JP6238835B2 - 圧縮機、及びその圧縮機を備えたヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
すると、圧縮機の運転中においてヒートポンプ装置の冷媒回路の圧力は、圧縮機の吐出口から膨張機構の入口までの圧力は大気圧より高い正圧になり、膨張機構の出口から圧縮機の吸入口までの圧力は大気圧より低い負圧となる。
また、たとえばヒートポンプ装置の組み立て不良、または、ヒートポンプ装置の設置や撤去等の作業時の衝撃などに起因する人為的な原因によっても、ヒートポンプ装置の冷凍サイクルを構成する冷媒回路内に空気が混入する場合がある。
ここで、冷媒として、たとえばイソブタン、プロパン、R32などといった可燃性の冷媒が採用されていたり、潤滑油として可燃性のものが採用されている場合には、可燃性混合気が着火又は発火し、ヒートポンプ装置全体に火災伝播する可能性がある。
特許文献1に記載のヒートポンプ装置は、酸素吸着剤を収納するケースを冷媒回路に設けることで、冷媒と共に冷媒回路内を循環する空気に含まれる酸素を、吸着除去するように構成したものである。
特許文献2に記載の空気調和機は、冷凍サイクル部を配設した底面または側壁にガスセンサを設けることで、冷凍サイクル外部に漏れた可燃性冷媒を検知するように構成したものである。
また、特許文献2に記載のガスセンサは、冷凍サイクルの外部に漏れた可燃性冷媒を検知するため、圧縮機内部の可燃性混合気の形成は検知することができない。すなわち、圧縮機内部の可燃性混合気の着火又は発火を検知することはできず、冷媒回路内の冷媒、または潤滑油が発火してヒートポンプ装置が破損してしまう可能性があった。
図1は、実施の形態1に係る圧縮機を備えたヒートポンプ装置の構成図である。
図2は、実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図である。
図3は、実施の形態1に係る圧縮機の火炎検出装置の電極部を示す構成図である。
図1を用いて実施の形態1に係る圧縮機1を備えたヒートポンプ装置100の構成について説明する。
ヒートポンプ装置100は、空気調和装置、冷蔵庫などの冷凍装置、給湯機等の熱源装置として利用されるものである。本実施の形態1では、ヒートポンプ装置100が空気調和装置に利用されている場合を例として説明する。
ヒートポンプ装置100は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1と、凝縮器又は蒸発器として機能する第1熱交換器2と、高圧の冷媒を減圧する膨張弁3と、蒸発器又は凝縮器として機能する第2熱交換器4と、冷媒の流路を切り替える四方弁5と、圧縮機1から吐出された冷媒の脈動を低減させるマフラー6と、余剰冷媒を貯留することができるアキュムレータ7とを有している。
ここで、冷媒流路とは、圧縮機1、第1熱交換器2、膨張弁3、第2熱交換器4、四方弁5、マフラー6、アキュムレータ7及び冷媒配管9によって構成される冷媒回路である。
第1熱交換器2は、一方が四方弁5に接続され、他方が膨張弁3に接続され、第1熱交換器2に供給される冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施しているときには、第1熱交換器2が蒸発器として機能し、ヒートポンプ装置100が冷房運転を実施しているときには、凝縮器(放熱器)として機能する。
膨張弁3は、冷媒を減圧、膨張させるものであり、一方が第1熱交換器2に接続され、他方が第2熱交換器4に接続されているものである。なお、膨張弁3は、たとえば開度が可変である電子膨張弁、キャピラリーチューブなどで構成するとよい。
第2熱交換器4は、一方が四方弁5に接続され、他方が膨張弁3に接続され、第2熱交換器4に供給される冷媒と、空気との間で熱交換を行わせるものである。ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施しているときには、第2熱交換器4が凝縮器として機能し、ヒートポンプ装置100が冷房運転を実施しているときには、蒸発器として機能する。
四方弁5は、圧縮機1から吐出された冷媒の流路を、第1熱交換器2に冷媒が流入する流路、あるいは、第2熱交換器4に冷媒が流入する流路に切り替えるものである。例えば、ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施する場合には、四方弁5が、圧縮機1から吐出された冷媒を第2熱交換器4に供給するように切り替えられる。
マフラー6は、吐出冷媒配管9Aに設けられており、圧縮機1から吐出された冷媒の脈動を低減させるものである。マフラー6は、冷媒流れ方向の上流側が圧縮機1の吐出側に接続されており、冷媒流れ方向の下流側が四方弁5に接続されている。
アキュムレータ7は、四方弁5と圧縮機1との間の冷媒配管9に接続されており、蒸発器として機能する第1熱交換器2、または第2熱交換器4から流出した冷媒を液状冷媒と蒸気状冷媒とに分離し、圧縮機1に液状冷媒が吸入されることを抑制するものである。
[圧縮機1]
圧縮機1は、底部に潤滑油を貯留し、冷媒を圧縮する機構などが搭載される密閉容器11と、密閉容器11に収納され、冷媒を圧縮する圧縮要素15と、密閉容器11に収容され、圧縮要素15を駆動する電動要素13と、電動要素13と圧縮要素15とを接続する回転軸14と、密閉容器11内であって上下位置が電動要素13と圧縮要素15との間に設けられている火炎検出装置8とを備えている。
密閉容器11は、圧縮機1の外郭を構成するものである。密閉容器11内には、密閉容器11の内壁と当接して圧縮要素15が固定され、この圧縮要素15の上部に密閉容器11の内壁と当接して電動要素13が固定されている。
密閉容器11には、開口部である吐出口11a及び吸入口11bが形成されている。そして、密閉容器11の吐出口11aの形成位置に、圧縮要素15で圧縮された冷媒を密閉容器11内から吐出する吐出冷媒配管9Aが接続され、密閉容器11の吸入口11bの形成位置に、密閉容器11内に冷媒を供給する吸入冷媒配管9Bが接続されている。
密閉容器11の底部には、潤滑油溜12が形成され、圧縮要素15における摺動摩擦を軽減することができる潤滑油が貯留される。なお、潤滑油溜12に貯留された潤滑油は、冷媒と共に圧縮要素15内に吸入され、圧縮要素15の摺動部などに供給される。
電動要素13は、回転軸14が固定され自身の回転を回転軸14に伝達する回転子17と、積層鉄心に複数相の巻線21を装着して構成される固定子16とを有している。
そして、電動要素13は、回転子17が回転軸14に接続されており、回転軸14を介して圧縮要素15を駆動することができるようになっている。つまり、図示省略の電源から固定子16に電力が供給されることによって、回転子17が回転し、この駆動力を回転軸14を介して圧縮要素15に伝達することができるものである。これにより、圧縮要素15が駆動して冷媒を圧縮することができる。
固定子16は、回転子17を回転させるものであり、たとえば、複数の油戻し孔18が形成された鉄心19、及び複数相の巻線21などを有するものである。固定子16は、その外周面が密閉容器11の壁部(内周面)に固定されて設けられている。
なお、上記のように固定子16と回転子17との間には、予め設定された間隔が形成されているため、カップマフラー31から放出された高温、高圧の冷媒は、この間隔などを介して密閉容器11内の吐出冷媒配管9Aが接続されている側の空間に供給される。
圧縮要素15は、密閉容器11内に吸入された冷媒を圧縮するものであり、種々の機構(たとえば、ロータリー式、スクロール式、ベーン式など)のものを採用することができる。ここでは、ロータリー式を例に説明する。
圧縮要素15は、後述のローラ26が設置されるシリンダ24と、回転軸14に接続され、シリンダ24内に回転自在に設けられているローラ26と、このローラ26に接してシリンダ24内を分けるベーン27と、シリンダ24の開口を閉塞すると共に回転軸14を回転自在に支持する上軸受部28及び下軸受部29と、上軸受部28に取り付けられるカップマフラー31とを有している。
ベーン27は、ローラ26に接してシリンダ24内を分けるものであり、シリンダ24に形成される図示省略の溝内を往復運動し、先端がローラ26と接しているものである。
そして、シリンダ24、ローラ26及びベーン27などにより、冷媒が圧縮される空間である圧縮室が形成される。この圧縮室は、ローラ26及びベーン27の回転に伴って小さくなっていき、圧縮室に供給された冷媒が圧縮されるようになっている。
カップマフラー31は、吐出口15aを覆うように吐出口15aの上方に設けられている導電性の円形板部材である。つまり、圧縮要素15で圧縮されて吐出口15aから吐出された冷媒は、カップマフラー31内の空間に一旦吐出された後に、カップマフラー31の吐出口34から密閉容器11内に吐出され、密閉容器11の吐出口11aに接続される吐出冷媒配管9Aを介して圧縮機1の外部に吐出される。
[火炎検出装置8]
実施の形態1に係る圧縮機1には、密閉容器11内で発生する火炎を検出する火炎検出装置8が設けられている。
火炎検出装置8は、火炎が形成された際に、火炎中のイオンと電子により流れる電流を検出する電極と、検出制御装置20とを備え、火炎の検知を行うものである。
よって、火炎検出装置8は、圧縮要素15の固定位置よりも上方であって電動要素13の固定位置の下方の空間に設置する。なお、火炎検出装置8の設置位置は限定されるものではなく、電動要素13の上側の空間に火炎が最初に形成される場合などは、設置位置を適宜変更してもよい。
また、プラス電極部41とマイナス電極部42とは数mmの間隙をあけて設置されている。この間隙は数mmには限らないが、間隙が大きくなると流れる電流が小さくなり印加電圧を大きくする必要が生じるため、間隙は極端に大きくせず、数mmにすることが好ましい。
検出制御装置20は、検出制御装置本体20Aと接続配線部20Bとを有する。また、この検出制御装置20は、火炎が形成された場合に検出された電流に基づき圧縮機1の駆動を停止する制御装置を兼ねている。
このように構成されたヒートポンプ装置100の冷房運転時の動作について説明する。
圧縮機1で圧縮された冷媒は、吐出冷媒配管9Aへ吐出され、マフラー6を経てから第1熱交換器2へ流入する。そして、この冷媒は、第1熱交換器2で凝縮し、膨張弁3で減圧され、第2熱交換器4で蒸発する。蒸発した冷媒は、アキュムレータ7を通って圧縮機1に戻り、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内を循環する。このような動作によって、第2熱交換器4で生成される冷熱を、たとえば空調対象空間の冷房に利用することができる。
したがって、膨張弁3の出口から圧縮機1の吸入口11bまでの冷媒の流路となる冷媒配管9には、腐食、溶接不良などによって穴が空いてしまった場合には、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内に空気が混入してしまう。
また、ヒートポンプ装置100で使用される潤滑油も、蒸気、ミストの状態になるため、可燃性の冷媒が無くても、潤滑油の蒸気、ミストが空気と混合されると可燃性の混合気を形成する。
図4は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置の圧力上昇と自己発火温度との関係を示した説明図である。
可燃範囲の混合気濃度になり、圧縮機1の運転により圧縮機1内の圧力と温度が上昇し、冷媒の自己発火温度、または潤滑油の自己発火温度以上に達すると、圧縮機1内の可燃性の混合気が発火する。
潤滑油の自己発火温度は、一般的に公表されていないが、ある潤滑油において自己発火温度について調べたところ、潤滑油のミストが約400℃で自己発火した。潤滑油の種類によって自己発火温度は異なるが、潤滑油は、冷媒よりも低い温度で自己発火する場合があることがわかる。
したがって例えば、ヒートポンプ装置100にこの潤滑油と、イソブタンを有する可燃性冷媒とが採用されている場合には、自己発火温度が低い方の潤滑油が先に自己発火することになる。
火炎検出装置8のプラス電極部41とマイナス電極部42の間は電気的に絶縁されているため、圧縮機1の通常動作において火炎がない状況では電圧を印加しても電流が流れることはない。
これに対して、可燃性混合気が着火して火炎検出装置8のプラス電極部41とマイナス電極部42の間に火炎が形成された場合には、火炎中に存在するプラス電荷イオンがマイナス極に移動し、マイナス電荷の電子がプラス極に移動するため、電流が流れるようになる。
検出制御装置20は、この火炎形成による電流を検出する。そして、電流を検出した場合には、圧縮機1の駆動を停止する。
本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100は、冷媒流路内に空気が混入し、冷媒及び潤滑油のうちの少なくとも一方と可燃性混合気を形成した場合において、圧縮機1内部、または、ヒートポンプ装置100の冷媒流路の高圧高温領域に形成される火炎を火炎検出装置8で検出し、検出制御装置20により圧縮機1の駆動を停止させるので、発火後の圧縮機1内部の圧力上昇を低く抑えることができる。これにより、火炎が圧縮機1内部の全体やヒートポンプ装置100の冷媒流路内全体に伝播することを抑制し、圧縮機1ひいてはヒートポンプ装置100が破損してしまうことを防止することができる。
本実施の形態2に係るヒートポンプ装置の圧縮機1は、実施の形態1に係る火炎検出装置8に代えて他の例の火炎検出装置10を設けた点が異なっており、その他の構成は実施の形態1で示した圧縮機1と同様である。
図5は、実施の形態2に係る圧縮機の縦断面図である。
図6は、実施の形態2に係る圧縮機の火炎検出装置の電極部を示す構成図である。
図7は、実施の形態2に係る圧縮機の火炎検出装置の一例を示す平面図である。
図8は、実施の形態2に係る圧縮機の火炎検出装置の一例を示す側面図である。
なお、実施の形態2では、実施の形態1に対する相違点を中心に説明するものとする。
火炎検出装置10は、図6に示すように円柱棒状の導電性を有する金属線で構成される電極部51と、電極部51の一方の端部側に接続され、電極部51を圧縮機1の密閉容器11の内壁と電気的に絶縁して固定する接続部52とを有するものである。
本実施の形態2では、火炎検出装置10の電極部51はその形状が円柱棒状であるものとして説明するが、それに限定されるものではなく、適宜形状を変更してもよい。
したがって、密閉容器11に電圧を印加するとカップマフラー31にも同じ電圧が作用する。碍子や耐熱ゴムなどの絶縁体で構成される接続部52を介することで、火炎検出装置10の電極部51と密閉容器11、すなわち火炎検出装置10の電極部51とカップマフラー31とは絶縁されている。
直流を印加する場合には、電極としての面積が大きなカップマフラー31をマイナス極、電極としての面積が小さな火炎検出装置10の電極部51をプラス極にするのが好ましい。火炎検出装置10の電極部51をプラス極にした方が電流が流れやすいのは、火炎中のイオンと電子の移動度の違いによるものである。プラス電荷イオンは電子に比較して移動度が小さく、到達する側のマイナス極の面積が大きい方が、電流が流れやすい電極構成になるためである。
火炎検出装置10の電極部51をマイナス極、カップマフラー31をプラス極と逆にすると、火炎中のイオンと電子の移動度の違いに起因して、流れる電流値が小さくなるため、印加する電圧を大きくするなどの調整が必要であるものの、この場合も火炎の検出は可能である。
このように、火炎検出装置10の電極部51とカップマフラー31との間に直流を印加しても交流を印加しても、圧縮機1の内部の着火を検知することが可能である。
圧縮機1内の圧力と温度に関しては、特に、圧縮要素15内部あるいはその吐出弁30近傍が最も高圧高温になり、この近傍で可燃性の混合気が発火し、カップマフラー31内の可燃性混合気が燃焼してカップマフラー31の吐出口34に火炎が形成される。
本実施の形態2に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の有する効果と同様に、圧縮機1内部の高圧領域に形成される火炎を火炎検出装置10で検出し、検出制御装置20により圧縮機1の駆動を停止させるので、発火後の圧縮機1内部の圧力上昇を低く抑えることができる。これにより、火炎が圧縮機1内部の全体やヒートポンプ装置100の冷媒流路内全体に伝播することを抑制し、圧縮機1ひいてはヒートポンプ装置100が破損してしまうことを防止することができる。
Claims (16)
- 作動流体として冷媒と潤滑油とが流入する圧縮部と、該圧縮部を駆動する電動部と、前記圧縮部及び前記電動部とを収納する密閉容器と、を備えた圧縮機であって、
前記冷媒と前記潤滑油との少なくとも一方は、可燃性を有しており、
前記密閉容器内には、前記圧縮部の吐出側に高圧領域が形成され、
前記高圧領域には、火炎を検出する火炎検出装置が設置されていることを特徴とする圧縮機。 - 前記火炎検出装置は、火炎を検出した時に、前記電動部を停止させることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記火炎検出装置は、一対の電極部を有し、
前記電極部は、前記圧縮部の吐出口に対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。 - 前記電極部の間に電圧を印加し該電極部の間に流れる電流値を測定することで火炎を検出することを特徴とする請求項3に記載の圧縮機。
- 前記一対の電極部の一方は、前記圧縮部の吐出口を覆うように設置された導電性のカップマフラーであることを特徴とする請求項3または4に記載の圧縮機。
- 前記一対の電極部の他方は、前記カップマフラーの吐出口に対向する位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載の圧縮機。
- 前記カップマフラーは、マイナス極として作用し、
前記一対の電極部の他方は、プラス極として作用することを特徴とする請求項5または6に記載の圧縮機。 - 前記火炎検出装置は、前記電流値が上限値を有する規定範囲内の値を示した時に火炎が発生したと判定することを特徴とする請求項4、請求項4に従属する請求項5または6のいずれか1項に記載の圧縮機。
- 前記冷媒は組成として、イソブタン、プロパン、R32のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の圧縮機。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器と、を冷媒流路で接続したことを特徴とするヒートポンプ装置。
- 少なくとも圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器と、を冷媒流路で接続し、前記冷媒流路に作動流体として冷媒と潤滑油とを流通させたヒートポンプ装置であって、
前記冷媒と前記潤滑油との少なくとも一方は、可燃性を有しており、
前記冷媒流路のうち前記圧縮機から前記膨張機構までの高圧領域には、火炎を検出する火炎検出装置が設置されていることを特徴とするヒートポンプ装置。 - 前記火炎検出装置は、火炎を検出した時に、前記圧縮機を停止させることを特徴とする請求項11に記載のヒートポンプ装置。
- 前記火炎検出装置は、一対の電極部を有していることを特徴とする請求項11または12に記載のヒートポンプ装置。
- 前記電極部の間に電圧を印加し該電極部の間に流れる電流値を測定することで火炎を検出することを特徴とする請求項13に記載のヒートポンプ装置。
- 前記火炎検出装置は、前記電流値が上限値を有する規定範囲内の値を示した時に火炎が発生したと判定することを特徴とする請求項14に記載のヒートポンプ装置。
- 前記冷媒は組成として、イソブタン、プロパン、R32のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
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