[go: up one dir, main page]

JP6293843B2 - 一定の断面を有する小型ヒゲゼンマイ - Google Patents

一定の断面を有する小型ヒゲゼンマイ Download PDF

Info

Publication number
JP6293843B2
JP6293843B2 JP2016205698A JP2016205698A JP6293843B2 JP 6293843 B2 JP6293843 B2 JP 6293843B2 JP 2016205698 A JP2016205698 A JP 2016205698A JP 2016205698 A JP2016205698 A JP 2016205698A JP 6293843 B2 JP6293843 B2 JP 6293843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance spring
section
coil
zone
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016205698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017083438A (ja
Inventor
ジャン−リュック・エルフェ
イヴ−アラン・コザンディエ
Original Assignee
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス filed Critical ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
Publication of JP2017083438A publication Critical patent/JP2017083438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6293843B2 publication Critical patent/JP6293843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/04Wound springs
    • F16F1/042Wound springs characterised by the cross-section of the wire
    • F16F1/043Wound springs characterised by the cross-section of the wire the cross-section varying with the wire length
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/04Wound springs
    • F16F1/047Wound springs characterised by varying pitch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/04Wound springs
    • F16F1/10Spiral springs with turns lying substantially in plane surfaces
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/06Oscillators with hairsprings, e.g. balance
    • G04B17/063Balance construction
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/06Oscillators with hairsprings, e.g. balance
    • G04B17/066Manufacture of the spiral spring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)

Description

本発明は小型ばねに関し、より具体的には、テン輪と協働して振動子を形成することを目的とする種類のばねに関する。
シリコン製のヒゲゼンマイの費用は、実質的に表面積に比例する。つまり、同じウェハ上に多くのヒゲゼンマイをエッチングできれば、ヒゲゼンマイの単価は低くなる。
ただし、ヒゲゼンマイのコイルは収縮状態または拡張状態のいずれにおいても互いに接触してはならないため、無作為に寸法を低減することはできない。
本発明の目的は、小型のヒゲゼンマイを提示することによって、ヒゲゼンマイのコイルが収縮状態または拡張状態のいずれにおいても互いに接触しないことを保証し、前述の欠点のすべてまたは一部を克服することである。
このため、本発明は、単一のストリップを備える一体型のヒゲゼンマイに関する。単一のストリップはヒゲゼンマイ上で内部コイルと外部コイルとの間に巻かれる。ヒゲゼンマイのストリップは、休止位置において、内部コイルの端部と第2のコイルのとの間に第1の区域と、第1の区域の延長部分において第2の区域とを備える。第1の区域ではピッチは減少する。第2の区域では、各コイル間のピッチは継続して増加し、それによって、ヒゲゼンマイの収縮の角度が360度の値となるとき、内部コイルから、最後から2番目のコイルまでの各コイル間の距離は一定となる。
本発明によれば、有利には、ヒゲゼンマイは、コイル間の距離を収縮状態および拡張状態であっても一定して最小に保ちながら、できるだけ小型であることが理解されよう。したがって、ヒゲゼンマイの大きさを、計時の特性を失わずに最小化することを試みることができる。本発明のヒゲゼンマイを用いると、単価を低減するために、同じウェハ上にエッチングするヒゲゼンマイの数を最適化することが可能となる。
本発明の他の有利な変形によれば、
−第2の区域において、各コイル間のピッチは一定の値で継続して増加する。
−第2の区域は一定の断面を有する。
−第1の区域は内部コイルの端部と第2の区域との接合部との間で減少する断面を有する。
−第1の区域は、第2の区域と同一の断面を有する。
−ヒゲゼンマイは、第2の区域の延長部分に、第3の区域を最後から2番目のコイルの開始部分と外部コイルの端部との間に備え、ピッチは継続して増加し、それによって、ヒゲゼンマイの拡張の角度が360度の値となるとき、最後から2番目のコイルと外部コイルとの間には接触しないように最小距離がある。
−第3の区域において、ピッチは一定の値で継続して増加する。
−第3の区域は第1の部分と、第1の部分の延長部分において第2の部分とを含み、第1の部分の断面は第2の区域の断面より大きく、第2の部分の断面は外部コイルの端部に近付くに連れて増加する。
−第3の区域は第1の部分と、第1の部分の延長部分において第2の部分とを含み、第1の部分の断面は第2の区域の断面と実質的に同一であり、第2の部分の断面は第2の区域の断面に対して増加し、外部コイルの端部に向かって一定である。
−ヒゲゼンマイはシリコンベースである。
さらに、本発明は上記の変形のいずれかに記載するヒゲゼンマイと協働するテンプを含むことを特徴とする振動子に関する。
他の特徴および有利点は、添付図を参照して非限定的な例示として示される以下の説明から明らかになるであろう。
本発明による収縮状態のヒゲゼンマイの上面図である。 本発明による休止位置にあるヒゲゼンマイの上面図である。 本発明による拡張状態にあるヒゲゼンマイの上面図である。 ヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイル間のピッチの変化を示すグラフである。 ヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイルの厚さの変化を示すグラフである。 ヒゲゼンマイのコイルおよびヒゲゼンマイの状態に応じたコイル間の距離の変化を示すグラフである。 本発明による休止位置にある別のヒゲゼンマイの上面図である。 別のヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイル間のピッチの変化を示すグラフである。 別のヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイルの厚さの変化を示すグラフである。 ヒゲゼンマイのコイルおよび別のヒゲゼンマイの状態に応じたコイル間の距離の変化を示すグラフである。
本発明は、テンプと協働して、時計用のばねテンプ型の振動子を形成することを目的とする小型のヒゲゼンマイに関する。もちろん、ヒゲゼンマイは、本発明の範囲から逸脱せずに、内部コイルの端部と一体化するコレットおよび/または外部コイルの端部と一体化するヒゲ持ち付属品を含んでいてもよい。ただし、説明を簡潔にするため、コレットおよび/または付属品は例示しない。
本発明の開発が開始されたのは、収縮状態または拡張状態のいずれにおいても各ヒゲゼンマイのコイルが互いに触れないようにしながら、最大数のヒゲゼンマイを同一のシリコンベースのウェハ上に製造するためである。ただし、ヒゲゼンマイはシリコンベースの素材に限定されないことが理解されよう。非限定的な様式において、同じ論理がLIGA法、つまり導電性素材を用いて形成されるヒゲゼンマイに適用可能であることが理解されよう。
用語「シリコンベース」とは、単結晶シリコン、ドープ単結晶シリコン、多結晶シリコン、ドープ多結晶シリコン、多孔質シリコン、酸化ケイ素、石英、シリカ、窒化ケイ素または炭化ケイ素を含む素材を意味する。もちろん、シリコンベースの素材が結晶相であるとき、任意の結晶配向を用いてもよい。
したがって、図2に例示するように、本発明は、単一のストリップ3を備える一体型のヒゲゼンマイ1に関する。単一のストリップ3はヒゲゼンマイ1上で内部コイルSIと外部コイルSEとの間に巻かれる。本発明によれば、ヒゲゼンマイ1のストリップ3は、図2に例示される休止位置において、内部コイルSIの端部5と第2のコイルS2の開始部分との間に第1の区域Aを備える。第1の区域Aでは内部コイルSIと第2のコイルS2との間のピッチは減少する。
有利には、ヒゲゼンマイ1は、第1の区域Aの延長部分において、第2の区域Bを備える。第2の区域Bでは各コイル間のピッチは継続して増加し、それによってヒゲゼンマイ1が収縮するとき、つまり、内部コイルSIの端部5がヒゲゼンマイ1の中心に対して実質的に−360度回転するとき、図1に示すように、各コイル間の距離は内部コイルSIから、最後から2番目のコイルSPまで実質的に一定となる。
好ましくは、図4に例示するように、各コイル間のピッチは、第2の区域Bにおいて実質的に一定の値で継続して増加する。さらに、本発明により好ましくは、第2の区域Bは一定の断面を有する。このように、たとえば、一定の断面は、10μmから50μmまでの一定の厚さと、50μmから250μmまでの一定の高さを有していてもよい。
追加の任意の特徴によれば、本発明により有利には、ヒゲゼンマイは、第2の区域Bの延長部分に、第3の区域Cを最後から2番目のコイルSPの開始部分と外部コイルSEの端部7との間に備える。第3の区域Cでは、最後から2番目のコイルSPと外部コイルSEとの間のピッチは継続して増加し、それによってヒゲゼンマイ1が拡張しているとき、つまり内部コイルSIの端部5がヒゲゼンマイ1の中心に対して実質的に+360度回転するとき、図3に示すように、最後から2番目のコイルSPと外部コイルSEとの間には最小距離があり、特に、最後から2番目のコイルSPと外部コイルSEが接触しないようにする。
好ましくは、図4に例示するように、各コイル間のピッチは第3の区域Cにおいて、第2の実質的に一定の値で継続して増加する。図4に示すように、第2の実質的に一定の値は、好ましくは第2の区域Bの第1の実質的に一定の値より大きい。さらに、本発明により好ましくは、第3の区域Cは第1の部分C1と、次に第2の部分C2とを含む。第1の部分C1は、第2の区域Bと実質的に同一の厚さを有する。第2の部分C2の厚さは継続して増加する。
第1のグラフは、図4に例示するヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイル間のピッチPの変化を示す。ヒゲゼンマイ1の第1の区域Aでは、ピッチは第2の区域Bの開始部分まで実質的に一定の様式で減少することが分かる。図4では、第2の区域Bでは第3の区域Cまで、ピッチの増加は実質的に一定であることが分かる。区域Cでは、外部コイルSEの端部7までピッチの増加は実質的に一定である。図4に示すように、第3の区域Cの実質的に一定のピッチの増加は、区域Bのピッチの増加よりもはるかに明白である。
補完的様式で、第2のグラフは、図5に例示するヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイルの厚さEの変化を示す。ヒゲゼンマイ1の第1の区域Aでは、厚さは第2の区域Bの開始部分まで減少することがわかる。図5では、第2の区域Bは第3の区域Cまで一定の厚さを有することが分かる。区域Cは、第1の部分C1と、第1の部分C1の延長部分に第2の部分C2とを含む。第1の部分C1は、第2の区域Bと実質的に同一の厚さを有する。第1の部分C1の厚さは一定のままであり、第2の部分C2の厚さは外部コイルSEの端部7に向かって増加する。
最後に、図6に例示するヒゲゼンマイのコイルの数に応じたコイル間の距離の変化△Pを示すグラフを例示する。より具体的には、図1で表す収縮状態の場合(曲線は四角□で表す)、図2で表す休止状態の場合(曲線は三角△で表す)および、図3で表す拡張状態の場合(曲線は丸〇で表す)のヒゲゼンマイのコイル間の距離を例示する。
その結果として、円(〇)でマークした拡張状態では、ヒゲゼンマイ1の第1の区域Aにおいてコイル間の距離△Pは第2の区域Bの開始部分まで減少することが分かる。その後、第2および第3の区域BおよびCでは、コイル間の距離△Pは、端部7のヒゲ持ちの取り付け固定点でコイル間の距離が最小値になるまで継続して増加することに留意されたい。
休止状態では、図6で三角形(△)でマークした曲線は図4の曲線と同一であるため、これは論理的である。最後に、四角(□)でマークした収縮状態では、ヒゲゼンマイ1の第1および第2の区域AおよびBでは、コイル間の距離△Pは実質的に一定であり、最小値と等しいことが分かる。第3の区域Cでは、コイル間の距離は外部コイルSEの端部7に向かって継続して増加することに留意されたい。
図6では、円(〇)と四角(□)でマークした曲線の最小値は同一ではないことに留意されたい。ただし、これらは幾何学的に同一にされてもよい。
同様に、図4から6に記載する値は実施例としてのみ用いられる。ヒゲゼンマイの構成および/またはヒゲゼンマイが属する振動子の構成によって、選択される最小値は、図6の実施例として選択される20μmと異なることもありえる。したがって、円(〇)と四角(□)でマークした曲線の最小値は、20μmより小さいことも、大きいこともありえる。
ただし、本発明によれば、有利には、これらのヒゲゼンマイ1の具体的な機能によって、休止時にばねをできるだけ小型にできる一方、収縮状態、さらに、おそらく拡張状態においてもコイル間の距離を一定して最小に保証することが理解されよう。一般に、休止時のヒゲゼンマイ1は最大半径約1.2ミリメートル内に11.4コイルを有する。つまり、ヒゲゼンマイ1の幾何学的中心と外部コイルSEの端部7との間の距離である。完全を期すために、研究によって、ヒゲゼンマイ1の幾何学的中心と内部コイルSEの端部5との間の距離は約0.5ミリメートルであることが判明した。ヒゲゼンマイの大きさは、したがって、計時の特性を失わずに最小化することができる。本発明のヒゲゼンマイを用いると、単価を低減するために、同じウェハ上にエッチングするヒゲゼンマイの数を最適化することが可能である。
もちろん、本発明は例示実施例には限定されず、当業者には明らかであろう様々な変形および修正が可能である。具体的には、幾何学、つまり、たとえばコイルの厚さおよび数等、ピッチおよび断面の変形は考案される適用によって変更されてもよい。
一例として、図2の代替を図7に例示する。したがって、本発明の代替は単一のストリップ13を備える一体型のヒゲゼンマイ11に関する。単一のストリップ13はヒゲゼンマイ11上で内部コイルSIと外部コイルSEとの間に巻かれる。本発明によれば、ヒゲゼンマイ11のストリップ13は、図7に例示される休止位置において、内部コイルSIの端部5と第2のコイルS2の開始部分との間に第1の区域Aを備える。第1の区域Aでは内部コイルSIと第2のコイルS2との間のピッチは減少する。
有利には、ヒゲゼンマイ11は、第1の区域Aの延長部分において、第2の区域Bを備える。第2の区域Bでは各コイル間のピッチは継続して増加し、それによってヒゲゼンマイ11は収縮するとき、つまり、内部コイルSIの端部15がヒゲゼンマイ11の中心に対して実質的に−360度回転するとき、ヒゲゼンマイ1と同様に、各コイル間の距離は内部コイルSIから、最後から2番目のコイルSPまで、実質的に一定となる。
好ましくは、図8に例示するように、各コイル間のピッチは、第2の区域Bにおいて実質的に一定の値で継続して増加する。さらに、代替により好ましくは、第2の区域Bは一定の断面を有する。このように、たとえば、この一定の断面は、10μmから50μmまでの一定の高さと、50μmから250μmまでの一定の高さを有していてもよい。
追加の任意の特徴によれば、有利には本発明によれば、ヒゲゼンマイ11は、第2の区域Bの延長部分に、第3の区域Cを最後から2番目のコイルSPの開始部分と外部コイルSEの端部17との間に備える。第3の区域Cでは、最後から2番目のコイルSPと外部コイルSEとの間のピッチは継続して増加し、それによってヒゲゼンマイ11が拡張しているとき、つまり内部コイルSIの端部15がヒゲゼンマイ11の中心に対して実質的に+360度回転するとき、ヒゲゼンマイ1と同様に、後から2番目のコイルSPと外部コイルSEとの間の最小距離は、特に最後から2番目のコイルSPと外部コイルSEとの間で接触しないような距離となる。
好ましくは、図8に例示するように、各コイル間のピッチは第3の区域Cにおいて、第2の実質的に一定の値で継続して増加する。図8に示すように、第2の実質的に一定の値は、好ましくは第2の区域Bの第1の実質的に一定の値より大きい。さらに、本発明により好ましくは、第3の区域Cは第1の部分C1と、次に第2の部分C2とを含む。第1の部分C1は、第2の区域Bと実質的に同一の厚さを有する。第2の部分C2の厚さは第2の区域Bに対して増加し、外部コイルSEの端部17まで一定である。
第1のグラフは、図8に例示するヒゲゼンマイ11のコイルの数に応じたコイル間のピッチPの変化を示す。ヒゲゼンマイ11の第1の区域Aでは、ピッチは第2の区域Bの開始部分まで減少することが分かる。図8では、第2の区域Bでは第3の区域Cまで、ピッチの増加は実質的に一定であることが分かる。区域Cでは、外部コイルSEの端部17までピッチの増加は実質的に一定である。図8に示すように、第3の区域Cの実質的に一定のピッチの増加は、区域Bのピッチの増加よりもはるかに明白である。
補完的様式で、第2のグラフは、図9に例示するヒゲゼンマイ11のコイルの数に応じたコイルの厚さEの変化を示す。第1の区域Aおよび第2の区域Bでは、ヒゲゼンマイ11は、第3の区域Cまで一定の厚さを有することが分かる。区域Cは、第1の部分C1と、第1の部分C1の延長部分に第2の部分C2とを含む。第1の部分C1の断面は、第1の区域Aおよび第2の区域Bの断面と実質的に同一である。第2の部分C2の断面は第2の区域Bに対して継続して増加し、外部コイルSEの端部17まで一定である。
最後に、図10に例示するヒゲゼンマイ11のコイルの数に応じたコイル間の距離の変化△Pを示すグラフを例示する。より具体的には、収縮状態の場合(曲線は四角□で表す)、図7で表す休止状態の場合(曲線は三角△で表す)および、拡張状態の場合(曲線は丸〇で表す)のヒゲゼンマイ11のコイル間の距離△Pを例示する。
その結果として、円(〇)でマークした拡張状態では、ヒゲゼンマイ11の第1の区域Aにおいてコイル間の距離△Pは第2の区域Bの開始部分まで減少することが分かる。その後、第2および第3の区域BおよびCでは、コイル間の距離△Pは、端部17のヒゲ持ちの取り付け固定点でコイル間の距離が最小値になるまで継続して増加することに留意されたい。
休止状態では、図10で三角形(△)でマークした曲線は図8の曲線と同一であるため、これは論理的である。最後に、四角(□)でマークした収縮状態では、ヒゲゼンマイ11の第1および第2の区域AおよびBでは、コイル間の距離△Pは第2の区域Bの開始部分まで減少することがわかる。その後、ヒゲゼンマイ11の第2の区域Bにおいて、コイル間の距離△Pは実質的に一定であり、最小値と等しいことが分かる。第3の区域Cでは、コイル間の距離△Pは外部コイルSEの端部17に向かって継続して増加することに留意されたい。
図10では、円(〇)と四角(□)でマークした曲線の最小値は同一ではないことに留意されたい。ただし、これらは幾何学的に同一にされてもよい。
同様に、図8から10に記載する値は実施例としてのみ用いられる。ヒゲゼンマイの構成および/またはヒゲゼンマイが属する振動子の構成によって、選択される最小値は、図10の実施例として選択される20μmと異なることもありえる。したがって、円(〇)と四角(□)でマークした曲線の最小値は、20μmより小さいことも、大きいこともありえる。
ただし、本発明によれば、有利には、これらのヒゲゼンマイ11の具体的な機能によって、休止時にばねをできるだけ小型にできる一方、収縮状態、さらに、おそらく拡張状態においてもコイル間の距離を一定して最小に保証することが理解されよう。一般に、休止時のヒゲゼンマイ11は最大半径約1.6ミリメートル内に11.6コイルを有する。つまり、ヒゲゼンマイ11の幾何学的中心と外部コイルSEの端部17との間の距離である。完全を期すために、研究によって、ヒゲゼンマイ11の幾何学的中心と内部コイルSEの端部15との間の距離は約0.5ミリメートルであることが判明した。ヒゲゼンマイの大きさは、したがって、計時の特性を失わずに最小化することができる。本発明のヒゲゼンマイを用いると、単価を低減するために、同じウェハ上にエッチングするヒゲゼンマイの数を最適化することが可能である。
その上、さらに、コイルの数を低減して、さらにヒゲゼンマイ1,11の大きさを小さくしえる。
拡張または収縮の360°の角度は本発明の範囲から逸脱せずに小さくしえることも明らかである。実際に、機械的にこの角度は理論的に超えられないため、この角度が選択された。ただし、重要な点は、距離が最小となる角度ではなく、むしろ最小距離を決して超えないことを保証することである。したがって、通常の操作ではこの角度を超えないことは明らかであるため、ムーブメントの構成に応じて角度は故意に小さくすることができることが理解されよう。
さらに、図4の縦座標の値は非限定的である。このように、第2の区域Bの断面に応じて、第1の区域Aおよび/または第3の区域Cの最大ピッチは変動してもよい。したがって、ピッチの変化のみが保持されるが、最小および/または最大値は同じである必要がないことは明白である。
同様に、図5の縦座標の値は非限定的である。このように、第2の区域Bの厚さに応じて、第1の区域Aおよび/または第3の区域Cの最大厚さは変動してもよい。したがって、厚さの変形のみが保持されるが、最小および/または最大値は同じである必要がないことは明白である。
本発明の範囲から逸脱せずに、図2および7の実施例を組み合わせることも可能である。一例として、図2の区域AおよびBと図7の区域Cとのヒゲゼンマイを開発すること、または図2の区域BおよびCと図7の区域Aとのヒゲゼンマイを開発することも考案しえる。
最後に、厚さの変形に基づいてから計算を行ったが、変形は断面の変形、つまりヒゲゼンマイのストリップの高さおよび/または厚さの変形として理解されるべきであることは明白である。
1 :ヒゲゼンマイ
3 :ストリップ
5 :端部
11 :ヒゲゼンマイ
13 :ストリップ
15 :端部
1 :第1の部分
2 :第2の部分
P :ピッチ
2 :第2のコイル
E :外部コイル
I :内部コイル
P :最後から2番目のコイル

Claims (11)

  1. 単一のストリップ(3、13)を備える一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記ストリップ(3、13)は前記ヒゲゼンマイ(1、11)上で内部コイル(SI)と外部コイル(SE)との間に巻かれ、前記ストリップ(3、13)は休止位置において、前記内部コイル(SI)の端部と第2のコイル(S2)との間に第1の区域(A)と、前記第1の区域(A)の延長部分において第2の区域(B)とを備え、前記第1の区域(A)ではピッチは減少し、前記第2の区域(B)では、各コイル間の前記ピッチは継続して増加し、それによって、前記ヒゲゼンマイ(1、11)の収縮の角度が360度の値となるとき、前記内部コイル(SIと、最後から番目のコイル(SP)までとのコイル間の距離は一定となる、ヒゲゼンマイ。
  2. 請求項1に記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第2の区域(B)において、各コイル間の前記ピッチは一定の値で継続して増加することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  3. 請求項1または2に記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第2の区域(B)は一定の断面を有することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第1の区域(A)は、前記内部コイル(SI)の端部(5、15)と前記第2の区域(B)との接合部との間で減少する断面を有することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第1の区域(A)は前記第2の区域(B)と同一の断面を有することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記ヒゲゼンマイ(1)は前記第2の区域(B)の延長部分に、第3の区域(C)を前記最後から2番目のコイル(SP)の開始部分と前記外部コイル(SE)の端部(7、17)との間に備え、前記ピッチは継続して増加し、それによって、前記ヒゲゼンマイ(1、11)の拡張の角度が360度の値であるとき、前記最後から2番目のコイル(SP)と前記外部コイル(SE)との間には接触しないように最小距離があることを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  7. 請求項6に記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第3の区域(C)において、前記ピッチは一定の値で継続して増加することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  8. 請求項6または7に記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第3の区域(C)は第1の部分(C1)と、前記第1の部分(C1)の延長部分において第2の部分(C2)とを含み、前記第1の部分(C1)の断面は前記第2の区域(B)の断面と実質的に同一であり、前記第2の部分(C2)の断面は前記外部コイル(SE)の前記端部(7、17)に向かって増加することを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  9. 請求項6または7に記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記第3の区域(C)は第1の部分(C1)と、前記第1の部分(C1)の延長部分において第2の部分(C2)とを含み、前記第1の部分(C1)の断面は前記第2の区域(B)の断面と実質的に同一であり、前記第2の部分(C2)の断面は前記第2の区域(B)の断面に対して増加し、前記外部コイル(SE)の前記端部(7、17)まで一定であることを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)であって、前記ヒゲゼンマイ(1、11)はシリコンベースであることを特徴とする、ヒゲゼンマイ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の一体型のヒゲゼンマイ(1、11)と協働するテンプを含むことを特徴とする、振動子。
JP2016205698A 2015-10-22 2016-10-20 一定の断面を有する小型ヒゲゼンマイ Active JP6293843B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP15191113.8 2015-10-22
EP15191113.8A EP3159747A1 (fr) 2015-10-22 2015-10-22 Spiral a encombrement reduit a section constante

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017083438A JP2017083438A (ja) 2017-05-18
JP6293843B2 true JP6293843B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=54360093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016205698A Active JP6293843B2 (ja) 2015-10-22 2016-10-20 一定の断面を有する小型ヒゲゼンマイ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10564605B2 (ja)
EP (2) EP3159747A1 (ja)
JP (1) JP6293843B2 (ja)
CN (1) CN106990699B (ja)
RU (1) RU2714953C2 (ja)
TW (1) TWI738673B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4372479A1 (fr) * 2022-11-18 2024-05-22 Richemont International S.A. Procede de fabrication de spiraux d'horlogerie
EP4398047A1 (de) * 2023-01-03 2024-07-10 Damasko Präzisionstechnik GmbH & Co. KG Optisches messverfahren für archimedische flachspiralen und spiralfeder mit dafür optimierter geometrie
EP4398046A1 (de) * 2023-01-03 2024-07-10 Damasko Präzisionstechnik GmbH & Co. KG Optisches messverfahren für archimedische flachspiralen und spiralfeder mit dafür optimierter geometrie

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA910060A (en) * 1972-09-19 Timex Corporation Horological hairspring
EP1445670A1 (fr) * 2003-02-06 2004-08-11 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Spiral de résonateur balancier-spiral et son procédé de fabrication
EP2224293B1 (fr) * 2003-04-29 2012-07-18 Patek Philippe SA Genève Organe de régulation à balancier et à spiral plan pour mouvement d'horlogerie
EP1791039A1 (fr) * 2005-11-25 2007-05-30 The Swatch Group Research and Development Ltd. Spiral en verre athermique pour mouvement d'horlogerie et son procédé de fabrication
DE102006052245A1 (de) * 2006-11-03 2008-05-08 Lange Uhren Gmbh Schwingsystem für eine Uhr
EP2104007A1 (fr) * 2008-03-20 2009-09-23 Nivarox-FAR S.A. Spiral monobloc en matériau à base de silicium et son procédé de fabrication
EP2105807B1 (fr) * 2008-03-28 2015-12-02 Montres Breguet SA Spiral à élévation de courbe monobloc et son procédé de fabrication
EP2151722B8 (fr) * 2008-07-29 2021-03-31 Rolex Sa Spiral pour résonateur balancier-spiral
CH700059A2 (fr) * 2008-12-15 2010-06-15 Montres Breguet Sa Spiral à élévation de courbe en matériau à base de silicium.
CH701846B8 (fr) * 2009-09-21 2015-06-15 Rolex Sa Spiral plat pour balancier d'horlogerie et ensemble balancier-spiral.
EP2397919B1 (fr) * 2010-06-21 2017-11-08 Montres Breguet SA Procédé de fabrication d'un ensemble spiral de pièce d'horlogerie en matériau micro-usinable ou en silicium
JP5606950B2 (ja) * 2011-02-10 2014-10-15 シャープ株式会社 電子機器、手書き処理方法、および手書き処理プログラム
HK1178377A2 (en) * 2012-07-17 2013-09-06 Master Dynamic Ltd Hairspring design for concentricity
CH708429A1 (fr) * 2013-08-19 2015-02-27 Manuf Et Fabrique De Montres Et Chronomètres Ulysse Nardin Le Locle S A Spiral pour organe réglant de montre mécanique, organe régulateur muni d'un tel spiral, et procédé de réalisation d'un tel spiral.
HK1209578A2 (en) * 2015-02-17 2016-04-01 Master Dynamic Ltd Silicon hairspring
EP3214506B1 (fr) * 2016-03-04 2019-01-30 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Spiral a encombrement reduit a double section constante

Also Published As

Publication number Publication date
RU2016141486A (ru) 2018-04-23
RU2714953C2 (ru) 2020-02-21
TWI738673B (zh) 2021-09-11
JP2017083438A (ja) 2017-05-18
CN106990699B (zh) 2019-05-17
EP3159750A1 (fr) 2017-04-26
RU2016141486A3 (ja) 2019-12-16
CN106990699A (zh) 2017-07-28
EP3159747A1 (fr) 2017-04-26
TW201727404A (zh) 2017-08-01
EP3159750B1 (fr) 2018-11-14
US10564605B2 (en) 2020-02-18
US20170115630A1 (en) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6293843B2 (ja) 一定の断面を有する小型ヒゲゼンマイ
JP6026576B2 (ja) 弾性ワッシャでクランプ留めされるように構成されたヒゲゼンマイ
JP6293842B2 (ja) 可変する断面を有する小型ヒゲゼンマイ
RU2616895C2 (ru) Противоударная пружина баланса часов
JP6293942B2 (ja) 複断面が一定である小型バランスばね
US10444707B2 (en) Balance-spring intended to be secured by a resilient washer
US9268307B2 (en) Polygonal balance spring for a resonator for a timepiece
JP6177439B2 (ja) コイル巻きスペーサーデバイスを備えたバランスばね
US10715106B2 (en) Resonator and resonance device
CN108375891A (zh) 温度补偿型游丝摆轮、机芯以及钟表
CN102331704B (zh) 用于钟表游丝摆轮振荡器的游丝及其制造方法
CH712226A2 (fr) Spiral à encombrement réduit.
CH711676A2 (fr) Spiral à encombrement réduit à section variable.

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6293843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250