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JP6294132B2 - 免震装置 - Google Patents

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JP6294132B2
JP6294132B2 JP2014080565A JP2014080565A JP6294132B2 JP 6294132 B2 JP6294132 B2 JP 6294132B2 JP 2014080565 A JP2014080565 A JP 2014080565A JP 2014080565 A JP2014080565 A JP 2014080565A JP 6294132 B2 JP6294132 B2 JP 6294132B2
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Description

本発明は、建物を免震化する免震装置に関する。
建物の免震装置は、基礎部と建物の間に設置されて建物を支持し、地震時には、積層ゴムがせん断変形して横方向の揺れを吸収している。積層ゴムは圧縮力に対しては大きな強度を有するものの、引張力に対する強度は小さいため、免震装置が過度の引張力を受けた場合、積層ゴムの免震性能が低下する可能性がある。
近年は、アスペクト比の大きい建物(例えば高層建物のように、幅に対する高さの割合が大きい建物)が増大している。アスペクト比の大きい建物では、地震時や強風時等に、建物全体が左右に揺動する動き(ロッキング)が発生し易くなり、建物の片方が交互に基礎部から浮き上がり、免震装置に引張力が作用する。
免震装置に引張力が作用したとき、積層ゴムへ伝達される引張力を低減する技術には、例えば特許文献1がある。
特許文献1には、上フランジが建物に取付けられ、下フランジが基礎に取付けられる免震装置において、下フランジに、引張力を受けて塑性変形する伝達経路が形成された構成が記載されている。伝達経路は、フランジ外周部のアンカー固定部に設けられ、貫通孔とスリットを組合せ、伝達経路におけるフランジの引張力に対する剛性を低下させている。伝達経路に引張力が作用したとき、伝達経路が塑性変形して、積層ゴムに伝達される引張力を低減させる。
特開2012−26491号公報
しかし、特許文献1の免震装置は、フランジに塑性変形を生じさせるため、塑性変形後は免震機能を発揮できなくなる。
本発明は、上記事実に鑑み、フランジの塑性変形に頼らず、積層ゴムへ伝達される引張力を低減させる免震装置を提供することを目的とする。
第1態様に係る免震装置は、積層ゴムと、前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差するスリットが形成されたフランジと、を有することを特徴としている。
第1態様に係る発明によれば、免震装置に引張力が作用したとき、引張力は、フランジのスリットを回避した伝達経路で、取付部と積層ゴムの間を伝達される。積層ゴムの外周部と取付部を結ぶ最短直線上には、スリットが形成されているため、引張力の伝達経路は、積層ゴムの外周部と取付部を結ぶ最短直線より長くされている。
これにより、スリットを設けない最短直線の場合より、伝達経路の変形が容易となり、積層ゴムへ伝達される引張力を低減させることができる。
第2態様に係る発明は、第1態様に係る免震装置において、前記スリットは、前記積層ゴムの外周部に沿って形成され、前記最短直線と交差する円弧状スリットと、前記円弧状スリットの端から前記取付部を避けて放射方向へ延び、前記フランジの外周端に至る直線スリットと、を有することを特徴としている。
第2態様に係る発明によれば、円弧状スリットと直線スリットにより引張力の伝達経路が挟まれている。直線スリットを、取付部の近くに形成することで、伝達経路の径路長を第1態様に係る免振装置より長くすることができる。
第3態様に係る発明は、第2態様に係る免震装置において、前記円弧状スリットと前記直線スリットに挟まれた扇状フランジには、前記円弧状スリット側と前記フランジの外周端側から交互に放射方向へ延出され、延出された端部が前記フランジの内部に留まっている線状スリットが形成されていることを特徴としている。
第3態様に係る発明によれば、円弧状スリットと直線スリットに挟まれた扇状フランジに線状スリットが形成され、扇状フランジにおける引張力の伝達経路を蛇行させている。これにより、伝達経路の径路長を第2態様に係る免振装置に比べ長くすることができる。
第4態様に係る発明は、第1態様に係る免震装置において、前記スリットは、前記積層ゴムの外周部に沿って形成され、前記最短直線と交差する円弧状スリットと、前記円弧状スリットの両端から前記取付部を避けて放射方向へ延び、端部が前記フランジの内部に留まっている一対の直線スリットと、を有することを特徴としている。
第4態様に係る発明によれば、引張力の伝達経路が、円弧状スリットの両側から直線スリットに沿ってフランジの外周端へ、回り込んで形成されている。これにより、伝達経路の経路長が第1態様に係る免振装置より長くされる。また、伝達経路が、固定部材を挟む2経路となりバランスよく配置されるため、フランジをバランスよく変形させることができる。
第5態様に係る発明は、第4態様に係る免震装置において、一対の前記直線スリットと前記取付部との間、及び前記直線スリットの間には、前記フランジの外周端から前記円弧状スリットへ向けて放射方向へ延出され、延出された端部が、前記フランジの内部に留まる一対の線状スリットが形成されていることを特徴としている。
第5態様に係る発明によれば、直線スリットと取付部の間の伝達経路、及び直線スリットで区画された引張力の伝達経路が、線状スリットにより、更に折り返されている。これにより、伝達経路の径路長を第4態様に係る免振装置に比べ長くすることができる。
第6態様に係る発明は、第1態様に係る免震装置において、前記スリットは、前記積層ゴムの外周部と前記取付部の間に形成され、前記積層ゴムの外周部から前記フランジの外周端まで、前記取付部を避けて、径方向へ延びると共に周方向へ延びる曲線スリットであることを特徴としている。
第6態様に係る発明によれば、引張力の伝達経路が、積層ゴムの外周部からフランジの外周端まで、渦巻き状に形成された曲線スリットで区画されている。これにより、曲線スリット長を長くすることで、伝達経路の径路長を第1態様に係る免振装置より長くすることができる。また、伝達経路を蛇行させる構成に比べ、経路長の設定の自由度を増すことができる。
第7態様に係る発明は、第1態様に係る免震装置において、前記スリットは、複数の前記取付部をつなぐ円と前記積層ゴムの外周部との間に、前記取付部を避けて形成され、前記積層ゴムの外周部から前記円まで、径方向へ延びると共に周方向へ延びる曲線スリットであることを特徴としている
第7態様に係る発明によれば、引張力の伝達経路が、積層ゴムの外周部から取付部をつなぐ円まで、渦巻き状に形成された曲線スリットで区画されている。これにより、曲線スリット長を長くすることで、伝達経路の径路長を第1態様に係る免振装置より長くすることができる。また、伝達経路を蛇行させる構成に比べ、経路長の設定の自由度を増すことができる。
本発明は、上記構成としてあるので、フランジの塑性変形に頼らず、積層ゴムへ伝達される引張力を低減させる免震装置を提供することができる。
(A)は本発明の第1実施形態に係る免震装置の基本構成を示す正面図であり、(B)は図1(A)の一部のX−X線断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る免震装置の基本構成を示す斜視図であり、(B)は従来の免震装置の基本構成を示す斜視図である。 (A)は鉛直歪の算出条件時の免震装置の正面図であり、(B)は数値計算で使用した係数をまとめた表であり、(C)は鉛直歪−鉛直荷重特性を示す特性図である。 は本発明の第1実施形態に係る免震装置のミーゼス応力の分布例を示す平面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る免震装置の数値計算で求めた変形量を示す斜視図であり、(B)は鉛直歪状態を模式的に示す正面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図であり、(B)は本発明の第3実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図である。 (A)は本発明の第4実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図であり、(B)は本発明の第5実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図である。 (A)は本発明の第6実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図であり、(B)は本発明の第7実施形態に係る免震装置の下フランジのスリット形状を示す平面図である。
(第1実施形態)
図1〜図6を用いて、第1実施形態に係る免震装置10について説明する。
図1(A)に示すように、免震装置10は、下フランジ14Aと上フランジ14Bを有し、図示しない建物の下側基礎部18に固定されたベースプレート56には、下フランジ14Aが、固定部材としてのボルト22で取付けられ、固定されている。また、建物の上側基礎部19に取付けられたベースプレート57には、上フランジ14Bがボルト22で取付けられ、固定されている。なお、本明細書の図は、いずれも矢印UPの方向を上として記載している。
免震装置10は、市場で広く普及している一般的な商品であり、上下方向の中央部に積層ゴム12が配置され、積層ゴム12の両端面には、積層ゴム12より大径とされた下フランジ14Aと上フランジ14Bが取付けられている。積層ゴム12は、所定の弾性を備えたゴム板12Gと鋼板12Sを、交互に積層して円柱状に形成されている。
下フランジ14Aと上フランジ14B、及びベースプレート56、57は、いずれも鋼板で平面視が円形に形成されている。下フランジ14Aと上フランジ14Bには、後述するスリットが形成されている。下フランジ14Aと上フランジ14Bのスリットは、いずれも同じ構成のため、下フランジ14Aを中心に説明する。
図1(B)は、下フランジ14Aの平面図を示している。下フランジ14Aのフランジ中央部には積層ゴム12が接合され、外周端側には、取付部となる取付孔16が形成されている。下フランジ14Aの平面図においては、ボルト22の記載は省略している。
下フランジ14Aには、円弧状スリットとしてのスリット24が設けられて、下フランジ14Aの表面から裏面に達している。なお、他のスリットも、全て下フランジ14Aの表面から裏面に達している。スリット24は、積層ゴム12の外周部に沿って円弧状に形成され、取付孔16と積層ゴム12の外周部を結ぶ最短直線Lと交差している。また、スリット24は、隣接する最短直線Lとは交差しない位置に形成されている。
スリット24の一方の端部には、直線スリットとしてのスリット26が、放射方向に形成されている。スリット26は、取付孔16を避け、取付孔16と所定の距離をあけて形成されている。スリット26の他端は、下フランジ14Aの外周端に到達している。
スリット24、26で挟まれた範囲には、平面視がいわゆる扇状となる扇状フランジ38が形成されている。
扇状フランジ38は、スリット24の一端から延びたスリット26を、取付孔16の近くに設けているので、スリット24の他端の切り残し部と、取付孔16との距離を大きくすることができる。
この結果、取付孔16から積層ゴム12へ引張力を伝え、変形部となる伝達経路20の引張方向の長さを長くでき、外力を受けたときの変形が容易となる。また、変形時の歪を小さくできる。
扇状フランジ38の内部には、スリット24から下フランジ14Aの外周端に向けて、線状スリットとしての3本のスリット28が放射方向に設けられている。スリット28の一方の端部は、スリット24とつなげられ、スリット28の他方の端部は、下フランジ14Aの内部に留まり、下フランジ14Aの外周端には達していない。
更に、直線スリットとしての3本のスリット30が、下フランジ14Aの外周端から、スリット24に向けて、放射方向に設けられている。スリット30の一方の端部は、下フランジ14Aのフランジ外周端で開放され、スリット30の他方の端部は、下フランジ14Aの内部に留まり、スリット24には達していない。スリット28とスリット30は、交互に入り込むよう配置されている。なお、スリット28、30の数を3本としたのは1例であり、3本より多くても良いし、少なくてもよい。
これにより、下フランジ14Aには、スリット24、26、28、30を迂回して、取付孔16から積層ゴム12へ引張力が伝達される。即ち、引張力は、破線で示す伝達経路20で伝達される。
具体的には、伝達経路20は、一方の端部がスリット26とスリット30の間の切残し部、スリット28とスリット30の間の各5か所の切残し部、及びスリット28とスリット26の間の切残し部で構成される。
即ち、スリット24、26、28、30を迂回した引張力の伝達経路20は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lより長くされている。同時に、スリット24、26、28、30で引張力の伝達経路が区画されているため、スリット24、26、28、30が形成されていない下フランジ15A(図2(B)参照)に比べ、断面積が減少し、引張力に対する剛性が低下されている。
この構成とすることにより、免震装置10に引張力が作用したとき、下フランジ14Aの変形、即ち弾性変形が容易となり、小さい引張力で変形可能となる。下フランジ14Aが変形することで、積層ゴム12へ伝達される引張力が低減される。また、下フランジ14Aは、引張力の伝達経路20が長くされているため、伝達経路20に発生する歪が小さくなり、塑性変形に頼らずに積層ゴム12に作用する引張力を低減させることができる。
なお、下フランジ14A及び上フランジ14Bには、スリットが形成されているが免震装置10に横方向の力が作用したときは、下フランジ14A及び上フランジ14Bが、積層ゴム12とベースプレート56、57の取付面間の横方向の相対変位を拘束する。この結果、積層ゴム12がせん断変形される。
また、スリット24の一端から延びた直線スリット26が、下フランジ14Aの外周端まで達しているので、下フランジ14Aへ伝わる引張力は、伝達経路20の始点が円弧状スリットの他端の切り残し部、即ち、隣接するスリット24との間となる。
これにより、引張力を受けたとき、積層ゴム12と下フランジ14A間の相対変位が許容される。また、伝達経路20に生じる歪を小さくすることができる。
このとき、伝達経路20の歪を下フランジ14Aの弾性範囲内とすることで、下フランジ14Aが塑性変形に頼らず、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。これにより、下フランジ14Aを繰り返し使用することができる。
なお、スリット幅は、スリット24、26を、スリット28、30より広く図示している。図示のごとく、スリット24、26の幅を、スリット28、30の幅より広くしても良いし、いずれも同じ幅としても良い。
また、下フランジ14A及び上フランジ14Bは、それぞれベースプレート56、57に固定する構成で説明したが、下フランジ14A及び上フランジ14Bとの接合位置が確保されれば、ベースプレート56、57は、全体が平板で構成されていなくてもよい。
ここで、図2〜図5を用いてフランジに生じる鉛直歪について説明する。
鉛直歪は、有限要素法(FEM)を用いて求めた。解析に用いた計算モデルや計算条件を図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)に示す。
図2(A)は、本実施形態の免震装置10の斜視図であり、免震装置10の下フランジ14A及び上フランジ14Bには、上述したスリット24、26、28、30が設けられている。一方、図2(B)は、比較のため同一条件で算出した従来の免震装置11の斜視図であり、下フランジ15A及び上フランジ15Bには、スリットは形成されていない。
計算にあたり、免震装置10の下フランジ14A及び上フランジ14Bと、免震装置11の下フランジ15A及び上フランジ15Bに、それぞれ径方向と周方向にメッシュを設け、下記条件で鉛直歪を計算した。
先ず、免震装置10、11を構成する積層ゴム12の鋼板12S、下フランジ14A、及び固定用のボルト22はいずれも完全弾性体とし、ヤング率は205GPPa、ポアソン比は0.3とした。
免震装置10、11の加力条件は、図3(A)に示すように、免震装置10、11に、横荷重Phを加え、横方向へ100%のオフセットせん断歪を与えた状態で、上方向へ引張力Pvを与えた。
また、積層ゴム12のゴム板12Gは、下式(1)〜(5)で表現される、大きな変形を許容する超弾性体と仮定した。
W=Wdev+Wvol …(1)
dev=a(I−3)+b(I−3) …(2)
vol=0.5k(J−1) (J−1≦0) …(3)
vol=0.5k(J−1) (J−1≦ε) …(4)
vol=0.5k(J−1)+ε(k2−k3)(J−1)
−0.5(k−k)ε (ε<J−1) …(5)
ここに、各記号は下記を表している。
W:ゴム板の体積(MPa)
dev:ゴム板の体積変形以外の変形量(MPa)
vol:ゴム板の体積変形量(MPa)
a:材料定数(MPa)
b:材料定数(MPa)
:変形量(歪の不変量)(−)
、k、k:定数(MPa)
ε:体積歪(−)
J:体積変形(歪の不変量)(−)
a、b、k、k、k、εの値については図3(B)の表に記載している。
計算結果の一例を図3(C)、図4に示す。
図3(C)は、鉛直歪εと鉛直荷重σの関係を示している。
破線で示す特性Q1が従来の免震装置11の特性曲線であり、実線で示す特性Q2が本実施形態の免震装置10の特性曲線である。
同じ鉛直歪を生じるのに必要な鉛直荷重は、例えば、鉛直歪εを0.2としたとき、特性Q1では鉛直荷重σが1.7MPaとなる。これに対し、特性Q2では、鉛直荷重σは0.3MPaとなる。即ち、免震装置10は、下フランジ14A及び上フランジ14Bに適切にスリットを設けているので下フランジ14A及び上フランジ14Bの変形が容易となり、積層ゴム12に作用する引張力を低減できるといえる。
図4は、鉛直歪が10%の時のミーゼス(Mises)応力を示している。ミーゼス応力は、塑性変形に関係する力の基準として広く使用されている指標であり、値が大きいほど塑性変形の度合いが大きくなる。図4においては、濃い着色部分が、ミーゼス応力の大きい部位を示している。
本実施形態におけるミーゼス応力の値は、伝達経路20におけるフランジ中央部側が高く、取付孔16側が低い傾向を示した。具体的には、フランジ中央部に近いスリット26とスリット28の間、及びスリット28とスリット30の間では、最大値が300MPaを超えている場所が一部存在している。
なお、下フランジ14Aの位置により、ミーゼス応力の値が異なるのは、図3(A)に示したように、免震装置10に横荷重Phを加え、横方向へ100%のオフセットせん断歪を与えた状態で、上方向へ引張力Pvを与えたことによる偏りである。
この結果から、下フランジ14Aの材質を、例えばSM490等の、ミーゼス応力の最大値が300MPaを超える程度まで弾性変形可能な鋼材を選択することで、塑性変形に頼らず、伝達経路20を変形させることができる。
図5(A)は、鉛直歪が50%の時の、下フランジ14A及び上フランジ14Bの変形を示す斜視図であり、図5(B)は変形を模式的に示す正面図である。
免震装置10に引張力が作用したとき、スリット24、26、28、30で短冊状に区画された伝達経路20が、引張方向へ変形している状態を示している。下フランジ14A及び上フランジ14Bを変形させることで、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減できる。また、下フランジ14A及び上フランジ14Bの歪量を弾性範囲内とすることで、下フランジ14A及び上フランジ14Bを繰り返し変形させることができる。
以上説明したように、本実施形態とすることにより、スリット24、26、28、30を適切に設けることで、免震装置10に引張力が作用したとき、下フランジ14Aを容易に変形させることができる。この結果、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。
なお、本実施形態では、下フランジ14Aのスリット形状を主に説明したが、上フランジ14Bについても、同じ構成とされている。下フランジ14Aと上フランジ14Bに、それぞれ変形量を分担させることで、伝達経路20の歪量を少なくすることができる。
また、下フランジ14A及び上フランジ14Bの外径が小さく、伝達経路20の必要長さが十分には確保できない場合には、外径を大きくし、伝達経路20の必要長さを確保しても良い。
(第2実施形態)
図6(A)を用いて第2実施形態に係る免震装置74について説明する。
免震装置74は下フランジ70Aを有し、下フランジ70Aには、スリット28、30が設けられていない点において、第1実施形態で説明した下フランジ14Aと相違する。相違点を中心に説明する。
図6(A)に示すように、下フランジ70Aには、円弧状のスリット24と、スリット24の端部から放射状に延び、下フランジ70Aの外周面に至るスリット26が設けられている。スリット24は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lと少なくとも1か所で交差し、スリット24、26で挟まれた範囲には、平面視がいわゆる扇状となる扇状フランジ38が形成されている。
扇状フランジ38は、スリット24の一端から延びたスリット26を、取付孔16の近くに設けている。これにより、積層ゴム12の外周部と取付孔16との間の引張力の伝達経路72を大きくすることができる。即ち、取付孔16から積層ゴム12へ引張力を伝える伝達経路72を、スリット24とスリット26をそれぞれ一辺とする略三角形の斜辺とすることができる。
この結果、伝達経路72を、スリット26がない場合(例えば後述する第3実施形態)に比べ長くすることができる。
(第3実施形態)
図6(B)を用いて第3実施形態に係る免震装置82について説明する。
免震装置82は下フランジ76Aを有し、下フランジ76Aには、スリット26、28、30が設けられてなく、スリット24のみが形成されている点において、第1実施形態で説明した下フランジ14Aと相違する。相違点を中心に説明する。
図6(B)に示すように、下フランジ76Aにはスリット24のみが形成されている。
スリット24は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lと少なくとも1か所で交差している。
これにより、免震装置10に引張力が作用したとき、引張力は、下フランジ76Aのスリット24を回避した伝達経路78で、取付孔16と積層ゴム12の間を伝達される。即ち、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lの上には、スリット24が形成されているため、引張力の伝達経路78は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lより長くされている。
これにより、最短直線Lが伝達経路とされた場合より、伝達経路78の変形が容易となり、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。
(第4実施形態)
図7(A)を用いて第4実施形態に係る免震装置40について説明する。
図7(A)に示すように、免震装置40は下フランジ42Aに形成されたスリット形状が、第1実施形態の下フランジ14Aのスリット形状と相違する。相違点を中心に説明する。
下フランジ42Aには、フランジ中央部に設けられた積層ゴム12の外周部に沿って、円弧状スリットとされるスリット44が円弧状に形成されている。スリット44は、積層ゴム12の外周部と、取付孔16を結ぶ最短直線Lと交差する位置に形成されている。また、スリット44は、隣の積層ゴム12の外周部と、取付孔16を結ぶ最短直線Lとは交差していない。スリット44の隣のスリット44との間には、切り残し部が形成されている。
スリット44の両端部から、下フランジ42Aのフランジ外周端42Eに向けて、直線スリットとされる一対のスリット46が設けられている。スリット46は、取付孔16を挟んで放射方向に形成されている。スリット46の端部は、下フランジ42Aの内部に留まり、フランジ外周端42Eには達していない。
また、フランジ外周端42Eからスリット44に向けて、線状スリットとされる一対のスリット48が設けられている。スリット48は、取付孔16とスリット46の間に設けられ、先端は下フランジ42Aの内部に留まり、スリット44には達していない。下フランジ42Aには、スリット46、48、及びスリット48と取付孔16に挟まれた、破線で示す、2本の伝達経路54A、54Bが形成されている。
本実施形態の構成とすることにより、免震装置40に引張力が作用したとき、塑性変形を生じずに、伝達経路54A、54Bが容易に変形し、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
(第5実施形態)
図7(B)を用いて第5実施形態に係る免震装置80について説明する。
免震装置80は下フランジ86Aを有し、下フランジ86Aには、スリット48が設けられていない点において、第4実施形態で説明した下フランジ42Aと相違する。相違点を中心に説明する。
図7(B)に示すように、本実施形態の下フランジ86Aは、積層ゴム12の外周部に沿って形成され、最短直線Lと交差する円弧状のスリット44を有している。また、スリット44の両端からは、取付孔16を避けて放射方向へ延びる一対のスリット46が形成されている。スリット46の端部は、下フランジ86Aの内部に留まっている。
本実施形態によれば、破線で示す引張力の伝達経路94が、スリット44の両側からスリット46に沿って、下フランジ80Aの外周端へ回り込んで形成されている。これにより、伝達経路94の経路長が、スリット44のみと比べて長くされている。また、伝達経路94が、取付孔16を含む2経路となり、バランスよく配置されるため、下フランジ86Aをバランスよく変形させることができる。他の構成は、第4実施形態と同じであり説明は省略する。
(第6実施形態)
図8(A)を用いて第実施形態に係る免震装置60について説明する。
図8(A)に示すように、免震装置60は、下フランジ62Aに形成されたスリット64の形状が第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
下フランジ62Aには、フランジ中央部に設けられた積層ゴム12の外周部に沿って、スリット64の一端が配置されている。スリット64は、積層ゴム12の外周部に沿う仮想円68から、下フランジ62Aのフランジ外周端62Eまでを、滑らかな渦巻き状の曲線で形成されている。
スリット64は、積層ゴム12の外周部と取付孔16の間に形成され、積層ゴム12の外周部から下フランジ62Aの外周端まで形成されている。また、スリット64は、取付孔16を避けて、径方向へ延びると共に周方向へ延びる、渦巻き状の曲線スリットとされている。また、スリット64は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lと交差している。
複数のスリット64は、いずれも同じ方向へ傾斜され、全体として渦巻き状に形成されている。スリット64の間には、免震装置60に作用する引張力を、取付孔16からフランジ中央部の積層ゴム12へ伝達する、伝達経路66が形成されている。
本構成とすることにより、伝達経路66を、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lより長くすることができる。また、伝達経路66に均等に歪を生じさせることができる。また、伝達経路66の断面積と経路長を容易に調整することができる。この結果、免震装置60に引張力が作用したとき、塑性変形に頼らず、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
(第7実施形態)
図8(B)を用いて第実施形態に係る免震装置90について説明する。
図8(B)に示すように、免震装置90は、下フランジ92Aに形成されたスリット84の形状が、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
スリット84は、複数の取付孔16をつなぐ仮想円88と、積層ゴム12の外周部に沿う仮想円68との間に、取付孔16を避けて形成されている。また、スリット84は、積層ゴム12の外周部から仮想円88まで、径方向へ延びると共に周方向へ延びる、渦巻き状の曲線スリットとされている。スリット84は、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lと交差している。
複数のスリット84は、いずれも同じ方向へ傾斜し、全体として渦巻き状に形成されている。スリット84の間には、免震装置90に作用する引張力を取付孔16から積層ゴム12へ伝達する、伝達経路86が形成されている。
なお、スリット84の、仮想円88の位置に設けられる端部は、取付孔16と重ならないよう、2つの取付孔16の中間位置に配置するのが望ましい。
本構成とすることにより、伝達経路66を、積層ゴム12の外周部と取付孔16を結ぶ最短直線Lより長くすることができる。また、伝達経路86に均等に歪を生じさせることができる。また、伝達経路86の断面積と経路長を容易に調整することができる。この結果、免震装置80に引張力が作用したとき、塑性変形を生じずに、積層ゴム12へ伝達される引張力を低減させることができる。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
10、40、60、74、80、82、90 免震装置
12、50 積層ゴム
14 フランジ
14A、42A、62A、70A、76A、86A、92A 下フランジ
14B 上フランジ
16 取付孔(取付部)
20、52、72 伝達経路
22 ボルト(固定部材)
24 スリット(円弧状スリット)
26 スリット(直線スリット)
28 スリット(線状スリット)
30 スリット(線状スリット)
38 扇状フランジ
44 スリット(円弧状スリット)
46 スリット(直線スリット)
48 スリット(線状スリット)
56、57 ベースプレート(取付面)
64、84 スリット(曲線スリット)
L 最短直線

Claims (8)

  1. 積層ゴムと、
    前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差するスリットが形成されたフランジを有し、
    前記フランジには、前記スリットの端から前記取付部を避けて放射方向へ延び、かつ、前記フランジの外周端に至る直線スリットが形成されている、
    免震装置。
  2. 前記スリットと前記直線スリットに挟まれた扇状フランジには、
    前記スリットの側と前記フランジの外周端側から交互に放射方向へ延出され、延出された端部が前記フランジの内部に留まっている線状スリットが形成されている請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記スリットは、前記積層ゴムの外周部に沿って形成される円弧状スリットである請求項1又は2に記載の免震装置。
  4. 積層ゴムと、
    前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差するスリットが形成されたフランジを有し、
    前記フランジには、前記スリットの両端から前記取付部を避けて放射方向へ延び、端部が前記フランジの内部に留まっている一対の直線スリット、
    が形成されている、
    免震装置。
  5. 積層ゴムと、
    前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差するスリットが形成されたフランジを有し、
    前記フランジには、
    前記スリットの両端から前記取付部を避けて放射方向へ延び、端部が前記フランジの内部に留まっている一対の直線スリットと、
    一対の前記直線スリットと前記取付部との間、及び前記直線スリットの間に、前記フランジの外周端から前記スリットへ向けて放射方向へ延出され、延出された端部が、前記フランジの内部に留まる一対の線状スリットと、
    が形成されている、
    免震装置。
  6. 前記スリットは、前記積層ゴムの外周部に沿って形成される円弧状スリットである請求項4又は5に記載の免震装置。
  7. 積層ゴムと、
    前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差する曲線スリットが形成されたフランジを有し、
    前記曲線スリットは、前記積層ゴムの外周部と前記取付部の間に形成され、前記積層ゴムの外周部から前記フランジの外周端まで、前記取付部を避けて、径方向へ延びると共に周方向へ延びている、
    免震装置。
  8. 積層ゴムと、
    前記積層ゴムの両端面に設けられ、固定部材で取付面に固定される取付部と、前記積層ゴムの外周部と前記取付部を結ぶ最短直線と少なくとも1か所で交差する曲線スリットが形成されたフランジを有し、
    前記曲線スリットは、複数の前記取付部をつなぐ円と前記積層ゴムの外周部との間に、前記取付部を避けて形成され、前記積層ゴムの外周部から前記円まで、径方向へ延びると共に周方向へ延びている、
    免震装置。
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