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JP6219609B2 - エンジンの始動制御装置 - Google Patents

エンジンの始動制御装置 Download PDF

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JP6219609B2
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Description

本発明は、エンジンの始動制御装置に関する。
従来から、エンジンが始動した後、点火時期を制御することにより、例えば、アイドル回転数を安定させたり、排気浄化触媒の早期活性化を図ることが広く行われている。(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、特許文献1には、冷間始動時において、回転変動を抑制しつつ、機関回転数を早期に目標回転数に収束させるとともに、触媒装置の早期活性を実現可能とする内燃機関の制御装置が開示されている。この内燃機関の制御装置は、冷間始動時に、触媒装置の暖機のための点火時期遅角制御と、機関回転数を目標回転数に収束させるための点火時期による回転数フィードバック制御とが可能な内燃機関の制御装置であって、点火時期による回転数フィードバック制御の実行中に最終点火時期と遅角下限値とを対比する対比手段と、対比手段による対比の結果に基いて、点火時期による回転数フィードバック制御における目標回転数を変更する目標回転数変更手段とを備えている。この内燃機関の制御装置は、最終点火時期が遅角下限値に到達したときは目標回転数を所定数増加させ、また、最終点火時期と遅角下限値との差が所定角度進角側に超えるときには、目標回転数を所定数減少させることにより、冷間始動時において、回転変動を抑制しつつ、機関回転数を早期に目標回転数に収束させるとともに、触媒装置の早期活性を可能としている。
また、特許文献2には、内燃機関の温度が所定温度未満である時は機関回転速度が目標回転速度に一致するように点火時期をフィードバック制御し、内燃機関の温度が所定温度以上である時は点火時期を規定の目標点火時期から所定量遅角させる遅角制御を行う内燃機関の点火制御システムにおいて、内燃機関が使用される場所の標高に応じて前記所定温度を変更するようにした内燃機関の点火制御システムが開示されている。ところで、大気圧が低くなるほど燃料は気化し易くなるが、この内燃機関の点火制御システムによれば、内燃機関が使用される標高が高く(すなわち大気圧が低く)なった場合であっても、排気浄化装置の早期活性化等の効果を得ることができる。
特開2008−190428号公報 特開2008−255875号公報
しかしながら、エンジンがスタータモータでクランキングされているクランキング状態から、初回燃焼(初爆)が生じた後に完爆に移行し、エンジン回転数が急激に立ち上がる間(エンジン始動初期)のエンジン回転数を制御することは、上述した特許文献1や特許文献2などの技術では、考慮されていなかった。そのため、例えば、エンジンフリクションのエンジン間ばらつき(個体差)や、燃料性状(例えば蒸発のしやすさなど)のばらつき等に起因して、始動安定性の悪化や始動時のエミッションの悪化等を生じるおそれがあった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンフリクションのエンジン間ばらつきや燃料性状のばらつきに起因するエンジン始動初期の回転上昇ばらつきを低減でき、始動安定性の向上、及び始動時のエミッションを改善することが可能なエンジンの始動制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジンの始動制御装置は、エンジンのクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、回転位置検出手段により検出されたクランクシャフトの回転位置に基づいて、任意のクランク角におけるエンジン回転数である瞬時回転数を求める回転数取得手段と、次に点火される次点火気筒の圧縮上死点よりも所定角度前における瞬時回転数に基づいて、所定タイミングにおけるエンジン回転数を予測して予測回転数を求める予測回転数演算手段と、予め設定されたエンジン始動時の目標回転上昇プロフィールを記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されている目標回転上昇プロフィールに基づいて、所定タイミングにおける目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、エンジンの点火時期を制御する点火時期制御手段とを備え、点火時期制御手段が、エンジンが始動される際に、予測回転数演算手段により求められた予測回転数が、目標回転数設定手段により設定された目標回転数と一致するように点火時期を制御することを特徴とする。
本発明に係るエンジンの始動制御装置によれば、エンジンが始動される際に、瞬時回転数に基づいて予測される予測回転数と、目標回転上昇プロフィールに基づいて設定される目標回転数とが一致するように点火時期が制御される。そのため、エンジン始動初期において、予め設定された目標回転上昇プロフィールに沿ってエンジン回転数を上昇させることができる。その結果、エンジンフリクションのエンジン間ばらつきや燃料性状のばらつきに起因するエンジン始動初期の回転上昇ばらつきを低減でき、始動安定性の向上、及び始動時のエミッションを改善することが可能となる。
本発明に係るエンジンの始動制御装置では、点火時期制御手段が、予測回転数と目標回転数との差に基づいて、点火時期補正量を算出し、次点火気筒の点火時期を補正することが好ましい。
この場合、予測回転数と目標回転数との差に基づいて点火時期が補正されるため、遅れなくエンジン回転数を目標回転数と一致させることができる。よって、エンジン回転数を、遅れなく、目標回転上昇プロフィールに沿って上昇させることが可能となる。
本発明に係るエンジンの始動制御装置は、クランキング状態から初回燃焼が生じたか否かを検出する初回燃焼検出手段と、初回燃焼検出手段により初回燃焼が検出された後の点火回数を計数する計数手段とを備え、上記目標回転上昇プロフィールが、エンジン暖機状態と、計数手段により計数された点火回数と、エンジン回転数の回転上昇量との関係を規定した目標上昇回転数マップとして設定され、目標回転数設定手段が、計数手段により計数された点火回数に基づいて目標上昇回転数マップを検索し、取得した回転上昇量に応じて、目標回転数を設定することが好ましい。
このようにすれば、初回燃焼が検出された後、点火(燃焼)毎に目標回転数が設定される。そのため、点火毎に、エンジン回転数を目標回転数と一致するように制御することができる。よって、エンジン回転数を、遅れなくかつ精度よく、目標回転上昇プロフィールに沿って上昇させることが可能となる。
本発明に係るエンジンの始動制御装置では、上記目標上昇回転数マップが、標準的なエンジンフリクション、及び標準的な燃料性状を考慮して設定されることが好ましい。
このようにすれば、目標上昇回転数マップ(目標回転上昇プロフィール)を適切に設定することができる。
本発明に係るエンジンの始動制御装置では、回転数取得手段が、瞬時回転数に加えて、回転位置検出手段により検出されたクランクシャフトの回転位置に基づいて、所定クランク角度間の平均エンジン回転数である行程平均回転数を求め、初回燃焼検出手段が、行程平均回転数が算出される前は、瞬時回転数が、エンジン暖機状態に応じて設定されるクランキング回転数とエンジン暖機状態に応じて設定される判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かを検出し、行程平均回転数が算出された後は、瞬時回転数が、行程平均回転数と判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かを検出することが好ましい。
このようにすれば、行程平均回転数が算出される前も算出され出した後も、初回燃焼を遅れなくかつ確実に検出することができる。また、上記クランキング回転数及び判定閾値がエンジン暖機状態に応じて設定されるため、エンジン始動時のフリクションを考慮して、より精度よく初回燃焼を検出することが可能となる。
本発明に係るエンジンの始動制御装置では、点火時期制御手段が、エンジン始動時における補正前の基準点火時期をMBTよりリタードした設定とすることが好ましい。
このようにすれば、基準点火時期に対して点火時期を進角補正又は遅角補正することにより、出力トルクを増加又は減少させることができる。よって、点火時期を進角させることにより出力トルクを増大して回転上昇量を増大側に調整すること、及び、点火時期を遅角させることにより出力トルクを減少して回転上昇量を減少側に調整することが可能となる。
本発明によれば、エンジンフリクションのエンジン間ばらつきや燃料性状のばらつきに起因するエンジン始動初期の回転上昇ばらつきを低減でき、始動安定性の向上、及び始動時のエミッションを改善することが可能となる。
実施形態に係るエンジンの始動制御装置が適用されたエンジンの構成を示す図である。 クランキング行程平均回転数初期値テーブル、及び、燃焼判定閾値テーブルの例を示す図である。 目標上昇回転数マップの例を示す図である。 予測回転数マップの例を示す図である。 点火時期補正量マップの例を示す図である。 エンジン始動時の瞬時回転数、行程平均回転数、予測回転数、目標回転数、及び、点火時期補正値等の変化の一例を示すタイミングチャートである。 各気筒の点火タイミング、及びエンジン回転数を算出する区間を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、実施形態に係るエンジンの始動制御装置が適用されたエンジン10の構成について説明する。図1は、エンジンの始動制御装置が適用されたエンジン10の構成を示す図である。
エンジン10は、例えば水平対向型の4気筒ガソリンエンジンである。エンジン10では、エアクリーナ16から吸入された空気が、吸気管15に設けられた電子制御式スロットルバルブ(以下、単に「スロットルバルブ」ともいう)13により絞られ、インテークマニホールド11を通り、エンジン10に形成された各気筒に吸入される。ここで、エアクリーナ16から吸入された空気の量は、エアクリーナ16とスロットルバルブ13との間に配置されたエアフローメータ14により検出される。また、インテークマニホールド11を構成するコレクター部(サージタンク)の内部には、インテークマニホールド11内の圧力(吸気管負圧)を検出するバキュームセンサ30が配設されている。さらに、スロットルバルブ13には、該スロットルバルブ13の開度を検出するスロットル開度センサ31が配設されている。
インテークマニホールド11と連通する吸気ポート22近傍には、各気筒毎に、燃料を噴射するインジェクタ12が取り付けられている。インジェクタ12は、燃料タンクからフィードポンプにより吸い上げられて送出された燃料を吸気ポート22内に噴射する。また、各気筒のシリンダヘッドには混合気に点火する点火プラグ17、及び該点火プラグ17に高電圧を印加するイグナイタ内蔵型コイル21が取り付けられている。エンジン10の各気筒では、吸入された空気とインジェクタ12によって噴射された燃料との混合気が点火プラグ17により点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは排気管18を通して排出される。
排気管18には、排気ガス中の酸素濃度に応じた信号を出力する空燃比センサ19が取り付けられている。空燃比センサ19としては、排気空燃比をオン−オフ的に検出するOセンサが用いられる。なお、空燃比センサ19として、排気空燃比をリニアに検出することのできるリニア空燃比センサ(LAFセンサ)を用いてもよい。
また、空燃比センサ19の下流には排気浄化触媒20が配設されている。排気浄化触媒20は三元触媒であり、排気ガス中の炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)の酸化と、窒素酸化物(NOx)の還元を同時に行い、排気ガス中の有害ガス成分を無害な二酸化炭素(CO)、水蒸気(HO)及び窒素(N)に清浄化するものである。
排気管18には、エンジン10から排出された排気ガスの一部を、エンジン10の吸気管15に再循環させる排気ガス再循環装置(以下「EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置」という)40が設けられている。EGR装置40は、エンジン10の排気管18と吸気管15とを連通するEGR配管41、及びEGR配管41上に介装され、排気ガス還流量(EGR流量)を調節するEGRバルブ42を有している。EGRバルブ42は、エンジン10の運転状態に応じて、後述する電子制御装置50によって開度が制御される。
上述したエアフローメータ14、空燃比センサ19、バキュームセンサ30、スロットル開度センサ31に加え、エンジン10のカムシャフト近傍には、エンジン10の気筒判別を行うためのカム角センサ32が取り付けられている。また、エンジン10のクランクシャフト10a近傍には、クランクシャフト10aの回転位置を検出するクランク角センサ33が取り付けられている。ここで、クランクシャフト10aの端部には、例えば、2歯欠歯した34歯の突起が10°間隔で形成されたタイミングロータ33aが取り付けられており、クランク角センサ33は、タイミングロータ33aの突起の有無を検出することにより、クランクシャフト10aの回転位置を検出する。すなわち、クランク角センサ33は、特許請求の範囲に記載の回転位置検出手段に相当する。カム角センサ32及びクランク角センサ33としては、例えば電磁ピックアップ式のものなどが用いられる。
これらのセンサは、電子制御装置(以下「ECU」という)50に接続されている。さらに、ECU50には、エンジン10の冷却水の温度を検出する水温センサ34、潤滑油の温度を検出する油温センサ35、及び、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサ36等の各種センサも接続されている。
ECU50は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。また、ECU50は、インジェクタ12を駆動するインジェクタドライバ、点火信号を出力する出力回路、及び、電子制御式スロットルバルブ13を開閉する電動モータを駆動するモータドライバ等を備えている。
ECU50では、カム角センサ32の出力から気筒が判別され、クランク角センサ33の出力からエンジン回転数が求められる。また、ECU50では、上述した各種センサから入力される検出信号に基づいて、吸入空気量、吸気管負圧、アクセルペダル開度、混合気の空燃比、及びエンジン10の水温や油温等の各種情報が取得される。そして、ECU50は、取得したこれらの各種情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、及び、スロットルバルブ13等の各種デバイスを制御することによりエンジン10を総合的に制御する。
また、ECU50は、エンジン10がスタータモータでクランキングされているクランキング状態から、初回燃焼(初爆)が生じて完爆に移行し、エンジン回転数が急激に立ち上がる間(すなわちエンジン始動初期)の点火時期を調節してエンジン回転数を制御することにより、予め設定された目標回転上昇プロフィールに沿ってエンジン回転数を上昇させる。そのため、ECU50は、回転数取得部51、記憶部52、初回燃焼検出部53、計数部54、目標回転数設定部55、予測回転数演算部56、及び点火時期制御部57を機能的に備えている。ECU50では、ROMに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、回転数取得部51、初回燃焼検出部53、計数部54、目標回転数設定部55、予測回転数演算部56、及び点火時期制御部57の各機能が実現される。
回転数取得部51は、クランク角センサ33により検出されたクランクシャフト10aの回転位置の時間変化に基づいて、任意のクランク角におけるエンジン回転数である瞬時回転数Nrealを求める。すなわち、回転数取得部51は、特許請求の範囲に記載の回転数取得手段として機能する。本実施形態では、クランクパルス毎(例えば10°毎)に、クランクパルス間の時間から瞬時回転数Nrealを算出する構成とした。なお、例えば、ハイブリッド車などにおいて、レゾルバを備えている場合には、該レゾルバを用いて、瞬時回転数Nrealを取得する構成としてもよい。
また、回転数取得部51は、瞬時回転数に加えて、クランク角センサ33により検出されたクランクシャフト10aの回転位置の時間変化に基づいて、予め定められた所定クランク角度間における平均エンジン回転数である行程平均回転数を求める。本実施形態では、燃焼行程(膨張行程)終了下死点BDC(4気筒エンジンの場合には点火順序が一つ後の気筒の圧縮行程上死点TDCと同じ一致)に対してBBDC10°のクランク信号入力時に、該信号入力前180°期間(すなわち、BTDC10°CA〜BBDC10°CA)の行程時間T180に基づいて、行程平均回転数NaveT180_BBDC10を算出する構成とした。
なお、ここで、図7に示されるように、エンジン10の点火順序は、1番気筒(#1)、3番気筒(#3)、2番気筒(#2)、4番気筒(#4)の順になっている。よって、行程平均回転数NaveT180_BBDC10は、例えば、1番気筒(#1)のBTDC10°CAからBBDC10°CAまでの区間において(すなわち、1番気筒(#1)のBTDC10°CAから3番気筒(#3)のBTDC10°CAまで回転するのに要する時間に基づいて)、求められる。なお、回転数取得部51により取得された瞬時回転数Nreal及び行程平均回転数NaveT180_BBDC10は、初回燃焼検出部53、予測回転数演算部56、及び点火時期制御部57に出力される。
記憶部52は、例えば、上述したROM等からなり、上述したプログラムに加えて、予め設定されたエンジン始動時の目標回転上昇プロフィールを記憶する。すなわち、記憶部52は、特許請求の範囲に記載の記憶手段として機能する。ここで、上記目標回転上昇プロフィールは、エンジン10の暖機状態を示すエンジン冷却水温度(以下、単に「水温」という)と、計数部54により計数された初回燃焼後の点火回数(詳細は後述する)と、エンジン回転数の回転上昇量との関係を規定した目標上昇回転数マップとして設定され記憶される。記憶部52は、また、クランキング行程平均回転数初期値テーブル、燃焼判定閾値テーブル、予測回転数マップ、目標上昇回転数マップ、及び、点火時期補正量マップなどの各種テーブルやマップも記憶している。なお、これらのテーブルやマップの詳細については後述する。
初回燃焼検出部53は、クランキング状態から初回燃焼が生じたか否かを検出する。すなわち、初回燃焼検出部53は、特許請求の範囲に記載の初回燃焼検出手段として機能する。
より具体的には、初回燃焼検出部53は、行程平均回転数が算出される前、すなわち、クランキング開始から初回の行程平均回転数が算出されるまでの間は、エンジン暖機状態(水温)に応じて設定されるクランキング行程平均回転数初期値(クランキング行程平均回転数)と、同じくエンジン暖機状態(水温)に応じて設定される燃焼判定閾値(判定閾値)との加算値を初回燃焼判定回転数(閾値)とし、瞬時回転数が初回燃焼判定回転数(閾値)を超えた場合に初回燃焼が検出されたと判断する。
ここで、初回燃焼判定回転数(閾値)の設定の仕方についてより詳細に説明する。ECU50のROMには、エンジン10の水温とクランキング行程平均回転数初期値との関係を定めたテーブル(クランキング行程平均回転数初期値テーブル)が記憶されており、エンジン10の水温に基づいてこのクランキング行程平均回転数初期値テーブルが検索されることにより、クランキング行程平均回転数初期値が取得される。
ここで、クランキング行程平均回転数初期値テーブルの一例を図2に実線で示す。図2において、横軸はエンジン10の水温(℃)であり、縦軸はクランキング行程平均回転数初期値(rpm)である。ここで、クランキング行程平均回転数初期値は、始動時水温における標準的なエンジンフリクション及びバッテリやスタータの状態でのクランキング中の行程平均回転数を考慮して設定される。そのため、クランキング行程平均回転数初期値テーブルは、図2に実線で示されるように、水温が高くなるほど、クランキング行程平均回転数初期値が徐々に高くなるように設定されている。
同様に、ECU50のROMには、エンジン10の水温と燃焼判定閾値との関係を定めたテーブル(燃焼判定閾値テーブル)が記憶されており、エンジン10の水温に基づいてこの燃焼判定閾値テーブルが検索されることにより、燃焼判定閾値が取得される。ここで、燃焼判定閾値テーブルの一例を図2に破線で示す。図2において、横軸はエンジン10の水温(℃)であり、縦軸は燃焼判定閾値(rpm)である。燃焼判定閾値テーブルは、図2に破線で示されるように、水温が高くなるほど、燃焼判定閾値が徐々に高くなるように設定されている。
そして、取得されたクランキング行程平均回転数初期値と、燃焼判定閾値とが加算されて初回燃焼判定回転数(閾値)が設定される。なお、クランキング行程平均回転数初期値及び燃焼判定閾値それぞれを規定するパタメータは、エンジンの暖機状態の指標となるものであればよく、水温に代えて、例えば油温等を用いてもよい。
一方、初回燃焼検出部53は、行程平均回転数の算出が開始された後は、当該行程平均回転数をクランキング行程平均回転数とし、行程平均回転数(クランキング行程平均回転数)と燃焼判定閾値との加算値を初回燃焼判定回転数(閾値)として、瞬時回転数が該初回燃焼判定回転数(閾値)を超えた場合に初回燃焼が検出されたと判断する。ここで、行程平均回転数及び燃焼判定閾値それぞれの算出方法は、上述した通りであるので、ここでは詳細な説明を省略する。なお、初回燃焼が検出された後は、クランキング行程平均回転数の更新が停止される。初回燃焼検出部53の検出結果は、計数部54に出力される。
計数部54は、初回燃焼検出部53により初回燃焼が検出された後の点火回数(燃焼回数)を計数(カウント)するカウンタである。すなわち、計数部54は、特許請求の範囲に記載の計数手段として機能する。
より具体的には、計数部54は、初回燃焼検出部53により初回燃焼が検出されたときに、膨張行程(次点火気筒の圧縮行程)途中基準点(本実施形態ではBTDC70°)において、計数値(カウンタ値)を1とする。そして、初回燃焼検出後は、膨張行程(次点火気筒の圧縮行程)途中基準点毎、すなわち、点火毎(燃焼毎)に計数値をインクリメントする。なお、計数部54により計数された計数値、すなわち初回燃焼検出後の点火回数は、目標回転数設定部55に出力される。
目標回転数設定部55は、記憶部52により記憶されている目標回転上昇プロフィール(目標上昇回転数マップ)、及び、計数部54により計数された初回燃焼検出後の点火回数(燃焼回数)に基づいて、所定タイミング(本実施形態では膨張行程終了時(次点火気筒の圧縮上死点))における目標回転数を設定する。すなわち、目標回転数設定部55は、特許請求の範囲に記載の目標回転数設定手段として機能する。
ここで、目標回転数の設定の仕方について説明する。ECU50のROMには、エンジン10の水温(℃)と、初回燃焼検出後の点火回数(燃焼回数)と、点火回数毎の目標上昇回転数との関係を定めたマップ(目標上昇回転数マップ)が記憶されており、エンジン10の水温と点火回数とに基づいてこの目標上昇回転数マップが検索されることにより点火毎の目標上昇回転数が求められる。
ここで、目標上昇回転数マップの一例を図3に示す。図3において、横軸はエンジン10の水温(℃)であり、縦軸は初回燃焼検出後の点火回数(燃焼回数)(回)である。目標上昇回転数マップでは、エンジン水温と点火回数との組み合わせ(格子点)毎に目標上昇回転数が与えられている。なお、目標上昇回転数マップ(目標回転上昇プロフィール)は、適用されるエンジンの標準的なエンジンフリクション、及び使用される燃料の標準的な燃料性状(蒸発性状)を考慮して設定される。換言すると、目標上昇回転数マップは、標準的な状態のエンジンの回転上昇パターンを、エンジン水温と点火回数(燃焼回数)とで定義したマップとして設定される。
目標回転数設定部55は、エンジン10の水温、及び、計数部54により計数された点火回数に基づき目標上昇回転数マップを検索して目標上昇回転数を取得するとともに、初回燃焼が検出される一つ前の行程のクランキング行程平均回転数を初期値として、点火回数(燃焼回数)毎に、取得した目標上昇回転数を加算することで点火回数(燃焼回数)に対する目標回転数(目標回転上昇プロフィール)を設定する。なお、目標回転数設定部55により設定された目標回転数は、点火時期制御部57に出力される。
予測回転数演算部56は、次に点火される気筒(次点火気筒)の圧縮上死点(TDC)よりも所定角度前(本実施形態ではBTDC70°(燃焼気筒の膨張行程途中)に設定)における瞬時回転数に基づいて、所定タイミング(本実施形態では、次点火気筒の圧縮上死点(今回点火した気筒の燃焼行程終了時)のエンジン回転数(すなわち予測回転数)を予測する。すなわち、予測回転数演算部56は、燃焼により瞬時回転数が上昇する途中で、次に点火される気筒の圧縮行程終了時(すなわち点火時期近傍)の回転数を予測する。予測回転数演算部56は、特許請求の範囲に記載の予測回転数演算手段として機能する。
より具体的には、ECU50のROMには、予め、エンジン10の水温と、BTDC70°における瞬時回転数と、次点火気筒の圧縮上死点での予測回転数との関係を定めたマップ(予測回転数マップ)が記憶されており、予測回転数演算部56は、取得したエンジン10の水温と瞬時回転数とに基づいて、予測回転数マップを検索して、次点火気筒の圧縮上死点での予測回転数を取得する。
ここで、予測回転数マップの一例を図4に示す。図4において、横軸はエンジン10の水温(℃)であり、縦軸はエンジン10の瞬時回転数(rpm)である。予測回転数マップでは、エンジン水温と瞬時回転数との組み合わせ(格子点)毎に予測回転数データが与えられている。この予測回転数データは、例えば、エンジン回転数と、機関回転部イナーシャによる回転エネルギと、圧縮仕事量と、フリクションによる仕事量との関係から、行程終了時期の瞬時回転数の回転低下量を推定することによって得ることができる。なお、予測回転数演算部56により算出された予測回転数は点火時期制御部57に出力される。
点火時期制御部57は、エンジン10の点火時期を制御する。より詳細には、点火時期制御部57は、基準点(例えばBTDC70°)において、エンジン10の運転状態(例えばエンジン回転数と空気量等)に応じて最適な点火時期と通電時間を演算し、当該点火時期が来たときに点火信号をイグナイタ内蔵型コイル21に出力する。イグナイタ内蔵型コイル21は点火信号に基づいて高電圧を発生させ、これを点火プラグ17の電極に印加する。点火プラグ17は、印加された高電圧で火花を飛ばし、燃焼室内の混合気を燃焼させる。
また、点火時期制御部57は、エンジン10を始動する際に、予測回転数演算部52により求められた予測回転数が、目標回転数設定部54により設定された目標回転数と一致するように点火時期を制御する。すなわち、点火時期制御部57は、エンジン始動時における補正前の基準点火時期をMBTよりリタードした設定(例えば70%トルク点火時期)にするとともに、予測回転数と目標回転数との差に基づいて、点火時期補正量を算出し、次点火気筒の点火時期を補正する。点火時期制御部57は、特許請求の範囲に記載の点火時期制御手段として機能する。
ここで、点火時期補正量の取得の仕方について説明する。ECU50のROMには、予測回転数(rpm)と、予測回転数と目標回転数との差分(rpm)と、点火時期補正量との関係を定めたマップ(点火時期補正量マップ)が記憶されており、予測回転数と、予測回転数と目標回転数との差分とに基づいてこの点火時期補正量マップが検索されることにより次点火気筒の点火時期補正量が取得される。
ここで、点火時期補正量マップの一例を図5に示す。図5において、横軸は予測回転数(rpm)であり、縦軸は予測回転数と目標回転数との差分(rpm)である。点火時期補正量マップでは、予測回転数と、予測回転数と目標回転数との差分との組み合わせ(格子点)毎に点火時期補正量データが与えられている。点火時期補正量マップでは、予測回転数が目標回転数よりも低い場合には点火時期が進角されるように点火時期補正量が設定されており、予測回転数が目標回転数よりも高い場合には点火時期が遅角されるように点火時期補正量が設定されている。
すなわち、点火時期制御部57は、例えば、フリクションが高く回転上昇が若干遅れる場合には、点火時期を進角して回転上昇を補償する。また、点火時期制御部57は、燃料が少し重質(蒸発し難い)傾向にありトルクが出難い状態のときにも、点火時期を進角して回転上昇を補償する。このように、点火時期制御部57は、一回一回の燃焼(点火)に対して、エンジン回転数が目標回転上昇プロフィール通りに上昇したか否かを判断して、次の点火気筒の点火時期を補正するように逐次制御することにより、予測回転数と目標回転数とを一致させる。その結果、目標回転上昇プロフィールに沿ってエンジン回転数が上昇する。
次に、図6を参照しつつ、エンジンの始動制御装置の動作について説明する。図6は、エンジン始動時の瞬時回転数、行程平均回転数、予測回転数、目標回転数、及び、点火時期補正値等の変化の一例を示すタイミングチャートである。なお、図6の横軸は、クランク角度(°)であり、縦軸は、瞬時回転数(rpm:中間の実線)、行程平均回転数(rpm:中間の実線)、クランキング行程平均回転数(rpm:破線)、初回燃焼判定回転数(rpm:点線)、目標回転数(rpm:一点鎖線)、予測回転数(rpm:二点差線)、初回燃焼検出後の点火(燃焼)回数(回:細い実線)、点火時期補正値(°:太い実線)である。
まず、スタータモータが駆動されてクランキングが開始されると、クランク角90°において、瞬時回転数の出力が開始される。その後、瞬時回転数は、混合気が燃焼し筒内圧力が増大することによる回転上昇と、排気バルブが開き筒内圧力が低下した後のエンジンフリクションと次点火気筒の圧縮による回転低下とを繰り返す。
クランク角180°において、気筒の判別が完了するとともに、クランキング行程平均回転数、及び初回燃焼判定回転数の出力が開始される。なお、クランキング行程平均回転数及び初回燃焼判定回転数の算出方法は、上述した通りであるので、ここでは詳細な説明を省略する。その後、クランク角350°において、行程平均回転数の出力が開始される。ここで、行程平均回転数は、瞬時回転数に対して、算出タイミングが遅れるとともに、算出期間にエンジン回転が上昇する膨張行程が含まれる為、回転数(算出結果)が低くなる。
クランク角360°において、初回燃焼気筒の吸気が開始され、クランク角720°において、初回燃焼気筒に点火が行われ、混合気が燃焼(初回燃焼)し、瞬時回転数が急激に立ち上がる。
そして、クランク角830°(BTDC70°)のタイミングにおいて、点火回数(燃焼回数)が1にセットされる。このタイミングでは、予測回転数(膨張行程終了時回転予測値)>目標回転数であるため、点火時期補正量として−3°(遅角)が設定され、次点火気筒の点火時期が遅角側に補正される。よって、出力トルクが減少され、回転上昇量が抑制される。なお、クランク角890°において、行程平均回転数が遅れて上昇する。
次に、クランク角1010°(BTDC70°)のタイミングにおいて、点火回数(燃焼回数)がインクリメントされて2にアップする。このタイミングでは、予測回転数(膨張行程終了時回転予測値)<目標回転数であるため、点火時期補正量として+4.5°(進角)が設定され、次点火気筒の点火時期が進角側に補正される。よって、出力トルクが増大され、回転上昇量が増大される。
次に、クランク角1190°(BTDC70°)のタイミングにおいて、点火回数(燃焼回数)がインクリメントされて3にアップする。このタイミングでも、予測回転数(膨張行程終了時回転予測値)<目標回転数であるため、点火時期補正量として+5.5°(進角)が設定され、次点火気筒の点火時期が進角側に補正される。よって、出力トルクが増大され、回転上昇量が増大される。
次に、クランク角1370°(BTDC70°)のタイミングにおいて、点火回数(燃焼回数)がインクリメントされて4にアップする。このタイミングでも、予測回転数(膨張行程終了時回転予測値)<目標回転数であるため、点火時期補正量として+5°(進角)が設定され、次点火気筒の点火時期が進角側に補正される。よって、出力トルクが増大され、回転上昇量が増大される。
次に、クランク角1550°(BTDC70°)のタイミングにおいて、点火回数(燃焼回数)がインクリメントされて5にアップする。このタイミングでは、予測回転数(膨張行程終了時回転予測値)と目標回転数とが一致しているため、点火時期補正量として±0°(遅角)が設定される。
以上のように、膨張行程(次点火気筒の圧縮行程)終了前に各演算をスタートさせて、次点火気筒の点火時期に補正を反映させることにより、予測回転数と目標回転数とが一致され、目標回転上昇プロフィールに沿ってエンジン回転数が上昇する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、エンジン10が始動される際に、瞬時回転数に基づいて予測される予測回転数と、目標回転上昇プロフィールに基づいて設定される目標回転数とが一致するように点火時期が制御される。そのため、エンジン始動初期において、予め設定された目標回転上昇プロフィールに沿ってエンジン回転数を上昇させることができる。その結果、エンジンフリクションのエンジン間ばらつき(個体差)や燃料性状のばらつきに起因する、エンジン始動初期(クランキング〜初爆〜完爆)の回転上昇ばらつきを低減でき、始動安定性の向上、及び始動時のエミッションを改善することが可能となる。
本実施形態によれば、予測回転数と目標回転数との差に基づいて点火時期が補正されるため、遅れなくエンジン回転数を目標回転数と一致させることができる。よって、エンジン回転数を、遅れなく、目標回転上昇プロフィールに沿って上昇させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、初回燃焼が検出された後、点火(燃焼)毎に目標回転数が設定される。よって、点火毎に、エンジン回転数を目標回転数と一致するように制御することができる。よって、エンジン回転数を、遅れなくかつ精度よく、目標回転上昇プロフィールに沿って上昇させることができる。
本実施形態によれば、目標上昇回転数マップ(目標回転上昇プロフィール)が、適用されるエンジンの標準的なエンジンフリクション、及び使用される燃料の標準的な燃料性状を考慮して設定されるため、目標上昇回転数マップ(目標回転上昇プロフィール)を適切に設定することができる。
また、本実施形態によれば、行程平均回転数が算出される前は、瞬時回転数が、エンジン水温に応じて設定されるクランキング回転数と、エンジン水温に応じて設定される燃焼判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かが検出され、行程平均回転数が算出された後は、瞬時回転数が、行程平均回転数と燃焼判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かが検出される。よって、行程平均回転数が算出される前も算出され出した後も、初回燃焼を遅れなくかつ確実に検出することができる。また、上記クランキング回転数及び燃焼判定閾値がエンジン水温(暖機状態)に応じて設定されるため、エンジン始動時のフリクションを考慮して、より精度よく初回燃焼を検出することが可能となる。
また、本実施形態によれば、エンジン始動時における補正前の基準点火時期がMBTよりリタードした設定とされるため、基準点火時期に対して点火時期を進角補正又は遅角補正することにより、出力トルクを増加又は減少させることができる。よって、点火時期を進角させることにより出力トルクを増大して回転上昇量を増大側に調整すること、及び、点火時期を遅角させることにより出力トルクを減少して回転上昇量を減少側に調整することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、目標回転数(目標回転上昇プロフィール)を瞬時回転数(予測回転数)と比較したが、行程平均回転数と比較する構成としてもよい。また、行程平均回転数を検出する区間は、上記実施形態(BTDC10°CA〜BBDC10°CA)には限られない。
上記実施形態では、エンジン10として4気筒エンジンを例にして説明したが、本発明は4気筒以外のエンジンにも適用することができる。また、上記実施形態では、本発明をポート噴射式のエンジンに適用した場合を例にして説明したが、本発明は、筒内噴射式のエンジン、及び、筒内噴射とポート噴射とを組み合わせたエンジンにも適用することができる。
上記実施形態では、予測回転数を求める際に、瞬時回転数とエンジン水温に基づいて、予測回転数マップを検索したが、現象を物理モデルに落して演算することで予測精度を高める構成としてもよい。同様に、点火時期とエンジントルクとの関係や、機関回転部イナーシャ等を物理モデルに落して演算することにより、点火時期補正量を求める構成としてもよい。
10 エンジン
10a クランクシャフト
13 電子制御式スロットルバルブ
17 点火プラグ
21 イグナイタ内蔵型コイル
31 スロットル開度センサ
32 カム角センサ
33 クランク角センサ
33a タイミングロータ
34 水温センサ
35 油温センサ
36 アクセルペダル開度センサ
50 ECU
51 回転数取得部
52 記憶部
53 初回燃焼検出部
54 計数部
55 目標回転数設定部
56 予測回転数演算部
57 点火時期制御部

Claims (4)

  1. エンジンのクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記回転位置検出手段により検出されたクランクシャフトの回転位置に基づいて、任意のクランク角におけるエンジン回転数である瞬時回転数を求める回転数取得手段と、
    次に点火される次点火気筒の圧縮上死点よりも所定角度前における瞬時回転数に基づいて、所定タイミングにおけるエンジン回転数を予測して予測回転数を求める予測回転数演算手段と、
    予め設定されたエンジン始動時の目標回転上昇プロフィールを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されている目標回転上昇プロフィールに基づいて、前記所定タイミングにおける目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、
    前記エンジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と、
    クランキング状態から初回燃焼が生じたか否かを検出する初回燃焼検出手段と、
    前記初回燃焼検出手段により初回燃焼が検出された後の点火回数を計数する計数手段と、を備え、
    前記回転数取得手段は、前記瞬時回転数に加えて、前記回転位置検出手段により検出されたクランクシャフトの回転位置に基づいて、所定クランク角度間の平均エンジン回転数である行程平均回転数を求め、
    前記初回燃焼検出手段は、
    前記行程平均回転数が算出される前は、前記瞬時回転数が、エンジン暖機状態に応じて設定されるクランキング回転数と、エンジン暖機状態に応じて設定される判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かを検出し、
    前記行程平均回転数が算出された後は、前記瞬時回転数が、前記行程平均回転数と、前記判定閾値との加算値を超えたか否かにより初回燃焼が生じたか否かを検出し、
    前記目標回転上昇プロフィールは、エンジン暖機状態と、前記計数手段により計数された点火回数と、エンジン回転数の回転上昇量との関係を規定した目標上昇回転数マップとして設定され、
    前記目標回転数設定手段は、前記計数手段により計数された点火回数に基づいて前記目標上昇回転数マップを検索し、取得した回転上昇量に応じて、前記目標回転数を設定し、
    前記点火時期制御手段は、前記エンジンが始動される際に、前記予測回転数演算手段により求められた予測回転数が、前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と一致するように点火時期を制御することを特徴とするエンジンの始動制御装置。
  2. 前記点火時期制御手段は、前記予測回転数と前記目標回転数との差に基づいて、点火時期補正量を算出し、次点火気筒の点火時期を補正することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの始動制御装置。
  3. 前記目標上昇回転数マップは、標準的なエンジンフリクション、及び標準的な燃料性状を考慮して設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの始動制御装置。
  4. 前記点火時期制御手段は、エンジン始動時における補正前の基準点火時期をMBTよりリタードした設定とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のエンジンの始動制御装置。
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