[go: up one dir, main page]

JP6241934B2 - ラケット - Google Patents

ラケット Download PDF

Info

Publication number
JP6241934B2
JP6241934B2 JP2014024045A JP2014024045A JP6241934B2 JP 6241934 B2 JP6241934 B2 JP 6241934B2 JP 2014024045 A JP2014024045 A JP 2014024045A JP 2014024045 A JP2014024045 A JP 2014024045A JP 6241934 B2 JP6241934 B2 JP 6241934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
racket
frame
prepreg
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014024045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015150028A (ja
Inventor
陽介 山本
陽介 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dunlop Sports Co Ltd
Original Assignee
Dunlop Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dunlop Sports Co Ltd filed Critical Dunlop Sports Co Ltd
Priority to JP2014024045A priority Critical patent/JP6241934B2/ja
Priority to US14/607,553 priority patent/US20150224370A1/en
Priority to EP15153962.4A priority patent/EP2907553B1/en
Priority to CN201510075435.7A priority patent/CN104826295B/zh
Publication of JP2015150028A publication Critical patent/JP2015150028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6241934B2 publication Critical patent/JP6241934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • A63B49/10Frames made of non-metallic materials, other than wood
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C53/00Shaping by bending, folding, twisting, straightening or flattening; Apparatus therefor
    • B29C53/56Winding and joining, e.g. winding spirally
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2209/00Characteristics of used materials
    • A63B2209/02Characteristics of used materials with reinforcing fibres, e.g. carbon, polyamide fibres
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2209/00Characteristics of used materials
    • A63B2209/14Characteristics of used materials with form or shape memory materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2009/00Layered products

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、テニス等に使用されるラケットに関する。
テニスラケットのフレームは、繊維強化樹脂から形成されている。繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の強化繊維は、カーボン繊維である。この強化繊維は、長繊維である。複数枚のプリプレグが巻かれ、このプリプレグに含まれるエポキシ樹脂が硬化することで、フレームが成形される。
繊維強化樹脂から形成されたフレームを有するラケットが、特開2013−172915公報に開示されている。このラケットは、発泡体を含んでいる。この発泡体は、ラケットの剛性を高める。この発泡体はさらに、ラケットの振動吸収性を高める。このラケットは、打球感に優れる。
特開2013−172915公報
特開2013−172915公報に開示されたラケットは大きな発泡体を含んでいるので、その質量は大きい。プレーヤーは、このラケットを速く振ることができない。
本発明の目的は、打球感に優れ、かつ軽量であるラケットの提供にある。
本発明に係るラケットは、繊維強化樹脂から形成されておりかつ中空であるフレームと、このフレームの内面の一部に接合されており多数の気泡を含む発泡体とを有する。
好ましくは、ラケットの断面における、フレームのスペースの面積に対する、発泡体の面積の比率は、5%以上50%以下である。
好ましくは、発泡体の密度は、0.50g/cm以下である。好ましくは、「JIS K6254」の規定に準拠して測定された発泡体の25%CLDは、0.10MPa以下である。
好ましくは、フレームの中心点における、発泡体の中心角度θは、100°以上である。
本発明に係るラケットの製造方法は、
マトリクス樹脂と多数の繊維とを有するプリプレグの表面の一部に、多数の気泡を含む発泡片を積層する工程、
このプリプレグを筒状に巻いて、このプリプレグの内面に発泡片を位置させる工程、
及び
マトリクス樹脂を硬化させる工程
を含む。
本発明に係るラケットは、多数の気泡を含む発泡体を有するので、打球感に優れる。この発泡体はフレームの内面に接合されている。従って、この発泡体は、フレームのスペースを独占しない。このラケットは、軽量である。
図1は、本発明の一実施形態に係るラケットが示された正面図である。 図2は、図1のラケットが示された側面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った拡大断面図である。 図4は、図1のラケットの製造に用いられるプリプレグ及び発泡片が示された正面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った拡大断面図である。 図6は、図4のプリプレグ及び発泡片がチューブと共に示された斜視図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。 図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。 図10は、図9のラケットの製造に用いられるプリプレグ及び発泡片が示された正面図である。 図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。 図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された正面図である。 図13は、図12のラケットの製造に用いられるプリプレグ及び発泡片が示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1−3に示されたラケット2は、フレーム4と、第一発泡体6aと、第二発泡体6bとを有している。フレーム4は、ヘッド8、2つのスロート10、シャフト12及びグリップ14を備えている。このラケット2に、グロメット、グリップテープ、エンドキャップ等が取り付けられうる。さらに、このラケット2に、ストリングが張られ得る。このラケット2は、硬式テニス用である。図1において、上下方向はラケット2の軸方向であり、左右方向はラケット2の幅方向である。
フレーム4は、繊維強化樹脂からなる。この繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、熱硬化樹脂である。典型的な熱硬化樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の典型的な繊維は、カーボン繊維である。この繊維は、長繊維である。
ヘッド8は、打球面の輪郭を形成している。ヘッド8の正面形状は、略楕円である。楕円の長径方向は、フレーム4の軸方向と一致している。楕円の短径方向は、フレーム4の幅方向と一致している。図3から明らかなように、ヘッド8は中空である。ヘッド8は、内側部16、外側部18及び2つの中間部20を有している。外側部18は、ガット溝22を有している。図2に示されるように、ガット溝22はヘッド8の周方向に沿って延在している。このガット溝22に、グロメット(図示されず)が嵌め込まれる。
それぞれのスロート10の一端は、ヘッド8と連続している。このスロート10は、他端の近傍で他のスロート10と合流している。スロート10は、ヘッド8から延びてシャフト12に至っている。シャフト12は、2つのスロート10が合流する箇所から延びている。シャフト12は、スロート10と連続的にかつ一体的に形成されている。グリップ14は、シャフト12と連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド8のうち2つのスロート10に挟まれた部分は、ヨーク24である。
図3に示されるように、それぞれの発泡体6は、中間部20の内面に接合されている。発泡体6は、内側部16と離間している。発泡体6は、外側部18と離間している。図3において符号26で示される線は、打球面と一致している。この打球面に対し、第一発泡体6aの形状と第二発泡体6bの形状とは、対称である。
発泡体6は、マトリクスと、このマトリクス中に分散した多数の気泡とを有する。マトリクスの材質は、樹脂組成物である。この樹脂組成物の典型的な基材樹脂は、ポリウレタンである。マトリクスの材質が、ゴム組成物であってもよい。
典型的には、気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成される。好ましい熱分解型発泡剤としては、アゾ化合物、ニトロソ化合物及びトリアゾール化合物が例示される。機械攪拌法等の物理的発泡方法により、発泡体が得られてもよい。
発泡体6が独立気泡を有してもよく、連続気泡を有してもよい。発泡体6が吸水しにくいとの観点から、独立気泡が好ましい。
この発泡体6は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体6は、フレーム4の振動減衰に寄与しうる。この発泡体6を有するラケット2では、優れた打球感が得られる。
図3から明らかなように、発泡体6はシート状である。この発泡体6は、フレーム4のスペースを部分的に占めている。フレーム4のスペースの残余の部分には、空気が存在する。換言すれば、この発泡体6は、スペースを独占していない。この発泡体6は、軽量である。従ってこのラケット2は、軽量である。
発泡体6は、フレーム4の内部に位置している。従って、プレーヤーのストロークによってフレーム4が地面に衝突しても、発泡体6は摩耗しない。さらに、プレーヤーは発泡体6の存在を認識しないので、発泡体6がプレーを妨げることがない。
フレーム4のスペースの面積S1に対する、発泡体6の面積S2の比率Pは、5%以上50%以下が好ましい。この比率Pが5%以上であるラケット2は、打球感に優れる。この観点から、この比率Pは10%以上が特に好ましい。この比率Pが50%以下であるラケット2は、軽量である。軽量なラケットは、スイングしやすい。この観点から、この比率Pは40%以下が特に好ましい。比率Pは、フレーム4の中に発泡体6が存在する個所において測定される。比率Pは、フレーム4が延在する方向と直交する断面において測定される。面積S1は、フレーム4の内面に囲まれた図形の面積である。本実施形態に係るラケット2は、前述の通り、第一発泡体6a及び第二発泡体6bを有する。このラケット2では、第一発泡体6aの面積と第二発泡体6bの面積との合計が、面積S2である。
発泡体6の密度は、0.50g/cm以下が好ましい。この発泡体6は、ラケット2の打球感に寄与する。しかもこの発泡体6を有するラケット2は、軽量である。これらの観点から、この密度は0.35g/cm以下が特に好ましい。発泡体6の強度の観点から、この密度は0.10g/cm以上が好ましい。密度は、「JIS K 6401」の規定に準拠して測定される。
発泡体6の25%CLDは、0.10MPa以下が好ましい。この発泡体6は、ラケット2の打球感に寄与する。この観点から、25%CLDは0.06MPa以下が特に好ましい。発泡体6の強度の観点から、25%CLDは0.01MPa以上が好ましい。25%CLDは、「JIS K6254」の規定に準拠して測定される圧縮荷重たわみ(Compression Load Deflection)である。25%CLDは、発泡体6を25%圧縮変形させるのに必要な圧力である。
図1において、矢印Lで示されているのはヘッド8の長さであり、矢印Wで示されているのはヘッド8の幅である。符号28で示されているのは、トップ30からの距離が長さLの1/2である直線である。符号32で示されているのは、ラケット2の軸線である。符号Oで示されているのは、フレーム4の中心点である。中心点Oにおいて、直線28が軸線32と交差する。
図1において、符号34で示されているのは発泡体6の一端であり、符号36で示されているのは発泡体6の他端である。符号θで示されているのは、中心点Oにおける発泡体6の中心角度である。中心角度θは、100°以上が好ましい。中心角度θが100°以上であるラケット2は、打球感に優れる。この観点から、中心角度θは150°以上がより好ましく、180°以上が特に好ましい。軽量の観点から、中心角度θは240°以下が好ましい。
図4及び5には、プリプレグ38、第一発泡片40a及び第二発泡片40bが示されている。プリプレグ38は、マトリクス樹脂と並列された多数の長繊維とを有している。マトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂である。それぞれの発泡片40は、多数の気泡を含んでいる。発泡片40は、プリプレグ38に積層されており、かつプリプレグ38に接合されている。接合は、粘着剤によってなされうる。図5において、矢印Wで示されているのは発泡片40の幅であり、矢印Tで示されているのは発泡片40の厚みである。
図6には、チューブ42とこのチューブ42に挿入されたマンドレル44とが示されている。このチューブ42に、プリプレグ38が巻かれる。巻かれることにより、プリプレグ38は筒状を呈する。巻かれることにより、発泡片40はプリプレグ38の内面に位置する。
マンドレル44がチューブ42から抜かれた後、プリプレグ38、発泡片40及びチューブ42が金型に入れられる。金型内で、チューブ42に気体が充填され、チューブ42が膨張する。この膨張により、プリプレグ38が金型のキャビティ面に押し付けられる。このプリプレグ38が加熱され、マトリクス樹脂が硬化する。硬化により、フレーム4が得られる。第一発泡片40aからは、第一発泡体6aが形成される。第二発泡片40bからは、第二発泡体6bが形成される。第一発泡片40a及び第二発泡片40bは、プリプレグ38の加熱時に損傷しない程度の耐熱性を有する。
この製造方法では、発泡体6の位置が正確に制御されうる。この製造方法では、発泡体6のボリュームが正確に制御されうる。この製造方法では、発泡体6の発泡倍率が正確に制御されうる。
発泡片40の具体例として、イノアックコーポレーション社の「PORON LE−20」、「PORON SR−S−24」、「PORON SR−L−20」、「PORON SR−L−24」及び「PORON BB−32」が例示される。
図7は、本発明の他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。このラケットは、ヘッド46と、第一発泡体48aと、第二発泡体48bとを有している。ヘッド46は、内側部50、外側部52及び2つの中間部54を有している。外側部52は、ガット溝56を有している。それぞれの発泡体48は、外側部52の内面に接合されている。発泡体48の位置以外のこのラケットの構造は、図1−3に示されたラケット2の構造と同一である。
発泡体48の材質は、図3に示された発泡体6の材質と同一である。このラケットでも、発泡体48は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体48は、フレームの振動減衰に寄与しうる。この発泡体48を有するラケットでは、優れた打球感が得られる。この発泡体48は、フレームのスペースを部分的に占めている。フレームのスペースの残余の部分には、空気が存在する。このラケットは、軽量である。
このラケットでも、スペースの面積S1に対する、発泡体48の面積S2の比率Pは、5%以上50%以下が好ましい。この比率Pは、10%以上が特に好ましい。この比率Pは、40%以下が特に好ましい。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。このラケットは、ヘッド58と、第一発泡体60aと、第二発泡体60bとを有している。ヘッド58は、内側部62、外側部64及び2つの中間部66を有している。外側部64は、ガット溝68を有している。それぞれの発泡体60は、内側部62の内面に接合されている。発泡体60の位置以外のこのラケットの構造は、図1−3に示されたラケット2の構造と同一である。
発泡体60の材質は、図3に示された発泡体6の材質と同一である。このラケットでも、発泡体60は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体60は、フレームの振動減衰に寄与しうる。この発泡体60を有するラケットでは、優れた打球感が得られる。この発泡体60は、フレームのスペースを部分的に占めている。フレームのスペースの残余の部分には、空気が存在する。このラケットは、軽量である。
このラケットでも、スペースの面積S1に対する、発泡体60の面積S2の比率Pは、5%以上50%以下が好ましい。この比率Pは、10%以上が特に好ましい。この比率Pは、40%以下が特に好ましい。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。このラケットは、ヘッド70と発泡体72とを有している。ヘッド70は、内側部74、外側部76及び2つの中間部78を有している。外側部76は、ガット溝80を有している。発泡体72は、外側部76の内面に接合されている。発泡体72以外のこのラケットの構造は、図1−3に示されたラケット2の構造と同一である。
発泡体72の材質は、図3に示された発泡体6の材質と同一である。このラケットでも、発泡体72は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体72は、フレームの振動減衰に寄与しうる。この発泡体72を有するラケットでは、優れた打球感が得られる。この発泡体72は、フレームのスペースを部分的に占めている。フレームのスペースの残余の部分には、空気が存在する。このラケットは、軽量である。
このラケットでも、スペースの面積S1に対する、発泡体72の面積S2の比率Pは、5%以上50%以下が好ましい。この比率Pは、10%以上が特に好ましい。この比率Pは、40%以下が特に好ましい。
図10には、プリプレグ82及び発泡片84が示されている。プリプレグ82の材質は、図4−6に示されたプリプレグ38の材質と同一である。発泡片84の材質は、図4−6に示された発泡片40の材質と同一である。発泡片84は、プリプレグ82に積層されており、かつプリプレグ82に接合されている。このプリプレグ82が巻かれることにより、プリプレグ82は筒状を呈する。巻かれることにより、発泡片84はプリプレグ82の内面に位置する。このプリプレグ82が加熱され、マトリクス樹脂が硬化する。硬化により、フレームが得られる。発泡片84からは、発泡体72が形成される。
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された断面図である。このラケットは、ヘッド86と発泡体88とを有している。ヘッド86は、内側部90、外側部92及び2つの中間部94を有している。外側部92は、ガット溝96を有している。発泡体88は、内側部90の内面に接合されている。発泡体88以外のこのラケットの構造は、図1−3に示されたラケット2の構造と同一である。
発泡体88の材質は、図3に示された発泡体6の材質と同一である。このラケットでも、発泡体88は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体88は、フレームの振動減衰に寄与しうる。この発泡体88を有するラケットでは、優れた打球感が得られる。この発泡体88は、フレームのスペースを部分的に占めている。フレームのスペースの残余の部分には、空気が存在する。このラケットは、軽量である。
このラケットでも、スペースの面積S1に対する、発泡体88の面積S2の比率Pは、5%以上50%以下が好ましい。この比率Pは、10%以上が特に好ましい。この比率Pは、40%以下が特に好ましい。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケット98が示された正面図である。このラケット98は、ヘッド100と、第一発泡体102aと、第二発泡体102bとを有している。ヘッド100の周方向において、第一発泡体102aは第二発泡体102bと離間している。発泡体102以外のこのラケット98の構造は、図1−3に示されたラケット2の構造と同一である。
それぞれの発泡体102の材質は、図3に示された発泡体6の材質と同一である。このラケット98でも、発泡体102は、インパクト時の衝撃を吸収しうる。さらにこの発泡体102は、フレームの振動減衰に寄与しうる。この発泡体102を有するラケット98では、優れた打球感が得られる。この発泡体102は、フレームのスペースを部分的に占めている。フレームのスペースの残余の部分には、空気が存在する。このラケット98は、軽量である。
図12において、符号104で示されているのは第一発泡体102aの一端であり、符号106で示されているのは第一発泡体102aの他端である。符号θ1で示されているのは、中心点Oにおける第一発泡体102aの中心角度である。符号108で示されているのは第二発泡体102bの一端であり、符号110で示されているのは第二発泡体102bの他端である。符号θ2で示されているのは、中心点Oにおける第二発泡体102bの中心角度である。このラケット98では、中心角度θは、中心角度θ1と中心角度θ2との和である。中心角度θは、100°以上が好ましい。中心角度θが100°以上であるラケット98は、打球感に優れる。この観点から、中心角度θは150°以上がより好ましく、180°以上が特に好ましい。軽量の観点から、中心角度θは240°以下が好ましい。
図13には、プリプレグ112、第一発泡片114a及び第二発泡片114bが示されている。プリプレグ112の材質は、図4−6に示されたプリプレグ38の材質と同一である。それぞれの発泡片114の材質は、図4−6に示された発泡片40の材質と同一である。発泡片114は、プリプレグ112に積層されており、かつプリプレグ112に接合されている。このプリプレグ112が巻かれることにより、プリプレグ112は筒状を呈する。巻かれることにより、発泡片114はプリプレグ112の内面に位置する。このプリプレグ112が加熱され、マトリクス樹脂が硬化する。硬化により、フレームが得られる。第一発泡片114aからは、第一発泡体102aが形成される。第二発泡片114bからは、第二発泡体102bが形成される。
第一発泡体102aの材質が、第二発泡体102bの材質と異なっていてもよい。第一発泡体102aの密度が、第二発泡体102bの密度と異なっていてもよい。第一発泡体102aのサイズが、第二発泡体102bのサイズと異なっていてもよい。
ラケットが、3以上の発泡体を有してもよい。この場合、それぞれの発泡体の中心角度の和が、中心角度θである。中心角度θは、100°以上が好ましい。中心角度θが100°以上であるラケット98は、打球感に優れる。この観点から、中心角度θは150°以上がより好ましく、180°以上が特に好ましい。軽量の観点から、中心角度θは240°以下が好ましい。これらの発泡体において、材質、密度、サイズ等が互いに異なってもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−3に示されたラケットを製作した。このラケットには、発泡片(前述の「PORON SR−S−24」を用いた。この発泡片では、密度は0.24g/cmであり、幅Wは5.0mmであり、長さは680mmである。
[実施例2−4]
発泡片の長さを下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4のラケットを得た。
[実施例5−13]
下記の表2及び3に示される発泡片を用いた他は実施例1と同様にして、実施例5−13のラケットを得た。
[比較例1]
発泡片を用いなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のラケットを得た。
[比較例2]
プリプレグとチューブとの間に発泡剤を含有する樹脂組成物を配置し、プリプレグの加熱時にこの発泡剤を発泡させて、ラケットを得た。このラケットでは、ヘッドのスペースを発泡体が独占している。
[評価]
各ラケットに、グロメット、グリップテープ及びエンドキャップを取り付けた。さらに、このラケットにストリングを張った。このラケットにてプレーヤーにテニスボールを打たせ、下記基準に基づいて打球感及びスイングしやすさを格付けさせた。
A:よい
B:悪くない
C:悪い
この結果が、下記の表1−3に示されている。
Figure 0006241934
Figure 0006241934
Figure 0006241934
表1−3に示されるように、各実施例のラケットは、打球感及びスイングしやすさに優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るラケットは、硬式テニス以外の競技にも用いられ得る。
2、98・・・ラケット
4・・・フレーム
6、48、60、72、88、102・・・発泡体
6a、48a、60a、102a・・・第一発泡体
6b、48b、60b、102b・・・第二発泡体
8、46、58、70、86、100・・・ヘッド
38、82、112・・・プリプレグ
40、84、114・・・発泡片
40a、114a・・・第一発泡片
40b、114b・・・第二発泡片
42・・・チューブ
44・・・マンドレル

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂から形成されており、かつ中空であるフレームと、
    上記フレームの内面の一部に接合されており、多数の気泡を含む発泡体と
    を有するラケットであって、
    上記ラケットの断面における、上記フレームのスペースの面積に対する、上記発泡体の面積の比率が、8%以上38%以下であるラケット
  2. 上記発泡体の密度が0.50g/cm以下である請求項1に記載のラケット。
  3. 上記発泡体の、「JIS K6254」の規定に準拠して測定された25%CLDが、0.10MPa以下である請求項1又は2に記載のラケット。
  4. 上記フレームの中心点における上記発泡体の中心角度θが、100°以上である請求項1から3のいずれかに記載のラケット。
  5. マトリクス樹脂と多数の繊維とを有するプリプレグの表面の一部に、多数の気泡を含む発泡片を積層する工程、
    上記プリプレグを筒状に巻いて、このプリプレグの内面に上記発泡片を位置させる工程、
    及び
    上記マトリクス樹脂を硬化させる工程
    を含むラケットの製造方法。
JP2014024045A 2014-02-12 2014-02-12 ラケット Active JP6241934B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024045A JP6241934B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 ラケット
US14/607,553 US20150224370A1 (en) 2014-02-12 2015-01-28 Racket
EP15153962.4A EP2907553B1 (en) 2014-02-12 2015-02-05 Racket
CN201510075435.7A CN104826295B (zh) 2014-02-12 2015-02-12 用于制造球拍的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024045A JP6241934B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 ラケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015150028A JP2015150028A (ja) 2015-08-24
JP6241934B2 true JP6241934B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=52577610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024045A Active JP6241934B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 ラケット

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20150224370A1 (ja)
EP (1) EP2907553B1 (ja)
JP (1) JP6241934B2 (ja)
CN (1) CN104826295B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10130858B2 (en) 2016-11-15 2018-11-20 Lamkin Corporation Composite golf club grip
JP6776883B2 (ja) 2016-12-26 2020-10-28 住友ゴム工業株式会社 テニスラケットフレーム
USD877833S1 (en) * 2017-12-28 2020-03-10 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tennis racket frame
USD931965S1 (en) * 2019-12-31 2021-09-28 Head Technology Gmbh Tennis racquet
USD931964S1 (en) * 2019-12-31 2021-09-28 Head Technology Gmbh Tennis racquet

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4399992A (en) * 1980-03-10 1983-08-23 Questor Corporation Structural member having a high strength to weight ratio and method of making same
DE3030699A1 (de) * 1980-08-14 1982-04-01 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Verbundwerkstoff-profil
US4460423A (en) * 1982-01-05 1984-07-17 Bosnia Omar J Method for manufacturing a racket structure
CN1227763A (zh) * 1998-03-02 1999-09-08 生力旺兴业股份有限公司 改良球拍框架
US6012996A (en) * 1998-03-05 2000-01-11 Shenly Won Sport Co., Ltd. Game racket frame made of fiber reinforced plastic
JP4362743B2 (ja) * 1998-07-03 2009-11-11 Sriスポーツ株式会社 ラケットフレーム
TW469848U (en) * 2000-10-13 2001-12-21 Yuan Min An Entpr Co Ltd Racket frame
JP5281767B2 (ja) * 2007-08-01 2013-09-04 ヨネックス株式会社 バドミントンラケットの製造方法
CN101590314A (zh) * 2009-06-18 2009-12-02 徐建昇 纤维质球拍框架的制作方法
JP5948082B2 (ja) * 2012-02-27 2016-07-06 ヨネックス株式会社 テニスラケット
CN203264204U (zh) * 2013-04-26 2013-11-06 源民安企业股份有限公司 羽毛球拍

Also Published As

Publication number Publication date
CN104826295A (zh) 2015-08-12
US20150224370A1 (en) 2015-08-13
EP2907553B1 (en) 2017-10-11
CN104826295B (zh) 2018-09-04
JP2015150028A (ja) 2015-08-24
EP2907553A1 (en) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6241934B2 (ja) ラケット
JP4897627B2 (ja) 単独の中空プライマリ管を有する複合バット
US20050119070A1 (en) Golf club head
JP2007307351A (ja) 複数チューブ構造を有するホッケースティックシステム
US9220962B2 (en) Double wall bat and process for manufacturing same
JP2005087710A (ja) 複合式野球バット
JP2007313289A (ja) 単一の中空プライマリチューブを有するホッケースティック
US9227113B2 (en) Badminton racket
US20180001166A1 (en) Golf club
JP5293338B2 (ja) 卓球用ラケット
JP6053539B2 (ja) ラケットフレーム
US20080184867A1 (en) Drumstick with multiple tube structure
US9597566B2 (en) Golf club
JP2006247124A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP6741956B2 (ja) ゴルフクラブ
US7883434B2 (en) Composite bat having a multiple tube structure
JP7585625B2 (ja) ラケット
JP7074549B2 (ja) バドミントンラケット及びバドミントンラケットの製造方法
WO2008155684A1 (en) Billiard cue having a multiple tube structure
JP2011142973A (ja) ゴルフクラブ用シャフトおよびゴルフクラブ
JP7629586B2 (ja) ビリヤードキューの製造方法
CN112041037A (zh) 羽毛球球拍
KR20170050345A (ko) 배드민턴 라켓용 샤프트 및 이를 포함하는 배드민턴 라켓
JP2008200117A (ja) アイアン型ゴルフクラブ用シャフト及びアイアン型ゴルフクラブ
JP2011024619A (ja) ラケットフレーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6241934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250