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JP6273497B2 - ロック装置およびそれを用いた蓋付き容器 - Google Patents

ロック装置およびそれを用いた蓋付き容器 Download PDF

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JP6273497B2
JP6273497B2 JP2015056716A JP2015056716A JP6273497B2 JP 6273497 B2 JP6273497 B2 JP 6273497B2 JP 2015056716 A JP2015056716 A JP 2015056716A JP 2015056716 A JP2015056716 A JP 2015056716A JP 6273497 B2 JP6273497 B2 JP 6273497B2
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Description

本発明は、主として圧力炊飯器等の蓋付き容器の蓋に設けられるロック装置、および、それを用いた蓋付き容器に関する。
従来から、炊飯器等の、蓋を閉じた状態で使用すると、収容部の内圧が大気圧を超える高圧となる蓋付き容器が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3を参照)。
このような蓋付き容器においては、収容部の内圧が上昇しても、蓋を閉じた状態に保つ必要があるため、蓋をロックするロック装置が採用されている。そして、このロックを解除するために、使用者が操作する解除釦が設けられている。そして、安全性に鑑みて、容器の内部が所定の圧力以上となったときには、解除釦が押されたとしても、蓋が開かないようにする技術も提案されている。
図10は、特許文献1に記載された、従来の蓋付き容器のロック装置の構造について示す図である。図10(a)は、容器内部の圧力が所定値未満のときの状態を示す図であり、図10(b)は、容器内部の圧力が所定値以上のときの状態を示す図である。
図10に示されるように、ロック装置122は、プランジャ117、解除釦ロック部材118、解除釦124、および、蓋体フックレバー123を備えている。
図10(a)に示されるように、容器107内部の圧力が所定値未満のときには、プランジャの軸117bが紙面に向かって右に位置しており、この軸117bと連動した解除釦ロック部材118も右側に移動した状態である。このため、解除釦ロック部材118は、蓋体フックレバー123とは離間した位置に存在している。また、蓋体フックレバー123の先端に設けられた係止爪123bは、容器107の本体と接続された係止部104cによって係止されており、蓋130は、本体に対して固定された状態となっている。
図10(a)に示されるように、容器107内の圧力が比較的低いとき、使用者が蓋130を開けようとして、解除釦124を押下すると、蓋体フックレバー123は、軸123aを中心に、紙面に向かって時計回りに回動する。そうすると、係止爪123bと、係止部104cとのロックが外れる。そして、蓋130がばねの付勢力によって開く。
一方、図10(b)に示されるように、容器107内部の圧力が所定値以上のときには、プランジャ117の軸117bが紙面に向かって左向きに移動し、解除釦ロック部材118も左向きに移動する。また、内蓋111も、容器107内部の圧力の上昇に伴って、紙面に向かって上向きに移動する。そして、内蓋111に設けられたストッパー119が、スプリング120の付勢力に対抗して上向けに移動する。そして、ストッパー119が、解除釦ロック部材118の下側に設けられた窪部118dに入り込むことにより、解除釦ロック部材118をロックする。
このような、図10(b)に示されるような状態で、使用者が蓋を開けようとして、解除釦124を押下した場合を想定する。この場合、蓋体フックレバー123aの端部に設けられた当接片123cが、解除釦ロック部材118の端部118eと接触してしまい、蓋体フックレバー123は回転することができない。
このような構成とすることにより、容器107内部の圧力が所定値以上のときには、使用者が解除釦124を押しても、蓋を開けることができない構成が実現されている。
特開2008−48767号公報 特許第5380669号公報 特許第5509363号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、次のような課題がある。具体的には、容器内の圧力が所定値以上の状態で、解除釦が押下された場合を想定する。このとき、容器内の圧力が、解除釦の押下中に、何らかの理由で低下することがある。このような場合には、解除釦が押下されたときには容器内の圧力が高いので蓋は開かないが、解除釦が押された状態で、しばらくして容器内の圧力が低下すると、解除釦ロック部材によるロックが外れ、蓋が急に開いてしまうことになる。このような動作は、使用者に不安を与える可能性があり、望ましいものとはいえない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、容器の内圧が高い状態で解除釦が押された状態で保持され、その状態のままで容器の圧力が低下したような場合でも、蓋の開かないロック装置およびそれを用いた蓋付き容器を提供するものである。
本発明のロック装置は、蓋と本体とを備えた蓋付き容器に用いられるロック装置である。そして、蓋側に設けられたフック軸と、フック軸に保持され、所定方向への回動により、蓋を本体に対してロックするフックレバーと、フックレバーを摩擦によって保持する、本体に設けられた保持部と、フックレバーに、フック軸と平行に設けられたストッパー軸とを備えている。また、蓋が開けられる際に押下される蓋開放釦と、ストッパー軸に保持され、蓋開放釦によって押下されるストッパーと、ストッパーを、所定方向に付勢するストッパーばねと、フックレバーを、所定方向に付勢するフックばねとを備えている。そして、ストッパーばねの付勢力は、フックばねの付勢力よりも強くなるように構成されている。容器内の圧力が所定圧力未満の状態でストッパーが押下されると、ストッパーおよびフックレバーが、共に所定方向とは逆方向に回動して、保持部によるフックレバーのロックが解除される。一方、容器内の圧力が所定圧力以上の状態でストッパーが押下されると、ストッパーのみが所定方向とは逆方向に回動し、フックレバーは回動せずに、保持部によるフックレバーのロックが解除しないように構成されている。
また、本発明の蓋付き容器は、上述のロック装置を備えている。
このような構成により、容器の内圧が高い状態で解除釦が押された状態で保持され、その状態のままで容器の圧力が低下したような場合でも、蓋の開かないロック装置およびそれを用いた蓋付き容器を提供することができる。
本発明の実施の形態における蓋付き容器の一例である炊飯器の斜視図 本発明の実施の形態における炊飯器の蓋を開けた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態における炊飯器の主たる構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態における炊飯器の蓋の上外郭部材を下外郭部材から取り外した状態を示す斜視図 本発明の実施の形態における蓋開放装置を上から見た斜視図 本発明の実施の形態における蓋開放装置を下から見た斜視図 (a)本発明の実施の形態における炊飯器50の蓋3の平面図、(b)本発明の実施の形態における炊飯器の蓋の断面図 (a)図7(a)における8a−8a線分における断面図、(b)図7(b)における領域Bを拡大して示した断面図 (a)本発明の実施の形態におけるロック装置である蓋開放装置8の、蓋3が閉まった状態の構成を示す図、(b)本発明の実施の形態におけるロック装置である蓋開放装置8の、容器内圧力が所定圧力未満である通常状態において、蓋開放釦7が押された場合の構成を示す図、(c)本発明の実施の形態におけるロック装置である蓋開放装置8の、容器内圧力が所定圧力以上である状態において、蓋開放釦7が押された場合の構成を示す図 (a)特許文献1に記載された、従来の蓋付き容器のロック装置の容器内部の圧力が所定値未満のときの状態を示す図、(b)特許文献1に記載された、従来の蓋付き容器のロック装置の容器内部の圧力が所定値以上のときの状態を示す図
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明は、この実施の形態に記載された内容に限定されるものではない。
なお、本実施の形態においては、蓋付き容器の一例として、炊飯器を用いて説明する。なお、本発明の蓋付き容器は、炊飯器に限定されず、たとえば、圧力調理器、電気ポット、および加湿器等の、容器内部が高圧になる蓋付き容器に適用することが可能である。
[炊飯器の全体構成]
まず、本発明の実施の形態に係る圧力式炊飯器の全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における炊飯器50の斜視図である。図2は、同炊飯器50の蓋3を開けた状態を示す斜視図である。図3は、同炊飯器50の主たる構成を示す分解斜視図である。図4は、同炊飯器50の蓋3の上外郭部材3aを下外郭部材3bから取り外した状態を示す斜視図である。
本実施の形態に係る圧力式の炊飯器50は、内部に鍋収納部1aが形成された、略有底筒状の炊飯器本体1と、鍋収納部1aに収納され、米と水とを含む被炊飯物が入れられる鍋2とを備えている。炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋3が取り付けられている。蓋3の内側(鍋2の上部開口部を覆う側)には、鍋2の上面開口部を密閉可能な、略円盤状の内蓋4が着脱可能に取り付けられている。本実施の形態においては、蓋3と内蓋4とで、鍋2の上部開口部を開閉可能な蓋体が構成されている。
図4に示されるように、蓋3は、蓋3の外郭を構成する上外郭部材3aと下外郭部材3bとを備えている。また、蓋3は、ヒンジ軸3Aを備えている。ヒンジ軸3Aは、蓋3の開閉軸であり、炊飯器本体1の上枠1bに、その両端部を回動自在に保持されている。ヒンジ軸3Aの周囲には、ねじりコイルばね(図示せず)が取り付けられている。ねじりコイルばねは、ヒンジ軸3Aを中心として、蓋3を、鍋2の上部開口部から離れる方向(開方向)に付勢している。
蓋3の内部には、ロック装置である蓋開放装置8が設けられている。蓋開放装置8は、炊飯器本体1の一部に係合することにより、蓋3が鍋2の上面開口部を塞いだ状態を保持
する。
蓋開放装置8は、蓋3が鍋2の上面開口部を塞いだ状態で、蓋3に設けられた蓋開放釦7が押圧されたとき、フックレバー14が軸14cを中心に矢印A1方向に回転する。これにより、蓋開放装置8と炊飯器本体1の一部との係合が外れ、蓋3が、ねじりコイルばねの付勢力により、ヒンジ軸3Aを中心として、鍋2の上部開口部から離れる方向に回動する。そして、蓋3が、鍋2の上面開口部を塞いでいない開状態になる。
なお、蓋3は、例えば、鍋2の上面開口部を塞いだ位置から、ヒンジ軸3Aを中心として所定の角度、例えば90度回転すると、回転を停止するように構成されている。
蓋3には、炊飯コース、および、炊飯時間等の各種情報を表示するとともに、白米コース、玄米コース、および、白米(柔らかめ)コース等の複数の炊飯コースの中から、特定の炊飯コースを選択可能な表示操作部33が設けられている。表示操作部33は、炊飯コースの選択の他にも、炊飯の開始、取り消し、および、予約等の実行を指示できるように、炊飯開始釦等の複数の釦を備えている。使用者は、表示操作部33を操作することにより、表示内容を参照しつつ、特定の炊飯コースを選択し、炊飯開始を指示することができる。
[ロック装置の構成]
次に、本実施の形態におけるロック装置である、蓋開放装置8について、その構成を詳細に説明する。
図5は、本発明の実施の形態における蓋開放装置8を上から見た斜視図である。また、図6は、同蓋開放装置8を下から見た斜視図である。また、図7(a)は、本発明の実施の形態における炊飯器50の蓋3の平面図であり、図7(b)は、同蓋3の断面図である。また、図8は、図7(a)における断面図である。図8(a)は、図7(a)における8a−8a線分における断面図であり、図8(b)は、図7(b)における領域Bを拡大して示した断面図である。なお、図8(a)および図8(b)は、それぞれ、上外郭部材3aが取り付けられた状態が示されている。
図5から図8(b)までの各図面に示されるように、蓋開放装置8は、支持部材12、支持部材12に取り付けられたフックレバー14、および、フックレバー14に取り付けられたストッパー13を備えている。
支持部材12は、図5、図7(a)および図7(b)に示されるように、その主面12aが、下外郭部材3bの下面と略平行になるように配置されている。
フックレバー14は、第1面14d、および、第1面14dと略直交する第2面14eを有している。側方から見たとき、第1面14dと第2面14eとは、略90度に接続されており、フックレバー14はL字状の形状に構成されている。図5に示されるように、フックレバー14の第1面14dと第2面14eとが接続する部分には、軸14cが設けられている。これにより、フックレバー14は、軸14cを中心として回動可能に構成されている。
また通常時(蓋開放釦7が押圧されない状態で)、フックレバー14は、ばね24(図8(a)参照)の付勢力によって、上側の第1面14dと、支持部材12の主面12aとが平行になるように(図8(a)におけるA2方向に)付勢されている。
第2面14eの軸14c方向の両側には、一対の延設部14fが設けられている。一対
の延設部14fそれぞれの先端部分には、係止部14bが設けられている。係止部14bは、延設部14fから略90度曲げられて構成されている。係止部14bが、炊飯器本体1の上枠1bの端部1cによって係止されることにより、蓋3がねじりコイルばねの付勢力によって開こうとする動作を停止させ、蓋3を閉状態とすることができる。
フックレバー14の第1面14dの中央部には、穴部14gが設けられている。この穴部14gは、蓋開放釦7が押されたときに、それによって移動する棒状部材である押圧部7a(図8(b)参照)が、その穴の中を通り抜ける大きさ、位置に形成されている。
ストッパー13は、このフックレバー14の穴部14gに配置されている。ストッパー13は、穴部14g内に入る大きさで形成された板状部品である。ストッパー13は、フックレバー14に設けられた軸13aによって、フックレバー14に対して回動可能に構成されている。ここで、軸13aと軸14cとは、互いに平行になるように構成されている。また、ストッパー13は、蓋開放釦7が押されることにより、押圧部7aがフックレバー14を押すことなく、ストッパー13のみを押すように、その大きさ、および位置が決定されている。
すなわち、本実施の形態の蓋開放装置8において、もし、ストッパー13がフックレバー14に形成されていなかったとすると、たとえ蓋開放釦7が押されたとしても、蓋3は開かないように構成されている。
ストッパー13は、通常時には、ばね23(図8(b)参照)によって、下から主面13bがフックレバー14の第1面14dに接近する方向(方向A2)に付勢されている。なお、ストッパー13は、その主面13bが、フックレバーの主面(第1面14d)と略平行になったところで回動が制限される制限部を有している。
ここで、ストッパー13を付勢するばね24と、フックレバー14を付勢するばね23とは、ストッパー13を付勢するばね23の付勢力が、フックレバー14を付勢するばね24の付勢力よりも大きくなるように調整されている。また、フックレバー14を付勢するばね24の付勢力は、通常時(鍋2内の圧力が所定圧力(任意に定めることのできる圧力であり、一例としては、ゲージ圧で5kPa(絶対圧1.05気圧(105kPa))未満のとき)に、使用者が蓋開放釦7を押下する程度の力で、蓋3が開く程度に調整されている。
図8(b)の状態、すなわち、炊飯器50の鍋2に高圧がかかっていない状態で、蓋開放釦7が押されると、押圧部7aによって、ストッパー13が押されることとなる。これにより、ストッパー13と一緒に、フックレバー14の第1面14dが下方向に押されて、フックレバー14は、軸14cを中心として図8(b)のA1で示した方向に回動する。これにより、係止部14bと炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止が外れて、蓋3が開く。ストッパー13およびフックレバー14の構成、ならびに詳細な動作については、追って説明する。
本実施の形態において、ストッパー13を付勢するばね24の付勢力は、前述のように、フックレバー14のばね23の付勢力よりも大きくなるように調整されている。これにより、ストッパー13は、フックレバー14に対して回動することなく、フックレバー14とストッパー13とは供回りして、フックレバー14が方向A1に回転し、ロックが外れて、蓋3が開く。
[ロック装置の作用]
次に、本実施の形態のロック装置である、蓋開放装置8の動作について、さらに詳細に
説明する。
図9は、本発明の実施の形態におけるロック装置である蓋開放装置8の動作を示す断面図である。図9(a)は、同蓋開放装置8の、蓋3が閉まった状態の構成を示す図である。図9(b)は、同蓋開放装置8の、容器内圧力が所定圧力未満である通常状態において、蓋開放釦7が押された場合の構成を示す図である。図9(c)は、同蓋開放装置8の、容器内圧力が所定圧力以上である状態において、蓋開放釦7が押された場合の構成を示す図である。なお、図9(a)〜図9(c)において、上外郭部材3aは省略している。
まず、図9(a)に示されるように、蓋3が閉まった状態では、係止部14bが、炊飯器本体1の上枠1bの端部1c(図9には図示せず、図8(a)を参照)と係止した状態である。この状態において、ストッパー13の主面13bと、フックレバー14の第1面14dとは、互いに平行で、ほぼ同じ高さに位置している。この状態で、使用者が、蓋3を開けるために、蓋開放釦7を押す場合を想定する。
図9(b)に示されるように、容器内の圧力が所定の圧力(例えば、1.05気圧)未満の場合(通常状態)においては、蓋開放釦7が押されると、押圧部7aがストッパー13の主面13bを押す。このとき、ストッパー13に対してばね23が付勢する付勢力は、フックレバー14に対してばね24が付勢する付勢力よりも大きくなるように調整されているので、ストッパー13とフックレバー14とは供回りする。そして、ストッパー13の主面13b下側の先端に設けられた先端部13cが、制動部18の当接部18aに当接することにより、フックレバー14およびストッパー13の回動は停止する。この状態で、係止部14bと、炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止が外れると、ねじりコイルばねの作用によって、蓋3が開く。
次に、容器内の圧力が所定の圧力(例えば1.05気圧)以上となった場合(高圧状態)を想定する。例えば、通常炊飯工程は、1.2気圧で行われるので、炊飯工程中は高圧状態となる。このような場合、図8(a)を用いて説明すると、鍋2内の圧力が上昇することによって、内蓋4を介して、蓋3が上方に押される。これによって、係止部14bと炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止部分における摩擦力が非常に大きくなる。つまり、容器内の圧力が低い通常状態と比較して、フックレバー14の回動が、非常にしにくくなる。
ここで、フックレバー14を付勢するばね24の付勢力、および、ストッパー13を付勢するばね23の付勢力は、いずれも、係止部14bと、炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの間の高圧状態での摩擦力よりも小さくなるように調整されているものとする。これにより、高圧状態において、蓋開放釦7が押されたとしても、フックレバー14が動くことはなく、安全性が確保される。
このような高圧状態において、蓋開放釦7が押された場合を想定する。そうすると、図9(c)に示されるように、押圧部7aがストッパー13の主面13bに当接して、ストッパー13を、軸13a中心に回動させるように作用する。このとき、フックレバー14は、係止部14bと炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止部分における摩擦力が非常に大きくなっているので、動かない。つまり、ストッパー13が、フックレバー14に対して回動する。そして、ストッパー13の先端部13cが、制動部18の当接部18aと当接して、ストッパー13の回動は停止する。
ここで、ストッパー13は、軸13aを中心として回動し、その先端部13cが当接部18aに当接して、図面に向かって右方向および下方向の移動を制限されている。これにより、使用者が、これ以上蓋開放釦7を押したとしても、ストッパー13は、制動部18
の当接部18aによって動きを制限されているので、動かない。また、フックレバー14も、ストッパー13が動かないことから、軸13aの部分が動くことができず、また、蓋開放釦7が押されたとしても、その力はフックレバー14には加わらないので、動かない。よって、この状態で蓋開放釦7が押し続けられ、その間に鍋2内の圧力が下がり、係止部14bと炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止部分における摩擦力が小さくなったとしても、ロックが外れることはなく、蓋3が開くこともなく、安全性を確保することができる。
ここで、係止部14bと炊飯器本体1の上枠1bの端部1cとの係止部分における摩擦力が小さくなったとしても、ロックが外れることはないのは、前述したように、蓋開放釦7が押された状態だと、ストッパー13の動きが制限されており、軸13aの部分が固定されてしまうので、フックレバー14が動かないためである。つまり、フックレバー14の軸14cと、ストッパー13の軸13aとを独立に、しかも、ストッパー13の軸13aをフックレバー14上に設けたことにより、このような効果を奏することができる。
なお、本実施の形態において、ストッパー13およびフックレバー14は、共に金属によって構成されている。しかしながら、本発明はこの例に限定されず、例えば、樹脂等で構成することも可能である。
また、本実施の形態においては、フックレバー14が第1面14dに穴部14gを有し、穴部14gにストッパー13が形成された例を示したが、本発明はこの例に限定されない。必ずしも穴部14gは必要ではなく、蓋開放釦7が押されたとき、ストッパー13とフックレバー14とが供回りする構成であればよい。
また、フックレバー14の第2面14eには、一対の延設部14fが設けられている例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、延設部14fが単数設けられている構成であってもよいし、三つ以上の延設部14fが設けられている構成であってもよい。
さらに、本実施の形態のロック装置である蓋開放装置8は、図示した構成の炊飯器50に限定されず、様々な構成の炊飯器、さらに、蓋付き容器に幅広く適用することが可能である。
以上述べたように、本実施の形態のロック装置である蓋開放装置8は、蓋3と炊飯器本体1とを備えた蓋付き容器に用いられるロック装置である。そして、蓋3側に設けられたフック軸14cと、フック軸14cに保持され、所定方向への回動により、蓋3を炊飯器本体1に対してロックするフックレバー14と、フックレバー14を摩擦によって保持する、炊飯器本体1に設けられた保持部である端部1cとを備えている。そして、フックレバー14に、フック軸14cと平行に設けられたストッパー軸13aと、蓋3が開けられる際に押下される蓋開放釦7と、ストッパー軸13aに保持され、蓋開放釦7によって押下されるストッパー13と、ストッパー13を、所定方向(A2方向)に付勢するストッパーばね23と、フックレバー14を、所定方向(A2方向)に付勢するフックばね24とを備えている。そして、ストッパーばね23の付勢力は、フックばね24の付勢力よりも強くなるように構成されている。容器内の圧力が所定圧力未満の状態でストッパー13が押下されると、ストッパー13およびフックレバー14が、共に所定方向とは逆方向(A1方向)に回動し、保持部によるフックレバー14のロックが解除される。一方、容器内の圧力が所定圧力以上の状態でストッパー13が押下されると、ストッパー13のみが所定方向とは逆方向(A1方向)に回動し、フックレバー14は回動せずに、保持部によるフックレバー14のロックが解除しないように構成されている。
このような構成により、容器の内圧が高い状態で解除釦が押された状態で保持され、その状態のままで容器の圧力が低下したような場合でも、ストッパー13のみが回動し、フックレバー14が動かない構成を実現して、蓋3の開かないロック装置を提供することができる。
また、容器内の圧力が所定圧力以上の状態でストッパー13が押下されたとき、ストッパー13の先端部13cを保持する当接部18aを蓋3側に備えていてもよい。そして、蓋開放釦7が押下された状態で、容器内の圧力が所定圧力よりも小さくなった場合にも、ストッパー13の先端部13cが当接部18aに当接してストッパー13の回動が制限されることにより、フックレバー14が回動しないように構成されていてもよい。
このように、ストッパー13が押し下げられた状態で、先端部13cが当接部18aに突き当たるように構成することにより、この状態ではフックレバー14が動かない。よって、容器の内圧が高い状態で蓋開放釦7が操作されて、その状態のままで容器内の圧力が低下したような場合にも、より確実に、蓋3の開かないロック装置を提供することができる。
さらに、本実施の形態の蓋付き容器は、上述したロック装置を備えている。
このような構成により、容器の内圧が高い状態で解除釦が押された状態で保持され、その状態のままで容器の圧力が低下したような場合でも、ストッパー13のみが回動し、フックレバー14が動かない構成を実現して、蓋3の開かない蓋付き容器を提供することができる。
以上述べたように、本発明によれば、容器の内圧が高い状態で解除釦が押された状態で保持され、その状態のままで容器の圧力が低下したような場合でも、蓋が開かない、という格別な効果を奏することができる。よって、本発明は、主として圧力炊飯器等の蓋付き容器の蓋に設けられるロック装置、および、それを用いた蓋付き容器等として有用である。
1 炊飯器本体
1a 鍋収納部
1b 上枠
1c 端部(保持部)
2 鍋
3 蓋
3A ヒンジ軸
3a 上外郭部材
3b 下外郭部材
4 内蓋
7 蓋開放釦
7a 押圧部
8 蓋開放装置
12 支持部材
12a 主面
13 ストッパー
13a 軸(ストッパー軸)
13b 主面
13c 先端部
14 フックレバー
14b 係止部
14c 軸(フック軸)
14d 第1面
14e 第2面
14f 延設部
14g 穴部
18 制動部
18a 当接部
23 ばね
24 ばね
33 表示操作部
50 炊飯器

Claims (3)

  1. 蓋と本体とを備えた蓋付き容器に用いられるロック装置であって、
    前記蓋側に設けられたフック軸と、
    前記フック軸に保持され、所定方向への回動により、前記蓋を前記本体に対してロックするフックレバーと、
    前記フックレバーを摩擦によって保持する、前記本体に設けられた保持部と、
    前記フックレバーに、前記フック軸と平行に設けられたストッパー軸と、
    前記蓋が開けられる際に押下される蓋開放釦と、
    前記ストッパー軸に保持され、前記蓋開放釦によって押下されるストッパーと、
    前記ストッパーを、前記所定方向に付勢するストッパーばねと、
    前記フックレバーを、前記所定方向に付勢するフックばねとを備え、
    前記ストッパーばねの付勢力は、前記フックばねの付勢力よりも強くなるように構成され、
    前記容器内の圧力が所定圧力未満の状態で前記ストッパーが押下されると、前記ストッパーおよび前記フックレバーが、共に前記所定方向とは逆方向に回動して、前記保持部による前記フックレバーのロックが解除され、
    前記容器内の圧力が前記所定圧力以上の状態で前記ストッパーが押下されると、前記ストッパーのみが前記所定方向とは逆方向に回動し、前記フックレバーは回動せずに、前記保持部による前記フックレバーのロックが解除しないように構成された、
    ロック装置。
  2. 前記容器内の圧力が前記所定圧力以上の状態で前記ストッパーが押下されたとき、前記ストッパーの先端部を保持する当接部を前記蓋側に備え、
    前記蓋開放釦が押下された状態で、前記容器内の圧力が前記所定圧力よりも小さくなった場合にも、前記ストッパーの先端部が前記当接部に当接して前記ストッパーの回動が制限されることにより、前記フックレバーが回動しないように構成された、
    請求項1に記載のロック装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロック装置を備えた、蓋付き容器。
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