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JP6323932B2 - 塗料組成物及び塗膜形成方法 - Google Patents

塗料組成物及び塗膜形成方法 Download PDF

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JP6323932B2 JP2013087722A JP2013087722A JP6323932B2 JP 6323932 B2 JP6323932 B2 JP 6323932B2 JP 2013087722 A JP2013087722 A JP 2013087722A JP 2013087722 A JP2013087722 A JP 2013087722A JP 6323932 B2 JP6323932 B2 JP 6323932B2
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Description

本発明は、漆黒感があって、遮熱性を有し、耐久性に優れ、白濁感がない黒系の色を呈する塗膜を形成可能な塗料組成物及び塗膜形成方法に関するものである。
自動車等の工業製品において、明度が低い黒系の塗色の中でも、漆黒感に優れた高級感を有する塗色として人気が高い塗色となっている。明度が低い塗色を得るためには、カーボンブラック顔料を含有する塗料を塗装する方法が一般的である。しかし、カーボンブラック顔料を含む塗膜は、赤外線を吸収するため、塗装された被塗物の温度が上昇する問題点があった。そのため、カーボンブラック顔料を使用せずに低い明度の塗色を得るためにいくつかの方法が提案されてきた。
特許文献1は、遮熱性機能と漆黒性を備えた塗膜形成方法に関するものであり、遮熱性塗料、黒色ベース塗料、黒色の染料を含有するカラークリヤ塗料、クリヤ塗料を重ね塗りした積層塗膜を形成する方法が記載されている。特許文献に開示された塗膜形成方法で得られた塗膜は、漆黒性を有し、遮熱性に優れるものであるが、カラークリヤ塗料を塗装する工程を含むため、工数が多くなることやカラークリヤ塗料に含まれる染料の耐候性が不足して、長期間の暴露によって変色が生じる場合があるである問題点があった。
特開2004−174469号公報
本発明の目的は、漆黒感があって、遮熱性を有し、耐久性に優れ、白濁感がない黒系の色を呈する塗膜を形成可能な塗料組成物及び塗膜形成方法を提供することである。
本発明は、
1.赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料を、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜20質量部及び透明性青色顔料としてアンスラキノン構造を有するスレン系顔料を、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜5質量部含む塗料組成物であって、予めグレー色(N−6)の塗膜を形成した塗板上に、該塗料組成物を塗装に適正な粘度に希釈して、硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベ−ククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して25°で受光した分光反射率に基づいて計算して得られたL*a*b*表色系における明度L*が0.1〜7の範囲内である塗料組成物であって、赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料が、波長780nm〜2500nmの領域において、JIS K5101 4隠ぺい率試験紙法に記載された隠ぺい率試験紙に該着色顔料のみを着色材として含む塗料を塗装して得られた塗膜の白素地上のJIS K5602に定義された日射反射率が50%以上又は黒素地上の日射反射率が10%以上である塗料組成物、
2.赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料が、ペリレンブラック顔料である1項に記載の塗料組成物、
3.さらに半透明の基材に金属酸化物を被覆した光干渉性顔料を含む1項又は2項に記載塗料組成物、
4.光干渉性顔料のハイライトにおける干渉色のL*C*h表色系における色相角度hが、100〜300の範囲内である3項に記載の塗料組成物、
5.被塗物に1〜4項のいずれか1項に記載の塗料組成物を塗装して得られた塗膜上に、さらにトップクリヤー塗料を塗装する塗膜形成方法
に関する。
本発明の塗料組成物は、漆黒感があって、遮熱性を有し、耐久性に優れ、白濁感がない黒系の色を呈する塗膜を形成可能なものであって、特に自動車外板、家電製品等の高級外観を求められている分野に有用なものである。
本発明の塗料組成物は、赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料を含む。本明細書において、赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料とは、波長780nm〜2500nmの領域において、JIS K5101 4隠ぺい率試験紙法に記載された隠ぺい率試験紙に該着色顔料のみを着色材として含む塗料を塗装して得られた塗膜の白素地上のJIS K5602に定義された日射反射率が50%以上又は黒素地上の日射反射率が10%以上の顔料を意味する。
本明細書における具体的な日射反射率の測定方法を以下に説明する。水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100、数平均分子量20000)及びメラミン樹脂からなる樹脂成分100固形分質量部あたり、該着色顔料を15質量部配合して攪拌混合し、適当な溶媒を用いて希釈して固形分約25%の有機溶剤型塗料を調製する。隠ぺい率試験紙を平らなガラス板の上に水平に固定し、その上にドクターブレードを使用して、硬化塗膜厚が30μmとなるように塗装し、室温約20℃の実験室に15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分間加熱して硬化せしめた塗膜の白素地部分及び黒素地部分の日射反射率を、積分球ISR−3100を搭載した分光光度計UV−3100PC(共に島津製作所社製)を使用して入射角度を8°としたときの日射反射率として定義するものとする。
赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料としては具体的には、アゾ系顔料、アニリンブラック、ペリレンブラック等の有機顔料や複合酸化物顔料等を挙げることができる。
ペリレン系の顔料としては、特開2003−41144号公報及び特関2003−41145号公報に開示のペリレンテトラカルボン酸の酸無水物、特開2006−328238号に開示の2−メチル−2,4−ペンタンジオール及び硝酸を加熱反応して得られる黒色顔料、ペリレンテトラカルボン酸のジイミド誘導体、ペリレンジイミノジカルボン酸のジイミド誘導体を焼成処理して得られた黒色ペリレン系顔料や、特開2007−522297号公報に開示の式1a又は1bで表される異性体の1種又は2つの異性体の混合物を含有する黒色顔料を使用することができる。
Figure 0006323932
(式中、R1、R2は互いに独立にフェニレン、ナフチレンまたはピリジレンであり、これらはそれぞれC1〜C12−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロおよび/またはハロゲンにより一置換または多置換されていてもよく、Xはハロゲンであり、nは0〜4である)。
無機顔料としては、Cu−Fe−Mn系、Cu−Cr系、Cu−Cr―Mn系、Cu−Cr−Mn−Ni系、Cu−Cr−Fe系、Co−Cr−Fe系、Mn−Bi系、Mn−Y系、等の複合酸化物顔料を挙げることができる。
本発明において、赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料は、塗装して得られる塗膜の色調によって、上記から1種類又は複数を選択して使用することができる。
本発明の塗料組成物における赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料の量は、塗装して得られる塗膜の色調や、仕上がり性の点から、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、合計で0.01〜20質量部の範囲内が好ましく、より好ましくは0.1〜18質量部の範囲内、特に好ましくは1〜15質量部の範囲内である。
本発明の塗料組成物は、塗装して得られる塗膜の白濁感を減じる点から、透明性青色顔料を使用する。透明性青色顔料とは、以下に示す透明性着色顔料の中で、青色の顔料を意味する。
透明性着色顔料とは具体的には、塗料中の樹脂固形分100質量部に基づいて顔料量が10質量部となるように配合して塗料化し、硬化塗膜厚が30μmとなるように平滑なPTFE板に塗装し、硬化、剥離した塗膜の曇り度(ヘイズ)が、1〜10の範囲内であるものとして定義することができる。測定は、JIS K7136:プラスチック−透明材料のヘーズの求め方に準じて測定することができ、本明細書においては、濁度計COH−300A(商品名、日本電色工業社製)にて測定した数値として定義するものとする。
また、本明細書において、青色の顔料とは、塗料中の樹脂固形分100質量部に基づいて顔料量が20質量部となるように配合して塗料化し、硬化塗膜厚が30μmとなるように予めN−7グレー色の中塗り塗膜が形成された塗板に塗装し、乾燥硬化した塗膜に45度の角度から照射した光を、正反射光に対して45度の角度で受光した分光反射率から計算して得られたL*C*h表色系における色相角度h225〜315の範囲内であるものとする。本発明の塗料組成物においては、塗装して得られる塗膜の漆黒性の点から。色相角度hが、290〜310のものを使用することが特に好ましい。
本発明の塗料組成物における透明性青色顔料としては、銅フタロシアニン系の顔料や、アンスラキノン構造を有するスレン系顔料を使用することができる。特にスレン系顔料としては、次式で表されるインダンスロンブルー顔料(PigmentBlue 60)を使用することが、塗装して得られる塗膜の色調の点から好ましい。
Figure 0006323932
本発明の塗料組成物における透明性青色顔料の含有量は、塗装して得られる塗膜の色調の点から、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、合計で0.01〜5質量部の範囲内が好ましく、より好ましくは0.2〜4質量部の範囲内、特に好ましくは0.3〜3質量部の範囲内である。
本発明の塗料組成物は、さらに半透明の基材に金属酸化物を被覆した光干渉性顔料を含んでいてもよい。
光干渉性顔料とは、マイカ、人工マイカ、ガラス、酸化鉄、酸化アルミニウムや各種金属等鱗片状基材の表面に、二酸化チタンや酸化鉄等の基材とは屈折率が異なる金属酸化物が被覆された光輝性顔料である。具体的には、下記に示す金属酸化物被覆マイカ顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料等を挙げることができる。
金属酸化物被覆マイカ顔料は、天然マイカ又は人工マイカを基材とし、基材表面に金属酸化物が被覆した顔料である。天然マイカとは、鉱石のマイカ(雲母)を粉砕した鱗片状基材であり、人工マイカとは、SiO、MgO、Al、KSiF、NaSiF等の工業原料を加熱し、約1500℃の高温で熔融し、冷却して結晶化させて合成したものであり、天然のマイカと比較した場合において、不純物が少なく、大きさや厚さが均一なものである。具体的には、フッ素金雲母(KMgAlSi10)、カリウム四ケイ素雲母(KMg25AlSi10)、ナトリウム四ケイ素雲母(NaMg25AlSi10)、Naテニオライト(NaMgLiSi10)、LiNaテニオライト(LiMgLiSi10)等が知られている。被覆される金属酸化物としては、酸化チタンや酸化鉄を挙げることができる。被覆する厚さによって、干渉色を発現することができるものである。
金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料は、アルミナフレークを基材とし、基材表面に金属酸化物が被覆した顔料である。アルミナフレークとは、鱗片状(薄片状)酸化アルミニウムを意味し、無色透明なものである。酸化アルミニウム単一成分である必要はなく、他の金属の酸化物を含有するものであってもよい。被覆される金属酸化物としては、酸化チタンや酸化鉄を挙げることができる。被覆する厚さによって、干渉色を発現することができるものである。
金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料とは、鱗片状のガラス基材に金属酸化物を被覆したものであって、基材表面が平滑なため、強い光の反射が生じて粒子感を発現する。被覆する金属酸化物としては、特に制限されるものではないが、酸化チタンや酸化鉄が知られている。
金属酸化物被覆シリカフレーク顔料は、表面が平滑で且つ厚さが均一な基材である鱗片状シリカを、基材とは屈折率が異なる金属酸化物で被覆したものである。
上記光干渉性顔料は、分散性や耐水性、耐薬品性、耐候性等を向上させるための表面処理が施されたものであってもよい。
上記光干渉性顔料の大きさは、平均粒子径が5〜50μmの範囲内のものを使用することが、塗装された塗膜の仕上がり性や干渉色の発現の点から好ましく、より好ましくは粒子径が7〜35μmの範囲内のものである。厚さは0.05〜7.0μmの範囲内のものを使用することが好ましい。ここでいう粒子径は、マイクロトラック粒度分布測定装置 MT3300(商品名、日機装社製)を用いてレーザー回折散乱法によって測定した体積基準粒度分布のメジアン径を意味する。厚さは、該光干渉性顔料を含む塗膜断面を顕微鏡にて観察して厚さを画像処理ソフトを使用して測定し、100個以上の測定値の平均値として定義するものとする。
光干渉性顔料を用いる場合、塗装して得られる塗膜のハイライト付近で生じる濁りを抑制でき、ハイライトに干渉色を発現させることで変化を持たせる点から、ハイライトにおける干渉色のL*C*h表色系における色相角度hが、100〜300の範囲内のものを使用することが好ましく、より好ましくは130°〜270°の範囲内である。L*C*h表色系とは、1976年に国際照明委員会で規定され、JIS Z 8729にも採用されているL*a*b*表色系をベースに考案された表色系であって、hは色相角度を表わし、色度図において赤方向の軸を0°として、反時計方向に移動した角度である。
光干渉性顔料のハイライトにおける色相角度とは具体的には、塗料組成物中に、光干渉性顔料のみを着色材として含む塗料を塗装して得られた塗膜に45°の角度から光を照射して、正反射光に対して15°の方向において測色して得られた分光反射率に基づいて計算した数値を意味する。
本明細書において、光干渉性顔料のハイライトにおける干渉色とは、水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100、数平均分子量20000)及びメラミン樹脂からなる樹脂成分100固形分質量部あたり、光干渉性顔料を15質量部配合して攪拌混合し、溶媒を添加して塗装に適正な粘度に希釈して得られた固形分約25%の有機溶剤型塗料を、予め黒色(N−2)の塗膜を形成した塗板上に硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して15°で受光した分光反射率に基づいて測定した測色値で定義するものとする。
本発明の塗料組成物において、光干渉性顔料を使用する場合、その含有量は、塗装して得られる塗膜の仕上がり性やの点から、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、合計で1〜20質量部の範囲内が好ましく、より好ましくは2〜18質量部の範囲内、特に好ましくは3〜15質量部の範囲内である。
本発明の塗料組成物には、通常、ビヒクルとして、樹脂成分を含有することができる。樹脂成分としては、具体的には、水酸基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂と、必要に応じてメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤とを併用したものが挙げられ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散して使用される。
さらに、本発明の塗料組成物には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、顔料分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。
本発明の塗料組成物は、前述の成分を混合分散せしめることによって調製される。塗装時の固形分含有率を、塗料組成物に基づいて、12〜50質量%、好ましくは15〜30質量%に、また、20℃における粘度を15〜20秒/フォ−ドカップ#3に調整しておくことが好ましい。
本発明の塗料組成物は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて10〜45μmの範囲内とするのが、塗膜の平滑性の点から好ましい。本発明の塗料組成物の塗膜は通常、約70〜約150℃の温度で架橋硬化させることができる。
本明細書の塗料組成物は、塗装して得られる塗膜のL*a*b*表色系における明度L*が0.1〜7の範囲内である。本明細書において塗料組成物を塗装して得られる塗膜の明度とは、予めグレー色(N−6)の塗膜を形成した塗板上に、該塗料組成物を塗装に適正な粘度に希釈して、硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベ−ククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して25°で受光した分光反射率に基づいて計算した数値で定義するものとする。
本発明の塗膜形成方法は、被塗物に上記塗料組成物を塗装して得られた塗膜上に、さらにトップクリヤー塗料を塗装する方法に関するものである。
本発明の塗膜形成方法において、被塗物としては、鉄、亜鉛、アルミニウム等の金属やこれらを含む合金、及びこれらの金属によるメッキまたは蒸着が施された成型物、コンクリートやスレート等の建材ならびに、ガラス、プラスチックや発泡体などによる成型物等を挙げることができる。これら素材に応じて適宜、脱脂処理や表面処理して被塗物とすることができる。さらに、上記素材や各種処理を施された素材に下塗り塗膜や中塗り塗膜を形成させて被塗物とすることもでき、これらのものが特に好ましい。
上記下塗り塗膜とは、素材表面を隠蔽したり、素材に防食性及び防錆性などを付与するために形成されるものであり、下塗り塗料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。この下塗り塗料種としては特に限定されるものではなく、例えば、電着塗料、溶剤型プライマー等を挙げることができる。
また、上記中塗り塗膜とは、下塗り塗膜を隠蔽したり、付着性や耐チッピング性などを付与するために形成されるものであり、乾燥硬化した下塗り塗膜又は未硬化の下塗り塗膜上に、中塗り塗料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。中塗り塗料種は、特に限定されるものではなく、既知のものを使用でき、例えば、熱硬化性樹脂組成物及び着色顔料を必須成分とする有機溶剤系又は水系の中塗り塗料を好ましく使用できる。
本発明の塗膜形成方法においては、適用される鋼板等の日射による温度上昇を低減する点から反射率が高い中塗り塗膜を形成可能な中塗塗料を適用することが好ましい。具体的には、明度が高い塗膜を形成可能なものであり、カーボンブラック顔料の含有率が塗料中の樹脂固形分100質量部に対して0.5質量部以下の塗料が好ましい。また中塗塗料に白色酸化チタン顔料以外の着色顔料を配合する場合には、赤外線を反射及び/又は透過する着色顔料を用いることが好ましい。
また、被塗物として、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を形成されたものを用いる場合においては、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を加熱し、架橋硬化後に本発明の塗料組成物を塗装することができる。あるいは、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜が未硬化の状態で、塗装することもできる。
本発明の塗膜形成方法においては、被塗物に上記塗料組成物を塗装して得られた塗膜上にさらにトップクリヤー塗料を1層もしくは2層以上塗装して、トップクリヤー塗膜を形成させる。
本発明の塗膜形成方法におけるトップクリヤー塗料は、樹脂成分および溶剤を主成分とし、さらに必要に応じてその他の塗料用添加剤などを配合してなる無色もしくは有色の透明塗膜を形成する液状塗料である。
本発明方法におけるトップクリヤー塗料としては、従来公知のものを制限なく使用することができる。例えば、基体樹脂及び架橋剤を含有する液状もしくは粉体状の塗料組成物が適用できる。基体樹脂の例としては、水酸基、カルボキシル基、シラノ−ル基、エポキシ基などの架橋性官能基を含有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有樹脂などが挙げられる。架橋剤としては、前記基体樹脂の官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物又は樹脂、カルボキシル基含有化合物又は樹脂、酸無水物、アルコキシシラン基含有化合物又は樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、水や有機溶剤等の溶媒、硬化触媒、消泡剤、紫外線吸収剤、レオロジーコントロール剤、酸化防止剤、表面調整剤等の添加剤を適宜配合することができる。
上記トップクリヤー塗料には、透明性を損なわない範囲内において、着色顔料や染料を適時配合することができる。着色顔料や染料としては、インク用、塗料用として従来公知の顔料や染料を1種あるいは2種以上を組み合わせて配合することができる。その添加量は、適宜決定されて良いが、クリヤー塗膜中の樹脂固形分100質量部に対して、30質量部以下、好ましくは0.1〜10質量部である。
上記トップクリヤー塗料は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて5〜40μmの範囲内とするのが好ましい。トップクリヤー塗料の塗膜それ自体は約70〜150℃の温度で架橋硬化させることができる。
本発明の塗膜形成方法においては、本発明の塗料組成物を塗装後、加熱し、乾燥硬化後に、その塗膜上にトップクリヤー塗料を塗装して加熱し、乾燥硬化させるいわゆる2C2B工程であっても良いが、該塗料組成物を塗装後にその未硬化の状態でトップクリヤー塗料を塗装して、その後に加熱し、これらを同時に硬化せしめるいわゆる2C1B工程で、複層塗膜を得ることもできる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、「部」及び「%」はいずれも質量基準によるものである。
次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(製造例1)水酸基含有アクリル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート40部を仕込み、撹拌混合し、135℃に昇温した。次いで下記のモノマー/重合開始剤の混合物を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10部、2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.6部からなる混合物を同温度に保持した1時間30分かけて滴下し、さらに2時間熟成した。次にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを減圧下で留去し、水酸基価54mgKOH/g、数平均分子量50,000、樹脂固形分65質量%の水酸基含有アクリル樹脂を得た。ここで数平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
(着色顔料の白素地上の日射反射率測定)
実施例及び比較例に使用する着色顔料各々の白素地上の日射反射率を以下の要領で測定し、結果を表1に示した。
水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100、数平均分子量20000)及びメラミン樹脂からなる樹脂成分100固形分質量部あたり、該着色顔料を15質量部配合して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈して固形分約25%の有機溶剤型塗料を調製する。JIS K5101 4隠ぺい率試験紙法に記載された隠ぺい率試験紙を平らなガラス板の上に水平に固定し、その上にドクターブレードを使用して、硬化塗膜厚が30μmとなるように塗装し、室温約20℃の実験室に15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分間加熱して硬化せしめた塗膜の白素地部分の日射反射率として、積分球ISR−3100を搭載した分光光度計UV−3100PC(共に島津製作所社製)を使用して入射角度を8°としたときのJIS K5602に定義された反射率を測定した。
(着色顔料の色相角度h測定)
実施例及び比較例に使用する着色顔料の色相角度hを以下の要領で測定し、結果を表1に示した。
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、測定に供する顔料を15部配合して攪拌混合し、溶剤を添加して塗装に適正な粘度に希釈して得られた塗料を、予め黒色(N−2)の塗膜を形成した塗板上に硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して45°で受光した分光反射率に基づいて測定したL*C*h表色系における色相角度hで示した。
(着色顔料のヘイズ測定)
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、測定に供する顔料を15部配合して攪拌混合し、溶剤を添加して塗装に適正な粘度に希釈して得られた塗料を、予め溶剤脱脂されたOHPシートに硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜のヘイズ(曇り度)を、「COH−300A」(商品名、日本電色工業社製の色差・濁度測定機)使用して測定し、結果を表1に示した。
(鱗片状光輝性顔料の干渉色測定)
実施例及び比較例に使用する鱗片状光輝性顔料の干渉色を以下の要領で測定し、結果を表1に示した。
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、鱗片状光輝性顔料を15部配合して攪拌混合し、溶剤を添加して塗装に適正な粘度に希釈して得られた塗料を、予め黒色(N−2)の塗膜を形成した塗板上に硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して15°で受光した分光反射率に基づいて測定したL*C*h表色系における色相角度hで示した。
Figure 0006323932
実施例1〜7、比較例1〜9
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、着色顔料等の色材を表2に示す比率で配合して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈して、固形分約25%の有機溶剤型塗料を調製し、実施例1〜4、、参考例1、2及び比較例1、2に使用する塗料組成物を作成した。
(試験板の作成)
基材の調整
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ150×75×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロンGT−10HT」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネ−ト化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
得られた電着塗面に、中塗塗料「ルーガベーク中塗り白N−4.5」(商品名:関西ペイント株式会社製、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系、有機溶剤型)をエアスプレーにて硬化塗膜に基づいて膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分加熱して架橋硬化させて、中塗塗膜を形成した塗板を基材とした。
塗装
(1)で調整した基材に実施例、参考例及び比較例で調製した塗料組成物をそれぞれREAガンを用いて、ブ−ス温度25℃、湿度75%の条件で、硬化塗膜として、25μmとなるように塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、これらの未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)をミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブース温度25℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、25〜35μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
(3)明度の測定
(2)で作成した塗板の明度を測定した。測定は、X−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して行ない、正反射光に対して25°で受光した分光反射率に基づいて計算したL*a*b*表色系における明度L*、a*及びb*を表2に示した。なお、a*及びb*は各々の数値(絶対値)が小さいほど彩度が低く、漆黒感が高いこと及び白濁感がないことを示す。
Figure 0006323932
(4)目視による意匠性評価
作成した試験板を人工太陽灯(セリック社製、色温度6500K)で照明し、試験板の照明に対する角度を変えて観察して、意匠性を以下に示す基準で評価した。評価は、色彩開発に3年以上従事するデザイナー2名と技術者3名の計5名が行ない、平均点を採用した。
作成した塗板を、人工太陽灯(セリック社製、色温度6500K)で照明し、試験板の照明に対する角度を変えて観察して、ハイライト(正反射光近傍)やシェード(スカシ)の意匠性を目視にて評価し、結果を表2に示した。
4:漆黒感が高く、濁りがない。
3:漆黒感があり、濁りがない。
2:漆黒感が低く、濁りが少しある。
1:漆黒感がなく、濁りがある。
(5)遮熱性評価
1辺が40cmのダンボール箱上部に70mm四方の正方形の穴をあけたものを、室温約20℃の実験室に30分間静置した。意匠性評価に使用した試験板を、75mm×75mmの大きさに切断して、裏に熱電対のセンサーをセロハンテープで固定した塗板を、
前記穴をふさぐように静置した。40cmの距離から、HALOGEN LIGHT(LPL1500)を照射し、15分後に塗板裏面の温度を測定し、結果を表1に示した。
本発明の塗料組成物及び塗膜形成方法は、各種工業製品、特に自動車車体の外板に適用できる。

Claims (5)

  1. 赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料を、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜20質量部及び透明性青色顔料としてアンスラキノン構造を有するスレン系顔料を、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜5質量部含む塗料組成物であって、予めグレー色(N−6)の塗膜を形成した塗板上に、該塗料組成物を塗装に適正な粘度に希釈して、硬化塗膜として18μmの膜厚となるようにエアスプレー塗装し、室温にて15分間放置し、ついで、未硬化塗面にクリヤー塗料(ルーガベ−ククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、35μmとなるようにエアスプレー塗装し、さらに室温にて15分間放置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃で30分加熱して硬化乾燥せしめて得られた塗膜をX−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して、正反射光に対して25°で受光した分光反射率に基づいて計算して得られたL*a*b*表色系における明度L*が0.1〜7の範囲内である塗料組成物であって、赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料が、波長780nm〜2500nmの領域において、JIS K5101 4隠ぺい率試験紙法に記載された隠ぺい率試験紙に該着色顔料のみを着色材として含む塗料を塗装して得られた塗膜の白素地上のJIS K5602に定義された日射反射率が50%以上又は黒素地上の日射反射率が10%以上である塗料組成物。
  2. 赤外線を反射及び/又は透過する黒色顔料が、ペリレンブラック顔料である請求項1に記載の塗料組成物。
  3. さらに半透明の基材に金属酸化物を被覆した光干渉性顔料を含む請求項1又は2に記載の塗料組成物。
  4. 干渉性顔料のハイライトにおける干渉色のL*C*h表色系における色相角度hが、100〜300の範囲内である請求項3に記載の塗料組成物。
  5. 基材に請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗料組成物を塗装して得られた塗膜上に、さらにトップクリヤー塗料を塗装する塗膜形成方法。
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