JP6311414B2 - 外向フランジ部付金属製部材の製造方法、車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法、及び、自動車の製造方法 - Google Patents
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Description
この様なハブ本体9aは、図11〜13に示した工程により造る。先ず、押し出し成形、圧延成形等により造られた長尺な原材料を所定長さに切断する事により、各図の(A)に示す様な、円柱状の原素材15を得る。次いで、この原素材15に、冷間鍛造加工の一種である、第一段階の前方押し出し加工を施す事により、各図の(B)に示した第一中間素材16を造る。次に、この第一中間素材16に、やはり冷間鍛造加工の一種である、第二段階の前方押し出し加工を施す事により、各図の(C)に示した第二中間素材17を得る。次に、この第二中間素材17を、前記特許文献4に記載されている様に、所定の内周面形状を有する分割型のダイス内にセットした状態で、前記第二中間素材17の軸方向外端面{各図の(C)の上端面}にパンチを押し付ける。そして、この軸方向外端面を凹ませると共に、この第二中間素材17を構成する金属材料を径方向外方に流動させる、冷間鍛造の一種である側方押し出し加工を施す事により、各図の(D)に示す様な、回転側フランジ7aを有する、第三中間素材18とする。次に、この第三中間素材18に、スタッド19の頭部20(図9参照)の軸方向側面を当接させる座面21、21を形成する為のサイジング加工を施して、各図の(E)に示した第四中間素材22とする。
そして、本発明の外向フランジ部付金属製部材の製造方法は、上述の様な外向フランジ部付金属製部材を、金属製の素材に塑性加工を施す事により造る。
このうちの荒成形工程は、前記素材の周囲に、前記外向フランジ部を加工する為の外向フランジ部成形用キャビティを備えた荒成形用ダイスを配置した状態で、前記素材の軸方向片端面の外径よりも小さな外径を有する荒成形用パンチを前記素材の軸方向片端面に押し込む。そして、前記大径凹部と前記外向フランジ部とを備えた中間素材を得る。
又、前記仕上成形工程は、この中間素材の周囲に、内周面をこの中間素材の外周面形状に見合う形状とした仕上成形用ダイスを配置した状態で、前記大径凹部の内径よりも小さな外径を有する仕上成形用パンチをこの大径凹部の底面に押し込む。これにより、この大径凹部の底面に小径凹部を形成すると共に、この仕上成形用パンチの押し込み方向前方に存在する金属材料を、この押し込み方向前方に移動させる。
この様な請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、前記他側ダイスを、前記プレス装置の支持台に、この支持台に対する昇降可能に支持し、別の弾性部材により軸方向片方に向いた弾力を付与する。又、前記各座面形成用パンチの軸方向他端部を前記支持台に固定する共に、軸方向片端部を前記他側ダイスの円周方向複数箇所に、この他側ダイスを軸方向に貫通する状態で設けた貫通孔に挿通する。又、前記別の弾性部材により前記他側ダイスに付与した軸方向片方に向いた弾力を、前記弾性部材により前記片側ダイスに付与した軸方向他方に向いた弾力よりも大きくする。
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の場合、先ず、予備成形工程で、図1の(A)に示した、中炭素鋼等の金属製で円柱状の原素材15aに、冷間で前方押出加工を施す事により、図1の(B)に示した、段付円柱状で、特許請求の範囲に記載した素材に相当する、予備中間素材27とする。即ち、前記原素材15aを、内周面形状をこの予備中間素材27の外周面形状に見合う形状(内径が互いに異なる複数の円筒面部を設け、隣り合う円筒面部同士を段部により連続させた段付円筒面状)とした予備成形用ダイス内にセットした状態で、前記原素材15aの上面{特許請求の範囲に記載した軸方向片端面、完成後のハブ本体9(図9参照)の外側面}に予備成形用パンチを押し付ける。これにより、この原素材15aに前方押出加工を施して前記予備中間素材27を得る。この様な予備成形工程の基本的な実施状況に関しては、前述の図11〜13に示した、従来の製造方法での第一の前方押し出し加工と同様である。
又、前記小径凹部45を設ける事で金属材料の量を少なくしている為、前記最終中間素材31の上端部(軸方向外端部)に設けた円筒部13aの肉厚が過度に小さくなる事を防止できる。更に、本例の場合、仕上成形用パンチ35を前記大径凹部29の底面中央部に押し込む事で、前記小径凹部45を形成する際に、前記仕上成形用パンチ35の押し込み方向前方に存在する金属材料は、下側ダイス34の円筒状空間44内を、この仕上成形用パンチ35の押し込み方向前方である下方に向かって移動する。従って、前記大径凹部29の内周面にヒケが生じる事を防止できる。
図5〜8は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、図5の(C)→(D)に示した仕上成形工程で、小径凹部45を形成し、且つ、小径段部12aの軸方向長さを長くすると共に、外向フランジ部30aの下面(軸方向内側面)の円周方向複数箇所に、スタッド19の頭部20(図9参照)の外側面を当接させる為の座面21、21を形成する。この為に、本例のハブ本体の製造方法の仕上成形工程では、図6〜8に示す様なプレス装置32aを使用する。このプレス装置32aは、上側ダイス33と、下側ダイス34aと、仕上成形用パンチ35と、カウンタパンチ36と、座面形成用パンチ46、46とを備える。このうちの上側ダイス33は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様に、前記プレス装置32aのラム37の下面に、このラム37に対する昇降可能に支持されており、圧縮コイルばね等の大きな弾力を有する弾性部材38、38により、下方に向いた大きな弾力を付与されている。又、前記仕上成形用パンチ35は、前記上側ダイス33の内径側に配置した状態で、前記ラム37に対し固定している。
この様な本例によれば、前記各座面21、21を形成する為のサイジング加工を、前記仕上成形工程内で行える為、生産効率を向上できる。又、前記下側ダイス34aに上向きの弾力を付与している為、前記各座面形成用パンチ46、46が前記外向フランジ部30aの下面を押圧している間中、前記外向フランジ部30aの外周面及び下面を拘束でき、この外向フランジ部30aの形状が崩れる事を防止できる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様である。
2 外輪
3 ハブ
4 転動体
5 外輪軌道
6 静止側フランジ
7、7a 回転側フランジ
8 内輪軌道
9、9a ハブ本体
10 内輪
11 ナット
12、12a 小径段部
13、13a 円筒部
14 凹部
15、15a 原素材
16 第一中間素材
17 第二中間素材
18 第三中間素材
19 スタッド
20 頭部
21 座面
22 第四中間素材
23 凹孔
24 円筒部
25 第五中間素材
26 ヒケ
27 予備中間素材
28 中間素材
29 大径凹部
30、30a 外向フランジ部
31、31a 最終中間素材
32、32a プレス装置
33 上側ダイス
34、34a 下側ダイス
35 仕上成形用パンチ
36 カウンタパンチ
37 ラム
38 弾性部材
39 上向き段部
40 下向き段部
41 ブロック
42 支持台
43 下側キャビティ
44 円筒状空間
45 小径凹部
46 座面形成用パンチ
47 弾性部材
48 下向き段部
49 上向き段部
50 貫通孔
Claims (5)
- 軸方向片端面の中央部に設けられた大径凹部と、
外周面のうち、軸方向に関してこの大径凹部の外径側に位置する部分に、径方向外方に突出する状態で設けられた外向フランジ部と、
を備える外向フランジ部付金属製部材を、金属製の素材に塑性加工を施す事により造る外向フランジ部付金属製部材の製造方法であって、
前記素材の周囲に、前記外向フランジ部を加工する為の外向フランジ部成形用キャビティを備えた荒成形用ダイスを配置した状態で、前記素材の軸方向片端面の外径よりも小さな外径を有する荒成形用パンチを前記素材の軸方向片端面に押し込む事で、前記大径凹部と前記外向フランジ部とを備えた中間素材とする荒成形工程と、
この中間素材を、内周面をこの中間素材の外周面形状に見合う形状とした仕上成形用ダイス内に配置した状態で、前記大径凹部の内径よりも小さな外径を有する仕上成形用パンチをこの大径凹部の底面に押し込む事で、この大径凹部の底面に小径凹部を形成すると共に、この仕上成形用パンチの押し込み方向前方に存在する金属材料を、この押し込み方向前方に向かって移動させる仕上成形工程と
を備え、
前記仕上成形用ダイスが、プレス装置のラムに、このラムに対する昇降可能に支持され、弾性部材により軸方向他方に向いた弾力を付与された片側ダイスと、前記プレス装置の支持台に支持された他側ダイスとから構成されており、
前記ラムを軸方向他方に向け変位させ、前記片側ダイスの軸方向他側面により、前記外向フランジ部の軸方向片側面を弾性的に抑え付けた状態で、更に前記ラムを軸方向他方に向け変位させる事により、前記仕上成形用パンチを前記大径凹部の底面に押し込む、外向フランジ部付金属製部材の製造方法。 - 前記仕上成形工程で、前記仕上成形用パンチを前記大径凹部の底面に押し付けるのと同時に、前記外向フランジ部の軸方向他側面の円周方向複数箇所を座面形成用パンチにより押圧する事で、この外向フランジ部の軸方向他側面に、車輪を支持固定する為の結合部材の頭部の軸方向片側面を当接させる為の座面を設ける、請求項1に記載した外向フランジ部付金属製部材の製造方法。
- 前記他側ダイスを、前記プレス装置の支持台に、この支持台に対する昇降可能に支持し、別の弾性部材により軸方向片方に向いた弾力を付与しており、
前記各座面形成用パンチの軸方向他端部を前記支持台に固定する共に、軸方向片端部を前記他側ダイスの円周方向複数箇所に、この他側ダイスを軸方向に貫通する状態で設けた貫通孔に挿通しており、
前記別の弾性部材により前記他側ダイスに付与した軸方向片方に向いた弾力を、前記弾性部材により前記片側ダイスに付与した軸方向他方に向いた弾力よりも大きくしている、請求項2に記載した外向フランジ部付金属製部材の製造方法。 - 内周面に複列の外輪軌道が形成された外輪と、
外周面に、複列の内輪軌道及び回転側フランジが形成されたハブと、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に、それぞれの列ごとに複数個ずつ、転動自在に配置された転動体とを備え、
前記ハブが、内輪と、ハブ本体とから構成されており、
前記内輪は、外周面に、前記複列の内輪軌道のうちの軸方向内側の内輪軌道が形成されており、
前記ハブ本体は、軸方向中間部外周面に、前記複列の内輪軌道のうちの軸方向外側の内輪軌道が、直接又は他の部材を介して形成されており、且つ、外周面のうち、前記外輪の軸方向外端面よりも軸方向外方に突出した外端寄り部分に、回転側フランジが形成されている、車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法であって、
前記ハブ本体を、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載の外向フランジ部付金属製部材の製造方法により製造する、車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法。 - 車輪支持用転がり軸受ユニットを備える自動車の製造方法であって、
前記車輪支持用転がり軸受ユニットを、請求項4に記載の車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法により製造する、自動車の製造方法。
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