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JP6289188B2 - 定着装置 - Google Patents

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JP6289188B2
JP6289188B2 JP2014054180A JP2014054180A JP6289188B2 JP 6289188 B2 JP6289188 B2 JP 6289188B2 JP 2014054180 A JP2014054180 A JP 2014054180A JP 2014054180 A JP2014054180 A JP 2014054180A JP 6289188 B2 JP6289188 B2 JP 6289188B2
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Description

本発明は、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等のプリンタ、デジタル複写機等の電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置が備える定着装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置が備える定着装置として、フィルムを用いたものがある。その定着装置は、フィルムと、フィルムに接触してフィルムを加熱するヒータと、フィルムと接触して記録材を搬送するためのニップ部を形成するバックアップ部材と、を備えるものが一般的である。この定着装置は、熱容量が小さいフィルムを用いているのでウォームアップ時間が短く、FPOT(First Print Out Time)の短縮に貢献できるというメリットがある。
一方で、フィルムを用いた定着装置は、最大サイズより幅の狭い記録材(以下、小サイズ記録材と記載)を通紙した時に非通紙部の温度上昇が大きくなる、いわゆる非通紙部昇温が発生しやすいことが知られている。この非通紙部昇温を抑制する方法としてとして特許文献1には加熱用ヒータに金属板を当接させる構成が開示されている。
特開平11−84919号
しかしながら、特許文献1の構成では、ヒータの長手方向全域に亘って当接させた金属板の作用で非通紙部昇温は抑制されるものの、定着装置のウォームアップを行う時に長手方向の端部の温度低下(以下、「端部温度ダレ」と記載)が生じやすくなる。この端部温度ダレによって、大サイズ記録材の定着処理をした場合に端部定着不良が発生する場合があるという課題がある。
上記課題を鑑みて、本発明の目的はヒータに熱伝導部材を接触させる定着装置において、端部定着性を維持しつつ非通紙部昇温を抑制できる定着装置を提供することである。
筒状のフィルムと、細長い基板と前記基板上に形成された発熱抵抗体とを備えるヒータであって、前記発熱抵抗体が形成された第1の領域と、前記基板の長手方向において前記第1の領域よりも外側で前記発熱抵抗体が形成されていない第2の領域と、を有し、前記フィルムに接触するヒータと、
前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面に接触し、前記基板よりも熱伝導率の高い熱伝導部材と、を備え、トナー像が形成された記録材を前記フィルムからの熱で加熱して前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、前記熱伝導部材は、前記長手方向において、前記ヒータの前記第1の領域から前記第2の領域まで及ぶ範囲で前記反対側の面に接触し、前記長手方向において、前記発熱抵抗体の発熱量は、中央部よりも端部の方が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、ヒータに熱伝導部材を接触させる構成を有する定着装置において、端部定着性を維持しつつ非通紙部昇温を抑制することができる定着装置を提供することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 実施例1に係る定着装置の概略断面図 (a)実施例1に係る支持部材、熱伝導部材、ヒータの積載状態を示す図、(b)実施例1に係るヒータと熱伝導部材とを支持部材側から見た図 実施例1のヒータの構成を示す図 比較例1のヒータと熱伝導部材と記録材の長さ関係と、ヒータの温度分布と、を示す図 比較例2のヒータと熱伝導部材と記録材の長さ関係と、ヒータの温度分布と、を示す図 実施例1のヒータと熱伝導部材と記録材の長さ関係と、ヒータの温度分布と、を示す図 (a)実施例2に係る支持部材、熱伝導部材、ヒータの積載状態を示す図、(b)実施例2に係るヒータと熱伝導部材とを支持部材側から見た図 (a)実施例2の変形例に係る支持部材、熱伝導部材、ヒータの積載状態を示す図、(b)実施例2の変形例に係るヒータと熱伝導部材とを支持部材側から見た図
(実施例1)
以下、本発明の実施例について説明する。
<画像形成装置>
画像形成装置としてのレーザビームプリンタの画像形成部は、図1に示す感光ドラム1の回転方向に沿って帯電部2と、レーザスキャナ3と、現像部4と、転写ローラ5と、を有し、トナー像を記録材に形成する。帯電部2は感光ドラム1を帯電し、レーザスキャナ3は感光ドラムを露光して静電潜像を形成し、現像部4は感光ドラム1上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を現像する。転写ローラ5は感光ドラム1と共に転写ニップ部を形成し、転写ニップ部において感光ドラム1上のトナー像を記録材に転写する。
一方、記録材Pは、給紙ローラ6により給紙カセット11から給紙搬送され、転写ニップ部へ搬送される。給紙カセット7は記録材を幅方向において所定の位置で搬送するために記録材の両端の位置を規制する規制板40を備える。転写ニップ部に搬送された記録材Pは、前述したようにトナー像が転写される。その後、トナー像が形成された記録材は定着装置10へ搬送されてトナー像が記録材に定着される。最後に、定着済みの記録材は装置外に排出される。以上の画像形成工程を複数の記録材に連続的に行うことができる。尚、本実施例のレーザビームプリンタは、解像度600dpi、スループット40枚/分(LTR縦送り:プロセススピード約222mm/s)のスペックを有する。
<定着装置>
図2に示す定着装置10は、筒状のフィルム13と、フィルム13の内面に接触する細長いヒータ11と、フィルム13を介してヒータ11と共にニップ部を形成するバックアップ部材としての加圧ローラ20と、を有する。ニップ部で未定着トナー像tが形成された記録材Pを搬送しながら加熱しその未定着トナー像tを記録材Pに定着する。
ヒータ11は、基板111と、基板111上に形成された発熱抵抗体112と、発熱抵抗体112を覆って保護する保護層113と、を有する。基板111は、アルミナ又は窒化アルミで形成されている。発熱抵抗体112は、基板111上に銀パラジウム等をスクリーン印刷して形成されている。保護層113は、耐圧性を有するガラス等で形成されている。
ヒータ11のフィルム13と接触する面と反対側の面には熱伝導部材30が接触している。熱伝導部材30の材質は、基板111の材質よりも熱伝導率の高いアルミニウム、銅、銀等の金属や、グラファイトシートを用いることができる。グラファイトシートは、厚み100μm以下で可撓性のあるものでも用いることができる。
熱伝導部材30のヒータ11と接触する面と反対側の面のうち記録材の通紙部に対応する領域に温度検知部材としてのサーミスタ14が設けられている。制御部8によりサーミスタ14の検知温度が目標温度になるように発熱抵抗体112に供給される電力が制御されている。本実施例の発熱抵抗体112の抵抗値は20Ω(120V入力で720W)である。
支持部材12は、熱伝導部材30を介してヒータ11を支持しつつフィルム13の内面をガイドする部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS(ポリエーテルサルフォン)、PEEK(ポリフェニレンサルファイド)等で形成されている。フィルム13は支持部材12に対して余裕をもってルーズに外嵌されており、矢印の方向に回転できる。
尚、フィルム13、ヒータ11、支持部材12は、フィルムユニットとしてユニット化されている。
加圧ローラ20は、芯金21と、芯金21の外側に形成された弾性層22と、弾性層22の外側に形成された離型層24と、を有する。弾性層22と離型層24との間に接着層23を設けても良い。芯金21はアルミニウムや鉄などの金属材料で形成されている。弾性層22は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムを発泡させて形成されている。離型層24は、フッ素樹脂にカーボン等の導電剤を分散させたチューブを被覆するもしくはコーティング塗工して形成されている。接着層23は、弾性層22の外面にRTVシリコーンゴムを塗布して形成される。
本実施例の加圧ローラ20の外径は20mm、ローラ硬度は48°(Asker−C 600g加重)、耐熱温度が250℃である。
フィルムユニットは長手方向の両端部において加圧ローラ20に対して不図示の加圧機構によって押圧され、ヒータ11がフィルム13を介して加圧ローラ20と共に定着処理に必要な幅のニップ部を形成する。加圧ローラ20は、芯金21の端部にギヤ等の駆動部材を介して駆動源(不図示)によって図2の矢印の方向に回転駆動される。この加圧ローラ20の回転によってフィルム13も図2の矢印方向に従動回転する。
次に、図3を用いて、本実施例の熱伝導部材としてのアルミニウム板30およびその位置関係について説明する。図3(a)にヒータ11、アルミニウム板30、支持部材12の積載状態を示し、図3(b)にヒータ11とアルミニウム板30とを支持部材12のある側から見た図を示す。図3(a)に示すように、フィルムユニットは、支持部材12にアルミニウム板を積載し、そのアルミニウム板の上にヒータ11を積載する構成である。ヒータ11は、長手方向の中央部においてアルミニウム板30を介して支持部材12に支持され、長手方向の端部において支持部材12に接触して支持される。また、図3(a)(b)に示すように、本実施例の基板111は長手方向の長さが270mm、短手方向の幅が5.8mm、厚みが1.0mmの直方体の形状であり、発熱抵抗体112の長手方向の長さNは218mmである。アルミニウム板30は厚みが0.3mmで、ヒータ11と接触する接触領域の長さLは230mm、短手方向の幅Mは5.9mmである。つまり、ヒータ11は発熱抵抗体112が形成された領域である第1の領域と、第1の領域よりも外側で発熱抵抗体112が形成されていない第2の領域を有し、アルミニウム板30は第1の領域から第2の領域まで及ぶ範囲でヒータ11に接触している。
次に、図4に、本実施例のヒータ11の発熱抵抗体112の構成を示し、ヒータ11の長手方向の発熱量分布について説明する。発熱抵抗体112の長手方向の端部は、その中央部よりも短手方向の幅が狭く、単位長さ当たりの電気抵抗値が高くなるように構成されている。発熱抵抗体112の中央部の短手方向の幅は1.2mmであり、端部の幅Aは1.0mmである。両端部の幅狭部の長さBは4.0mmである。発熱抵抗体112の端部の発熱量を中央部よりも大きくして、熱伝導部材30を設けた構成においても端部温度ダレを抑制し端部定着性を維持する。発熱抵抗体112の長手方向の発熱量分布を変更する方法は、発熱抵抗体中の銀(Ag)とパラジウム(Pd)の比率を変更する方法や、抵抗値密度を変更する方法でも良い。
次に、具体的な実験例について説明する。表1に後述する比較例1、比較例2、実施例1の構成で、端部定着性、非通紙部昇温、連続通紙時の定着性について評価した結果を示す。
比較例1、比較例2、実施例1は、いずれもヒータ11と支持部材12との間にアルミニウム板が挟持されている構成である。比較例1は、図5に示すようにアルミニウム板30の長さLは発熱抵抗体114の長さNより短く、ヒータ11の発熱抵抗体112の長手方向の発熱量分布は一様である。比較例2は、図6に示すようにアルミニウム板402の長さLが発熱抵抗体114の長さよりも長く、ヒータ11の発熱抵抗体114の長手方向の発熱量分布は一様である。実施例1の構成は、図7に示すようにアルミニウム板30の長さが発熱抵抗体112よりも長く、発熱抵抗体112の長手方向の端部の発熱量は中央部の発熱量の120%である。また、長手方向において、発熱抵抗体112の設けられた領域は、装置で使用可能である最大幅の記録材(LTRサイズ記録材)の通過領域の全域を含み、且つ、発熱抵抗体112の端部は、最大幅の記録材の通過領域の端部よりも外側にある。更に、発熱抵抗体112の発熱量は、最大幅の記録材の端部(LTRサイズ記録材)が通過する位置の方が最大幅の記録材を除いて幅が最も広い記録材(A4サイズ記録材)の端部が通過する位置よりも大きい。
次に、評価条件について説明する。端部定着性は、用紙としてXx4200(75g/m、LTR)を200枚通紙して画像端部剥がれの最もレベルが悪いもので比較した。また、画像パターンは2d/3s横線を用いた。非通紙部昇温は、Oce Red Label (80g/m、A4)を200枚通紙した時の加圧ローラ20の非通紙部の表面温度の最大値を比較した。連続通紙時の定着性は、Oce Red Label (80g/m、A4)を200枚通紙した時の200枚目の50%ハーフトーンの定着性を比較した。
また、各評価は、気温20℃及び湿度50%環境で、目標温度210℃、プロセス速度230mm/秒、スループット40枚/分の条件で印字を行った結果である。
Figure 0006289188
比較例1は、表1に示すように、端部定着性は良好であったものの、加圧ローラの端部の表面温度が240℃に達し非通紙部昇温の抑制効果が十分でないという結果になった。また、連続通紙時の定着性についても不良であった。このような結果になったメカニズムについて説明する。比較例1のヒータの温度分布を図5の下図に示す。比較例1の構成は、最大サイズ記録材であるLTRサイズよりも幅の狭いA4サイズ記録材を通紙すると、ヒータ13の非通紙部の温度は目標温度より高くなる。しかしながら、比較例1は、アルミニウム板400の長さが発熱抵抗体114より短いので、ヒータ11の発熱抵抗体が形成された領域でアルミニウム板400と接触していない部分の熱がアルミニウム板を介して移動しにくいので非通紙部昇温は緩和しにくい。更に、ヒータ11の発熱抵抗体が形成された領域でアルミニウム板400と接触している部分からアルミニウム板400に流れた熱は、アルミニウム板400のサーミスタ14が設けられている通紙部(内側)に流れやすい。連続通紙を行うと非通紙部の熱が通紙部に継続して流れて、サーミスタ14はヒータ11の温度が目標温度に達していると検知する。その結果、制御部はヒータ11に供給する電力を減らしてしまい、ヒータ11の発熱量が記録材に奪われる熱量を下回り定着性が悪化する。
比較例2は、非通紙部昇温、連続通紙時の定着性は良好であったものの、端部定着性が十分ではなかった。このような結果になったメカニズムを以下に説明する。比較例2のヒータ11の長手方向の温度分布を図6に示す。比較例2は、アルミニウム板402の長さが発熱抵抗体114より長いので、LTRサイズ記録材に形成した画像端部の温度が目標温度より低くなりやすい。これにより、LTRサイズ記録材の画像端部のトナー溶融が不十分となり画像端部剥がれが発生する。また、アルミニウム板402を含めた定着装置が室温に近い状態(コールド状態)で印刷すると、画像端部剥がれはより発生しやすい。
実施例1は、端部定着性、非通紙部昇温、連続通紙時の定着性のいずれも良好であった。なぜなら、実施例1は、図7に示すように、アルミニウム板30の長さを発熱抵抗体112より長く構成し非通紙部の熱を通紙部(内側)及び端部(外側)へ分散して逃がすことで非通紙部昇温を抑制できる。更に、非通紙部からサーミスタ14が設けられた通紙部に流れる熱量が減るので、サーミスタ14に対する影響も比較例1よりも少なく連続通紙時の定着性が悪化しにくい。更に、発熱抵抗体112の発熱量を端部の方が中央部よりも大きくすることで端部定着性を維持することができる。
以上述べたことから、実施例1の定着装置は、端部定着性を維持しつつ非通紙部昇温を抑制することができて、更に連続紙時の定着性に大きな影響を与えないという効果がある。
尚、本実施例のヒータ11は発熱抵抗体112のみを有する構成であったが、長手方向の発熱分布が異なる2つ以上の発熱抵抗体を独立して制御して長手方向の発熱分布を変更できるヒータであっても良い。また、本実施例のアルミニウム板30は発熱抵抗体112よりも長いものであったが、アルミニウム板30が発熱抵抗体と同じ長さであり、その長手方向の端部が発熱抵抗体の端部と同位置であっても同じ効果が得られる。
(実施例2)
本実施例に係る定着装置の構成は、アルミニウム板を除いて実施例1と共通であるので、アルミニウム板以外の説明を省略する。
図8に本実施例に係るアルミニウム板302を示す。図8(a)は長手方向の断面図、図8(b)はヒータ11、発熱抵抗体112、アルミニウム板302との長手位置を示す図である。本実施例のアルミニウム板302は、実施例1のアルミニウム板30の長手方向の端部の厚みを中央部の厚みよりも薄くし、長手方向の長さを実施例1のアルミニウム板30よりも延長したものである。アルミニウム板302は、長手方向の端部の厚みDが0.1mmであり、その厚みDの部分の長手方向の長さFは20mmである。また、アルミニウム板302の全長Qは、260mmである。表2に、本実施例の効果を実験によって確認した結果を示す。実験条件は実施例1と同じである。
Figure 0006289188
本実施例の構成は、端部定着性及び非通紙部昇温に関しては実施例1と同等の効果が得られた。実施例2のアルミニウム板302の長手方向の端部は、長さを延長した部分を薄くしたので、実施例1のアルミニウム板30と熱容量が大きく変わらず端部定着性を悪化させることはない。非通紙部昇温については、アルミニウム板302の厚みDの部分は、ヒータ11との接触熱抵抗が高くなるものの端部の長さが長くなったので非通紙部の熱の流出量は大きく変わらない。よって、非通紙部の熱が実施例1と同様に通紙部(内側)及び端部(外側)へ流れていくので非通紙部昇温も抑制される。実施例2の特徴は、連続通紙時の定着性の効果が実施例1よりも大きいことである。これは、アルミニウム板302の長手方向の端部の長さが実施例1よりも長くなった分だけ実施例1よりも非通紙部の熱が通紙部からより遠くに離れた端部(外側)へ流れやすいためである。つまり、非通紙部の熱がより通紙部から遠く離れた端部(外部)に流れることで通紙部への熱の流入が抑えられるためである。
また、実施例2の変形例として、アルミニウム板の端部の厚みを薄くする代わりに長手方向の端部の幅を狭くしたアルミニウム板303を用いても良い。図9に本変形例の構成を示す。図9(a)は長手方向の断面図、図9(b)はヒータ11、発熱抵抗体112、アルミニウム板303との長手方向の位置を示す図である。本変形例のアルミニウム板303は、長手方向において、中央部の幅が5.9mm、端部の幅Hは5.3mmである。その幅が5.3mmの部分の長手方向の長さは20mmである。アルミニウム板303の全長Qは、260mmである。本変形例は、実施例2と同等の効果が得られることに加えて、厚みが均一なので実施例2よりもコスト低減効果がある。
以上述べたように、実施例2及び実施例2の変形例は、実施例1と同じく端部定着性を維持しつつ非通紙部昇温を抑制することができるという効果に加えて、実施例1よりも連続通紙時の定着性を良化させることができるという効果を奏する。
尚、実施例1及び2において、ヒータはフィルムの内面に接触しバックアップ部材と共に記録材を搬送するための搬送ニップ部を形成するものである。しかしながら、ヒータはフィルムの内面に接触するが、バックアップ部材はヒータとは別の部材であってフィルムの内面に接触するニップ部形成部材と共に搬送ニップ部を形成する構成でも良い。また、ヒータが外部加熱部としてフィルムの外面に接触し、バックアップ部材がフィルムを介してフィルムの内面に接触するニップ部形成部材と共にニップ部を形成する構成でも良い。
10 定着装置
11 ヒータ
111 基板
112、114 発熱抵抗体
113 保護層
12 支持部材
13 フィルム
20 バックアップ部材
30、302、303 アルミニウム板
t トナー

Claims (5)

  1. 筒状のフィルムと、
    細長い基板と前記基板の上に形成された発熱抵抗体とを備えるヒータであって、前記発熱抵抗体が形成された第1の領域と、前記基板の長手方向において前記第1の領域よりも外側で前記発熱抵抗体が形成されていない第2の領域と、を有し、前記フィルムに接触するヒータと、
    前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面に接触し、前記基板よりも熱伝導率の高い熱伝導部材と、
    前記発熱抵抗体へ供給される電力を制御部が制御するために前記ヒータの温度を検知する温度検知部材と、
    を備え、トナー像が形成された記録材を前記フィルムからの熱で加熱して前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、
    前記熱伝導部材は、前記長手方向において、前記ヒータの前記第1の領域から前記第2の領域まで及ぶ範囲で前記反対側の面に接触し、
    記発熱抵抗体の発熱量は、前記長手方向において前記温度検知部材が設けられる位置よりも外側にあたる端部の方が中央部よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ヒータは前記フィルムの内面に接触し、
    前記フィルムを介して前記ヒータと共に記録材を搬送するためのニップ部を形成するバックアップ部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記長手方向において、前記第1の領域は前記装置で使用可能である最大幅の記録材の通過領域の全域を含み、且つ、前記第1の領域の端部は前記最大幅の記録材の通過領域の端部よりも外側にあることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記長手方向において、前記発熱量は、前記装置で使用可能である最大幅の記録材の端部が通過する位置の方が前記最大幅の記録材を除いて幅が最も広い記録材の端部が通過する位置よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記発熱抵抗体は前記基板の短手方向における幅が前記中央部よりも前記端部の方がいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
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