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JP6232683B2 - 静的混合構造、流体混合方法および混合流体製造方法 - Google Patents

静的混合構造、流体混合方法および混合流体製造方法 Download PDF

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この発明は、流体自体のもつエネルギーにより流体を混合する静的混合構造に関し、より詳しくは、圧力損失を抑えながら流体の混合が行えるようにする静的混合構造に関する。
静的混合装置として、例えば下記特許文献1に開示されているようなものがある。この静的混合装置は、円筒状の配管に複数のオリフィス板を配置して構成されている。これらすべてのオリフィス板は、配管の軸方向にみたときに隣接する2枚のオリフィス板同士の間で重ならないように複数の穴を有している。これらの穴はすべて円形である。
このような構成であるので、配管に入った流体は、オリフィス板の穴を順次通過しながら分割・合流を繰り返す。この結果、流体が混合される。
つまり、流体の混合は、穴を通過した流体の直進を阻止して行う構成であって、穴を通過した流体は行く手を阻まれて分割・合流し、オリフィス板間を通ったのち、下流側のオリフィス板における近い穴に流れ込む。
しかし、前述のように隣接する2枚のオリフィス板の穴は円形で、穴同士が配管の軸方向において互いに重ならないように配設された構成であるので、圧力損失が大きい。
特開2011−121038号公報
そこで、この発明は、圧力損失が小さくても流体の混合ができるようにすることを主な目的とする。
そのための第1の手段は、流体が通過する流路に、該流路を塞ぐ方向に広がり、前記流体を通過させる複数の通過部と前記流体の通過を阻止する閉塞部を有した板状の混合エレメント部を、前記流路の長手方向に間隔をあけて複数備えて、互いに隣接する前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部の少なくとも一部が流路方向視において重なる配置とした静的混合構造であって、前記混合エレメント部が前記流路を構成する部分と別部材であるとともに、前記混合エレメント部の間隔を保持するスペーサを備え、前記スペーサが、隣接する別のスペーサを連結する連結構造を有し、前記混合エレメント部が複数枚で一組となる混合エレメント群を備え、前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部が、同一の混合エレメント群のうちの他の混合エレメント部の前記閉塞部によって流路方向視において閉じられるように、前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部が配設されるとともに、前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部または前記閉塞部における縁部の少なくとも一部と、該混合エレメント部に対して流路方向視において隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部または前記通過部における縁部の少なくとも一部に、前記一の混合エレメント部と前記隣接する他の混合エレメント部が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接する又は近接する直線状の近隣縁部が形成された静的混合構造である。
課題を解決するための第2の手段は、流体が通過する流路に、該流路を塞ぐ方向に広がり、前記流体を通過させる複数の通過部と前記流体の通過を阻止する閉塞部を有した板状の混合エレメント部を、前記流路の長手方向に間隔をあけて複数備えて、互いに隣接する前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部の少なくとも一部が流路方向視において重なる配置とした静的混合構造を用いて前記流体を混合する流体混合方法であって、前記混合エレメント部が前記流路を構成する部分と別部材であるとともに、前記混合エレメント部の間隔を保持するスペーサを備え、前記スペーサが、隣接する別のスペーサを連結する連結構造を有し、前記混合エレメント部が複数枚で一組となる混合エレメント群を備え、前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部が、同一の混合エレメント群のうちの他の混合エレメント部の前記閉塞部によって流路方向視において閉じられるように、前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部を配設するとともに、前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部または前記閉塞部における縁部の少なくとも一部と、該混合エレメント部に対して流路方向視において隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部または前記通過部における縁部の少なくとも一部に、前記一の混合エレメント部と前記隣接する他の混合エレメント部が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接する又は近接する直線状の近隣縁部を形成して、前記一の混合エレメント部における前記通過部を通った流体が直進することを、前記隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部が阻止して流体を分割するとともに、その流体を前記閉塞部に隣接する前記通過部に前記近隣縁部を通して速やかに迂回させて合流させ、流体を混合する流体混合方法である。
課題を解決するための第3の手段は、前記流体混合方法を利用した
流体を混合させる混合流体製造方法である。
これらの構成では、流路を流れる流体が混合エレメント群に流入するとき、混合エレメント部の閉塞部が流体を分割するとともに、通過部がその流体を合流させて下流側に通過させる。この混合エレメント部の下流側で隣接する別の混合エレメント部では、上流側の通過部を通った流体を閉塞部が遮り、前述と同様に流体の分割をするとともに、通過部がその流体を合流させて下流側に流す。このような流動が順次行われる過程において、上流側の混合エレメント部の通過部を通った流体は、流路方向視において近くに存在する閉塞部の近隣縁部とその近傍部分においてより多く流れ、流体は混合される。
この発明によれば、流体の流動性を確保しながらも流体の分割・合流を行う構成であるので、圧力損失が低くても流体の混合を行うことができる。
静的混合構造の概略構造と作用を示す斜視図。 静的混合構造を適用した管体の斜視図。 静的混合構造を適用した管体の分解斜視図。 図2の管体の断面図。 混合ユニットの分解斜視図。 混合エレメント部の平面図。 混合ユニットにおける混合エレメント部の断面図(図7(a))と、作用状態の説明図(図7(a))。 混合ユニットにおける混合エレメント部の断面図(図8(a)、(図8(b))。 混合ユニットの分解斜視図。 流動解析のための条件を説明する説明図。 流動解析結果。 流動解析結果。 静的混合構造を適用した管体の断面図。 混合部材の斜視図(図13(a)、(図13(b))。 静的混合構造を適用した混合管体の斜視図。 他の例に係る混合エレメント部とスペーサの斜視図。 図15に示した混合エレメント部の平面図(図16(a))と、混合エレメント群の断面図(図16(b))。 混合部材の斜視図。 他の例に係る混合エレメント部の平面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、静的混合構造11の概略構造と作用を示す斜視図であり、この静的混合構造11は、流体が流路12を通過する間に流体の持つエネルギーにより流体を混合するものである。流体の混合は、流路12を塞ぐ方向に広がる複数枚の混合エレメント部13によって行う。これら混合エレメント部13は流路12の長手方向に間隔をとって配設されている。
混合エレメント部13は、流路12の全体を塞ぐ大きさであり、混合エレメント部13の外形形状は、流路12における混合エレメント部13を設ける部分の断面形状に合わせて形成される。図1に示した例における流路12は、その長手方向と直交する方向での縦断面形状が円形であり、混合エレメント部13は流路12の長手方向と直交する方向に広がるように設けるものである。このため、混合エレメント部13の外形形状も円形である。流路12の縦断面形状が円形以外の、例えば四角形などであれば、混合エレメント部13の外形形状はそれと同じ四角形などに形成される。
混合エレメント部13の厚さは、流体の性状や流速、流量等の条件に応じて適宜設定される。混合エレメント部13の材料には、金属や合成樹脂など適宜のものを使用できる。
混合エレメント部13は、流体が流れるに従って流体に分割と合流を行わせるため、流体を通過させる複数の通過部14と、流体の通過を阻止する閉塞部15を有する。前記通過部14は流体が通過する構造であればよく、この例においては貫通した穴で形成されている。
このような混合エレメント部13は、複数枚で一組の混合エレメント群16を構成する。そして、混合エレメント群16のうちの一の混合エレメント部13の通過部14が、同一の混合エレメント群16のうちの他の混合エレメント部13の閉塞部15によって流路方向視において閉じられるように、混合エレメント部13の通過部14と閉塞部15が配設されている。図1に示した例では、2枚の混合エレメント部13で構成される混合エレメント群16を示している。図1においては便宜上3枚の混合エレメント部13をあらわしている。
静的混合構造11に必要な混合エレメント部13の枚数は、少なくとも一組の混合エレメント群16を構成できる枚数であればよい。二組以上の混合エレメント群16を有する場合には、配列する混合エレメント部13の枚数は、必ずしも混合エレメント群16を構成する混合エレメント部13の枚数の整数倍に限られるものではない。例えば、混合エレメント部13が2枚で一組の混合エレメント群16を構成する場合に、5枚の混合エレメント部13を備えて静的混合構造11を構成することもできる。
流路方向視において閉じる・閉じられる関係にある閉塞部15と通過部14は、それらの縁部17に、流路方向視において互いに接する又は近接する近隣縁部18を有する。つまり、混合エレメント群16のうちの一の混合エレメント部13の通過部14または閉塞部15における縁部17の少なくとも一部と、この混合エレメント部13に対して流路方向視において隣接する他の混合エレメント部13の閉塞部15または通過部14における縁部17の少なくとも一部に、前記一の混合エレメント部13と前記隣接する他の混合エレメント部13が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接する又は近接する近隣縁部18が形成されている。
このような構成の静的混合構造11の適用例を、以下に説明する。
図2は、静的混合構造11を適用した管体21の一部を示す斜視図で、図3はその分解斜視図、図4は断面図である。
これらの図に示すように管体21は、断面円形の流路12を形成するもので、管体21の上流側の内周面に、その下流側の内周面よりも内径が大きい大径部22を有している。静的混合構造11の要部である混合ユニット31は、管体21の大径部22とそれより下流側の小径部23との間の段差部24に先端を当接した状態で保持される。
混合ユニット31は、図5に示したように、流路12を構成する部分とは別体の混合エレメント部13と、この混合エレメント部13を保持するとともに混合エレメント部13間の間隔を保持するスペーサ32で構成される。図2〜図4の例における混合エレメント部13は、2枚で一組となって混合エレメント群16を構成するもので、この混合エレメント群16を2個連続して備えている。つまり、混合エレメント部13もスペーサ32もそれぞれ4個ずつ有し、図5に示したように、混合エレメント部13もスペーサ32も一種類で、それぞれすべて同一形状である。
混合エレメント部13は、図6に示したように、通過部14と閉塞部15を有する部分の形状を含む全体が回転対称の形状である。通過部14は、中心側から外周側に延びる少なくとも2辺17aを有する形状であり、中央部を除く部分に、内周側部分と外周側部分に分けて配設されている。具体的には、すべての通過部14の縁部17が、中心側から外周側に真っ直ぐに延びる2辺17aを有する形状であり、これら2辺17aの間は、中心側の部分よりも外周側の部分のほうが周方向に幅広となっている。つまり、内周側部分において略扇形をなす4個の通過部14が円周方向に沿って等間隔に配置され、外周部分においては、湾曲した略長方形をなす4個の通過部14が、内周側部分の通過部と互い違いになるように円周方向に沿って等間隔に配置されている。
これら通過部14と外周縁を除いた部分が閉塞部15であり、閉塞部15の配置及び形状は、通過部14の配置及び形状と同様である。つまり、内周側部分の4個の通過部14と外周側部分の4個の通過部14の間に、それぞれ4個の閉塞部15が存在することになる。
内周側部分の4個の通過部14よりも内側である混合エレメント部13の中央部も流体の通過を阻止する部分であり、この部分は中央閉塞部33である。
通過部14と閉塞部15の形成に当たっては、混合エレメント部13の通過部14及び閉塞部15が形成される領域における通過部14の総面積割合が、閉塞部15の総面積割合の近似値以上であるとともに、混合エレメント部13の通過部14の総面積割合が、混合エレメント群16を構成するすべての混合エレメント部13において近似するように設定する。前記の通過部14及び閉塞部15が形成される領域とは、混合エレメント部13の中央部と外周縁以外の部分が存在する範囲である。
混合エレメント群16が2枚の混合エレメント部13で構成されるものである場合には、通過部14の総面積割合は、閉塞部15の総面積割合の近似値となり、3枚以上の混合エレメント部13で構成されるものである場合には近似値より大きくなる。このように設定することで、各混合エレメント部13の通過部14の総面積割合は最大となるとともに、混合エレメント群16を構成するすべての混合エレメント部13において通過部14の総面積割合は均等もしくはほぼ均等な状態となる。
つまり、前述のように内周側部分と外周側部分のそれぞれに4個の通過部14と4個の閉塞部15を設ける場合には、各通過部14と各閉塞部15における径方向に延びる直線状の2辺17a間の角度は、45度、または45度程度(45度に近い角度)とする。
通過部14と閉塞部15における中心側から外周側に延びる2辺17aの間を45度に設定すると、図6に示したように、一の混合エレメント部13に対して、他の混合エレメント部13を周方向に45度ずらして重ねたときに、図7(a)の断面図(図6のA−A断面図)に示したように、一の混合エレメント部13のすべての通過部14が、混合エレメント部13の厚さ方向、つまり流路方向視において隣接する他の混合エレメント部13の閉塞部15で閉じられることになる。
そしてこのとき、一の混合エレメント部13の通過部14および閉塞部15と、他の混合エレメント部13の閉塞部15および通過部14が、それぞれ補完し合うような状態となるので、一の混合エレメント部13の通過部14または閉塞部15における縁部17の一部と、他の混合エレメント部13の閉塞部15または通過部14の縁部17の一部が、前記近隣縁部18となる。縁部17の一部は、具体的には図6に示したように、内周側部分と外周側部分の通過部14における径方向に延びる2辺部分18aと、内周側部分の通過部14における外周側において周方向に延びる円弧状部分18bと、外周側部分の通過部14における内周側において円周方向に延びる円弧状部分18cである。
これら近隣縁部18は、図7(a)に示したように、流路方向視にのびる仮想延長線35上で並ぶ。
このように隣り合う混合エレメント部13同士が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接するようにするほか、例えば図8(a)に示したように重複するようにしても、図8(b)に示したように僅かに離れるようにしてもよい。
また、混合エレメント部13における外周縁に形成された4個の切欠きは、前記スペーサ32を相対回転不可能に係合する係合凹部34である。係合凹部34は、外周側部分の通過部14同士の中間位置に対応する位置に形成されている。
前記スペーサ32は、合成樹脂や金属で形成され、図5に示したように、混合エレメント部13の大きさに対応した短円筒形状である。円筒形状の周面の一部には、上下方向に延びてスペーサ32を周方向で分断する切り溝36を有し、径方向に拡縮変形可能である。
スペーサ32の上端面には、混合エレメント部13の係合凹部34と係合する係合突部37が形成されている。係合凹部34と係合突部37は嵌合対応する形状であり、係合によって、相互間で相対回転不可能となる。係合突部37の長さは、混合エレメント部13の厚さと同じである。
これら係合突部37の先端には連結突部38が延設されている。この連結突部38は、スペーサ32同士を連結するための連結構造の一方である。連結突部38の長さは適宜設定されるが、たとえば混合エレメント部の連結凹部39と同じ程度であるとよい。
連結構造は、隣接する別のスペーサ32に対してこのスペーサ32と同一方向に隣接する別の混合エレメント部13を周方向に角度をずらして配置できるようにするものである。このため、スペーサ32の下端面には、前記連結突部38が嵌合する連結凹部39が形成されている。この連結凹部39は、混合エレメント部13同士を45度ずらして配設するため、連結突部38の中間位置に対応する位置に形成されている。連結凹部39の高さは連結突部38に対応する高さである。
スペーサ32はこのような構成であるので、スペーサ32の連結凹部39の上端位置からスペーサ32の上端面(係合突部37の根元位置)までの長さが、混合エレメント部13間の隙間に対応する長さである。この長さは、所望の混合条件に応じて適宜設定される。
また、スペーサ32の肉厚は、図4に示したように、管体21の大径部22の内径と、小径部23の内径との差に対応する厚さに設定されている。これにより、管体21の小径部22の内周面とスペーサ32の内周面が面一となる。
このような構成の混合エレメント部13とスペーサ32は、図9に示したように、1個ずつ組み合わせされたのち、必要数、すなわち少なくとも2段以上積み重ねられて混合ユニット31となり、図3に示したように管体21に備えられる。
混合ユニット31の組み立てに際してスペーサ32の連結突部38と連結凹部39を連結すると、隣接する混合エレメント部13同士が自動的に所定角度ずつ周方向にずれた状態になるので、作業性が良い。
また、スペーサ32には切り溝36が形成されているので、管体21の大径部22に挿入するときに若干縮径させれば、挿入が容易である。スペーサ32は、挿入後に弾性復帰して拡径するので管体21に対して良好な保持状態が得られる。
以上のように構成された静的混合構造11では、次のようにして流体の混合を行う。つまり、図1に示したように、上流側に位置する混合エレメント部13の閉塞部15が流体の直進を阻止して流体を分割し、近隣の通過部14に流入させる。この通過部14では分割された流体が合流して流下する。流下した流体は、下流側で隣接する別の混合エレメント部13の閉塞部15によって再び直進を阻止されて分割される。流体のこのような分割と合流が、複数個所で同時に行われ、繰り返される。
流体がこのように流れるとき図7(b)に示したように、流路方向視において隣接する混合エレメント部13同士の閉塞部15と通過部14の縁部17の一部には近隣縁部18が形成されているので、流体は、閉塞部15で直進を遮られて方向を変え、主に隣接する通過部14に流れる。このとき、通過部14と閉塞部15の総面積割合は近似している、つまり略同一であり、2枚一組とする混合エレメント部13における通過部14の総面積割合は最大であるので、流体が通過する面積は大きい。このため、圧力損失を小さくしつつ、流体の混合を行うことができる。
混合する複数種類の流体の供給態様は問わないが、たとえば二重管を用いて流路12内の内側と外側に分けて同時に供給することができる。この場合には、流路12が断面円形のときには、流体の供給は、各流体が同心円状に分割された状態で行う。
管体21の小径部23の内周面とスペーサ32の内周面は面一であるので、流体が流動するときに、流体の流路12が狭められることはなく一定である。この点からも流体の流動性を確保できる。
流体の分割と合流のための混合エレメント部13は、板状であり、貫通した穴からなる通過部14を形成した構成であるので、製造が容易で、安価に得られる。
そのうえ混合エレメント部13は中央閉塞部33を有するので、複数の通過部14の形成で得られる閉塞部15の形状を安定したものとすることができる。このため、流体の流速が早い場合や流量が多い場合でも、耐久性を得られる。また、回転対称の形状を得やすいので、前述のように混合エレメント部13同士を周方向に角度をずらして配設する構成を容易に得ることに資する。
混合エレメント部13は、混合エレメント部13同士を周方向に角度をずらして配設する構成であるため、組み立て構造が簡素である。
しかも、すべての混合エレメント部13の形状は同一であるので、より安価に製造できる上に、部材の管理等も容易である。
同様に、スペーサ32もすべて同一の形状であるので、安価に製造でき、部材の管理等の省力化も図れる。
また、係合構造も連結構造も突部(係合突部37、連結突部38)と凹部(係合凹部34、連結凹部39)で構成しているので、構造が簡素であるうえに、組み付け作業も容易である。しかも、係合突部37の先に連結突部38を一体に形成しているので、いわば係合構造と連結構造を一部供用することになり、この点でも構造が簡素である。これら係合構造と連結構造が各部材の位置関係を定めるので、所望の混合が確実に行える。
このように、主に圧力損失を小さくしながらも流体の十分な混合が行える。
したがって、この静的混合構造11を用いた流体混合方法では、前述のような近隣縁部18を介しての流体の流動を通じて、圧力損失が小さい状態で良好に流体を混合できる。また、この静的混合構造11を用いた混合流体製造方法においても、前述のような近隣縁部18を介しての流体の流動を通じて、圧力損失が小さい状態で良好に流体を混合できる。このため、さまざまな形状や性状の流路12での流体の混合に広く利用できる。特に圧力損失が小さいので、たとえば細い管体21や柔軟な管体21での流体の混合にも適用可能である。
流体の混合状態を検証すべく、流動解析を行ったところ、つぎのような結果が得られた。
流動解析は、図1、図6に示した形状の混合エレメント部13を10組、つまり20枚、図10に示したようにすべて等間隔で並べた状態で行った。混合エレメント部13の厚さは1mmで、混合エレメント部13の間隔aは1mmである。流入口と最上流の混合エレメント部13との間と、最下流の混合エレメント部13と流出口との間には、ともに4mmの非混合流路部12aを設定した。このため、流路における混合エレメント部13を有する範囲は40mm程度となる。加えて、断面円形の流路の内径は16.1mmである。
また、流体には水を想定して、流体密度を1000kg/m、流体粘度を1.0×10−3Pa・Sとし、流入速度を1.0m/sとした。使用ソフトウェアは、株式会社アールフローの流動解析ソフトウェア「RFLOW」を使用し、基礎方程式は、非圧縮ナビエ−ストークス方程式で、乱流モデルは、標準k−εモデルである。
流体の供給は、2種類の流体が内周側と外周側に同面積ずつ同時に流すように設定した。つまり、内周側の流体が断面円形の流れとなり、外周側の流体が、内周側の流体を取り囲む断面ドーナツ形の流れとなる。
図11がその結果である。図11の縦なが長方形の下側が流体の入口で、上側が流体の出口である。また、縦なが長方形のすべての部分が流路である。2種類の流体は色の違いで表されている。入口における真ん中部分の色の白い部分と、その両側の色の濃い部分が、それぞれ混合されるべき流体を表している。2種類の流体が混合されたことは、白い部分と濃い部分の中間の色になることで判る。色と流体の関係については、図面右横に掲載しているスケールを参照されたい。
図11の流路を、下から上にみると、非混合流路部では流体の混合は、2種類の流体の境界部分だけであるが、3組6枚の混合エレメント部を通過するときには、ほぼ完全に混合されていることがわかる。
比較例として、混合エレメント部を備えない状態の解析を行った。そのほかの条件は、流路の長さも含めて図11の場合と同じである。その結果は図12の通りである。
つまり、入口から入った2種類の流体は、それぞれ出口に向けて流れるが、それらの境界部分において混ざり合う部分は次第に広がるが、出口に至っても、2種類の流体が全体的に混じり合うことはない。
これら図11、図12から、混合エレメント部13が流体の混合に大きく貢献することがわかる。しかも、その混合は40mmよりも短い範囲で行え、迅速な混合がなされていることもわかる。
以下、その他の例を説明する。この説明において、前述の構成と同一または同等の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図13は、管体21における混合ユニット31部分より上流側に、混合する流体を流入させる流入路25を備えた例を示している。
図14(a)は、混合エレメント部13にスペーサ32が一体成形された例を示す斜視図である。この、スペーサ32と混合エレメント部13が一体となった混合部材13aの形状は、切り溝36(図5参照)部分を除いて、前述の混合エレメント部13にスペーサ32を係合した形状と同一である。切り溝36に相当する縮径可能な構造を設けてもよい。この混合部材13aは、複数連結して使用される。
図14(b)に示したように、混合エレメント部13の両面側にスペーサ32を形成したものであってもよい。
このような構成の混合部材13aを用いた場合には、前述の作用効果を得られるほかに、部品点数を低減できる利点がある。
図15は、静的混合構造11を管体21の内部に形成した例を示す斜視図である。すなわち、静的混合構造11を内蔵する混合管体27である。混合管体27の上流側の端部には、上流側管体27aが接続され、混合管体27の下流側の端部には下流側管体27bが接続される。
混合管体27は、長手方向の中間部分に、所望の必要な枚数の混合エレメント部13を、所定の間隔を隔てて備えている。間隔は流体の性状や流速、流量等の条件に応じて適宜設定される。
図示例の混合エレメント部13の通過部14と閉塞部15の形状は、図6等に示したものと同一であるが、混合エレメント部13の数は5枚として、2.5組の混合エレメント群16を備えるようにしている。
混合管体27は、既存の管体に図14(a)や図14(b)に示したような混合部材13aを挿入して構成することもできる。また、混合管体27の接続は、上流側管体27aや下流側管体27bを直接接続するほか、上流側管体27aの外周端部及び下流側管体27bの内周端部にネジを配したり、適宜の継手部材を介して接続したりするなどしてもよい。
このような混合管体27を用いた場合も、前述のような作用効果が得られる。また、上流側管体27aと下流側管体27bの接続を、接続スリーブ(図示せず)で覆うようにして行えば、既存の管路に適用することもできる。
図16は、3枚の混合エレメント部13で一組の混合エレメント群16を構成する場合の混合エレメント部13とスペーサ32を示している。すなわち、混合エレメント群16を構成する1枚の混合エレメント部の通過部14が、図17(a)、図17(b)に示すように、一組をなす2枚以上の他の混合エレメント部13における閉塞部15の組み合わせで流路方向において閉じられるように形成されている。
混合エレメント部13の通過部14は、図17(a)に示したように、略扇形形状に4個形成され、各通過部14の中心側から外周側に延びる2辺17aがなす角度は60度に設定されている。このため、これら通過部14の間に設けられる同じく略扇形形状の閉塞部15における中心側から外周側に延びる2辺17aのなす角度は30度である。60度または30度であるほか、これに近い角度にしてもよい。
スペーサ32と係合する係合凹部34は、閉塞部15の周方向の中間位置に形成されている。
このような形状の混合エレメント部13は、スペーサ32を介して配設されると、図17(b)の断面図(切断箇所は図6(a)のB−B)に示したような状態となる。つまり、各通過部14および各閉塞部15の縁部17のうちの中心側から外周側に延びる2辺17aのうちの少なくとも一方と、外周側において周方向に延びる部分の一部が近隣縁部18となる。図17(b)においては、一組の混合エレメント群16のみを示したので、配列方向(流路方向)における両側の混合エレメント部13の通過部14及び閉塞部15では2辺17aのうち一方のみが近隣縁部18であるが、これらに隣接して混合エレメント部13が配設されれば、他方も近隣縁部18となる。
スペーサ32は、図16に示したように、混合エレメント部13を30度ずつずらしながら配置できるように、連結凹部39の位置を、連結突部38同士の間の中間位置よりも一方側にずれた位置としている。
このように構成された混合エレメント部13とスペーサ32を有する静的混合構造11においても、前述の2枚で一組をなす混合エレメント部を用いた前述の場合と同様に、閉塞部15で流体の直進を遮りながらも、流体を通過させる通過部14の面積が大きくとれるので、圧力損失を小さくできる。しかも、縁部17の一部に近隣縁部18を有するので、流体の流動を一部で促して、混合を促進する。
図16、図17の例では、3枚の混合エレメント部13で一組の混合エレメント群16を構成するので、各混合エレメント部13の通過部14の総面積割合が、2枚で一組の混合エレメント群16を構成する混合エレメント部13の場合(図6参照)よりもさらに大きいので、近隣縁部18を有することと相まって、より一層圧力損失を低く抑えながら、良好な混合を行わせることができる。
図18は、スペーサ32を混合エレメント部13の中央閉塞部33に備えた混合部材13aの例を示す斜視図である。この混合部材13aは、前述の図6に示した混合エレメント部13と同じ通過部14および閉塞部15を有する混合エレメント部13と、この混合エレメント部13の中央閉塞部33の片面に立設したスペーサ32を有する。
スペーサ32は、四角柱形状であり、混合エレメント部13におけるスペーサ32と反対側の面には、スペーサ32の先端部が嵌合する連結凹部39を備えている。スペーサ32の先端部が連結突部38である。連結凹部39は、混合エレメント部13を45度ずつずらしながら連結できるように、周方向におけるスペーサ32の向きから45度ずらした状態にしている。
このような構成の混合部材13aは、スペーサ32の先端の連結突部38を、他の混合部材13aの連結凹部39に差し込んで、必要数連結して混合ユニット31として、流路12に保持して使用する。
図19は、他の例に係る混合エレメント部13の平面図である。この図に示すように、混合エレメント部13の通過部14および閉塞部15は、基本的に直線状に延びる形状である。
具体的には、流路12に対応させた外形形状の外周部分を除く内側に、通過部14と閉塞部15が等間隔で平行に形成されている。間隔とは、外形形状が円形であるので、通過部14や閉塞部15の幅方向のうちで最も幅広となる部分の間隔のことである。
図19の混合エレメント部13は、2枚で一組となるもので、一方の混合エレメント部13は、3個の通過部14と、これらの間に位置する2個の閉塞部15を有する。他方の混合エレメント部13は、3個の閉塞部15と、これらの間に位置する2個の閉塞部14を有する。
一方の混合エレメント部13の中間位置の通過部14の両側において中心側から外周側に延びる2辺17aと、他方の混合エレメント部13の中間位置の閉塞部15の両側において中心側から外周側に延びる2辺17aが、対応する近隣縁部18である。また、一方の混合エレメント部13の左右両位置の通過部14において中心側から外周側に延びる直線状の1辺17bと、他方の混合エレメント部13の左右両側位置の閉塞部15において中心側から外周側に延びる直線状の1辺17bが、対応する近隣縁部18である。
このような混合エレメント部13は、前述の図5に示したようなスペーサ32を用いたり、流路12内に一体成形したりして、使用される。混合エレメント部13の通過部14と閉塞部15が直線状であるので、1組の混合エレメント群16ごとに、通過部14と閉塞部15の延びる向きを変えて配設することもできる。
このような構成の混合エレメント部13を備えた場合も、前述と同様に、小さい圧力損失で必要な混合を行うことができる。
この発明の構成と前述の一形態の構成との対応において、
この発明の係合構造は、前述の係合凹部34、係合突部37に対応し、
同様に、
連結構造は、前述の連結凹部38、連結突部39に対応するも、
この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば、前述の例においては、通過部と閉塞部の境界の端面が混合エレメント部の厚さ方向に直角である構造を示したが、この端面を傾斜させることもできる。傾斜させることによって、流体の流動に変化をつけることが可能である。
また、通過部と閉塞部の形状が異なる複数種類の混合エレメント部を組み合わせて静的混合構造を構成してもよい。
さらに、前述の例においては、混合エレメント部が2枚で一組の混合エレメント群を構成する例と、3枚で一組の混合エレメント群を構成する例を示したが、4枚以上で一組の混合エレメント群を構成するようにしてもよい。
11…静的混合構造
12…流路
13…混合エレメント部
13a…混合部材
14…通過部
15…閉塞部
16…混合エレメント群
17…縁部
17a,17b…中心側から外周側に延びる辺
18…近隣縁部
31…混合ユニット
32…スペーサ
33…中央閉塞部
34…係合凹部
37…係合突部
38…連結突部
39…連結凹部

Claims (12)

  1. 流体が通過する流路に、該流路を塞ぐ方向に広がり、前記流体を通過させる複数の通過部と前記流体の通過を阻止する閉塞部を有した板状の混合エレメント部を、前記流路の長手方向に間隔をあけて複数備えて、互いに隣接する前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部の少なくとも一部が流路方向視において重なる配置とした静的混合構造であって、
    前記混合エレメント部が前記流路を構成する部分と別部材であるとともに、
    前記混合エレメント部の間隔を保持するスペーサを備え、
    前記スペーサが、隣接する別のスペーサを連結する連結構造を有し、
    前記混合エレメント部が複数枚で一組となる混合エレメント群を備え、
    前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部が、同一の混合エレメント群のうちの他の混合エレメント部の前記閉塞部によって流路方向視において閉じられるように、前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部が配設されるとともに、
    前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部または前記閉塞部における縁部の少なくとも一部と、該混合エレメント部に対して流路方向視において隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部または前記通過部における縁部の少なくとも一部に、前記一の混合エレメント部と前記隣接する他の混合エレメント部が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接する又は近接する直線状の近隣縁部が形成された
    静的混合構造。
  2. 前記混合エレメント部における前記通過部および前記閉塞部の縁部が、中心側から外周側に半径方向に沿って放射状に延びる少なくとも2辺と、周方向に延びる円弧状の辺を有する形状であるとともに、
    前記2辺のうちの少なくとも一方が前記近隣縁部である
    請求項1に記載の静的混合構造。
  3. 前記混合エレメント部の前記通過部及び前記閉塞部が形成される領域における前記通過部の総面積割合が、前記混合エレメント群を構成する各混合エレメント部における前記通過部の総面積割合を最大とするものであるとともに、
    前記混合エレメント部の前記通過部の総面積割合が、前記混合エレメント群を構成するすべての前記混合エレメント部において均等又は略均等である
    請求項1または請求項2に記載の静的混合構造。
  4. 前記混合エレメント部の中央部に、前記流体の通過を阻止する中央閉塞部を有する
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  5. 前記混合エレメント部における前記通過部と前記閉塞部を有する部分の形状が回転対称形状である
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  6. 前記混合エレメント群におけるすべての混合エレメント部の形状が同一であるとともに、
    隣接する混合エレメント部同士が周方向に角度をずらして配設される
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  7. 前記混合エレメント群を構成する1枚の混合エレメント部の前記通過部が、一組をなす2枚以上の他の混合エレメント部における前記閉塞部の組み合わせで流路方向視において閉じられるように形成された
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  8. 記混合エレメント部とスペーサとの間に、相互を相対回転不可能に係合する係合構造が形成された
    請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  9. 前記スペーサと前記混合エレメント部が一体成形された
    請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  10. 前記スペーサが、前記流路内に収まる円筒形状であるとともに、
    前記スペーサに、前記スペーサを周方向で分断して拡縮変形可能する切り溝が形成された
    請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の静的混合構造。
  11. 流体が通過する流路に、該流路を塞ぐ方向に広がり、前記流体を通過させる複数の通過部と前記流体の通過を阻止する閉塞部を有した板状の混合エレメント部を、前記流路の長手方向に間隔をあけて複数備えて、互いに隣接する前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部の少なくとも一部が流路方向視において重なる配置とした静的混合構造を用いて前記流体を混合する流体混合方法であって、
    前記混合エレメント部が前記流路を構成する部分と別部材であるとともに、
    前記混合エレメント部の間隔を保持するスペーサを備え、
    前記スペーサが、隣接する別のスペーサを連結する連結構造を有し、
    前記混合エレメント部が複数枚で一組となる混合エレメント群を備え、
    前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部が、同一の混合エレメント群のうちの他の混合エレメント部の前記閉塞部によって流路方向視において閉じられるように、前記混合エレメント部の前記通過部と前記閉塞部を配設するとともに、
    前記混合エレメント群のうちの一の混合エレメント部の前記通過部または前記閉塞部における縁部の少なくとも一部と、該混合エレメント部に対して流路方向視において隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部または前記通過部における縁部の少なくとも一部に、前記一の混合エレメント部と前記隣接する他の混合エレメント部が同一平面上で重なっていると仮定したときに互いに接する又は近接する直線状の近隣縁部を形成して、
    前記一の混合エレメント部における前記通過部を通った流体が直進することを、前記隣接する他の混合エレメント部の前記閉塞部が阻止して流体を分割するとともに、その流体を前記閉塞部に隣接する前記通過部に前記近隣縁部を通して速やかに迂回させて合流させ、流体を混合する
    流体混合方法。
  12. 請求項11に記載の流体混合方法を利用した
    混合流体製造方法。
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