JP6333191B2 - チルトステアリング装置 - Google Patents
チルトステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6333191B2 JP6333191B2 JP2015026629A JP2015026629A JP6333191B2 JP 6333191 B2 JP6333191 B2 JP 6333191B2 JP 2015026629 A JP2015026629 A JP 2015026629A JP 2015026629 A JP2015026629 A JP 2015026629A JP 6333191 B2 JP6333191 B2 JP 6333191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- shaft
- tilt
- column
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 14
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 25
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 4
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 4
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 3
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/187—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/184—Mechanisms for locking columns at selected positions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/187—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment
- B62D1/189—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment the entire column being tiltable as a unit
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/20—Land vehicles
- F16C2326/24—Steering systems, e.g. steering rods or columns
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering Controls (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムのチューブ部材に対して両端側を軸受け部材により回転自在に保持されるとともに、同両軸受け部材の軸方向外端に設けられた弾発部材と係合することで軸方向に所定距離移動可能に弾発されて前記ステアリングコラム内に軸方向に調心されて支持され、前記チューブ部材は、車幅方向に拡設された左右の腕部により、前記車体フレーム側のコラム取付けブラケットに傾動可能に取付けられ、前記左右の腕部の間で前記ステアリングシャフトと前記中間シャフトとが、前記第1のユニバーサルジョイントに締結取付けられて接続し、前記左右の腕部には、前記コラム取付けブラケットと係合して前記ステアリングコラムの上下限位置を規定するストッパーが設けられたことを特徴とするチルトステアリング装置である。
また、左右の腕部により、第1のユニバーサルジョイントに対するステアリングシャフトおよび中間シャフトの締結取付けスペースが広く確保され、組立て性やメンテナンス性が向上するとともに、左右の腕に設けられたストッパーがコラム取付けブラケットと係合することで、コンパクトな構造でステアリングコラムの傾動の上下限位置を規定できる。
本実施形態において車両は、4輪駆動可能なルーフ付きの不整地走行用車両(以下単に、「車両」という)1であり、本実施形態に係るチルトステアリング装置4を備えている。
なお、後述の実施形態2においても同様に、特許請求の範囲、および本明細書の説明において、前後左右上下の向きは、車両1の向きに従うものとし、直進方向を前方とする。
また、図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
車両1に搭載されるパワーユニット3は、直列2気筒の水冷式4ストロークの内燃機関30に主変速機と副変速機が組み合わされて動力伝達装置が構成されている。
そして、パワーユニット3は、内燃機関30の図示しないクランク軸を車体前後方向に指向させた所謂縦置きの姿勢で、車体フレーム2の前後中央位置に搭載されている。
なお、前差動装置32および後差動装置34は、図示しないデフロック機構が付加されており、前差動装置32には前輪11、11への動力伝達を断接して2輪駆動と4輪駆動の切換えを行うクラッチが組み込まれている。
前シート13の運転席の前方には、車両1前方から後方へ向けステアリングコラム40が設けられ、ステアリングコラム40に回動自在に支持され後方に突出したステアリングシャフト51(図7参照)には、操舵ハンドル50が取付けられている。
前シート13と後シート14の上方はルーフ15が覆っている。
車体フレーム2の前方上部に設けられたコラム取付けブラケット21には、ステアリングコラム40が、チルト中心軸41により後部を上下傾動自在に取付けられている。
ステアリングコラム40は、前後方向に貫通する円筒状のチューブ部材42を有し、チューブ部材42はステアリングシャフト51(図2にはその軸心を一点鎖線で示す。図7参照)を挿通させて回動自在に支持している。
第1のユニバーサルジョイント52の他の側には、中間シャフト54の一端側(後端側)が取付けられ、中間シャフト54の他端側(前端側)には、第2のユニバーサルジョイント55が取付けられる。
本実施形態においてステアリングギヤーボックス60は、ラック&ピニオン式で、ステアリングギヤーボックス60の略中央で上方に向け突出した入力軸61に操舵のための回転が伝達されると、ステアリングギヤーボックス60の左右に向けて突出した左右のタイロッド62、62の左右動に変換され、左右のタイロッド62、62の先端にピン結合された前輪11、11側の図示しないナックルアームが揺動されて操舵がなされる。ステアリングギヤーボックス60は、ボール&ナット式等他の方式でもよく、いずれにしてもステアリングギヤーボックス60以降の機構は従来の公知のものであるので詳細説明は省略する。
そして、ステアリングギヤーボックス60の入力軸61には、第2のユニバーサルジョイント55の他の側が取付けられている。
なお、ステアリングコラム40側にはストッパー43が突設され、コラム取付けブラケット21側に設けられた切欠き凹部21aの上下端にストッパー43が当たることで、ステアリングコラム40の上限位置Uと下限位置Lが規定される。
なお、フリーロック型ガスダンパー44は、図9〜図11に示す実施形態2の場合のように、チューブ部材42の下部に取付けてもよく、その場合、フリーロック型ガスダンパー44がステアリングコラム40のチューブ部材43の左右側方に突出することが回避され、チルト操作における乗員PのひざPaのスペースが確保されて操作性が向上する(図11参照)。
一方、中間シャフト54の前端側は、第2のユニバーサルジョイント55に取付けられるが、第2のユニバーサルジョイント55は、車体フレーム2のギヤーボックス取付けブラケット22に締結ボルト60aで締結されて固定されたステアリングギヤーボックス60の入力軸61に取付けられるので、車体フレーム2に対して軸方向の移動を規制されたものとなっている。
一方、ステアリングコラム40のチルト中心軸41は、車体フレーム2のコラム取付けブラケット21に設けられた傾動中心孔21bに取付けられて、その位置が車体フレーム2に対して規定されており、その中心41aは、ステアリングコラム40のチルト操作におけるコラムチルト動作中心41aでもある。
したがって、チルト操作、すなわちステアリングコラム40の傾動と、それに伴うステアリングコラム40のチューブ部材43内のステアリングシャフト51の第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心53回りの揺動とは互いに一致して干渉なく行われることとなる。
その場合、チルト操作に伴って、ステアリングコラム40に対するステアリングシャフト51の軸方向変移が生じた場合、車体フレーム2によって軸方向位置が規制されたステアリングシャフト51と、別途車体フレーム2によってその位置が規定されたステアリングコラム40との間の係合部51a、40aには、軸方向のスラスト負荷またはガタが生じ、チルトに伴う操舵力への影響や大きなチルト角変化に対する操舵性の低下等の恐れがある。
なお、各図において、ズレc1〜c4、軸方向変移d1〜d4、チルト操作角度θは、状態明示のため誇張して図示されている。
図5(a)部においては、基準位置Nではコラム係合部51aとシャフト係合部40aとは位置が一致しているとすれば、a1は、第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心(シャフトチルト動作中心)53からコラム係合部51aまでの距離、b1は、ステアリングコラム40のチルト中心軸41の中心(コラムチルト動作中心)41aからシャフト係合部40aまでの距離であるが、ズレによりb1は、a1よりc1だけ長い(b1=a1+c1)。
チルト操作において、ステアリングコラム40がチルト中心軸41の中心41a回りに、基準位置Nから上方にθ度チルト操作されたとき、そのシャフト係合部40aは半径b1で回動する。
すなわち、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移d1が生じ、係合部40a、51a間には圧軸方向のスラスト負荷またはガタが生じる。
図5(b)部においては、基準位置Nではコラム係合部51aとシャフト係合部40aとは位置が一致しているとすれば、a2は、第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心(シャフトチルト動作中心)53からコラム係合部51aまでの距離、b2は、ステアリングコラム40のチルト中心軸41の中心(コラムチルト動作中心)41aからシャフト係合部40aまでの距離であるが、ズレによりb2は、a2よりc2だけ短い(b2=a2−c2)。
チルト操作において、ステアリングコラム40がチルト中心軸41の中心41a回りに、基準位置Nから上方にθ度チルト操作されたとき、そのシャフト係合部40aは半径b2で回動する。
すなわち、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移d2が生じ、係合部40a、51a間には軸方向のスラスト負荷またはガタが生じる。
図6(a)部においては、基準位置Nではコラム係合部51aとシャフト係合部40aとは位置が一致しているとすれば、a3は、第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心(シャフトチルト動作中心)53からコラム係合部51aまでの距離、b3は、ステアリングコラム40のチルト中心軸41の中心(コラムチルト動作中心)41aからシャフト係合部40aまでの距離であるが、チルト中心軸41の中心41aが上側方にズレているため、b3は、a3よりやや長い(b3>a3)。
チルト操作において、ステアリングコラム40がチルト中心軸41の中心41a回りに、基準位置Nから上方にθ度チルト操作されたとき、そのシャフト係合部40aは半径b3で回動する。
すなわち、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移d3が生じ、係合部40a、51a間には軸方向のスラスト負荷またはガタが生じる。
図6(b)部においては、基準位置Nではコラム係合部51aとシャフト係合部40aとは位置が一致しているとすれば、a4は、第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心(シャフトチルト動作中心)53からコラム係合部51aまでの距離、b4は、ステアリングコラム40のチルト中心軸41の中心(コラムチルト動作中心)41aからシャフト係合部40aまでの距離であるが、チルト中心軸41の中心41aが下側方にズレているため、b4は、a4よりやや長い(b4>a4)。
チルト操作において、ステアリングコラム40がチルト中心軸41の中心41a回りに、基準位置Nから上方にθ度チルト操作されたとき、そのシャフト係合部40aは半径b4で回動する。
すなわち、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移d4が生じ、係合部40a、51a間には軸方向のスラスト負荷またはガタが生じる。
それに対して本実施形態のチルトステアリング装置4は、以下に説明する特徴的な構成を備えている。
ステアリングコラム40は、ステアリングシャフト51を収容する円筒状のチューブ部材42
と、チューブ部材42に一体に固定され車幅方向に拡設された左右の腕部45L、45Rを備えている。
ということは、コラム取付けブラケット21に対して、ステアリングコラム40が、締結されたブッシュ41bを回動軸として、すなわちチルト中心軸41の中心41a回りに傾動可能に支持されている。
左右の腕部45L、45Rにはそれぞれ左右外向きにストッパー43が突設されており、コラム取付けブラケット21側に設けられた切欠き凹部21aの上下端にストッパー43が当たることで、ステアリングコラム40の傾動の上限位置Uと下限位置Lが規定されることは、前述の通りである(図2参照)。
前側軸受け部材46Aと後側軸受け部材46Bは、ブッシュ状の滑り軸受である。
前述のとおり、ステアリングコラム40は、チルト操作において、チルト中心軸41の中心41a回りに傾動し、ステアリングシャフト51は第1のユニバーサルジョイント52の揺動中心53回りに揺動するので、図4から図6において説明したように、チルト中心軸41の中心41aとユニバーサルジョイント52の揺動中心53は、一致すべく設定されるが、例えば図5、図6中のc1〜c4のように両者に何らかのズレcが生じることがあり、その場合、例えば図5、図6中のd1〜d4のような、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移が生じる。
図8(a)部に示されるように、前側軸受け部材46Aは、軸方向外端にフランジ部46Aaを備え、フランジ部46Aaの後側をステアリングコラム40のチューブ部材42の前端部に当接させて、チューブ部材42の内周面に嵌装され、内周面側にステアリングシャフト51の前端側を回転自在に支持する摺動軸受けである。
ウエイブワッシャ48Aは、周方向にワッシャ面が波状に山部、谷部を周期的になすように変形形成されたもので、軸方向から圧縮力を受けて弾発しつつ山部、谷部を潰す方向で変形し、逆に山部、谷部が回復する方向で軸方向へ伸長力を与える弾発部材であって、それ自体は公知のものであり、詳説を省略する。
また、ステアリングシャフト51のさらに前端には、既述のように第1のユニバーサルジョイント52が固定されている。
そこで、ウエイブワッシャ48Aを基準位置Nにおいて、少なくとも軸方向変移da分を予め圧縮変形させた状態で装着してあり、ステアリングシャフト51は軸方向に所定距離da移動可能に弾発されており、シフト操作によって係合部としてのCリング57とフランジ部46Aaとの間が開いても、ウエイブワッシャ48Aが延びることで、ステアリングコラム40のチューブ部材42内にステアリングシャフト51が軸方向に調心されて、その間にガタが生じることが防止されている。
そこで、ウエイブワッシャ48Aを基準位置Nにおいて、少なくとも軸方向変移dbだけ圧縮変形可能な状態で装着してあり、ステアリングシャフト51は軸方向に所定距離db移動可能に弾発されており、シフト操作によって係合部としてのCリング57とフランジ部46Aaとの間が縮まっても、ウエイブワッシャ48Aが縮むことで、ステアリングコラム40のチューブ部材42内にステアリングシャフト51が軸方向に調心されて、シフト操作によって係合部としてのCリング57とフランジ部46Aaとの間に突き当りによる過大なスラスト負荷が生じることが防止されている。
ウエイブワッシャ48Bは、ウエイブワッシャ48Aと同様に、それ自体は公知のものであり、詳説を省略する。
また、それらスラストワッシャ47B、ウエイブワッシャ48B、環状つば部58は、環状つば部58と操舵ハンドル50のブッシュ材50aとに挟まれて装着された環状のシール部材59で覆われ、塵埃等から保護されている。
そこで、ウエイブワッシャ48Bを基準位置Nにおいて、少なくとも軸方向変移dcだけ圧縮変形可能な状態で装着してあり、ステアリングシャフト51は軸方向に所定距離dc移動可能に弾発されており、シフト操作によって係合部としての環状つば部58とフランジ部46Baとの間が縮まっても、ウエイブワッシャ48Bが縮むことで、ステアリングコラム40のチューブ部材42内にステアリングシャフト51が軸方向に調心されて、シフト操作によって係合部としての環状つば部58とフランジ部46Baとの間に突き当りによる過大なスラスト負荷が生じることが防止されている。
そこで、ウエイブワッシャ48Bを基準位置Nにおいて、少なくとも軸方向変移dd分を予め圧縮変形させた状態で装着してあり、ステアリングシャフト51は軸方向に所定距離dd移動可能に弾発されており、シフト操作によって係合部としての環状つば部58とフランジ部46Baとの間が開いても、ウエイブワッシャ48Bが延びることで、ステアリングコラム40のチューブ部材42内にステアリングシャフト51が軸方向に調心されて、その間にガタが生じることが防止されている。
そして、ステアリングシャフト51は、ステアリングコラム40のチューブ部材42に対して両端側を前側、後側軸受け部材46A、46Bにより回転自在に保持されるとともに、ステアリングシャフト51は、ステアリングコラム40の前側、後側軸受部材46A、46Bの軸方向外端に設けられたウエイブワッシャ48A、48Bと係合することで、軸方向に所定距離移動可能に弾発されてステアリングコラムのチューブ部材42内に軸方向に調心されて支持されている。
したがって、ステアリングシャフト51および操舵ハンドル50の自重によっては実質的にウエイブワッシャ48A、48Bの変形を伴わずに、操舵ハンドル50を組み付けた状態でのステアリングシャフト51の、軸方向の調心を図ることができ、第1のユニバーサルジョイント52、ひいては第2のユニバーサルジョイント54の、組み立てやメンテナンスが向上している。
本実施形態2は、前述の実施形態1に対して、ステアリングギヤーボックス60と第2のユニバーサルジョイント55との間に操舵トルク補助機構7を備えた点が異なるのみで、他は基本的には実施形態1と同様である。
車両1の、左側面概要図を示す図1、ステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移に関する図4から図6、ステアリングシャフト51とステアリングコラム40等の構造に関する図7、図8は、同様に参照される。
したがって、以下の実施形態2の説明において、実施形態1と同様の機能の構成、作用効果については、図示上の形態の違いがあっても同一符号を用い、説明を省略し、特許請求の範囲においても、実施形態2のみの構成要件を含む請求項以外の請求項は、両実施形態を含めたものである。
車体フレーム2の前方上部に設けられたコラム取付けブラケット21には、チルト中心軸41により後部を上下傾動自在にステアリングコラム40が取付けられている。
ステアリングコラム40は、前後方向に貫通する円筒状のチューブ部材42を有し、チューブ部材42はステアリングシャフト51(図9にはその軸心を一点鎖線で示す。図7参照)を挿通させて回動自在に支持している。
第1のユニバーサルジョイント52の他の側には、中間シャフト54の一端側(後端側)が取付けられ、中間シャフト54の他端側(前端側)には、第2のユニバーサルジョイント55のが取付けられる。
操舵トルク補助機構7の斜め下前方に突出した出力軸7bには、第3のユニバーサルジョイント71が取付けられ、第3のユニバーサルジョイント71の他の側には第2の中間シャフト72の一端が取付けられ、第2の中間シャフト72の他の端には、第4のユニバーサルジョイント73が取付けられる。
本実施形態においてステアリングギヤーボックス60は、ラック&ピニオン式で、ステアリングギヤーボックス60の略中央で上方に向け突出した入力軸61に操舵のための回転が伝達されると、ステアリングギヤーボックス60の左右に向けて突出した左右のタイロッド62、62の左右動に変換され、左右のタイロッド62、62の先端にピン結合された前輪11、11側の図示しないナックルアームが揺動されて操舵がなされる。ステアリングギヤーボックス60は、ボール&ナット式等他の方式でもよく、いずれにしてもステアリングギヤーボックス60以降の機構は従来の公知のものであるので詳細説明は省略する。
そして、ステアリングギヤーボックス60の入力軸61には、第4のユニバーサルジョイント73の他の側が取付けられている。
なお、ステアリングコラム40側にはストッパー43が突設され、コラム取付けブラケット21側に設けられた切欠き凹部21aの上下端にストッパー43が当たることで、ステアリングコラム40の上限位置Uと下限位置Lが規定される。
フリーロック型ガスダンパー44がチューブ部材43の下部に取付けられたので、図11に示されるように、フリーロック型ガスダンパー44がステアリングコラム40のチューブ部材42の左右側方に突出することが回避され、チルト操作における乗員PのひざPaのスペースが確保されて操作性が向上している。
一方、中間シャフト54の前端側は、第2のユニバーサルジョイント55に取付けられるが、第2のユニバーサルジョイント55は、車体フレーム2の操舵トルク補助機構取付けブラケット23に締結ボルト7cで締結されて固定された操舵トルク補助機構7の入力軸7aに取付けられるので、車体フレーム2に対して軸方向の移動を規制されたものとなっている。
一方、ステアリングコラム40のチルト中心軸41は、車体フレーム2のコラム取付けブラケット21に設けられた傾動中心孔21bに取付けられて、その位置が車体フレーム2に対して規定されており、その中心41aは、ステアリングコラム40のチルト操作におけるコラムチルト動作中心41aでもある。
一方、操舵トルク補助機構7とステアリングコラム40との距離が近づくので第1、第2のユニバーサルジョイント52、55の傾きの条件が厳しくなるが(図10参照)、中間シャフト54に第1のユニバーサルジョイント52を介して接続するステアリングシャフト51のステアリングコラム40に対する軸方向変移(実施形態1で述べたda〜dd)が、弾発部材としてのウエイブワッシャ48A、48Bにより吸収されるので、操舵力への影響が低減されて大きなチルト角変化に対しても操舵力を向上させることができるものとなっている。
例えば、本発明の車両は、実施形態の4輪駆動可能なルーフ付きの不整地走行用車両に限定されず、本発明のチルトステアリング装置を備えられる多様な車両であってよい。
パワーユニットは、実施形態の直列2気筒の水冷式4ストロークの内燃機関を備えたものに限定されず多様なパワーユニットであってよい。
弾発部材は、求める仕様に合致すれば、皿ばね、コイルばね等、他の種類のばねであってもよい。尤も実施形態のウエイブワッシャは、シャフトと同軸に組み込んで適切な弾発力とストロークが得やすく本発明において効果的である。
Claims (5)
- 操舵ハンドル(50)が取付けられるステアリングシャフト(51)と、
同ステアリングシャフト(51)を収容する円筒状のチューブ部材(42)を有し車体フレーム(2)にチルト中心軸(41)回りに傾動自在に取付けられたステアリングコラム(40)と、
ステアリングギヤーボックス(60)と前記ステアリングシャフト(51)との間に設けられて、一端側に前記ステアリングシャフト(51)に固定された第1のユニバーサルジョイント(52)が取付けられ、他端側に前記車体フレーム(2)に対して軸方向の移動を規制された第2のユニバーサルジョイント(55)が取付けられた中間シャフト(54)とを備えたチルトステアリング装置(4、4′)において、
前記ステアリングシャフト(51)は、前記ステアリングコラム(40)のチューブ部材(42)に対して両端側を軸受け部材(46A、46B)により回転自在に保持されるとともに、同両軸受け部材(46A、46B)の軸方向外端に設けられた弾発部材(48A、48B)と係合することで軸方向に所定距離移動可能に弾発されて前記ステアリングコラム(40)内に軸方向に調心されて支持され、
前記チューブ部材(42)は、車幅方向に拡設された左右の腕部(45L、45R)により、前記車体フレーム(2)側のコラム取付けブラケット(21)に傾動可能に取付けられ、前記左右の腕部(45L、45R)の間で前記ステアリングシャフト(51)と前記中間シャフト(54)とが、前記第1のユニバーサルジョイント(52)に締結取付けられて接続し、
前記左右の腕部(45L、45R)には、前記コラム取付けブラケット(21)と係合して前記ステアリングコラム(40)の上下限位置を規定するストッパー(43)が設けられたことを特徴とするチルトステアリング装置。 - 前記弾発部材(48A、48B)は、前記ステアリングシャフト(51)および前記操舵ハンドル(50)の自重に対して所定量収縮し且つチルト操作に伴う前記ステアリングシャフト(51)の軸方向変移を吸収可能な弾発力に設定されたことを特徴とする請求項1に記載のチルトステアリング装置。
- 前記中間シャフト(54)の他端側は操舵力を補助する操舵トルク補助機構(7)に前記第2のユニバーサルジョイント(55)を介して接続され、同操舵トルク補助機構(7)は前記車体フレーム(2)に支持されていることを特徴とする請求項2に記載のチルトステアリング装置。
- 前記操舵トルク補助機構(7)は、前記ステアリングギヤーボックス(60)に対して離間し独立して前記車体フレーム(2)に支持されたことを特徴とする請求項3に記載のチルトステアリング装置。
- 前記ステアリングコラム(40)の前記チューブ部材(42)には、その傾動位置を係止するダンパー機構(44)が同チューブ部材(42)の下部に取付けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のチルトステアリング装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026629A JP6333191B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | チルトステアリング装置 |
US14/996,364 US9738305B2 (en) | 2015-02-13 | 2016-01-15 | Tilt steering apparatus |
CA2920158A CA2920158C (en) | 2015-02-13 | 2016-02-05 | Tilt steering apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026629A JP6333191B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | チルトステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016147627A JP2016147627A (ja) | 2016-08-18 |
JP6333191B2 true JP6333191B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=56611676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015026629A Expired - Fee Related JP6333191B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | チルトステアリング装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9738305B2 (ja) |
JP (1) | JP6333191B2 (ja) |
CA (1) | CA2920158C (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11035454B2 (en) | 2018-10-05 | 2021-06-15 | Fanuc Corporation | Rotational-force transmitting part |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170125541A (ko) * | 2016-05-04 | 2017-11-15 | 주식회사 만도 | 차량 토크 변화 감지를 통한 경사각 인식 시스템 및 방법 |
GB2566704A (en) * | 2017-09-21 | 2019-03-27 | Ford Global Tech Llc | A steering assembly |
JP6534178B1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-06-26 | 三菱ロジスネクスト株式会社 | ステアリング装置および荷役車両 |
DE102018128122A1 (de) * | 2018-11-09 | 2020-05-14 | Trw Automotive Gmbh | Energieabsorptionseinrichtung für Fahrzeuglenksäule sowie Fahrzeuglenksäule |
RU2709061C1 (ru) * | 2018-12-13 | 2019-12-13 | Публичное акционерное общество "Чебоксарский завод промышленных тракторов" (ПАО "Промтрактор") | Рулевая колонка транспортного средства |
DE102019203363A1 (de) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | Thyssenkrupp Ag | Verstellantrieb für eine Lenksäule und Lenksäule für ein Kraftfahrzeug |
US11292504B2 (en) * | 2019-03-20 | 2022-04-05 | Volvo Car Corporation | Vehicle having multiple driving positions |
US11498604B2 (en) * | 2020-03-10 | 2022-11-15 | Kubota Corporation | Work vehicle |
JP7203327B2 (ja) | 2020-07-30 | 2023-01-13 | 日本発條株式会社 | ヘルム装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3700257A (en) * | 1971-03-30 | 1972-10-24 | Sperry Rand Corp | Tiltable steering system |
JPS51109532U (ja) * | 1975-02-28 | 1976-09-03 | ||
WO2000037298A1 (en) * | 1998-12-21 | 2000-06-29 | Douglas Autotech Corporation | Non-newtonian flow fluid-locking mechanism for vehicles |
KR20050095792A (ko) * | 2003-02-20 | 2005-10-04 | 닛뽄 세이꼬 가부시기가이샤 | 전동식 파워 스티어링 장치 및 이를 위한 보조 장치 |
JP2005014741A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
ITTO20040159A1 (it) * | 2004-03-11 | 2004-06-11 | Cnh Italia Spa | Piantone di sterzatura regolabile per un veicolo |
US7717462B2 (en) * | 2006-06-01 | 2010-05-18 | Teleflex Canada Incorporated | Tilt steering mechanism |
JP2009179070A (ja) | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
JP5279741B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-09-04 | 株式会社山田製作所 | ステアリング装置 |
US9016420B1 (en) * | 2011-02-09 | 2015-04-28 | Bombardier Recreational Products Inc. | Continuously variable transmission mounting assembly |
JP5988308B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2016-09-07 | 富士重工業株式会社 | 車両のレーンキープ制御装置 |
-
2015
- 2015-02-13 JP JP2015026629A patent/JP6333191B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2016
- 2016-01-15 US US14/996,364 patent/US9738305B2/en active Active
- 2016-02-05 CA CA2920158A patent/CA2920158C/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11035454B2 (en) | 2018-10-05 | 2021-06-15 | Fanuc Corporation | Rotational-force transmitting part |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20160236703A1 (en) | 2016-08-18 |
JP2016147627A (ja) | 2016-08-18 |
CA2920158A1 (en) | 2016-08-13 |
US9738305B2 (en) | 2017-08-22 |
CA2920158C (en) | 2018-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6333191B2 (ja) | チルトステアリング装置 | |
CN102216096B (zh) | 车辆悬架 | |
JP5037160B2 (ja) | ステアリングシャフト連結構造 | |
EP3305563B1 (en) | Vehicle steering system | |
JP7013037B2 (ja) | 反応拘束サスペンションを有する3つ以上のチルティング車輪を有する車両 | |
US10167043B2 (en) | Vehicle | |
WO2014046285A1 (ja) | 車両 | |
US11964531B2 (en) | Transverse wheel suspension system | |
JP2002087363A (ja) | 車両の後輪懸架装置 | |
AU2011230694B2 (en) | Travelling vehicle for uneven terrain | |
JP2000203228A (ja) | 車両のフロントサスペンション装置 | |
JP5287379B2 (ja) | サスペンション構造、及びトー角変化調整方法 | |
WO2019082567A1 (ja) | 小型車両 | |
WO2019082566A1 (ja) | 小型車両 | |
JP2010221885A (ja) | 自動二輪車 | |
JPH0972348A (ja) | ユニバーサルジョイント | |
JP4664796B2 (ja) | 操舵輪用サスペンション装置 | |
JP6074319B2 (ja) | 車両懸架装置 | |
KR101219564B1 (ko) | 바퀴의 정렬을 변경할 수 있는 서스펜션 너클 | |
JPH09328076A (ja) | 車輪懸架装置のジョイント構造 | |
JP5366605B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP2014015064A (ja) | 車両懸架装置 | |
JP2009107511A (ja) | サスペンション構造 | |
KR20230024507A (ko) | 독립 조향 시스템 | |
KR20230090519A (ko) | 차량 조향장치용 인터미디어트 샤프트 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180424 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6333191 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |