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JP6293582B2 - グロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、グロープラグに関する。
グロープラグは、圧縮着火方式による内燃機関(例えばディーゼルエンジン等)の補助熱源として使用される。グロープラグとして、圧力センサを備え、燃焼室内の圧力を測定する機能を追加したものが知られている(例えば、特許文献1)。圧力センサは、燃焼室内の圧力の変化を、燃焼室に突き出したヒータ部の移動を利用して測定する。この移動は、圧力の変化に伴って生じるものであり、ヒータ部の軸線方向に沿ったものである。このようにヒータ部が移動する場合、ヒータ部を移動可能に保持しつつ、燃焼室との間の気密を確保するのが好ましい。これを実現するために、グロープラグは薄膜状の膜部(一般に、「メンブレン」とも呼ばれる)を備える。膜部は、ヒータ部とハウジングとを連結する。
特表2009−520941号公報
上述した膜部によりヒータ部とハウジングとを連結する技術によれば、燃焼室内の温度変化に伴って膜部が伸縮することにより、圧力測定値に誤差が生じるという問題があった。加えて、膜部は、高温高湿および高圧の環境下に曝されるため、劣化し易いという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、軸線方向に沿って延びる筒状のハウジングと、前記軸線方向に沿って延びると共に、前記ハウジング内に配置されている一端部と、前記ハウジングから露呈して配置されている他端部とを有し、前記軸線方向に沿って変位可能な棒状のヒータと、第1層と、少なくとも一部が前記第1層よりも前記ヒータの前記軸線方向における前記他端部側に位置する第2層と、を含む多層構造を有し、前記ヒータと前記ハウジングとを連結する膜部と、前記ヒータの変位を利用して、前記他端部が配置されている燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと、を備えるグロープラグであって、前記第2層の厚さは、前記第1層の厚さよりも大きい、ことを特徴とするグロープラグが提供される。このグロープラグにおいて、他端部側は、燃焼室により近い位置に配置されて用いられるため、一端部側に比べて温度変化が起こり易い。しかしながら、かかる部分において他端部側に位置する第2層の厚さを大きくするので、第2層の剛性を増加させて、長時間にわたって燃焼室内の圧力に対して十分に耐えることができる。このため、グロープラグにおける圧力測定における誤差を抑制しつつ、膜部の耐久性を向上できる。加えて、かかる部分において、第2層を断熱層として機能させ、第1層への熱の伝導を抑制できる。また、第1層は、その少なくとも一部が第2層に比べて他端部側からより離れて位置するので(換言するとより一端部側に位置するので)、第2層に比べて温度変化に伴う変形(膨張)が生じ難い。このため、第1層と第2層とが互いに直接的に又は他の要素を介して間接的に接続されている構成において、温度変化に伴って第2層が変形(膨張)しようとする際に、第1層によって第2層の変形(膨張)を抑制できる。
(2)上記形態のグロープラグにおいて、前記第1層と前記第2層とは、いずれも、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向の成分を含む方向に沿って延びる立位部を有し、前記第2層の前記立位部は、前記第1層の前記立位部よりも前記ヒータの前記軸線方向における前記他端部側に位置してもよい。この形態のグロープラグによれば、立位部は、径方向の成分を含む方向に沿って延びるので、燃焼室の燃焼ガスがグロープラグに流入する際に、燃焼ガスを直接受け易い。しかしながら、より他端部側に位置する第2層の立位部の厚さは、より一端部側に位置する第1層の立位部の厚さよりも大きいので、膜部の耐久性を向上できる。
(3)上記形態のグロープラグにおいて、前記第2層の熱膨張率は、前記第1層の熱膨張率よりも小さくてもよい。この形態のグロープラグによれば、第2層の温度変化による変形をより抑えることができる。
(4)上記形態のグロープラグにおいて、前記第2層の高温耐性は、前記第1層の高温耐性よりも大きくてもよい。この形態のグロープラグによれば、第1層の材料について選択の幅を広げることができる。第1層は第2層に比べて高温になりにくいので、第1層の材料として、第2層に比べて高温耐力が小さい任意の材料を選択できる。
(5)上記形態のグロープラグにおいて、前記第1層と前記第2層とは、互いに前記多層構造において隣り合う層であり、前記第1層と前記第2層とは、互いに少なくとも一部において積層方向に接触されていてもよい。この形態のグロープラグによれば、第1層と第2層とは、互いに少なくとも一部において積層方向に接触するので、膜部全体としての剛性を高めることができる。
(6)上記形態のグロープラグにおいて、前記第1層と前記第2層との間には、空隙が設けられていてもよい。この形態のグロープラグによれば、第1層と第2層との間の空隙を断熱層として機能させ、第1層への熱の伝導をより抑えることができる。
(7)上記形態のグロープラグにおいて、前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びる筒状部を有し、前記第2層は、前記膜部を構成する各層のうち、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向において最も外側に位置してもよい。この形態のグロープラグによれば、膜部を構成する各層のうち、径方向において最も外側に位置する第2層の厚さを第1層に比べて大きくできるので、燃焼室から流入する燃焼ガスに直接曝される層の剛性を高め、かかる層の耐久性を向上させることができる。
(8)上記形態のグロープラグにおいて、前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びる筒状部を有し、前記第1層は、前記膜部を構成する各層のうち、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向において最も内側に位置してもよい。この形態のグロープラグによれば、第1層の外側には、厚さのより大きな第2層が存在するので、第2層の断熱効果により、第1層への熱の伝導を抑制できる。このため、温度変化に伴う第1層の伸縮を抑制できる。一般に、最も内側に位置する層は、ヒータまたは圧力センサと直接接触する部材に接合される。したがって、温度変化に伴う第1層の伸縮を抑制することにより、圧力測定の誤差の発生をより抑えることができる。
(9)上記形態のグロープラグにおいて、前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びると共に前記ハウジングに接続されている第1筒状部と、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びると共に前記ヒータに接続されている第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部との間に配置され、前記第1筒状部と前記第2筒状部とにそれぞれ接続されている立位部と、を有し、前記第2層は、前記立位部において最も前記他端部側に位置し、前記立位部における前記第2層の平均厚さは、0.15mm以上かつ0.23mm以下であってもよい。この形態のグロープラグによれば、立位部において最も他端部側に位置する第2層の平均厚さが適切に設定されているので、かかる厚さが小さいために脆弱となって第2層が損傷することや、かかる厚さが大きいために立位部形成の際の残留応力が大きくなって第2層が損傷することを抑制できる。
本発明は、グロープラグ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、グロープラグの製造方法、通電制御システム、圧力測定システム等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としてのグロープラグ100の概略構成を示す説明図である。 図1に示すキャップ部120近傍の拡大断面図である。 図2に示す膜部180近傍の領域Ar1の拡大断面図である。 第2実施形態のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。 第3実施形態のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。 実施例のグロープラグについての耐久性評価結果を示す説明図である。 変形例1のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。 変形例4のグロープラグにおける溶接部を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としてのグロープラグ100の概略構成を示す説明図である。図1(A)は、グロープラグ100の外観構成を示し、図1(B)は、図1(A)の一部分を断面に置き換えた図である。以降では、図1における下側を先端側と定義し、図1における上側を後端側と定義する。
グロープラグ100は、例えば、内燃機関の燃焼室に設置され、補助熱源として使用される。また、グロープラグ100は、燃焼室内の圧力を検出する。グロープラグ100は、ハウジング130と、ヒータ部150と、圧力センサ160と、膜部180とを備えている。
ハウジング130は、主体金具110とキャップ部120とを備える。グロープラグ100の軸線ALは、ハウジング130の軸線と一致すると共に、ヒータ部150の軸線および膜部180の軸線とそれぞれ一致する。以降では、軸線ALに沿った方向(すなわち、先端側から後端側に向かう方向、および後端側から先端側に向かう方向)を、軸線方向ADと呼び、軸線方向ADと垂直な方向を径方向RDと呼ぶ。
第1実施形態では、主体金具110の材料は炭素鋼であるが、炭素鋼に限らずステンレス鋼など任意の種類の鋼を用いてもよい。主体金具110の形状は、略円筒状である。主体金具110の内部には、圧力センサ160が配置されている。圧力センサ160は、ヒータ部150が受ける力に応じた電気信号を出力する。主体金具110の後端側には、ネジ部114が備えられている。ネジ部114は、グロープラグ100をシリンダヘッドに固定するためのネジ溝(図示せず)を備える。ネジ部114の後端部には、工具取付部112が形成されている。工具取付部112には、グロープラグ100を内燃機関に取り付けるための工具が取り付けられる。
工具取付部112の後端部には、複数の配線116が挿入されている。複数の配線116は、ハウジング130内の集積回路166と中軸170(図2と共に後述する)とに電気的に接続されている。集積回路166は、圧力センサ160からの電気信号を配線116経由で外部に出力する。主体金具110の先端には、キャップ部120が形成されている。第1実施形態では、キャップ部120の材料は炭素鋼であるが、炭素鋼に限らずステンレス鋼など任意の種類の鋼を用いてもよい。
図2は、図1に示すキャップ部120近傍の拡大断面図である。キャップ部120の後端側には、円筒部122が形成されている。キャップ部120の先端側には、テーパ部124が形成されている。テーパ部124の径は、先端側に向かうにつれて小さくなる。
キャップ部120近傍には、センサ固定部材132と、伝達スリーブ134と、膜部180とが設けられている。センサ固定部材132は、圧力センサ160をハウジング130内に固定する。第1実施形態では、センサ固定部材132の材料は、ステンレス鋼である。センサ固定部材132の形状は、略円筒状である。センサ固定部材132は、主体金具110の内周に沿って配置されている。センサ固定部材132の先端近傍には、鍔状のフランジ部133が形成されている。フランジ部133は、主体金具110の先端面とキャップ部120の後端面とに溶接されている。
伝達スリーブ134は、軸線ALに沿ったヒータ部150の変位を圧力センサ160に伝達する。第1実施形態では、伝達スリーブ134の材料は、ステンレス鋼である。伝達スリーブ134の形状は、略円筒状である。伝達スリーブ134の先端は、フランジ部133付近において、ヒータ部150の外周に溶接されている。
ヒータ部150は、軸線ALに沿った棒状の部材であり、図1(B)に示すように、ハウジング130に収容されている一端部251と、ハウジング130から露呈して(キャップ部120の開口部125から先端側に突出して)配置されている他端部252とを備えている。ヒータ部150は、図2に示すように、シース管152と発熱コイル154と絶縁粉末155とを備える。第1実施形態では、シース管152の材料は、ステンレス鋼である。シース管152は、先端部が半球状に閉塞し、後端が主体金具110内において開口している。発熱コイル154は、巻線型抵抗である。発熱コイル154は、シース管152の先端側内部に配置されている。ヒータ部150には、中軸170の先端部が挿入される。中軸170は、金属製の棒状部材である。発熱コイル154の後端は、中軸170の先端に固定されている。発熱コイル154には、配線116および中軸170を通じて電力が供給される。
発熱コイル154とシース管152の内壁との間の隙間には、絶縁粉末155が充填されている。第1実施形態では、絶縁粉末155は、酸化マグネシウムである。図1(B)に示すように、シース管152の開口された後端と中軸170との間には、シール部材156(図1参照)が挿入されている。シール部材156は、絶縁粉末155をシース管152内に密封する。シース管152には、スウェージング加工が施されている。これにより、内部に充填された絶縁粉末155の緻密性が高められ、熱伝導効が向上する。
図3は、図2に示す膜部180近傍の領域Ar1の拡大断面図である。膜部180は、第1層191と第2層192とが積層された二層構成を有する。これら2つの層191,192は、いずれも軸線ALと一致する軸線を有する筒状の外観形状を有し、互いに軸線方向ADに沿った任意の位置において互いに接している。本実施形態では、2つの層191,192は、いずれもSUS(ステンレス)により形成されている。
ここで、第2層192の厚さは、第1層191の厚さに比べて大きい。したがって、第2層192の剛性は、第1層191の剛性よりも高い。第1実施形態では、第2層192の厚さを第1層191の厚さに比べて大きくすることにより、膜部180の耐久性を向上させることができる。かかる効果の詳細については後述する。
膜部180の構造は、上述した多層構造とは異なる観点から、以下に示す構造として捉えることができる。すなわち、膜部180は、第1筒状部181と、第2筒状部182と、立位部185とを備えている。
第1筒状部181は、軸線ALと一致する軸線を有し、軸線方向AD方向に延びる筒状の外観形状を有する。かかる外観形状を換言すると、厚さ方向が径方向RDと一致し、軸線方向AD方向に延びる貫通孔が中央に形成された筒状の外観形状である。第1筒状部181は、膜部180において最も後端側に位置している。
第2筒状部182は、第1筒状部181と同様な外観形状を有している。但し、第1筒状部181に比べて中央の貫通穴の大きさ(直径)が小さい。したがって、図2に示すように、軸線ALから第2筒状部182までの径方向RDに沿った距離は、軸線ALから第1筒状部181までの径方向RDに沿った距離よりも短い。第2筒状部182は、膜部180において最も先端側に位置している。
立位部185は、中央に貫通孔を有し、径方向RD方向に延びる円盤状の外観形状を有する。かかる外観形状を換言すると、厚さ方向が軸線方向ADと一致し、厚さ方向に形成された貫通孔を中央に有する外観形状である。立位部185が有する貫通孔の大きさ(直径)は、第2筒状部182が有する貫通穴の大きさ(直径)とほぼ一致する。
第1筒状部181と立位部185とは互いに接続されており、第2筒状部182と立位部185とは互いに接続されている。図2および図3に示すように、これらの接続箇所はR形状を有し、各部181,185,182を滑らかに接続する。立位部185の表面(先端側の面と、後端側の面)の法線は、軸線ALと平行である。したがって、先端側から後端側に向かう方向にグロープラグ100を見た場合に、立位部185の先端側の表面は、先端側を向いている。
なお、上述した構造は、第1層191および第2層192がそれぞれ第1筒状部を有し、これら2つの第1筒状部が重なることにより、第1筒状部181が形成されていると捉えることができる。同様に、第1層191および第2層192がそれぞれ第2筒状部を有し、これら2つの第2筒状部が重なることにより、第1筒状部182が形成されていると捉えることができる。また、第1層191および第2層192がそれぞれ立位部を有し、これら2つの立位部が重なることにより、立位部185が形成されていると捉えることができる。
図3に示すように、膜部180は、先端側において、シース管152に接続され、後端側において、センサ固定部材132に接続されている。具体的には、第1筒状部181は溶接部200により、センサ固定部材132と溶接接続されている。センサ固定部材132は、フランジ部133を介して主体金具110と接続されているため、膜部180は、溶接部200により、ハウジング130に接続されている。第2筒状部182は、溶接部212により、シース管152と接続されている。したがって、膜部180は、溶接部212により、ヒータ部150に接続されている。第1実施形態では、前述の2つの溶接部200,212は、第1層191および第2層192を一括打ち抜きするレーザー溶接により形成されている。レーザー溶接とすることで、ハウジング130とヒータ部150との間の気密を確保することができる。
ヒータ部150は、軸線ALに沿った外力(例えば、燃焼室内の圧力)が作用すると、軸線ALに沿って変位する。この変位の際に、膜部180が変形する。この変形が弾性変形となるように、膜部180は設計される。上記外力は、燃焼室内の圧力によって生じる。
ここで、燃焼室における燃焼によって膨張した燃焼ガスは、開口部125とヒータ部150の外周表面との間の間隙からグロープラグ100内に流入する。このときの燃焼ガスの流れの方向は、軸線方向ADに沿って先端側から後端側に向かう方向が主となる。立位部185の先端側の表面は、先端側を向いているため、立位部185は、燃焼ガスの流れを直接受ける可能性が高い。しかしながら、立位部185において、より先端側(軸線方向ADに沿って他端部252側)に位置する第2層192は、第1層191に比べて厚さが大きく剛性が高い。このため、開口部125から燃焼ガスが流入して膜部180(第2層192)が高温高湿で高圧の燃焼ガスに曝されても、膜部180の耐久性を向上できる。加えて、第1筒状部181、第2筒状部182、および立位部185のいずれにおいても、流入した燃焼ガスに直接曝される第2層192の厚さが大きく剛性が高いので、第2層192により断熱効果を得ることができる。このため、温度変化に伴う第1層191の伸縮を抑制できるので、第1層191と直接接触しているシース管152、および伝達スリーブ134の変位を抑制し得る。したがって、燃焼圧力の誤差の発生を抑制できる。
以上説明した第1実施形態のグロープラグ100では、膜部180を第1層191および第2層192の二層構造とし、第2層192の厚さを、第1層191の厚さに比べて大きくしているので、第2層192の剛性を高めて、第2層192の耐久性を向上できる。また、第1層191の先端側(軸線方向ADに沿って他端部252側)には第2層192が位置しているため、第1層191が燃焼ガスに直接曝されることが抑制され、第1層191の伸縮を抑制できる。したがって、圧力測定の誤差の発生を抑制できると共に、膜部180の耐久性を向上できる。
加えて、第2層192は、第1筒状部181および第2筒状部182において、第1層191に比べて径方向RDに沿って外側に位置し、また、立位部185において、第1層191に比べて軸線方向ADに沿って先端側に位置している。すなわち、第2層192は第1層191を覆っているので、第2層192によって断熱して第1層191への熱の伝導を抑制できる。このため、温度変化に伴う第1層191の伸縮を抑制できる。ここで、第1層191は、センサ固定部材132およびシース管152と直接接続されているので、第1層191の伸縮を抑制することで、圧力測定の誤差の発生をより抑えることができる。
また、立位部185において、第2層192は、第1層191に比べて、軸線方向ADに沿って先端側(他端部252が設けられた側)に位置するので、燃焼ガスを直接受けることになる。しかしながら、第2層192の厚さをより大きくして第2層192の剛性を高くするので、立位部185の耐久性を向上できる。このため、膜部180全体の耐久性を向上できる。
また、第1層191と第2層192とは互いに接してレーザー溶接されているので、第2層192が昇温に伴って他端部252側に延びるように変形(膨張)しようとする際に、第2層192に比べて他端部252からより離れている(換言すると、より一端部251側に位置する)ために変形(膨張)し難い第1層191によって、第2層192の変形(膨張)を抑制できる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。図4では、図2に示す第1実施形態における領域Ar1と同じ位置および大きさの領域Ar1の拡大断面図を示している。
第2実施形態のグロープラグは、膜部が三層構造を有する点において、第1実施形態のグロープラグ100と異なり、他の構成は、第1実施形態のグロープラグ100と同じである。
図4に示すように、第2実施形態の膜部180aは、第1層193と、第2層194と、第3層195とが積層された構成を有する。これら3つの層193,194,195は、いずれも軸線ALと一致する軸線を有する筒状の外観形状を有する。
第1筒状部181および第2筒状部182において各層193,194,195の位置を比較すると、第1層193は径方向RDに沿って最も内側に位置し、第2層194は径方向RDに沿って2番目に内側に位置し、第3層195は径方向RDに沿って最も外側に位置している。
立位部185において各層193,194,195の位置を比較すると、第3層195は軸線方向ADに沿って最も先端側(他端部252が配置されている側)に位置し、第2層194は2番目に先端側に位置し、第1層193は軸線方向ADに沿って最も後端側に位置している。
各層193,194,195の厚さを比較すると、第1層193の厚さが最も小さく、第2層194の厚さが2番目に小さく、第3層195の厚さが最も大きい。
第1筒状部181は、溶接部200aにより、センサ固定部材132と接続されている。第2筒状部182は、溶接部212aにより、シース管152に接続されている。2つの溶接部200a,212aは、例えば、3つの層193,194,195を一括打ち抜きするレーザー溶接により形成してもよい。
以上の構成を有する第2実施形態のグロープラグは、第1実施形態のグロープラグ100と同様の効果を有する。すなわち、3つの層193,194,195のうち、第1筒状部181および第2筒状部182において、径方向RDに沿ってより外側に位置する層の厚さをより大きくし、立位部185において、軸線方向ADに沿ってより先端側に位置する層の厚さをより大きくすることにより、膜部180aの耐久性を向上させることができる。加えて、三層構造とすることにより、第2層194および第3層195による断熱効果によって、第1層193への熱の伝導を抑制できる。したがって、センサ固定部材132およびシース管152に直接接続される第1層193の伸縮を抑制できるので、圧力測定の誤差の発生をより抑えることができる。
なお、上述の第2実施形態において、第1層193および第2層194は、請求項における第1層および第2層に相当する。また、第2実施形態において、第2層194および第3層195も、請求項における第1層および第2層に相当する。
C.第3実施形態:
図5は、第3実施形態のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。図5では、図2に示す第1実施形態における領域Ar1と同じ位置および大きさの領域Ar1の拡大断面図を示している。
第3実施形態のグロープラグは、立位部において第1層と第2層とが接していない点で、第1実施形態のグロープラグ100と異なり、他の構成は、第1実施形態のグロープラグ100と同じである。したがって、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、第2層192aの厚さは、第1層191aの厚さよりも大きい。
図5に示すように、第3実施形態のグロープラグにおいて、膜部180bは、第1層191aと、第2層192aと、空隙G1とを備えている。第3実施形態のグロープラグにおける第1筒状部181および第2筒状部182の構成は、第1実施形態のグロープラグ100における第1筒状部181および第2筒状部182の構成と同じである。
これに対して、第3実施形態のグロープラグの立位部185aの構成は、第1実施形態のグロープラグ100の立位部185の構成とは異なる。具体的には、立位部185aは、第1層191aと第2層192aとの間に空隙G1が配置された構成を有し、略S字型の断面形状を有する。立位部185aの構成を換言すると、立位部185aは、第1屈曲部188と、第2屈曲部189とを有し、これら第1屈曲部188と第2屈曲部189とが接続された構成を有する。第1屈曲部188は、径方向RDに沿ってより内側(軸線ALにより近い側)に位置し、第2筒状部182と接続されている。第2屈曲部189は、径方向RDに沿ってより外側(軸線ALからより遠い側)に位置し、第1筒状部181と接続されている。
第1屈曲部188は、軸線方向ADに沿って後端側が凸状に、また、軸線方向ADに沿って先端側が凹状の外観形状を有する。これに対して、第2屈曲部189は、軸線方向ADに沿って先端側が凸状に、また、軸線方向ADに沿って後端側が凹状の外観形状を有する。換言すると、第1屈曲部188と第2屈曲部189とは互いに反対の方向を向いたR形状を有し、第1屈曲部188と第2屈曲部189とが接続されることで、立位部185a全体として、略S字型の断面形状を有する。
図5に示すように、第1屈曲部188および第2屈曲部189において、第2層192a、空隙G1および第1層191aは、この順序で、軸線方向ADに沿って先端側から後端側に向かって並んで配置されている。
以上の構成を有する第3実施形態のグロープラグは、第1実施形態のグロープラグ100と同様な効果を奏する。加えて、立位部185aにおいて、第1層191aと第2層192aとの間に空隙G1を設けるので、かかる空隙G1を利用して断熱効果を向上できる。このため、第2層192aおよび空隙G1による断熱効果によって、第1層191aの温度変化に伴う伸縮(熱膨張)をより抑えることができるので、圧力測定の誤差の発生をより抑えることができる。
D.実施例:
実施例として、第3実施形態のグロープラグを製造した。そして、製造されたグロープラグについて耐久性能試験を行なって耐久性を評価した。図6は、実施例のグロープラグについての耐久性評価結果を示す説明図である。耐久性試験では、まず、図5に示す第2層192aの厚さが互いに異なる複数のグロープラグ(試料)を製造した。具体的には、図6に示すように、第2層192aの厚さが互いに異なる10種類の試料を製造した。なお、各種類の試料を複数製造した。各試料の第1層191aの厚さは、いずれも0.1mmとした。
次に、各試料について、感度試験を行なった。感度試験では、まず、各試料の初期状態の感度を測定した。具体的には、各試料を気圧が調整可能なチャンバー内に配置し、チャンバー内の圧力を所定圧力にしたときにおける圧力センサ160の出力(出力電圧)を測定した。上述の所定圧力は、5MPaであった。以降では、この所定圧力における圧力センサ160の出力値の測定を、「基準圧力感度測定」と呼ぶ。なお、最初に行なわれた基準圧力感度測定の結果は、各試料の初期状態の感度を意味する。
続いて、各試料について、チャンバー内の圧力を15MPaに昇圧させ、その後、大気圧に減圧することを10回行った後に、上述の基準圧力感度測定を行なった。そして、このときの測定値(感度)と、初期状態の感度とを比較して、5%以上の誤差が生じた場合には、耐久性が最低である(×)と評価した。
上述のように、チャンバー内の昇圧および減圧を多数回繰り返すことにより、第2層192aが劣化して、例えば、第2層192aに亀裂が生じたり、第2層192aが延伸した場合には、同じ圧力であっても圧力センサ160の出力値が変化する。そこで、初期状態の感度に比べて所定値(本実施例では5%)以上の誤差が生じた場合には、第2層192aが劣化したものと評価した。
次に、上述した耐久性が最低である(×)と評価した試料とは異なる種類の試料について、チャンバー内の圧力を20MPaに昇圧させ、その後、大気圧に減圧することを10回行なった後に、上述の基準圧力感度測定を行なった。そして、このときの測定値(感度)と、初期状態の感度とを比較して、5%以上の誤差が生じた場合には、耐久性が三番目に高い(△)と評価した。なお、このときに用いた試料は、上述した昇圧と減圧とを繰り返した試験に用いた試料とは異なる試料であった。
次に、上述した耐久性が「最低である(×)」および「三番目に高い(△)」と評価した試料とは異なる種類の試料について、チャンバー内の圧力を20MPaに昇圧させ、その後、大気圧に減圧することを10回行なった後に、上述の基準圧力感度測定を行なった。そして、このときの測定値(感度)と、初期状態の感度とを比較して、5%以上の誤差が生じた場合には、耐久性が二番目に高い(○)と評価した。また、5%以上の誤差が生じなかった場合には、耐久性が最も高い(◎)と評価した。なお、このときに用いた試料は、上述した昇圧と減圧とを繰り返した試験に用いた試料とは異なる試料であった。
図6に示すように、第2層192aの厚さが0.05mm、0.10mm、および0.13mmである場合に、耐久性は最低(×)であった。これは、第2層192aの厚さが比較的小さいために圧力変動により亀裂等が生じ易いことに起因するものと推測される。
第2層192aの厚さが、0.14mm、0.24mm、0.25mmである場合に、耐久性は三番目に高い(△)との評価であった。0.14mmの場合は、上述した0.05mm等の場合と同様に、第2層192aの厚さが比較的小さいために圧力変動により亀裂等が生じ易いため、比較的低い評価結果になったものと推測される。これに対して、0.24mmおよび0.25mmの場合、すなわち、第2層192aの厚さが比較的大きい場合に耐久性の評価結果が比較的低くなったのは、以下の理由によるものと推測される。すなわち、第2層192aの厚さが比較的大きいため、立位部185aを形成するために基材の曲げ加工を行なった際の残留応力が大きくなり、かかる残留応力のために、圧力変動により第2層192aが損傷し易くなったためであると推測される。
第2層192aの厚さが0.15mmおよび0.23mmである場合に、耐久性は二番目に高い(○)との評価であった。また、第2層192aの厚さが0.17mmおよび0.20mmである場合に、耐久性は最高(◎)であった。これらの比較的高い評価は、厚さが小さすぎることに起因する圧力変動や、残留応力に起因する圧力変動が抑制されたことによるものと推測される。
以上説明した実施例によれば、第3実施形態のグロープラグにおいて、第2層192aの厚さを、0.15mm以上かつ0.23mm以下とすることにより、耐久性を向上させることができた。なお、第3実施形態のグロープラグに限らず、他の実施形態のグロープラグについても、立位部185aにおける最外層(軸線方向ADに沿って最も他端部252側の層)の厚さを0.15mm以上かつ0.23mm以下とすることにより、耐久性を向上させることができるものと推測される。
なお、第3実施形態のグロープラグでは、第2層192aの厚さは、いずれの位置においても同一であった。しかしながら、第2層192aの厚さが場所によって異なる構成においても、少なくとも立位部185aにおける平均厚さを0.15mm以上かつ0.23mm以下とすることにより、耐久性を向上させることができるものと推測される。立位部185aは、第1屈曲部188および第2屈曲部189を有するため、加工時の残留応力が掛かる可能性が高い部位であること、また、上述したように燃焼ガスの流れを直接受ける可能性が高い部位であることから、かかる部位の平均厚さが0.15mm以上かつ0.23mm以下を満たすことにより、グロープラグ全体としての耐久性を向上できるものと推測される。
E.変形例:
E1.変形例1:
第2実施形態のグロープラグでは、3つの層193,194,195のうち、第1筒状部181および第2筒状部182において、径方向RDに沿ってより外側に位置する層の厚さがより大きく、立位部185において、軸線方向ADに沿ってより先端側に位置する層の厚さがより大きかったが、本発明は、これに限定されるものではない。
図7は、変形例1のグロープラグの膜部近傍の拡大断面図である。図7では、図2に示す第1実施形態における領域Ar1と同じ位置および大きさの領域Ar1の拡大断面図を示している。変形例1のグロープラグは、膜部180に代えて、膜部180cを備えている点において、第2実施形態のグロープラグと異なり、他の構成は、第2実施形態のグロープラグと同じである。
膜部180cは、第1層193aと、第2層194aと、第3層195aとが積層された構成を有する。第1筒状部181、第2筒状部182および立位部185における、各層193a,194a,195aの位置関係は、第2実施形態における各層193,194,195の位置関係と同じである。
各層193a,194a,195aの厚さを比較すると、第1層193aの厚さが最も小さく、第3層195aの厚さが2番目に小さく、第2層194aの厚さが最も大きい。
以上の構成を有する変形例1におけるグロープラグも第2実施形態のグロープラグと同様な効果を有する。すなわち、例えば、第1筒状部181および第2筒状部182において第1層193aと比べて径方向RDに沿って外側に位置すると共に、立位部185において第1層193aと比べて軸線方向ADに沿って先端側に位置する第2層194aの厚さを、第1層193aの厚さよりも大きくするので、燃焼室に近い位置の層の剛性を高め、膜部180cの耐久性を向上させると共に、より内側に位置する第1層193aへの熱の伝導を抑制できる。
なお、図7に示す変形例1の構成において、第1層193aの厚さと、第3層195aの厚さとを同じにしてもよい。同様に、第2実施形態において、第1層193の厚さと第2層194の厚さとを同じにする、または、第2層194の厚さと第3層195の厚さとを同じにしてもよい。
なお、図7に示す変形例1の構成においては、第1層193aおよび第2層194aは、請求項における第1層および第2層に相当する。
E2.変形例2:
第1実施形態では、膜部180は二層構造を有し、第2実施形態では、膜部180aは三層構造を有していたが、二層および三層に代えて、四層以上の任意の層数の多層構造を採用してもよい。このような多層構造であっても、立位部におけるいずれか2つの層の厚さを比較した場合に、より先端側に位置する層の厚さを、より後端側に位置する層の厚さよりも大きくすることが好ましい。
E3.変形例3:
各実施形態のグロープラグにおいて、本発明のグロープラグにおける第2層に相当する各層192,195,194,192aは、本発明のグロープラグにおける第1層に相当する各層191,194,193,191aと比較して、上述した厚さの差異に加えて、下記の特徴の少なくとも1つを有することが好ましい。前述の特徴とは、第1層の熱膨張率よりも小さい熱膨張率を有するとの特徴と、第1層の高温耐性よりも大きな高温耐性を有するとの特徴である。高温耐力は、例えば400℃等における0.2%耐力によって定義される。これら2つの特徴のいずれかを有することにより、膜部の耐久性を向上させつつ温度変化に伴う第2層(各層192,195,194,192a)の伸縮をより抑えることができる。なお、第1層および第2層における熱膨張率の差異は、例えば、第1層(各層191,194,193,191a)をINCOLOY(登録商標)またはINCONEL(登録商標)で形成し、第2層(各層192,195,194,192a)をSUS(ステンレス)で形成することによって実現してもよい。
E4.変形例4:
各実施形態では、各溶接部200,212,200a,212aは、二層または三層を一括打ち抜きするレーザー溶接により形成されていたが、本発明はこれに限定されない。
図8は、変形例4のグロープラグにおける溶接部を示す説明図である。図8(a)は、変形例4における溶接部の第1の態様を、図8(b)は、変形例4における溶接部の第2の態様を、図8(c)は、変形例4における溶接部の第3の態様を、それぞれ示す。
図8(a)に示すように、変形例4の第1の態様の膜部180には、溶接部200に代えて、溶接部200bが形成されている。溶接部200bは、溶接部200とは異なり、第1層191および第2層192のうち、第1層191のみを、センサ固定部材132に接続する。
図8(b)に示すように、変形例4の第2の態様の膜部180には、溶接部212に代えて溶接部212bが形成されている。溶接部212bは、溶接部212とは異なり、第1層191および第2層192のうち、第1層191のみを、シース管152に接続する。
図8(c)に示すように、変形例4の第3の態様の膜部180dは、第1層191に代えて、第1層191bを備えている点と、溶接部200に代えて溶接部201および溶接部200cを備えている点と、溶接部212に代えて、溶接部202および溶接部212cを備えている点とにおいて、第1実施形態の膜部180と異なる。
第1層191bは、第1実施形態の第1層191に比べて、軸線方向ADの長さが大きい。このため、図8(c)に示すように、溶接部200cの後端側の一部は、第2層192によって覆われていない。溶接部200cは、第1層191bにおいて第2層192に覆われていない後端部分を、センサ固定部材132に接続する。同様に、溶接部212cの先端側の一部は、第2層192によって覆われておらず、溶接部212cは、第1層191bにおいて第2層192に覆われていない先端部分を、シース管152に接続する。以上の構成を有する変形例4のグロープラグは、第1実施形態のグロープラグと同様な効果を有する。
なお、各実施形態において、第1筒状部181をセンサ固定部材132に接続するための溶接箇所は1箇所(溶接部200または200a)であったが、複数個所としてもよい。同様に、各実施形態において、第2筒状部182をシース管152に接続するための溶接箇所は1箇所(溶接部212または212a)であったが、複数個所としてもよい。なお、これらの構成においては、図8に示す第1ないし第3の態様とは異なり、複数の溶接箇所のいずれもが、二層または三層を一括打ち抜きするレーザー溶接であってもよい。
E5.変形例5:
各実施形態では、多層構造を構成する各層は、いずれもSUS(ステンレス)により形成されていたが、SUS(ステンレス)に代えて、炭素鋼などの任意の金属により形成してもよい。また、変形例3に記載したように、各層を、互いに異なる種類の金属により形成してもよい。また、各層のうち、少なくとも一つの層を、金属に代えて、金属間化合物により形成してもよい。
E6.変形例6:
各実施形態では、第1筒状部181および第2筒状部182は、軸線方向ADに延びる形状であったが、軸線方向ADの成分を含む任意の方向に沿って延びる形状としてもよい。また、立位部185,185aは、径方向RDに延びる形状であったが、径方向RDの成分を含む任意の方向に沿って延びる形状としてもよい。
E7.変形例7:
各実施形態では、ヒータ部150として、シース管152と発熱コイル154と絶縁粉末155とを備えるヒータが用いられていたが、かかるヒータに代えて、セラミックヒータを用いて構成されたヒータを採用してもよい。具体的には、セラミックヒータとセラミックヒータの外周面に固定された筒状の金属製外筒との組立体を、ヒータ部150として用いてもよい。かかる構成においては、膜部の第2筒状部は、金属製外筒に結合される。
本発明は、上述の実施形態、実施例および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…グロープラグ
110…主体金具
112…工具取付部
114…ネジ部
116…配線
120…キャップ部
122…円筒部
124…テーパ部
125…開口部
130…ハウジング
132…センサ固定部材
133…フランジ部
134…伝達スリーブ
150…ヒータ部
152…シース管
154…発熱コイル
155…絶縁粉末
156…シール部材
160…圧力センサ
166…集積回路
170…中軸
180,180a,180b,180c,180d…膜部
181…第1筒状部
182…第2筒状部
185,185a…立位部
188…第1屈曲部
189…第2屈曲部
191,191a,191b…第1層
192,192a…第2層
193,193a…第1層
194,194a…第2層
195,195a…第3層
200,200a,200b,200c…溶接部
201…溶接部
202…溶接部
212,212a,212b…溶接部
251…一端部
252…他端部
AD…軸線方向
RD…径方向
G1…空隙
AL…軸線
Ar1…領域

Claims (9)

  1. 軸線方向に沿って延びる筒状のハウジングと、
    前記軸線方向に沿って延びると共に、前記ハウジング内に配置されている一端部と、前記ハウジングから露呈して配置されている他端部とを有し、前記軸線方向に沿って変位可能な棒状のヒータと、
    第1層と、少なくとも一部が前記第1層よりも前記ヒータの前記軸線方向における前記他端部側に位置する第2層と、を含む多層構造を有し、前記ヒータと前記ハウジングとを連結する膜部と、
    前記ヒータの変位を利用して、前記他端部が配置されている燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと、
    を備えるグロープラグであって、
    前記第2層の厚さは、前記第1層の厚さよりも大きい、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグにおいて、
    前記第1層と前記第2層とは、いずれも、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向の成分を含む方向に沿って延びる立位部を有し、
    前記第2層の前記立位部は、前記第1層の前記立位部よりも前記ヒータの前記軸線方向における前記他端部側に位置する、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のグロープラグにおいて、
    前記第2層の熱膨張率は、前記第1層の熱膨張率よりも小さい、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のグロープラグにおいて、
    前記第2層の高温耐性は、前記第1層の高温耐性よりも大きい、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のグロープラグにおいて、
    前記第1層と前記第2層とは、互いに前記多層構造において隣り合う層であり、
    前記第1層と前記第2層とは、互いに少なくとも一部において積層方向に接触されている、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  6. 請求項5に記載のグロープラグにおいて、
    前記第1層と前記第2層との間には、空隙が設けられている、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のグロープラグにおいて、
    前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びる筒状部を有し、
    前記第2層は、前記膜部を構成する各層のうち、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向において最も外側に位置する、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のグロープラグにおいて、
    前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びる筒状部を有し、
    前記第1層は、前記膜部を構成する各層のうち、前記ヒータの前記軸線方向と直交する径方向において最も内側に位置する、
    ことを特徴とするグロープラグ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のグロープラグにおいて、
    前記膜部は、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びると共に前記ハウジングに接続されている第1筒状部と、前記ヒータの前記軸線方向を含む方向に沿って延びると共に前記ヒータに接続されている第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部との間に配置され、前記第1筒状部と前記第2筒状部とにそれぞれ接続されている立位部と、を有し、
    前記第2層は、前記立位部において最も前記他端部側に位置し、
    前記立位部における前記第2層の平均厚さは、0.15mm以上かつ0.23mm以下である、
    ことを特徴とするグロープラグ。
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