JP6255460B1 - 櫛ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】 櫛歯間隔が密であっても、間隔を保つことを目的とする。【解決手段】 本発明における櫛ブラシは、基部と、前記基部に1列に設置される複数の櫛歯と、前記櫛歯に設けられた突起と、を有する部材を、前記櫛歯が並ぶように複数組み合わせてなる。【選択図】 図1
Description
本発明は、櫛ブラシに関する。
従来、毛髪を梳かすための櫛として、複数の櫛歯を列設し、一端側の半分の櫛歯を太い径とし、他端側の半分の櫛歯を細い径とするとともに櫛歯間隔も狭くするものが開示されている(例えば、特許文献1(図1等))。
上記櫛は、2種類の櫛歯を有するため、対象に応じて櫛歯を使い分けることができ、便利である。櫛歯の間隔を狭い櫛を利用すると、毛を美しく整えることができる。
従来の櫛は、固い材料、例えば鼈甲、つげ、セルロース、アセテート等に歯を刻み込んで作成していた。この作成方法だと、櫛歯の間隔を狭くするほど、歯を刻み込むためのコストが増大する。
また、樹脂成型で櫛歯を一体成型する場合、コスト面での負担は軽減されるものの、櫛歯間隔を狭くすると、型の寿命が短い、樹脂が流れにくい等の問題が生じやすい。また、使用するうちに隣り合う櫛歯同士が接触してしまい、櫛歯の間隔を一定に保つことが困難である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、櫛歯間隔が密であっても、間隔を保つことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る櫛ブラシは、基部と、前記基部に1列に設置される複数の櫛歯と、を有する複数の部材を、前記櫛歯が並ぶように組み合わせてなり、一の前記部材に設けられた櫛歯の間に、他の前記部材に設けられた櫛歯が入り込んでおり、前記櫛歯の並び方向に突出した突起を有し、各前記突起を結んで得られる線分は、両端から中央に向かうにつれて前記基部に近くなる。
また、上記課題を解決するため、上記いずれかの櫛ブラシは、共通する前記部材の前記櫛歯の有する各前記突起を結んで得られる線分の各々は、略平行であって、前記基部の両端から中央に向かうにつれて前記基部に近くなってもよい。
また、上記課題を解決するため、上記いずれかの櫛ブラシの隣り合う前記櫛歯の有する前記突起は、突出高さが異なるものであってもよい。
本発明によれば、櫛歯間隔が密であっても、間隔を保つ櫛ブラシを提供することができる。
<第1の実施形態>
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
髪を梳かす際に用いる櫛やブラシは、目の細かいものを使用すると、埃やフケ等の異物を取り除くだけでなく、頭皮のマッサージ効果、及び髪にツヤを生じさせる効果がある。また、ペットに使用する櫛やブラシについても、目の細かいものを使用することで、ダニやノミ等の寄生虫や、埃等の異物を除去する効果がある。
しかしながら、樹脂成型で櫛歯を成型する場合、櫛歯の間隔を狭くすれば、型の寿命が短い、樹脂が流れにくいという問題のほか、使用と共に櫛歯の間隔にばらつきが生じるという問題がある。隣り合う櫛歯の先端が当接すれば、櫛歯の間に毛が入らなくなり、櫛通りが悪くなる。
本実施形態における櫛ブラシは、容易に櫛歯の間隔を狭く構成することができるのに加え、櫛歯の間隔を保つことが可能である。図1は、第1の実施形態における櫛ブラシ1の外観の一例を示す図である。図1(A)は櫛ブラシ1の全体を示す図であって、図1(B)は櫛ブラシ1の一部を拡大した図である。
本実施形態における櫛ブラシ1は、複数の部材を組み合わせて形成される。部材は、各々、基部11と、基部11に1列に設置される櫛歯12と、櫛歯12に設けられた突起13と、を有する。図1に示す櫛ブラシ1は、部材1Aと、部材1Bの、2つの部材からなるが、部材の数はこれに限定されない。基部11は、梳かす方向に直交する方向に延伸する部材である。基部11は、例えば略矩形又は略半月形状である。
櫛歯12は、基部11の延伸方向に直交する方向に向かって基部11から延伸している。櫛歯12は、例えば円柱形状又は角柱形状である。櫛歯12は、先端に向かうにつれて漸次径が小さくなるよう構成してもよい。第1の実施形態における各櫛歯12は、櫛ブラシ1に対して共通する方向に突出する突起13を有する。突起13は、隣接する櫛歯12に向かって突出している。突起13は、例えば半球形状である。
図1に示す櫛ブラシ1は、突起13を結んで得られる線分が、櫛ブラシ1の両端から中央に向かうにつれて基部11に近く、山なりになっている。図1に示す櫛ブラシ1の突起13を結んで得られる線分は、端から中央部にかけ漸次基部11に近くなる2本の直線からなる。なお、突起13の構成はこれに限られない。例えば各突起13を結んで得られる線分が、基部11と略平行する直線であってもよい。
櫛ブラシ1の有する櫛歯12の間隔Mは、好ましくは0.10mm以上0.50mm未満、より好ましくは0.20mm以上0.35mm未満である。突起13と、該突起13と隣り合う櫛歯12との間隔Nは、0mm以上0.45mm未満、好ましくは0.05mm以上0.45mm未満、より好ましくは0.10以上0.20未満である。櫛歯12に対する突起13の突出高さLは、好ましくは0.05mm以上0.45mm未満、より好ましくは0.15mm以上0.30mm未満である。
図2は、第1の実施形態における櫛ブラシ1の構成の概要の一例を示す図である。図2(A)は、部材1Aの一部を示す。図2(B)は、部材1Bの一部を示す。部材1A及び部材1Bには、各々櫛歯12の1本分の間隔を空けて、基部11に対して櫛歯12が設けられている。
図2(C)は、部材1Aと部材1Bとを組み合わせて形成された櫛ブラシ1の一部を示す。櫛ブラシ1は、複数の部材を基部11が平行するよう組み合わせて形成される。より具体的には、櫛ブラシ1は、複数の基部11の背と腹とを貼り合わせることにより形成される。各部材を組み合わせると、各部材の有する櫛歯12は1列に並ぶ。
第1の実施形態における各突起13は、梳かす方向と直交する方向における断面が略円弧形状である。換言すれば、図2(A)〜図2(C)に示すxy断面における突起13の断面は、右側に突出した略円弧形状となっている。また、各突起13は、櫛歯12の延伸方向に対して略垂直に突出する。
図2(D)は、図2(C)における櫛ブラシ1のaa’断面を、当該図におけるx方向から見た図である。aa’断面において、部材1Aは、基部11と櫛歯12との間の一部が窪んだ形状をしており、当該窪みに部材1Bの基部11が嵌合している。
図2(E)は、図2(C)における櫛ブラシ1のbb’断面を、当該図におけるx方向から見た図である。bb’断面において、部材1Bの基部11が、部材1Aの基部11と嵌合している。これにより、部材1Aの有する櫛歯12と、部材1Bの有する櫛歯12とが1列に整列する。
本実施形態では、複数の部材の各々に櫛歯12を設け、部材を組み合わせることにより、一列に櫛歯12の並んだ櫛ブラシ1を形成する。換言すれば、櫛ブラシ1の有する1列に並んだ櫛歯12は、異なる複数の部材に設けられている。櫛ブラシ1に組み合わせた際に隣り合う櫛歯12は、異なる部材に設けられていることが望ましい。1つの部材に設けられた櫛歯12が、櫛ブラシ1の有する櫛歯12と比べて間引かれた状態にあることで、目の細かい櫛ブラシ1を一体成型する場合に比べて容易に部材を作成することができる。
例えば、2つの部材を用いて櫛ブラシ1を形成する場合、各部材の有する櫛歯12が、櫛ブラシ1に組み立てた場合に交互に並ぶよう部材を形成することが望ましい。また例えば、3つの部材を用いて櫛ブラシ1を形成する場合には、各部材の有する櫛歯12は、櫛歯12の2本分ずつ間を空けて形成されることが望ましい。
また、仮に櫛ブラシ1を使用するうちに櫛歯12が隣り合う他の櫛歯12の方向へと傾いたとしても、突起13が当接することによって、櫛歯12の先端は一定の間隔が保たれる。また、櫛歯12が傾き、突起13が隣り合う櫛歯12に当接した場合であっても、突起13が略円弧形状であるため、毛が突起13と櫛歯12との間に入りやすく、櫛歯12の傾きを修復することができるとともに、円滑な櫛通りを実現できる。
また、各突起13を結んで得られる線分について、中央を最も基部11に近くなるよう形成することで、頭部やペットの体等の毛の根元に櫛ブラシ1がフィットし、操作性が向上する。さらに、櫛ブラシ1の長手方向における中心付近から両端へ向けて、櫛歯12の先端から根元へと順次毛が導かれるため、毛を梳く力が分散され、より軽い力で毛を梳くことができる。
なお、櫛歯12の根元に根ずりという処理を施し、櫛歯12の根元に丸みを設けてもよい。これにより、滑らかな櫛通りが実現しうる。
<第1の変形例>
図3は、第1の実施形態の第1の変形例における櫛ブラシの概要の一例を示す図である。本図は、第1の変形例における櫛ブラシ1の有する櫛歯12の先端付近を拡大した図である。本変形例における櫛ブラシ1は、少なくとも隣り合う櫛歯12の有する突起13の突出高さLが異なる。
図3に示す櫛歯12は、突起13の突出高さLが交互に異なる。例えば偶数番目の櫛歯12の有する突起13は突起高さがL1であって、奇数番目の櫛歯12の有する突起13は突起高さがL2である。なお、本図に示す突起13を結ぶことにより得られる線分は、基部11に対して略平行の直線である。
突起13の突出高さLを異ならせることにより、櫛歯12の間隔を狭く構成しながらも、櫛通りを確保することができ、かつ櫛歯12の間隔を保つことができる。
<第2の変形例>
図4は、第1の実施形態の第2の変形例における櫛ブラシの外観の一例を示す図である。本変形例における櫛ブラシ1は、各突起13を結んで得られる線分が、櫛ブラシ1の中央に向けて漸次基部11に近くなる円弧を描いている。
当該構成により、毛の根元に櫛ブラシ1がフィットし、使い心地が快適である。また、外観上も美しい。
<第3の変形例>
図5は、第1の実施形態の第3の変形例における櫛ブラシ1の概要の一例を示す図である。本変形例における櫛ブラシ1の櫛歯12の有する各突起13は、共通する方向ではなく、基部11の中央から外側に向けて突出している。換言すれば、中央より右側の櫛歯12の突起13は右方向へ、中央より左側の櫛歯12の突起13は左方向へ突出している。
なお、突起13の突出方向はこれに限定されない。例えば、各突起13は基部11の内側に向けて突出していてもよい。本変形例における突起13は、1つの櫛歯12に対して1つ突出しているものであればよく、突出方向については限定しない。
<第4の変形例>
図6は、第1の実施形態の第4の変形例における櫛ブラシ1の外観の一例を示す図である。図6(A)は、第4の変形例における櫛ブラシ1の全体を示す図であって、図6(B)は第4の変形例における櫛ブラシ1の一部を拡大した図である。
本変形例における櫛ブラシ1の各櫛歯12の有する突起13は、梳かす方向と直交する方向における断面が、櫛歯12と突起13との接続部分を底辺とする略三角形である。突起13は二等辺三角形であってもよいし、図6(B)に示す通り、基部11寄りに頂点を有する略三角形であってもよい。基部11寄りに頂点を有するよう突起13を構成することにより、梳かす際に各櫛歯12の間にスムーズに毛が入り込み、滑らかな櫛通りを実現する。なお、突起13は、櫛歯12の先端寄りに頂点を有する略三角形であってもよい。
本変形例における櫛ブラシ1の櫛歯12の有する各突起13を結ぶ線分は、図6(A)に示す通り、両端が櫛歯12の先端付近から立ち上り、中央部分に複数の波型を形成する曲線である。これにより、毛を梳くために用いる力が局所的に分散される。また、本変形例における突起13は、上述の第3の変形例と同様に、基部11の中央から外側に向かって突出している。なお、各突起13を結ぶ線分は、図6(A)に示す形状に限定されない。また、突起13は、櫛歯12に対して共通する方向に突出するものであってもよい。
<第5の変形例>
図7は、第1の実施形態の第5の変形例における櫛ブラシ1の概要の一例を示す図である。本変形例における櫛ブラシ1の櫛歯12は、接続部分を底辺とする略三角形の突起13を有し、櫛歯12の先端が突起の先端13との間で略直線形状をなすよう形成される。
本変形例における櫛歯12は、突起13の先端から下方向(図7における−y方向)に向かうにつれて漸次径が小さくなるよう形成される。その結果、突起13の先端から櫛歯12の先端へ向けて櫛歯12が細くなり、櫛歯12と櫛歯12との間隔が広くなる。
櫛ブラシ1を形成するにあたって、櫛歯12の間隔が狭くなれば、毛が櫛歯12の先端から根元方向に抵抗なく導かれることがより肝要となる。櫛歯12の先端を根元よりも細く形成することで、毛がよりスムーズに櫛歯12の根元方向へと導入され、軽い力で毛を梳かすことができる。この場合に、櫛歯12の先端が突起の先端13との間で略直線形状をなすよう形成されることで、毛が円滑に櫛歯12の根元付近にまで導かれる。
なお、図7に示す櫛ブラシ1は、基部11のx方向における一端から基部11の中央方向に向かうにつれて、突起13を結ぶ線が基部11に近くなるよう形成されている。本変形例における突起13の高さ方向(+y方向)の設置位置はこれに限定されないが、櫛歯12の間隔に応じて突起13の高さ方向の設置位置を調整することが望ましい。
例えば、櫛歯12の間隔が狭いほど、高さ方向に差をつけて櫛歯12に突起13を形成することで、櫛歯12の狭さにより生じる毛の抵抗を適切に減衰することが可能となる。換言すれば、櫛歯12の先端から突起13の先端までの距離を、櫛歯12の間隔に反比例するよう形成することが望ましい。
<第2の実施形態>
<第2の実施形態>
図8は、第2の実施形態における櫛ブラシ2の概要の一例を示す図である。以下、上述の実施形態と異なる点を説明し、重複する点については説明を省略する。本実施形態において、櫛ブラシ2の有する櫛歯22は、櫛歯22Aと、櫛歯22Bとからなる。櫛歯22Aと櫛歯22Bとは、交互に並んでいる。
櫛歯22Aは、突起23を有しない櫛歯である。櫛歯22Bは、隣接する双方向の櫛歯22Aに向かって突出する2つの突起23からなる1組の突起23を有する。突起23の形状は、図8に示す通り略円弧形状であってもよいし、他の形状であってもよい。
図8に示す櫛ブラシ2は、櫛歯22Aを有する部材2Aと、櫛歯22Bを有する部材2Bにより構成される。
なお、突起23を有しない櫛歯22Aは、異なる部材に形成されてもよい。同様に、突起23を有する櫛歯22Bが異なる部材に形成されてもよい。また、第2の実施形態における櫛ブラシ2は、逆方向に向けて、高さ方向(図8における+y方向)において共通する位置に突出する1組以上の突起23を有する櫛歯22が形成されたものであればよい。
例えば、櫛ブラシ2の有するすべての櫛歯22が、両隣の他の櫛歯22の方向に向けて突出する1組以上の突起23を有するものであってもよい。その場合、隣り合う櫛歯22に設けられた突起23の各組は、各々高さ方向において異なる位置に設置されることが望ましい。
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態における櫛ブラシ3の外観の一例を示す図である。以下、上述の実施形態と異なる点を説明し、重複する点については説明を省略する。本実施形態において、櫛歯12は各々1つの突起13を有する。櫛ブラシ3の突起13を結んで得られる線分は複数であって、略平行している。
図9に示す櫛ブラシ3は、突起13を結んで得られる線分が2本であって、各々両端から中央に向かうにつれて漸次基部11に近づく円弧形状である。線分の数はこれに限定されない。また、図9に示す櫛ブラシ3は、部材3Aと、部材3Bと、を組み合わせて形成される。
図10は、第3の実施形態における櫛ブラシ3の構成の概要の一例を示す図である。図10(A)は、櫛ブラシ3の部材3Aの一部を示す。図10(B)は、櫛ブラシ3の部材3Bの一部を示す。部材3Aの突起13を結んで得られる線分は、部材3Aの両端から中央に向けて漸次基部11に近くなる。部材3Bについても同様である。
図10(C)は、部材3Aと部材3Bとを組み合わせて形成された櫛ブラシ3の一部を示す。部材3Aと部材3Bとを組み合わせた結果、各々の部材の突起13を結んで得られる線分が略平行となる。このように、本実施形態における櫛ブラシ3は、各々の部材の櫛歯12の有する突起13を結んで得られる線分が、両端から中央に向かうにつれて漸次基部11に近づく線分であって、部材を組み立てた場合に得られる、各部材の突起13により形成される線分は、略平行している。換言すれば、櫛ブラシ3を形成する部材の数だけ、各突起13を結んだ線分が得られ、かつ各線分は略平行である。
なお、部材の数と、突起13を結んで得られる線分の数とは、必ずしも等しくなくともよい。1つの線分を形成する突起13が、異なる部材に属するものであってもよい。
本実施形態において、例えば櫛歯12が傾き、櫛歯12の先端近傍の突起13が隣り合う櫛歯12に当接したとする。突起13の当接した櫛歯12は、突起13に押された分だけ傾く。すると、該櫛歯12の有する突起13が、さらに隣り合う櫛歯12に当接する。しかしながら、該突起13は櫛歯12の先端近傍よりも基部11に近いため、突起13がさらに隣り合う櫛歯12に当接するために要する傾きの角度は、突起13が櫛歯12の先端近傍に設置される場合に比べて大きくなる。
従って、本実施形態により、突起13が当接した場合に隣り合う櫛歯12に与える影響を抑制しうる。なお、各櫛歯12が突起13を備えることにより、櫛歯12の間隔を保つことができる点は、第1の実施形態と同様である。
なお、櫛歯12の複数本おきに段差を設けて突起13を形成することにより、毛を梳く際に用いる力が局所的に分散され、より少ない力で毛を梳く効果が期待しうる。
また、突起13を結んで得られる線分が複数であって、各々の線分が基部11の両端から中央に向かうにつれて漸次基部11に近づくよう形成されることにより、櫛ブラシ1の長手方向における中央付近から両端に向かって、順次櫛歯12の先端から根元方向へと毛が導かれる。この際、隣り合う櫛歯12に設置された突起13の高さ方向(図11(c)における+y方向)における設置位置が異なれば、より毛が櫛歯12の根元方向へと円滑に導かれる。これにより、毛を梳く際に用いる力が分散され、より軽い力で毛を梳くことができる。
<第4の実施形態>
図11は、第4の実施形態における櫛ブラシ4の外観の一例を示す図である。以下、上述の第1及び第2実施形態と異なる点について説明する。図11(A)は、櫛ブラシ4の正面図である。櫛ブラシ4は、櫛部41と、櫛部41に略垂直に設置される柄部42と、を有する。
櫛部41は、柄部42と直交する軸を中心に回動自在である。例えば、櫛部41は内部に図示しないスプリングを用いたロック機構を有し、柄部42に対して所定の角度を保ったまま固定が可能である。従って、櫛部41はブラッシング面に対して角度を変更自在である。また、櫛部41は、好ましくは、歯先から少なくとも1/3を占める部分が、柄部42の方向に向かって湾曲するよう形成される。
櫛部41は、基部11と、基部11に直交する方向に延伸する櫛歯12と、該櫛歯12に設置された突起13と、を有する複数の部材を組み合わせることにより形成される。櫛部41は、上述の第1の実施形態又は第3の実施形態における櫛ブラシ4の構成を有する。
図11(B)は、櫛ブラシ4の部材41Aの一例を示す。図11(C)は、櫛ブラシ4の部材41Bの一例を示す。部材41A及び部材41Bは、共に櫛歯12の1本分の間隔を空けて櫛歯12が形成されている。図11(D)は、櫛ブラシ4の左側面図の一例である。部材41A及び部材41Bを組み合わせると、各々の部材の有する櫛歯12が交互に並ぶ。
櫛歯12は、梳かす方向に対して波形状に形成された部分を有する。図11に示す櫛ブラシ4の櫛歯12は、すべて波形状に形成された部分を含んでいるが、一部の櫛歯12のみが波形状に形成された部分を含むものであってもよい。また、図11に示す櫛歯12は、波形状のピッチが同大であるが、歯先に向かって波形状のピッチが大きく形成されてもよいし、歯先に向かって波形状のピッチが小さく形成されてもよい。
また、図11に示す櫛ブラシ4は、櫛部41と接続する柄部42の一部が、屈曲可能に形成される。当該部分は例えば弾性を有する素材で形成される。これにより、柄部42を把持して櫛部41を毛及び皮膚に当てた際に、当該部分が屈曲し、皮膚に沿って毛を梳かすことが可能となる。
本実施形態により、柄を有する櫛ブラシ4においても、櫛歯12の間隔を狭く構成することが容易になる。また、柄を有する櫛ブラシ4においても、櫛歯12の間隔を保つことができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。特に、櫛歯12に対する突起13の設置態様は、以上の実施形態に限定されず、本発明の機能を損なわない範囲で応用が可能である。
また、各実施形態は、それぞれの特徴を組み合わせることができる。上述のいずれかの温度調整装置が、他の実施形態の特徴を併せ持つものであってもよい。
1・2・3・4:櫛ブラシ、1A・1B・2A・2B・3A・3B・41A・41B:部材、11:基部、12・22・22A・22B:櫛歯、13・23:突起、41:櫛部、42:柄部
Claims (3)
- 基部と、前記基部に1列に設置される複数の櫛歯と、を有する複数の部材を、前記櫛歯が並ぶように組み合わせてなり、
一の前記部材に設けられた櫛歯の間に、他の前記部材に設けられた櫛歯が入り込んでおり、
前記櫛歯の並び方向に突出した突起を有し、
各前記突起を結んで得られる線分は、両端から中央に向かうにつれて前記基部に近くなる、櫛ブラシ。 - 基部と、前記基部に1列に設置される複数の櫛歯と、を有する複数の部材を、前記櫛歯が並ぶように組み合わせてなり、
一の前記部材に設けられた櫛歯の間に、他の前記部材に設けられた櫛歯が入り込んでおり、
前記櫛歯の並び方向に突出した突起を有し、
共通する前記部材の前記櫛歯の有する各前記突起を結んで得られる線分の各々は、略平行であって、前記基部の両端から中央に向かうにつれて前記基部に近くなる、櫛ブラシ。 - 基部と、前記基部に1列に設置される複数の櫛歯と、を有する複数の部材を、前記櫛歯が並ぶように組み合わせてなり、
一の前記部材に設けられた櫛歯の間に、他の前記部材に設けられた櫛歯が入り込んでおり、
前記櫛歯の並び方向に突出した突起を有し、
隣り合う前記櫛歯の有する前記突起は、突出高さが異なる、櫛ブラシ。
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