW)でデータ信号が生成され、MIMO送信の場合には、2つのコードワードでデータ信号が生成される。なお、受信信号がOFDM信号の場合には、データ信号生成部205は、CP除去処理、FFT処理も行う。
CSI生成部206は、TP候補情報、ページングサブフレーム情報、及び、トリガ情報に基づいて、CSI(チャネル情報)を生成する。具体的には、CSI生成部206は、複数のTPに対してそれぞれ設定されたページングサブフレーム(つまり、Dropのタイミング)に基づいて、CSI生成(CSI報告)を行わないサブフレームを特定する。CSI生成を行わないサブフレームは、例えば、複数のTPに設定されたページングサブフレームからなる。例えば、複数のTPのページングサブフレームは、図5(又は図6)に示すように、所定の頻度(設定値nB)でそれぞれ設定されている。また、図5に示すように、低い頻度の設定値nBが設定されたページングサブフレームは、当該設定値nbよりも高い頻度が設定されたページングサブフレームを構成する。そこで、CSI生成部206は、複数のTPにそれぞれ設定されたページングサブフレームのうち、最も高い頻度で設定されたページングサブフレームを、CSI生成を行わないサブフレームとして特定してもよい。そして、CSI生成部206は、特定したサブフレーム以外のサブフレームでは、複数のTPのCSI−RSを用いてCSIを生成し、上記特定したサブフレームでは、CSIを生成しない。
また、CSI生成部206は、周期的なCSI報告が設定された場合、TP情報に含まれる全てのTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、CSIを生成する。一方、CSI生成部206は、非周期的なCSI報告が設定された場合、TP情報に含まれる全てのTPのCSI報告に対応するトリガ情報を受信すると、TP情報に含まれる全てのTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、CSIを生成する。
送信制御部207は、受信処理部203から受け取る割当制御情報に基づいて、データ信号をマッピングする「データマッピングリソース」を特定し、データマッピングリソースに関する情報(以下、「データマッピングリソース情報」と呼ばれることがある)を送信信号形成部208へ出力すると共に、割当制御情報に含まれるMCS情報をデータ信号生成部205へ出力する。
送信信号形成部208は、リファレンス信号生成部204から受け取るリファレンス信号をリファレンス信号用のマッピングリソースにマッピングする。また、送信信号形成部208は、データ信号生成部205から受け取るデータ信号をデータマッピングリソース情報の示すデータマッピングリソースにマッピングする。また、送信信号形成部208は、CSI生成部206から受け取るCSI報告を、CSI報告用のマッピングリソースにマッピングする。こうして送信信号が形成される。なお、Non−MIMO送信の場合には、1コードワードのデータ信号が1レイヤに割り当てられ、MIMO送信の場合には、2コードワードのデータ信号が複数のレイヤに割り当てられる。また、送信信号がOFDM信号の場合には、送信信号形成部208は、データ信号をDFT(Discrete Fourier transform)処理した後に、データマッピングリソースにマッピングする。また、形成された送信信号に対してCPが付加される。
送信部209は、送信信号形成部208で形成された送信信号に対して送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施してアンテナ201を介して送信する。
[基地局100及び端末200の動作]
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。
基地局100において、設定部101は、設定対象端末200に対して、TP候補を設定する。また、設定部101は、設定対象端末200に対する各TP候補のページングサブフレームを示すページングサブフレーム情報を設定する。
TP候補情報及びページングサブフレーム情報を含む設定情報は、例えば、RRC signallingによって基地局100から端末200へ通知される。これにより、TP候補情報及びページングサブフレーム情報は、基地局100と端末200との間で予め共有される。基地局100は、TP候補情報及びページングサブフレーム情報を通知することで、端末200に対して、TP候補に含まれる全てのTPのCSIを報告させる。
なお、基地局100は、設定情報を、CQI-ReportConfigメッセージに含めて通知してもよい。また、基地局100は、CSI報告対象端末200に対して周期的CSI報告又は非周期的CSI報告の何れであるかを設定し、設定した情報を、CQI-ReportConfigメッセージに含めて通知してもよい。
一方、端末200において、CSI生成部206は、設定情報(TP候補情報、ページングサブフレーム情報)及びトリガ情報に基づいて、各報告タイミングにおいてCSI報告を生成する。具体的には、CSI生成部206は、各報告タイミングにおいて、TP候補情報に示されるTP候補全てのCSIを測定し、CSIを生成する。
ここで、上記報告タイミングは、周期的CSI報告の場合におけるTP候補全てのCSI報告に設定された送信タイミング、及び、非周期的CSI報告の場合におけるTP候補全てのCSI報告に対応したトリガのタイミングのうち、各TP候補のページングサブフレーム(TPがDropを実施するサブフレーム)に対応するタイミングを除いたタイミングを指す。つまり、CSI生成部206は、各TP候補のページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームに対応する報告タイミングでは、TP候補全てのCSIの報告を停止する。
一方、基地局100において、受信処理部108は、各TPのページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームに対応するサブフレームでは、端末200からCSI報告が送信されないことを把握して、各報告タイミングにおいてCSI報告を受信する。
このようにして、基地局100は、端末200が接続しているTPのみでなく、複数のTPのページングサブフレーム(つまり、Dropのタイミング)を端末200に対して通知する。これにより、端末200は、端末200が接続しているTP(PCellに対応するTP候補)以外の他のTPのページングサブフレームも特定することができる。そして、端末200は、いずれか1つのTP候補においてページングサブフレームが設定されているタイミングでは、CSI報告を停止する。つまり、端末200は、或るTPのDrop時に測定されるCSI(図9(Drop時)に示すCSI)の報告を除外する。
例えば、図7に示すPCellに対応するTP候補(ピコセル、nB=halfT)、周辺TP候補A(ピコセル、nB=halfT)、及び、周辺TP候補B(マクロセル、nB=oneT)がTP候補情報に示されている場合について説明する。
この場合、CSI生成部206は、各TP候補に対してそれぞれ設定されたページングサブフレームに基づいてCSI生成を停止するサブフレームを特定する。例えば、図14では、CSI生成部206は、ページングサブフレームの設定の頻度が最も高い(周期が短い)、周辺TP候補B(nB=oneT)のページングサブフレーム(サブフレーム#9)を、CSI生成を停止するサブフレームとする。つまり、CSI生成を停止するサブフレームは、複数のTP(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補B)に設定されたページングサブフレームからなる。
ここで、図14に示す破線の楕円で囲まれたサブフレーム#9では、周辺TP候補Bのみにページングサブフレームが設定され、CSI−RS送信及びミューティングが適用されない。このため、当該サブフレームでは、CSI生成部206は、周辺TP候補Bから送信される信号が与える干渉(Dropの影響)によって測定精度が劣化したCSIを生成するおそれがある。これに対して、図14に示すように、端末200は、各TPのページングサブフレームではCSI報告を行わないので、測定精度が劣化するおそれがあるCSIを除外し、正常に測定されたCSIを基地局100へ報告することができる。
よって、基地局100は、端末200から報告されるCSIを用いて、CoMP制御等を適切に実施することができる。つまり、基地局100は、DropによるCSI測定精度劣化の影響を排除して、CoMP制御を適用することができる。よって、本実施の形態によれば、端末200におけるCSI測定結果の精度を確保して、スループット低下を防ぐことができる。また、本実施の形態によれば、測定精度の劣悪なCSI報告の動作に伴う電力消費を抑えることができる。
また、従来、基地局100は、TP候補毎のページングサブフレーム情報を予め保持しており、端末200が接続しているTP候補(PCell)のページングサブフレーム情報のみを端末200に対して通知していた。これに対して、本実施の形態では、基地局100は、端末200に対して、TP候補毎に1つのページングサブフレーム情報を設定する。よって、本実施の形態によれば、各TP候補のページングサブフレーム情報として、予め保持していた既存のページングサブフレーム情報を流用することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、図12,13を援用して説明する。
本実施の形態に係る基地局100において、設定部101は、実施の形態1の動作に加え、CSI報告対象端末200に対して、TP候補情報に含まれる複数のTP候補のうち、一部の送信ポイントであって少なくとも一つの送信ポイントを示す「一部のTP情報」を生成する。例えば、設定部101は、一部のTP情報に含まれるTPとして、複数のTP候補のうち、CoMP制御の対象となるTP(CoMP measurement set)を設定する。また、設定部101は、CSI報告対象端末200に対して、一部のTP情報に含まれるTP毎のページングサブフレーム情報を生成する。
以上のように設定部101によって生成された一部のTP情報、及び、実施の形態1と同様のTP候補情報、ページングサブフレーム情報は、それぞれ設定情報として、符号化・変調部102、送信処理部104、及び送信部105において送信処理がなされた後に、CSI報告対象端末200へ送信される。
TP候補情報、一部のTP情報及びページングサブフレーム情報を通知する制御情報として、無線リソース制御の情報(RRC signalling)を用いることができる。
また、一部のTP情報及びページングサブフレーム情報は、MAC Control Element(MAC CE)を用いて通知されてもよい。MAC CEは、MAC層で付加されるヘッダとして制御情報が埋め込まれる。この際、一部のTP情報において、各TPに対応するビットマップを用いて、各TPが一部の送信ポイントに該当するか否かを通知してもよい。すなわち、一部のTP(基地局)を示す「一部のTP情報」は、複数のTP候補のうち、いずれが一部のTPであるかを示すビットマップ型の情報である。具体的には、図15は、インデックスi=1〜11の11個のTPを示すTiにそれぞれ対応するビットマップを示す。図15では、Tiを表すTP index iのビットが‘1’であれば、Tiに対応するTPが一部の送信ポイントに該当することを意味し、TP index iのビットが‘0’であれば、Tiに対応するTPが一部の送信ポイントではないことを意味する。
また、図15に示すMAC CEでは、一部のTP(TP index iのビットが‘1’)に適用されるページングサブフレームの設定値「nB」が通知される。
また、設定部101は、一部のTP情報に含まれるTPの組み合わせ(例えば、図15のビットマップで‘1’となるTPの組み合わせ)を状況に応じて変更してもよい。例えば、一部のTP情報に基づくCSI報告を受信した際、或るTPで劣悪なCSIが報告されたとする。この場合、基地局100は、当該TPを「一部のTP情報」から削除しつつ、他のTPを「一部のTP情報」に追加してもよい。換言すると、基地局100は、CSIがより良好であるTPを「一部のTP情報」に追加してもよい。または、基地局100は、一部のTP情報に含まれるTPと端末200との間の物理的な距離が離れたと推測される場合、上記同様、当該TPを「一部のTP情報」から削除してもよい。なお、基地局100は、一部のTP情報に含まれるTPの組み合わせを変更した際、MAC CEを用いて任意のタイミングで端末200に通知すればよい。
受信処理部108は、設定部101から受け取るTP候補情報、一部のTP情報及びページングサブフレーム情報を含む設定情報、及び、トリガ情報に基づいて、CSI報告がマッピングされているリソースを特定し、受信信号から、特定されたリソースにマッピングされている信号成分を抽出する。具体的には、受信処理部108は、一部のTP情報にされるTP候補に対応するページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームでは、端末200からCSI報告が送信されないと判断し、CSI報告の受信処理を行わない。つまり、CSI生成を行わないサブフレームは、一部のTP情報に示されるTPに設定されたページングサブフレームからなる。一方、受信処理部108は、一部のTP情報に含まれるTP候補に対応するページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレーム以外のサブフレームでは、上記特定されるリソースでCSI報告を受信する。
一方、本実施の形態に係る端末200において、CSI生成部206は、TP候補情報、一部のTP情報、ページングサブフレーム情報及びトリガ情報に基づいて、CSI(チャネル情報)を生成する。具体的には、CSI生成部206は、一部のTP情報に示されるTP候補に対してそれぞれ設定されたページングサブフレーム(つまり、Dropのタイミング)に基づいて、CSI生成(CSI報告)を行わないサブフレームを特定する。そして、CSI生成部206は、特定したサブフレーム以外のサブフレームでは、複数のTPのCSI−RSを用いてCSIを生成し、上記特定したサブフレームでは、CSIを生成しない。
また、CSI生成部206は、周期的CSI報告が設定された場合、TP候補情報に含まれる全てのTPのCSI報告のタイミングでは、TP候補情報に含まれる全てのTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、CSIを生成する。また、CSI生成部206は、一部のTP情報に示されるTPのCSI報告のタイミングでは、一部のTP情報に示されるTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、一部のTPのCSIを生成する。
また、CSI生成部206は、非周期的CSI報告が設定された場合、TP候補情報に含まれる全てのTPのCSI報告に対応するトリガ情報を受信すると、TP候補情報に含まれる全てのTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、CSIを生成する。また、CSI生成部206は、一部のTP情報に示されるTPのCSI報告に対応するトリガ情報を受信すると、一部のTP情報に示されるTPからのCSI−RSを用いたCSI測定により、CSIを生成する。
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。
図16は、基地局100及び端末200の処理の流れを示すシーケンス図を示す。なお、ここでは、移動制御において端末200の接続先となり得るTP(TP候補)を、図7に示すPCellに対応するTP候補(ピコセル)、周辺TP候補A(ピコセル)及び周辺TP候補B(マクロセル)の3個のTPとする。
また、基地局100は、CoMP measurement setの初期値として、或る単一のTPを設定する。例えば、CoMP measurement setの初期値として設定される単一のTPは、端末200との間でステップ(以下、「ST」という)101〜ST105の処理(後述する)を行うTP(端末200向けの下り制御信号のやり取りを行うTP。つまり、PCellに対応するTP候補)とする。基地局100は、図16に示す「一部のTP情報」の初期値として、当該単一のTPに対応するTP index iを‘1’とし、他のTPに対応するTP index iを‘0’とする。このようなビットマップで表される一部のTP情報は、MAC CE(例えば図15参照)によって基地局100から端末200へ予め通知される。
図16において、ST101では、基地局100は、TP候補情報を端末200へ通知する。ここで、基地局100は、TP候補として、PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補Bを含める。このTP候補情報は、無線リソース制御用のメッセージ(RRC signalling)で基地局100から端末200へ通知される。また、基地局100は、設定情報を、CQI-ReportConfigメッセージに含めて通知してもよい。また、基地局100は、CSI報告対象端末200に対して周期的CSI報告又は非周期的CSI報告の何れであるかを設定し、設定した情報を、CQI-ReportConfigメッセージに含めて通知してもよい。
ST102では、基地局100は、自機に設定されたCSI−RSを端末200へ送信する。
ST103では、基地局100は、端末200に対して、全てのTP候補のCSI報告を要求する。
ST103でCSI報告要求を受け取ると、ST104では、端末200は、ST102で受け取ったCSI−RSを含む各TPから送信された複数のCSI−RSを用いて、ST101で受け取ったTP候補情報に示される全てのTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補B)に対するCSI測定を行う。つまり、端末200は、TP候補情報に基づいて、複数のTPから送信された複数のCSI−RSのそれぞれに対するCSIを生成する。
ST105では、端末200は、ST104で測定したCSI(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補BのCSI)を、基地局100へ報告する。
ST106では、基地局100は、ST105で受け取ったCSIを復調する。このCSIは、例えば、移動制御に使用される。
例えば、ST106において復調された、PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補Bの各CSIのうち、PCellに対応するTP候補、及び、周辺TP候補AのCSIが良好であり、周辺TP候補BのCSIが劣悪であるとする。この場合、基地局100は、PCellに対応するTP候補及び周辺TP候補Aの2つのTPを、CoMP measurement setに設定する。つまり、基地局100は、一部のTP情報に、PCellに対応するTP候補及び周辺TP候補Aの2つのTPを含める。すなわち、ここでは、CSI報告対象として、限定された一部のTP(一部のTP情報)を、CoMP制御に用いるCoMP measurement set(CoMPの制御対象の送信ポイント)として定義し、これらのTPに対するCSI報告要求を、CoMP measurement setのCSI報告を要求する動作と表現する。
また、基地局100は、端末200に対して、一部のTP情報に示されるTP候補(PCellに対応するTP候補及び周辺TP候補A)に設定されたページングサブフレームを示すページングサブフレーム情報をそれぞれ生成する。つまり、基地局100は、端末200に対して、周辺TP候補Bに設定されたページングサブフレーム情報を生成しない。
ST107では、基地局100は、この更新された一部のTP情報(つまり、CoMP measurement setの更新)及びページングサブフレーム情報を、MAC CE(例えば図15参照)によって端末200へ通知する。
ST108では、基地局は、ST102と同様にして、自機に設定されたCSI−RSを端末200へ送信する。ST109では、基地局100は、端末200に対して、CoMP measurement setのCSI報告を要求する。すなわち、基地局100は、端末200に対して、一部のTP情報においてCSI報告対象であるTPのCSI報告を要求する。
ST109でCSI報告要求を受け取ると、ST110では、端末200は、ST108で受け取ったCSI−RSを含む、各TPから送信されたCSI−RSを用いて、ST108で受け取った一部のTP情報においてCSI報告対象として示されるTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A)に対するCSI測定を行う。この際、端末200は、一部のTP情報においてCSI報告対象として示されるTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A)の報告タイミングのうち、ST107で通知されたページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームに該当するタイミングでは、CSI報告を行わない。
具体的には、図17Aに示すように、端末200は、TP候補情報に示されるTP候補であるPCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補Bのうち、一部のTP情報に示されるTP候補(CSI報告対象)であるPCellに対応するTP候補及び周辺TP候補Aのページングサブフレーム(実線の楕円で囲まれたサブフレーム#9)において、CSIを生成しない。このように、端末200は、一部のTP情報に示されるTP毎のページングサブフレーム情報を受信し、当該ページングサブフレーム情報に基づいて、CSI生成を行わないサブフレームを特定する。
つまり、図17Aに示すように、端末200は、CSI報告対象以外のTP候補(周辺TP候補B)のみでページングサブフレームとなるタイミング(一点鎖線の楕円で囲まれたサブフレーム#9)を考慮しない。すなわち、端末200は、図17Aにおいて、周辺TP候補Bのみでページングサブフレームが設定されたタイミング(一点鎖線の楕円で囲まれたサブフレーム#9)においてもCSI報告を生成する。ここで、図17Aに示す一点鎖線の楕円で囲まれたサブフレーム#9では、周辺TP候補BではDropにより、CSI−RS送信及びミューティングが適用されず、ページング又はデータ信号が送信される可能性がある。しかし、ST106で報告されたCSIが劣悪であることから、端末200において、周辺TP候補Bから送信される信号が与える干渉の影響は極めて小さい。よって、図17Aに示す一点鎖線の楕円で囲まれたサブフレーム#9において、端末200は、周辺TP候補BでのDropの影響を回避してCSIを生成することができる。
ST111では、端末200は、ST110で測定したCSI(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A)を、基地局100へ報告する。
ST112では、基地局100は、ST111で受け取ったCSIを復調する。このCSIは、例えば、CoMP制御に使用される。
以降、基地局100は、CoMP制御に必要な頻度で、CoMP measurement setのCSI報告要求を行う。また、基地局100は、例えば、CoMP measurement setのCSI報告要求よりも少ない頻度で、全てのTPに対するCSI報告要求を行う。
ここで、図16に示すように、ST113で復調された、周辺TP候補BのCSIが所定の値(閾値)よりも大きくなり、基地局100が、周辺TP候補Bから端末200に届く信号の受信品質が良好になったことを検出したとする。この場合、基地局100は、CoMP measurement set(つまり、一部のTP情報)を更新する。つまり、基地局100は、周辺TP候補BをCoMP measurement set(一部のTP情報)に追加してもよい。また、基地局100は、端末200に対して、一部のTP情報に示されるTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補B)に設定されたページングサブフレームを示すページングサブフレーム情報をそれぞれ生成する。ST114では、基地局100は、この更新された一部のTP情報(つまり、CoMP measurement setの更新)及びページングサブフレーム情報を、MAC CE(例えば図15参照)によって端末200へ通知する。
ST115では、基地局100は、ST102と同様にして、自機に設定されたCSI−RSを端末200へ送信する。ST116では、基地局100は、端末200に対して、CoMP measurement setのCSI報告を要求する。ST117では、端末200は、ST115で受け取ったCSI−RSを含む各TPから送信されたCSI−RSを用いて、ST116で受け取った一部のTP情報においてCSI報告対象として示されるTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補B)に対するCSI測定を行う。この際、端末200は、一部のTP情報においてCSI報告対象として示されるTP候補(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補B)の報告タイミングのうち、ST114で通知されたページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームに該当するタイミングでは、CSI報告を行わない。
具体的には、図17Bに示すように、端末200は、一部のTP情報に示されるTP候補(CSI報告対象)であるPCellに対応するTP候補、周辺TP候補A及び周辺TP候補のページングサブフレーム(実線及び破線の楕円で囲まれたサブフレーム#9)において、CSIを生成しない。つまり、端末200は、図17Bにおいて、周辺TP候補Bのみでページングサブフレームが設定されたタイミング(破線の楕円で囲まれたサブフレーム#9)においてもCSI報告を生成しない。ここで、ST113で得られた、周辺TP候補BのCSIが良好であることから、端末200において、周辺TP候補Bから送信される信号が与える干渉の影響は大きいと考えられる。よって、図17Bに示す破線の楕円で囲まれたサブフレーム#9において、端末200は、周辺TP候補BでのDropによるCSI測定精度劣化の影響を排除すべく、CSIを生成しない。
ST118では、端末200は、ST117で測定したCSI(PCellに対応するTP候補、周辺TP候補A、周辺TP候補BのCSI)を、基地局100へ報告する。ST119では、基地局100は、ST118で受け取ったCSIを復調する。
以降、基地局100及び端末200は、上記処理を繰り返す。
このようにして、基地局100は、一部のTP(ここではCSI報告対象とするTP)の組み合わせを変更する必要があると判断した場合、該当するTPを一部のTPから追加又は削除する。例えば、一部のTP(ここではCSI報告対象とするTP)の組み合わせを変更する必要がある場合としては、基地局100が全てのTPのCSIを受信した際に、所定の閾値よりも良好なCSIが報告され、当該CSIに対応するTPから物理的に近い位置に端末200が移動したと推測される場合などが挙げられる。
このように、基地局100は、端末200に対して、移動制御の候補となる複数のTPを、RRC signaling等の制御を用いて長時間変更せずに用いつつ、これらの複数のTPのうち一部のTP(例えばCoMP制御対象)のCSIのみを端末200に報告させるために、一部のTP情報及び一部のTP情報に対応するページングサブフレーム情報を更新する。
また、基地局100は、一部のTPの組み合わせを変更する際、一部のTPに含まれる各TPのページングサブフレームを示すページングサブフレーム情報を端末200へ通知する。こうすることで、一部のTP情報と当該一部のTP情報に含まれるTPに対応するページングサブフレームとを、同一のタイミングで更新することができる。
また、端末200は、Drop(CSI−RS送信及びミューティングが非適用)によるCSI測定精度劣化に及ぼす影響を回避するために、CSI報告対象であるTP(一部のTP)におけるページングサブフレームのみでCSI報告を停止する。換言すると、端末200は、CSI報告対象以外のTP(一部のTP以外のTP)のみでページングサブフレームであってもCSI報告を行う。CSI報告対象以外のTPについては、端末200でのCSIが劣悪であるので、当該TPがDropにより信号を送信したとしても、端末200が受ける干渉の影響は極めて小さい。
例えば、実施の形態1(図14)と比較すると、図17Aでは、CSI報告対象以外のTP(一部のTP以外のTP)のみにページングサブフレームが設定されているタイミング(図17Aに示す破線で囲まれた部分)でも端末200がCSI報告を行う分、CSI報告回数が多くなる。このように、ページングサブフレームの設定頻度が高いTPがTP候補として含まれる場合でも、CSI報告を行わないサブフレームを一部のTPのページングサブフレームのみに限定する。
こうすることで、本実施の形態では、端末200の接続先となり得るTPの候補(移動制御の候補)を広く確保しつつ、詳細なCSI報告対象のTP及びCSI報告を停止するページングサブフレームを、一部のTP(CoMP制御対象)のみに限定することができる。こうすることで、DropがCSI測定精度劣化に及ぼす影響を回避するためのCSI報告停止の頻度を低くすることができる。
また、基地局100は、一部のTPに含まれるTPを更新した際には、MAC CEを用いて一部のTP情報を通知することで、任意のタイミングで一部のTP情報を端末200へ通知することができる。
また、端末200は、実施の形態1と同様、測定精度が劣化したCSIを除外し、正常に測定されたCSIを基地局100へ報告することができる。よって、基地局100は、各TPのページングサブフレームにおいてCSI−RS送信又はミューティングが適用されないことによるCSI測定精度劣化の影響を排除して、CoMP制御を適用することができる。よって、本実施の形態によれば、端末200におけるCSI測定結果の精度を確保して、スループット低下を防ぐことができる。
なお、基地局100(設定部101)は、一部のTP情報に含まれるTPの組み合わせを決定するために、TP候補情報に含まれる全てのTPのCSI報告を用いてもよい。具体的には、基地局100は、TP候補情報に含まれる全てのTPのCSI報告のうち、CSIの良好な上位数個(所定数)のTPを、一部のTP情報に含まれるTPの組み合わせとして決定してもよい。すなわち、一部のTP情報に含まれるTPは、複数のTPのうち、CSIがより良い所定数のTPである。
また、本実施の形態では、基地局100が、一部のTP情報と合わせて、当該一部のTP情報に対応するページングサブフレーム情報を生成し、端末200に通知する場合について説明した。しかし、基地局100は、TP候補情報に含まれる複数のTPのページングサブフレーム情報を端末200に予め通知し、端末200は、一部のTP情報を受信する度に、予め通知されたページングサブフレーム情報を用いて、CSI報告を行わないサブフレームを特定してもよい。すなわち、端末200は、一部のTP情報を受信する度に、予め保持するページングサブフレーム情報に示されるページングサブフレームのうち、一部のTP情報に示される一部のTPに対応するページングサブフレームを、CSI報告を行わないサブフレームとしてもよい。この構成により、基地局100は、一部のTP情報の更新の際、当該一部のTP情報の他に別途制御情報(ページングサブフレーム情報)を追加する必要がなく、端末200側でページングサブフレーム情報を更新することができる。
また、本実施の形態において、基地局100がTP候補情報に含まれる各TPのページングサブフレーム情報を端末200に予め通知し、端末200が、端末200から別途報告される受信信号電力の長区間平均値(RSRP(Reference Signal Reception Power))に応じてページングサブフレーム情報を生成してもよい。RSRPは、例えば、CRSを用いて測定される。具体的には、端末200は、TP候補に含まれるTPのうち最大のRSRPから、所定の閾値以内に含まれるRSRP値となるTPを対象として、ページングサブフレーム情報を生成する。すなわち、端末200は、予め通知されたページングサブフレーム情報に示される複数のTPのページングサブフレームのうち、RSRP値が閾値以上であるTPに対応するページングサブフレームを、CSI報告を行わないサブフレームとしてもよい。つまり、端末200は、RSRPに基づいて、ページングサブフレームでのDropによるCSI測定精度劣化の影響を排除する対象となる一部のTPを特定する。この構成により、上記一部のTPを通知するために別途制御情報を追加することなく、CSI報告を行わないサブフレームを更新することができる。なお、ここでは長区間平均値(CRSを用いて算出されるRSRP値)を基準として用いる場合について説明したが、これに限らず、全TPのCSIを報告する際に用いられるWideband CQI値を基準としてもよい。これにより、従来のRSRP測定の定義を流用しつつ、RSRP測定が規定されていないCSI−RSを用いた動作が可能となる。
また、本実施の形態では、一部のTP情報に示されるTP候補(つまり、ページングサブフレーム情報の生成対象)と、CoMP制御対象のTP(CoMP measurement set。つまり、CSI報告対象)と、を一致させる場合について説明した。しかし、一部のTP情報に示されるTPと、CoMP制御対象となるTPとを異なるように(少なくとも一部が異なるように)設定されてもよい。この構成をとることにより、DropしてもCSI測定への影響の少ないTPについては、CSI報告対象とするが、ページングサブフレーム情報の生成対象(つまり、一部のTP)に含めないとする運用も可能となる。こうすることで、Dropの頻度が高いTPに対して、ページングサブフレーム情報の生成対象とせずに、CSI報告対象に含めやすくなる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
[他の実施の形態]
(1)上記各実施の形態において、アンテナポートとは、1本又は複数の物理アンテナから構成される、論理的なアンテナを指す。すなわち、アンテナポートは必ずしも1本の物理アンテナを指すとは限らず、複数のアンテナから構成されるアレイアンテナ等を指すことがある。
例えば3GPP LTEにおいては、アンテナポートが何本の物理アンテナから構成されるかは規定されず、基地局が異なる参照信号(Reference signal)を送信できる最小単位として規定されている。
また、アンテナポートはプリコーディングベクトル(Precoding vector)の重み付けを乗算する最小単位として規定されることもある。
(2)上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示の端末は、複数の送信ポイントからそれぞれ送信される参照信号を受信する受信手段と、前記複数の送信ポイントに対してそれぞれ設定された第1のサブフレームに基づいて第2のサブフレームを特定し、前記第2のサブフレーム以外のサブフレームでは、前記複数の送信ポイントの前記参照信号を用いてチャネル情報を生成し、前記第2のサブフレームでは、前記チャネル情報を生成しない生成手段と、生成された前記チャネル情報を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本開示の端末において、前記第2のサブフレームは、前記複数の送信ポイントに設定された前記第1のサブフレームからなる。
本開示の端末において、前記第2のサブフレームは、前記複数の送信ポイントのうち一部であって少なくとも一つの送信ポイントに設定された前記第1のサブフレームのみからなる。
本開示の端末において、前記受信手段は、前記複数の送信ポイント毎の前記第1のサブフレームを示す情報を受信し、前記生成手段は、前記情報に基づいて前記第2のサブフレームを特定する。
本開示の端末において、前記受信手段は、前記一部の送信ポイント毎の前記第1のサブフレームを示す情報を受信し、前記生成手段は、前記情報に基づいて前記第2のサブフレームを特定する。
本開示の端末において、前記受信手段は、前記複数の送信ポイントの前記第1のサブフレームを示す第1の情報を受信し、前記一部の送信ポイントを示す第2の情報を受信し、前記生成手段は、前記第2の情報が受信される度に、前記第1の情報に示される前記第1のサブフレームのうち、前記第2の情報に示される前記一部の送信ポイントに対応するサブフレームを、前記第2のサブフレームとする。
本開示の端末において、前記受信手段は、前記複数の送信ポイントの前記第1のサブフレームを示す情報を受信し、前記生成手段は、前記情報に示される前記第1のサブフレームのうち、受信信号電力が閾値以上である送信ポイントに対応するサブフレームを、前記第2のサブフレームとする。
本開示の端末において、前記一部の送信ポイントと、複数送信ポイント協調送信の制御対象となる送信ポイントとは少なくとも一部が異なる。
本開示の端末において、前記一部の送信ポイントは、前記複数の送信ポイントのうち、複数送信ポイント協調送信の制御対象となる送信ポイントである。
本開示の端末において、前記一部の送信ポイントを示す情報は、前記複数の送信ポイントのうち、いずれが前記一部の送信ポイントであるかを示すビットマップ型の情報である。
本開示の端末において、前記一部の送信ポイントは、前記複数の送信ポイントのうち、チャネル情報がより良好である送信ポイントである。
本開示の端末において、前記第1のサブフレームは、ページングが送信されるサブフレームである。
本開示の基地局は、端末に対して複数の送信ポイントを設定する設定手段と、前記複数の送信ポイントに対してそれぞれ設定された第1のサブフレームに基づいて第2のサブフレームを特定し、前記第2のサブフレーム以外のサブフレームにおいて、前記複数の送信ポイントのチャネル情報を受信し、前記第2のサブフレームにおいて、前記チャネル情報を受信しない受信手段と、を具備する構成を採る。
本開示の送信方法は、複数の送信ポイントからそれぞれ送信される参照信号を受信し、前記複数の送信ポイントに対してそれぞれ設定された第1のサブフレームに基づいて第2のサブフレームを特定し、前記第2のサブフレーム以外のサブフレームでは、前記複数の送信ポイントの前記参照信号を用いてチャネル情報を生成し、前記第2のサブフレームでは、前記チャネル情報を生成せず、生成された前記チャネル情報を送信する。
本開示の受信方法は、端末に対して複数の送信ポイントを設定し、前記複数の送信ポイントに対してそれぞれ設定された第1のサブフレームに基づいて第2のサブフレームを特定し、前記第2のサブフレーム以外のサブフレームにおいて、前記複数の送信ポイントのチャネル情報を受信し、前記第2のサブフレームにおいて、前記チャネル情報を受信しない。
2012年2月16日出願の特願2012−031656の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。