JP6245256B2 - 植物育成設備 - Google Patents
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Description
また、タンパク合成用植物を育成する際に、空間効率を上げるために多段の育成ユニットに植物格納容器を設置して実際にタンパク合成用植物を育成する。その際には、作業者や技術者が植物の育成状態の観察や管理、水が関係する育成装置の管理やメンテナンスを行う必要がある。従ってその育成ユニットは、現実的には作業者が台に乗って手が届く高さのものになる。非特許文献1に記載されているように、5m以上の高さを有する育成ユニットも知られている。しかしながらその場合は、作業者や技術者が育成されている生物や育成ユニットの近傍にアクセスするために必要な特別な空間、例えば作業者や技術者を搭載する昇降装置が稼働したり、作業者や技術者が高所作業をするためのはしご等を安全に設置したりするのに十分な通路や空間が必要となる。
その対策として気流を水平方向にしようとしても、それに直交する対流現象に妨げられるので、所期の効果が得られない。そのため、育成ユニットの高さについて、自ずと経済的な限界が生じる。
以上の様に、育成環境の厳密な管理を要するタンパク合成用植物の様な生物を、経済的合理性を維持しつつ、工業的に大量に育成することが実際上極めて困難であった。
[1]タンパク合成用植物を育成する植物育成設備であって、
床、壁、及び天井を有する建屋内に、
植物を格納できる植物格納容器、及び、前記植物格納容器を上下方向に複数の段で支持する支持構造体を備える育成ユニットと、
前記植物格納容器を前記育成ユニット内に配置するために、前記植物格納容器を前記育成ユニットの上下方向に移動できる搬送装置と、
前記建屋内の、前記植物育成ユニットを除く空間を、上下方向に2つ以上の空間に分割でき、その少なくとも一部に、前記搬送装置が上下方向に移動するための開口部を形成しうる可動部を有する1以上の隔壁と、
前記隔壁によって2つ以上の空間に分割された少なくともそれぞれの空間に、空気調和装置の吹出口と吸込口とを有する、
植物育成設備。
[2]前記建屋が、前記育成ユニット、前記搬送装置及び前記隔壁を含む空間を閉鎖系にしうる建屋である[1]に記載の植物育成設備。
[3]前記空気調和装置の吹出口と吸込口は、前記隔壁によって分割された少なくともそれぞれの空間において対向する壁面に設置されている、[1]または[2]のいずれかに記載の植物育成設備。
[4]前記複数の育成ユニットが、その長辺で隣接するように配置されている、[1]〜[3]のいずれかに記載の植物育成設備。
[5]前記隔壁の可動部により形成される開口部が、前記育成ユニットの短辺側に設けられている[1]〜[4]のいずれかに記載の植物育成設備。
[6]前記隔壁の可動部により形成される開口部が、前記育成ユニットに対して空気調和装置の吸込口側に設けられている[1]〜[5]のいずれかに記載の植物育成設備。
[7]前記搬送装置が、前記育成ユニットの短辺と、該育成ユニットの短辺に対向する壁面との間に形成される空間に配置されている[1]〜[6]のいずれかに記載の植物育成設備。
[8]前記育成ユニットの支持構造体が、植物格納容器を育成ユニットの長辺方向に移動させる搬送手段を備える、[1]〜[7]のいずれかに記載の植物育成設備。
[9]前記タンパク合成用植物が組換え遺伝子を含む植物である、[1]〜[8]のいずれかに記載の植物育成設備。
[10]前記隔壁を、植物育成設備を天井方向から投影した際に、隔壁の投影面積が建屋の床面積の70%以上である、[1]〜[9]のいずれかに記載の生物育成設備。
また、本発明はタンパク合成用植物に好ましく適用できるが、タンパク合成用植物のみならず、植物、ひいては目的に応じて生物にまで適用できる。すなわち、本発明の第2の実施形態に係る要旨は以下に存する。
[1]床、壁、及び天井を有する建屋内に、生物を格納できる生物格納容器、及び、前記生物格納容器を上下方向に複数の段で支持する支持構造体を備える育成ユニット、並びに、前記生物格納容器を育成ユニット内に配置するために、前記生物格納容器を育成ユニットの上下方向に移動できる搬送装置を含む生物育成設備であって、
該搬送装置の稼動領域の空間を、高さ方向に2つ以上の空間に分割できる可動式隔壁を有する生物育成設備。
[2]前記建屋が、前記育成ユニット及び前記搬送装置を含む空間を閉鎖系にしうる建屋である[1]に記載の生物育成設備。
[3]前記建屋が、前記育成ユニットを含む空間の、温度、湿度、清浄度、酸素濃度、および/または二酸化炭素濃度を制御しうる空気調和設備を含む[1]または[2]に記載の生物育成設備。
[4]前記空気調和設備が吹出し口と吸い込み口を備え、該吹出し口と該吸い込み口とが空気調和の気流が水平方向となるように設置されている、請求項[1]〜[3]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[5]前記空気調和設備が吹出し口と吸い込み口を備え、該吹出し口と該吸い込み口とが、それぞれ前記可動式隔壁により分割されうる空間毎に有する、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[6]前記搬送装置の稼動領域以外の空間を、高さ方向に2つ以上の空間に分割できる固定式隔壁を有する[1]〜[5]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[7]前記固定式隔壁が足場である、[6]に記載の生物育成設備。
[8]複数の前記育成ユニットが、前記固定式隔壁を介して連結された、[6]または[7]に記載の生物育成設備。
[9]前記可動式隔壁が、前記可動式隔壁により前記搬送装置の稼動領域の空間を高さ方向に2つ以上の空間に分割したとき、前記可動式隔壁の上面と前記固定式隔壁の上面、および/または、前記可動式隔壁の下面と前記固定式隔壁の下面が、略同一平面に位置するように設置された、[6]〜[8]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[10]前記可動式隔壁の下面が、前記固定式隔壁の下面と略同一平面に位置する、[6]〜[9]のいずれか1つに記載の生物育成設備
[11]前記可動式隔壁が、水平方向乃至垂直方向の任意の角度に制御できる、[1]〜[10]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[12]前記可動式隔壁が、前記建屋の壁に設置された、[1]〜[11]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
[13]前記可動式隔壁の大きさが、前記可動式隔壁により前記搬送装置の稼動領域の空間を、高さ方向に2つ以上の空間に分割した際に、前記搬送装置の稼動領域の空間の水平方向の平面の50%以上を占める大きさである、[1]〜[12]のいずれか1つに記載の生物育成設備。
また本発明によれば、垂直方向の対流による影響を解消しつつ、空気調和の気流を水平方向に維持できるので、育成環境の厳密な管理を要するタンパク合成用植物の様な生物を収納する容器を上下左右に多数配置しても、それらの近傍環境を極めて小さなばらつきで制御することができる。
更に、本発明を応用すれば、上記特長を全て維持したまま、生物育成のための観察・維持、関連する設備のメンテナンス作業等を行うにあたって、極めて良好な作業性を実現させることができる。
また、図1においては可動式隔壁7は育成ユニット4に対して空気調和設備の吹出口9側に存在するが、空気調和の効率を上げるためには、可動式隔壁7は育成ユニット4に対して空気調和設備の吸込口10側に存在するのが好ましい。それにより、吹出口9から供給された空気を効率的に育成ユニット4に適用することができる。
また、図2(b)により、作業効率を向上させるために固定式隔壁8の設置位置に対する育成ユニット4の構成の例を示す。通常は、図2(a)に示した様に、育成ユニット4の内部では、載置部材等が上下方向の空気の流通を遮り、固定式隔壁8の上面または下面が載置部材の上面または下面と略同一の面位置となるように構成される。育成ユニット4の外部では隔壁が上下方向の空気の流通を遮ることで、分割された空間の空気調和の効率化を図る。
一方、図2(b)では、反射板3−3を新たに設け、固定式隔壁8の上面または下面を、載置部材3−2ではなく、反射板3−3の上面または下面と略同一の位置となるように設置している。
固定式隔壁8の上で作業する場合、固定式隔壁8の上面が載置部材3−2の上面と略同一の位置となるように設置すると、生物格納容器2を育成ユニット4に搬入または搬出する際に、生物格納容器2の下面と固定式隔壁8との間に隙間がないため、生物格納容器2が取り扱いづらくなる。従って、固定式隔壁8に対して載置部材3−2がより上方に位置するように設置し、育成ユニット4内の上下方向の空気の流通を反射板3−3により遮ることで、空調の効率を維持しつつ、分割された空間における最下段に位置する生物格納容器2を取り扱いやすくすることができる。
支持構造体に足場としての固定式隔壁8が固定されており、図中左側には足場としての固定式隔壁8の上に作業者が直接乗っている状態が示されている。図中右側のように、足場としての固定式隔壁8の上に踏み台を置き、その上に作業者が乗ってもよい。
支持構造体に固定された照明設備11は、電気配線12および13によって電力が供給されている。また生物格納容器2には、給水配管14、15および16によって導かれる水が供給されている。
吹出口18及び吸込口19は、循環効率の観点から、各空間において互いに略同一の高さの位置に設けられることが好ましい。また、各空間において高さ方向略中央地点に設けられることが好ましい。
図6においては、固定式隔壁8が建屋の壁と接しているが、固定式隔壁8は必ずしも建屋の壁と接していなくてもよい。
7(a)には、閉状態の可動式隔壁7を、可変荷重要素21によって開閉する方法が例示されている。可変荷重要素とは、その重量もしくは垂直方向の荷重を変化させることができる物理的機構、すなわちアクチュエーター、またはアクチュエーターとバランスウェイトの組み合わせを意味している。アクチュエーターの具体例としては、サーボモーター、ACモーター、DCモーター、油圧モーター、油圧シリンダー、空圧シリンダー、電動シリンダーおよびそれらの組み合わせ等のエネルギーを機械的仕事に変換する機械要素が挙げられる。アクチュエーターによって、可動式隔壁7に接続されたワイヤー24に対して下方に引っ張り応力を加えることにより、可動式隔壁7を開状態にすることができる。アクチュエーターを制御して該引っ張り荷重をゼロにすれば、可動式隔壁7を閉状態に戻すことができる。ワイヤー24は、チェーンまたはタイミングベルト等で置き換えてもよい。また、この原理の応用として、可動式隔壁7を2つに分割し、それぞれに独立の可変荷重要素21およびワイヤー24を接続することにより、可動式隔壁7を観音開き様に開状態にしたり閉状態にしたりすることも可能である。
1.建屋1
建屋は、育成ユニットを収納し、生物格納容器近傍の育成環境を所定の条件幅に管理するために用いられる。育成ユニットを収納し、その周囲に搬送装置の稼働領域の空間等の必要な空間が用意されていればよく、生物育成のために制御すべき空間を最小限にするのが好ましい。
一方、本発明は生物を工業的に育成する設備として好適に用いることができるものであり、建屋の一辺の長さが通常2m以上、好ましくは3m以上、より好ましくは4m以上であり、通常30m以下、好ましくは20m以下、より好ましくは10m以下である。また、天井の高さは通常2m以上、好ましくは2.5m以上、より好ましくは3m以上であり、通常20m以上、好ましくは15m以上、より好ましくは10m以下である。
上記下限以上であることにより、生物を効率的に育成することができ、上記上限以下であることにより、建屋内部の状態を制御しやすくなる。建屋室内の高さが高くなると温度制御が難しくなるため、必要とされる温度制御の厳密さにより高さを設定することができるが、たとえば、目標とする温度に対して±2℃程度で制御する場合には、10m以下が好ましい。但し、サイトの外気条件や、照明装置などの室内の熱源の量によっても変化する。建屋の外気条件により、壁面や屋根を任意に断熱してもよい。断熱するために40mm〜200mm程度の厚さの断熱材を使用することが望ましい。
建屋内において育成ユニットは、1つのみ存在してもよく、複数の育成ユニットが存在してもよい。複数の育成ユニットが存在する場合には、複数の育成ユニットはその長辺で隣接するように配置されていることが好ましい。
建屋の内壁と前記固定式隔壁は、密接していてもよいし、離れていてもよい。固定式隔壁が足場として使用できるときは、作業者や技術者が安全に作業できるように、内壁と足場が離れている際は、足場に手すりを設置する等の安全措置を施すのが好ましい。
以上の要件から、建屋の天井および壁材の好ましい材質としては、断熱機能を有するパネルや化粧ケイカル板等が、また床材には硬質ウレタン材等が特に好適に用いられる。
2.1 生物格納容器2
生物格納容器は、生物を育成、栽培、および/または保持するためのものである。必要に応じて水を保持および/または排出する機能を有する。
形状は任意であるが、生物育成設備の設置に要する空間の効率を上げるために、生物格納容器を狭い間隔で垂直に積み上げたいことから、水平方向に比較的薄いトレー状の形状が好ましく用いられる。
格納される生物は生物である限り限定されないが、本発明の育成設備は特に植物、特に葉部の多い植物に好適に用いられる。とりわけ、比較的厳格で狭い管理幅内での管理を要求する医薬、創薬、食品、健康用の植物、遺伝子組み換え技術を用いる植物、タンパク合成用植物、中でもその実施の実績が蓄積された葉物野菜、シロイヌナズナ、タバコ等の植物の育成に好適に用いられる。
生物格納容器は、必要に応じて、その内部に仕切りを設けたり、複数の小さい容器を収納してもよい。
該格納容器には、生物を保持または固定するための区画や把持部分等、水を供給するための流水路、給水部、排水部等の構造を適宜付与してもよい。
該格納容器は、空調効率を向上させるためにも、必要最小限の容量とすべきであり、かつ空調の気流に有利となるよう、表面に不要な凹凸を有さない形状が好ましく、かつ該格納容器は規則正しく配置するのが好ましい。
支持構造体は、生物格納容器を垂直方向に複数支持するために用いられる。前記支持は、固定でも載置でもよい。
固定の場合の方法は、支持構造体と生物格納容器とが必要な強度で固定されていれば特に限定されない。生物育成容器と支持構造体との間で直接もしくは接続部材を介して固定される。具体的には、ネジ止め、ボルト止め、溶接、接着等が挙げられる。支持構造体と生物格納容器との固定は、生物格納容器の側面で行っても底面で行ってもよい。
接続部材を介して固定される場合、接続部材は支持構造体と生物格納容器の側面との間に設置してもよいし、支持構造体と生物格納容器の底面との間に設置してもよい。
支持構造体と生物格納容器の底面との間に設置する場合は、後述の載置部材の上面に、生物格納容器を直接または間接的に設置する方法が挙げられる。
支持が、生物格納容器の支持構造体への載置による場合、該支持構造体は、角柱状もしくは棒状の材料よりなる柱3−1に、生物格納容器を載置できる部材(以下、載置部材3−2ともいう)を、垂直方向に複数固定したものから構成され、該部材の上に生物格納容器2が載置される。
柱3−1に載置部材3−2を固定する具体的方法としては、柱3−1に載置部材3−2を直接もしくは固定部材を介してネジ止め、ボルト止め、溶接、接着等の手法で固定する方法が挙げられる。
垂直方向に複数の載置部材3−2を有し、これらの載置部材3−2のそれぞれに生物格納容器2を置くことで、生物格納容器2が垂直方向に多段に積み重ねられる。該載置部材3−2はその上面に、生物格納容器2を整列させるための部材を設置してもよい。該部材としては、レール等が例示される。
生物格納容器を支持構造体から搬入および搬出しやすくするためには、載置部材がコロ、レール、ベルト等を含むのが好ましい。生物格納容器に搬入および搬出の方向に力を加えるだけで移動できる構造にすることで、作業効率を向上することができる。
通常、移動は搬送装置が設置された生物格納容器の辺とその対向する辺を結ぶ方向に行う。長辺の長手方向に移動できるようにすると、載置された複数の生物格納容器の搬入および搬出を、作業者が移動することなく行える点で好ましい。
支持構造体および生物格納容器を構成要素とする育成ユニット全体の大きさは、生物格納容器を適切に収納できる限り特に制限はないが、水平方向の最大の長さは、通常100m以下、好ましくは50m以下、より好ましくは20m以下、更に好ましくは15m以下であり、またその下限は10cm以上、好ましくは20cm以上、より好ましくは30cm以上である。高さの上限は通常20m以下、好ましくは10m以下、より好ましくは8m以下であり、下限は通常1m以上、好ましくは1.5m以上、より好ましくは2m以上、更に好ましくは4m以上、最も好ましくは5m以上である。支持構造体の大きさが上記上限以下であることで、設置のための空間が大きくなりすぎず、空気調和を容易にしたり、生物の工業的生産を行う際の作業の動作経路を適切な範囲とすることができる。一方、下限以上であることで、一定量の生物育成に要する支持構造体の必要数量を抑制し、また各支持構造体周囲に必要な空間の体積も抑制することができる。前記載置部材の高さの上限は通常50cm以下、好ましくは15cm以下、より好ましくは10cm以下、更に好ましくは5cm以下、最も好ましくは3cm以下であり、下限は通常1mm以上、好ましくは3mm以上である。高さが前記上限以下であることにより、支持構造体全体の重量を抑制でき、設置工事を容易にする点で好ましい。一方、下限以上であることにより、生物格納容器を載置するのに十分な強度を確保しやすい点で好ましい。
また、生物格納容器が多段であることが好ましく、例えば5段以上、10段以上、15段以上、20段以上とすることができる。
生物の育成に光が必要な場合は、生物育成設備に照明設備を設けてもよい。生物の育成に光が必要な場合の具体例としては、生物が所期の期間生命を維持するため、もしくは生物の育成を促進するために、明暗期を要する場合や、生物ホルモンを刺激して所期の形状や方向に成長させたい場合、光合成のための光エネルギーを要する場合等が挙げられる。
照明設備が発した光は、生物格納容器の中に存在する生物に目的に応じて適切に照射される必要があるので、照明設備は通常生物格納容器の比較的近傍に設置される。特に、作業者や技術者が生物の育成状態の観察や管理を行う都合上、照明設備は各生物格納容器の上部に設置されるのが便利である。
照明設備の種類の具体例としては、ナトリウム灯、水銀灯、蛍光灯、メタルハライドランプ、紫外線ランプ、赤外線ランプ、遠赤外線ランプ、マイクロ波照射装置、LED、エレクトロルミネセンス、ネオン灯等が挙げられる。中でも、発光効率の高い蛍光灯およびLEDが好ましい。
照明設備の形態の具体例としては、設置する空間を節約して空気調和の効率を高めるため、円筒状もしくは平板状の透明または半透明のケースに、発光部を収納または封入したものが用いられる。その水平方向の大きさの上限は通常3m以下、好ましくは2m以下、より好ましくは1.5m以下であり、下限は30cm以上、好ましくは50cm以上、より好ましくは1m以上である。この大きさが大きすぎると、設置工事が困難になるため好ましくない。逆に小さすぎると、光の照射ムラが生じやすくなり、かつ照明設備に要する電気配線が複雑になるため好ましくない。
照明設備の電気接続部をキャップで覆う等の方法で防水仕様を施してもよい。
本発明の生物育成設備で育成される生物が生命を維持するために断続的もしくは連続的に水の供給が必要な場合は、そのための水を供給する設備を設置することができる。特に該生物が植物の場合は、少なくとも生物格納容器に水を供給する設備を有することが好ましい。
水を供給する設備は、水を所定の位置や高さに運搬するための配管および/または水路、生物に水を直接供給するためのトレー容器または水を保持するための保水剤を収納する容器、水を移動させるためのポンプ、および水を貯蔵するためのタンクで構成される。前記保水剤は、育成される生物が植物の場合は、培地と呼ばれる。前記容器は、水の漏洩を防止するため、多くの場合、水面が水平を維持できるように設置される。
本発明において、生物の育成に必要な環境を効果的に実現するため、気流速度や気流方向を含む気流性状を有効に形成させる空気搬送装置が好ましく使用される。空気搬送装置は、広い空間において空気を遠方まで搬送することによってその空間の温度や湿度など環境を均一化したり換気効率を改善したりする目的で使用できる装置であれば限定されず、例えば、羽根車、電動機、ケーシングおよび整風器からなる送風機などが挙げられる。
空気搬送装置は、前記生物格納容器、支持構造体または足場のいずれにも固定し設置することができるので、所期の気流性状をより有利に形成することができる。
生物育成設備は、生物格納容器を運搬する搬送手段を備えていてもよい。搬送手段を備えることで、育成ユニットの長辺の長さが長い場合であっても、1か所のスペースにおける作業で、育成ユニットへの生物格納容器の搬入や搬出が可能となり、また、メンテナンスの際にも有利である。搬送手段の具体例としては、コロ、ベルト、チェーン、ワイヤーなどが挙げられるが、生物格納容器を、育成ユニット内において搬送可能であれば特段限定されない。
本発明の生物育成設備は、生物自体、または生物育成設備の環境を監視する付帯設備を有していてもよい。そのような付帯設備の具体例としては、温度計、湿度計、気流測定装置、二酸化炭素測定装置、酸素濃度計、微粒子計測計等が挙げられる。
建屋1が、育成ユニット4を含む空間の、温度、湿度、清浄度、酸素濃度、および二酸化炭素濃度からなる群から選択される1種以上を制御しうる空気調和設備を含むのが好ましい。空気調和設備としては公知の設備を使用できる。
本発明においては、生物の好ましい育成環境を効果的に実現するため、空気調和設備が好ましく用いられる。空気調和設備としては、一般的な空気調和設備を用いることができ、それは通常、空気中の塵埃や微生物類を除去する機能を有するフィルタ、空気を搬送するための送風機、ならびに、空気を冷却、加熱および/または調湿するための熱交換器、加湿器および/または除湿機、よりなる空気調和装置、および空気を所望の空間に搬送するための搬送経路となるダクト設備により構成される。
後述の可動式隔壁が略水平方向の閉状態にある際に、その可動式隔壁と空気調和の気流が干渉しないように、空気調和の気流も水平方向となるよう空気調和設備の吹出口と吸込口を設置するのが好ましい。その場合、それらの口は通常、建屋の壁に設置され、好ましくは吹出口と吸込口とが建屋の対向する壁に設置される。また、その空気調和の気流が乱れたり、対流現象の好ましくない強い影響をうけたりしないように、上記吹出口及び吸込口は、可動式隔壁の位置を避けて設置されるのが好ましい。本発明に係る生物育成設備が固定式隔壁を含む場合は、上記吹出口及び吸込口は、その固定式隔壁の位置も避けて設置されるのが好ましい。
以下、タンパク合成植物など、厳密な育成環境を要求される際の空気調和の条件について詳述する。
一般の、例えば食用や鑑賞用の植物であれば、その目的を達成できればよいため、温度に対する許容範囲は広く、例えば温度が±、10℃程度まで許容しうる。
しかし、タンパク合成用植物が合成するタンパクの量は、育成条件、すなわち本発明における育成ユニットの生物格納容器周辺の雰囲気によって、大幅に変化しうる。これは、例えば、J.F.Buyel, R. Fischer "Predictive Models for Transient Protein Expression in Tobacco(Nicotiana tabacum L.) Can Optimize Process Time, Yield, and Downstream Costs", Biotechnology and Bioengineering, Vol. 109, No.10, October, 2012に等により知られている。上記論文によれば、温度が5℃変化しただけで合成するタンパクの量が1/3程度にまで低下する例が示されている。
吹出口の大きさは、上記条件を実現できれば限定されないが、吹出口の長径が通常5cm以上、好ましくは10cm以上より好ましくは20cm以上であり、通常10m以下、好ましくは5m以下、より好ましくは3m以下、更に好ましくは2m以下である。
吹出の形状は、面吹出し、縦方向または/および横方向に羽根を設けた格子板のもの (ユニバーサルタイプ) 、または吹出面に多孔板をとりつけたパネル形のものが好適に用いられ、点吹き出しのもの (ノズルタイプ、空気誘因を利用した円錐状のもの(アネモ型・パン型)) 、線吹き出しのもの (スロット型) なども用いることができる。
シミュレーションは以下の条件を同一に設定し、隔壁の有無による温度分布の違いをシミュレートし、結果を可視化して図8に示す。
<条件>
・外気温: 35℃
・建屋の大きさ:長さ9.4m、幅3.9m、高さ6.1m、
・建屋の断熱:40mm厚ウレタンフォーム断熱パネル
・育成ユニットの大きさ:長さ7.2m、幅2.2m、高さ5.9m
・生物格納容器の段数:9
・隔壁の設置高さ:2.5m(一段目)及び4.15m(二段目)
・隔壁の設置割合:生物育成設備を天井方向から投影した際に、隔壁の投影面積が建屋の床面積の80%
・吹出口
吹出風速:1.0m/s
風量:2600cmh/個
大きさ:縦1200mm、横600mm
個数:一列が4個×3列
高さ:中心が、それぞれ1.8m、3.5m及び5.2m
吹出口間の長さ:600mm
・吸込口
吸込風速:1.0m/s
風量:2600cmh/個
大きさ:縦1200mm、横600mm
個数:一列が4個×3列
高さ:中心が、それぞれ1.8m、3.5m及び5.2m
吸込口間の長さ:600mm
シュミレーションソフトFlowDesigner(Advanced Knowledge社)を用いて、上記条件を設定して計算を行った。
なお、例1は、比較例として隔壁を有さない場合の建屋内の温度分布を計算した。例2は実施例として、例1において隔壁を設けた以外は同様の前提で建屋内の温度分布を計算した。
<計算結果>
<例1>
計算結果を図8に示す。建屋内の温度分布は21〜35℃であり、生物格納容器表面の吸込口側の温度は24〜27.5℃である。生物格納容器の表面温度は21〜27.5℃ (24.25℃±3.25℃) である。
<例2>
計算結果を図8に示す。建屋内の温度分布は21〜32℃である。生物格納容器の吸込口側の温度が24.5〜25.5℃と非常に良く制御されている。生物格納容器表面の温度範囲も21〜25.5℃ (23.25℃±2.25℃)と、非常に良く制御されている。
植物の栽培、特にタンパク合成用植物の栽培においては温度、湿度、気流、CO2濃度など複数の環境条件を特定値内にすることが重要となる。植物種や栽培プロセス (発芽、栽培、医薬品用植物においてはタンパクの発現プロセスなど) により、最適な環境条件は異なるが、本発明によれば、内部の発熱や栽培設備の形状、部屋の高さなどに対し、制気口 (吹出口、吸込口) の寸法、配置、風速、拡散率および吹出し温度差などの代表的なパラメータを調整して設計するだけで、高精度の環境条件(例えば温度幅±2.5℃以下) が可能である。
また例2においては生物格納容器の吸込口側の温度が非常に良く制御されるため、建屋内に複数列の栽培ラック設備を設置できる可能性も大きくなる。
なお、上記シミュレーションの例1、及び例2の結果から、隔壁の存在により制御温度幅を1℃、即ち温度変動範囲を2℃小さくできる場合があることが理解できる。上記論文Biotechnology and Bioengineeringの記載(温度が5℃変化しただけで合成するタンパクの量が1/3程度にまで低下する例)を考慮すると、隔壁の存在により合成されるタンパク量の低下を、計算上2割以上は抑制でき得ることとなる。隔壁の存在により、このような生産性の低下を防ぐことができ得ることは、驚くべき効果である。
本発明に係る生物育成設備は、大量の生物格納容器を高密度で収納できる前記育成ユニットを構成要素としているが、その大量の生物格納容器を育成ユニットに搭載したり回収したりする工業的操作を短時間で効率的に実現するため、育成ユニットの近傍に設置して上下方向に移動稼働できる搬送装置を備える。搬送装置は、その高さが2m以上の場合は、手動または自動で走行ないし牽引できる機能を有しているのが好ましい。
搬送装置は、後述の可動性隔壁を閉状態にする時間を最大にするため、すなわち可動性隔壁の開状態にする時間を最小にするため、その生物格納容器を取り扱うタクト時間が短くできるのが好ましい。具体的には、搬送装置の上下方向の移動速度が大きく、取り扱い作業に直接関係のない操作切り替え時間等を要さないのが好ましい。搬送装置の上下方向の移動速度は、好ましくは5cm毎秒、より好ましくは10cm毎秒、更に好ましくは15cm毎秒、最も好ましくは20cm毎秒である。
搬送装置の具体例としては、リフト、フォークリフト、エスカレータ、エレベータ、クレーン、コンベア、ロボット、滑車、スプロケット、ワイヤー、チェーン、で構成される群から選ばれた一つの、または二つ以上を組み合わせた昇降搬送装置または高所作業用建設機器が挙げられる。
複数の育成ユニットが長辺で隣接するように配置されている場合は、搬送装置を各育成ユニット毎に備えてもよいが、任意の水平方向への移動が可能な搬送装置とすれば、搬送装置が1台のみであってもよい。その場合、各育成ユニットにおいて搬送装置が作業する場所へ導くレールやガイドなどを設けることが好ましい。
本発明に係る生物育成設備は、生物、とりわけ厳密な育成環境の制御を要する生物、例えばタンパク合成用植物の育成環境を合理的に十分実現させるために、可動式隔壁を備える。可動式隔壁は、前記搬送装置を稼働しないときに使用する。可動式隔壁は使用時に、前記搬送装置の稼働領域の空間に設置され、該稼働領域の空間を、高さ方向に2つ以上に分割できる機能を有する。
稼動領域の空間を分割する方法としては、分割自体に要する膜または板を、搬送装置の稼動時、すなわち可動式隔壁の非稼働時には空間外に収納して開状態とし、搬送装置の非稼動時、すなわち可動式隔壁の稼働時にのみ所期の位置に移動させて閉状態とする方法、前記膜または板を、扉ないしブラインド様に可動できるものとし、可動式隔壁の非稼働時には開状態にしておき、可動式隔壁の稼働時にのみ閉状態にする方法、前記膜または板を柔軟な素材のものとし、可動式隔壁の非稼働時には空間外に巻き取って開状態としておき、可動式隔壁の稼働時にのみ所期の位置に張り出させて閉状態とする方法、等が挙げられる。
可動式隔壁の設置場所は特に限定されないが、安定して操作するためには建屋の壁に設置するのが好ましい。
可動式隔壁は、搬送装置が隔壁の上下に移動できるように、搬送装置を用いる際には稼働せずに、固定式隔壁に開口が形成する。可動式隔壁の非稼働時に形成される隔壁の開口部は、通常育成ユニットの近傍に設けられるが、育成ユニットの短辺側に設けられることが好ましい。また、このような構成により、育成ユニットの短辺と該育成ユニットの短辺に対向する建屋の壁面との間に形成される空間に、搬送装置が配置されることが好ましい。さらに、隔壁の開口部は、育成ユニットに対して空気調和装置の吸込口側に存在することが好ましい。これにより、生物に影響し得るような気流の乱れを防ぐことができる。
可動式隔壁による空間の分割は、その空間を完全に分割してもよいし、空間の一部を分割してもよい。可動式隔壁の大きさは、閉状態となるその稼働時、すなわち可動式隔壁により前記搬送装置の稼動領域の空間を、高さ方向に2つ以上の空間に分割した際に、前記搬送装置の稼動領域の空間の水平方向の平面の、通常50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上、最も好ましくは100%を占める大きさである。
搬送装置が稼働していないときに可動式隔壁が閉状態となって空間を分割する際は、その閉状態の可動式隔壁は略水平方向の閉状態になるのが好ましい。このとき、可動式隔壁により搬送装置の稼働空間が垂直方向に複数の空間に分断されるため、建屋内の対流現象に由来する上下方向の好ましくない空気移動を阻止することができる。
なお、分割された空間の空気調和の容易性の観点から、各分割された空間における、生物格納容器の段数は、通常20段以下であり、好ましくは18段以下であり、より好ましくは15段以下であり、更に好ましくは10段以下である。また、空間効率の向上の観点から通常1段以上、好ましくは2段以上、より好ましくは3段以上である。
固定式隔壁は、前述の可動式隔壁と共に、建物内の空気調和を行うための隔壁である。本発明は、少なくとも搬送装置の稼動領域の空間を高さ方向に2つ以上の空間に分割できる可動式隔壁を有し、高さ方向に2つ以上の空間に分割したい領域全てを可動式隔壁により分割してもよいが、搬送装置が稼動しない領域の空間に固定式隔壁を設けることで、隔壁の設置を効率化できる。特に、前述の可動式隔壁との間で特定の位置関係を持たせることにより、生物育成のための環境制御が極めて有利となる。具体的には、可動式隔壁の少なくとも一方の面が、固定式隔壁の少なくとも一方の面と略同一平面に位置させることにより、対流に由来する高さ方向の気流を有効に阻止できるので好ましい。
固定式隔壁は、空気調和による気流を妨げない単純な形状と有し、かつ適切な位置に設置されるが好ましい。具体的には、気流の乱れの原因となる不要な突起や凹凸を有さず、気流を弱めるような角度や位置、好ましくない対流を促進しないような角度や位置に設置されるのが好ましい。
前記略同一面とは、境界における面と面の距離が1m以内、好ましくは50cm以内、より好ましくは20cm以内、更に好ましくは10cm以内である。
固定式隔壁は、足場として使用できるものが好ましい。以下、固定式隔壁が足場である場合の説明をする。
特に複数の生物格納容器が比較的高い位置に載置される支持構造体を用いる場合、作業者や技術者が所定の作業をする際に作業性を向上させるために、支持構造体が設置された面より高い位置に足場を設置する。
足場の材質に特に制限はないが、通常FRP等の繊維強化プラスチックやエンジニアリングプラスチック等の樹脂材料、炭素鋼、ステンレス鋼、アルミ鋼等の金属材料、木材等が用いられる。中でも、強度が高い点で、金属材料が好ましい。腐食を防止する目的で、該金属材料に適宜コーティングや不動態化処理、メッキ処理等を施したものを用いることもできる。足場の熱伝導率が高いと、生物育成設備の温度調整をしやすくなり、ひいて生物の育成を制御しやすくなる点でも、金属材料が好ましい。
複数の育成ユニットが足場を介して連結されているのが好ましい。育成ユニット間を自由に移動できることで作業効率が上がるだけでなく、生物育成設備の設置の際の作業効率を上げることもできる。
更に、本発明に係る生物育成設備が生物格納容器に水を供給する設備を備える場合には、水平度の確保が容易になることにより水の供給水量を安定させやすい。水周りはトラブルが発生しやすいため、監視やメンテナンスの頻度を上げる必要があり、足場を有効に活用することができる。そして、足場の下面に給水および/または排水の配管を通せるため、空間の使用効率を上げることができる。
上記隔壁の投影面積について、図9を用いて説明する。
図9は、生物育成設備を天井方向から投影した、投影図である。建屋1と育成ユニット4との間に、可動式隔壁7および固定式隔壁8が設置されている。可動壁隔壁7や固定式隔壁8は、建屋の壁、柱31や、育成ユニット4との間に空隙を有する。可動式隔壁7と固定式隔壁8との間の空隙30、建屋が柱31を備える場合には、柱31と固定式隔壁8との間の空隙32、配管33と固定式隔壁8との間の空隙34、配線35と固定式隔壁との間の空隙36、育成ユニット4と固定式隔壁8との間の空隙37等が例示される。
これらの空隙の割合は少ないほど好ましい。しかし、建屋の水平方向の断面の形状は複雑なため、隔壁の施工にあたり、育成ユニット4、建屋の柱31、配管33や配線34との間に空隙を有することになる。空気調和の効率を上げるために、必要に応じてこれらの空隙を埋めても良い。
上記シミュレーション例2は、隔壁の投影面積が建屋の床面積の80%の条件で行ったが、この数値を上げることでより厳密な温度制御が可能となり、タンパク合成用植物を育成した際のタンパク合成量の低減を更に抑制することができ、隔壁が無い場合と比較して、タンパク合成量を1.5倍以上、好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上とすることも可能である。
1−1 床
1−2 壁
1−3 天井
2 生物格納容器
3 支持構造体
3−1 柱
3−2 載置部材
3−3 反射板
4 育成ユニット
5 搬送装置
5−1 搬送装置用レール
6 階段
7 可動式隔壁
8 固定式隔壁
9 吹出口
10 吸込口
11 照明設備
12 電気配線
13 電気配線
14 給水配管
15 給水配管
16 給水配管
17 吹出ダクト
18 吹出口
19 吸込口
20 吸込ダクト
21 可変荷重要素
22 空圧シリンダー
23 巻き取り部
24 ワイヤー
25 可動式隔壁用レール
26 ガイド
30 可動式隔壁と固定式隔壁との空隙
31 建屋柱
32 建屋柱と固定式隔壁との空隙
33 配管
34 配管と固定式隔壁との空隙
35 配線
36 配線と固定式隔壁との空隙
37 育成ユニットと固定式隔壁との空隙
Claims (10)
- タンパク合成用植物を育成する植物育成設備であって、
床、壁、及び天井を有する建屋内に、
植物を格納できる植物格納容器、及び、前記植物格納容器を上下方向に複数の段で支持する支持構造体を備える育成ユニットと、
前記植物格納容器を前記育成ユニット内に配置するために、前記植物格納容器を前記育成ユニットの上下方向に移動できる搬送装置と、
前記建屋内の、前記植物育成ユニットを除く空間を、上下方向に2つ以上の空間に分割でき、その少なくとも一部に、前記搬送装置が上下方向に移動するための開口部を形成しうる可動部を有する1以上の隔壁と、
前記隔壁によって2つ以上の空間に分割された少なくともそれぞれの空間に、空気調和装置の吹出口と吸込口とを有する、
植物育成設備。 - 前記建屋が、前記育成ユニット、前記搬送装置及び前記隔壁を含む空間を閉鎖系にしうる建屋である請求項1に記載の植物育成設備。
- 前記空気調和装置の吹出口と吸込口は、前記隔壁によって分割された少なくともそれぞれの空間において対向する壁面に設置されている、請求項1または2のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記複数の育成ユニットが、その長辺で隣接するように配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記隔壁の可動部により形成される開口部が、前記育成ユニットの短辺側に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記隔壁の可動部により形成される開口部が、前記育成ユニットに対して空気調和装置の吸込口側に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記搬送装置が、前記育成ユニットの短辺と、該育成ユニットの短辺に対向する壁面との間に形成される空間に配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記育成ユニットの支持構造体が、植物格納容器を育成ユニットの長辺方向に移動させる搬送手段を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記タンパク合成用植物が組換え遺伝子を含む植物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の植物育成設備。
- 前記隔壁を、植物育成設備を天井方向から投影した際に、隔壁の投影面積が建屋の床面積の70%以上である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の生物育成設備。
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