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JP6206957B2 - トロリ線測定装置及びトロリ線測定方法 - Google Patents

トロリ線測定装置及びトロリ線測定方法 Download PDF

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JP6206957B2 JP2013201383A JP2013201383A JP6206957B2 JP 6206957 B2 JP6206957 B2 JP 6206957B2 JP 2013201383 A JP2013201383 A JP 2013201383A JP 2013201383 A JP2013201383 A JP 2013201383A JP 6206957 B2 JP6206957 B2 JP 6206957B2
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Description

本発明は、車両の電源供給源であるトロリ線の摩耗量などを測定するトロリ線測定装置及びトロリ線測定方法に関する。
電車線路を走行する電車車両は、パンタグラフ上面(摺板)を介してトロリ線から所要の電力を得る。トロリ線の下面(摺動面または摺面)とパンタグラフ上面とは、互いの摺動接触により漸次に摩耗する。パンタグラフ側の摩耗が一部分に集中しないように、トロリ線は支持電柱ごとに左右方向に交互に偏位されている。トロリ線の摩耗量と偏位量は、検測車等にトロリ線測定装置を搭載し、定期的に走行測定してそれぞれの良否が検査されている。
トロリ線測定装置の1つに回転多面鏡(ポリゴンミラー)を水平面で回転させて、トロリ線へレーザ光を照射してトロリ線をその偏位範囲に亙って走査するものがある。その1つは、走査に応じて得られるトロリ線摺動面からの反射光を穴あきミラーを介して受光素子で受光することでトロリ線摺動面についての検出信号を得て、走査に対応して得られる検出信号の発生幅をデータ処理装置で算出し、それにより、トロリ線摩耗量を測定する。このようなトロリ線摩耗量測定装置を搭載する検測車として、特許文献1,3,4に記載のものがある。
トロリ線測定装置の摩耗量算出としては、CCDカメラにより画像を採取して画像処理によりトロリ線摺動面の幅を得て、これから摩耗量を測定するようにしたものが特許文献2に記載されている。また、トロリ線摺動面からの反射信号を得て、その波形からトロリ線摺動面の幅を得て、これから摩耗量を算出するようにしたものが特許文献5,7に記載されている。
トロリ線をガイドレールにガイドし、ガイドレールを挟んで側面に投光部と受光部を有する透過型センサにてセンサ投光部と受光部の間のトロリ線の影の高さ幅を得て残存量を測定するようにしたトロリ線測定装置が特許文献6に記載されている。
特開2001−59710号公報 特開平5−96980号公報 特開平5−34113号公報 特開平10−194015号公報 特開平07−120227号公報 特開平07−120228号公報 特開2010−243274号公報
特許文献1〜7に示されるようなトロリ線の摩耗残存量を摺面幅より残直に変換して測定するトロリ線測定装置は、トロリ線摺面にレーザ光やナトリウムランプ光やLED光を照射しトロリ線摺面の反射光でトロリ線摺面幅の測定を行っている。このためトロリ線摺面の状態に大きく影響され、トロリ線摺面の黒化、錆や傾きまたは片減りによりトロリ線摺面の反射光が測定器受光部に戻らない場合、摺面幅を細く計ってしまうことがある。
また、トロリ線の横からの投影によってトロリ線残存径を直接測定するように構成した装置は、検出器をトロリ線に接触させてガイドしているので、列車速度が上がると検出器を跳ねてしまうために、低速での測定が条件となり、またトロリ線のオーバーラップ部分ではガイドの架けかえの手間が掛かることがある。
この発明は、上述の点に鑑みなされたものであって、トロリ線の摩耗部の形状を走行する車両から簡易に測定することができるトロリ線測定装置及びトロリ線測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係るトロリ線測定装置の第1の特徴は、スリット状のレーザ光束をトロリ線の左右下側から前記トロリ線を横断するように略垂直に投光し、投光された前記レーザ光束の反射光による光切断像に基づいて前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像をそれぞれ取得する車両の屋根上に設けられた第1及び第2のトロリ線測定手段と、前記第1及び第2のトロリ線測定手段によって取得された前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像を処理して、前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータを生成する制御手段とを備えたことにある。車両の屋根上から車両進行方向に対し略垂直にトロリ線にスリット状のレーザ光束を照射する。レーザ光束が照射されることによって、トロリ線の側面を含む下側に光切断像が生成される。この光切断像を斜め下方からカメラ等で受光することによって、トロリ線の側面を含む下側の形状を示す画像すなわちトロリ線の光切断像のプロファイルを取得することができる。このような投光部及び受光部をトロリ線の偏位左右方向に沿った離間した位置に2セット設置して、レーザ光束の当たった部分の形状をそれぞれ測定し、それを画像処理することによって、トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータを生成することができる。生成したトロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて、トロリ線の側面の残存量を算出することができ、トロリ線摺面に影響されずにトロリ線の摩耗量を測定することが可能となる。
本発明に係るトロリ線測定装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載のトロリ線測定装置において、前記制御手段によって生成された前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて前記トロリ線の摩耗量を算出すると共に前記トロリ線の立体形状を示すデータを算出する測定手段を備えたことにある。これは、制御手段によって生成されたトロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて、測定手段がトロリ線の側面の残存量を算出すると共にトロリ線の立体形状を示すデータを算出するようにしたものである。これによって、トロリ線摺面に影響されずにトロリ線の摩耗量を測定することができる。
本発明に係るトロリ線測定装置の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載のトロリ線測定装置おいて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲が前記車両の進行方向にほぼ垂直な面内を回転するように前記第1及び第2のトロリ線測定手段を保持しながら回転制御する前記車両の屋根上の左右両端部に設けられた回転ステージ手段と、前記車両の進行に従って変化する前記トロリ線の高さ偏位座標に基づいて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲に前記トロリ線が入るように前記回転ステージ手段の回転を制御する回転制御手段とを備えたことにある。これは、投光ユニットと受光ユニットからなるトロリ線測定手段を回転ステージ手段に取り付け、この回転ステージ手段を車両屋根上にトロリ線偏位方向に偏位中心を挟んで左右両端部に1対設置し、トロリ線の左右側面を含む下側面すなわち摺動面を同時に測定するようにしたものである。この投光ユニット及び受光ユニットを偏位左右位置に2セット設置し、トロリ線左右側面のレーザの当たった部分の形状を測定することにより、トロリ線の側面の残存量が得られ、トロリ線摺面に影響されずトロリ線摩耗量の測定が可能になる。また、トロリ線摺面の片減りによりトロリ線摺面が2面発生した場合、トロリ線摺面を含めたトロリ線断面形状を測定することができるため、片減りのトロリ線摩耗量の測定も可能となる。
本発明に係るトロリ線測定装置の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載のトロリ線測定装置おいて、前記車両の屋根上のほぼ中央付近に設けられ、前記トロリ線の偏位方向にレーザ光を走査するレーザ測長センサ手段と、前記レーザ測長センサ手段からの信号に基づいて前記トロリ線高さ偏位座標を検出する高さ変位検出手段とを備えたことにある。これは、車両屋根上のほぼ中央付近に設けたレーザ測長センサ手段を用いて、トロリ線の偏位方向にレーザ光を走査し、トロリ線からの反射光に対応した信号に基づいて、レーザ測長センサ手段とトロリ線との間の距離と角度を測定し、この距離と角度に基づいて第1及び第2のトロリ線測定手段の設置位置からのトロリ線の高さ偏位座標を検出するようにしたものである。検出したトロリ線高さ変位座標に基づいて、回転制御手段は、回転ステージ手段の回転を制御できるようになる。
本発明に係るトロリ線測定装置の第5の特徴は、前記第1、第2、第3又は第4の特徴に記載のトロリ線測定装置において、前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束を前記トロリ線に略垂直に投光する投光手段と、前記光切断像を前記車両の進行方向に向かって所定の仰角を以って撮像する受光手段とから構成されることにある。これは、トロリ線測定手段を投光手段と受光手段で構成するようにしたものである。なお、トロリ線測定手段をレーザまたはLED等を使用した二次元変位センサで構成してもよい。
本発明に係るトロリ線測定装置の第6の特徴は、前記第1、第2、第3又は第4の特徴に記載のトロリ線測定装置において、前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束として、昼間の太陽光の光強度より強い反射光を発生させる赤外領域の単色光を投光し、レンズを介して前記トロリ線の光切断像を受光面に結像するように受光することにある。これは、投光レーザの波長を赤外領域の単色光とし、受光部に赤外透過干渉フィルタなどを組み合わせることによって、日中の太陽光との強度差が大きく得られるようにし、日中における測定を可能としたものである。
本発明に係るトロリ線測定方法の第1の特徴は、スリット状のレーザ光束をトロリ線の左右下側から前記トロリ線を横断するように略垂直に投光し、投光された前記レーザ光束の反射光による光切断像に基づいて前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像を、車両の屋根上に設けられた第1及び第2のトロリ線測定手段を用いてそれぞれ取得し、前記第1及び第2のトロリ線測定手段によって取得された前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像を処理して、前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータを生成することにある。これは、前記トロリ線測定装置の第1の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明に係るトロリ線測定方法の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載のトロリ線測定方法において、生成された前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて前記トロリ線の摩耗量を算出すると共に前記トロリ線の立体形状を示すデータを算出することにある。これは、前記トロリ線測定装置の第2の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明に係るトロリ線測定方法の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載のトロリ線測定方法において、前記車両の屋根上の左右両端部に設けられた回転ステージ手段を用いて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲が前記車両の進行方向にほぼ垂直な面内を回転するように前記第1及び第2のトロリ線測定手段を保持しながら回転制御し、前記車両の進行に従って変化する前記トロリ線の高さ偏位座標に基づいて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲に前記トロリ線が入るように前記回転ステージ手段の回転を制御することにある。これは、前記トロリ線測定装置の第3の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明に係るトロリ線測定方法の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載のトロリ線測定方法において、前記車両の屋根上のほぼ中央付近に設けられたレーザ測長センサ手段を用いて、前記トロリ線の偏位方向にレーザ光を走査し、前記レーザ測長センサ手段からの信号に基づいて前記トロリ線高さ偏位座標を検出することにある。これは、前記トロリ線測定装置の第4の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明に係るトロリ線測定方法の第5の特徴は、前記第1、第2、第3又は第4の特徴に記載のトロリ線測定方法において、前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束を前記トロリ線に略垂直に投光する投光手段と、前記光切断像を前記車両の進行方向に向かって所定の仰角を以って撮像する受光手段とから構成されることにある。これは、前記トロリ線測定装置の第5の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明に係るトロリ線測定方法の第6の特徴は、前記第1、第2、第3、第4又は第5の特徴に記載のトロリ線測定方法において、前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束として、昼間の太陽光の光強度より強い反射光を発生させる赤外領域の単色光を投光し、レンズを介して前記トロリ線の光切断像を受光面に結像するように受光することにある。これは、前記トロリ線測定装置の第6の特徴に対応したトロリ線測定方法の発明である。
本発明によれば、トロリ線の摩耗部の形状を走行する車両から簡易に測定することができるという効果がある。
この発明に係るトロリ線測定装置の測定原理を説明する図である。 トロリ線に対するトロリ線測定器の受光視野方向との関係を概念的に示す図である。 トロリ線測定器によって測定されるトロリ線の光切断に対応する測定波形の一例を示す図である。 図1のトロリ線測定装置を搭載する架線検測車の一例を示す断面図である。 図1のトロリ線測定装置の全体構成を示すブロック図である。 この実施の形態に係るトロリ線測定装置の実行する処理の一例を示すフローチャート図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態に係るトロリ線測定装置及びトロリ線測定方法を説明する。図1は、この発明に係るトロリ線測定装置の測定原理を説明する図である。トロリ線測定装置10は、車両の左側に設けられるトロリ線測定器2、その右側に設けられるトロリ線測定器3、車両のほぼ中央付近に設けられるトロリ線高さ偏位検出器4、トロリ線測定器2を保持する回転ステージ5、トロリ線測定器3を保持する回転ステージ6、各種演算を実行する演算装置7及び測定装置8を含んで構成される。
トロリ線測定器2,3は、同じ構成であり、投光ユニット2a,3aと受光ユニット2c,3cとを含んで構成される。投光ユニット2a,3aは、赤外光の範囲にある特定の波長の単色光を投光レンズ2b,3bで帯状のスリット光に変換し、トロリ線1に照射する。受光ユニット2c,3cは、トロリ線1からの反射光を干渉フィルタ2e、3eにより外乱光を除去して結像レンズ2d,3dを通して受光する。図中における三角形状の投光領域L1,L2は、投光ユニット2a,3aの投光光の照射可能領域を示すものである。投光ユニット2a,3aによる単色光の波長は、例えば、λ=780nmに設定される。受光ユニット2c,3cは、内部にCMOSセンサからなる受光素子を備えた3Dカメラで構成される。受光ユニット2c,3cにて検出された受光信号は、演算装置7のトロリ線形状検出処理部7aに出力される。演算装置7のトロリ線形状検出処理部7aは、レーザ三角原理に基づいてレーザスリット光の反射光によるトロリ線の輪郭の高さプロファイルを形成し、その測定結果を測定装置8に出力する。
トロリ線高さ偏位検出器4は、レーザ測長センサで構成され、車両の屋根上に設置される。トロリ線高さ偏位検出器4は、トロリ線1の偏位方向にレーザ光を走査して屋根上のトロリ線1からの反射光を受光し、レーザ測長センサとトロリ線1との間の距離と角度を測定する。演算装置7のトロリ線高さ偏位検出処理部は、トロリ線測定器2,3の屋根上における設置位置に基づいて、その高さ偏位座標を算出する。回転ステージ5,6は、トロリ線1をトロリ線測定器2,3の撮影視野内に入れるために、車両の進行方向にほぼ垂直な面内でトロリ線測定器2,3を回転するものである。トロリ線測定器2,3は、この回転ステージ5,6の回転部に取り付けられる。
回転ステージ5,6は、トロリ線測定器2,3の撮影視野をトロリ線偏位方向に従って回転することができるように屋根上に設置されている。演算装置7の回転ステージ制御処理部7cは、トロリ線高さ偏位検出器4によって測定されたトロリ線高さ偏位座標に基づいて、回転ステージ5,6の回転部を回転制御することによって、トロリ線測定器2,3の視野をトロリ線位置に追随するように制御する。演算装置7のトロリ線形状検出処理部7aは、トロリ線高さ偏位検出器4によって測定されたトロリ線高さ偏位座標に基づいて、回転ステージ5,6の回転部を回転制御することによって、トロリ線測定器2,3の視野をトロリ線位置に追随するように制御する。
図2は、トロリ線に対するトロリ線測定器の受光視野方向との関係を概念的に示す図である。図1に示す三角形状の投光領域L1は、左側トロリ線測定器2の視野J1に対応し、投光領域L2は、右側トロリ線測定器3の視野J2に対応する。
図3は、トロリ線測定器によって測定されるトロリ線の光切断に対応する測定波形の一例を示す図である。トロリ線測定器2、3の視野内においてトロリ線1が図2に示すような位置に存在する場合に、受光ユニット2c,3c内の3Dカメラからの受光信号に基づいて、トロリ線の輪郭の高さプロファイルが生成される。図2に示すようにトロリ線1が左側トロリ線測定器2に近く、右側トロリ線測定器3よりも遠い位置にある場合には、左側トロリ線測定器2の検出プロファイルa1は、右側トロリ線測定器3の検出プロファイルb2よりも大きくなる。左側トロリ線測定器2の検出プロファイルと、右側トロリ線測定器3の検出プロファイルが同じ大きさになるのは、トロリ線1が左側トロリ線測定器2及び右側トロリ線測定器3に対してほぼ等距離に位置する場合である。
図2に示すように、トロリ線1に対して左側トロリ線測定器2及び右側トロリ線測定器3の距離が異なる場合は、トロリ線高さ偏位検出器4の検出結果に応じてトロリ線1と左側トロリ線測定器2及び右側トロリ線測定器3との距離を算出し、その基準距離を任意に決めて画角倍率に従った補正を行い、検出プロファイルサイズが互いに等しくなるように処理する。これによって、検出プロファイルa1,b1は、補正プロファイルa2,b2に示すように左右のプロファイルサイズが等しくなるように補正される。なお、検出プロファイルa1,b1及び補正プロファイルa2,b2において、点線はトロリ線1の外形を分かりやすく示す仮想外形線であり、実際の検出プロファイルは実線だけで構成される。
基準プロファイルc0は、トロリ線1が摩耗する前の新線時の断面形状を示すものである。基準プロファイルc0は、トロリ線1に対して左側トロリ線測定器2及び右側トロリ線測定器3の距離がほぼ同じ場合における大きさに対応する。従って、補正プロファイルa2,b2は、この基準プロファイルc0とほぼ同じ大きさ(等倍率)に補正される。
等倍率に補正された補正プロファイルa2,b2を回転させて、基準プロファイルc0すなわち基本パターンとのマッチング処理を行う。トロリ線1は、その断面形状から分かるように、図示していないイヤーによって挟み込まれる溝がトロリ線1の上方両端に形成されている。すなわち、トロリ線1の新線外形は、円の上方両端を楔形の溝によって切断された上側の短円弧と下側の長円弧と2個の楔形を組み合わせた形状をしている。基準プロファイルc0において、トロリ線1の上部の高さはT1、トロリ線1の摩耗残存量はトロリ線1の直径すなわちT0となる。
マッチング処理は、この基準プロファイルc0の高さT1に相当する長円弧の端部がそれぞれ一致するようにマッチング処理を行う。例えば、補正プロファイルa2の左側円弧の上側端部と基準プロファイルc0の長円弧の左側上端部とがそれぞれ一致するように、補正プロファイルa2を時計方向に回転することによって、両者のパターンマッチング処理を実行する。また、補正プロファイルb2の右側円弧の上側端部と基準プロファイルc0の長円弧の右側上端部とがそれぞれ一致するように、補正プロファイルb2を反時計方向に回転することによって、両者のパターンマッチング処理を実行する。
マッチングプロファイルa3は、補正プロファイルa2と基準プロファイルc0とのパターンマッチング処理の結果を示し、マッチングプロファイルb3は、補正プロファイルb2と基準プロファイルc0とのパターンマッチング処理の結果を示す。このパターンマッチング処理の結果、マッチングプロファイルa3に基づいてトロリ線1の左側残存側面の高さT2が検出でき、マッチングプロファイルb3に基づいてトロリ線1の右側残存側面の高さT3が算出できる。それぞれに算出された左側残存側面高さT2と右側残存側面高さT3との平均値とトロリ線1の上部高さT1とを加算した値がトロリ線1の摩耗残存量となる。
基準プロファイルc0を取り除いたマッチングプロファイルa3,b3を合成することによって、トロリ線1下部の断面プロファイルd0を取得することができる。このようにして取得した断面プロファイルd0を時系列に並べることで、トロリ線1の摺面部の形状を立体(3D)画像11として表示することが可能になる。断面プロファイルd1は、トロリ線1の摺面が片減りによって、トロリ線摺面が2面発生した場合の一例を示す。このように、トロリ線摺面に2面が発生した場合でも、そのトロリ線摺面を含めたトロリ線断面形状を測定することができるため、片減りのトロリ線摩耗量の測定も可能となる。
図4は、図1のトロリ線測定装置を搭載する架線検測車の一例を示す断面図である。図4において、トロリ線高さ偏位検出器4は、架線検測車9の屋根上車両左右のほぼ中心に設置される。トロリ線測定器2,3及び回転ステージ5,6は、架線検測車9の屋根上車両左右中心より左右の離間した車両屋根上左右位置であって、上空のトロリ線1を相対する角度で見上げるように設置される。例えば、車両左右中心より約400[mm]以上離間した位置に設置されることが望ましい。架線検測車9内に、演算装置7および測定装置が設置される。演算装置7は、トロリ線測定器2,3からの検出器信号を演算すると共にトロリ線測定器2,3及び回転ステージ5,6の制御を行う。測定装置8は、オペレーションとデータ収録を行う。
図5は、図1のトロリ線測定装置の全体構成を示すブロック図である。演算装置7は、高さ偏位演算パソコン71、回転ステージ制御回路72、トロリ線演算パソコン73及びレーザ投光制御回路74を含んで構成される。高さ偏位演算パソコン71は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとHDD(Hard Disk Drive)とDIOdisk input−output interface disk input−output interface)とがそれぞれバスで接続されたパソコンで構成される。高さ偏位演算パソコン71は、トロリ線の高さ偏位検出器4からのトロリ線位置検出信号をメモリに取り込む。高さ偏位演算パソコン71は、取り込んだHDD内の高さ偏位座標変換プログラムによってトロリ線測定器2,3の位置からの高さであるX座標と偏位であるY座標に変換し、それに基づいて回転ステージ5,6の移動角度量を算出する。高さ偏位演算パソコン71は、パラメータ化した移動角度量をメモリに格納し、それを座標に引き当て、DIOを介して移動信号を回転ステージ制御回路72に出力する。回転ステージ制御回路72は、回転ステージ制御回路72からの移動信号に従って、回転ステージ5,6に角度移動信号を出力する。回転ステージ5,6は、回転ステージ制御回路72からの角度移動信号に従ってトロリ線測定器2,3の視野内にトロリ線1が位置するようにその角度を移動する。高さ偏位演算パソコン71には、車両距離情報が入力され、車両移動位置の同期がなされる。
トロリ線演算パソコン73は、CPUとメモリとHDDとDIOとがそれぞれバスで接続されたパソコンで構成される。トロリ線演算パソコン73は、レーザ投光制御回路74から投光ユニット2a,3aにレーザ発光のON/OFF制御信号を出力する。投光ユニット2a,3aは、単色光を投光レンズ2b,3bで帯状のスリット光に変換し、トロリ線1に照射する。トロリ線演算パソコン73は、トロリ線測定器2,3の受光ユニット2c,3cである3Dカメラから出力されるプロファイル信号を内部メモリに取り込む。トロリ線演算パソコン73は、取り込んだプロファイル信号をHDD内のプログラムで2値化処理、ノイズ除去処理及びスムージング処理を施して光切断のプロファイル画像を生成し、内部メモリに一時格納する。トロリ線演算パソコン73は、格納されたプロファイルに対して図3の処理を行い、トロリ線摩耗量と3D画像を作成し、測定装置8に出力する。また、トロリ線演算パソコン73には、車両距離情報が入力され、車両移動位置の同期がなされ、測定データにも車両移動位置情報が付加される。
測定装置8は、データ収録パソコン81及び外部記録媒体82を含んで構成される。データ収録パソコン81は、CPUとメモリとHDDとDIOとがそれぞれバスで接続されたパソコンで構成される。測定装置8のデータ収録パソコン81、演算装置7のトロリ線演算パソコン73及び高さ偏位演算パソコン71は、それぞれLANで接続されている。測定装置8は、演算装置7から測定データを受け取り、外部記録媒体82にデータ収録を行う。
図6は、この実施の形態に係るトロリ線測定装置の実行する処理の一例を示すフローチャート図である。ステップS61のトロリ線高さ偏位検出処理では、図5の高さ偏位演算パソコン71は、トロリ線1の高さ偏位検出器4からの信号に基づいて、トロリ線1の位置を高さX座標、偏位Y座標に変換する。ステップS62のステージ角度演算処理では、図5に示す高さ偏位演算パソコン71は、図4に示すように、回転ステージ5,6の屋根上取付け位置からのトロリ線1に位置方向への移動角度を算出して出力する。ステップS63の2値化処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、図1の受光ユニット2c,3cである3Dカメラからの信号を2値化し2値化画像を作成する。ステップS64のノイズ(孤立点)除去処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、2値化画像にノイズ除去処理を実行し、2値化された画像から孤立点を除去する。ステップS65の輪郭スムージング処理では、トロリ線1の光切断のプロファイルラインをスムージングする処理を実行する。
ステップS66の倍率変換処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、図5の高さ偏位演算パソコン71で算出したトロリ線1とトロリ線測定器2,3との距離データよりトロリ線1とトロリ線測定器2,3の基準距離を決めて、測定距離との倍率を検出プロファイルに倍率変換処理を実行して、補正プロファイルを作成する。ステップS67の角度変換処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、基準倍率のトロリ線断面形状プロファイル基本パターン(図3の基準プロファイルc0)に倍率変換の補正プロファイルを個々に回転させて、マッチング処理を行う。ステップS68のトロリ線残存径算出処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、図5のトロリ線演算パソコン73は、測定したトロリ線1のプロファイルのトロリ線側面をパターンマッチングで抽出し、トロリ線側面(左側と右側)の高さを算出し、左右側面高さT2,T3を足して2で割った値と、図3の基準プロファイルc0のトロリ線上部の高さT1とを足すことによって、トロリ線残存径を算出する。この時、図3の断面プロファイルd0に示すようなトロリ線断面の摺面に値するプロファイルラインが直線でない場合、上記トロリ線側面高さの算出では正確なトロリ線残存径は求められないため、トロリ線摺面を含めた形状測定処理にてトロリ線残存径を求める。
ステップS69の左右輪郭画像合成処理では、図5のトロリ線演算パソコン73は、トロリ線測定器2,3の処理データであるマッチングプロファイル同士の合成処理を行い、トロリ線下部断面データを生成する。ステップS70の3D形状生成処理では、前ステップS69の処理で得られたトロリ線下部断面データを時系列に並べてトロリ線の立体(3D)画像の生成を行う。ステップS71のデータ収録では、測定装置8のデータ収録パソコン81は、高さ偏位演算パソコン71からのトロリ線高さ偏位測定データ、トロリ線演算パソコン73からのトロリ線摩耗残存径のデータ及びトロリ線の立体(3D)画像データに、車両位置情報を付加して外部記録媒体に収録する処理を行う。
上述の実施の形態では、レーザ光として赤外領域の単色光を用いているが、単色光は、昼間の太陽光の光強度より強い反射光をトロリ線に発生させる単色光であれば、赤外領域のものに限定されるものではない。また、上述の実施の形態では、レーザスリット光を投光し、3Dカメラで受光しているが、この発明の投光ユニット及び受光ユニットはレーザ光または3Dカメラに限定されるものではなく、レーザまたはLED等を使用した二次元変位センサ一般で構成してもよい。さらに、上述の実施の形態では、トロリ線偏位高さ移動範囲を確保するために回転ステージ5,6で追随しているが、センサ分解能が充分でセンサ視野が高さ偏位範囲を確保できれば、回転ステージ5,6を省略し、トロリ線測定器2,3を固定設置で実現してもよい。
上述の実施の形態では、高さ偏位検出器4を用いてトロリ線測定器2,3の設置位置からの高さ偏位座標を検出し、それに基づいて回転ステージの移動角度を算出しているが、これ以外の方法で回転ステージ5,6の移動角度を制御するようにしてもよい。例えば、検出プロファイルa1,b1を画像処理して、検出プロファイルa1,b1の重心が画面内においてほぼ一定となるように、回転ステージ5,6の移動角度を制御するようにしてもよい。また、摺動面は共通なので、この摺動面の大きさが互いに一致するように画像処理を施すことによって、補正プロファイルa2,b2を作成するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、回転ステージ5,6を用いて追随しているが、トロリ線の側面を含む下側(摺動面)を左右から撮影可能な位置にトロリ線測定器2,3を固定設置し、固定設置されたトロリ線測定器2,3をトロリ線の偏位方向に沿って車両の屋根上をスライド移動可能なスライド板を設けるようにしてもよい。この場合、検出プロファイルa1,b1を画像処理して、両方の大きさがほぼ同じとなるように、スライド板の移動位置を制御するようにしてもよい。
a1,b1…検出プロファイル
a2,b2…補正プロファイル
a3,b3…マッチングプロファイル
c0…基準プロファイル
d0,d1…断面プロファイル
1…トロリ線
J1,J2…受光視野
L1,L2…投光領域
10…トロリ線測定装置
11…立体画像
2,3…トロリ線測定器
2a,3a…投光ユニット
2b,3b…投光レンズ
2c,3c…受光ユニット
2d,3d…結像レンズ
2e,3e…干渉フィルタ
4…トロリ線高さ偏位検出器
5,6…回転ステージ
7…演算装置
71…高さ偏位演算パソコン
72…回転ステージ制御回路
73…トロリ線演算パソコン
74…レーザ投光制御回路
8…測定装置
81…データ収録パソコン
82…外部記録媒体
9…架線検測車

Claims (10)

  1. スリット状のレーザ光束をトロリ線の左右下側から前記トロリ線を横断するように略垂直に投光し、投光された前記レーザ光束の反射光による光切断像に基づいて前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像をそれぞれ取得する車両の屋根上に設けられた第1及び第2のトロリ線測定手段と、
    前記車両の屋根上のほぼ中央付近に設けられ、前記トロリ線の偏位方向にレーザ光を走査するレーザ測長センサ手段と、
    前記レーザ測長センサ手段からの信号に基づいて前記トロリ線の高さ偏位座標を検出する高さ変位検出手段と、
    前記トロリ線の高さ偏位座標に応じて前記トロリ線と前記第1及び第2のトロリ線測定手段との距離をそれぞれ算出し、算出された前記距離に基づいて前記第1及び第2のトロリ線測定手段によって取得された前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像のサイズが互いに等しくなるように処理して、前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータを生成する制御手段と
    を備えたことを特徴とするトロリ線測定装置。
  2. 請求項1に記載のトロリ線測定装置において、
    前記制御手段によって生成された前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて前記トロリ線の摩耗量を算出すると共に前記トロリ線の立体形状を示すデータを算出する測定手段を備えたことを特徴とするトロリ線測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載のトロリ線測定装置において、
    前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲が前記車両の進行方向にほぼ垂直な面内を回転するように前記第1及び第2のトロリ線測定手段を保持しながら回転制御する前記車両の屋根上の左右両端部に設けられた回転ステージ手段と、
    前記車両の進行に従って変化する前記トロリ線の高さ偏位座標に基づいて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲に前記トロリ線が入るように前記回転ステージ手段の回転を制御する回転制御手段と
    を備えたことを特徴とするトロリ線測定装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載のトロリ線測定装置において、
    前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束を前記トロリ線に略垂直に投光する投光手段と、前記光切断像を前記車両の進行方向に向かって所定の仰角を以って撮像する受光手段とから構成されることを特徴とするトロリ線測定装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載のトロリ線測定装置において、
    前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束として、昼間の太陽光の光強度より強い反射光を発生させる赤外領域の単色光を投光し、レンズを介して前記トロリ線の光切断像を受光面に結像するように受光することを特徴とするトロリ線測定装置。
  6. スリット状のレーザ光束をトロリ線の左右下側から前記トロリ線を横断するように略垂直に投光し、
    投光された前記レーザ光束の反射光による光切断像に基づいて前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像を、車両の屋根上に設けられた第1及び第2のトロリ線測定手段を用いてそれぞれ取得し、
    前記車両の屋根上のほぼ中央付近に設けられたレーザ測長センサ手段を用いて、前記トロリ線の偏位方向にレーザ光を走査し、
    前記レーザ測長センサ手段からの信号に基づいて前記トロリ線の高さ偏位座標を検出し、
    検出された前記トロリ線の高さ偏位座標に応じて前記トロリ線と前記第1及び第2のトロリ線測定手段との距離をそれぞれ算出し、
    算出された前記距離に基づいて前記第1及び第2のトロリ線測定手段によって取得された前記トロリ線の側面を含む左右下側の形状を示す画像のサイズが互いに等しくなるように処理して、前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータを生成することを特徴とするトロリ線測定方法。
  7. 請求項に記載のトロリ線測定方法において、
    生成された前記トロリ線の摺動面及び左右側面の断面形状を示すデータに基づいて前記トロリ線の摩耗量を算出すると共に前記トロリ線の立体形状を示すデータを算出することを特徴とするトロリ線測定方法。
  8. 請求項6又は7に記載のトロリ線測定方法において、
    前記車両の屋根上の左右両端部に設けられた回転ステージ手段を用いて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲が前記車両の進行方向にほぼ垂直な面内を回転するように前記第1及び第2のトロリ線測定手段を保持しながら回転制御し、
    前記車両の進行に従って変化する前記トロリ線の高さ偏位座標に基づいて、前記第1及び第2のトロリ線測定手段の撮影視野範囲に前記トロリ線が入るように前記回転ステージ手段の回転を制御することを特徴とするトロリ線測定方法。
  9. 請求項6、7又は8に記載のトロリ線測定方法において、
    前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束を前記トロリ線に略垂直に投光する投光手段と、前記光切断像を前記車両の進行方向に向かって所定の仰角を以って撮像する受光手段とから構成されることを特徴とするトロリ線測定方法。
  10. 請求項6、7、8又は9に記載のトロリ線測定方法において、
    前記第1及び第2のトロリ線測定手段は、前記レーザ光束として、昼間の太陽光の光強度より強い反射光を発生させる赤外領域の単色光を投光し、レンズを介して前記トロリ線の光切断像を受光面に結像するように受光することを特徴とするトロリ線測定方法。
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