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JP6318797B2 - レーザ溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製の板材同士をレーザ溶接によって接合するためのレーザ溶接技術に関する。
従来、金属製の板材同士を重ねてレーザ溶接によって接合するための技術が種々提案されている。特許文献1には、レーザ溶接方法において、互いに接合される2つの金属板のうちレーザ照射側の金属板の上面に別の金属板を置き、レーザ照射時にこの別の金属も合わせて溶融させるための技術が開示されている。これにより、2つの金属板の隙間が大きい場合であっても、当該隙間を埋めるのに十分な溶融金属を確保することが可能になる。特許文献2には、不規則な寸法の隙間を有する金属製の薄板同士を重ね継手溶接する方法において、レーザ溶接を2回に分けて実施し、1回目のレーザ溶接時にレーザの照射をデフォーカス状態で行うことによって2回目のレーザ溶接前に板隙間寸法のバラツキを低減するための技術が開示されている。特許文献3,4にはいずれも、板材同士を隙間の無い状態で重ね隅肉継手溶接するとともに、接合部分の形状を滑らかにすることによって応力集中を緩和するための技術が開示されている。
特開平6−297171号公報 特開2010−23047号公報 特開2004−148333号公報 実開昭60−60175号公報
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記特許文献1〜4に開示のレーザ溶接は、アーク溶接に比べてエネルギー密度が高く、高速且つ低歪みで精密な溶接が可能になるため有利である。一方で、溶接時の加工精度を高める目的や、亜鉛メッキ鋼板などの板材において溶接時に生じるメッキ蒸気の逃げ道を確保する目的では、板材同士の間に隙間を積極的に設けるのが一般的である。この場合、隙間が大き過ぎると当該隙間を埋めるための溶融金属が不足するため、特許文献3,4に開示のような隅肉継手溶接をレーザ溶接によって行うのが難しくなる。従って、このような隅肉継手溶接を行う際に、本来はレーザ溶接の利点を活かしたいという要請があるにも関わらず、板材同士の間に積極的に隙間を設ける必要があるという理由によって、レーザ溶接に代えてアーク溶接を使わざるを得なかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、金属製の溶接対象物同士の間に隙間がある場合でも溶接対象物同士をレーザ溶接によって確実に接合するのに有効な技術を提供することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係るレーザ溶接方法は、金属製の溶接対象物同士をレーザ溶接によって接合するための方法である。このレーザ溶接方法では、第1の溶接対象物の下方に隙間を隔てて第2の溶接対象物が配置された状態で、第1の溶接対象物よりも上方位置から隙間を挟んで第1の溶接対象物及び第2の溶接対象物の双方にわたる溶接予定領域に向けてレーザ光を照射することにより第1の溶接対象物と第2の溶接対象物とを接合する。この場合、第1の溶接対象物及び第2の溶接対象物のそれぞれの溶融金属が隙間に入り込んで固化することによって隙間を塞ぐような溶接継手が形成される。その結果、アーク溶接に比べてエネルギー密度が高く、高速且つ低歪みで精密な溶接が可能なレーザ溶接を用いることによって、第1の溶接対象物と第2の溶接対象物との間に隙間を設ける必要がある場合でも、溶接対象物同士をレーザ溶接によって確実に接合することが可能になる。
上記のレーザ溶接方法では、溶接予定領域に第1の溶接対象物と第2の溶接対象物とを接合する溶接継手が形成された状態で、溶接継手が隙間に面する第1対向面と第1の溶接対象物及び第2の溶接対象物のうち相対的に強度の低い方の低強度溶接対象物が隙間に面する第2対向面とのなす角度が鈍角となるようにレーザ溶接条件を設定する。この場合、レーザ溶接条件として、典型的にはレーザ光のレーザ照射強度、溶接速度、溶接位置(レーザ光の照射位置)等が挙げられる。第1対向面と第2対向面とのなす角度が鈍角になることにより、溶接継手と強度の低い方の低強度溶接対象物との境界部分に生じる応力集中が緩和されるため当該境界部分の疲労強度を向上させることができる。
上記のレーザ溶接方法では、第1の溶接対象物及び第2の溶接対象物はいずれも、隙間を挟んで互いに板厚方向について重ねられる金属板材であり、溶接予定領域のうち隙間の板隙間寸法と第1の溶接対象物の板側面の位置との少なくとも一方の情報に基づいてレーザ溶接条件を設定するのが好ましい。この場合、例えば隙間の板隙間寸法に基づいてレーザ光のレーザ照射強度を変更したり、第1の溶接対象物の板側面の位置に基づいて溶接位置(レーザ光の照射位置)を変更したりすることができる。これにより、隙間の板隙間寸法や第1の溶接対象物の板側面の位置や形状に応じた最適な条件下でレーザ溶接を行うことが可能になる。
上記のレーザ溶接方法では、第1の溶接対象物よりも上方位置から板厚方向と交差する斜め方向にレーザ光を照射し、且つ第1の溶接対象物の単位面積あたりの入熱量が第2の溶接対象物の単位面積あたりの入熱量を上回るように当該レーザ光のビームプロファイルを制御するのが好ましい。第1の溶接対象物よりも上方位置から斜め方向にレーザ光を照射する場合、第1の溶接対象物に対しては、板隙間寸法に応じた溶融金属量が確保できるような入熱分布が適用され、第2の溶接対象物に対しては、第1の溶接対象物の溶融金属との間でブリッジを形成する程度に溶接対象物を溶融させ、且つ溶接対象物自体に穴あきを生じさせないような入熱分布が適用される。これにより、第1の溶接対象物及び第2の溶接対象物のそれぞれに必要な入熱量を適正に供給することができる。
上記のレーザ溶接方法では、第1の溶接対象物の板側面は、当該第1の溶接対象物の板端面、或いは当該第1の溶接対象物の板厚方向に貫通状に形成された開口部の開口内壁面であるのが好ましい。第1の溶接対象物の板側面が板端面である場合、溶接予定領域に含まれるこの板端面の位置情報を用いてレーザ溶接条件が設定される。これに対して、第1の溶接対象物の板側面が開口内壁面である場合、溶接予定領域に含まれるこの開口内壁面の位置情報を用いてレーザ溶接条件が設定される。これにより、上記のレーザ溶接処理を少なくとも2つの溶接態様に効果的に適用することができる。
以上のように、本発明によれば、金属製の溶接対象物同士の間に隙間がある場合でも溶接対象物同士をレーザ溶接によって確実に接合することが可能になった。
図1は、本実施の形態のレーザ溶接システム100のシステム構成図である。 図2は、レーザ溶接処理のフローチャートを示す図である。 図3は、図2中のステップS101〜ステップS103までに対応する処理の様子を模式的に示す図である。 図4は、図2中のステップS104に対応する処理の様子を模式的に示す図である。 図5は、本実施の形態のレーザ溶接処理の評価結果を示す図である。 図6は、本実施の形態の溶接継手Bの特徴を比較例とともに示す図である。 図7は、本実施の形態のレーザ溶接処理の評価結果を示す図である。 図8は、本実施の形態のレーザ溶接処理におけるレーザ光LbのビームプロファイルBPを示す図である。 図9は、図8に示すビームプロファイルBPを実現するための手法について説明する図である。 図10は、図9に示す形態の変更例を示す図である。 図11は、第1の溶接態様を示す図である。 図12は、第2の溶接態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態のレーザ溶接システム100は、いずれも金属製の第1の板材W1(レーザ照射側に位置する上側の金属板材)と第2の板材W2(上側の板材のレーザ照射側とは反対側に位置する下側の金属板材)とをレーザ溶接で互いに接合するためのシステムである。この場合、2つの板材W1,W2は、第1方向X及び第2方向Yによって規定される平面上に延在し、且つ板厚方向である第3方向Zについて互いに重ねられて接合される。ここでいう第1の板材W1及び第2の板材W2がそれぞれ、本発明の「第1の溶接対象物(金属板材)」及び「第2の溶接対象物(金属板材)」に相当する。
本実施の形態では、第1の板材W1及び第2の板材W2はともに亜鉛メッキ鋼板によって構成されている。このため、レーザ溶接時に生じるメッキ蒸気の逃げ道を確保する目的で、第1の板材W1の下方に第2の板材W2が重ねられた状態で、第1の板材W1と第2の板材W2との間に所定の板隙間寸法dの隙間102が設けられている。この場合、隙間102の板隙間寸法dが大きくなり過ぎると溶接不良が生じ易くなるため、隙間102の板隙間寸法dの管理が重要である。そこで、本実施の形態のレーザ溶接システム100は、この板隙間寸法dを管理しつつレーザ溶接についての溶接品質を向上させる機能を果たす。
このレーザ溶接システム100は、レーザ変位計110、レーザ発振器120、レーザ溶接ヘッド130及び制御装置140を備えている。このレーザ溶接システム100は、第1の板材W1と第2の板材W2とをレーザ溶接によって互いに接合するためのレーザ溶接処理に使用される。
レーザ変位計110は、レーザ溶接前の溶接予定領域101についての情報(第1の板材W1と第2の板材W2との隙間102の板隙間寸法d、及び第1の板材W1の板端面W1bの位置(以下、「板端面位置Pa」ともいう))を測定する測定機としての機能を果たす。第1の板材W1の板端面W1bは、第1の板材W1の上面W1aと交差する方向に延在する、第1の板材W1の板側面でもある。レーザ変位計110は、光源からのレーザ光Laが測定対象物にて反射された反射光をイメージセンサ(半導体素子)で受光する既知のセンサを用いて構成されている。この場合、レーザ変位計110は、図1中の第1方向Xについての線状トレースによって、板隙間寸法d及び板端面位置Paを精度良く測定することができる。このレーザ変位計110は、制御装置140と電気的に接続されており、板隙間寸法d及び第1の板材W1の位置ずれを示す測定情報D1が制御装置140に伝送される。
レーザ発振器120は、レーザを発生する機能を果たす既知の装置である。このレーザ発振器120で発生したレーザ光Lbは、増幅媒体としてのレーザ伝送ファイバー121を通じてレーザ溶接ヘッド130から出力される。このレーザ発振器120は、レーザ溶接ヘッド130とともに、レーザ光Lbを照射するための実質的なレーザ溶接装置を構成している。レーザ溶接ヘッド130は、典型的には、1個以上のミラーを使用してレーザ光を走査させる既知のガルバノスキャナを用いて構成される。このレーザ溶接ヘッド130は、第1の板材W1及び第2の板材W2が重ねられた状態で、隙間102を挟んで第1の板材W1及び第2の板材W2の双方にわたる所望の溶接予定領域101に向けて第1の板材W1よりも上方位置から板厚方向と交差する斜め方向にレーザ光Lbを照射するように構成されている。
制御装置140は、レーザ変位計110から伝送された測定情報D1に基づいてレーザ発振器120及びレーザ溶接ヘッド130のそれぞれに対して指令信号D2及びD3を出力する。この場合、レーザ発振器120が指令信号D2に基づいて制御され、レーザ溶接ヘッド130が指令信号D3に基づいて制御される。この目的のため、制御装置140は、信号が入力される信号入力部、信号を出力するための信号出力部、測定情報やレーザ溶接条件等を記憶するための記憶部、入力された信号や予め記憶されている情報に基づいて演算処理を行う演算処理部等を備えている。
上記構成のレーザ溶接システム100によるレーザ溶接処理については、図2〜図12が参照される。
図2のステップS101によれば、隙間102の板隙間寸法dと第1の板材W1の板端面位置Paがレーザ変位計110によって測定される。ステップS102によれば、制御装置140は、ステップS101で測定された測定結果(図1中の測定情報D1)に基づいてレーザ溶接条件を設定する。具体的には、予め設定されているレーザ溶接条件を補正する必要があるか否かについて判定する。レーザ溶接条件の補正が必要である場合(ステップS102のYes場合)には、ステップS103において溶接条件の補正処理を実施した後にステップS104にすすむ。
ステップS103の補正処理では、制御装置140は、ステップS101の測定結果に応じた最適なレーザ溶接条件(レーザ光Lbのレーザ照射強度(レーザ出力)、溶接速度(スキャン速度)、溶接位置(レーザ光Lbの照射位置)、レーザ軌跡(レーザ走査形状)等)を導出し、現在のレーザ溶接条件をこの最適なレーザ溶接条件に補正して記憶する。
これに対して、レーザ溶接条件の補正が必要でない場合(ステップS102のNoの場合)には、ステップS103をスキップしてステップS104にすすむ。この場合、制御装置140は、記憶している現在のレーザ溶接条件を補正することなく最適なレーザ溶接条件とする。
ステップS104によれば、第1の板材W1と第2の板材W2とを実際に接合するためのレーザ溶接が実行される。具体的に説明すると、制御装置140は、記憶している最適なレーザ溶接条件を実現するための指令信号D2及びD3をそれぞれレーザ発振器120及びレーザ溶接ヘッド130に対して出力する。これにより、この最適なレーザ溶接条件のもとにレーザ溶接ヘッド130から出力されたレーザ光は、溶接予定領域101に照射されつつ図1中の第1方向Xに沿って所定の溶接速度でスキャンされる。
図2中のステップS103の補正処理によれば、第1の板材W1の板端面W1bの形状精度が低い場合、例えば板端面W1bの形状が図1中の第1方向Xについて変化している(位置ズレがある)場合であっても、ステップS101の測定結果に応じてレーザ軌跡を補正することによって対処することができる。具体的には、図3が参照されるように、第1の板材W1の板端面W1bのうち第1方向Xの異なる二箇所について板端面位置Paが第1位置(二点鎖線で示される位置)から第2位置(実線で示される位置)へと変化している場合には、これに応じてレーザ溶接ヘッド130を制御してレーザ光Lbの照射方向を第1方向(二点鎖線で示される方向)から第2方向(実線で示される方向)へと変更することができる。このようなレーザ光Lbの照射方向の変更は、レーザ光Laを用いて予め測定された板端面位置Paの測定結果に基づいて実際のレーザ溶接時に実行されてもよいし、或いは実際のレーザ溶接時にレーザ光Laを用いて並行して実施される板端面位置Paの測定結果に基づいて実行されてもよい。これにより、第1の板材W1の板端面W1bの形状精度が低い場合であっても、板端面W1bの位置や形状に応じた最適な条件下でレーザ溶接を行うことによって、第1の板材W1と第2の板材W2との良好な接合状態を実現することができる。
図2中のステップS104のレーザ溶接では、図4に示されるように、溶接予定領域101に向けて斜め方向Cからレーザ光Lbを照射し、且つ図1中の第1方向Xにレーザ光Lbを移動させるようなレーザ照射方法を採用するのが好ましい。この場合、隙間102を挟んで第1の板材W1及び第2の板材W2の双方にレーザ光Lbが照射される。具体的に説明すると、第1の板材W1では、上面W1aのうち板端面位置Paから第2方向Yに沿って板内方へ距離Lだけシフトしたシフト位置Pbまでの範囲にレーザ光Lbが照射され、且つ板端面W1bの全体にレーザ光Lbが照射される。第2の板材W2では、第1の板材W1の板端面W1bの下方に位置する領域にレーザ光Lbが照射される。
上記のレーザ照射方法によれば、第1の板材W1及び第2の板材W2のそれぞれの溶融金属が隙間102に入り込んで固化することによって、第1の板材W1と第2の板材W2とを接合する溶接継手、即ち隙間102を塞ぐ溶接継手(「溶接ビード」ともいう)Bが形成される。このような溶接継手Bは「重ね隅肉継手」とも称呼される。その結果、アーク溶接に比べてエネルギー密度が高く、高速且つ低歪みで精密な溶接が可能なレーザ溶接を用いることによって、第1の板材W1と第2の板材W2との間に隙間102を設ける必要がある場合でも、2つの板材W1,W2をレーザ溶接によって確実に接合することが可能になる。この場合、第1の板材W1及び第2の板材W2は、レーザ照射時の入熱による金属溶融によって、フィラーワイヤ等の別部材を使用することなく互いに接合される。
第1の板材W1の溶融金属が隙間102に入り込む過程では、この溶融金属は、第1の板材W1のうちシフト位置Pbよりも板内方の未溶融の部位のみによって支持される。即ち、第1の板材W1の溶融金属は、第2方向Yについての片側のみが支持される、所謂「片持ち梁」のような形態をなす。この形態によれば、所謂「両持ち梁」のような形態である重ね継手と比べると、第1の板材W1の溶融金属は表面張力が弱まり易く第2の板材W2側へ垂れ易い。このため、重ね隅肉継手の場合は、重ね継手の場合に比べて、溶融金属を引き上げる力が低いため、隙間102を確実に塞ぐのに有効であるという作用効果を奏する。この作用効果について具体的には図5の評価結果が参照される。
図5の評価結果によれば、重ね隅肉継手の場合には、第1の板材W1の溶融金属が片側のみから支持されることによってブリッジを形成し難く、第2の板材W2側へ垂れ易い。これに対して、重ね継手の場合には、第1の板材W1の溶融金属が両側から支持されることによってブリッジを形成し易く、第2の板材W2側へ垂れ難い。その結果、重ね隅肉継手の場合は、第1の板材W1と第2の板材W2とを確実に接合可能な最大許容隙間寸法を、重ね継手の場合のd1[mm]からd2[mm]まで引き上げることが可能になる。一例として、最大許容隙間寸法d1を0.3[mm]としたとき、最大許容隙間寸法d2を0.7[mm]とすることができる。
また、第2の板材W2が板厚の相違等によって第1の板材W1よりも低強度であるときには、図4に示されるように、溶接継手Bに係る第1対向面A1と第2の板材W2に係る第2対向面A2とのなす角度θが鈍角となるようにレーザ溶接条件が設定されるのが好ましい。この場合、溶接継手Bが隙間102に面する対向面が第1対向面A1であり、第1の板材W1及び第2の板材W2のうち相対的に強度の低い方の板材W2(低強度溶接対象物)が隙間102に面する対向面が第2対向面A2である。要するに、溶接継手Bは、第1対向面A1と第2対向面A2とのなす角度θが鈍角となるような断面形状を有するのが好ましい。
また、本実施の形態では、図6の左側に示されるように、溶接継手Bが第1対向面A1と第2対向面A2との境界部分(境界点M)から第1対向面A1に沿って強度の低い方の板材W2(低強度溶接対象物)側に入り込むようにレーザ溶接条件を設定するのが好ましい。この場合、溶接継手Bは、板材W2においては境界点Mを通り板厚方向である第3方向Zに延在する境界線A3よりも板内方(図6中の左側の領域)に突出する(「まわり込む」ともいう)突出部Baを備える。このような構成によれば、第1の板材W1及び第2の板材W2に第3方向Zについて互いに離間するような荷重が作用した荷重作用時に第1対向面A1と第2対向面A2との境界部分(境界点M)に生じるき裂の進展を遅らせることができ、その結果、荷重作用時の疲労強度が高くなる。これに対して、図6の右側に示される比較例では、溶接継手Bは、板材W2においては境界線A3よりも板外方(図6中の右側の領域)に存在するのみで、突出部Baのような部位を備えていない。この比較例の場合には、前述の荷重作用時に第1対向面A1と第2対向面A2との境界部分(境界点M)からき裂が進展し易くなり、その結果、本実施の形態に比べて荷重作用時の疲労強度が低くなる。
この目的のために、板材W1,W2に対してレーザ光Lbを斜め方向Cから照射することによって、溶接継手Bの断面形状が斜め方向Cに向かう凸形状となるようにすることができる。或いは、レーザ光Lbの照射方向にかかわらず、溶融金属に風を作用させて斜め方向Cに流動させるような手法によって溶接継手Bの断面形状を定めるようにしてもよい。角度θが鋭角である場合、溶接継手Bと低強度側の第2の板材W2との境界部分に応力が集中し易くなり当該境界部分の疲労強度が低下する。これに対して、本実施形態のように、角度θが鈍角になるようにすることで、また溶接継手Bに突出部Baを設けることで、溶接継手Bと第2の板材W2との境界部分に生じる応力集中が緩和されるため当該境界部分の疲労強度を向上させることができるという作用効果を奏する。この作用効果について具体的には図7の評価結果が参照される。
図7中の評価では、3つの形態C1〜C3について、溶接継手Bを介して接続された第1の板材W1及び第2の板材W2に対して互いに離間する方向の荷重を入力することによって疲労強度を測定した。図7中のグラフでは、縦軸が1回あたりに入力される荷重S[N]を示しており、横軸が荷重の入力回数n「回」を示している。この場合、第1の板材W1が第2の板材W2よりも低強度となるように構成した。第1の形態C1は、上記の角度θが鈍角となるように板材W1,W2に対してレーザ光Lbが斜め方向から照射されたレーザ溶接によるものである。第2の形態C2は、上記の角度θが鋭角となるように板材W1,W2に対してレーザ光Lbが面直方向(垂直方向)から照射されたレーザ溶接によるものである。一方で、第3の形態C3は、アーク溶接によるものである。これら3つの形態C1〜C3を比較した場合、角度θが鈍角となるようにレーザ光Lbが照射されるレーザ溶接(第1の形態C1)を用いることによって、疲労強度を向上させることが可能であることが確認された。
上記のレーザ照射方法(図2中のステップS104)では、レーザ光Lbが第1の板材W1及び第2の板材W2の双方に一度に照射され、且つ斜め方向に照射される場合、レーザ照射位置がずれると第1の板材W1と第2の板材W2との間における溶融金属量のバランスが大幅に変わるため、レーザ溶接性能が低下することが想定される。そこで、レーザ溶接性能の更なるレベルアップを図るべく、レーザ発振器120及びレーザ溶接ヘッド130を制御することによってレーザ光Lbのビームプロファイル(入熱分布)を適正化するのが好ましい。例えば、図8に示されるように、レーザ照射側である第1の板材W1に供給される単位面積あたりの入熱量が、第2の板材W2に供給される単位面積あたりの入熱量を上回るようなビームプロファイルBPを採用することができる。
より具体的に説明すると、第1の板材W1に対しては、レーザ変位計110によって測定された隙間102の板隙間寸法dや第1の板材W1の板端面位置Paに応じて、隙間102を塞ぐのに十分な量の溶融金属を第1の板材W1と第2の板材W2との間で適正なバランスで発生させるような入熱分布が適用される。即ち、第1の板材W1に対しては、板隙間寸法dに応じた溶融金属量が確保できるような入熱分布(例えば、板隙間寸法dが相対的に大きい部位に対しては隙間102に溶融金属が垂れる量が増えるような入熱分布)が適用される。また、第2の板材W2に対しては、第1の板材W1の溶融金属との間でブリッジを形成する程度に板材を溶融させ、且つ板材自体に穴あきを生じさせないような入熱分布が適用される。このようなビームプロファイルBPによれば、第1の板材W1及び第2の板材W2のそれぞれに必要な入熱量を適正に供給することができる。
更に、このビームプロファイルの適正化処理を、図2中のステップS103の補正処理と組み合わせることによって、第1の板材W1の板端面W1bの形状精度が低い場合であっても、この板端面W1bの形状に追従するようにビームプロファイルBPを変更することによって、第1の板材W1と第2の板材W2とを確実に接合することができる。
上記のビームプロファイルBPを実現するために、例えば図9に示されるような手法を採用することができる。図9に示される手法では、レーザ照射強度や溶接速度等を調整しつつ、レーザ光Lbを所定の回転軸を中心に矢印R1方向に円形状に走査することができる。或いは、レーザ照射強度や溶接速度等を調整しつつ、レーザ光Lbを矢印R2方向に沿ってジグザグ状に走査することができる。また、図9に示す形態の変更例として、図10に示されるように、第1の板材W1に照射されるレーザ光Lb1(ビームプロファイルBP1)と第2の板材W2に照射されるレーザ光Lb2(ビームプロファイルBP2)の双方を用いることもできる。この場合、2つのレーザ光Lb1,Lb2は、それぞれが別個の光源から照射されたものであってもよいし、或いは1つの光源がスプリッタ(分割手段)で分割されて照射されたものであってもよい。
上記のレーザ溶接処理を、図11及び図12に示されるような2つの溶接態様に少なくとも効果的に適用することができる。図11に示される第1の溶接態様は、前記の各図面に示すレーザ溶接に対応したものであり、第1の板材W1の板端面(板側面)W1bが溶接予定領域101に含まれる。この場合、板端面W1bの位置情報を用いてレーザ溶接条件を設定することができる。この条件下でのレーザ溶接によれば、概して第1の板材W1の板端面W1bと第2の板材W2の上面W2aとによって区画される領域に溶接継手Bが形成される。
これに対して、図12に示される第2の溶接態様は、別の板側面の位置情報を用いてレーザ溶接条件を設定する例である。この場合、第1の板材W1の板厚方向(第3方向Z)に貫通状に形成された開口部103の開口内壁面W1b’の位置情報を用いてレーザ溶接条件を設定することができる。開口内壁面W1b’は、板端面W1bと同様に第1の板材W1の板側面でもある。この目的のため、第1の板材W1に予め開口部103に開口形成するステップを設けるのが好ましい。この条件下でのレーザ溶接によれば、概して第1の板材W1の開口部103の開口内壁面W1b’と第2の板材W2の上面W2aとによって区画される領域に溶接継手B’が形成される。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、金属製の2つの板材W1,W2をレーザ溶接によって接合する場合について記載したが、本発明では、2つの板材W1,W2のうちの少なくとも一方が板材以外の溶接対象物、例えば金属製のブロック状の部材として構成されてもよい。
上記実施の形態では、隙間102の板隙間寸法dと第1の板材W1の板端面W1bの位置との双方の情報に基づいてレーザ溶接条件が設定される場合について記載したが、本発明では、隙間102の板隙間寸法dと第1の板材W1の板端面W1bの位置との少なくとも一方の情報に基づいてレーザ溶接条件が設定されてもよい。
上記実施の形態では、溶接継手Bに対する鈍角の規定対象を、第1の板材W1よりも低強度である第2の板材W2とする場合について記載したが、第1の板材W1が第2の板材W2である場合には、鈍角の規定対象を第1の板材W1にすることができる。
上記の実施形態や種々の変更例の記載に基づいた場合、本発明では以下の各態様(アスペクト)を採り得る。
本発明では、
「金属製の溶接対象物同士をレーザ溶接によって接合するためのレーザ溶接システムであって、
第1の溶接対象物の下方に隙間を隔てて第2の溶接対象物が配置された状態で、前記隙間を挟んで前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物の双方にわたる溶接予定領域に向けて前記第1の溶接対象物よりも上方位置からレーザ光を照射するためのレーザ溶接装置と、
前記レーザ溶接装置を制御する制御装置と、
を含む、レーザ溶接システム。」という態様(態様1)を採り得る。
本発明では、
「前記態様1に記載のレーザ溶接システムであって、
前記制御装置は、前記溶接予定領域に前記第1の溶接対象物と前記第2の溶接対象物とを接合する溶接継手が形成された状態で、前記溶接継手が前記隙間に面する第1対向面と前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物のうち相対的に強度の低い方の低強度溶接対象物が前記隙間に面する第2対向面とのなす角度が鈍角となるように、前記レーザ溶接装置におけるレーザ溶接条件を設定する、レーザ溶接システム。」という態様(態様2)を採り得る。
本発明では、
「前記態様1又は2に記載のレーザ溶接システムであって、
前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物はいずれも、前記隙間を挟んで互いに板厚方向について重ねられる金属板材であり、
更に、前記溶接予定領域のうち前記隙間の板隙間寸法と前記第1の溶接対象物の板側面の位置との少なくとも一方の情報を測定する測定機を備え、
前記制御装置は、前記測定機によって測定された情報に基づいて、前記レーザ溶接装置におけるレーザ溶接条件を設定する、レーザ溶接システム。」という態様(態様3)を採り得る。
100…レーザ溶接システム、101…溶接予定領域、102…隙間、103…開口、110…レーザ変位計、120…レーザ発振器、121…レーザ伝送ファイバー、130…レーザ溶接ヘッド、140…制御装置

Claims (4)

  1. 金属製の溶接対象物同士をレーザ溶接によって接合するためのレーザ溶接方法であって、
    第1の溶接対象物の下方に隙間を隔てて第2の溶接対象物が配置された状態で、前記隙間を挟んで前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物の双方にわたる溶接予定領域に向けて前記第1の溶接対象物よりも上方位置からレーザ光を照射することにより前記第1の溶接対象物と前記第2の溶接対象物とを接合するレーザ溶接方法において
    前記溶接予定領域に前記第1の溶接対象物と前記第2の溶接対象物とを接合する溶接継手が形成された状態で、前記溶接継手が前記隙間に面する第1対向面と前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物のうち相対的に強度の低い方の低強度溶接対象物が前記隙間に面する第2対向面とのなす角度が鈍角となるようにレーザ溶接条件を設定する、レーザ溶接方法。
  2. 請求項に記載のレーザ溶接方法であって、
    前記第1の溶接対象物及び前記第2の溶接対象物はいずれも、前記隙間を挟んで互いに板厚方向について重ねられる金属板材であり、
    前記溶接予定領域のうち前記隙間の板隙間寸法と前記第1の溶接対象物の板側面の位置との少なくとも一方の情報に基づいてレーザ溶接条件を設定する、レーザ溶接方法。
  3. 請求項に記載のレーザ溶接方法であって、
    前記第1の溶接対象物よりも上方位置から前記板厚方向と交差する斜め方向に前記レーザ光を照射し、且つ前記第1の溶接対象物の単位面積あたりの入熱量が前記第2の溶接対象物の単位面積あたりの入熱量を上回るように当該レーザ光のビームプロファイルを制御する、レーザ溶接方法。
  4. 請求項2又は3に記載のレーザ溶接方法であって、
    前記第1の溶接対象物の前記板側面は、当該第1の溶接対象物の板端面、或いは当該第1の溶接対象物の板厚方向に貫通状に形成された開口部の開口内壁面である、レーザ溶接方法。
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