JP6291152B2 - 戸建て住宅及びその設計方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、多くの戸建て住宅においては、間取りにおいて部屋を相互に仕切る間仕切り壁が戸建て住宅の構造を負担している。
そのため、実際にリフォーム工事や間取りの変更をしようとしても、間仕切り壁が構造を負担している関係上、変更の自由度が少ないのが現状である。
具体的には、この戸建て住宅は、戸建て住宅のパブリックエリアにおいて、キッチンとダイニングとリビングと和室等を、連設した配置とし、該連設したキッチンとダイニングとリビングと和室の間を、間仕切りにより遮蔽し、該間仕切りの位置を変更することにより、内装空間を変更可能としたものである。
しかしながら、特許文献1は、独立した子供が同居する場合については開示がないが、居室ゾーンの内部を除いた部分に耐震要素(通常の耐力壁)を設けることで、居室ゾーンに配置される単位空間の形状や面積、機能を容易に変更できることを開示している。
しかしながら、特許文献1における住宅は、一階のコアゾーンに配置される玄関を、2階に住む住人が共用するものであって、世帯は完全に分離されていない。
少なくとも外壁で構造を支持するよう構成された二階建ての戸建て住宅において、
一階の空間を、一方側の外壁から相対する他方の外壁に向かって、隣接して二つの玄関を独立して配置することが可能な幅を、構造柱を含む間仕切り部材で区画してコアスペースとし、他の空間をフリースペースとし、
前記コアスペースの一方端には、二世帯に分離した場合に二つの玄関が相互に独立して配置されるように構成された一つの玄関を、他方端にはフリールームをそれぞれ配置し、
前記一方側の外壁に沿って二階への階段を、前記玄関に近接させて配置するとともに、前記玄関から前記フリールームに達する廊下を配置したこと
を特徴とする世帯数が変更可能な戸建て住宅である。
請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅において、
前記外壁は、
耐力壁であること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅において、
前記玄関は、
隣接して配置される二つの玄関に対応可能なポーチが予め付設されていること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅において、
前記二階建ての戸建て住宅は、
住宅内に配置される水廻り設備に対する給排水は、すべて外配管方式であること
を特徴とするものである。
将来的に独立した複数の世帯に改装可能な住宅の設計方法であって、
外壁で構造の大部分を支持するよう構成された二階建ての戸建て住宅の一階の空間を、一方側の外壁から相対する他方の外壁に向かって、コアスペースとフリースペースとに区画するに際し、
前記コアスペースの幅を、少なくとも隣接して二つの玄関を独立して配置することが可能な幅とし、
このコアスペースの一端側に、二世帯に分離した場合に二つの玄関が相互に独立して配置されるように構成された一つの玄関を、他端側には使用目的を特定しないフリールームをそれぞれ配置し、
前記コアスペースの外壁側に沿って二階への階段を、前記玄関に近接して配置するとともに、前記階段に平行して前記フリールームに到る廊下を配置すること
を特徴とする世帯数が変更可能な戸建て住宅の設計方法である。
請求項5に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅の設計方法において、
前記コアスペースとフリースペースとの区画は、
構造柱を含む間仕切り部材で行うこと
を特徴とするものである。
特に、二階部分に配置する水廻りは、住宅構造が、内部間仕切りによる構造負担を避けた構成のため、自由なレイアウトが可能となる。
また、改装(リフォーム)に要する費用を大幅に廉価に抑え、廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減させることができる。
なお、この発明はその要旨を変更しない範囲内において、種々変更を加えることができるものである。
この実施例では、夫婦と子供1名が生活することができ、かつ将来的に子供が独立したとき、二階部分を別世帯とすることが可能なように、平面において、間口が約9.0〜9.5m、奥行きが約5.5〜6.0m程度として設計されている。
このフリースペースFSは、前記外壁2から間仕切り3までの奥行きが、約3640mmに設定されている。
同時に、前記玄関4に近接して、前記外壁1に沿って二階への階段8が配置されるとともに、前記玄関4から前記フリールームFRに達する廊下9が配置される。
前記フリールームFRは、居住者の要請によって、どのような用途にも変更使用が可能な空間であるが、この実施例においては、バスルーム5、洗面・脱衣室6からなる水廻り設備が配置されている。
なお、この階段8の占めるスペースは約3640mm、幅が約910mmで、登り傾斜で配置されるため、室内を有効利用するため、この階段8の下方にトイレ7を配置することが好ましい。
また、前記廊下9は、基本的に前記階段8の幅とほぼ同幅とすることが好ましい。
このポーチ10も、前記玄関8と同様に、将来的には二世帯の住人の出入りに使用されるので、その幅は玄関8の幅と同じ1820mmに設定することが好ましい。
この外配管方式を採用することで、基礎(図示せず)に配管のための孔を形成する工程を避け、あらかじめ前記水廻り設備を隣接させて配置することで、保守・点検作業を容易とし、かつ外観上のデザイン性を向上させる設計がなされている。
なお、前記フリースペースFSには、使用態様に応じて寝室や子供部屋などが配置可能で、かつ間仕切りで生じる各部屋に窓が配置されるよう設計されている。
また、前記階段8の上り口の上方に位置する部分には、約1820mm程度の空間が生じるので、この空間を利用して二階専用のトイレ14を設置することで、デッドスペースを有効に活用することが好ましい。
この場合、後述するように分離した二世帯住宅とする場合には、前記フリールームFRに当初の洗面・脱衣室6とバスルーム5を設けることになる。
また、前記階段8に最も近い側の玄関4aから階段8下に配置されたトイレ7、さらには洗面・脱衣所6およびバスルーム5が一階の専用となるよう間仕切りを行ない、玄関4aを二階の住人専用の出入口とする。
同時に、二階のコアペースCSのフリールームFRを利用して、図2(B)に示すように、バスルーム5aと洗面・脱衣室6aを配置し、前記洗面・脱衣室6aと近接する壁面に沿ってキッチン12aを配置して、二階の住人が独立して生活可能な形態とする。
さらに、水廻り設備も、同様に自由にレイアウトが可能となるなど、実用上優れた効果を奏するものである。
3 間仕切り
4 玄関
5 バスルーム
6 洗面・脱衣室
7,14 トイレ
8 階段
9,18 廊下
10 ポーチ
12 キッチン
13 リビングダイニング
CS コアスペース
FS フリースペース
FR フリールーム
Claims (6)
- 少なくとも外壁で構造を支持するよう構成された二階建ての戸建て住宅において、
一階の空間を、一方側の外壁から相対する他方の外壁に向かって、隣接して二つの玄関を独立して配置することが可能な幅を、構造柱を含む間仕切り部材で区画してコアスペースとし、他の空間をフリースペースとし、
前記コアスペースの一方端には、二世帯に分離した場合に二つの玄関が相互に独立して配置されるように構成された一つの玄関を、他方端にはフリールームをそれぞれ配置し、
前記一方側の外壁に沿って二階への階段を、前記玄関に近接させて配置するとともに、前記玄関から前記フリールームに達する廊下を配置したこと
を特徴とする世帯数が変更可能な戸建て住宅。 - 前記外壁は、
耐力壁であること
を特徴とする請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅。 - 前記玄関は、
隣接して配置される二つの玄関に対応可能なポーチが予め付設されていること
を特徴とする請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅。 - 前記二階建ての戸建て住宅は、
住宅内に配置される水廻り設備に対する給排水は、すべて外配管方式であること
を特徴とする請求項1に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅。 - 将来的に独立した複数の世帯に改装可能な住宅の設計方法であって、
外壁で構造の大部分を支持するよう構成された二階建ての戸建て住宅の一階の空間を、一方側の外壁から相対する他方の外壁に向かって、コアスペースとフリースペースとに区画するに際し、
前記コアスペースの幅を、少なくとも隣接して二つの玄関を独立して配置することが可能な幅とし、
このコアスペースの一端側に、二世帯に分離した場合に二つの玄関が相互に独立して配置されるように構成された一つの玄関を、他端側には使用目的を特定しないフリールームをそれぞれ配置し、
前記コアスペースの外壁側に沿って二階への階段を、前記玄関に近接して配置するとともに、前記階段に平行して前記フリールームに到る廊下を配置すること
を特徴とする世帯数が変更可能な戸建て住宅の設計方法。 - 前記コアスペースとフリースペースとの区画は、
構造柱を含む間仕切り部材で行うこと
を特徴とする請求項5に記載の世帯数が変更可能な戸建て住宅の設計方法。
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