JP6297378B2 - 眼鏡レンズ設計方法、眼鏡レンズ製造方法、眼鏡レンズ設計システムおよび眼鏡レンズ設計装置 - Google Patents
眼鏡レンズ設計方法、眼鏡レンズ製造方法、眼鏡レンズ設計システムおよび眼鏡レンズ設計装置 Download PDFInfo
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(2)請求項4に記載の眼鏡レンズ設計方法は、遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を取得し、測定結果の顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、近用部のインセット量を左右それぞれで決定する決定工程を有することを特徴とする。
(3)請求項6に記載の眼鏡レンズ製造方法は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ設計方法によって設計された眼鏡レンズを製造することを特徴とする。
(4)請求項7に記載の眼鏡レンズ設計システムは、遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計システムであって、近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を入力する入力装置と、測定結果の顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、近用部のインセット量を左右それぞれで決定する設計装置と、を有することを特徴とする。
(5)請求項8に記載の眼鏡レンズ設計装置は、遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計装置であって、近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を取得し、測定結果の顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、近用部のインセット量を左右それぞれで決定することを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係る累進眼鏡レンズLSの概要を示す平面図である。図1において、累進眼鏡レンズLSは、眼鏡用フレームの形状に合わせてレンズを加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)になっており、平面視で円形に形成されている。累進眼鏡レンズLSは、図中上側が装用時において上方に配置されることとなり、図中下側が装用時において下方に配置されることとなる。累進眼鏡レンズLSは、遠用部Fと、近用部Nと、中間部Pとを有している。
次に、累進眼鏡レンズの近用部のインセット量を決定する方法について説明する。なお、以下では、説明を簡単にするため、累進眼鏡レンズにおいて左右の度数が同じであることを前提として説明するが、本実施の形態は、左右で度数が異なる場合にも適用可能である。まず、図2を用いてインセット量を決定する方法の概要について説明する。
αL=θ−φ ・・・(1)
αR=θ+φ ・・・(2)
αL=θ+φ ・・・(3)
αR=θ−φ ・・・(4)
θ=arctan(Hk/De) ・・・(5)
HL=De・tan(αL) ・・・(6)
HR=De・tan(αR) ・・・(7)
次に、累進眼鏡レンズの供給システムについて説明する。図6は、本実施形態による累進眼鏡レンズの供給システムの構成を示す図である。累進眼鏡レンズの供給システムは、データ端末101と、データ記憶部107と、設計部105と、加工機制御部111とを備える。データ端末101、設計部105および加工機制御部111は、種々の形態のコンピュータであってもよい。データ端末101は、たとえば、眼鏡店10に設置される。設計部105、データ記憶部107および加工機制御部111は、たとえば、レンズメーカの工場20に設置される。データ端末101と設計部105とは、たとえば、インターネットなどの回線103によって接続されている。また、設計部105と加工機制御部111とは、たとえば、イントラネットなどの回線109によって接続されている。レンズの加工機113は、加工機制御部111に接続されている。
次に、本実施形態において、顧客に眼鏡を提供する一連の手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図7の左側に眼鏡店において行う手順を示し、図7の右側にレンズメーカにおいて行う手順を示す。ステップS10において、顧客は、眼鏡店において、購入する眼鏡フレームを決定する。
(1)眼鏡レンズ設計方法は、近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定する測定工程と、測定工程により測定された顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、近用部のインセット量を左右それぞれで決定する決定工程とを有する。具体的には、測定工程では、顔の向きとして、装用者の顔が前記近方の注視点に対して正対する場合の顔の向きを基準とした顔の向き角度φを測定し、決定工程では、顔の向き角度φによる左眼および右眼の輻輳角の違いに基づいて、近用部のインセット量を左右それぞれで決定するようにした。これにより、近方の注視点に対して顔を斜めに向ける傾向がある装用者に対しても、累進眼鏡レンズの近用部のインセット量を左右それぞれで適切に決定することができる。
(変形例1)
上述した実施の形態では、装用者の顔が近方の注視点に対して正対している場合における近用部のインセット量を仮インセット量Hkとして求め、近用部のインセット量を決定する例について説明したが、仮インセット量Hkを経由せずに近用部のインセット量を直接求めてもよい。たとえば、眼鏡レンズの処方値、フィッティングパラメータおよび顔の向き角度φを用いて、光線追跡シミュレーションを行って、近用部のインセット量を左右それぞれで決定するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、仮インセット量Hkと顔の向き角度φとを用いて左眼輻輳角αLおよび右眼輻輳角αRを算出し、左右のインセット量をそれぞれ算出する例について説明したが、これに限らなくてもよい。たとえば、近方の注視点に対して顔を正面に向ける傾向がある場合、近方の注視点に対して顔を左側に向ける傾向がある場合、および近方の注視点に対して顔を右側に向ける傾向がある場合の3パターンのインセット量を予め用意しておき、顔の向きの測定結果を用いて、これら3パターンのインセット量の中から装用者に最適なインセット量を選択するようにしてもよい。
Claims (8)
- 遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間に設けられ前記遠用部から前記近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、
近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定する測定工程と、
前記測定工程により測定された前記顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定する決定工程と、
を有することを特徴とする眼鏡レンズ設計方法。 - 請求項1に記載の眼鏡レンズ設計方法において、
前記測定工程では、前記顔の向きとして、前記装用者の顔が前記注視点に対して正対する場合の顔の向きを基準とした向き角度を測定し、
前記決定工程では、前記測定工程により測定された前記向き角度による左眼および右眼の輻輳角の違いに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定することを特徴とする眼鏡レンズ設計方法。 - 請求項2に記載の眼鏡レンズ設計方法において、
前記決定工程では、前記装用者の顔が前記注視点に対して正対している場合における前記近用部のインセット量を仮インセット量として求め、前記仮インセット量と前記向き角度とに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定することを特徴とする眼鏡レンズ設計方法。 - 遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間に設けられ前記遠用部から前記近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、
近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を取得し、前記測定結果の前記顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定する決定工程を有することを特徴とする眼鏡レンズ設計方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ設計方法において、
前記装用者の前記顔の向きの測定では、前記装用者が手に持つ物体を前記近方の注視点にした際の、前記近方の注視点に対する前記装用者の顔の向きが測定されることを特徴とする眼鏡レンズ設計方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ設計方法によって設計された眼鏡レンズを製造することを特徴とする眼鏡レンズ製造方法。
- 遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間に設けられ前記遠用部から前記近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計システムであって、
近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を入力する入力装置と、
前記測定結果の前記顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定する設計装置と、
を有することを特徴とする眼鏡レンズ設計システム。 - 遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計装置であって、
近方の注視点に対する装用者の顔の向きを測定した測定結果を取得し、前記測定結果の前記顔の向きによる左眼と右眼の輻輳角の違いに基づいて、前記近用部のインセット量を左右それぞれで決定することを特徴とする眼鏡レンズ設計装置。
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