JP6248704B2 - 車載用電動圧縮機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された電動圧縮機が備える回転電機の固定子は、環状をなし、複数配列されたティース間にスロットが形成されたステータコアと、スロットに巻かれた巻線とからなる。
このステータコアは、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板を積層して構成されている。
この巻線は波巻きで巻かれており、U相巻線は第1のスロットの群に通され、V相巻線は第2のスロットの群に通され、W相巻線は第3のスロットの群に通されている。
また、第2のスロット外に配置されるV相巻線のコイルエンド部と第3のスロット外に配置されるW相巻線のコイルエンド部との間には相間絶縁シートが介在する。
スロット外に配置される巻線のコイルエンド部と相間絶縁シートは、1本の紐により緊縛されている。
通常、紐の緊縛ではレーシング用の鉤針を用い、鉤針はステータコアの径方向に往復動し、ティース空間に挿通される。
各コア板の表面には凸部が形成され、この凸部の裏面に凹部が形成され、コア板の凹部に隣のコア板の凸部が嵌合することにより、コア板同士の結合が保たれる。
凸部と凹部との嵌合により形成されるかしめ部は、ステータコアの端面において周方向に等間隔を保って数箇所設けられる場合がある。
かしめ部は、ステータコアの端面においてかしめ部が形成されていない部位と比較すると、鉤針が干渉して引っ掛かり易い。
このため、かしめ部を鉤針と干渉しない位置に設定することもあるが、鉤針と干渉しない位置はスロットの外周側となる。
しかしながら、スロットの外周側にかしめ部を形成することはステータコアにおける磁束の流れを低下させるという問題があり、磁束の流れを考慮するとティース空間の外周側にかしめ部を形成することが望ましい。
また、電動圧縮機の小型化を図る場合やモータの極数を増やす場合では、ティース空間やスロットの外周側が狭くなり、かしめ部を鉤針と干渉しない位置に形成すること自体が困難となる。
しかし、設定するかしめ部の数によっては鉤針と干渉するかしめ部が存在する。
また、かしめ部と鉤針との干渉回避を優先し、紐を通すティース空間を低減すると、紐によるコイルエンド部の緊縛力が低下し、コイルエンド部の巻線が振動等により移動し、ステータコアとの絶縁特性が悪化するおそれがある。
因みに、ステータコアにおいて複数のかしめ部を周方向へ等間隔に保つように形成することは、ステータコアにおける磁束のバランスを保つために必要である。
このように、従来の技術では、複数のかしめ部を周方向へ等間隔に保って設けた上で、レーシング用の鉤針とかしめ部との干渉を回避し、コイルエンド部を紐により確実に緊縛することは不可能であった。
加えて、かしめ部が外周側に配置されるティース空間の両側に位置するティース空間には紐が通されるとともに、紐を非挿通とするティース空間が周方向において連続しないように、コイルエンド部が紐により緊縛されている。
このため、コイルエンド部の緊縛を確実とすることができる。
また、互いに重なり合うコア板を固定する複数のかしめ部がステータコアのティースの外周側において周方向に等間隔を保って形成されるため、スロットの外周側にかしめ部を形成する場合と比較して、磁束の流れは良好となる。
以下、本発明の回転電機の固定子を適用した第1の実施形態に係る車載用電動圧縮機について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る車載用電動圧縮機は、走行用の電動モータと内燃機関とを走行駆動源とするハイブリッド車に搭載されるスクロール型の電動圧縮機である。
車載用電動圧縮機は、車両用空調装置における冷媒回路の一部を構成している。
車両用空調装置は、車載用電動圧縮機のほか、図示はしないが、凝縮器としてのコンデンサと、レシーバと、膨張弁及びエバポレータを備えたクーリングユニットと、これらの機器を接続する配管を備えている。
圧縮機10のハウジング13は金属製のハウジングであり、本実施形態ではアルミニウム系金属材料により形成されている。
ハウジング13は、第1ハウジング体14、第2ハウジング体15とを有している。
第1ハウジング体14の端面と第2ハウジング体15の端面とは接合され、第1ハウジング体14および第2ハウジング体15はボルト16により一体的に固定されている。
因みに、この実施形態の圧縮機10は、エンジンルーム内において横置き状態にて設置される。
圧縮機構11は固定スクロール17および可動スクロール18を備え、圧縮機構11には固定スクロール17および可動スクロール18により圧縮室19が形成されている。
可動スクロール18と対向して噛合する固定スクロール17が第1ハウジング体14に固定されている。
第1ハウジング体14の上部側には吸入口20が形成されている。
吸入口20は外部冷媒回路(図示せず)と接続されており、外部冷媒回路は第1ハウジング体14の内部と連通する。
圧縮機10の圧縮運転時には、低圧の冷媒は外部冷媒回路から吸入口20を通過し、第1ハウジング体14の内部に流入する。
第2ハウジング体15の上部には吐出口22が形成されており、吐出口22は外部冷媒回路と連通する。
第2ハウジング体15には、吐出室21と吐出口22との間を連通する連通路23が形成されている。
軸支部材24は、圧縮機構11の一部を構成し、電動モータ12が備える回転軸25の一方の端部を軸支する軸受26を備えている。
回転軸25の他方の端部は、軸受27を介して第1ハウジング体14に支持されている。
軸支部材24には圧縮室19と連通する吸入ポート28が形成されており、吸入口20から第1ハウジング体14内に流入した冷媒は、吸入ポート28を通じて圧縮室19へ導入される。
また、軸支部材24には、固定側ピン29が圧入により固定されており、固定側ピン29は可動スクロール18へ向けて軸支部材24から突出している。
固定側ピン29は可動スクロール18の回転(自転)を防止する自転防止機構である。
偏心軸30は回転軸25の軸心Pに対して偏心した位置に設定されており、回転軸25が回転すると偏心軸30は回転軸25の軸心Pに対して偏心して回転する。
偏心軸30の外周には、ドライブブシュ31が相対回動可能に嵌合されている。
回転軸25が回転するとき、可動スクロール18は自転防止機構である固定側ピン29により回転(自転)を行うことなく、軸心Pの周囲を旋回する。
つまり、可動スクロール18は軸心Pの周囲を非自転状態にて旋回可能に設けられている。
固定スクロール17の中心に吐出室21と連通する吐出ポート33が形成されており、吐出ポート33を開閉する吐出弁34が備えられている。
圧縮された冷媒は、吐出ポート33を通じて吐出室21へ吐出される。
駆動回路ケース35は、電動モータ12への電力供給を制御する駆動回路36を保護するケースである。
駆動回路36は、インバータおよびその他の電子部品と、インバータおよびその他の電子部品が固定される基板等を備えている。
インバータは、スイッチング素子を備えており、外部から圧縮機10の駆動に必要な電力の供給を受け、供給される直流電力を交流電力に変換する。
駆動回路ケース35はボルト37により第1ハウジング体14に固定される。
駆動回路36と電気的に接続された気密端子38が、第1ハウジング体14に設置されている。
このように、電動モータ12と駆動回路36は電気的に接続されており、駆動回路36から気密端子38を介して電動モータ12に通電されると、電動モータ12が駆動され、回転軸25と連結された圧縮機構11が作動される。
電動モータ12は、駆動回路36により三相交流電力の供給を受けて駆動されるモータである。
電動モータ12が備える回転子としてのロータ40は、回転軸25の軸心P方向に設けた複数の磁石挿入孔を備えたロータコア41と、ロータコア41の磁石挿入孔に埋設された永久磁石42を有している。
ロータコア41は、磁性体の鋼板により製作された複数枚のコア板43を積層することにより形成されている。
ロータコア41の中心には回転軸25が挿通され、回転軸25とロータコア41とは互いに固定されている。
図2(a)に示すように、ステータコア45の内周には、複数配列されたティース46間にスロット47が形成されている。
ステータコア45におけるティース46の外周側に位置する部位はヨーク48である。
ティース46の外周部はヨーク48との境界部を形成する。
本実施形態では、ティース46およびスロット47の数は30個であり、ティース46およびスロット47は周方向に等間隔を以って配列されている。
図2(b)に示すように、本実施形態のステータコア45は、磁性体の鋼板により製作された複数枚のコア板49を積層することにより形成されており、互いに重なり合うコア板49を嵌合により固定するかしめ部50が形成されている。
図2(a)に示すように、本実施形態では、6個のかしめ部50がヨーク48において周方向に等間隔となるように形成されている。
本実施形態のかしめ部50はいずれもティース46の径方向の外周側であるヨーク48に位置するように設けられている。
図2(b)に示すように、コア板49には、略台形状の凸部51が表面に形成されるとともに、凹部52が裏面に形成されている。
そして、コア板49の凸部51が凸部51側に重ねられる別のコア板49の凹部52と嵌合され、凹部52には凹部52側に重ねられる別のコア板49の凸部51が嵌合し、コア板49同士が互いに連結される。
なお、ステータコア45の凸部51側の端面を形成するコア板49には、凸部51が挿入される貫通孔53が形成されている。
貫通孔53を有するコア板49は、隣り合う凸部51を有するコア板49に嵌合し、互いに連結される。
スロット47Uには、ステータコア45の最外周となるU相の巻線54Uが分布巻きの一種である波巻きにより巻回されている。
スロット47Vには、U相の巻線54Uの内周側となるV相の巻線54Vが波巻きにより巻回されている。
スロット47Wには、ステータコア45の最内周となるW相の巻線54Wが波巻きにより巻回されている。
導電性の巻線54(54U、54V、54W)は、銅線により形成される芯線の外周面にエナメルによる絶縁被膜を形成したものである。
各スロット47には絶縁シート(図示せず)が挿入されており、各相の巻線54(54U、54V、54W)はスロット47(47U、47V、47W)の内壁面と絶縁されている。
また、巻線54U、54V、54Wを破線により示す部分は、スロット47U、47V、47W外に配置されたステータコア45の他方の端面側(駆動回路36側)のコイルエンド部56である。
各相の巻線54U、54V、54Wを実線により示す部分と、巻線54U、54V、54Wを破線により示す部分との間は、各相の巻線54U、54V、54Wにおいて対応するスロット47U、47V、47W内に配置されたスロット部(図示せず)である。
従って、U相のスロット47Uに挿通されているU相の巻線54Uは、クラスタブロック39における入力端子62Uを介して駆動回路36と電気的に接続されている。
V相のスロット47Vに挿通されているV相の巻線54Vは、クラスタブロック39における入力端子62Vを介して駆動回路36と電気的に接続されている。
W相のスロット47Wに挿通されているU相の巻線54Wは、クラスタブロック39における入力端子62Wを介して駆動回路36と電気的に接続されている。
引出部63の先端部は互いに束ねられ、各相の巻線54U、54V、54Wの芯線を互いに半田付けにより接続しており、電動モータ12の中性点64となる。
引出部63の先端部には絶縁性の樹脂フィルム(図示せず)が巻回され、樹脂フィルムの先端が封止されることにより中性点64の絶縁性が保たれている。
樹脂フィルムに覆われた引出部63の先端部は、次に説明する紐60によりステータコア45の一方の端面側に固定される。
本実施形態では、図4(a)、図4(b)および図5に示すように、ステータコア45の一方の端面側におけるコイルエンド部55(55U、55V、55W)は1本の紐65により緊縛される。
また、図5に示すように、ステータコア45の他方の端面側におけるコイルエンド部56(56U、56V、56W)は別の1本の紐65により緊縛される。
なお、図4(a)では、リード線61および中性点64側の引出部63の図示を省略する。
また、図5では、説明の便宜上、ステータコア45およびコイルエンド部55、56の一部を平面的に展開して示した展開図としており、図5では区別しやすいようにコイルエンド部55U、56Uにのみハッチングを施している。
また、ステータコア45の一方の端面においてスロット47V外に配置されるコイルエンド部55Vとスロット47W外に配置されるコイルエンド部55Wとの間には第2の相間絶縁シート58が周方向にわたって介在されている。
第1の相間絶縁シート57および第2の相間絶縁シート58は、樹脂材料により形成された帯状の樹脂シートであり、周方向の両端部は重ねられている。
因みに、ステータコア45の他方の端面においてスロット47U外に配置されるコイルエンド部56Uとスロット47V外に配置されるコイルエンド部56Vとの間には第3の相間絶縁シート(図示せず)が周方向にわたって介在されている。
また、ステータコア45の一方の端面においてスロット47V外に配置されるコイルエンド部56Vとスロット47W外に配置されるコイルエンド部56Wとの間には第4の相間絶縁シート(図示せず)が周方向にわたって介在されている。
第3の相間絶縁シートおよび第4の相間絶縁シートは、樹脂材料により形成された帯状の樹脂シートであり、周方向の両端部は重ねられている。
ティース空間66は、ティース46毎に形成されるが、図5に示すように、説明の便宜上、区別する場合には、ティース空間66A、66B、66Cとする。
なお、ティース空間66A、66B、66Cは、ステータコア45の周方向においてティース空間66A、66B、66Cの順序が繰り返されるように配設されている。
鉤針69は、ステータコア45の外周側に位置し、鉤針69の駆動手段(図示せず)によりステータコア45の径方向へ向けて進退自在であってステータコア45の軸方向に往復動自在である。
鉤針69の先端部には紐65を係止する係止部70を備えている。
紐65はステータコア45の内周側において移動可能に設けられた給糸機構(図示せず)より供給される。
図4(b)に示すように、鉤針69はティース空間66およびコイルエンド部55の端面側付近を進退する。
図示はされないが、レーシングの際にはコイルエンド部55側と同様にコイルエンド部56側にも同様の鉤針69および給糸機構が用意され、コイルエンド部56の紐65による緊縛が行われる。
そして、かしめ部50が外周側に配置される非挿通のティース空間66の両側に位置するティース空間66は、紐65がそれぞれ挿通される挿通のティース空間66である。
かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66と、かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66の両側のティース空間66とを除く残りのティース空間66については、紐65が通されない非挿通のティース空間66が周方向において連続して配置されない。
つまり、隣り合うティース空間66のうち一方には紐65が挿通されており、コイルエンド部55は、紐65を非挿通とするティース空間66が周方向において連続しないように、紐65により緊縛されている。
例えば、図5において最下部に示すU相の巻線54Uのコイルエンド部55Uでは、かしめ部50が、コイルエンド部55Uの中心側に位置するティース空間66Bの外周側に配置されている。
このコイルエンド部55Uでは、図5において最下部に示されるティース空間66Aの内周側から外周側へ輪にした紐65を鉤針69により通し、外周側に通された輪の紐65をティース空間66A側へ向けて用意されている紐65の輪に通している。
紐65の輪を通したティース空間66Aからの紐65の輪の中に、コイルエンド部55Uの端部側から輪にした紐65を通し、コイルエンド部55Uの内周側から外周側へ通した側の紐65の輪を残す。
次に、かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66Bを飛ばして次のティース空間66Cの内周側から外周側へ輪にした紐65を通し、コイルエンド部55Uの外周側で残した紐65の輪に、ティース空間66Cを通した紐65を通す。
従って、かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66Bには紐65が挿通されず、ティース空間66Bの両側に位置するティース空間66A、66Cは紐65が通される。
このようにして、コイルエンド部55の全周にわたって紐65を編み込むことにより、紐65がコイルエンド部55において網目状に編み込まれる。
かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66は、紐65が挿通されないティース空間66であり、かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66の両側に位置するティース空間66は、必ず紐65が通されるティース空間66である。
コイルエンド部56の全周にわたって紐65を編み込むことにより、紐65がコイルエンド部56において網目状に編み込まれる。
本実施形態では、ステータコア45における一方の端面側のコイルエンド部55と他方の端面側のコイルエンド部56とは同時にレーシングが行われる。
(1)かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66にはレーシングの紐65が挿通されないから、レーシングの際に鉤針69がかしめ部50と干渉することはない。加えて、かしめ部50が外周側に配置されるティース空間66の両側に位置するティース空間66には紐65が通されるとともに、紐65を非挿通とするティース空間66が周方向に連続しないようにコイルエンド部55(56)が紐65により緊縛されている。このため、紐65によるコイルエンド部55(56)の緊縛を確実とすることができる。
次に、参考例1に係る車載用電動圧縮機について図面を参照して説明する。
本参考例は、かしめ部が外周側に配置されるティース空間を除くティース空間に、全て紐を挿通した例である。
本参考例では、他方の端面側のコイルエンド部における紐による編み方が、第1の実施形態と異なるだけであるから、第1の実施形態の符号を共通して用いる。
かしめ部50が外周側に配置されたティース空間66を除く全てのティース空間66には紐65が挿通されている。
従って、ステータコア45においてかしめ部50が外周側に配置されるティース空間66の両側となるティース空間66には紐65が挿通されている。
また、かしめ部50が外周側に配置されたティース空間66を除く全てのティース空間66には紐65が挿通されているため、コイルエンド部55(56)をより強固に緊縛することができる。
次に、参考例2に係る車載用電動圧縮機について図面を参照して説明する。
本参考例は、ステータコアにおけるかしめ部の数を5個とした例である。
本参考例では、かしめ部の数が第1の実施形態と異なるだけであるから、第1の実施形態の符号を共通して用いる。
かしめ部50の数は奇数個であるが、かしめ部50はいずれもヨーク48においてティース46の径方向の外周側に位置するように設けられている。
図7では、ステータコア45の端面とコイルエンド部55(56)との間に形成されるティース空間66は図示されないが、紐65を挿通するティース空間66に対応するティース46に一点鎖線によって紐65の一部を示す。
従って、ステータコア45においてかしめ部50が外周側に配置されるティース空間66には紐65が挿通されない。
また、本参考例では、かしめ部50が外周側に配置されたティース空間66を除く全てのティース空間66には紐65が挿通されている。
従って、ステータコア45においてかしめ部50が外周側に配置されるティース空間66の両側となるティース空間66には紐65が挿通されている。
また、かしめ部50の数が奇数個であっても、レーシング用の鉤針69とかしめ部50との干渉を確実に回避することができるとともに、紐65によるコイルエンド部55(56)の緊縛を確実とする。
さらに言うと、かしめ部50の外周側に配置されたティース空間66を除く全てのティース空間66には紐65が挿通されているため、コイルエンド部55(56)をより強固に緊縛することができる。
○ 上記の実施形態では、極数が10極であって30スロットのステータコアを備える三相の電動モータとした。
○ 上記の実施形態では、巻線が波巻きによりステータコアのスロットに巻回されるとしたが、巻線は分布巻きの一種である同心巻きによりスロットに巻回されてもよい。この場合も、かしめ部が外周側に配置されるティース空間にはレーシングの紐を挿通せず、レーシングの際に鉤針がかしめ部と干渉しないようにすればよい。
○ 上記の実施形態では、かしめ部をいずれもティースの径方向の外周側であるヨークに位置するように設けたが、かしめ部を設ける位置は、ティースの外周側であるヨークに限定されない。例えば、ティースにおける外周部であるヨークとの境界部にかしめ部を設けてもよく、この場合、かしめ部の周方向の長さはティースの周方向の長さよりも小さく設定すればよい。
○ 参考例2では、かしめ部の外周側に配置されたティース空間を除く全てのティース空間に紐を挿通するとしたがこの限りではない。例えば、かしめ部の外周側に配置されたティース空間は紐を非挿通とし、かしめ部の外周側に配置されたティース空間の両側のティース空間に紐を挿通する。さらに、残りのティース空間について紐を挿通するティース空間と非挿通のティース空間が交互となるようにしてもよい。
11 圧縮機構
12 電動モータ
13 ハウジング
17 固定スクロール
18 可動スクロール
19 圧縮室
21 吐出室
25 回転軸
34 吐出弁
36 駆動回路
40 ロータ
43 コア板
44 ステータ
45 ステータコア
46 ティース
47(47U、47V、47W) スロット
48 ヨーク
49 コア板
50 かしめ部
54(54U、54V、54W) 巻線
55(55U、55V、55W) コイルエンド部
56(56U、56V、56W) コイルエンド部
65 紐
66(66A、66B、66C) ティース空間
69 鉤針
70 係止部
P 軸心
Claims (1)
- 環状をなし、複数配列されたティース間にスロットが形成されたステータコアと、
前記スロットに分布巻きで巻かれ、前記スロット外に配置されるコイルエンド部を有する複数相の巻線と、
前記コイルエンド部を緊縛する紐と、を備え、
前記コイルエンド部と前記ステータコアとの間には前記ティース毎にティース空間が形成され、
前記ステータコアは、複数枚のコア板の積層により形成されるとともに、互いに重なり合う前記コア板を固定する複数のかしめ部を備え、
前記複数のかしめ部は、前記ティースにおける外周部又は前記ティースの外周側において周方向に等間隔を保って形成される回転電機の固定子を備えた車載用電動圧縮機において、
前記スロットの数は30個であって、極数が10極であり、
前記かしめ部の数は6個であり、
前記ティース空間のうち、前記かしめ部が外周側に配置されるティース空間は前記紐を非挿通とし、
前記かしめ部が外周側に配置されるティース空間の両側に位置し、前記かしめ部が外周側に配置されないティース空間に前記紐をそれぞれ挿通し、
前記かしめ部が外周側に配置されるティース空間から見て2つ隣りとなる前記かしめ部が外周側に配置されない一対のティース空間のうち、一方のティース空間は前記紐を挿通し、他方のティース空間は前記紐を非挿通とし、
前記かしめ部が外周側に配置されず、かつ前記紐を非挿通とする複数のティース空間は、周方向に等間隔を保って配置されていることを特徴とする車載用電動圧縮機。
Priority Applications (5)
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